JP3054262U - 立軸平面研削用セグメント形砥石 - Google Patents

立軸平面研削用セグメント形砥石

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JP3054262U
JP3054262U JP1998003520U JP352098U JP3054262U JP 3054262 U JP3054262 U JP 3054262U JP 1998003520 U JP1998003520 U JP 1998003520U JP 352098 U JP352098 U JP 352098U JP 3054262 U JP3054262 U JP 3054262U
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弘一 後藤
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弘一 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削時に目詰まりしない立軸平面研削用セグ
メント形砥石を提供する。 【解決手段】 回転中心軸2の周りに配設される立軸平
面研削用セグメント形砥石1であって、砥石1の硬度
H,hを外周部7より内周部6へ次第に低く形成する。
内周部6に回転方向Aと交差して小幅な筋9を複数形成
する。筋9は開口幅を0.5〜3mm、奥行きを0.2
〜2mmに形成し、その断面はほぼ湾曲して凹状に形成
されると共に、波形に複数並設している。また凸円弧状
の面取り部10を設ける。研削面たる先端面4における内
周部6と外周部7との間において、周速度に対応した最
適な硬度を確保でき、目詰まりを防止できる。研削油供
給及び研削切粉排除を良好に行うことができると共に、
精密に研削できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、立軸平面研削用セグメント形砥石に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、立軸平面研削は複数の立軸平面研削用セグメント形砥石(以下砥石と いう)を回転中心軸の周りにほぼ円板状のホルダーを介して放射状に配設し、こ れら砥石を回転中心軸を回転中心として回転させることによりワークと砥石を接 触させワークの表面を研削するものである。そして、従来のセグメント形の砥石 の硬度は均一なものであった。
【0003】 このような立軸平面研削では、砥石は回転中心軸を中心として回転するので、 砥石のワークとの接触面において、回転中心軸からの距離が内周側と外周側で異 なり、このため、砥石の内周側接触面は中心軸からの距離(半径)が短くなって ワークとの単位時間当りの接触面積は、距離(半径)の大きい外周側接触面より 小さくなる。そして、砥石は結合度、すなわち硬度が高ければ高いほど目詰まり が生じやすく、また周速度が遅いほど目詰まりしやすいものである。したがって 、硬度が同一の砥石においては、内周側を最適な硬度とすると、すなわち硬度を 軟らかめとすると外周側では砥石の効力を十分発揮できなくなる。一方、外周側 を最適な硬度とすると、すなわち硬度を硬めとすると内周側では硬すぎて目詰ま りが生じ、研削面に研削焼け等が生じ、ワークが変質してしまう虞がある。
【0004】 そこで、本考案は、砥石の内周部、外周部に最適な硬度を有し、研削油供給及 び研削切粉排除を良好に行うことができる立軸平面研削用セグメント形砥石を提 供することを目的とする。また、本考案は砥石の内周部、外周部その他それらの 中間部であっても最適な硬度を有し、研削油供給及び研削切粉排除を良好に行う ことができる立軸平面研削用セグメント形砥石を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメ ント形砥石において、砥石の内周部を外周部より硬度を低く形成し、かつ内周部 に回転方向と交差して小幅な研削油供給及び研削切粉排除用筋を複数形成したこ とを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石である。したがって、請求項1 記載の考案では、目詰まりのしにくい周速度の早い外周部側を高硬度に形成し、 目詰まりのしやすい周速度の遅い内周部側を低硬度にすることにより、ワークを 均一に研削でき、さらに研削面に研削油を確実に供給でき、また切削切粉を確実 に排除することができる。
【0006】 請求項2記載の考案は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメ ント形砥石において、砥石の硬度を外周部より内周部へ次第に低く形成すること を特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石である。したがって、請求項2記 載の考案では、外周部は硬度が高く、内周部では硬度が低く、さらに外周部と内 周部の間の中間部では、外周部より硬度が低く、内周部より硬度が高くなり最適 な硬度を確保できる。
【0007】 請求項3記載の考案は、前記内周部に回転方向と交差して小幅な研削油供給及 び研削切粉排除用筋を複数形成し、前記筋の断面がほぼ湾曲して凹状に形成され ると共に、前記筋は波形に複数並設し、かつ前記内周部の両端に凸円弧状の面取 り部を形成したことを特徴とする請求項2記載の立軸平面研削用セグメント形砥 石である。したがって、請求項3記載の考案では、ほぼ湾曲して凹状で波形に複 数並設した筋により研削面に研削油を供給できると共に研削切粉も排除でき、さ らに凸円弧状の面取り部により、砥石の両端に角部はなく、良好に研削すること ができる。
【0008】 請求項4記載の考案は、前記筋の開口幅は0.5〜3mm、奥行きは0.2〜 2mmに形成し、前記面取り部の半径を2〜10mmに形成したことを特徴とす る請求項3記載の立軸平面研削用セグメント形砥石である。したがって、請求項 4記載の考案では、筋のの開口幅、奥行きを小さくしたことにより研削面に研削 油を良好に供給できると共に、研削切粉も良好に排除でき、さらに面取り部の半 径を2〜10mmに形成したことにより、スムースに研削を行うことができる。
【0009】 請求項5記載の考案は、前記硬度をほぼ正比例して外周部より内周部へ次第に 低くしたものである。したがって、外周部と内周部の間の中間部では、外周部よ り硬度が正比例して低く、内周部より硬度が正比例して高くなり最適な硬度を確 保できる。
【0010】
【考案の実施形態】
以下、本考案のー実施例を図を参照して説明する。立軸平面研削は複数のセグ メント形の砥石1を回転中心軸2の周りにほぼ円板状のホルダー3を介して放射 状に配設し、これら砥石1を中心軸2を回転中心として回転させることによりワ ークWと砥石1の先端面4を接触させワークWの表面を研削するものである。砥 石1は前記先端面4の他に、該先端面4と反対側に位置する基端面5、回転中心 軸2と対向するように位置する内周部6、該内周部6と対向し回転中心軸2と反 対側に位置する外周部7、及び内周部6と外周部7との端部間に位置する左右側 部8からなる。さらに、内周部6に砥石1の回転方向Aと直交する方向、すなわ ち図中上下方向に小凹部状の筋9が形成されている。この筋9は研削油供給及び 研削切粉排除用に形成されるものであり、その断面はほぼ湾曲して凹状に形成さ れると共に、前記筋9は波形に複数並設している。そして筋9の開口幅Xは0. 5〜3mm、奥行きYは0.2〜2mmに形成されている。さらに、内周部6の 左右両端部に面取り部10を形成する。この面取り部10は内側に突設するような凸 円弧状であり、その半径Rを2〜10mmに形成する。
【0011】 そして、砥石1の硬度は図2に示すように内周部6の硬度hが、外周部7の硬 度Hより次第に低く形成されている。さらに詳述すると、前記硬度は回転中心軸 2を基準としてほぼ正比例して前記内周部6側を次第に外周部7側より低くする ものである。尚、前記硬度は砥石に試験ピットを所定加重をかけて120°回転 させその食い込み深さを1/100mm単位でダイアルゲージ等で測定し、その 深さにより硬度を測定する大越式結合度試験機や、ロックウェル試験等により測 定を行うものである。
【0012】 次に前記構成についてその作用を説明する。回転中心軸2を中心として砥石1 を回転させた際、砥石1の接触面となる先端面4において、外周部7側ではワー クWとの単位時間当たりの接触面積が大きくなっているが、その分外周部7側の 硬度を高く(硬く)して目詰まりを防止している。また、先端面4における内周 部6の硬度を低く(軟らかく)して、目詰まりを防止している。さらに、先端面 4における内周部6と外周部7との中間部では、外周部7側から内周部6側にか けて硬度を次第に低くしているので、ワークWとの単位時間当たりの接触面積に 対応して最適な硬度に形成され、該中間部においても目詰まりを防止できるよう になっている。
【0013】 さらに、研削時には筋9に沿って研削油が円滑に先端面4に供給されるので、 研削面の発熱防止に寄与し、また砥粉、研削切粉の排除を確実に行う。
【0014】 以上のように、本考案の実施例では請求項1に対応して、砥石1の内周部6を 外周部7より硬度を低く形成し、かつ内周部6に回転方向と交差して小幅な研削 油供給及び研削切粉排除用筋9を複数形成したことにより、内周部6、外周部7 において周速度に応じて適切な硬度とすることができ、ワークを均一に研削でき 、さらに研削油を確実に供給できると共に切削切粉を確実に排除することができ る。
【0015】 また、本考案の実施例では請求項2に対応して、砥石1の硬度を外周部7より 内周部6へ次第に低く形成することにより、外周部7と内周部6の間の中間部で は、外周部7より硬度が低く、内周部6より硬度が高くなり最適な硬度を確保し ワークを均一に研削できる。
【0016】 さらに、本考案の実施例では請求項3に対応して、内周部6に回転方向と交差 して小幅な研削油供給及び研削切粉排除用筋9を複数形成し、前記筋9の断面が ほぼ湾曲して凹状に形成されると共に、前記筋9は波形に複数並設し、かつ前記 内周部6の両端に凸円弧状の面取り部10を形成したことにより、研削油を確実に 供給できると共に切削切粉を確実に排除することができ、さらに面取り部10によ りいっそうスムースに研削できる。
【0017】 また、本考案の実施例では請求項4に対応して、前記筋9の開口幅Xは0.5 〜3mm、奥行きYは0.2〜2mmに形成し、前記面取り部10の半径Rを2〜 10mmに形成したことにより、研削面に研削油を良好に供給できると共に、研 削切粉も良好に排除でき、さらにスムースに研削を行うことができる。尚、前記 開口幅Xが0.5mm以下、または3mm以上では研削油を良好に供給できず、 また研削切粉も良好に排除できない。さらに、面取り部10の半径Rが2mm以下 の場合や10mm以上の場合にはスムースな研削を行うことができない。
【0018】 さらに、本考案の実施例では請求項5に対応して、前記硬度をほぼ正比例して 外周部7より内周部6へ次第に低くすることにより、研削面たる先端面4におけ る内周部6と外周部7との間において、周速度に対応した最適な硬度を確保でき 、目詰まりを防止できる。
【0019】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、例えば実施例では平面が 直方体形のものを示したが、平面を円弧状のものとする等種々の変形が可能であ る。
【0020】
【考案の効果】
請求項1記載の考案は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメ ント形砥石において、砥石の内周部を外周部より硬度を低く形成し、かつ内周部 に回転方向と交差して小幅な研削油供給及び研削切粉排除用筋を複数形成したこ とを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石であり、ワークを均一に研削で き、さらに研削面に研削油を確実に供給でき、また切削切粉を確実に排除するこ とができる。
【0021】 請求項2記載の考案は、回転中心軸の周りに配設される立軸平面研削用セグメ ント形砥石において、砥石の硬度を外周部より内周部へ次第に低く形成すること を特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥石であり、外周部と内周部の間の中 間部でも最適な硬度を確保できる。
【0022】 請求項3記載の考案は、前記内周部に回転方向と交差して小幅な研削油供給及 び研削切粉排除用筋を複数形成し、前記筋の断面がほぼ湾曲して凹状に形成され ると共に、前記筋は波形に複数並設し、かつ前記内周部の両端に凸円弧状の面取 り部を形成したことを特徴とする請求項2記載の立軸平面研削用セグメント形砥 石であり、研削面に研削油を供給できると共に研削切粉も排除でき、さらに凸円 弧状の面取り部により、砥石の両端に角部はなく、良好に研削することができる 。
【0023】 請求項4記載の考案は、前記筋の開口幅は0.5〜3mm、奥行きは0.2〜 2mmに形成し、前記面取り部の半径を2〜10mmに形成したことを特徴とす る請求項3記載の立軸平面研削用セグメント形砥石であり、研削面に研削油を良 好に供給できると共に、研削切粉も良好に排除でき、さらに面取り部によりスム ースに研削を行うことができる。
【0024】 請求項5記載の考案は、前記硬度をほぼ正比例して外周部より内周部へ次第に 低くしたものである。したがって、外周部と内周部の間の中間部では、外周部よ り硬度が正比例して低く、内周部より硬度が正比例して高くなり最適な硬度を確 保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のー実施例を示す一部を拡大した斜視図
である。
【図2】本考案のー実施例を示す研削状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 砥石 2 回転中心軸 6 内周部 7 外周部 9 筋 10 面取り部 A 回転方向 R 半径 X 開口幅 Y 奥行き

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸の周りに配設される立軸平面
    研削用セグメント形砥石において、砥石の内周部を外周
    部より硬度を低く形成し、かつ内周部に回転方向と交差
    して小幅な研削油供給及び研削切粉排除用筋を複数形成
    したことを特徴とする立軸平面研削用セグメント形砥
    石。
  2. 【請求項2】 回転中心軸の周りに配設される立軸平面
    研削用セグメント形砥石において、砥石の硬度を外周部
    より内周部へ次第に低く形成することを特徴とする立軸
    平面研削用セグメント形砥石。
  3. 【請求項3】 前記内周部に回転方向と交差して小幅な
    研削油供給及び研削切粉排除用筋を複数形成し、前記筋
    の断面がほぼ湾曲して凹状に形成されると共に、前記筋
    は波形に複数並設し、かつ前記内周部の両端に凸円弧状
    の面取り部を形成したことを特徴とする請求項2記載の
    立軸平面研削用セグメント形砥石。
  4. 【請求項4】 前記筋の開口幅は0.5〜3mm、奥行
    きは0.2〜2mmに形成し、前記面取り部の半径を2
    〜10mmに形成したことを特徴とする請求項3記載の
    立軸平面研削用セグメント形砥石。
  5. 【請求項5】 前記硬度をほぼ正比例して外周部より内
    周部へ次第に低くすることを特徴とする請求項4記載の
    立軸平面研削用セグメント形砥石。
JP1998003520U 1998-05-22 1998-05-22 立軸平面研削用セグメント形砥石 Expired - Lifetime JP3054262U (ja)

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