JP3056368B2 - 階段状客席の空調構造 - Google Patents

階段状客席の空調構造

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JP3056368B2
JP3056368B2 JP6033900A JP3390094A JP3056368B2 JP 3056368 B2 JP3056368 B2 JP 3056368B2 JP 6033900 A JP6033900 A JP 6033900A JP 3390094 A JP3390094 A JP 3390094A JP 3056368 B2 JP3056368 B2 JP 3056368B2
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洋 岩波
英和 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスタジアム,
劇場のごとく階段状の客席を設けた建物における階段状
客席の空調構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スタジアム、劇場などの大空間建物にお
いては、多人数が収容され、室内空気が汚染されがちな
ため、十分な換気を行う必要があり、特に座席近傍では
汚染空気の滞留域となるため座席空調を行う場合があ
る。この座席空調は、階段状の床部と床スラブとの間に
空調空気の給気通路を設け、床部に開口した吹出口を通
じて各座席の下部に空調空気を吹き出すものである。
【0003】しかしながら、座席近傍から吹き出した空
調空気はこの付近に滞留することなく、天井側に速やか
に排出する必要もあるため、空調吹出口を床部のどの位
置に開口するかが問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図5に示す
ように、この種の建物では床スラブ1上に配置された階
段状の床部2の各水平面2aに座席3の脚柱4が固定さ
れており、座席3の座板3aと床部2との間には脚柱4
の高さ分の隙間があり、前の座席3に座る人が後ろの座
席3に座る人の鑑賞の妨げとならないよう、前記床部2
の垂直面2bの高さ及び座席3の背もたれ3bの高さが
設定されている。
【0005】さらに空調空気は矢印に示すごとく、床ス
ラブ1と床部2との間に形成された給気通路Aを伝って
各座席3側に向けて供給される。
【0006】したがって、同図5(a)に示すように、
例えば水平面2aに空調吹出口5を開口する場合には、
座板3aの干渉を避けるために座板3aの前面下部に開
口する必要があるが、この部分は観客の通路ともなるた
め、ごみが付着し易く、吹出口5の周囲に溜まった埃な
どを直接舞い上げる惧れがあり、かつ観客の足下に空調
空気の上昇気流が直接触れたり、吹出口が塞がれるた
め、必ずしも快適性を得られない欠点があった。
【0007】また、同図5(b)に示すように、床部2
の垂直面2bに空調吹出口5を開口する場合には、気流
が平行になってしまっては単に座板3aの下部を流れる
だけであるため、気流が背もたれ3bの背面に沿って上
昇すべく気流の流れ方向を調整する必要があり、吹出口
5の位置も限定されるが、垂直面2aの段差が小さい場
合にはこのような工夫をしたとしても気流を上昇させる
ことは出来ずランダムに散乱する惧れがある。
【0008】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的とするところは、簡単な構成を付加する
ことにより水平に吹き出す空調空気の流れを背もたれ背
面をガイドとして上昇させ、速やかに天井側に排出でき
るようにした階段状客席の空調構造を提供するものであ
る。
【0009】また、この発明では暖房時などにおいて、
暖かい空調空気を足元に流通すべく切り替えられるよう
にした階段状客席の空調構造を提供することを他の目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明では、床スラブ上に設けた階段状の床部
と、該床部の水平面に脚柱を固定した多数の座席と、前
記床部と床スラブとの間に形成された空調空気の給気通
路と、前記床部の垂直面に開口され、前記座席の下部背
面に向けて前記空調空気を吹き出す吹出口とを備えた空
調構造において、前記座席の背面下部に底面に向けて折
り畳み展開可能な気流誘導板を設けたことを特徴とす
る。
【0011】
【0012】さらにこの発明は、前記階段状の床部は床
スラブと一体であって、該床スラブの各垂直面の内側を
仕切り壁で囲って該垂直面と平行な空調空気の給気通路
を形成するとともに、該垂直面に前記空調空気の吹出口
を開口した構成も採用できる。
【0013】
【作用】以上の構成によれば、床部の垂直面から水平に
吹き出した空調空気が、気流誘導板に突き当たり、この
面及びこれに連続する背もたれの背面に沿って上昇す
る。この上昇気流は観客の足の着地面より僅かに前方で
あるため、床に付着した埃などと接触することなく、足
に気流が触れたり気流を足で妨げることがない。
【0014】また、暖房時などに限り前記気流誘導板を
座席底面に向けて折り畳むことで、空調空気は脚柱の間
を前方に吹き出し、足元の部分を直接的に暖房する。
【0015】請求項3の構成を採用した場合には、床ス
ラブ一体の床部にもこの発明の空調構造を適用できる。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を図面とともに詳細に
説明する。
【0017】図1はこの発明の第一実施例による階段状
客席の空調構造を示すものである。なお、従来と同一部
分には同一符号を援用し、異なる部分に付いてのみ異な
る符号を用いて説明する。
【0018】すなわち、この発明においては従来とほぼ
同様に、床スラブ1上に配置された階段状の床部2の各
水平面2aに座席3の脚柱4が固定されており、座席3
の座板3aと床部2との間には脚柱4の高さ分の隙間が
あり、前の座席3に座る人が人が後ろの座席3に座る人
の鑑賞の妨げとならないよう、前記床部2の垂直面2b
の高さ及び背もたれ3b高さが設定されている。
【0019】さらにこの発明における空調空気は、床ス
ラブ1と床部2との間に形成された給気通路Aから各垂
直面2bの各座席3の背面に対向する位置に開口された
吹出口10を通じて各座席3の背面下部に向けて供給さ
れる。吹出口10には吹出ガイド板10aが斜め45°
の角度をなして固定され、その吹出し角度を45°に設
定している。
【0020】この吹出口10に対向して前記座席3の背
面下部における前記脚柱4の間にはスカート状の気流誘
導板12が配置されている。この気流誘導板12は、図
の一部に拡大して示すように、その上部両側を前記脚柱
4にヒンジ軸14を介して回動可能に取付けられ、ヒン
ジ軸14の周囲に設けたバネ16のバネ圧により常時吹
出口10に対して斜め前方を塞ぐよう展開位置に保持さ
れ、展開位置で気流誘導板12の上縁は座席3の背もた
れ3bの下縁に一体に連続する。
【0021】したがって、前記気流誘導板12が展開さ
れている状態では吹出口10から45°の角度で吹き出
す空調空気は、図1の矢印に示すように気流誘導板12
に衝突し、この傾斜に沿って上昇するとともに、背もた
れ3bの背面に引き継がれ、この面をガイドとしてさら
に座席3の上部空間まで上昇し、その間に観客の吐き出
す息等を取り込みつつ上空まで上昇し、散逸或いは天井
側等に設けた換気孔を通じて排気されるため、座席3の
近傍に気流が停滞したり不用な対流などが生ずることな
く、速やかに空気入れ替えが出来る。
【0022】すなわち、この場合には個々の座席3の背
もたれ3bをオープン式の換気ガイドとして十分に活用
できる。
【0023】なお、前記気流誘導板12は、図示しない
操作手段により前記バネ16のバネ圧に抗して図2に示
すように、座板3aの底面に折り畳み格納することが出
来る。
【0024】この場合には吹出口10から吹き出した空
気は図の矢印に示すように、座板3aの下面を通過し、
これに座っている観客の足元に直接空調空気を吹き当て
ることが出来る。
【0025】したがって、この場合には例えば冬期など
のオープンスタジアムのように建物全体を暖房できない
場合などの局所暖房に好適である。観客の足元を吹き抜
けた空調空気は、その前方の一段下の座席3の背もたれ
3bに当たり、これをガイドとして上昇し、換気され
る。
【0026】なお、気流誘導板12の折り畳み展開のた
めの操作部としては、座席3の脇に前記気流誘導板12
に連携するレバ―等を設けておき、任意に観客が操作出
来るようにしても良いし、空調モ―ドに応じて折り畳み
展開のいずれかに半固定式にセットするようにもでき
る。
【0027】図3,4はこの発明の第二実施例を示すも
のである、なお、前記第一実施例と同一箇所は同一符号
を付し、異なる箇所のみ異なる符号を用いて説明する。
【0028】すなわち、この実施例では床スラブ20が
そのまま階段状客席を構成しており、水平面20aと垂
直面20bが交互に所定の段差を持って連続する構造と
なっており、各水平面20aに脚柱4を介して座席3が
固定されている。
【0029】各垂直面20bの内側ではこれを囲う仕切
り壁21が前記垂直面20bとともにロ字形をなして一
体に形成され、この仕切り壁21で囲われた空間を垂直
面20bに平行する空調空気の給気通路Aとしていると
ともに、該垂直面20bに前記空調空気の吹出口10を
開口している。
【0030】したがって、各垂直面20bと平行して矢
印のごとく流れる空調空気は吹出口10を通じて吹出
し、矢印に示すように脚柱4にセットされた気流誘導板
12に衝突し、この傾斜に沿って上昇するとともに、背
もたれ3bの背面に引き継がれ、この面をガイドとして
さらに座席3の上部空間まで上昇し、その間に観客の吐
き出す息等を取り込みつつ上空まで上昇し、散逸或いは
天井側等に設けた換気孔を通じて排気されることにな
る。
【0031】
【発明の効果】以上各実施例により説明したように、こ
の発明に係る階段状客席の空調構造にあっては、床部の
垂直面から水平に吹き出した空調空気が、気流誘導板に
突き当たり、この面及びこれに連続する背もたれの背面
に沿って上昇し、この上昇気流は観客の足の着地面より
僅かに前方であるため、床に付着した埃などと接触する
ことなく、足に気流が触れたり気流を足で妨げることが
ないため、客席近傍での滞留を生ずることなく、速やか
な換気を行うことができる利点がある。
【0032】また、気流誘導板を座板の底面に折り畳め
る構成としているので、暖房時などに前記気流誘導板を
座席底面に向けて折り畳むことで、空調空気は脚柱の間
を前方に吹き出し、足元の部分を直接的に暖房するた
め、例えばオープンスタジアム等のように建物全体を暖
房できない場合における局所暖房として好適である。
【0033】さらに、床部を床スラブと一体とした場合
であっても各垂直面の内側を仕切り壁で囲って該垂直面
と平行な空調空気の給気通路を形成するとともに、該垂
直面に前記空調空気の吹出口を開口した構成とすること
で、この種の空調構造を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による階段状客席の空調
構造における気流の流れを示す断面説明図である。
【図2】同構造において気流誘導板を折り畳んだ状態の
気流の流れを示す断面説明図である。
【図3】この発明を床部を床スラブと一体構造とした場
合における第二実施例を示す断面説明図である。
【図4】同断面斜視図である。
【図5】(a),(b)は空調空気を床部の水平面及び
垂直面から吹き出した場合の不具合を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1,20 床スラブ 2 床部 2a,20a 水平面 2b,20b 垂直面 3 座席 3a 座板 3b 背もたれ 4 脚柱 10 空調吹出口 12 気流誘導板 14 ヒンジ軸 A 給気通路
フロントページの続き (72)発明者 岩波 洋 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 佐藤 英和 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 山口 浩一 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−174642(JP,A) 実開 昭55−71912(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/12 E04H 3/22 F24F 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ上に設けた階段状の床部と、該
    床部の水平面に脚柱を固定した多数の座席と、前記床部
    と床スラブとの間に形成された空調空気の給気通路と、
    前記床部の垂直面に開口され、前記座席の下部背面に向
    けて前記空調空気を吹き出す吹出口とを備えた空調構造
    において、前記座席の背面下部に底面に向けて折り畳み
    展開可能な気流誘導板を設けたことを特徴とする階段状
    客席の空調構造。
  2. 【請求項2】 前記階段状の床部は床スラブと一体であ
    って、該床スラブの各垂直面の内側を仕切り壁で囲って
    該垂直面と平行する空調空気の給気通路を形成するとと
    もに、該垂直面に前記空調空気の吹出口を開口したこと
    を特徴とする請求項1記載の階段状客席の空調構造。
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JP6955926B2 (ja) * 2017-07-24 2021-10-27 トヨタホーム株式会社 階段構造及び建物
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