JP3055978U

JP3055978U - 折畳み式立体画像用ビュアー

Info

Publication number: JP3055978U
Application number: JP1997009385U
Authority: JP
Inventors: 矢萩正吉
Original assignee: スリーアイプロダクツ有限会社
Priority date: 1997-10-07
Filing date: 1997-10-07
Publication date: 1999-02-02
Anticipated expiration: 2003-10-07

Abstract

(57)【要約】【目的】一組の立体写真、立体フィルム、又は、立体
画像（以下、被観察立体画像と云う）を簡易に立体観察
できる折畳み式立体画像ビュアーを提供するもので、
不使用収納時には折畳み、観察時には簡単に立ち上げ
て、接眼レンズと被観察立体画像の距離調節操作をせず
に使用状態となる構造とし、次に、別途制作された任
意の大きさの面上に用意された被観察立体画像面に接面
させて、立体観察可能な折畳み式立体画像ビュアーとす
る。【構成】基底枠（２）、レンズ取付け板保持部
（３）、接眼レンズ取付け板（４）の主幹部分を一枚の
素材で構成し、不使用収納時にはレンズ取付け板保持部
（３）を中央にして、連接する接眼レンズ取付け板
（４）、及び、基底枠（２）を内側に折り曲げて畳み、
観察時にはこれらをコの字形に立ち上げて使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は別途制作された任意の大きさの平面上に用意された被観察立体画像の立体観察を行うための折畳み式立体ビュアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ボックスの一端に観察用接眼レンズ一対を設け、レンズと反対側の一端に特定の大きさに切り揃えた被観察立体画像を挿入する方式のボックス型（図７）や接眼レンズと被観察立体画像とが常に1対1の関係で同一紙製カード上に常に固定されているカード折り曲げ型の立体ビュアー（図８）、或いは、折畳み式構造ではあるが、被観察立体画像の掲載面の大きさ、及び、それらの形態に特定の制限のあるブック型（図９）が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の立体写真ビュアーはボックス型の場合（図７）、金属製で体積が大きく、重いので製造コストは高く、保管スペースや送料もかさむ。紙製カード上に接眼レンズと被観察立体画像が常に固定化されているカード折曲げ型の場合（図８）、レンズ取り付け面と被観察立体画像面を夫々折り曲げて立ち上げたとき、不安定で観察しにくく、被観察立体画像を印刷した後でレンズの取付け作業を行う必要があるので、製造期間は長く、コストも高くなる。また、折畳み式ではあるが被観察立体画像の掲載面の大きさ、及び、それらの形態に特定の制限のあるブック型の場合（図９）、加工工程は複雑になり、それだけ製造期間も長く、コストも高くなるという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこれらの欠点を除くために考案された折畳み式立体画像ビュアーを提供するもので不使用時には折畳むと同時に付属の輪ゴムを掛け、接眼レンズの正規の作用を抑制し、不正使用の危険を回避すると同時に、観察時には輪ゴムを外し、簡単に立ち上げて使用状態となる構造とし、次に、任意の大きさの面上に掲載された被観察立体画像に接面させて立体観察可能な折畳み式立体写真ビュアーとする。

【０００５】

【作用】

本考案の折畳み式立体画像ビュアー（１）を使用するときは、基底枠（２）の上に折畳んだ接眼レンズ取付け板保持部（３）と接眼レンズ取付け板（４）とを起こして立ち上げ、接眼レンズ取付け板（４）と基底枠（２）とが平行、かつ、水平になるように保持位置設定べろ（５）で位置を固定させ、別途用意された任意の大きさの面上の被観察立体画像に接面させて立体観察する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面（図１、図２、図３、図４、図５、図６）について本考案の一実施例を説明する。本考案の折畳み式立体画像ビュアー（１）は、主幹部分である基底枠（２）、接眼レンズ取付け板保持部（３）、及び、接眼レンズ取付け板（４）を一枚の素材で構成し、上記各部分の連接部は谷折りに折曲げられる。

【０００７】本考案の折畳式立体画像ビュアー（１）は不使用収納時には、接眼レンズ取付け板保持部（３）を中心にして接眼レンズ取付け板（２）を内側に折り曲げ、次いで、基底部（２）を内側に折曲げて折畳み、輪ゴム留置用切欠き（１７ａ、１７ｂ）に留置してある輪ゴム（１９）を輪ゴム掛け用切欠き（１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ）に掛けて、その折畳んだ状態を保つように留めてある。

【０００８】また、本考案の折畳み式立体画像ビュアー（１）を使用する時は、折畳んだ接眼レンズ取付け板保持部（３）の上に折畳んだ基底枠（２）と接眼レンズ取付け板保持部（３）とを順次起こして、ほぼコの字形に立ち上げるが、接眼レンズ取付け板保持部（３）はその中央下部に設けられた保持位置設定べろ（５）をべろ位置決め（６）の下を通し、べろの突起部（７）をべろ位置決め（６）の端に引っ掛ける。

【０００９】基底枠（２）には被観察立体画像位置合わせ窓（８）、及び、被観察立体画像左右中心位置合わせ突起（９ａ、９ｂ）、及び、被観察立体画像上下中心位置合わせ突起（１０ａ、１０ｂ）を穿接する。接眼レンズ取付け板（４）には一対の接眼レンズ（１１ａ、１１ｂ）をほぼ成人の両眼の瞳孔の間隔に等しく取り付ける。また、接眼レンズ取付け板（４）には鼻位置決め用切り欠き（１２）を設け、観察者が自分の鼻の位置から両眼の最適位置が容易に見い出せるようにする。また、被観察立体画像（１３）は１対、又は、複数対を任意の大きさの面上に立体写真、立体フィルム、又は、立体画、などの形式でカード、枚葉印刷物、ブック、などの形態で別途に用意する。

【００１０】更に、図５及び図６は本考案の折畳み式立体画像ビュアーの他の実施例を示すもので、基底枠（２）、接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）、及び、接眼レンズ取付け板（４）を図５の如くに基底枠（２）に連接させ、のりしろ（１５）で接眼レンズ取付け板保持部（１４ｂ）に接着し、位置決めひれ（１６ａ、１６ｂ）を接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）に設けて、内側に折れ曲がるようにして、接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）を基底枠（２）に対して垂直位置に保っている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果がある。（イ）本考案の折畳み式立体画像ビュアーと被観察画像とは全く別の工程で作成できるので、カード折曲げ型（図８）やブック型（図９）と比較して製造期間が短縮できる。（ロ）被観察画像が掲載されている平面の大きさを任意に決められる。（ハ）観察する際、該立体画像ビュアーの鼻位置決め用切り欠き（１２）に鼻を当てれば、両眼の左右方向の最適位置が容易に確認できる。（ニ）立体スライドフィルム観察の場合、市販のシャーカステン形フィルムビュアー上に置いた被観察立体スライドフィルムの位置に合わせて該立体画像ビュアーを置けば立体観察できる。（ホ）該立体画像ビュアーは折畳み式なので被観察立体画像（１３）とセットにして封筒に入れて郵送できる。（へ）接眼レンズ取付け板（４）や接眼レンズ取付け板保持部（３、１４ａ、１４b）の上に使用方法、注意書き、宣伝・広告、などが記載できる。（ト）多数の立体観察画像を観察する場合、被観察画像を水平よりも若干手前に傾斜させて置き、その上に該立体画像ビュアーを重ねて置くと、安定した状態で効率的に、疲労を少なく、観察することができる。（チ）以上のように、本考案の構造は極めて簡単で、その効果や利用範囲は大きい。

【提出日】平成１０年５月２８日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の詳細な説明

【補正方法】変更

【補正内容】【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は別途制作された任意の大きさの平面上に用意された被観察立体画像の立体観察を行うための折畳み式立体画像用ビュアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、ボックスの一端に観察用接眼レンズ一対を設け、レンズと反対側の一端に特定の大きさに切り揃えた被観察立体画像を挿入する方式のボックス型（図７）や接眼レンズと被観察立体画像とが常に１対１の関係で同一紙製カード上に常に固定されているカード折り曲げ型の立体画像用ビュアー（図８）、或いは、折畳み式構造ではあるが、被観察立体画像の掲載面の大きさ、及び、それらの形態に特定の制限のあるブック型（図９）が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこれらの欠点を除くために考案された折畳み式立体画像用ビュアーを提供するもので不使用時には折畳むと同時に付属の輪ゴムを掛け、接眼レンズの正規の作用を抑制し、不正使用の危険を回避すると同時に、観察時には輪ゴムを外し、簡単に立ち上げて使用状態となる構造とし、次に、任意の大きさの面上に掲載された被観察立体画像に接面させて立体観察可能な折畳み式立体画像用ビュアーとする。

【０００５】

【作用】

本考案の折畳み式立体画像用ビュアー（１）を使用するときは、基底枠（２）の上に折畳んだ接眼レンズ取付け板保持部（３）と接眼レンズ取付け板（４）とを起こして立ち上げ、接眼レンズ取付け板（４）と基底枠（２）とが平行、かつ、水平になるように保持位置設定べろ（５）で位置を固定させ、別途用意された任意の大きさの面上の被観察立体画像に接面させて立体観察する。

【０００６】

【実施例】以下、図面（図１、図２、図３、図４、図５、図６）について本考案の一実施例を説明する。本考案の折畳み式立体画像用ビュアー（１）は、主幹部分である基底枠（２）、接眼レンズ取付け板保持部（３）、及び、接眼レンズ取付け板（４）を一枚の素材で構成し、上記各部分の連接部は谷折りに折曲げられる。

【０００７】本考案の折畳式立体画像用ビュアー（１）は不使用収納時には、接眼レンズ取付け板保持部（３）を中心にして接眼レンズ取付け板（２）を内側に折り曲げ、次いで、基底部（２）を内側に折曲げて折畳み、輪ゴム（１９）でその折畳んだ状態を保つように留めてある。

【０００８】また、本考案の折畳み式立体画像用ビュアー（１）を使用ずる時は、折畳んだ接眼レンズ取付け板保持部（３）の上に折畳んだ基底枠（２）と接眼レンズ取付け板保持部（３）とを順次起こして、ほぼコの字形に立ち上げるが、接眼レンズ取付け板保持部（３）はその中央下部に設けられた保持位置設定べろ（５）をべろ位置決め（６）の下を通し、べろの突起部（７）をべろ位置決め（６）の端に引っ掛ける。

【０００９】基底枠（２）には被観察立体画像位置合わせ窓（８）、及び、被観察立体画像左右中心位置合わせ突起（９ａ、９ｂ）、及び、被観察立体画像上下中心位置合わせ突起（１０ａ、１０ｂ）を穿接する。接眼レンズ取付け板（４）には一対の接眼レンズ（１１ａ、１１ｂ）をほぼ成人の両眼の瞳孔の間隔に等しく取り付ける。また、接眼レンズ取付け板（４）には鼻位置決め用切り欠き（１２）を設け、観察者が自分の鼻の位置から両眼の最適位置が容易に見い出せるようにする。また、被観察立体画像（１３）は一対、又は、複数対を任意の大きさの面上に立体写真、立体フィルム、又は、立体画、などの形式でカード、枚葉印刷物、ブック、などの形態で別途に用意する。

【００１０】更に、図５及び図６は本考案の折畳み式立体画像用ビュアーの他の実施例を示すもので、基底枠（２）、接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）、及び、接眼レンズ取付け板（４）を図５の如くに基底枠（２）に連接させ、のりしろ（１５）で接眼レンズ取付け板保持部（１４ｂ）に接着し、位置決めひれ（１６ａ、１６ｂ）を接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）に設けて、内側に折れ曲がるようにして、接眼レンズ取付け板保持部（１４ａ、１４ｂ）を基底枠（２）に対して垂直位置に保っている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果がある。（イ）本考案の折畳み式立体画像用ビュアーと被観察画像とは全く別の工程で作成できるので、カード折曲げ型（図７）やブック型（図９）と比較して製造期間が短縮できる。（ロ）被観察画像が掲載されている平面の大きさを任意に決められる。（ハ）観察する際、該立体画像用ビュアーの鼻位置決め用切り欠き（１２）に鼻を当てれば、両眼の左右方向の最適位置が容易に確認できる。（ニ）立体スライドフィルム観察の場合、市販のシャーカステン形フィルムビュアー上に置いた被観察立体スライドフィルムの位置に合わせて該立体画像用ビュアーを置けば立体観察できる。（ホ）該立体画像用ビュアーは折畳み式なので被観察立体画像（１３）とセットにして標準型封筒に入れて郵送できる。（ヘ）接眼レンズ取付け板（４）や接眼レンズ取付け板保持部（３、１４ａ、１４ｂ）の上に使用方法、注意書き、宣伝・広告、などが記載できる。（ト）多数の立体観察画像を観察する場合、被観察画像を水平よりも若干手前に傾斜させて置き、その上に該立体画像用ビュアーを重ねて置くと、安定した状態で効率的に、疲労を少なく、観察することができる。（チ）以上のように、本考案の構造は極めて簡単で、その効果や利用範囲は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図1】請求項第１項の該立体画像ビュアーを立ち上げ
た状態を観察者右手方向から見た説明図である。

【図２】請求項第1項の該立体画像ビュアーの平面の説
明図である。

【図３】請求項第１項の該立体画像ビュアーを折畳んで
輪ゴムを掛けた状態を観察者右手方向から見た説明図で
ある。

【図４】該立体画像ビュアー用の被観察立体画像の種々
の例を示した説明図である。

【図５】請求項第２項の該立体画像ビュアーを立ち上げ
た状態を観察者右手方向から見た説明図である。

【図６】請求項第２項の該立体画像ビュアーを展開した
平面の説明図である。

【図７】該立体画像ビュアー以前に存在したボックス型
立体画像ビュアーの例を示した説明図である。

【図８】該立体画像ビュアー以前に存在したカード折曲
げ型立体画像ビュアーの例を示した説明図である。

【図９】該立体画像ビュアー以前に存在したブック型立
体画像ビュアーの例を示した説明図である。

【符号の説明】

１折畳み式立体ビュアー２基底枠３接眼レンズ取付け板保持部４接眼レンズ取付け板５保持位置設定べろ６べろ位置決め７べろの突起部８被観察立体画像位置合わせ窓９ａ、９ｂ被観察立体画像左右中心位置合
せ突起１０ａ、１０ｂ被観察立体画像上下中心位置合
せ突起１１ａ、１１ｂ接眼レンズ１２鼻位置決め用切欠き１３被観察立体画像１４ａ、１４ｂ接眼レンズ取付け板保持部１５のりしろ１６ａ、１６ｂ位置決めひれ１７ａ、１７ｂ輪ゴム留置用切欠き１８，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ輪ゴム掛け用切欠き１９輪ゴム

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年５月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】折畳み式立体画像用ビュアー ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年５月２８日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項第１項の該折畳み式立体画像用ビュアー
を立ち上げた状態を観察者右手方向から見た説明図であ
る。

【図２】請求項第１項の該折畳み式立体画像用ビュアー
の平面の説明図である。

【図３】請求項第１項の該折畳み式立体画像用ビュアー
を折畳んで輪ゴムを掛けた状態を観察者右手方向から見
た説明図である。

【図４】該折畳み式立体画像用ビュアー用の被観察立体
画像の種々の例を示した説明図である。

【図５】請求項第２項の該折畳み式立体画像用ビュアー
を立ち上げた状態を観察者右手方向から見た説明図であ
る。

【図６】請求項第１項の該折畳み式立体画像用ビュアー
の平面の説明図である。

【図７】該折畳み式立体画像用ビュアー以前に存在した
ボックス型立体画像ビュアーの例を示した説明図であ
る。

【図８】該折畳み式立体画像用ビュアー以前に存在した
カード折曲げ型立体画像ビュアーの例を示した説明図で
ある。

【図９】該折畳み式立体画像用ビュアー以前に存在した
ブック型立体画像ビュアーの例を示した説明図である。

【符号の説明】１折畳み式立体画像用ビュアー２基底枠３接眼レンズ取付け板保持部４接眼レンズ取付け板５保持位置設定べろ６べろ位置決め７べろの突起部８被観察立体画像位置合わせ窓９ａ、９ｂ被観察立体画像左右中心位置合せ
突起１０ａ、１０ｂ被観察立体画像上下中心位置合せ
突起１１ａ、１１ｂ接眼レンズ１２鼻位置決め用切欠き１３被観察立体画像１４ａ、１４ｂ接眼レンズ取付け板保持部１５のりしろ１６ａ、１６ｂ位置決めひれ１７輪ゴム留め置き用切欠き１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ輪ゴム掛け用切欠
き１９輪ゴム

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図７

【補正方法】変更

【補正内容】

【図７】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基底枠、接眼レンズ取付け板、及び、レ
ンズ取付け板保持部の３主幹部分を１枚の素材に連接し
て構成し、不使用収納時には折畳み、使用時には簡単に
立ち上げて特別な焦点距離の調節なしで、別途に制作し
た任意の大きさで、かつ、種々の形態の平面上に用意さ
れた被観察画像面に接面させて立体観察できることを特
徴とする折畳み式立体画像用ビュアー。
【請求項２】前記のレンズ取付け板保持部を基底枠、
及び、接眼レンズ取付け板の左右両側に連接させた構造
を有し、折畳み方向を90°変えた請求項第１項に記載の
折畳み式立体画像用ビュアー。