JP3053278B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP3053278B2
JP3053278B2 JP3315305A JP31530591A JP3053278B2 JP 3053278 B2 JP3053278 B2 JP 3053278B2 JP 3315305 A JP3315305 A JP 3315305A JP 31530591 A JP31530591 A JP 31530591A JP 3053278 B2 JP3053278 B2 JP 3053278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電誘導により誘起さ
れる分極を利用して移動体を動かす静電アクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電アクチュエータは、静電誘導により
移動体上に分極を生起させ、この分極の一方と所定電圧
を印加した電極との間の反発力および吸引力を利用し、
移動体を移動させるものである。構造が簡単であるため
超小型化が容易であり、各種分野、例えば生体や宇宙機
器などへの応用が期待されている。
【0003】図8(a)は、一般的な静電アクチュエー
タの構造の概略図である。移動体88の移動方向に沿っ
た断面を示している。ステータ80上には3組の電極8
2,84,86が交互に配置されており、各電極には3
相(A相,B相,C相とする)のパルスが印加される。
移動体88は絶縁体であり、ステータ80上に配置され
た電極82,84,86に電圧を印加すると、これらの
各電極に対向する移動体88の面に静電誘導により分極
を生じる。この状態から、同図(b)に示すように各電
極に印加する電圧を変化させると、分極により生じた各
電荷と各電極との間で吸引力あるいは反発力が作用し、
移動体88が一定方向に移動する。
【0004】また、従来の静電アクチュエータとして
は、特開平3−40777号公報に開示された液体電極
型静電モータが知られており、基本的な動作原理は図8
に示したものと同じである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の静電アクチュエータにおいては、移動体の前進、後
退の方向(移動体がロータである場合には、右回り、左
回りの方向)を決めるために、最低でも3相以上の電極
が必要となる。そのため、この3相以上の電極を同一面
上で構成するには、2層以上の配線構造が必要であり、
配線が複雑になるという問題点があった。
【0006】例えば、図9に上述した3相の電極82,
84,86を移動体88側から見た状態を示す。同図に
示すように、電極82,84のそれぞれは、櫛歯を相互
に噛み合わせる形状にすることにより、ステータ80の
表面上でプリント配線技術等を用いて容易に配線するこ
とができる。ところが、3相目の電極86は同一面上で
のプリント配線は不可能であり、裏面に導通穴を設ける
必要があり、配線が複雑になってしまう。なお、4相の
電極を用いる場合は少なくとも2層で、5相の電極を用
いる場合は少なくとも3層で配線を行う必要がある。
【0007】また、従来の静電アクチュエータを立体構
造に適用した場合、例えば、円筒構造,2重管構造,長
方形筒構造に適用しようとすると、極めて複雑な電極の
配線が必要となり、事実上適用が困難であるという問題
点があった。特に、駆動力を増したい場合は、電極を立
体的に配置する必要があり、簡易に配線ができる方式が
望まれていた。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、配線を簡略化することができるとともに、
電極の立体構造を容易に実現することができる静電アク
チュエータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、多相電圧が印加される電極部を配置
したステータを有し、このステータに沿って絶縁性の移
動体を移動させる静電アクチュエータにおいて、前記電
極部は、前記多相電圧の各相に対応しかつ並列配置され
た複数の電極線を、前記移動体の移動経路に沿ってスパ
イラル状に巻き回して成る多相コイルとして形成され
隣接する前記電極線が固着されてなることを特徴とす
る。
【0010】ここにおいて、前記複数の電極線は、互い
に平行に配置された1本の平行線として形成することが
好ましい。
【0011】
【作用】本発明の静電アクチュエータにおいては、前記
多相電圧の各相に対応しかつ並列配置された複数の電極
線を、前記移動体の移動経路に沿ってスパイラル状に巻
き回して多相コイルを形成する。より具体的には、複数
の電極線を1回巻き回したときに、複数の電極線の巻き
始めの位置と1回巻き回した後の位置をずらし、同様に
して複数回巻き回すことにより、ステータ上に多相電圧
の各相に対応した複数の電極を立体的に形成する。
【0012】そして、ステータに沿って絶縁性の移動体
を移動させる場合は、各電極線に多相電圧を印加する。
このとき各電極線に対向する移動体の各部に分極が生じ
る。次に、印加している多相電圧の状態が変化すると、
分極を生じていた移動体の各部と極性が変化した電極線
との間で吸引力あるいは反発力が発生し、移動体が一定
方向に移動する。
【0013】このように、本発明において、ステータの
複数の電極は、前記多相電圧の各相に対応しかつ並列配
置された複数の電極線を、前記移動体の移動経路に沿っ
てスパイラル状に巻き回して成る多相コイルとして形成
されることにより、複数の電極の途中の結線が不要であ
り、終端部を電源側と結線することにより配線を行うこ
とができ、配線の簡略化が可能となる。また、巻き回す
ことにより電極を形成しているため、円筒構造等の電極
の立体構造を容易に実現することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0015】図1は、一実施例の静電アクチュエータの
構造の概略図である。同図は、移動体の移動方向に平行
なステータ100の断面図を示しており、本発明の特徴
部分である電極の構造を説明するために電極部を拡大し
て示してある。
【0016】実施例のステータ100は、3相(A相,
B相,C相とする)のパルス電圧が印加される電極部1
10を有し、この電極部110の配置方向に沿って絶縁
性の移動体を移動させるようになっている。
【0017】実施例において、前記電極部110は、前
記3相パルス電圧の各相に対応した3本の電極線50,
52,54が互いに平行に配置されて成る1本の平行線
14を、パイプ10の外周に沿ってスパイラル状に巻き
回して形成されている。
【0018】前記パイプ10は、絶縁体で構成される円
筒形状の部材であり、その内部が空洞の通路12を形成
している。
【0019】図2は電極部110の詳細な構成を示す図
であり、同図(a)は外観を示す斜視図を、同図(b)
は平行線14の断面構造をそれぞれ示している。
【0020】前記平行線14を構成する3本の電極線5
0,52,54は、それぞれ電気導体部20と、その周
囲を覆う電気絶縁膜22と、その周囲を覆う自己溶着層
24とから構成されている。
【0021】ここにおいて、各電気導体部20は、電圧
を印加したときに電極として機能するものであり、例え
ば長方形断面の線材を用いて形成されている。電気絶縁
膜22は、電気導体部20の外周部を覆う絶縁皮膜であ
り、電気導体部20を漏電や錆等から保護している。自
己融着層24は、半融着状態の熱硬化性樹脂を主体とし
たものであり、電気絶縁膜22の外周部を覆っている。
この自己融着層24は、3本の電極線50,52,54
を偏平な平行線14に接合保持する構造部材として機能
している。さらに、前記自己融着層24は、加熱したと
きに一旦溶けて、その後硬化するものであり、隣接して
位置する平行線14同士を接着する接着剤として機能す
る。
【0022】そして、これら電気導体部20,電気絶縁
膜22および自己融着層24からなる偏平な平行線14
を、互いに重ならないように少しずつ位置をずらしなが
らスパイラル状に巻き回すことにより、電極部110と
して機能する円筒形状の3相コイル16を成形する。
【0023】この円筒形状に成形した3相コイル16に
配線を施す場合は、図2(a)に示すように、平行線材
の終端部26(巻き始めあるいは巻き終わりのどちらで
もよい)付近で電気導体部20に結線すればよく、配線
用の特別な構成が不要となる。なお、4相以上の多相パ
ルス電圧を印加するために4本以上の電気導体部20を
用いた場合についても同じ要領で配線を行うことがで
き、配線によって製造工程が複雑になったり、製造コス
トが高くなるといった不都合は全くない。
【0024】図3は、平行線14の製造装置の概略を示
す図である。同図(a)はその全体側面概略図、同図
(b)はそのセクタ側正面概略図である。
【0025】セクター30は、断面が円弧形状の部材で
あり、4つが合わさって1つの円筒形状をなしている。
円環32は、4つのセクター30の外周部に取り付けら
れる部材であり、コア34は外形が円錐形状の部材であ
る。4つのセクター30を円環32およびコア34で挟
持することによりセクター30を固定し、その外周部の
円筒形状を保っている。
【0026】出力軸36は、モータ38の回転をコア3
4に伝えるための回転軸である。出力軸36は一部に凹
部を有し、コア34はこの凹部に対応する凸部を有し、
この凹部と凸部を噛み合わせることにより、モータ38
によって発生した回転力をコア34を介してセクター3
0に伝えるようになっている。また、モータ38の出力
軸の一端39(コア34との接合面と反対側)近傍には
センサ40が取り付けられている。このセンサ40は、
モータ38の出力軸36の回転位置を検出するためのも
のであり、後述するモータ制御装置48に検出信号を送
る。
【0027】スライダ42は、セクタ30へ向け平行線
14を供給する平行線ガイド部42aを有し、回転軸4
4をモータ46によって回転したときにこの回転軸44
に沿って移動する。回転軸44は、セクター30の回転
中心軸に平行に設置されており、セクター30を回転さ
せて平行線14を巻き回す際にスライダ42を一定速度
で移動させ、円筒形状において隣接する平行線14が重
ならないようにしている。
【0028】モータ制御装置48は、この回転軸44を
駆動するモータ46を制御するものであり、上述したセ
ンサ40からの検出信号に応じてモータ46の回転数を
制御する。このモータ制御装置48の制御によって、セ
クター30を回転させて平行線14を巻き回す際に、こ
のセクター30の回転に合わせてスライダ42を一定速
度で移動させている。
【0029】これにより、前述した3相コイル16が形
成されることになる。
【0030】図4は、図3に示した装置を用いて図2に
示した3相コイル16を製造する場合の手順(製造工
程)を示す図である。
【0031】先ず、巻線に先立って平行線、すなわち平
行線14を製造する(ステップ100)。断面形状が長
方形の電気導体部20(例えば銅線)の外周部に電気絶
縁膜22(例えばポリアミド樹脂)を被覆し、さらにそ
の外周部に自己融着層24を被覆形成する。
【0032】次に、図3に示した装置によって巻線を行
う(ステップ101)。ステップ100の工程で製造し
た平行線14の先端をセクター30の先端付近に取り付
け固定する。そして、この平行線14の位置決めを行っ
ているスライダ42の水平位置をずらしながらセクター
30を回転させ、セクター30の外周部に平行線、ずな
わち平行線14を巻き付ける(図3参照)。なお、この
巻き付けは、隣接する平行線14同士が互いに隙間なく
並ぶようにする。
【0033】次に、コア34を出力軸36から取り外
し、セクター30の外周部に巻き付けられた平行線14
を加熱する(ステップ103)。例えば、180℃で加
熱し、半融着状態の自己融着層24を硬化させることに
より、平行線14を線間で固着する。
【0034】最後に、固着した平行線14をセクター3
0から取り外す(ステップ104)。コア34をセクタ
ー30から抜き取った後、セクター30を取り外す。ま
た、取り外しが容易になるように、予めセクター30の
外周部に剥離材を塗布しておく。そして、取り外した平
行線14の終端部の処理(端子付け等)を行って3相コ
イル16が完成する。
【0035】図5は、図1に示した本実施例の静電アク
チュエータの制御回路の構成を示す図である。
【0036】高電圧発生回路60は、本実施例の静電ア
クチュエータの3つの電極線50,52,54に供給す
る所定の高電圧を発生する回路である。例えば、3つの
出力端子を備えており、0と±Vの定電圧を発生して出
力する。高電圧制御回路62は、高電圧発生回路60か
ら出力される3つの定電圧を入力として、相互に120
度位相が異なる3相パルス電圧を発生する制御を行う回
路である。サイリスタ等を用いて所定時間毎のスイッチ
ング動作を行うことにより、図6に示す3相のパルス電
圧を出力する。図6において、「+」が+Vの電圧に対
応する部分であり、「−」が−Vの電圧に対応する部分
である。高電圧制御回路62から出力する3相パルス電
圧を電極線50,52,54に供給する。上述したよう
に、このパルス電圧の供給は、図2に示した円筒形状の
3相コイル16の終端付近に結線を施すだけで簡単に行
うことができる。
【0037】次に、本実施例の静電アクチュエータの動
作を説明する。
【0038】図7は、実施例の静電アクチュエータに実
際に3相パルス電圧を印加した場合の動作説明図であ
る。同図(a)は移動体が静止しているときに所定の3
相パルス電圧を印加した場合であり、同図(b)は印加
するパルス電圧の波形が変化した場合をそれぞれ示して
いる。なお、本実施例では移動体として液体(例えばシ
リコン油70)を考えるものとし、移動体としてのロー
タと被搬送物が一緒になった場合を取り扱っている。
【0039】先ず、パイプ10内の通路12にシリコン
油70を満たす。このとき、シリコン油70は静止状態
にあり、外部からの力は何も作用していない。この状態
において、A相の電極線50に0電位を、B相の電極線
52に−Vの電位を、C相の電極線54に+Vの電位を
印加する。このとき、パイプ10の管壁の電極線近傍で
は、電極線電位と対抗する電荷が誘導される。シリコン
油70の場合は一分子の単位で静電分極が生じて電荷が
現れる(図7(a)参照)。具体的には、B相の電極線
52の近傍に位置するシリコン油70はプラスに帯電
し、C相の電極線54の近傍に位置するシリコン油70
はマイナスに帯電する。
【0040】次に、各電極線に印加するパルス電圧の状
態を変化させる。例えば、A相の電極線50に+Vの電
位を、B相の電極線52に0電位を、C相の電極線54
に−Vの電位をそれぞれ印加する。すると、C相近傍で
マイナスに帯電していたシリコン油70は、A相の電極
線50に印加した+Vの電位に引き寄せられる。同様
に、B相近傍でプラスに帯電していたシリコン油70
は、C相の電極線54に印加した−Vの電位に引き寄せ
られるとともに、A相の電極線50に印加した+Vの電
位は反発される。また、C相近傍でマイナスに帯電した
シリコン油70は、C相の電極線54に印加した−Vの
電位に反発されるため、被搬送体であるシリコン油70
がパイプ10に付着することを防止し、摩擦力を低減さ
せる働きもある。
【0041】このような現象がパイプ10のいたる所で
起こって、全体として、シリコン油70は図7の左方向
に移動することになり、本実施例の静電アクチュエータ
がポンプとしての機能を持つことになる。なお、シリコ
ン油70の搬送方向を変えたい場合は、各電極線に供給
する3相パルス電圧の相順を入れ換えれるだけでよい。
【0042】このように、本実施例の静電アクチュエー
タによれば、3相コイル16の一方端近傍の電極線5
0,52,54に結線を行うだけで3相コイル16全体
の配線を行うことができ、配線を簡略化することができ
る。また、4相以上の多相コイルを形成し、これに多相
パルス電圧を印加する場合であっても全く同様に配線の
簡略化が可能となる。また、巻き回すことにより多相コ
イル16を形成しているため、電極線の立体構造を容易
に実現することができる。さらに、多相コイル16の内
部を移動体が移動するため、上下左右から推進力が作用
することになり、駆動力を増すことも可能となる。特
に、この大きな駆動力に加えて上述した摩擦を低減する
利点をも有するため、超小型の駆動源として用いる場合
に適している。
【0043】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0044】本実施例の静電アクチュエータでは、移動
体として液体のシリコン油70を搬送する場合を例にと
って説明したが、移動体としては粉体や固体であっても
よい。例えば、複写機においてトナーを搬送するポンプ
として本実施例の静電アクチュエータを適用してもよ
い。この場合は、反発力によりパイプ10の内壁にトナ
ーの粒子が付着することを防止する効果もあり、円滑に
搬送することができる。
【0045】また、本実施例では、3相コイル16の内
部で移動体を搬送する場合を示したが、3相コイル16
の外周部を円筒状の移動体を移動させる場合や、外周部
と内部とを併用する場合等各種の変形が考えられる。こ
れらの場合であっても、3相コイル16は円筒形状に巻
き回して形成するため、配線容易、立体構造への適用容
易等の効果に変わりはない。
【0046】また、本実施例では3相パルス電圧を印加
する場合について説明したが、4相以上の多相コイルを
形成し、これにパルス電圧を印加する場合であってもよ
く、また巻線間隔を不等間隔にして2相コイルを形成
し、2相のパルス電圧を印加するように構成してもよ
【0047】さらに、本実施例では円筒形状の3相コイ
ル16を用いたが、断面が長方形等他の形状であっても
よい。
【0048】また、実施例では、複数の電極線を1本の
平行線として形成したが、複数の電極線は、並列配置さ
れるならば必ずしも1本の平行線として形成する必要は
ない。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、多相
電圧が印加される複数の電極を、前記多相電圧の各相に
対応しかつ並列配置された複数の電極線を、前記移動体
の移動経路に沿ってスパイラル状に巻き回して成る多相
コイルとして形成することにより、その終端部を結線す
ることにより配線を行うことができ、途中の結線が不要
となり、配線の簡略化が可能となる。また、巻き回すこ
とにより電極を形成しているため、円筒構造等の電極の
立体構造を容易に実現することができる。
【0050】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記複数の電極線を、互いに平行に配置された1本の平行
線として形成することにより、その巻線作業をより簡単
かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の静電アクチュエータの構造の概略図
である。
【図2】コイルの詳細な構成を示す図であり、同図
(a)は外観を示す図、同図(b)は断面構造を示す図
である。
【図3】コイルの製造装置の概略を示す図であり、同図
(a)はその全体側面概略図、同図(b)はそのセクタ
側正面概略図である。
【図4】図3に示した装置を用いてコイルを製造する場
合の手順を示す図である。
【図5】本実施例の静電アクチュエータの制御回路の構
成図である。
【図6】3相パルス電圧の説明図である。
【図7】本実施例の動作説明図であり、同図(a)およ
び(b)は所定のパルス電圧を印加したときの状態の説
明図である。
【図8】同図(a)は従来の静電アクチュエータの構造
を示す図、同図(b)はその動作原理を示す図である。
【図9】従来の電極配線の説明図である。
【符号の説明】
10 パイプ 12 通路 14 平行線 16 多相コイル 20 電気導体部 22 電気絶縁膜 24 自己融着層 50,52,54 電極線 60 高電圧発生回路 62 高電圧制御回路 70 シリコン油
AS011501
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 俊郎 神奈川県横浜市港北区茅ヶ崎南4−14− 1−109 (56)参考文献 特開 平4−222471(JP,A) 特開 平4−112685(JP,A) 特開 平1−185177(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相電圧が印加される電極部を配置した
    ステータを有し、このステータに沿って絶縁性の移動体
    を移動させる静電アクチュエータにおいて、 前記電極部は、前記多相電圧の各相に対応しかつ並列配
    置された複数の電極線を、前記移動体の移動経路に沿っ
    てスパイラル状に巻き回して成る多相コイルとして形成
    され、隣接する前記電極線が固着されてなることを特徴
    とする静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記複数の電極線は、互いに平行に配置された1本の平
    行線として形成されたことを特徴とする静電アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2のいずれかにおいて、 前記ステータは、 前記多相コイルの内周側に、前記移動体が移動する空洞
    部を有することを特徴とする静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2のいずれかにおいて、 前記ステータは、 前記多相コイルの外周側を、前記移動体が移動するよう
    形成されたことを特徴とする静電アクチュエータ。
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