JP3057150U - 充電式電池ローソク、電池ローソク用充電器およびローソクシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱い性、操作性が良好な充電式電池ローソ
クを提供することを目的とする 【解決手段】 充電式電池Ｂ１、Ｂ２と、充電式電池か
らの電流供給により発光する発光部１と、充電式電池に
外部の充電器から充電電流を供給するための充電器接続
部５とを有するテーパ状円筒体の充電式電池ローソクで
あって、充電器接続部は、同心円をなすリング状のプラ
ス側およびマイナス側接触部１３ｂ、１４ｂが底部に形
成された。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、充電された充電式電池（二次電池）から電流を供給することにより 発光する充電式電池ローソク、充電式電池ローソクを充電するための電池ローソ ク用充電器および複数の充電式電池ローソクから成るローソクシステムに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

電池ローソクは、仏壇に配置したり、手に持って振るなどのように用途が広い ことから、さまざまな形態のものが考案されてきている。 図１０は従来の充電式電池ローソクを示す縦断面図であり、例えば実開昭６３ −２０３０４号公報に記載されている。 図１０において、１２１は上部から下部に細まるテーパ状の筒体、１２１Ｂは 頂部、１２３は電池、１２４は電池収納室、１２６はスプリング、１２７は取付 け孔、１２８は発光体としての電球、１２９は取付け台、１３０は電球ホルダー 、１３１はカバー、１３３はプラスの電極板、１３４はリード線、１３５はマイ ナスの電極板、１３６はリード線、１３７は押釦スイッチ、１３８は釘台、１３ ９は充電装置、１４０はリード線、１４１はプラグである。 このような構成の充電式電池ローソクについて、構造、接続等を説明する。 白色系の合成樹脂により形成される截頭逆円錐形の筒体１２１の内部には電池 １２３を収納するための有底な電池収納室１２４を設ける。又この筒体１２１の 底部内側には電池１２３を押圧するスプリング１２６を設ける一方、この筒体１ ２１の底部外側に取付け孔１２７を縦設する。 前記筒体１２１の頂部には電球１２８の取付け台１２９を挿入し、この取付け 台１２９の上部に電球ホルダー１３０を固着して、電球１２８が筒体１２１の頂 部１２１Ｂより突出するように設ける。この電球１２８の外側にはカバー１３１ を螺着する。 また前記取付け台１２９の下部にはプラスの電極板１３３を固着すると共に、 この電極板１３３と電球１２８のプラス側をリード線１３４により接続する一方 、筒体１２１の下部寄りにマイナスの電極板１３５を配設すると共に、リード線 １３６によって電球１２８のマイナス側に接続している。そして筒体１２１の外 周面中央にはロック付き押釦スイッチ１３７を設け、このスイッチ１３７に前記 リード線１３６の途中を接続して、給、断電できるようになっている。 さらに、筒体１２１の下部には交流−直流変換回路を介した充電装置１３９を 設け、この充電装置１３９と前記電池１２３をリード線１４０により接続する。 前記充電装置１３９には進退自在なプラグ１４１が設けられ、常時は筒体１２１ 内に収納され充電時のみ突出できるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の充電式電池ローソクでは、充電時のみ突出する進退 自在なプラグ１４１を有する充電装置１３９により充電するので、垂直な壁部に 配設されたコンセントで充電するような場合に、充電式電池ローソクの筒体１２ １のテーパ形状が邪魔となって、取扱い性、操作性に欠けるという問題点を有し ていた。 この充電式電池ローソクでは、取扱い性、操作性が良好であることが要求され 、 また、この電池ローソク用充電器では、充電式電池ローソクを容易かつ間違い無 く充電することが要求され、さらにローソクシステムでは、取扱い性、操作性が 良好であることが要求されている。

【０００４】 本考案は、取扱い性、操作性が良好な充電式電池ローソク、および、充電式電 池ローソクを容易かつ間違い無く充電することができる電池ローソク用充電器、 ならびに、取扱い性、操作性が良好なローソクシステムを提供することを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この課題を解決するために本考案の充電式電池ローソクは、充電式電池と、充 電式電池からの電流供給により発光する発光部と、充電式電池に外部の充電器か ら充電電流を供給するための充電器接続部とを有するテーパ状円筒体の充電式電 池ローソクであって、充電器接続部は、同心円をなすリング状のプラス側および マイナス側接触部が底部に形成された構成を備えている。 これにより、取扱い性、操作性が良好な充電式電池ローソクが得られる。 この課題を解決するための本考案の電池ローソク用充電器は、上記充電式電池 ローソクの充電器接続部が嵌入される円形凹部を有し、外部からの直流電圧を充 電器接続部に供給する電池ローソク用充電器であって、円形凹部は底部に、充電 器接続部のプラス側接触部に対向する位置に配設されたプラス側導入棒と、充電 器接続部のマイナス側接触部に対向する位置に配設されたマイナス側導入棒と、 充電器接続部のローソク固定用大孔に挿入されるローソク固定用棒と、充電器接 続部のローソク固定用小孔に挿入されるローソク固定用テーパ状棒とを有する構 成を備えている。 これにより、充電式電池ローソクを容易かつ間違い無く充電することができる 電池ローソク用充電器が得られる。 この課題を解決するための本考案のローソクシステムは、上記充電式電池ロー ソクを複数個有するローソクシステムであって、複数の充電式電池ローソクに充 電電流を供給する複数の電流供給線と、交流電流を直流電流に変換する交直変換 部と、交直変換部から充電電流を供給する一つの電力線と、電力線と複数の電流 供給線との接続、分離が可能なコネクタとを有する構成を備えている。 これにより、取扱い性、操作性が良好なローソクシステムが得られる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の請求項１に記載の充電式電池ローソクは、充電式電池と、充電式電池 からの電流供給により発光する発光部と、充電式電池に外部の充電器から充電電 流を供給するための充電器接続部とを有するテーパ状円筒体の充電式電池ローソ クであって、充電器接続部は、同心円をなすリング状のプラス側およびマイナス 側接触部が底部に形成されることとしたものであり、リング状のプラス側および マイナス側接触部と電気的接触が可能な充電器を設けさえすれば、何ら邪魔物の 無い状態で充電が可能となるという作用を有する。 請求項２に記載の電池ローソク用充電器は、請求項１に記載の充電式電池ロー ソクの充電器接続部が嵌入される円形凹部を有し、外部からの直流電圧を充電器 接続部に供給する電池ローソク用充電器であって、円形凹部は底部に、充電器接 続部のプラス側接触部に対向する位置に配設されたプラス側導入棒と、充電器接 続部のマイナス側接触部に対向する位置に配設されたマイナス側導入棒と、充電 器接続部のローソク固定用大孔に挿入されるローソク固定用棒と、充電器接続部 のローソク固定用小孔に挿入されるローソク固定用テーパ状棒とを有することと したものであり、円形凹部のプラス側導入棒は確実に充電器接続部のプラス側接 触部に接触され、マイナス側導入棒は確実に充電器接続部のマイナス側接触部に 接触されるという作用を有する。 請求項３に記載のローソクシステムは、請求項１に記載の充電式電池ローソク を複数個有するローソクシステムであって、複数の充電式電池ローソクに充電電 流を供給する複数の電流供給線と、交流電流を直流電流に変換する交直変換部と 、交直変換部から充電電流を供給する一つの電力線と、電力線と複数の電流供給 線との接続、分離が可能なコネクタとを有することとしたものであり、コネクタ から複数の電流供給線を介して各充電式電池ローソクに必要な電流つまり電力線 電流よりも遥かに小さな電流が分配されるという作用を有する。 請求項４に記載のローソクシステムは、請求項３に記載のローソクシステムに おいて、交直変換部は遠隔操作により充電電流が接続、遮断されることとしたも のであり、交直変換部に接近しての充電操作が不要となるという作用を有する。

【０００７】 以下、本考案の実施の形態について、図１〜図９を用いて説明する。 （実施の形態１） 図１は本考案の実施の形態１による充電式電池ローソクを示す縦断面図である 。 図１において、１は発光部、２は上部から下部に向かって細くなるテーパ状筒体 としての本体、３は発光部１の下部が挿入された発光部挿入部、４は充電式電池 Ｂ１、Ｂ２を格納する電池格納部、４ａは中継円形基板、５は充電式電池Ｂ１、 Ｂ２に外部から充電電流を供給するための充電器接続部、６は発光体６ａをカバ ーする電球カバー、７は電球カバー６が嵌合されるソケット、８はソケット７に 対向して配置され、押圧されることによりオン、オフを繰り返す（ロック位置で オン、ロック解除位置でオフとなる）スイッチ、９はスイッチ８が載置される円 形基板、１０は基板９に対してスイッチ８と反対側に配設された突起部、１１は 発光部１の発光体６ａに電力を供給するリング状基板、１１ａはスプリング状プ ラス極、１１ｂはスプリング状マイナス極、１２は充電式電池Ｂ１、Ｂ２の電気 的接触を良好なものとするために充電式電池Ｂ１、Ｂ２を付勢するスプリング、 １２ａはスプリング状プラス極１１ａと導通するプラス側連通線、１２ｂはスプ リング状マイナス極１１ｂと連通するマイナス側連通線、１３はプラス側導入通 路、１３ａは充電電流を外部から導入するためのプラス側導入通路１３内のプラ ス側導入線、１３ｂはプラス側導入線１３ａが接続され、後述の電池ローソク用 充電器と電気的に接触するリング状のプラス側接触部、１４はマイナス側導入通 路、１４ａは充電電流を外部から導入するためのマイナス側導入通路１４内のマ イナス側導入線、１４ｂはマイナス側導入線１４ａが接続され、電池ローソク用 充電器と電気的に接触するリング状のマイナス側接触部、１５は充電時にテーパ 状筒体２を固定するローソク固定用大孔、１６は同じく充電時にテーパ状筒体２ を固定するローソク固定用小孔である。

【０００８】 図１において、発光部１は、電球カバー６、発光体６ａ、ソケット７、スイッ チ８、円形基板９、突起部１０等から成り、発光部挿入部３はリング状基板１１ 、スプリング状プラス極１１ａ、スプリング状１１ｂ等から、電池格納部４は中 継基板４ａ、スプリング１２、プラス側連通線１２ａ、マイナス側連通線１２ｂ 等から、充電器接続部５はプラス側導入通路１３、プラス側導入線１３ａ、プラ ス側接触部１３ｂ、マイナス側導入通路１４、マイナス側導入線１４ａ、マイナ ス側接触部１４ｂ、ローソク固定用大孔１５、ローソク固定用小孔１６等で形成 されている。

【０００９】 なお、電球カバー６およびソケット７には同一位置の同一方向に溝部（図示せ ず）が形成され、この溝部はソケット７、スイッチ８等を包囲する円筒状のケー ス部（図示せず）に形成された凸条（図示せず）と嵌合し、これにより電球カバ ー６およびソケット７は上下にスライドし、ソケット７の先端部がスイッチ８に 当接するようになっている。当接毎にスイッチ８はオン、オフを繰り返す。また 、プラス側導入線１３ａは中継基板４ａ、プラス側連通線１２ａを介してスプリ ング状プラス極１１ａと導通状態となっており、マイナス側導入線１４ａは中継 基板４ａ、マイナス側連通線１２ｂを介してスプリング状マイナス極１１ｂと導 通状態となっている。

【００１０】 図２（ａ）は発光部１を示す一部破断図であり、図２（ｂ）は図２（ａ）を正 面図としたときの側面図、図２（ｃ）は図２（ｂ）におけるＣ矢視図である。図 ２において、発光部１、電球カバー６、発光体６ａ、ソケット７、スイッチ８、 円形基板９、突起部１０は図１と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省 略する。１ａは発光部１のケース部、１７は発光部挿入部３に発光部１を固定す るための係止部、１７ａは係止部１７の係止用突起部、１８はスプリング状プラ ス極１１ａに当接して導通状態となる円形基板９のプラス側導体部、１９はスプ リング状マイナス極１１ｂに当接して導通状態となる円形基板９のマイナス側導 体部、２０はスイッチ８のオン状態においてプラス側導体部１８と導通状態とな ってプラス電圧が発生する発光体プラス電極、２１はマイナス側導体部１９の一 部であってマイナス電圧を発生する発光体マイナス電極である。発光体プラス電 極２０のプラス電圧はリード線２０ａを介して発光体６ａに供給され、発光体マ イナス電極２１のマイナス電圧はリード線２１ａを介して発光体６ａに供給され る。

【００１１】 図３（ａ）はテーパ状筒体としての本体２を示す一部破断図であり、図３ （ｂ）は図３（ａ）のＸ−Ｘ線断面図であり、図３（ｃ）はリング状基板１１の 破断斜視図であり、図３（ｄ）は図３（ａ）のＤ矢視図である。 図３において、本体２、発光部挿入部３、電池格納部４、充電器接続部５、充 電式電池Ｂ１、Ｂ２、リング状基板１１、スプリング状プラス極１１ａ、スプリ ング状マイナス極１１ｂ、プラス側連通線１２ａ、マイナス側連通線１２ｂ、プ ラス側導入通路１３、プラス側導入線１３ａ、プラス側接触部１３ｂ、マイナス 側導入通路１４、マイナス側導入線１４ａ、マイナス側接触部１４ｂ、ローソク 固定用大孔１５、ローソク固定用小孔１６は図１と同様のものなので、同一符号 を付し、説明は省略する。 ２２、２３は係止用切欠き部、２２ａ、２３ａは係止用切欠き部２２、２３の 大孔部、２２ｂ、２３ｂは係止用切欠き部２２、２３の細孔部、２４ａ、２４ｂ はリング状基板１１を支持する線条支持部材（図示せず）の挿着孔である。 図４は充電器接続部５の下部の拡大図である。図４において、プラス側導入通 路１３、プラス側導入線１３ａ、プラス側接触部１３ｂ、マイナス側導入通路１ ４、マイナス側導入線１４ａ、マイナス側接触部１４ｂ、ローソク固定用大孔１ ５、ローソク固定用小孔１６は図１と同様のものなので、同一符号を付し、説明 は省略する。

【００１２】 以上のように構成された充電式電池ローソクについて、組立て法、発光動作を 説明する。 まず組立て法について説明する。図１に示すように、テーパ状筒体２の拡径し ている上部側（発光部挿入部３側）から充電式電池Ｂ２をマイナス側を下側にし て円筒２内に落とし込むと、電池Ｂ２はスプリング１２により落下を遮られ、支 持される。同様にして次に電池Ｂ１を落とし込む。次に、発光部１を発光部挿入 部３に挿入するが、まず係止部１７を、挿着孔２４ａ、２４ｂに挿着された線条 支持部材で支持されたリング状基板１１の係止用切欠き部２２、２３の大孔部２ ２ａ、２３ａに挿入し、次いで、電球カバー６を左回転することにより、係止部 １７を係止用切欠き部２２、２３の細孔部２２ｂ、２３ｂに挿入する。これによ り、係止用突起部１７ａがリング状基板１１に下から当接することになり、発光 部１は上方への動きを阻止され、また下方への動きをケース部１ａにより阻止さ れる。これにより組立てが完了する。 テーパ状筒体２から発光部１を上方へ抜くときは発光部１自体を右回転させる だけでよい。右回転させることにより係止部１７が大孔部２２ａ、２３ａの位置 に移動するので、発光部１の抜き出しが可能になる。このようにして発光部１を 発光部挿入部３に挿入すると、リング状基板１１のスプリング状プラス極１１ａ は円形基板９のプラス側導体部１８に付勢圧で当接し、スプリング状マイナス極 １１ｂはマイナス側導体部１９に当接される。また、リング状基板１１の電球用 プラス電極２４ａは円形基板９の電球プラス端子２０に当接し、電球用マイナス 電極２４ｂは電球マイナス端子２１に当接する。

【００１３】 次に、発光動作について図５を用いて説明する。図５は発光体６ａと電池Ｂ１ 、 Ｂ２の接続を示す接続図である。図５において、発光体６ａ、スイッチ８、突起 部１０、スプリング状マイナス極１１ｂ、マイナス側連通線１２ｂ、プラス側導 体部１８、マイナス側導体部１９、電球プラス端子２０、リード線２０ａ、電球 マイナス端子２１、リード線２１ａは図１〜図３と同様のものなので、同一符号 を付し、説明は省略する。図５に示すように、スイッチ８がオフの状態では発光 体６ａには電池Ｂ１、Ｂ２のプラス電圧が印加されず、発光体６ａは通電状態と ならず、発光しない。スイッチ８がオンになると、電池Ｂ１、Ｂ２のプラス電圧 は突起部１０、プラス側導体部１８、スイッチ８、電球プラス端子２０、リード 線２０ａを介して発光体６ａに印加され、電池Ｂ１、Ｂ２のマイナス電圧は中継 円形基板４ａ、マイナス側連通線１２ｂ、スプリング状マイナス極１１ｂ、マイ ナス側導体部１９、電球マイナス端子２１、リード線２１ａを介して発光体６ａ に印加される。スイッチ８は電球カバー６を手で押すことによりオン、オフし、 これに伴い、発光体６ａは発光、消光の点滅を繰り返す。

【００１４】 以上のように本実施の形態によれば、充電器接続部５は、底部に形成され同心 円をなすリング状のプラス側およびマイナス側接触部１３ｂ、１４ｂにより後述 の電池ローソク用充電器と電気的に接触するようにしたことにより、リング状の プラス側およびマイナス側接触部１３ｂ、１４ｂと電気的接触が可能な上記電池 ローソク用充電器を設けさえすれば、何ら邪魔物の無い状態で充電が可能となり 、充電式電池ローソクの取扱い性、操作性を向上させることができる。また、充 電式電池Ｂ１、Ｂ２に駆動される発光部１と、充電式電池Ｂ１、Ｂ２を格納する 電池格納部４と、発光部１が挿入される発光部挿入部３と、充電式電池Ｂ１、Ｂ ２に外部から充電電流を供給するための充電器接続部５とを有し、発光部挿入部 ３と電池格納部４と充電器接続部５とを上部から下部に細まるテーパ形状の筒体 となし、発光部１には、発光体６ａをカバーする電球カバー６と、電球カバー６ が嵌合されるソケット７と、ソケット７に対向して配置され、押圧されることに よりオン、オフを繰り返すスイッチ８が載置される円形基板９と、電球カバー６ およびソケット７に形成された溝部が嵌合することにより電球カバー６およびソ ケット７が上下にスライドする凸条を有するケース部１ａとを有するようにした ことにより、テーパ形状の筒体２の一部を成す発光部挿入部３に発光部１を挿入 し、発光部１のスイッチ８は発光部１内の基板９に配置されるので、スイッチ８ が筒体２の外側に飛び出ないようにすることができ、したがって外観に優れ、取 扱い性や操作性が良好な充電式電池ローソクを得ることができ、また、充電を外 部から行うようにしたことにより、その充電式電池ローソクを軽量なものとする ことができる。

【００１５】 （実施の形態２） 図６（ａ）は本考案の実施の形態２による電池ローソク用充電器を示す平面図 であり、図６（ｂ）は図６（ａ）のＹ−Ｙ線断面図である。図６において、２５ は電池ローソク用充電器、２６は電池ローソクの充電器接続部５が嵌入される円 形凹部、２７は充電器接続部５のリング状のプラス側接触部１３ｂと対向する位 置に配設され、プラス側接触部１３ｂと電気的に接触するプラス側導入棒、２８ は充電器接続部５のリング状のマイナス側接触部１４ｂと対向する位置に配設さ れ、マイナス側接触部１４ｂと電気的に接触するマイナス側導入棒、２９は充電 器接続部５のローソク固定用大孔１５に挿入されるローソク固定用棒、３０は充 電器接続部５のローソク固定用小孔１６に挿入されるローソク固定用テーパ状棒 、３１は交流商用電圧を充電用電圧に変換する充電用整流器（図示せず）からの 直流電圧が入力されるレセプタクル、３２、３３は充電器２５から電池ローソク に充電電流が供給されているときに点灯する充電表示灯、３４はプラス側導入棒 ２７とプラス側接触部１３ｂとの電気的接触を良好にするためにプラス側導入棒 ２７に伸縮を与えるプラス側導入棒スプリング、３５はマイナス側導入棒２８と マイナス側接触部１４ｂとの電気的接触を良好にするためにマイナス側導入棒２ ８に伸縮を与えるマイナス側導入棒スプリングである。

【００１６】 このような電池ローソク用充電器２５においては、充電用整流器からのプラス 電圧は、プラス側導入棒２７からプラス側接触部１３ｂを介してプラス側導入線 １３ａに供給され、したがって中継基板４ａ、プラス側連通線１２ａ、スプリン グ状プラス極１１ａ、プラス側導体部１８、突起部１０を介して電池Ｂ１のプラ ス端子に供給される。また、充電用整流器からのマイナス電圧はマイナス側導入 棒２８からマイナス側接触部１４ｂを介して導入線１４ａに供給され、したがっ て中継基板４ａ、スプリング１２を介して電池Ｂ２のマイナス端子に供給される 。このように、充電用整流器と電池ローソク用充電器２５を接続し、円形凹部２ ６に充電器接続部５を嵌入することにより充電が開始され、充電していることは 充電表示灯３２、３３により確認することができる。

【００１７】 図７は充電器２５の円形凹部２６に充電器接続部５が嵌入されたときの接続状 態を示す接続図である。図７において、発光体６ａ、スイッチ８、突起部１０、 スプリング状プラス極１１ａ、スプリング１２、プラス側連通線１２ａ、プラス 側導入線１３ａ、プラス側接触部１３ｂ、マイナス側導入線１４ａ、マイナス側 接触部１４ｂ、プラス側導体部１８は図１〜図３と同様のものなので、同一符号 を付し、説明は省略する。３６は交流商用電源を入力し、充電器２５に直流電圧 を供給する充電用整流器である。図７に示すように、充電器２５のプラス側導入 棒２７からのプラス電圧はプラス側接触部１３ｂ、プラス側導入線１３ａ、プラ ス側連通線１２ａ、スプリング状プラス極１１ａ、プラス側導体部１８、突起部 １０を介して電池Ｂ１のプラス端子に印加され、充電器２５のマイナス側導入棒 ２８からのマイナス電圧はマイナス側接触部１４ｂ、マイナス側導入線１４ａ、 中継円形基板４ａ、スプリング１２を介して電池Ｂ２のマイナス端子に印加され る。

【００１８】 以上のように本実施の形態によれば、実施の形態１による充電式電池ローソク の充電器接続部５が嵌入される円形凹部２６を有し、円形凹部２６は底部に、充 電器接続部５のプラス側接触部１３ｂに対向する位置に配設されたプラス側導入 棒２７と、充電器接続部５のマイナス側接触部１４ｂに対向する位置に配設され たマイナス側導入棒２８と、充電器接続部５のローソク固定用大孔１５に挿入さ れるローソク固定用棒２９と、充電器接続部５のローソク固定用小孔１６に挿入 されるローソク固定用テーパ状棒３０とを有するようにしたことにより、円形凹 部２６のプラス側導入棒２７が確実に充電器接続部５のプラス側接触部１３ｂに 接触し、マイナス側導入棒２８が確実に充電器接続部５のマイナス側接触部１４ ｂに接触するようにすることができるので、充電式電池ローソクを容易かつ間違 い無く充電することができる。

【００１９】 （実施の形態３） 図８は本考案の実施の形態３によるローソクシステムを示すブロック図である 。 図８において、１Ａ、１Ｂは図１に示す充電式電池ローソク、３７はプラグ３ ７ａとリセプタクル３７ｂとから成るコネクタ、３８はリモコン制御部（図示せ ず）を内蔵する交直変換部としてのＡＣアダプタ、３８ａはコンセントに挿入さ れるプラグ、３９はコネクタ３７と充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂとを接続する 電流供給線、４０はＡＣアダプタ３８とコネクタ３７とを接続する電力線である 。電流供給線３９と充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂとはプラス側接触部１３ｂ、 マイナス側接触部１４ｂ（図３、図４参照）を介して互いに接続される。

【００２０】 このように構成されたローソクシステムについて、その機能等を説明する。コ ネクタ３７は電流供給線３９と接続されたプラグと電力線４０と接続されたリセ プタクルとから成り、機械的、電気的に分離可能である。コネクタをプラグとリ セプタクルに分離することにより、電力線４０と電流供給線３９とは電気的に遮 断され、プラグ３７ａとリセプタクル３７ｂを結合することにより電力線４０と 電流供給線３９とは電気的に接続される。ＡＣアダプタ３８は外部のリモコン（ 図示せず）から充電電流の供給を制御される。ＡＣアダプタ３８のリモコン制御 部は、外部のリモコンから接続を指示されると、充電電流の供給を開始し、遮断 を指示されると充電電流の供給を停止する。

【００２１】 次に、図８のローソクシステムについて、その操作、動作等を説明する。この 場合、コネクタ３７はプラグ３７ａとリセプタクル３７ｂが結合状態であるとす る。ＡＣアダプタ３８のプラグ３８ａをコンセントに接続し、リモコンによりリ モコン制御部に接続を指示すると、ＡＣアダプタ３８からの充電電流の供給が開 始される。ＡＣアダプタ３８からの充電電流は、電力線４０、コネクタ３７、電 流供給線３９を介して、充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂの充電式電池Ｂ１、Ｂ２ （図１参照）に供給される。充電を停止する場合にはリモコンからリモコン制御 部に対して遮断を指示すればよい。

【００２２】 図９はＡＣアダプタの変形例を示すブロック図である。図９において、３８は 図８と同様のＡＣアダプタ、３８ａは図８と同様のプラグ、４１はリモコン制御 部、４２は交直変換機能を有する整流平滑部、４３は交流の接続、遮断を行なう 交流制御部である。リモコン制御部４１は上述したように外部のリモコンからの 接続、遮断の指示に基づいて動作し、接続が指示された場合には交流制御部４３ に交流の接続を行なわせ、整流平滑部４２に交流を供給する。遮断が指示された 場合には交流制御部４３に交流の遮断を行なわせ、整流平滑部４２への交流の供 給を停止する。 なお、本実施の形態では、充電式電池ローソクが２個の場合を示したが、本発 明はこれに限らず、充電式電池ローソクが３個以上の場合であっても適用可能で ある。つまり、充電式電池ローソクの数に応じて電流供給線３９の本数を増加す れば良い。

【００２３】 以上のように本実施の形態によれば、複数の充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂに 充電電流を供給する複数の電流供給線３９と、交流電流を直流電流に変換する交 直変換部３８と、交直変換部３８から充電電流を供給する一つの電力線４０と、 電力線４０と複数の電流供給線３９との接続、分離が可能なコネクタ３７とを有 するようにしたことにより、コネクタ３７から複数の電流供給線３９を介して各 充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂに必要な電流、つまり電力線４０の電流よりも遥 かに小さな電流を分配することになるので、電流供給線３９の電線径を細いもの とすることができ、またコネクタ３７により電流供給線３９と電力線４０とを分 離できるので、収容の容易な電流供給線３９およびコネクタ３７のプラグ３７ａ のみが充電式電池ローソク１Ａ、１Ｂに接続されることになるので、充電式電池 ローソク１Ａ、１Ｂ以外の部分の収容が容易となり、外観の向上を図ることがで きる。また、交直変換部３８は遠隔操作により充電電流が接続、遮断されるよう にしたことにより、交直変換部３８に接近しての充電操作が不要となるので、シ ステム自体の取扱い性、操作性を向上させることができる。

【００２４】

【考案の効果】

以上のように本考案の請求項１の充電式電池ローソクによれば、充電式電池と 、 充電式電池からの電流供給により発光する発光部と、充電式電池に外部の充電器 から充電電流を供給するための充電器接続部とを有するテーパ状円筒体の充電式 電池ローソクであって、充電器接続部は、同心円をなすリング状のプラス側およ びマイナス側接触部が底部に形成されたことにより、リング状のプラス側および マイナス側接触部と電気的接触が可能な充電器を設けさえすれば、何ら邪魔物の 無い状態で充電が可能になり、充電式電池ローソクの取扱い性、操作性を向上さ せることができるという有利な効果が得られる。 請求項２に記載の電池ローソク用充電器によれば、請求項１に記載の充電式電 池ローソクの充電器接続部が嵌入される円形凹部を有し、外部からの直流電圧を 充電器接続部に供給する電池ローソク用充電器であって、円形凹部は底部に、充 電器接続部のプラス側接触部に対向する位置に配設されたプラス側導入棒と、充 電器接続部のマイナス側接触部に対向する位置に配設されたマイナス側導入棒と 、充電器接続部のローソク固定用大孔に挿入されるローソク固定用棒と、充電器 接続部のローソク固定用小孔に挿入されるローソク固定用テーパ状棒とを有する ことにより、円形凹部のプラス側導入棒を確実に充電器接続部のプラス側接触部 に接触させ、マイナス側導入棒を確実に充電器接続部のマイナス側接触部に接触 させることができるので、充電式電池ローソクを容易かつ間違い無く充電するこ とができるという有利な効果が得られる。 請求項３に記載のローソクシステムによれば、請求項１に記載の充電式電池ロ ーソクを複数個有するローソクシステムであって、複数の充電式電池ローソクに 充電電流を供給する複数の電流供給線と、交流電流を直流電流に変換する交直変 換部と、交直変換部から充電電流を供給する一つの電力線と、電力線と複数の電 流供給線との接続、分離が可能なコネクタとを有することにより、コネクタから 複数の電流供給線を介して各充電式電池ローソクに必要な電流つまり電力線電流 よりも遥かに小さな電流を分配することになるので、電流供給線の電線径を細い ものとすることができ、またコネクタにより電流供給線と電力線とを分離できる ので、収容の容易な電流供給線およびコネクタのみが充電式電池ローソクに接続 されることになり、充電式電池ローソク以外の部分の収容が容易となるので、外 観の向上を図ることができるという有利な効果が得られる。 請求項４に記載のローソクシステムによれば、請求項３に記載のローソクシス テムにおいて、交直変換部は遠隔操作により充電電流が接続、遮断されることに より、交直変換部に接近しての充電操作が不要となるので、システム自体の取扱 い性、操作性を向上させることができるという有利な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態１による充電式電池ローソ
クを示す縦断面図

【図２】（ａ）発光部を示す一部破断図 （ｂ）（ａ）を正面図としたときの側面図 （ｃ）（ｂ）におけるＣ矢視図

【図３】（ａ）テーパ状筒体としての本体を示す一部破
断図 （ｂ）（ａ）のＸ−Ｘ線断面図 （ｃ）リング状基板の破断斜視図 （ｄ）（ａ）のＤ矢視図

【図４】充電器接続部の下部の拡大図

【図５】発光体と電池の接続を示す接続図

【図６】（ａ）本考案の実施の形態２による電池ローソ
ク用充電器を示す平面図 （ｂ）（ａ）のＹ−Ｙ線断面図

【図７】充電器の円形凹部に充電器接続部が嵌入された
ときの接続状態を示す接続図

【図８】本考案の実施の形態３によるローソクシステム
を示すブロック図

【図９】ＡＣアダプタの変形例を示すブロック図

【図１０】従来の充電式電池ローソクを示す縦断面図

【符号の説明】

１ 発光部 ２ 本体（テーパ状筒体） ３ 発光部挿入部 ４ 電池格納部 ４ａ 中継円形基板 ５ 充電器接続部 ６ 電池カバー ６ａ 発光体 ７ ソケット ８ スイッチ ９ 円形基板 １０ 突起部 １１ リング状基板 １１ａ スプリング状プラス極 １１ｂ スプリング状マイナス極 １２ａ プラス側連通線 １２ｂ マイナス側連通線 １３ プラス側導入通路 １３ａ プラス側導入線 １３ｂ プラス側接触部 １４ マイナス側導入通路 １４ａ マイナス側導入線 １４ｂ マイナス側接触部 １５ ローソク固定用大孔 １６ ローソク固定用小孔 １７ 係止部 １７ａ 係止用突起部 １８ プラス側導体部 １９ マイナス側導体部 ２０ 電球プラス端子 ２１ 電球マイナス端子 ２２、２３ 係止用切欠き部 ２２ａ、２３ａ 大孔部 ２２ｂ、２３ｂ 細孔部 ２４ａ、２４ｂ 挿着孔 ２５ 電池ローソク用充電器 ２６ 円形凹部 ２７ プラス側導入棒 ２８ マイナス側導入棒 ２９ ローソク固定用棒 ３０ ローソク固定用テーパ状棒 ３１ リセプタクル ３２、３３ 表示灯 ３４ プラス側導入棒スプリング ３５ マイナス側導入棒スプリング

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 充電式電池と、前記充電式電池からの電
   流供給により発光する発光部と、前記充電式電池に外部
   の充電器から充電電流を供給するための充電器接続部と
   を有するテーパ状円筒体の充電式電池ローソクであっ
   て、前記充電器接続部は、同心円をなすリング状のプラ
   ス側およびマイナス側接触部が底部に形成されたことを
   特徴とする充電式電池ローソク。
2. 【請求項２】 請求項１に記載された充電式電池ローソ
   クの充電器接続部が嵌入される円形凹部を有し、外部か
   らの直流電圧を前記充電器接続部に供給する電池ローソ
   ク用充電器であって、前記円形凹部は底部に、前記充電
   器接続部のプラス側接触部に対向する位置に配設された
   プラス側導入棒と、前記充電器接続部のマイナス側接触
   部に対向する位置に配設されたマイナス側導入棒と、前
   記充電器接続部のローソク固定用大孔に挿入されるロー
   ソク固定用棒と、前記充電器接続部のローソク固定用小
   孔に挿入されるローソク固定用テーパ状棒とを有するこ
   とを特徴とする電池ローソク用充電器。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の充電式電池ローソクを
   複数個有するローソクシステムであって、前記複数の充
   電式電池ローソクに充電電流を供給する複数の電流供給
   線と、交流電流を直流電流に変換する交直変換部と、前
   記交直変換部から充電電流を供給する一つの電力線と、
   前記電力線と前記複数の電流供給線との接続、分離が可
   能なコネクタとを有することを特徴とするローソクシス
   テム。
4. 【請求項４】前記交直変換部は遠隔操作により充電電流
   が接続、遮断されることを特徴とする請求項３に記載の
   ローソクシステム。