JP3052763U - コネクタロック機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド機能を持たないものでも一定角度に嵌
合でき回転方向一箇所しかロック機構が作用しないこと
によって回転方向の嵌合位置があっている時以外ロック
できないロック機構を提供すること。 【解決手段】 レセプタクル本体の円周上で均等になら
ない位置に接続環を形成し、プラグはレセプタクル本体
の接続環が納まる箇所のみ嵌合凹溝を設り、レセプタク
ルとプラグとのロック可能位置が一箇所しかないこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はプラグとレセプタクルから構成されるコネクタのロック機構で簡易型 のものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコネクタロック機構は一動作でロックされる簡易型のものは、ボール等 を用いボールが抜けないように上下に保持器を配設したもの、またはレセプタク ル外周にスイングできるように嵌合面の奥の位置からアームを配し、その先端に ボールを取付けたものが多かった。そしてこれらのロック機構を用いる場合、結 合が確実なことを確認する手段として音によって、若しくは作業者の感触によっ て判断していた。 従来のコネクタの簡易型ロック装置には、次のような欠点がある。 まず、結合が終了し、確実なことを確認する場合、音や作業者の感触にたよる ことが多く、結合が確実でないものがあっても、外部から容易に区別のつかない ことがある。また、回転方向の位置決め等にがたつきがある場合、正規の嵌合場 所以外のところでもロックしてしまう場合があり、不都合である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は前記従来の欠点を除去し、ガイド機能を持たないものでも一定 の角度で嵌合でき、回転方向一箇所しかロック機構が作用しないことによって回 転方向の嵌合位置があっている時以外ロックできないロック機構を提供すること にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段、即ち構成は次のとおりである。

【０００５】 円筒形の接続環を複数有するロック機構として、レセプタクルに装着している コネクタにおいて、接続環をレセプタクル本体の円周上で均等にならないように 配し、一方プラグ中子金具外周に前記接続環の納まる部分のみ凹部を設け、中子 金具より外周で前後に可動できる可動リングを設け、その一部に弾性体を装着し 嵌合方向に反発力を持たせるようにする。そして、接続環が嵌合途中プラグの中 子金具の嵌合面に当たり外周方向に押しのけられ、その後、プラグのカップリン グ内周に位置する可動リング前面に当たり後方に押し、接続環が中子金具外周の 凹部に到達した時嵌まり、可動リングが元に戻りロックがかかる。 接続環は嵌合面の円周上で均等にならない様に配しているため、回転方向に対 して、一箇所しかロックできない。 このような構造にすることで前記の問題点を解決するものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の具体例を図面に基づいて説明する。 図１及び図２は嵌合していない単体のレセプタクルで、１はレセプタクル本体 を示し、その外周の一部にフランジを有している。２は切欠け溝で本体の一部で 嵌合側奥に向かってから２箇所有していて、嵌合面から円周上で均等にならない ように配してある。

【０００７】 ３は欠円形ワイヤーで本体の外周一部に設けた環状溝に、接続環４を通した後 環状溝が切欠け溝に嵌まるように配置して装着する。本体の外周に圧入する本体 の切欠け溝２と同位置に、切欠け溝を設けた円筒体５を圧入等の方法で装着する 。図３は及び図４単体のレセプタクルで切欠け溝２、接続環４の数が異なるだけ で構造及び機能は図１及び図２と同じである。

【０００８】 図５、図６、及び図７の５０はプラグを示し、内部にインシュレータ及びコン タクトを有した中子金具１８をエンドベル２５と螺合して有し、外周に、レセプ タクルに設けた接続環４と嵌められる位置に凹部４ａを設け、切欠け溝２、接続 環４、凹溝４ａの数がいかなる時も、一か所しかすべての接続環が凹部に嵌ると ころがないようになっている。４０は可動リングで、嵌合側に反発力を有する様 にコイルスプリング等の弾性体１１をエンドベル２５の端面と挾み取付け、レセ プタクルの接続環の嵌合途中にプラグの可動リングを押しすべての接続環４が凹 溝４ａに嵌ると、コイルスプリング１１の弾性により可動リングを押し全ての接 続環４が凹溝４ａに嵌ると、コイルスプリング１１の弾性により可動リング４０ が戻りロックが完了する様になっている。この時、ロックがかからず接続環４が 凹溝４ａに嵌らない時は図８の２点交線で示すようにコイルスプリングの弾性に より可動リングが接続環を押し戻し嵌合がはずれるようになっている。尚プラグ の接続環４がレセプタクルの凹溝４ａに対応するように向かい合えば図９の状態 になる。図中８はカップリング、９はインシュレータ、１６はスプリング、２０ はコンタクト、２３はクランプナット、２４はねじを示す。

【０００９】 尚、第１図と第５図、第３図と第７図は、向き合わせた時接続環４及び凹溝４ ａが左右対称になり一箇所のみ嵌合できるようになっている。

【００１０】

【考案の効果】

以上の構造にすることで、従来難しかったワンタッチ式の簡易型ロック機構で 目による結合の確認を容易にできる。また、数種類接続環の位置を有するものを 用意することにより、同種のコネクタの誤差しを防止する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】レセプタクル本体の正面図。

【図２】同上の側面図。

【図３】他の具体例を示す正面図。

【図４】同上の側面図。

【図５】プラグの正面図。

【図６】プラグの縦断側面図。

【図７】プラグの他の具体例を示す正面図。

【図８】プラグの接続環がレセプタクルの凹溝に嵌合し
た状態の一部の断面図。

【図９】プラグとレセプタクルが向い合った状態の側面
図。

【符号の説明】

１ レセプタクル本体 ２ 切欠溝 ３ 欠円形ワイヤー ４ 接続環 ４ａ 凹溝 １１ 弾性体 １８ 中子金具 ２５ エンドベル ４０ 可動リング ５０ プラグ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】レセプタクルとプラグから構成され、レセ
   プタクルに円筒形の接続環を複数備えたロック機構を装
   着してあるコネクタにおいて、前記、接続環をレセプタ
   クル本体の円周上で均等にならない位置に形成し、一方
   プラグはレセプタクル本体の接続環が納まる筒所にのみ
   嵌合凹溝を設け、レセプタクルとプラグとのロック位置
   が一箇所しかないことを特徴とするコネクタロック機
   構。