JP3054840B2 - 多口誘導加熱調理器 - Google Patents

多口誘導加熱調理器

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JP3054840B2
JP3054840B2 JP6192793A JP6192793A JP3054840B2 JP 3054840 B2 JP3054840 B2 JP 3054840B2 JP 6192793 A JP6192793 A JP 6192793A JP 6192793 A JP6192793 A JP 6192793A JP 3054840 B2 JP3054840 B2 JP 3054840B2
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博文 野間
佳洋 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の加熱コイルを有
し、その複数の加熱コイルが同時に動作したときの総入
力電力が所定の値を越えないようにする多口誘導加熱調
理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大出力の加熱コイルとそれを駆動
するインバータを複数備えた多口誘導加熱調理器が多く
提供されてきているが、家庭の配電盤の電流容量に制限
があるため、複数の加熱コイルを同時に使用したときに
総入力電力が所定の値を越えないように総入力電力を制
限する多口誘導加熱調理器が提案されている。
【0003】例えば、特開昭58−68888号公報に
示されるように、他のインバータの電源スイッチに連動
して、あるいは、他のインバータのパルス幅変調回路の
基準電圧と連動させて、特定のインバータのパルス幅変
調回路の基準電圧を変更し、スイッチング素子の導通時
間を抑制して特定の加熱コイルの駆動電力を抑制する方
法、あるいは、実開昭62−153789号公報に示さ
れるように、全インバータへ供給される入力電力の総和
を検出する総入力電力検出手段を設けて、その検出値が
所定値を越えないようにする方法、あるいは、特開平2
−270291号公報に示されるように入力電力設定手
段の設定電力の総和を演算手段により計算しその演算結
果により各加熱コイルへの供給電力を変更する方法など
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の特開昭
58−68888号公報に示される構成では、複数のイ
ンバータの同時動作時、最大入力の総和を一定にするた
め特定のインバータの入力電力が制限されるとき、入力
電力の制限レベルが入力電力をモニターして決定され
ず、単にパルス幅変調回路の基準電圧レベルを変更しス
イッチング素子の導通時間を抑制する方法であるので、
負荷の形状や材質が変わったりするとその制限レベルが
変動するので、精度良く最大入力設定ができず、また同
時動作時の各加熱コイルへの最大電力を使用者が手動で
割り振らなくてはならないという課題があった。
【0005】また、上記の実開昭62−153789号
公報に示される構成では、トータル電流検知回路が必要
で、例えば、トータル電流モニター部品としてカレント
トランスを使用するとすれば検知電流が大きくなるの
で、精度良く検知しようとすればカレントトランスの形
状も大きくなって高価なものとなり、また、検知回路が
増えるので部品点数が増加するという課題があった。
【0006】また、上記の特開平2−270291号公
報に示される構成では、設定手段の設定電力の総和を演
算する演算手段を必要とし、各加熱源へ供給する電力決
定手段の構成が複雑になり、また、電力決定手段により
各加熱源への電力供給量が決定されるので、この電力決
定手段が故障すると全ての加熱源が使用不可能となる恐
れがあるという課題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、制御
回路を複雑化させることなく、安価な構成で、複数の加
熱コイルが同時に動作したときにその入力電流の総和が
所定以上流れないように、自動的に各加熱コイルへの最
大可能供給電力を設定するとともに、1つの加熱コイル
の制御手段の故障が他の加熱コイルの動作に影響を及ぼ
しにくい多口誘導加熱調理器を提供することを第1の目
的としている。
【0008】第2の目的は、さらに、特定の加熱コイル
において負荷の温度に応じて加熱出力を変えながら負荷
の温度を自動制御することを可能として、調理性能を向
上させるとともに、その加熱コイルと他の加熱源を同時
に動作させた場合に、前記の自動温度制御動作の過程で
出力が増加した場合に、瞬時的に機器への入力電流の総
和が制限値を越えないように自動的に他の加熱コイルへ
の電力供給を制限することにある。
【0009】第3の目的は、第2の目的に加えて、特定
の加熱コイルにおいて出力を変えて自動温度制御をして
いる場合に、他の加熱コイルへの電力供給を制限する機
会を最小限にして、使用勝手を低下させないようにする
ことにある。
【0010】第4の目的は、第1の目的に加え、複数の
加熱コイルが同時に動作したときに、その入力電流の総
和が所定以上流れないように自動的に各加熱コイルへの
最大可能供給電力を設定する際に、入力電力が抑制され
る周波数変換装置の電力抑制レベルを他の周波数変換装
置の電力設定値に応じて複数段階に可変し、電力制限の
度合を可能な限り小さくして調理に対する悪影響を少な
くすることにある。
【0011】第5の目的は、電力制限の有無を使用者に
知らしめ、設定内容と実際の火力とが異なることに対し
て、使用者が不信感を抱くのを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、加熱コイルとスイッチング素子と前
記スイッチング素子を制御する制御部を各々含む複数の
周波数変換装置を備え、前記各々の制御部は使用者の
操作により行われる前記周波数変換装置の起動停止命令
あるいは出力レベルの変更命令を入力する入力手段の
号に応じて前記周波数変換装置の出力を設定する出力設
定手段と、前記出力設定手段の出力信号に基づき前記ス
イッチング素子のオン、オフを制御し前記周波数変換装
置の出力を制御する出力制御手段を備え、前記各々の制
御部の内、少なくとも1つの制御部は、前記入力手段の
出力信号あるいは前記出力設定手段の設定状態に応じ
て、「1」状態または「0」状態を示す2値信号を電気
的に絶縁した状態にて伝達するための絶縁信号伝達手段
に出力する出力設定判別手段を具備し、前記出力設定判
別手段を具備する前記制御部の他の少なくとも1つの制
御部は、前記絶縁信号伝達手段を介して前記出力設定判
別手段の出力する前記2値信号を入力し、前記2値信号
の状態に応じてその制御部の属する前記周波数変換装置
の出力を制限する出力制限手段を有する構成とするもの
である。
【0013】また第2の目的を達成するために本発明
は、請求項1の構成とするとともに、出力設定判別手段
を具備する制御部の少なくとも1つは、負荷の温度を直
接的あるいは間接的に検知する温度センサーと、この温
度センサーからの信号に応じて出力制御手段の出力設定
を可変し周波数変換装置の出力を変えて負荷の温度を制
御する温度制御手段と、出力設定手段からの信号に応じ
た出力設定と前記温度制御手段からの信号に応じた出力
設定を切り替える出力設定方法選択手段を備え、前記温
度制御手段による出力設定が選択されている場合には、
前記出力設定判別手段が絶縁信号伝達手段に出力する前
記2値信号を所定の状態に固定して、前記絶縁信号伝達
手段の出力信号を入力する前記制御部の属する前記周波
数変換装置の出力を制限する構成とするものである。
【0014】また第3の目的を達成するために本発明
は、請求項1の構成とするとともに、出力設定判別手段
を具備する制御部の少なくとも1つは、負荷の温度を直
接的あるいは間接的に検知する温度センサーと、この温
度センサーからの信号に応じて周波数変換装置の出力を
可変し負荷の温度を制御する温度制御手段と、出力設定
手段からの信号に応じた出力設定と前記温度制御手段か
らの信号に応じた出力設定を切り替える出力設定方法選
択手段を備えるとともに、前記出力設定判別手段は、前
記出力設定方法選択手段により前記温度制御手段による
出力設定が選択されている場合には、前記温度制御手段
により設定される出力設定状態に応じて絶縁信号伝達手
段に前記2値信号を出力する構成とするものである。
【0015】また第4の目的を達成するために本発明
は、請求項1の構成または請求項3の構成とするととも
に、少なくとも1つの周波数変換装置における制御部
は、入力手段の出力信号あるいは出力設定手段あるいは
温度制御手段の設定状態に応じて、複数組の「1」状態
または「0」状態を示す2値信号を対応する複数の絶縁
信号伝達手段に出力する出力設定判別手段を具備し、前
記出力設定判別手段を具備する制御部の他の少なくとも
1つの制御部は、前記複数の絶縁信号伝達手段を介して
前記出力設定判別手段の出力する複数組の前記2値信号
を入力し、前記複数組の2値信号の状態の組合せに応じ
てその制御部の属する前記周波数変換装置の出力の制限
レベルを可変する出力制限手段を有する構成とするもの
である。
【0016】また第5の目的を達成するために本発明
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれ
かの構成とするとともに、絶縁信号伝達手段の入力信号
あるいは出力信号の状態に対応して、少なくとも1つの
表示手段の表示モードを変更する構成とするものであ
る。
【0017】
【作用】本発明の誘導加熱調理器は上記第1の目的を達
成するための手段において、加熱コイルとスイッチング
素子と前記スイッチング素子を制御する制御部を各々
む複数の周波数変換装置を備えており、同時動作時の出
力制御のための他の周波数変換装置との信号の授受を絶
縁信号伝達手段を介して、しかも単純な2値信号を用い
て行っているので、1つの周波数変換装置の部品、例え
ば、スイッチング素子や、マイクロコンピュータなどの
出力制御手段の部品あるいは出力設定手段を構成する部
品に故障が起きて特定の加熱コイルが使用できなくなっ
ても、他の加熱コイルは正常に動作する。あるいは、他
の加熱コイルの動作に与える影響が少なくなる。
【0018】また、前記各々の制御部の内、少なくとも
1つの制御部は、入力手段の出力信号あるいは出力設定
手段の設定状態に応じて、「1」状態または「0」状態
を示す2値信号を電気的に絶縁した状態にて伝達するた
めの絶縁信号伝達手段に出力する出力設定判別手段を有
し、前記出力設定判別手段を具備する前記制御部の他の
少なくとも1つの制御部は、前記絶縁信号伝達手段を介
して前記出力設定判別手段の出力する2値信号を入力
し、その2値信号の状態に応じてその制御部の属する周
波数変換装置の出力を制限する出力制限手段を有するの
で、前記の出力制限手段を具備する制御部は、前記の出
力設定判別手段を具備する制御部の出力設定状態を監視
しながら自身の設定する特定の周波数変換装置の出力を
制御することができ、複数の加熱源を同時に動作させた
ときに、その入力電流の総和が、各加熱源を単独に動作
させたときの最大入力電流の総和より小なる所定の値以
上流れないようになる。
【0019】すなわち、出力設定判別手段は自身の属す
る制御部の出力設定手段における出力設定が所定の値以
上であれば、例えば、絶縁信号伝達手段に「1」状態の
信号を出力し、所定の値より小であれば「0」状態の信
号を出力するようにし、出力制限手段は前記の絶縁信号
伝達手段を介して、前記の「1」状態の信号に対応する
信号を入力すれば、自身の制御部の出力設定をその最大
可能設定値より小なる所定の値以下に制限し、「0」状
態の信号に対応する信号を入力すればその制限を解除す
るようにすると、両制御部を同時に動作させ入力手段に
よりいかなる設定をしようとも、両者の出力電力の和は
出力設定判別手段の属する制御部での出力設定値と出力
制限手段の属する制御部で制限された出力値の和以下に
抑制され、両者が単独に設定可能な最大出力電力の和よ
り小なる値以下に制限することになる。
【0020】さらに、前記のように、自身の出力設定状
態を出力する出力設定判別手段と、他の出力設定判別手
段の出力信号からの信号を絶縁信号伝達手段を介して入
力する特定の出力設定手段との信号の送受信を「1」状
態あるいは「0」状態を示す2値信号で行うので、絶縁
信号伝達手段をフォトトライアックやフォトトランジス
タなどにより容易に構成することができ、また加熱コイ
ルから発生する高周波雑音による誤動作を防止すること
になる。
【0021】また、上記第2の目的を達成するための手
段において、少なくとも1つ以上の制御部は、負荷の温
度を直接的に検知あるいは天板などを介して間接的に検
知する温度センサーと、この温度センサーからの信号を
入力し、この信号に応じて周波数変換装置の出力を可変
し負荷の温度を制御する温度制御手段を有しているの
で、負荷の温度を監視しながら自動的に出力を変え最適
な火力での自動調理をする。また、出力設定手段による
出力設定と温度制御手段による出力設定を切り替える出
力設定方法選択手段を備えているので、調理内容に応じ
て適宜、入力手段による出力調節と温度制御手段による
自動調理の実行のいずれかを選択する。さらに、前記温
度制御手段による出力設定が選択されている場合には、
出力設定判別手段が前記絶縁信号伝達手段に出力する2
値信号を所定の状態に固定し、この固定された信号を絶
縁信号伝達手段を介して他の少なくとも1つの制御部の
出力制限手段が検知して、特定の加熱コイルへの出力を
あらかじめ制限する構成であるので、温度制御手段が負
荷の温度維持あるいは負荷温度の急速な立ち上げのため
に加熱コイルへの供給電力を瞬時的に大きくしたとして
も、機器への入力電流の総和が所定の値を越えないよう
になる。
【0022】また、上記第3の目的を達成するための手
段において、複数の制御部の少なくとも1つ以上は、そ
の制御部に属する出力設定手段での出力の設定内容に応
じて絶縁信号伝達手段に2値信号を送る出力設定判別手
段と、出力設定手段による出力設定と温度制御手段によ
る出力設定を切り替える出力設定方法選択手段を有し、
前記出力設定判別手段は、温度制御手段による出力設定
が選択されている場合には、温度制御手段により設定さ
れる出力の設定内容に応じて、絶縁信号伝達手段に前記
2値信号を出力し、少なくとも1つの他の制御部の出力
制限手段は前記絶縁信号伝達手段を介して前記2値信号
を入力してその値に応じて特定の加熱コイルの出力を制
限する構成であるので、少なくとも1つの前記出力制限
手段を有する制御部は、少なくとも1つの他の温度制御
手段および前記出力設定判別手段を有する制御部の加熱
コイルへの出力設定状態を、その温度制御手段による出
力設定が選択されている、いないにかかわらず、監視し
ながら自身の設定する加熱コイルの出力を制御すること
になる。
【0023】したがって、使用者による出力設定と温度
制御手段による自動出力設定の選択できる制御部を有す
る周波数変換装置を含む多口誘導加熱調理器において、
いずれの出力設定が選択されても、複数の加熱コイルが
駆動されたとき、入力電力の総和が大きくなりすぎる恐
れのあるときは、少なくとも1つの制御部が特定の加熱
コイルの出力レベルを制限して、入力電流の総和が大き
くならないようにすることが可能で、また、その場合に
も温度制御手段による出力設定を制限するものではな
く、他の制御部の出力を抑制するものであるので、温度
制御手段による自動温度調節機能を低下させないように
なる。
【0024】さらに、温度制御手段による出力設定が選
択された場合常に他の加熱コイルの出力値を制限するの
ではなく、温度制御手段で設定される出力値に応じて前
記2値信号の内容を変えるので、温度制御手段にて大き
な出力設定がなされた場合にのみ、他の加熱コイルの出
力値を制限させるようにすることができ、出力制限の機
会を減ずることになる。
【0025】また、上記第4の目的を達成するための手
段において、少なくとも1つの周波数変換装置における
制御部は、入力手段の出力信号あるいは出力設定手段あ
るいは温度制御手段の設定状態に応じて、複数組の
「1」状態または「0」状態を示す2値信号を対応する
複数の絶縁信号伝達手段に出力する出力設定判別手段を
具備しているので、出力設定状態に応じ絶縁信号伝達手
段を介して出力する2値信号を複数組とすることができ
る。また、前記の出力設定判別手段を具備する制御部以
外の少なくとも1つの制御部は、複数の絶縁信号伝達手
段を介して出力設定判別手段の出力する複数組の2値信
号を入力し、その複数組の2値信号の状態の組合せに応
じてその制御部の属する周波数変換装置の出力の制限レ
ベルを可変する出力制限手段を有するので、この周波数
変換装置の出力の制限レベルを前記の出力設定判別手段
を有する制御部の出力設定状態に応じて複数の段階にす
ることができ、きめの細かい総入力電力制限が可能とな
る。
【0026】また、上記第5の目的を達成するための手
段において、特定の加熱コイルの火力の制限の有無に対
応する、絶縁信号伝達手段の入力信号あるいは出力信号
の状態に応じて、少なくとも1つの表示手段の表示モー
ドを変更するので、使用者は特定の加熱コイルの火力が
自身の設定した火力よりも小さくなっているのを知るこ
とができ、調理時に設定した火力が出ず、機器が故障し
たと思い込むといった事態の生じるのを防止できる。ま
た、絶縁信号伝達手段の入力信号および出力信号は2値
信号なので、その状態に対応して表示手段の表示モード
の変更をすることは極めて簡単な回路構成で実現するこ
とが可能となる。
【0027】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の実施例1について、図1を参照しながら説
明する。
【0028】図1は、2個の加熱コイルと、一般的なヒ
ータであるニクロムヒータを同一筐体内に有する多口調
理器の回路ブロック図である。200Vの商用電源1に
ヒューズ2を介して全波整流器3が接続され、その直流
出力端子には周波数変換装置の1つであるインバータ4
が接続されており、インバータ4の最大消費電力は2k
Wである。インバータ4には大電流あるいは高電圧の印
加するメイン回路5と制御部11aが含まれており、メ
イン回路5はチョークコイル6とコンデンサ7からなる
フィルタ回路と、加熱コイル8と共振コンデンサ9とト
ランジスタ10からなる共振回路で構成されている。制
御部11aはトランジスタ10を駆動する信号を出力す
る回路ブロックで、出力制御手段12と出力設定手段1
3と入力手段14と出力制限手段15から構成されてお
り、カレントトランス16により入力電流を監視しなが
らトランジスタ10をオンオフ制御する。そして出力制
限手段15はフォトトランジスタ37のオンオフと制御
部11bの出力設定手段21の出力信号に応じて、信号
を出力設定手段13に出力する。
【0029】同様に、ヒューズ23を介して商用電源1
に全波整流器24の入力端子が接続され、出力端子はイ
ンバータ25に接続されており、インバータ25の最大
消費電力は2kWである。インバータ25にはメイン回
路26と制御部32が含まれ、メイン回路26はチョー
クコイル27とコンデンサ28と加熱コイル29と共振
コンデンサ30とトランジスタ31から構成されてい
る。制御部32はトランジスタ31を駆動する信号を出
力する回路ブロックで、出力制御手段33と出力設定手
段34と入力手段35と出力設定判別手段36から構成
されており、カレントトランス38により入力電流を監
視しながらトランジスタ31をオンオフ制御する。出力
設定判別手段36は出力設定手段34からの入力信号に
応じて、オン・オフ信号をフォトトランジスタ37に出
力している。
【0030】また、最大消費電力が1.2kWのニクロ
ムヒータ17とトライアック18の直列回路が商用電源
1に接続され、トライアック18のゲートにはフォトト
ライアックカプラ19の出力端子が接続されている。制
御部11bはキー操作で命令を入力する入力手段22
と、その信号に応じてニクロムヒータ17の出力を設定
する出力設定手段21と、出力設定手段21の出力に応
じてフォトトライアックカプラ19の入力端子のダイオ
ード部に駆動信号を出力して、トライアック18を駆動
する出力制御手段20により構成されている。
【0031】制御部11aと制御部11bはトランス3
9と直流電源回路40により直流電源が供給され、単一
のマイクロコンピュータとその周辺回路により構成され
トランジスタ10のエミッタ電位をコモン電位としてい
る。制御部32はトランス41と直流電源回路42によ
り直流電源が供給され、制御部11aと制御部11bを
構成するものとは異なるマイクロコンピュータとその周
辺回路により構成され、トランジスタ31のエミッタ電
位をコモン電位としている。
【0032】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついてその動作を説明する。使用者が入力手段14の加
熱キーを押すと、出力設定手段13がこれを検知して最
大出力すなわち2kWに対応した基準信号を出力制御手
段12に出力する。本実施例においてはマイクロコンピ
ュータがこれらを実行し、前記の加熱キーのオン状態の
発生を検知し内部の記憶部より対応したデジタルの基準
信号を読み取る。出力制御手段12は比較部を有し、前
記のマイクロコンピュータにその比較機能が装備されて
おり、前記の基準信号とカレントトランス16の検知出
力をA/D変換したデータとを比較して、制御信号を出
力ポートに出力する。出力制御手段12において、マイ
クロコンピュータから出力された信号はアナログ信号に
変換され、その信号を基に周辺回路も機能してパルス幅
制御が行われ、トランジスタ10のベースエミッタ間に
出力される。トランジスタ10の駆動信号のパルス幅に
応じて、加熱コイル8と共振コンデンサ9の高周波の共
振電流が変化し高周波出力が変わるので、今の場合には
前記の基準信号が最大出力に対応したものとなってお
り、パルス幅が最大となりインバータ4の出力が最大す
なわち2kWとなる。
【0033】なお、出力設定手段13は出力制限手段1
5から信号を入力しているが、その時点ではニクロムヒ
ータ17と加熱コイル29がともに駆動されていないの
で、出力制限手段15からの入力信号の状態は「0」で
出力設定手段13は入力手段14の設定通りに加熱コイ
ル8の出力を決定する。
【0034】次に、使用者が入力手段14の出力変更キ
ーを押して出力設定を最小にすると、マイクロコンピュ
ータに組み込まれている出力設定手段13が内部の記憶
部より対応した基準信号を読み取り、出力制御手段12
に出力するので前記と同様にしてトランジスタ10の駆
動信号のパルス幅が最小となり、インバータ4の出力が
最小となる。
【0035】そして、入力手段22の加熱キーを押す
と、制御部11aで使用されているマイクロコンピュー
タに組み込まれている出力設定手段21が記憶部より最
大設定値を読み込み、出力制御手段20に対応する信号
を出力する。ニクロムヒータ17への供給電力制御方法
はオンオフ通電比率を変えるいわゆるデューティ制御と
しているので、出力制御手段20はフォトトライアック
カプラ19の入力部に連続駆動信号を印加し、トライア
ック18が連続的に導通しニクロムヒータ17の出力を
最大出力値に制御する。そして、入力手段22の出力変
更キーを押して出力設定を最小にすると出力設定手段2
1が記憶部より最小設定値を読み込み、出力制御手段2
0に出力するので、出力制御手段20はフォトトライア
ックカプラ19の入力部に最小出力に対応するオンオフ
比のデューティ信号を出力する。この結果、トライアッ
ク18がそのオンオフ比率でオンオフを繰り返しニクロ
ムヒータ17に最小電力を供給する。
【0036】また、ニクロムヒータ17が駆動されてい
る場合には、その出力設定が最大設定あるいは最大設定
以外の如何にかかわらず、出力設定手段21は制御部1
1aの出力設定手段13に、状態が「1」の信号を出力
する。
【0037】さらに、入力手段35の加熱キーが押され
ると、制御部32の構成部品であるマイクロコンピュー
タに組み込まれている出力設定手段34が記憶部より最
大設定値を読み込み、出力制御手段33に対応する信号
を出力する。出力制御手段33はその信号を基にパルス
幅制御を行いトランジスタ31の駆動時間幅を変えて、
メイン回路26の加熱コイル29と共振コンデンサ30
の共振回路に発生する共振電流の周波数および電流値を
変化させ、カレントトランス38で入力電流を監視しな
がら高周波出力を最大設定値すなわち、2kWに制御す
る。この動作は、前述のメイン回路5および制御部11
aにおける動作と同様である。
【0038】また、入力手段35の出力変更キーを押し
て出力設定を最小にすると、マイクロコンピュータに組
み込まれている出力設定手段34が内部の記憶部より対
応した基準信号を読み取り、出力制御手段33に出力す
るので前記と同様にしてトランジスタ31の駆動信号の
パルス幅が最小となり、メイン回路26の出力が最小と
なる。
【0039】出力設定手段34がメイン回路26の出力
を最大出力に設定すると、出力設定判別手段36はこれ
を判別してフォトトランジスタ37の入力部のダイオー
ドに順方向電流を印加し、その出力側のトランジスタ部
を駆動してオン状態とする。出力制限手段15はまた出
力設定手段21からニクロムヒータ17が駆動状態にあ
るかどうかを示す信号を入力しており、フォトトランジ
スタ37がオンしたことを検知するとともに、ニクロム
ヒータ17が同時に駆動されている場合にのみ制御部1
1aの出力設定手段13に状態「1」の信号を出力す
る。マイクロコンピュータ内に構成された出力設定手段
13はこの状態「1」の信号を入力すると、記憶部から
1.6kWに対応する設定値を読み込み出力制御手段1
2に出力するので、出力制御手段12はトランジスタ1
0の駆動パルス幅を狭くし発振周波数を高くして、加熱
コイル8の最大設定出力を2kWから1.6kWに抑制
する。
【0040】その後、ニクロムヒータ17の駆動が停止
され出力設定手段21から出力制御手段15への出力信
号が「0」になるか、あるいは加熱コイル29の駆動が
停止されるか、あるいは加熱コイル29の出力設定が
1.6kW以下の出力に設定され出力設定判別手段36
がこれを検知して、フォトトランジスタ37の駆動を停
止すると、出力制限手段15がこれを判別して出力設定
手段13への出力信号の状態を「0」とするので、出力
設定手段13は加熱コイル8の出力の制限を解除して入
力手段14の設定通りに加熱コイル8の出力を設定す
る。
【0041】以上のように本実施例によれば、出力1.
2kWのニクロムヒータ17が駆動され、かつ加熱コイ
ル29に高周波電流を供給するメイン回路26の出力が
最大出力設定の2kWあるいは1.6kWを越える電力
に設定されると、加熱コイル8を駆動するメイン回路5
の最大出力が自動的に1.6kWに抑制されるので、加
熱コイル8とニクロムヒータ17と加熱コイル29が同
時に駆動されたときそのトータル電力が4.8kWを越
える恐れがない。本実施例では入力電圧が200Vであ
るので総入力電流の最大値は24アンペアとなり、例え
ば、電流定格が30アンペア用の家庭配電線あるいは電
源ブレーカを使用すれば、定格に対して確実に6アンペ
アの余裕を確保できるので総入力電流がその定格を越え
てしまう恐れがない。
【0042】ニクロムヒータ17はデューティ制御で出
力をコントロールされるので、出力設定を小さくしても
動作停止期間が長くなり平均入力電力が小さくなるので
あって、瞬時入力電力はあるいは瞬時入力電流は最大出
力設定時と同一となる。本実施例においては、ニクロム
ヒータ17は低出力設定、大出力設定にかかわらず駆動
の有無に応じて、出力制限手段15に出力信号を送る構
成となっているので、瞬時入力電流により、総入力電流
が所定値を越えるという不都合は生じない。
【0043】また、ニクロムヒータ17の駆動が停止さ
れるか、あるいは加熱コイル29の駆動が停止される
か、あるいは加熱コイル29の出力設定が1.6kW以
下の出力に設定されると、自動的に加熱コイル8の出力
の制限が解除され入力手段14の設定通りに加熱コイル
8の出力を設定することができ、出力の制限される機会
を減らすことができる。
【0044】また、フォトトランジスタ37により制御
部11aおよび制御部11bの回路ブロックと制御部3
2の回路ブロックが分離されており、また制御部への電
源電圧もトランス39とトランス41によりそれぞれ分
離供給されているので、例えば、トランジスタ31が故
障でショート破壊してヒューズ23がオープンとなって
も、インバータ4の動作に影響を与えず加熱コイル8と
ニクロムヒータ17は正常に動作するので、すべてが故
障して調理が全くできなくなるという不都合がなくな
る。
【0045】また、出力設定判別手段36はフォトトラ
ンジスタ37を駆動するかしないか、すなわち出力信号
が「1」状態か「0」状態かといういわゆる2値信号を
出力し、出力制限手段15はフォトトランジスタ37が
オン状態かオフ状態かを判別する構成であるので、ノイ
ズにより誤動作が起きにくく、また制御部32の構成部
品であるマイクロコンピュータと制御部11aおよび制
御部11bの構成部品であるマイクロコンピュータを使
用すれば、回路構成を極めて簡素なものとし部品点数を
削減できるものである。
【0046】(実施例2) 以下本発明の実施例2について図2を参照しながら説明
する。
【0047】図2において200Vの商用電源43にヒ
ューズ44を介して、全波整流器45が接続され、その
直流出力端に最大消費電力が3.2kWのインバータの
メイン回路46が接続されている。また、商用電源43
にはヒューズ47を介して全波整流器48と最大消費電
力が2kWのインバータのメイン回路49が同様に接続
されている。メイン回路46とメイン回路49は前記実
施例1におけるメイン回路5あるいはメイン回路26と
同様のもので加熱コイル、共振コンデンサ、フィルタ回
路、半導体スイッチング素子を含む回路ブロックであ
り、入力電流を検知するカレントトランス70の出力は
制御部68の出力制御手段51に送られ、カレントトラ
ンス71の出力は制御部69の出力制御手段62に送ら
れている。
【0048】実施例1と異なる点はまず、メイン回路4
6の半導体スイッチング素子を制御する制御部68にサ
ーミスタ67が設けられていることである。このサーミ
スタ67は加熱コイル近傍に設けられる負荷載置板に圧
接され負荷鍋の温度を間接的に検知、あるいは直接負荷
鍋に接するように配置され負荷鍋の温度を直接検知する
ものである。サーミスタ67は温度検知手段50に接続
され、温度検知手段50の出力は温度制御手段52に送
られる。
【0049】また、入力手段55には、出力設定手段5
4に接続される加熱キー56と出力設定キー57以外に
温度設定キー58と温度調節選択キー59が設けられて
いる。温度設定キー58で受け付けられた信号は温度制
御手段52に入力され、温度調節選択キー59で受け付
けられた信号は出力設定方法選択手段53に入力され
る。出力設定方法選択手段53はまた出力設定手段54
の出力信号と温度制御手段52の出力信号を入力して出
力制御手段51に信号を送り、出力制御手段51はその
信号に基づきメイン回路46の出力を制御する。出力設
定方法選択手段53は出力設定判別手段60に信号を送
り、出力設定判別手段60はその信号に基づきフォトト
ランジスタ61の入力部のダイオードを駆動する。
【0050】最大消費電力が2kWのインバータ4,2
5の半導体スイッチング素子を駆動する制御部69は実
施例1の制御部11aと同様の構成であり、カレントト
ランス71の検出信号も実施例1と同様に出力制御手段
62に接続されている。ただし、本実施例においては実
施例1におけるニクロムヒータ17が省略されているの
で、出力制限手段63はフォトトランジスタ61のオン
オフにのみ応じて出力設定手段64に信号を送る。
【0051】上記のように構成された多口誘導加熱調理
器について、以下その動作を説明する。加熱キー56が
押されると出力設定手段54はこれを検知してメイン回
路46の出力を最大設定の3.2kWとする基準信号を
出力設定方法選択手段53に出力する。出力設定方法選
択手段53はこの基準信号を選択して出力制御手段51
に出力する。出力制御手段51はこの基準信号とカレン
トトランス70の検知信号を比較してメイン回路46の
出力を最大設定に制御する。出力設定キー57が押され
て出力設定が変更されると、その変更された設定に応じ
た基準信号が出力設定手段54から出力設定方法選択手
段53に出力され、出力設定方法選択手段53がこれを
出力制御手段51に出力するので、前記と同様にメイン
回路46の出力が新たに設定された出力に変更される。
【0052】次に、温度調節選択キー59が押されると
出力設定方法選択手段53は、温度制御手段52の出力
する基準信号を選択し出力制御手段51に出力する。温
度設定キー58が押されていない場合には、温度制御手
段52は特定の基準温度(例えば180℃)を内部で設
定し、サーミスタ67と温度検知手段50で検知した負
荷鍋の温度と前記の基準温度とを定期的に比較して、負
荷の温度が最も早く基準温度に達するように最適な出力
を決定し、その出力に応じた基準レベルを定期的に出力
設定方法選択手段53に出力する。すなわち、負荷の温
度と基準温度差が大きいときには大きな出力で加熱し負
荷の温度と基準温度の差が小さくなれば、いわゆるオー
バーシュートがでないように出力を小さくするなどの出
力制御を行う。
【0053】また、温度調節選択キー59により温度制
御手段52による出力制御が選択されているとき、温度
設定キー58(例えば200℃)が押された場合には、
温度制御手段52は前記の内部で設定した特定の基準温
度(例えば180℃)を、押された温度設定キー58に
対応する温度(例えば200℃)で置き換えるので、置
き換えられた温度に負荷の温度が迅速に到達するように
基準信号を定期的に出力設定方法選択手段53に出力す
る。
【0054】また、温度調節選択キー59が押されて温
度制御手段52の出力設定が選択されている場合、ある
いは温度調節選択キー59が押されていない場合におい
ては、出力設定手段54による出力設定が最大設定の
3.2kWあるいは1.6kW以上になっているとき、
出力設定判別手段60はこれを検知しフォトトランジス
タ61を駆動する。フォトトランジスタ61がオンする
と出力制限手段63が出力設定手段64に信号を出力し
てメイン回路49の最大出力、もしくは1.6kWを越
える出力を1.6kWに抑制するものである。
【0055】以上のように、本実施例によれば温度調節
選択キー59を押すと、現在の負荷の温度に応じてメイ
ン回路46の出力を可変し、目標とする温度に迅速にま
たオーバーシュートなく到達させることができる。ま
た、このとき他のメイン回路49を同時に運転させた場
合には、メイン回路49の最大消費電力を自動的に1.
6kWに抑制するので、温度制御手段52が動作してい
て負荷の温度を急激に上昇させるためメイン回路46の
出力が最大設定となっている場合においても、トータル
消費電力を4.8kWに抑制させることができる。した
がって、入力電圧が200Vであるので入力電流の最大
値は24アンペアとなり、配電線あるいはブレーカの電
流容量を抑制することができる。
【0056】(実施例3) 以下本発明の実施例3について図3を参照しながら説明
する。
【0057】図3において制御部72は実施例2におけ
る図2の制御部68に対応するもので、図2においては
出力設定判別手段60が出力設定手段54の出力設定内
容を直接判別してフォトトランジスタ61を駆動してい
たが、図3においては出力設定方法選択手段53が、温
度調節選択キー59からの信号に応じて、温度制御手段
52と出力設定手段54のいずれかの出力信号、すなわ
ちインバータのメイン回路46の出力設定内容を選択
し、この選択した設定内容に応じて出力設定判別手段6
0が2個のフォトトランジスタ61aとフォトトランジ
スタ61bの駆動状態の組合せを決定する。
【0058】さらに、図2の出力制限手段63の代わり
に、フォトトランジスタ61aとフォトトランジスタ6
1bの出力信号を入力し、その信号の組合せに応じて出
力設定手段64に信号を送る出力制限手段76が設けら
れている。出力制限手段76はまた、表示回路73に信
号を出力し、表示回路73はその信号に応じて発光ダイ
オード74を駆動している。制御部75はインバータの
メイン回路49を駆動するもので、図2の制御部69に
対応するものである。なお、図3において、図2と同符
号を付した部品あるいは回路ブロックは、それぞれほぼ
同様の機能を果たすもので説明を省略する。
【0059】上記のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作を説明する。
【0060】温度調節選択キー59が押されていない場
合には、加熱キー56あるいは出力設定キー57により
メイン回路46の起動あるいは出力設定命令が入力さ
れ、それに応じて出力設定手段54が出力を設定し、こ
の設定値は出力設定方法選択手段53で選択された後、
出力制御手段51に送られるとともに、出力設定判別手
段60に送られる。出力設定判別手段60はこの出力設
定値が、2.9kWから3.0kWである場合にはフォ
トトランジスタ61aのみを駆動する。出力設定値が
3.0kWから3.1kWである場合には、フォトトラ
ンジスタ61bのみが駆動され、出力設定値が3.1k
Wから3.2kWである場合にはフォトトランジスタ6
1a、61bともに駆動される。
【0061】フォトトランジスタ61aのみ駆動された
場合には、出力制限手段76は、入力手段65において
1.9kWを越える出力設定命令が入力されたとき、出
力設定手段64から出力制御手段62に出力される出力
設定値を1.9kWに制限し、入力手段65にて1.9
kW以下の出力設定命令が入力されたときには、その命
令通りの出力設定値を出力制御手段62に出力する。ま
た、フォトトランジスタ61bのみ駆動された場合に
は、出力制限手段76は、入力手段65において1.7
kWを越える出力設定命令が入力されたとき、出力設定
手段64から出力制御手段62に出力される出力設定値
を1.7kWに制限し、入力手段65にて1.7kW以
下の出力設定命令が入力されたときには、その命令通り
の出力設定値を出力制御手段62に出力する。さらに、
フォトトランジスタ61aと61bがともに駆動された
場合には、出力制限手段76は、入力手段65において
1.6kWを越える出力設定命令が入力されたとき、出
力設定手段64から出力制御手段62に出力される出力
設定値を1.6kWに制限し、入力手段65にて1.6
kW以下の出力設定命令が入力されたときには、その命
令通りの出力設定値を出力制御手段62に出力する。
【0062】すなわち、使用者が設定した、あるいは温
度制御手段が設定した設定出力値の合計が4.8kWを
越える場合には、実際の出力電力の合計は4.8kWに
制限され、設定出力値の合計が4.8kW以下の場合は
個々の設定とおりの出力が得られる。
【0063】出力制限手段76は、フォトトランジスタ
61aと61bのいずれか一方が駆動された場合には、
表示回路73に所定の信号を出力する。表示回路73が
これを検知して発光ダイオード74を駆動し発光ダイオ
ード74が点灯する。
【0064】また、温度調節選択キー59が押された場
合には出力設定方法選択手段53が温度制御手段52の
出力設定値を選択し、出力制御手段51と出力設定判別
手段60に送る。出力設定判別手段60は、上記の温度
調節キー59が押されていない場合における出力設定手
段54での出力設定値に代わって、温度制御手段52で
設定される出力設定値を判別してフォトトランジスタ6
1aと、フォトトランジスタ61bの駆動状態を変え、
出力制限手段76がその駆動状態の組合せに応じて出力
設定手段64で設定される出力値を制限するとともに、
表示回路73に所定の信号を出力する。
【0065】以上のように、本実施例によれば、インバ
ータのメイン回路46とインバータのメイン回路49が
同時に運転されており、制御部72で、加熱キー56お
よび出力設定キー57による出力設定がなされている場
合あるいは、温度調節選択キー59および温度設定キー
58による出力設定がなされている場合、いずれにおい
てもメイン回路46の現時点の出力設定値を監視する出
力設定判別手段60があるので、手操作による出力調節
時はもちろん、自動温度調節のために温度制御手段52
がメイン回路46が負荷の量や、温度に応じて大出力や
小出力状態を繰り返しても、その出力設定値に応じて同
時に運転されている他のメイン回路49の出力をその都
度自動的に抑制するので、総入力電力が瞬時的に配電線
や配電盤のブレーカーの定格を越えるのを防止すること
ができる。また、メイン回路46での消費電力が小さい
場合には、自動的に瞬時にメイン回路49の出力制限を
解除するとともに、出力を制限する場合においてはメイ
ン回路46の出力設定値に応じて、メイン回路49の最
大出力の制限値を複数段階にしているので、出力制限レ
ベルが小さくて済む場合があり調理に与える影響を比較
的少なくできる。
【0066】また、出力設定判別手段60により出力が
制限されている場合には、発光ダイオード74が点灯す
るので使用者が出力低下していること、およびその理由
が総入力電力抑制のためであることを認識でき、機器の
故障と誤認される恐れを回避することができる。
【0067】なお、実施例1においてニクロムヒータ1
7の駆動の有無によっても出力制限手段15の出力信号
の状態が変わるようになっているが、ニクロムヒータ1
7の駆動の有無に関係なくフォトトランジスタ37の出
力信号の状態にのみ出力制限手段15の出力信号の状態
が変わるようにしてもよい。また、例えば、制御部11
bのコモン電位を制御部32と同じになるように構成し
て、ニクロムヒータ17の駆動の有無が出力設定判別手
段36の出力に反映されるように構成しても実施例1と
ほぼ同様の効果が得られる。また、インバータのメイン
回路5あるいはメイン回路26の構成は図1のものに限
定されるものではなく、2石のプッシュプルタイプで一
定周波数で、2石の駆動時間比を可変して動作させるも
のなどでもよく、さらにインバータでなくコンバータで
もよく、周波数変換装置の種類は適宜選択できる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、加熱コイルとスイッチング素子と前記スイッチング
素子を制御する制御部を各々含む複数の周波数変換装置
備え、前記各々の制御部は、使用者の操作により行わ
れる前記周波数変換装置の起動停止命令あるいは出力レ
ベルの変更命令を入力する入力手段の信号に応じて前記
周波数変換装置の出力を設定する出力設定手段と、前記
出力設定手段の出力信号に基づき前記スイッチング素子
のオン、オフを制御し前記周波数変換装置の出力を制御
する出力制御手段を備え、前記各々の制御部の内、少な
くとも1つの制御部は、前記入力手段の出力信号あるい
は出力設定手段の設定状態に応じて、「1」状態または
「0」状態を示す2値信号を電気的に絶縁した状態にて
伝達するための絶縁信号伝達手段に出力する出力設定判
別手段を具備し、前記出力設定判別手 段を具備する前記
制御部の他の少なくとも1つの制御部は、前記絶縁信号
伝達手段を介して前記出力設定判別手段の出力する前記
2値信号を入力し、前記2値信号の状態に応じてその制
御部の属する前記周波数変換装置の出力を制限する出力
制限手段を有するので、複数の周波数変換装置を同時に
動作させて総入力電力が所定の値以上になる恐れがある
場合には、自動的に特定の周波数変換装置の出力を抑制
することができ、総入力電流が配電線や配電盤のブレー
カーの定格を越えるのを防止できる。また、絶縁信号伝
達手段を介して、異なる周波数変換装置の制御部が2値
信号を送受信する構成であるので、周波数変換装置が発
生する高周波雑音の影響を受けにくく誤動作が少なく、
また回路構成が簡素になり、さらに一方の周波数変換装
置が故障しても他方に影響を与えないようにすることが
容易にできるので、すべての加熱源が使用できなくなる
という不都合なことが起きるのを防止することができる
ものである。
【0069】また本発明は、出力設定手段による出力設
定と温度制御手段による出力設定を切り替える出力設定
方法選択手段を備えているので、温度制御手段による出
力設定が選択されている場合には、負荷の温度を監視し
ながら自動的に出力を最大ないしは最低の出力に変えな
がら最適な火力での自動調理をすることができるととも
に、出力制御手段が絶縁信号伝達手段に出力する2値信
号を所定の状態に固定する構成であるので、他の特定の
加熱コイルへの最大出力をあらかじめ制限して、前記の
温度制御手段が負荷の温度維持のために加熱コイルへの
供給電力を瞬時的に大きくしたとしても、機器への入力
電流の総和が所定の値を越えないようにすることができ
るものである。
【0070】また本発明は、複数の周波数変換装置にお
いて、少なくとも1つ以上は、その制御部に含まれる出
力設定手段による出力の設定内容を判別する出力設定判
別手段と、出力設定手段による出力設定と温度制御手段
による出力設定を切り替える出力設定方法選択手段を有
し、温度制御手段による出力設定が選択されている場合
には、前記温度制御手段により設定される出力の設定内
容に応じて、絶縁信号伝達手段に前記2値信号を出力
し、少なくとも1つの他の出力制御手段は前記絶縁信号
伝達手段を介して前記2値信号を入力するので、使用者
による出力設定時あるいは温度制御手段による自動出力
設定時のいずれの場合においても、複数の加熱コイルが
駆動されたとき入力電力の総和が大きくなりすぎる恐れ
のあるときは、少なくとも1つの出力制御手段が、それ
自身が出力制御する加熱コイルの出力レベルを制限し
て、入力電流の総和が大きくならないようにすることが
可能で、またその場合にも温度制御手段による出力設定
を制限するものではないので、温度制御手段による自動
温度調節に影響を与えないようにすることができるとと
もに、自動温度調節中に出力が低下した場合には、すぐ
に他の周波数変換装置の出力抑制を解除するので出力制
限による調理性能の低下を最小限にすることができるも
のである。
【0071】また本発明は、少なくとも1つの制御部
が、入力手段の出力信号あるいは出力設定手段あるいは
温度制御手段の設定状態に応じて、複数組の「1」状態
または「0」状態を示す2値信号を対応する複数の絶縁
信号伝達手段に出力する出力設定判別手段を有し、前記
の出力設定判別手段を有する制御部以外の少なくとも1
つの制御部が、前記複数の絶縁信号伝達手段を介して複
数組の前記2値信号を入力し、その状態の組合せに応じ
てその制御部の属する周波数変換装置の出力レベルを複
数段階に制限する出力制限手段を有するので、複数の周
波数変換装置が同時運転されても、入力電力の総和が所
定の値以下になるように特定の周波数変換装置の出力を
自動的に制限できるとともに、出力が制限される周波数
変換装置の出力を他の周波数変換装置の出力レベルに応
じて可変して、制限レベルを最小限にして調理性能の低
下度合を抑制することができる。
【0072】また、本発明は、絶縁信号伝達手段の入力
信号あるいは出力信号の状態に応じて、少なくとも1つ
の表示手段の表示モードを変更するので、使用者は特定
の加熱コイルの火力が自身の設定した火力よりも小さく
なっているのを認知することができ、調理時に設定した
火力が出ず、機器が故障したと思い込むといった事態の
生じるのを防止できる。また、絶縁信号伝達手段の入力
信号および出力信号は2値信号あるいはその組合せで構
成されるので、雑音などの影響を受けにくく、表示モー
ドの変更をする表示手段の回路構成を簡単なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の多口誘導加熱調理器の回路
を示すブロック図
【図2】本発明の実施例2の多口誘導加熱調理器の回路
を示すブロック図
【図3】本発明の実施例3の多口誘導加熱調理器の回路
を示すブロック図
【符号の説明】
4,25 インバータ(周波数変換装置) 8,29 加熱コイル 10,31 トランジスタ(スイッチング素子) 11a,32 制御部 12,33 出力制御手段 13,34 出力設定手段 14,35 入力手段 15 出力制限手段 36 出力設定判別手段 37,61 フォトトランジスタ(絶縁信号伝達手段) 46,49 メイン回路 55,65 入力手段 67 サーミスタ(温度センサー) 68,69,72,75 制御部 74 発光ダイオード(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−90034(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルとスイッチング素子と前記ス
    イッチング素子を制御する制御部を各々含む複数の周波
    数変換装置を備え、前記各々の制御部は使用者の操作
    により行われる前記周波数変換装置の起動停止命令ある
    いは出力レベルの変更命令を入力する入力手段の信号に
    応じて前記周波数変換装置の出力を設定する出力設定手
    段と、前記出力設定手段の出力信号に基づき前記スイッ
    チング素子のオン、オフを制御し前記周波数変換装置の
    出力を制御する出力制御手段を備え、前記各々の制御部
    の内、少なくとも1つの制御部は、前記入力手段の出力
    信号あるいは前記出力設定手段の設定状態に応じて、
    「1」状態または「0」状態を示す2値信号を電気的に
    絶縁した状態にて伝達するための絶縁信号伝達手段に出
    力する出力設定判別手段を具備し、前記出力設定判別手
    段を具備する前記制御部の他の少なくとも1つの制御部
    は、前記絶縁信号伝達手段を介して前記出力設定判別手
    段の出力する前記2値信号を入力し、前記2値信号の状
    態に応じてその制御部の属する前記周波数変換装置の出
    力を制限する出力制限手段を有する多口誘導加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】 出力設定判別手段を具備する制御部の少
    なくとも1つは、負荷の温度を直接的あるいは間接的に
    検知する温度センサーと、この温度センサーからの信号
    に応じて出力制御手段の出力設定を可変し周波数変換装
    置の出力を変えて負荷の温度を制御する温度制御手段
    と、出力設定手段からの信号に応じた出力設定と前記温
    度制御手段からの信号に応じた出力設定を切り替える出
    力設定方法選択手段を備え、前記温度制御手段による出
    力設定が選択されている場合には、前記出力設定判別手
    段が絶縁信号伝達手段に出力する前記2値信号を所定の
    状態に固定して、前記絶縁信号伝達手段の出力信号を入
    力する前記制御部の属する前記周波数変換装置の出力を
    制限する請求項1記載の多口誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 出力設定判別手段を具備する制御部の少
    なくとも1つは、負荷の温度を直接的あるいは間接的に
    検知する温度センサーと、この温度センサーからの信号
    に応じて周波数変換装置の出力を可変し負荷の温度を制
    御する温度制御手段と、出力設定手段からの信号に応じ
    た出力設定と前記温度制御手段からの信号に応じた出力
    設定を切り替える出力設定方法選択手段を備えるととも
    に、前記出力設定判別手段は、前記出力設定方法選択手
    段により前記温度制御手段による出力設定が選択されて
    いる場合には、前記温度制御手段により設定される出力
    設定状態に応じて絶縁信号伝達手段に前記2値信号を出
    力する請求項1記載の多口誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの周波数変換装置におけ
    る制御部は、入力手段の出力信号あるいは出力設定手段
    あるいは温度制御手段の設定状態に応じて、複数組の
    「1」状態または「0」状態を示す2値信号を対応する
    複数の絶縁信号伝達手段に出力する出力設定判別手段を
    具備し、前記出力設定判別手段を具備する制御部の他の
    少なくとも1つの制御部は、前記複数の絶縁信号伝達手
    段を介して前記出力設定判別手段の出力する複数組の前
    記2値信号を入力し、前記複数組の2値信号の状態の組
    合せに応じてその制御部の属する前記周波数変換装置の
    出力の制限レベルを可変する出力制限手段を有する請求
    項1または請求項3記載の多口誘導加熱調理器。
  5. 【請求項5】 絶縁信号伝達手段の入力信号あるいは出
    力信号の状態に対応して、少なくとも1つの表示手段の
    表示モードを変更する請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4のいずれかに記載の多口誘導加熱調理器。
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