JP3055014B2 - 可変方向性自発光鋲 - Google Patents

可変方向性自発光鋲

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JP3055014B2
JP3055014B2 JP9127574A JP12757497A JP3055014B2 JP 3055014 B2 JP3055014 B2 JP 3055014B2 JP 9127574 A JP9127574 A JP 9127574A JP 12757497 A JP12757497 A JP 12757497A JP 3055014 B2 JP3055014 B2 JP 3055014B2
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敏彦 小川
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株式会社キクテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカーブした道路の
中央線等に設置される可変方向性自発光鋲に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路の車線を中央で区分する中央
線等には、夜間に点滅して、車両運転者に注意喚起を促
す自発光鋲が設置されている。
【0003】このような自発光鋲は、一般には太陽電池
と、太陽電池によって充電される蓄電体と、蓄電体によ
り点灯される複数の発光体とを備え、発光体は中央線上
において、走行する車両に対面する方向と、その反対方
向へ光を放射するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、道路には円弧
状やS字状のカーブがあり、その曲率半径も地形により
種々雑多である。
【0005】従来はカーブした道路においても、上述の
ような直線状に光を放射する自発光鋲が用いられてい
た。そのため、曲率半径によっては、発光体光の光軸が
カーブの線形から大きくずれるため、走行する車両にに
とって視認性が低くなるという問題があった。
【0006】この発明は、上記にかんがみてなされたも
のであり、その目的とするところは、道路の線形に合わ
せて放射光の光軸方向を可変し、カーブした道路で良好
な視認性を得ることができる可変方向性自発光鋲を提供
しようとするものである。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の可変方向性
自発光鋲は、ほぼ平板状に形成され上面に太陽光の入射
面を有し端縁部の少なくとも2方向にそれぞれ面して設
けられた複数の放射面を有する光透過パネルと、前記光
透過パネルの下方に設けられた太陽電池と、前記太陽電
池によって充電される蓄電体と、少なくとも2方向を指
向して設けられ前記蓄電体を電源として点灯される複数
の発光体と、前記複数の発光体にそれぞれ相対して設け
られ該発光体の光を前記光透過パネルの放射面へ向けて
反射する複数の反射鏡と、前記発光体を点滅制御する制
御回路と、を備え、少なくとも1個の前記反射鏡は水平
面上を回動可能に設けられ、当該反射鏡を介して前記放
射面より放射される光の光軸方向が水平面の投影におい
て可変可能に形成されてなることを特徴とする可変方向
性自発光鋲である。
【0009】第2の発明の可変方向性自発光鋲は、請求
項1記載の可変方向性自発光鋲であって、光透過性を有
し反射鏡および入射面を備えるとともに外周に歯車部を
有し光透過パネルの下面に回動可能に設けられた反射鏡
体と、前記反射鏡体の歯車部に噛合するとともに前記光
透過パネルの上面より回動操作可能に設けられた駆動体
と、からなる反射鏡回動機構を備え、前記駆動体の回動
により前記反射鏡が水平面上を回動可能に設けられ、当
該反射鏡を介して前記放射面より放射される光の光軸方
向が水平面の投影において可変可能に形成されてなるこ
とを特徴とする可変方向性自発光鋲である。
【0010】第3の発明の可変方向性自発光鋲は、ほぼ
平板状に形成され上面に太陽光の入射面を有し端縁部の
少なくとも2方向にそれぞれ面して設けられた複数の連
接部および該連接部にそれぞれ相対して設けられた複数
の反射鏡を有する光透過パネルと、放射面および前記光
透過パネルの連接部に密接して対面可能な対面部を有し
該対面部が前記連接部に密接対面して設けられた1組の
放射面体と、前記光透過パネルの下方に設けられた太陽
電池と、前記太陽電池によって充電される蓄電体と、前
記蓄電体を電源として点灯されるとともに前記反射鏡を
介して前記放射面体の放射面へ向けて光を放射する複数
の発光体と、前記発光体を点滅制御する制御回路と、を
備え、前記発光体の光が前記放射面体の放射面より放射
されてなることを特徴とする可変方向性自発光鋲であ
る。
【0011】第4の発明の可変方向性自発光鋲は、請求
項1〜3のいずれかに記載の可変方向性自発光鋲であっ
て、少なくとも2方向を指向して設けられそれぞれの方
向より接近する車両を検知する複数の車両センサと、少
なくとも2方向を指向して設けられ異なる2種の色を発
光する複数組の発光体と、前記車両センサよりの検知信
号に基づいて前記発光体の色を選択的に点滅制御する制
御回路と、を備え、前記制御回路は、常にはそれぞれの
方向へ向けて一方の色の発光体を点滅し、前記車両セン
サが接近する車両を検知したとき検知方向の反対方向側
の一方の色の発光体を消灯するとともに他方の色の発光
体を点滅制御するように形成されてなることを特徴とす
る可変方向性自発光鋲である。
【0012】第5の発明の可変方向性自発光鋲は、請求
項1〜4のいずれかに記載の可変方向性自発光鋲であっ
て、少なくとも2方向を指向して設けられそれぞれの方
向より接近する車両のヘッドライト光線を前記入射面お
よび反射鏡を介して入射するとともに前記入射方向へ反
射可能な再帰性反射板を設けてなることを特徴とする可
変方向性自発光鋲である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1〜9は本発明の第1実施形態を示し、
この可変方向性自発光鋲1は、鋲本体5と光透過パネル
10とにより外郭が形成され、反射鏡回動機構15によ
り回動可能な複数の反射鏡20と、太陽電池30と、蓄
電体31と、複数の赤色発光体35および白色発光体3
6と、制御回路40と、複数の車両センサ37とを備え
て構成されている。なお、赤色発光体35、白色発光体
36、反射鏡20、および光透過パネル10に設けられ
た放射面11により光学系が形成されている。
【0015】鋲本体5は、アルミニウム合金鋳物によ
り、上方が開口した円形箱形に形成され、開口部外周に
はフランジ部6、および平坦面7,7が形成されてい
る。
【0016】平坦面7,7は、道路面GLと同一平面と
なるように形成され、一方向(図1の矢印A方向)側
と、その反対方向(図1の矢印B方向)側に形成されて
いる。また鋲本体5内の段部8には、光透過パネル10
がシールリング9を介して複数のボルト(図示省略)に
より取付けられている。なお、図1に1点鎖線で示す基
準方向軸S0 は、A方向とB方向とを結ぶ方向基準線で
ある。
【0017】光透過パネル10は、例えば、透明のポリ
カーボネート板材からなり、上面中央部が太陽光の入射
面を形成するとともに、外周部に上述の平坦面7,7
に、それぞれ相対する放射面11,11が形成されてい
る。なお、平坦面7より光透過パネル10上面までの高
さは、1〜10mmの範囲で随意に設定可能である。
【0018】放射面11,11は、それぞれ基準方向軸
0 に直交する直線状に形成され、上部が水平面に対し
約60度の角度で内方へ傾斜して形成されている。ま
た、光透過パネル10には、反射鏡20,20を有する
反射鏡回動機構15,15がそれぞれ内蔵状態で設けら
れている。
【0019】反射鏡回動機構15は、本例では、透明の
ポリカーボネート材からなる2個の反射鏡体17と、1
個の駆動体25とにより構成されている。
【0020】反射鏡体17は、厚手の円板体からなり、
下面側にV字状に刻設された溝の一方の側面に反射鏡2
0が固着され、他方の溝側面に入射面21が形成されて
いる。
【0021】反射鏡20は、平面状の鏡面金属板からな
り、水平面に対して約50度の角度で傾斜し、入射面2
1は水平面に対して約70度の角度で傾斜形成されてい
る。なお、反射鏡20は、鏡面シートまたは反射鏡体1
7の刻設部分に、アルミ蒸着により鏡面形成したもので
あってもよい。
【0022】また、反射鏡体17外周の上部には、歯車
部19が形成され、上面中央部には取付用のねじ孔が螺
刻され、取付ボルト23により、光透過パネル10下面
に設けられた反射鏡回動機構収容のための凹部に、回動
可能に取り付けられている。
【0023】駆動体25は円板体からなり、外周面に歯
車部19と噛合する歯車部27が形成され、光透過パネ
ル10下面の凹部に配設されるとともに、駆動ボルト2
9により光透過パネル10上面より回転可能に取付けら
れている。そして、2個の反射鏡体17が、駆動体25
を中心にして歯車部19,27,19を直列状に噛合
し、駆動体25の回動に連動して反射鏡20の水平面上
の反射方向が、基準方向軸S0 を基準として右方向また
は左方向へ調整される。
【0024】太陽電池30は、光透過パネル10の中央
部直下に設けられ、太陽光の照射を受けて発電し、その
電力は定電圧充電回路33を介して蓄電体31に充電す
るように形成されている。
【0025】蓄電体31は、本例では電気二重層コンデ
ンサからなり、太陽電池30により充電されるととも
に、蓄電体31の電力は、制御回路40等に供給される
ように形成されている。なお、蓄電体31はアルカリ蓄
電池、または鉛蓄電池であってもよい。
【0026】発光体は本実施形態では、A方向を指向し
て配設された2組の赤色発光体35,白色発光体36
と、B方向を指向して配設された2組の赤色発光体3
5,白色発光体36とが用いられている。なお、2種の
発光色は、赤と他の色との組合せ、または他の異なる2
種の色の組合せであってもよい。また、2種の色を選択
的に発光可能な2色発光ダイオードを用いてもよい。
【0027】赤色発光体35は、赤色を発光する高輝度
の発光ダイオードからなり、白色発光体36は、白色を
発光する高輝度の発光ダイオードからなり、両者がA,
B方向別に組合せられて、反射鏡20真下の回路基盤4
8上に配設されている。
【0028】2個の車両センサ37は、車両のヘッドラ
イト光線を検知して車両検知信号を出力するホトトラン
ジスタからなり、それぞれ反射鏡20を介してA方向、
またはB方向を指向して回路基板48上に配設されてい
る。なお、車両センサ37は赤外線センサであってもよ
い。
【0029】昼夜判別回路38は、太陽電池30の起電
圧により昼間か夜間かを判別し、夜間判別信号を制御回
路40へ出力するように形成されている。
【0030】制御回路40は、車両センサ37,37の
車両検知信号、および昼夜判別回路38の判別信号の有
無の態様に応じて指令信号を出力する点灯制御部43
と、その指令信号に対応して各発光体を所定の点滅周期
で点滅動作させる赤点滅部45,45、および白点滅部
46,46とから構成されている。
【0031】そして、A方向を指向して制御する赤点滅
部45には2個の赤色発光体35が電気的に接続され、
白点滅部46には2個の白色発光体36が接続されてい
る。また、B方向を指向して制御する赤点滅部45には
2個の赤色発光体35が接続され、白点滅部46には2
個の白色発光体36が接続されている。
【0032】この制御回路40は、昼夜判別回路38の
夜間判別信号入力時に、例えば、表1に示す如き点滅、
消灯の制御動作を行うように形成されている。
【0033】
【表1】
【0034】なお、動作II、III において、両方向の白
色発光体36,36を点滅し、赤色発光体35,35を
共に消灯するようにしてもよい。また、制御回路40,
定電圧充電回路32,昼夜判別回路38等の電子回路
は、回路基板48上に形成されている。
【0035】次に、このように構成された可変方向性自
発光鋲1の作用を説明する。
【0036】可変方向性自発光鋲1は、例えば、カーブ
した道路Rの中央線CL上において、鋲本体5の平坦面
7,7を道路面GLに揃えるとともに、基準方向軸S0
を道路のカーブの接線に添わせて埋設する。
【0037】太陽の日射量が多い昼夜においては、太陽
電池30の起電力は蓄電体31に充電され、昼夜判別回
路38は昼間判別信号を出力し、制御回路40は、点滅
制御部43が全消灯指令信号を出力して、赤点滅部4
5,45、白点滅部46,46がそれぞれ消灯状態とな
り、A方向を指向する赤色発光体35,白色発光体3
6、およびB方向を指向する赤色発光体35,白色発光
体36はすべて消灯する。
【0038】夕方になって日射量が少なくなり、太陽電
池30の起電圧が一定電圧以下になると、昼夜判別回路
38は夜間判別信号を出力し、両車両センサ37,37
の車両検知信号がないときは、制御回路40は、赤点滅
部45,45が点滅作動し、白点滅部46,46は消灯
作動となる。そして、A,B両方向の赤色発光体35,
35を所定の周期で点滅発光し、A,B両方向の白色発
光体36,36は消灯状態(表1の状態I)にある。
【0039】このとき、A,B両方向の赤色発光体35
の光は、垂直面の投影において、図6の1点鎖線で示す
光軸Sに沿って真上の反射鏡20で反射し、入射面21
より反射鏡体17に入射する。そして、光は反射鏡体1
7の外周面より光透過パネル10内へ進み、放射面11
から大気中へ放射それる。この放射面11からの放射光
は、道路GLに対して僅かに上向きの角度で放射され
る。
【0040】また、赤色発光体35光の水平面の投影に
おける放射は、反射鏡20と放射面11とが水平視にお
いて平行状態の時(図1の状態)、光軸Sは放射面13
に直交して、A方向またはB方向の大気中へ放射され
る。このとき、赤色発光体35の光の平面的な広がり
は、例えば、光軸Sを中心として左右15度宛の幅で発
光し、放射面11で屈折して光軸Sを中心として左右2
4.5度宛の49度幅で大気中へ放射される。なお、白
色発光体36においても、放射光の反射、屈折、水平面
の放射、広がりは上記と同様である。
【0041】ここで、反射鏡回動機構15による赤色発
光体35の光軸Sの水平面上の方向調整について説明す
る。
【0042】まず、駆動ボルト29を介して駆動体25
を所要方向の逆方向へ回動すると、左右の反射鏡体1
7,17は連動して所要方向へ回動し、反射鏡20,2
0に直交する光軸S,Sが所要方向へ変位する。
【0043】この水平放射角の変位角(振り角)は、例
えば、図7に示すように、A方向側の反射鏡20での反
射光の光軸Sを、基準方向軸S0 に対して6.3度左へ
振ると、その光軸Sは、放射面11より左へ10度(基
準方向軸S0 に対して)振られて大気中へ放射される。
なお、左右の赤色発光体35,35の光軸S,Sは平行
して延び、また、白色発光体36,36の光軸方向も、
赤色発光体35と平行しており、一緒に同じ角度だけ可
変する。
【0044】図8は、光軸Sを放射面11より左へ10
度変位させて、20m間隔で設置した状態の発光体光の
水平面上の広がりを示し、その光軸Sの延長線は、半径
200mの左カーブの道路Rにおいて、A方向約60m
先で車両走行車線と交差する。従って、60m先の地点
に到来した車両Mの運転者が、光軸S上で高輝度の赤色
発光体35の光源を直接視認することができる。また、
多数の可変方向性自発光鋲1の連続性と、赤色発光体3
5光の角度49度の平面的な広がりも作用して、カーブ
道路Rの線形を明確に視認することができる。
【0045】また、この道路Rの反対車線(B方向側)
は半径200mの右カーブとなる。B方向側は反射鏡2
0での反射光の光軸Sを5.2度左へ振ると、B方向側
赤色発光体35の光軸Sは、放射面11より左へ7度
(基準方向軸S0 に対して)振られて大気中へ放射され
る。そして、その光軸SはB方向約60m先で、反対車
線側の車両走行車線と交差する(図9参照)。なお、光
軸方向調整が完了すると、取付ボルト23,23、駆動
ボルト29部分は、光透過パネル10上面においてシー
ル材により密封、固着される。
【0046】そして、例えば、A方向側よりヘッドライ
トを点灯した車両Mが可変方向性自発光鋲1に近付いて
くると、そのヘッドライト光線は、放射面11より上記
光軸Sに沿って逆方向に進入し、反射鏡20で反射して
A方向側の車両センサ37が受光する。
【0047】この車両センサ37の車両検知信号に基づ
いて、制御回路40は、A方向側の赤色発光体35を点
滅、白色発光体36を消灯状態としたまま、B方向側の
赤色発光体35を消灯し、白色発光体36を点滅制御す
る(表1の動作II)。このB方向側の白色発光体36の
光は、図6,7に示す光軸Sに平行して放射面11から
B方向の大気中に放射される。
【0048】すなわち、車両Mの接近方向側は通常の点
滅のままとし、反対方向側へは発光色を変えて、対向車
線を走行する車両Mの運転者に対し、カーブ道路Rの注
意喚起に加えて、対向車の存在を知らしめる作用を行
う。
【0049】また、B方向側よりヘッドライトを点灯し
た車両Mが可変方向性自発光鋲1に近付いてくると、そ
のヘッドライト光線は、B方向側放射面11より光軸S
に沿って逆方向に進入し、反射鏡20で反射してB方向
側の車両センサ37が受光する。
【0050】この車両センサ37の車両検知信号に基づ
いて、制御回路40は、B方向側の赤色発光体35を点
滅、白色発光体36を消灯状態としたまま、A方向側の
赤色発光体35を消灯し、白色発光体36を点滅制御す
る(表1の動作III )。そして、A方向側の白色発光体
36の光は、光軸Sに平行して放射面11からA方向の
大気中に放射される。
【0051】さらに、A,B両方向よりヘッドライトを
点灯した車両M,Mが可変方向性自発光鋲1に近付いて
くると、そのヘッドライト光線を両方向側の車両センサ
37,37が受光する。これにより、制御回路40は、
両方向側の赤色発光体35,35を消灯状態とし、白色
発光体36,36を点滅制御する(表1の動作IV)。そ
して、白色発光体36,36の光は、それぞれ放射面1
1,11からA,B両方向へ向けて大気中へ放射され
る。
【0052】図10〜16は、この発明の第2の実施形
態を示し、交換可能な放射面体を備えた構成に特徴を有
する。なお、以下の説明では第1実施形態と同一または
同等な構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0053】この第2実施形態の可変方向性自発光鋲1
は、連接部52,52を有し反射鏡60,60を有する
光透過パネル50と、対面部56および放射面57を有
する1組の放射面体55と、太陽電池30と、蓄電体3
1と、複数の赤色発光体35および白色発光体36と、
制御回路40と、複数の車両センサ37とを備えて構成
されている。なお、第2実施形態の光学系は、赤色発光
体35、白色発光体36、反射鏡60、および光透過パ
ネル50に連接された放射面体55により形成されてい
る。
【0054】光透過パネル50は、透明のポリカーボネ
ート板材よりなり、上面中央部が太陽光の入射面を形成
するとともに、A,B方向側に、基準方向軸S0 に直交
し、かつ垂直面状の連接面52,52が形成されてい
る。
【0055】光透過パネル50下面側の所定位置には、
V字状に刻設された2個の溝が形成され、溝の一方の側
面には反射鏡60が固着され、他方の溝側面に入射面5
3が形成されている。なお、反射鏡60は、平面状の鏡
面金属板からなり、水平面に対し約50度の角度をな
し、入射面53は水平面に対し約70度の角度で形成さ
れている。
【0056】放射面体55は、A,B方向にそれぞれ1
個宛設けられ、光透過パネル50の連接面52に密接し
て対面する対面部56と、対面部56の長手方向に所定
の角度θをなして延びるとともに、第1実施形態の放射
面11と同様に約60度の角度で傾斜した(図15参
照)放射面57と、取付孔58とを有して形成されてい
る。
【0057】放射面体55における放射面11長手方向
と対面部56とのなす角度θは、第1実施形態における
反射鏡回動機構15による反射鏡20での光軸Sの変位
角に対応するものである。本例では、その角度θは0
度、5.2度、6.3度等の角度が設度されている。ま
た、右カーブ用として、図14に示す右肩上りの放射面
体55(R)、左カーブ用として、図16に示す左肩上
りの放射面体55(L)が形成され、カーブ道路Rの半
径、右カーブ、左カーブ等の道路条件に合せて1組の放
射面体55が組合せられる。
【0058】そして、1組の放射面体55は、対面部5
6をそれぞれ光透過パネル50の連接面52へ対面密接
させ、取付孔58を介して取付ボルトにより鋲本体5へ
取付けられる。なお、図11では、角度θ=0度の放射
面体55,55が組合わせられている。
【0059】この第2実施形態の可変方向性自発光鋲1
においては、A方向側に角度θ=6.3度の放射面体5
5(L)を取付け、B方向側に角度θ=5.2度の放射
面体55(R)を取付けると、発光体光は、A方向の放
射面57より左へ10度振って大気中へ放射され、B方
向の放射面57より左へ7度振って大気中へ放射され
る。
【0060】なお、この発明は上述の説明および図例に
限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱し
ない範囲において、その実施形態を変更することができ
る。例えば、放射面および光学系を4組備え、4方向へ
向けて光を放射可能に構成し、変形交差点等に設置して
もよい。
【0061】また、2方向向けの構成において、一方向
を光軸可変とし、他方向を光軸固定式としてもほぼ同様
の効果を奏する。
【0062】また、車両の接近時に、発光体の色の可変
に加えて、または発光体の色の可変に変えて、点滅周期
を変化するように構成してもよい。
【0063】さらに、車両センサの周辺部に再帰性反射
板を水平状に配設してもよい。これにより、入射するヘ
ッドライト光線を入射方向へ反射して、発光体光との相
乗効果により、一層視認性を高めることができる。
【0064】また、光透過パネルは太陽光の入射面と発
光体光の放射面とを別体形成してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明の可変方向性自発光鋲は以上のよ
うな構成なので、カーブした道路において、カーブの曲
率半径に対応して発光体光の放射方向を調整できるの
で、見通しの悪い夜間において車両運転者にカーブの存
在、および道路の線形を明確に知らしめることができ
る。
【0066】また、車両センサと2種の色を発光する発
光体を備えたものは、カーブ道路の注意喚起に加えて対
向車の存在を知らしめ、適切な車両走行を促すことがで
きる効果を奏する。
【0067】また、再帰性反射板を設けたものは、カー
ブした道路において入射するヘッドライト光線をその車
両へ向けて再帰反射し、発光体光との相乗効果により、
一層視認性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の可変方向性自発光鋲を
示す一部破断平面図。
【図2】図1のC−C線矢視断面図。
【図3】本発明の可変方向性自発光鋲の構成を示すブロ
ック図。
【図4】図1のD−D線矢視に基づく反射鏡回動機構の
断面図。
【図5】反射鏡体の下面図。
【図6】光透過パネルの部分拡大断面図。
【図7】水平面の光放射を示す説明平面図。
【図8】本可変方向性自発光鋲の半径200mの左カー
ブ道路における視認性を説明する平面図。
【図9】同じく半径200mの右カーブ道路における視
認性を説明する平面図。
【図10】本発明の第2実施形態の可変方向性自発光鋲
を示す一部破断平面図。
【図11】図10のE−E線矢視断面図。
【図12】第2実施形態の光透過パネルの平面図。
【図13】図12の側面図。
【図14】放射面体の一例を示す平面図。
【図15】図14の側面図。
【図16】放射面体の他例を示す平面図。
【符号の説明】
1 可変方向性自発光鋲 10,50 光透過パネル 11,57 放射面 15 反射鏡回動機構 20,60 反射鏡 30 太陽電池 31 蓄電体 35 赤色発光体 36 白色発光体 37 車両センサ 40 制御回路 52 連接部 55 放射面体 56 対面部 S 光軸 S0 基準方向軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−168338(JP,A) 特開 平10−280341(JP,A) 特開 平10−168839(JP,A) 実開 昭61−35911(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ平板状に形成され上面に太陽光の入
    射面を有し端縁部の少なくとも2方向にそれぞれ面して
    設けられた複数の放射面を有する光透過パネルと、 前記光透過パネルの下方に設けられた太陽電池と、 前記太陽電池によって充電される蓄電体と、 少なくとも2方向を指向して設けられ前記蓄電体を電源
    として点灯される複数の発光体と、 前記複数の発光体にそれぞれ相対して設けられ該発光体
    の光を前記光透過パネルの放射面へ向けて反射する複数
    の反射鏡と、 前記発光体を点滅制御する制御回路と、を備え、 少なくとも1個の前記反射鏡は水平面上を回動可能に設
    けられ、当該反射鏡を介して前記放射面より放射される
    光の光軸方向が水平面の投影において可変可能に形成さ
    れてなることを特徴とする可変方向性自発光鋲。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変方向性自発光鋲であ
    って、 光透過性を有し反射鏡および入射面を備えるとともに外
    周に歯車部を有し光透過パネルの下面に回動可能に設け
    られた反射鏡体と、 前記反射鏡体の歯車部に噛合するとともに前記光透過パ
    ネルの上面より回動操作可能に設けられた駆動体と、か
    らなる反射鏡回動機構を備え、 前記駆動体の回動により前記反射鏡が水平面上を回動可
    能に設けられ、当該反射鏡を介して前記放射面より放射
    される光の光軸方向が水平面の投影において可変可能に
    形成されてなることを特徴とする可変方向性自発光鋲。
  3. 【請求項3】 ほぼ平板状に形成され上面に太陽光の入
    射面を有し端縁部の少なくとも2方向にそれぞれ面して
    設けられた複数の連接部および該連接部にそれぞれ相対
    して設けられた複数の反射鏡を有する光透過パネルと、 放射面および前記光透過パネルの連接部に密接して対面
    可能な対面部を有し該対面部が前記連接部に密接対面し
    て設けられた1組の放射面体と、 前記光透過パネルの下方に設けられた太陽電池と、 前記太陽電池によって充電される蓄電体と、 前記蓄電体を電源として点灯されるとともに前記反射鏡
    を介して前記放射面体の放射面へ向けて光を放射する複
    数の発光体と、 前記発光体を点滅制御する制御回路と、を備え、 前記発光体の光が前記放射面体の放射面より放射されて
    なることを特徴とする可変方向性自発光鋲。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の可変方
    向性自発光鋲であって、 少なくとも2方向を指向して設けられそれぞれの方向よ
    り接近する車両を検知する複数の車両センサと、 少なくとも2方向を指向して設けられ異なる2種の色を
    発光する複数組の発光体と、 前記車両センサよりの検知信号に基づいて前記発光体の
    色を選択的に点滅制御する制御回路と、を備え、 前記制御回路は、常にはそれぞれの方向へ向けて一方の
    色の発光体を点滅し、前記車両センサが接近する車両を
    検知したとき検知方向の反対方向側の一方の色の発光体
    を消灯するとともに他方の色の発光体を点滅制御するよ
    うに形成されてなることを特徴とする可変方向性自発光
    鋲。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の可変方
    向性自発光鋲であって、 少なくとも2方向を指向して設けられそれぞれの方向よ
    り接近する車両のヘッドライト光線を前記入射面および
    反射鏡を介して入射するとともに前記入射方向へ反射可
    能な再帰性反射板を設けてなることを特徴とする可変方
    向性自発光鋲。
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