JP3053920B2 - 高電圧発生装置 - Google Patents

高電圧発生装置

Info

Publication number
JP3053920B2
JP3053920B2 JP3226037A JP22603791A JP3053920B2 JP 3053920 B2 JP3053920 B2 JP 3053920B2 JP 3226037 A JP3226037 A JP 3226037A JP 22603791 A JP22603791 A JP 22603791A JP 3053920 B2 JP3053920 B2 JP 3053920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
resonance
transformer
switching
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3226037A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0562789A (ja
Inventor
英稔 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3226037A priority Critical patent/JP3053920B2/ja
Publication of JPH0562789A publication Critical patent/JPH0562789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053920B2 publication Critical patent/JP3053920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線診断装置やX線C
T装置におけるX線管に高電圧を供給するのに好適な高
電圧発生装置に係り、とくに、電圧共振形インバータを
用いた高電圧発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電圧共振形インバータを搭載した
高電圧発生装置としては、図5に示す構成のものがあ
る。図5において、100は空芯トランスであり、この
トランス100の一次コイル100aのセンタ・タップ
はチョーク・コイル101及びチョッパ・トランジスタ
102を介して直流電源103のプラス側に接続されて
いる。この直流電源103のマイナス側はスイッチング
・トランジスタ104及び105を並列に介して一次コ
イル100aの両端に各々接続されると共に、両スイッ
チング・トランジスタ104、105のコレクタ間は共
振コンデンサ106を介して接続されている。図中、1
07は転流ダイオードである。一方、トランス100の
二次コイル100bの両端は、ブリッジ整流器108を
介して負荷であるX線管109に接続されている。上記
チョッパ・トランジスタ102及びスイッチング・トラ
ンジスタ104、105は、トランス100の一次コイ
ル100aにおける励磁バランスなどを考慮して、制御
回路110からの制御信号によりチョッパとスイッチン
グとが同期状態で駆動されるようになっている。
【0003】このため、予め定めた素子定数のトランス
100の一次、二次コイル100a、100bと共振コ
ンデンサ106との間に電圧共振を生じさせ、その共振
電圧をトランス100で直接昇圧して、応答性の良い高
圧出力を得ることができる。その際、前段のチョッパ・
トランジスタ102に対するデューティ比を変えて、チ
ョーク・コイル101の通電電流の大きさを変えること
により、出力電圧を調整できる。
【0004】さらに、スイッチング・トランジスタ10
4、105に関しては、共振電圧の正弦波の弧を利用
し、零ボルト又はその近傍の低い電圧値の位相領域でス
イッチング動作を行わせることにより、トランジスタ1
04、105のスイッチング損失及びスイッチングノイ
ズの発生を抑制させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、X線用の高
電圧発生装置では一般に、出力可変範囲を広くとるこ
と、及び、出力電圧を平滑化するために容量性負荷の接
続用途があるという特殊な要求がある。このため、ある
条件にて最適なスイッチング周波数を定めておいたとし
ても、例えばX線管の管電圧や管電流の設定を変更する
ことによりX線管のインピーダンスを変えた場合、トラ
ンス100及びコンデンサ106から成る共振回路の固
有周波数が変化し、共振回路の動作モードが変わってし
まう。つまり、図5における一方のスイッチング・トラ
ンジスタ104のコレクタ、エミッタ間電圧Vceで説
明すると、例えば図6(a)の適正状態から同図(b)
の負荷変動状態に位相がずれてしまい、共振電圧が未だ
高い位相角でトランジスタ104のスイッチングを行わ
なければならない。また、2次側高電圧を平滑するため
に容量性負荷を接続した場合も、上記動作モードが過渡
的には大きく変化してしまう。
【0006】このような状況において、上記従来装置は
負荷変動に伴う共振回路の動作モードの変化を考慮して
いないので、負荷インピーダンスが大きく変わった場
合、共振モードがずれ、図6(b)のようにスイッチン
グのタイミングがずれてしまう。このため、導通時に流
れる電流と断時にかかる電圧との交差面積が大きくな
り、スイッチング損失やノイズが増大するという問題が
あった。また、放熱対策の必要性などに因り小形化が阻
害されたり、高出力化が困難になったり、さらにS/N
比が低下するという問題があった。これに対して、負荷
インピーダンスを所定値に固定したり、容量性負荷を接
続しないようにすれば、上記問題は生じないが、X線用
の高電圧発生装置に求められている前記要求を満たすこ
とができず、汎用性の低い装置になってしまう。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、負荷であるX線管などのインピー
ダンスが変わった場合でも、共振モードの変化に伴うス
イッチングタイミングのずれを自動的に抑制することが
でき、これによりスイッチング損失の増大やスイッチン
グノイズの発生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、負荷側と電源側との間に挿入された変
圧用のトランスと、このトランスの1次コイルへの供給
電流を断続するスイッチング素子と、上記トランスのコ
イルとの間で所定固有周波数の電圧共振を発生させるコ
ンデンサとを有したインバータ回路を備えると共に、上
記電圧共振状態の電圧値を検出する共振状態検出手段
と、この共振状態検出手段の検出値に基づき、予め設定
した基準位相角に対応した基準電圧を設定する基準電圧
設定手段と、この基準電圧設定手段の設定値と前記共振
状態検出手段の検出値とが一致したことを示すタイミン
グ信号を形成するタイミング信号形成手段と、このタイ
ミング信号形成手段の形成信号に同期して前記スイッチ
ング素子の断続を制御するスイッチング制御手段とを備
えた。
【0009】
【作用】電源からトランスの1次コイルに供給する電流
をスイッチング素子が所定周期で断続して高周波化する
ことにより、そのトランスのコイルとコンデンサとの間
で電圧共振が起こる。この共振電圧はそのままトランス
で昇圧され、その後、直流の高電圧に変換されて負荷に
供給される。このとき、正弦波の弧を描く共振電圧は共
振状態検出手段により検出され、その検出値に基づき基
準位相角に対応した基準電圧が基準電圧設定手段におい
て設定される。これと共に、タイミング信号形成手段で
は基準電圧設定値と共振電圧検出値とを比較しながら、
両者が一致したことを示すタイミング信号が形成され
る。即ちタイミング信号が形成されたときは、共振電圧
の観測位相角が基準位相角に達した状態となる。そこ
で、スイッチング制御手段により、タイミング信号に同
期してインバータ回路のスイッチング素子が断続制御さ
れる。
【0010】これにより、負荷として例えばX線管を用
い、その管電圧や管電流の設定を変更してトランス2次
側の負荷インピーダンスが変わり、共振周波数がずれた
場合でも、インバータ回路のスイッチングタイミング
(動作周期)は、常に、変化した共振モード電圧波形の
中の基準位相角に強制的に同期させられる。このため、
その基準位相角を共振電圧の零ボルト近傍の適宜な値に
予め設定しておくことにより、共振電圧の高い値となっ
た時点でスイッチングが行われるという状態が確実に回
避され、負荷変動があってもスイッチング損失及びノイ
ズ発生の増大が抑えられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4を参照
して説明する。この実施例はプッシュプル形電圧共振イ
ンバータを用いた、X線管用の高電圧発生装置である。
【0012】図1に示した高電圧発生装置は電圧変換部
1a及びスイッチング制御部1bを備えている。電圧変
換部1aは、商用電圧の直流電源10と、昇圧用のトラ
ンス11と、直流電源10及び昇圧用トランス11間に
接続されたチョッパ・トランジスタ(MOS型)12、
チョーク・コイル13、転流ダイオード14、及びスイ
ッチング・トランジスタ(MOS型)15、16と、昇
圧用トランス11の1次側に接続された共振コンデンサ
17及び検出用トランス18と、昇圧用トランス11の
2次側(負荷側)に装備されたブリッジ整流器19とを
備えている。
【0013】この内、直流電源10のプラス側はチョッ
パ・トランジスタ12及びチョーク・コイル13を介し
て昇圧用トランス11の1次コイル11aのセンタタッ
プに接続されている。この1次コイル11aの両端は図
示のようにスイッチング・トランジスタ15、16のド
レインに接続され、各トランジスタ15、16のソース
が直流電源10のマイナス側に至る。チョーク・コイル
13及びトランジスタ12間の中間点と直流電源10の
マイナス側との間には、転流ダイオード14が挿入され
ている。さらに、両方のスイッチング・トランジスタ1
5、16のドレイン間、即ち昇圧用トランス11の1次
コイル11a両端は、コンデンサ17を介して相互に接
続されている。
【0014】昇圧用トランス11は空芯トランスであ
り、その全インダクタンスLと共振コンデンサ17の静
電容量Cとで所定固有周波数の電圧共振回路を構成して
いる。ここで、昇圧用トランス11、スイッチング・ト
ランジスタ15、16、及びコンデンサ17は電圧共振
形インバータ回路を形成している。昇圧用トランス11
の2次コイル11bは、ブリッジ整流器19を介して、
負荷であるX線管20に至る。
【0015】さらに、検出用トランス18は降圧用トラ
ンスであり、その1次コイル18aが共振コンデンサ1
7に並列に接続されている。これにより、コンデンサ1
7両端の数百Vの共振電圧を2次コイル18bで数Vの
交流電圧に降圧し、その交流電圧をスイッチング制御部
1bに供給する。
【0016】スイッチング制御部1bは、検出用トラン
ス18の2次コイル18bに接続された制御回路24
と、この制御回路24の出力側に接続された、インバー
タ制御用発振器25、インバータ駆動回路26及びチョ
ッパ制御用発振器27、チョッパ駆動回路28の2系統
の回路群とを備えている。
【0017】制御回路24は、図2に示す如く、共振コ
ンデンサ17両端の共振電圧を入力する全波整流器30
と、この全波整流器30の整流電圧のピーク値をホール
ドするピークホールド回路31と、このピークホールド
回路31の出力電圧を分圧する分圧回路32とを備える
一方で、分圧回路32の出力電圧を基準入力とし、前記
全波整流器30の整流電圧を比較入力とする比較器33
と、この比較器33の出力電圧に立上がりに付勢されて
一定時間幅の方形パルスを出力する単安定マルチバイブ
レータ34とを備えている。分圧回路32は、入力電圧
に所定の係数(<1)を掛けることで分圧を行うもので
ある。また単安定マルチバイブレータ34には、インバ
ータ制御用発振器25及びチョッパ制御用発振器27が
各々並列に接続されている。なお、単安定マルチバイブ
レータ34の出力信号はピークホールド回路31のリセ
ット信号にもなっている。
【0018】インバータ制御用発振器25及びチョッパ
制御用発振器27は、それらへの入力電圧の立上がりに
同期した制御パルス信号を、後段のインバータ駆動回路
26及びチョッパ駆動回路28に各々出力する。この
内、インバータ駆動回路26は、発振器25の制御パル
ス信号に同期して駆動し、スイッチング・トランジスタ
15、16を交互にオン、オフさせる。またチョッパ駆
動回路28は発振器27の制御パルス信号に同期して駆
動し、チョッパ・トランジスタ12をオン、オフさせる
ようになっている。
【0019】本実施例では、検出用トランス18及び全
波整流器30が本発明の共振状態検出手段を成し、ピー
クホールド回路31及び分圧回路32が基準電圧設定手
段を成し、比較器33及び単安定マルチバイブレータ3
4がタイミング信号形成手段を成す。さらに、インバー
タ制御用発振器25及びインバータ駆動回路26がスイ
ッチング制御手段を形成している。
【0020】次に、本実施例の動作を図3、4を用いて
説明する。
【0021】いま、X線管20のインピーダンスZが予
め設定した規定値であり、この状態でインバータ制御用
発振器25及びチョッパ制御用発振器27が制御回路2
4からの方形波パルス信号に基づいて同一周波数で発振
し、各々、インバータ駆動回路26及びチョッパ駆動回
路28を駆動させているものとする。これにより、イン
バータ駆動回路26は図3(a),(b)の実線に示す
ように、スイッチング・トランジスタ15、16を交互
に同一周期Ta/2でオン(導通)、オフ(非導通)さ
せる。また、チョッパ駆動回路27は図3(c)の実線
に示すように、チョッパ・トランジスタ12を周期Tb
毎にオン(期間Tb1)及びオフ(期間Tb2)を繰り返
す。このとき、チョッパ・トランジスタ12のオン周期
Tb1は、スイッチング・トランジスタ15、16の両方
のオン周期に等分に重ねられる。これよりトランス11
の一次コイル11aの励磁バランスが良好に保持され
る。
【0022】このため、直流電源10の電源電圧はチョ
ッパ・トランジスタ12によってチョッパして高周波化
され、負荷のインバータ回路に供給される。このとき、
インバータ回路では固有周波数に対応してスイッチング
・トランジスタ15、16のオン、オフが切り換えられ
るため、トランス11の全インダクタンスと共振コンデ
ンサ17の静電容量とにより、図3(e)の実線に示す
正弦波波形の電圧共振が生じる。いま、負荷インピーダ
ンスZ(X線管の管電流、管電圧)が規定値であるか
ら、電圧共振モードも予め設定したスイッチング損失や
ノイズ発生等が最も少ない規定状態である。この共振電
圧はトランス11にてそのまま昇圧され、整流器19で
整流されてX線管20に供給される。
【0023】このようにしてX線管20にパワーが供給
されると、電圧共振形インバータ回路内に蓄積された電
力エネルギーが徐々に減ってくる。そこで、この減少し
た分のエネルギーは、スイッチング・トランジスタ1
5、16の導通時において、その導通期間とチョッパ・
トランジスタ12の導通期間の重複する間に、直流電源
10から平滑コイル13を介して供給されるから、共振
状態が継続する。平滑コイル13を流れる電流IL は、
図3(d)の実線のようになる。
【0024】なお、トランス11の2次側出力電圧は、
チョッパ・トランジスタ12のデューティ比を変えるこ
とにより、共振モードとは無関係の状態で変更される。
【0025】一方、上記電源供給状態において、共振コ
ンデンサ17の両端には正弦波状に振動する共振電圧v
R が図4(a)に示す如く発生している。この共振電圧
R は検出用トランス17により所定比で降圧され、こ
の降圧された共振電圧vR が制御回路24に入力する。
【0026】制御回路24では、まず全波整流器30が
共振電圧vR を全波整流し、図4(b)に示す電圧波形
に変換する。この整流波形がピークホールド回路31に
てピークホールドされると、図4(c)の電圧波形のよ
うに、ピーク値に達した後はそのピーク値が保持された
波形に変換される。このようにピーク値をホールドする
のは、正弦波の共振電圧波形における90度の位相(即
ちピーク値の位相)を設定するためである。
【0027】次いで、このピークホールド電圧波形は分
圧回路32で所定係数が乗じられて分圧波形に図4
(d)の如く変換される。これにより、90度以下の基
準位相角に対応した波高値を有する基準電圧値(波形)
が形成される。なお、分圧回路32の係数値を変えるこ
とにより、基準電圧波形の波高値を適宜変更することが
できる。
【0028】このように形成された基準電圧値は比較器
33において全波整流値と比較される。全波整流波形が
基準電圧波形を上回っている間は、比較器33の出力は
論理Lレベルを維持しているが、図4のタイミングt
で示すように、全波整流波形が基準電圧波形よりも小さ
くなる時点で、比較器33の出力は論理Hレベルに立ち
上がる(図4(e)参照)。この比較器33の立上がり
に付勢されて、次段の単安定マルチバイブレータ34が
図4(f)の如く一定時間TBだけ出力を立ち上げる。
この立上げによる方形波パルス信号はインバータ制御用
発振器25及びチョッパ制御用発振器27に供給され、
それらの発振器25、27における発振タイミングが強
制的に入力パルス信号に同期する。
【0029】なお、単安定マルチバイブレータ34の出
力によってピークホールド回路31がリセットされるか
ら、比較器33の立上がり信号は立上がり後直ちに立ち
下がり、トリガーパルスとなる。
【0030】そこで、いま、負荷としてのX線管20の
管電圧や管電流を必要があって変更したため、負荷側イ
ンピーダンスZが変わり、共振電圧の位相が例えば図3
(e)中の実線図示の規定モードから仮想線図示の位相
モードに変化したとする。このように共振電圧の位相が
ずれた場合でも、制御回路24は、前述した監視制御を
行うことで、そのずれた共振電圧波形に対する基準位相
角θ(図4参照)のタイミングを割り出し、その基準位
相角θにインバータ、チョッパ制御用発振器25、27
の発振周波数を強制的且つ自動的に同期させる。これに
より、チョッパ回路及びインバータ回路の各スイッチタ
イミングは図3中の仮想線図示のように夫々変更され、
前述したと同一の電源供給動作が行われる。なお、分圧
回路32の分圧比を変えることにより、基準位相角θ、
即ち強制同期タイミングを容易に可変できる。
【0031】このように、インバータ回路のスイッチン
グタイミングは常に共振電圧の基準位相角θに合致する
から、共振周波数が変化しても常に好適な共振モードに
復帰させることができる。その結果、スイッチング損失
を減少させて、高効率でX線線量を増加させると共に、
スイッチングノイズの発生を抑制してS/N比を向上さ
せることができる。また、整流器19の負荷側に容量性
負荷を併設して2次側高電圧を平滑化し、電圧リップル
を抑えることも容易に行えるから、CT画像の分解能、
解像度も向上する。さらに、この実施例の装置によれ
ば、スイッチング損失やスイッチングノイズを抑制した
まま、X線管の出力電流、出力電圧の可変範囲を広くと
ることができるから、汎用性の高い装置を提供できる。
さらに、電源フィルタの能力を削減して、装置の小形化
を推進できる。
【0032】なお、上記実施例における高電圧発生装置
にあっては、インバータ回路の前段にチョッパ回路を搭
載する構成としたが、このチョッパ回路は必ずしも搭載
しなくてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明では、負荷側と電源側との間に電
圧共振形のインバータ回路を備え、このインバータ回路
の共振電圧検出値に基づき基準位相角に対応した基準電
圧を設定し、この基準電圧設定値と共振電圧検出値とが
一致したことを示すタイミング信号を形成し、このタイ
ミング信号に同期してインバータ回路のスイッチング素
子の断続を制御するようにした。このため、負荷側イン
ピーダンスが変わって共振電圧の位相ずれなど、共振モ
ードがずれてしまった場合でも、インバータ回路のスイ
ッチングタイミングを基準電圧設定値、即ちスイッチン
グに適した位相に自動的に同期させることから、インバ
ータ回路のスイッチング損失の増大及びスイッチングノ
イズの発生を抑制できるとともに、インバータ動作に悪
影響を及ぼすこと無く、負荷側のインピーダンスを変化
させることが可能な、汎用性の高い装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す、一部ブロック
化した回路構成図。
【図2】図1中の制御回路の詳細な構成を示すブロック
図。
【図3】(a)〜(e)は本発明の一実施例のチョッパ
動作、インバータ動作のタイミングを示す波形図。
【図4】(a)〜(f)は本発明の一実施例のインバー
タ同期制御の様子を示す波形図。
【図5】従来例の構成を示す、一部ブロック化した回路
構成図。
【図6】(a)および(b)は共振モード(位相)のず
れを説明する波形図。
【符号の説明】
10 直流電源 11 昇圧用トランス 15、16 スイッチング・トランジスタ 17 共振コンデンサ 18 検出用トランス 20 X線管 30 全波整流器 31 ピークホールド回路 32 分圧回路 33 比較器 34 単安定マルチバイブレータ 35 インバータ制御用発振器 36 インバータ駆動回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷側と電源側との間に挿入された変圧
    用のトランスと、このトランスの1次コイルへの供給電
    流を断続するスイッチング素子と、上記トランスのコイ
    ルとの間で所定固有周波数の電圧共振を発生させるコン
    デンサとを有したインバータ回路を備えると共に、上記
    電圧共振状態の電圧値を検出する共振状態検出手段と、
    この共振状態検出手段の検出値に基づき、予め設定した
    基準位相角に対応した基準電圧を設定する基準電圧設定
    手段と、この基準電圧設定手段の設定値と前記共振状態
    検出手段の検出値とが一致したことを示すタイミング信
    号を形成するタイミング信号形成手段と、このタイミン
    グ信号形成手段の形成信号に同期して前記スイッチング
    素子の断続を制御するスイッチング制御手段とを備えた
    ことを特徴とする高電圧発生装置。
JP3226037A 1991-09-05 1991-09-05 高電圧発生装置 Expired - Fee Related JP3053920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3226037A JP3053920B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 高電圧発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3226037A JP3053920B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 高電圧発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0562789A JPH0562789A (ja) 1993-03-12
JP3053920B2 true JP3053920B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=16838790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3226037A Expired - Fee Related JP3053920B2 (ja) 1991-09-05 1991-09-05 高電圧発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3053920B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110554242A (zh) * 2019-10-14 2019-12-10 江苏为恒智能科技有限公司 并网逆变器阻抗测量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0562789A (ja) 1993-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7042740B2 (en) Soft-switching half-bridge inverter power supply system
US20060138973A1 (en) Switching power supply device and method of controlling the switching device
JP2003324956A (ja) 直列共振型ブリッジインバータ回路の制御方法及び直列共振型ブリッジインバータ回路
US6744222B2 (en) Discharge lamp lighting apparatus and lamp apparatus
JPH09131051A (ja) 力率改善コンバータ回路
JP2000058252A (ja) 高周波加熱装置
JP3053920B2 (ja) 高電圧発生装置
JP2011142765A (ja) フルブリッジ複合共振型のdc−dcコンバータ
JP2588786B2 (ja) X線電源装置
JP3823833B2 (ja) 電力変換装置
JP2777892B2 (ja) 共振型インバータ式x線装置
JP4370844B2 (ja) 直流変換装置
JP2768813B2 (ja) インバータ電子レンジの駆動回路
KR100916488B1 (ko) 입력 전원 스위칭과 동기화된 전원장치
JP4159312B2 (ja) 零電圧スイッチング電源回路
JP3001009B2 (ja) スイッチング電源装置
KR0157868B1 (ko) 고주파 가열장치
JP3096211B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP4304487B2 (ja) 誘導加熱装置
JPH0487185A (ja) インバータ電子レンジの駆動回路
JP4306234B2 (ja) スイッチング電源装置
JP3637711B2 (ja) コンバータ
JPH0462785A (ja) マグネトロン駆動電源
JPH072016B2 (ja) 直列共振形コンバータ
JP2024076244A (ja) 電源装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080407

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees