JP3052673U - インターネットを利用する結婚情報サービス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会員のプライバシーデータの漏洩が起こらな
いシステムの提供。 【解決手段】 インターネット(1) を利用する結婚情報
サービス装置であって、前記インターネット(1) 内に配
置されたサーバディスク(2) と、インターネットに接続
されインターネット外の情報記録装置(6) を有する管理
者用コンピュータ(4) とを具備し、サーバディスク(2)
は結婚情報サービス装置を利用する会員の生年又は年
齢、職業、学歴、及び会員の容姿を表示する画像データ
を含む第１の個人データを記録する第１の記録部(8) を
有し、情報記録装置(6) は会員の氏名、および少なくと
も住所、電話番号または電子メールアドレスのいずれか
を含む第２の個人データを記録する第２の記録部(10)を
有することを特徴とする結婚情報サービス装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は結婚情報サービス装置に係り、特に、インターネットを利用した結婚 情報サービス装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の結婚情報サービスシステムは、コンピュータを使ったデータマッチング システムにより異性の紹介を行っていた。会員への通信手段はもっぱら郵便が主 であるが、一部ＦＡＸによる通信も採用されている。データマッチングとは、西 ドイツキール大学の人口動態学教授ユンゲルス博士が一万組の既婚者を調査分析 した結果、円満なカップルは互いの生活環境や教育環境が似ているという分析結 果に由来したものであり、お互いの価値観などを入力しておき、コンピュータに よりマッチングをとることにより、理想的な異性の紹介が出来るという概念であ る。

【０００３】 図２に従来のデータマッチング方式を採用した結婚情報システムによる異性紹 介の一例を示す。図２(a) は条件入力から会員の紹介までのステップを示し、図 ２(b) は交際申込から交際成立までのステップを示す。このデータマッチングシ ステムは、会員の価値観などをコンピュータに蓄積し、会員相互のデータマッチ ングをコンピュータにより行い、マッチングした相手の個人情報を定期的に各会 員に郵送するシステムである。この為に、入会時に会員は趣味や価値観や希望な ど３０〜１００程度の設問に答え、なかにはカラーテストの様に好きな色や嫌い な色が無い人でも強制的に好みの色を答える必要が有った。また、上記データマ ッチングシステムでの異性紹介は、会員達にとって必ずしも理想的な異性の紹介 にならない場合が生じている。例えば、会員が交際中であったり、異性に興味が 無い時期であっても、データがマッチングしたとして一方的に異性が紹介がされ るといった問題である。また、従来のシステムにおいては、会員への通信手段が もっぱら郵便である為、会員の交際の申込みから成立まで最短でも１週間程度か かっていた。さらに、システムへの追加投資が負担になっているなどの理由によ り、会員の負担額が一般的に高額であるという問題があった。

【０００４】 一方他のシステムとして、インターネットを利用した異性紹介も行われている 。図３に従来のインターネットを利用した異性紹介システムの例を示す。なお、 以下の詳細な説明および図面の記載において、同様の要素は同様の参照番号によ り表される。このインターネットでの異性紹介のサービスは、その殆どがいわゆ るメール仲介と呼ばれるサービスである。メール仲介サービスは、会員番号を電 子メールアドレスに置換する機能をインターネット１のサーバコンピュータ５に 持たせ、異性への電子メール送信を該当者の電子メールアドレスを明かさずに送 信するサービスである。各会員はインターネット１と接続された各自のパソコン ３を用いて、インターネットサーバ上のハードデイスク装置２に蓄積された会員 相互の個人情報を検索し情報を得る。システム管理者はインターネット１と接続 された管理者用コンピュータ４を用いてインターネット１のサーバコンピュータ ５によりハードデイスク装置２に蓄積された個人情報を管理する。

【０００５】 このため、インターネットサーバ上のハードデイスク装置２に例えば会員の電 子メールアドレス等を含めた個人情報を置くことになり、会員の個人情報の漏洩 という問題が生じる可能性がある。インターネットのセキュリテイに問題が有る ことは一般的に周知の事実であり、会員の電子メールアドレス情報等が漏洩する 危険性が有る。また、異性間でノーチェックの文通を許しているのと同じ状態に なり、インターネット用語でいうネチケットを守らない電子メール送信が野放し となる可能性があり、とくに女性がそういう被害に遭いやすいという問題がある 。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記コンピュータを使った個人の価値観によるデータマッチングシステムが、 必ずしも理想的な異性の紹介になっていないことは会員の証言からもうかがえる 。さらに、このシステムの通信手段を、インターネットを利用するシステムに切 り換えようとする場合、既存の郵便会員、ＦＡＸ会員及びインターネットによる 会員と使用する媒体の違う会員が混在する為、インターネットサーバ上でのプロ グラムで一括処理が難しいという問題がある。

【０００７】 また、従来のインターネットのみを利用した異性紹介システムにおいては、イ ンターネットサーバ上のハードデイスク装置に、会員のプライバシーデータが置 かれている。そして、インターネットは複数のサーバが通信回線により網目状に つながっている。このため、データのセキュリテイ問題が有り、パスワード技術 や暗号化技術も進歩しているが、現実はハッカーとのいたちごっこの状態である 。結婚情報サービスにとって会員のプライバシーデータ漏洩は万が一にも許され ない事態である。インターネットを利用して、しかも、会員のプライバシーデー タの漏洩が起こらないシステムを提供することが本考案の目的である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案は、インターネットを利用する結婚情報サービス装置であって、イン ターネット内に配置されたサーバディスクと、インターネットに接続されインタ ーネット外の情報記録装置を有する管理者用コンピュータとを具備し、サーバデ ィスクは結婚情報サービス装置を利用する会員の生年又は年齢、職業、学歴、及 び会員の容姿を表示する画像データを含む第１の個人データを記録する第１の記 録部を有し、情報記録装置は会員の氏名、および少なくとも住所、電話番号また は電子メールアドレスのいずれかを含む第２の個人データを記録する第２の記録 部を有することを特徴とする結婚情報サービス装置である。

【０００９】 また、この考案は、インターネットを利用する結婚情報サービス装置であって 、インターネット内に配置された少なくとも１つのサーバコンピュータおよび少 なくとも１つのサーバディスクと、インターネットに接続されインターネット外 の情報記録装置を有する管理者用コンピュータとを具備し、サーバディスクは結 婚情報サービス装置を利用する会員の生年又は年齢、職業、学歴、及び会員の容 姿を表示する画像データを含む第１の個人データを記録する第１の記録部を有し 、情報記録装置は会員の氏名、および少なくとも住所、電話番号または電子メー ルアドレスのいずれかを含む第２の個人データを記録する第２の記録部を有し、 サーバコンピュータは第１の個人データから紹介を希望する会員が指定する所定 の検索条件に基づき該条件に適合する特定の会員を抽出し、管理者用コンピュー タは抽出された特定の会員に関する第２の記録部に記録されている第２の個人デ ータを出力することを特徴とする結婚情報サービス装置である。さらに、サーバ ディスクは抽出された特定の会員からの返答を記録する第３の記録部を有し、管 理者用コンピュータは第３の記録部に記録された特定の会員からの交際承諾の返 答を検知して交際を承諾した特定の会員の第２の個人データを出力することを特 徴とする結婚情報サービス装置である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

従来のデータマッチング理論に基づくコンピュータを使ったデータマッチング システムが、必ずしも理想的な異性の紹介になっていないことは利用者の苦情等 からも明白である。また、インターネットのみを利用した異性紹介システムでは インターネットサーバ上のハードデイスク装置に蓄積された会員のプライバシー データが漏洩する可能性がある。本考案はこれらの問題を解決する装置を提供す るものである。本考案の原理の説明に有用な、本考案に係る好適な実施の態様を 以下に図面を参照して詳細に説明する。しかし、これらの実施の態様の記載は、 本考案の範囲を制限するものではない。

【００１１】 図１に示す本考案に係る装置においては、全会員の個人データを、インターネ ット１のサーバディスク２のプロフィールデータ記録部８に蓄積する検索対象の プロフィールデータおよびより詳細な個人情報を提供する紹介データ記録部９に 蓄積する紹介データと、管理者用コンピュータ４により管理されるインターネッ ト外の情報記録装置であるハードディスク６のプライバシーデータ記録部１０に 蓄積するプライバシーデータとに分けて管理する。管理者用コンピュータ４とし ては例えばパソコンを使用することができる。なお、該情報記録装置はハードデ ィスクに特に限定されるものではなく、例えばフロッピーディスクや半導体メモ リなど他の記録手段を使用することができる。また、記録部８と９は特に分離せ ずに共通の記録部を使用してもよい。また、プロフィールデータおよび紹介デー タは必要に応じてインターネット内の任意のサーバコンピュータ１３のサーバデ ィスク１４に蓄積することが可能である。

【００１２】 プロフィール記録部８に蓄積される検索可能なプロフィールデータは例えば、 会員番号、生年、都道府県名、職業、学歴（即ち、例えば学校名、中卒、高卒、 大卒など）、年収、趣味、写真または動画などの会員の容姿を表示する画像デー タなどである。紹介データ記録部９に蓄積される紹介データは、例えば会員番号 、会員種別、性別、血液型、生年月日、身長、体重、都道府県、希望連絡時間帯 、職業、会社名、学校名、年収、出身校、趣味、写真または動画、相手に対する 希望条件、自己ＰＲなどより詳細な個人データである。

【００１３】 会員は自らインターネット１に接続された各自のパソコン３により様々な条件 でプロフィール記録部８のプロフィールデータを検索し、さらに紹介データ記録 部９の紹介データを参照して、交際を希望する異性会員の会員番号をディスプレ イ７等により得る。なお、図１においては会員のパソコン３と直接接続されるサ ーバコンピュータの記載は省略してある。図示されてはいないが管理者用コンピ ュータ４と接続されたサーバコンピュータ５との直接接続も可能である。この交 際を希望する会員番号により指定された相手方の承諾の返送を条件に、システム 側はインターネットの外の管理者用コンピュータ４と接続されたハードディスク ６に蓄積された会員に直接の連絡を可能とするプライバシーデータ（氏名、住所 、電話番号、電子メール番号など）を会員のパソコン３の画面７に表示させる。 なお、相手方の交際の承諾はサーバディスク２の交際データ記録部１２に記録さ れる。このことにより、会員自ら検索した異性の個人データが、検索した会員に 送付されるので会員の満足度が上がるという利点がある。また、オンデマンド紹 介なので、会員が交際中であったり異性に興味が無い時期に一方的に紹介される といった問題も生じない。

【００１４】 本装置においては、会員のＩＤ、パスワード（以後、ＰＷ）管理を行い、会員 がインターネット１のホームページにアクセスしてＩＤ、ＰＷを入力すると、そ の会員の情報が出力される画面（ＨＴＭＬ）をその都度作る。また、インターネ ットサーバ上でプログラムを使用する会員が利用できるサーバディスク２には、 会員が交際成立した場合に必要なプライバシーデータを置かない。つまり、無い 物は盗めないという事である。会員間で交際が成立した場合には、その情報を管 理者のコンピュータ４で電子メール受信し、ここでインターネットとの接続を切 るこのことにより、個人のプライバシーデータが漏洩する事態を１００％防ぐ事 が出来る。

【００１５】 その後、管理者のコンピュータ４で交際成立の電子メールを作成して該当男女 に電子メール送信する。郵便会員などの媒体の違う会員間で交際成立した場合に は媒体変換して郵送・ＦＡＸする。このことにより、使用する媒体の違う会員が 混在していても、インターネットサーバ上のプログラムで一括処理が可能となる 。

【００１６】 本考案による装置においては、例えば、会員を会員番号（８桁数字）と、ＰＷ （４桁英数字）で管理する。例えば、男性会員は０から始まり、女性会員は１か ら始まる会員番号とする。このことにより、会員番号から男女の識別が可能とな る。

【００１７】 また、本考案による装置においては、一月間の紹介データの請求、交際の申込 み、交際への返事の最大利用回数を予め定めておくことができる。例えば、一月 間の会員の権利は、紹介データ請求を３回、交際の申込みを２回、交際への返事 を３回等である。

【００１８】 インターネットとは媒体の違う、例えば、郵便を使用する会員による紹介デー タ請求、交際の申込み、交際承諾の返事は、ネット専用のハガキを使用し、デー タの入力および検索はシステム側で行い、結果を郵便にて送付する。

【００１９】 会員番号０００００１０６（以下１０６とする）の男性が、インターネット会 員の会員番号１００００１２０（以下１２０とする）の女性、又は郵便会員の会 員番号１００００２４９（以下２４９とする）の女性と交際が成立するまでの例 について図４を参照し説明する。

【００２０】 １．男性会員１０６は、会員のパソコン３を使用して当ネットのホームページ にアクセスし、自分のＩＤとＰＷを入力して図５に示すディスプレイ７に表示さ れる会員専用ページ(1) に入る。会員専用ページの表示により、自分の今月の権 利が、紹介データ請求３回、交際の申込み２回、交際への返事３回になっており 、自分への交際の申込みが無い事が分かる。

【００２１】 ２．男性会員１０６は、ディスプレイ７に表示された”会員検索”をマウスで クリックして図６に示す会員検索画面を出力し、全会員のプロフィールデータベ ースから自分の希望する条件で女性データを検索する。例えば、生年が１９６７ 年から１９６９年生まれで、地域が関東で、年収が３００万円以上と条件指定し て検索すると、図７に示すように会員検索結果として例えば１０件が出力される 。そして、その１０件の女性データの”写真”と書いてある部分をマウスでクリ ックして写真データ（顔・全身写真）を見て、その中から会員番号１２０の女性 と会員番号２４９の女性との交際を希望する。

【００２２】 ３．男性会員１０６は、希望する会員番号１２０の女性と会員番号２４９の女 性のさらに詳細なデータを見るため、もとの図５に示す会員専用ページ(1) に戻 って、５．紹介データ請求欄に番号１００００１２０と１００００２４９とをキ ーボードから入力して、一番下の”送信”ボタンをマウスでクリックする。

【００２３】 ４．そうすると、図８に示す紹介データが画面表示される。男性会員１０６は 、その二人の紹介データを見て、二人とも気に入り交際の申込みをすることにす る。

【００２４】 ５．男性会員１０６は、再度もとの図５に示す会員専用ページ(1) に戻って、 ６．交際の申込み欄に番号１００００１２０と１００００２４９とをキーボード から入力して、一番下の”送信”ボタンをマウスでクリックする。

【００２５】 ６．男性会員１０６が交際の申込みをした番号１００００１２０と１００００ ２４９の処理は、インターネットサーバ上のプログラムで処理され、サーバディ スク２上の交際データ１２に男性会員１０６が女性会員１２０と２４９に交際の 申込みをした事が記録される。交際データ１２の内容、即ち、誰が誰に交際の申 込みをしたかは当ネットにより把握される。

【００２６】 ７．女性会員１２０は自己のパソコンを通して、女性会員２４９はシステム管 理者からの郵便により自分に交際の申込みが有ったことを把握する。

【００２７】 即ち、女性会員１２０は、当ネッ卜のホームページにアクセスし、自分のＩＤ とＰＷを入力して図９に示す会員専用ページ(2) に入る。そうすると自分の今月 の権利が紹介データ請求３回、交際の申込み２回、交際への返事３回になってい て、自分への交際の申込みが３件有ること事が分かる。女性会員１２０が自分へ の交際の申込みデータ（交際データ）を見ようと、それぞれ３つの会員番号を順 にマウスでクリックすると、図１０に示すような交際の申込みデータ（交際デー タ）が画面表示される。

【００２８】 一方、女性会員２４９は郵便会員なので、システム管理者から、女性会員２４ ９に対して男性会員１０６が交際の申込みをしたというデータ（交際データ）を 郵送する。女性会員２４９は当ネットからの郵送物で、男性会員１０６のデータ （交際データ）を受取り、自分に交際の申込みが有ったことを把握する。

【００２９】 (1) インターネット会員の女性１２０が交際に同意した場合。

【００３０】 ８．女性会員１２０は３件の自分への交際の申込みデータ（交際データ）から 男性会員１０６に対して、交際に同意しようとする。その場合、もとの図８に示 す会員専用ページ(2) に戻って、７．交際への返事欄に０００００１０６とキー ボードから入力して、一番下の”送信”ボタンをマウスでクリックする。

【００３１】 ９．女性会員１２０が男性会員１０６に対して交際に同意した情報の処理は、 インターネットサーバ上のプログラムで処理され、サーバディスク２上の交際デ ータ記録部１２に男性会員１０６が女性会員１２０に交際の申込みをした事実が 記録されるので、インターネットサーバ上のプログラムは、システム管理者宛に メールを作成して会員番号１０６の男性と会員番号１２０の女性間で交際が成立 した事を電子メール送信する。

【００３２】 １０．管理者が電子メール受信すると、会員番号１０６の男性と会員番号１２ ０の女性間で交際が成立した事が分かり、男性会員１０６に対して女性会員１２ ０のプライバシーデータを内容とした電子メールを作成し、男性会員１０６に電 子メール送信する。同様に、女性会員１２０に男性会員１０６のプライバシーデ ータを電子メール送信する。このプライバシーデータを内容とした電子メールの 作成は管理者のコンピュータにより自動的に作成することが可能である。

【００３３】 １１．電子メール送信を受けた会員番号１０６の男性と会員番号１２０の女性 間でお互い、直接連絡（電話・電子メール送信）する。

【００３４】 (2) 郵便会員２４９の女性が交際に同意した場合。

【００３５】 ７’．女性会員２４９は当ネットからの郵送物で、男性会員１０６のデータ（ 交際データ）を受取り、自分に交際の申込みが有ったことを把握する。

【００３６】 ８’．女性会員２４９は男性１０６に対して、交際に同意しようと考える。そ うして、当ネット専用のハガキ（内容は、インターネット会員のものと同じ）の ７．交際への返事欄に０００００１０６と記入して、当ネットに郵送する。

【００３７】 ９’．女性会員２４９が男性会員１０６に対して交際に同意した情報は、当ネ ットに郵送されて管理者が把握する。管理者は、交際データ記録部１２の内容を チェックし、男性会員１０６が女性会員２４９に交際の申込みをした事実が記録 されていたので、会員番号１０６の男性と２４９の女性間で交際が成立した事が 分る。

【００３８】 １０’．管理者は、男性会員１０６に対して女性会員２４９のプライバシーデ ータを内容とした電子メールを作成し、男性会員１０６に電子メール送信する。 女性会員２４９には男性会員１０６のデータを郵送する。

【００３９】 １１’．会員番号１０６の男性と会員番号２４９の女性間でお互い、直接連絡 （電話）する。

【００４０】 以上の装置および手順により会員のプライバシーデータが部外者から完全に保 護された状態で異性間の交際の成立が実行される。なお、上記手順はまず男性会 員が検索を行った場合について記載したが、逆に女性会員による検索が可能であ ることはいうまでもない。

【００４１】 本考案は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな 形で実施することができる。そのため、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示 にすぎず、本考案の要旨を限定するものではない。本考案の範囲は実用新案登録 請求の範囲によって示されるものであって、実施例の記載には何ら拘束されない 。さらに、実用新案登録請求の範囲に属する変形や変更は本考案の範囲に含まれ る。

【００４２】

【考案の効果】

結婚情報システムにとって、個人のプライバシーデータが漏洩する事態は万が 一にも許されない事である。また、全面システム化後も、最新のパスワード技術 や暗号化技術などのセキュリテイ技術に対応するために多額の追加投資を必要と するようであれば、現状システムへの投資額が負担になっているのに対して、全 面システム化するメリットが薄くなる。しかも、セキュリテイ技術とハッカーの いたちごっこは何時、終焉を迎えるかも分からない。また従来の結婚情報サービ ス会社が郵送で行ってきた事をそのままシステム化するとインターネットサーバ 上プログラムから直接電子メール送信することになり、インターネットサーバ上 のハードデイスク装置に、会員の電子メールアドレスを置くことになってしまい 、セキュリテイの問題が残る。本考案の会員は基本的にはインターネットを使用 するものであるが、かかるセキュリテイの問題を解決するものである。

【００４３】 本考案による装置によれば、個人の特定プライバシーデータの漏洩を１００％ 防ぐ事が可能となる。会員が交際成立してから実際に当該会員が交際成立のデー タを受け取るまでの時間がリアルタイムでは無くなるが、従来の結婚情報システ ムの処理よりは速い紹介を行うことができる。また、最新のパスワード技術や暗 号化技術などのセキュリテイ技術に対応する為の多額の追加投資が必要なくなる 。また、一般的にインターネット上のデータはセキュリテイに問題が有るとされ ているが、本装置は、公開を望まない特定の個人データそのものをインターネッ ト上には置かないので、会員に対し自分のプライバシーデータが漏洩する心配が 無いとの安心感を与えることが出来るのと同時に、結婚情報管理者にとっても会 員のプライバシーデータが漏洩しないので、安心である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る装置の一実施例を示すブロック
図。

【図２】 従来のシステムにおける、条件入力から交際
成立までのステップを示す図。

【図３】 従来のインターネットを利用した異性紹介シ
ステムの例を示す図。

【図４】 本考案に係る装置による紹介ステップを示す
図。

【図５】 本考案による会員専用ページ(1) を示す図。

【図６】 本考案による会員検索画面を示す図。

【図７】 本考案による会員検索結果を示す図。

【図８】 本考案による紹介データが画面を示す図。

【図９】 本考案による会員専用ページ(2) を示す図。

【図１０】 本考案による交際の申込みデータを示す
図。

【符号の説明】

１ インターネット ２ サーバディスク ３ 会員のパソコン ４ 管理者用コンピュータ ５ サーバコンピュータ ６ 管理者用コンピュータのハードディスク ７ 会員のパソコンのディスプレイ ８ プロフィールデータ記録部 ９ 紹介データ記録部 １０ プライバシーデータ記録部 １１ ＦＡＸ装置 １２ 交際データ記録部 １３ サーバコンピュータ １４ サーバディスク

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネットを利用する結婚情報サー
   ビス装置であって、前記インターネット内に配置された
   サーバディスクと、前記インターネットに接続されイン
   ターネット外の情報記録装置を有する管理者用コンピュ
   ータとを具備し、前記サーバディスクは前記結婚情報サ
   ービス装置を利用する会員の生年又は年 齢、職業、学歴、及び会員の容姿を表示する画像データ
   を含む第１の個人データを記録する第１の記録部を有
   し、 前記情報記録装置は前記会員の氏名、および少なくとも
   住所、電話番号または電子メールアドレスのいずれかを
   含む第２の個人データを記録する第２の記録部を有する
   ことを特徴とする結婚情報サービス装置。
2. 【請求項２】 インターネットを利用する結婚情報サー
   ビス装置であって、インターネット内に配置された少な
   くとも１つのサーバコンピュータおよび少なくとも１つ
   のサーバディスクと、インターネットに接続されインタ
   ーネット外の情報記録装置を有する管理者用コンピュー
   タとを具備し、 前記サーバディスクは前記結婚情報サービス装置を利用
   する会員の生年又は年齢、職業、学歴、及び会員の容姿
   を表示する画像データを含む第１の個人データを記録す
   る第１の記録部を有し、 前記情報記録装置は前記会員の氏名、および少なくとも
   住所、電話番号または電子メールアドレスのいずれかを
   含む第２の個人データを記録する第２の記録部を有し、 前記サーバコンピュータは前記第１の個人データから紹
   介を希望する会員が指定する所定の検索条件に基づき該
   条件に適合する特定の会員を抽出し、 前記管理者用コンピュータは抽出された前記特定の会員
   に関する前記第２の記録部に記録されている第２の個人
   データを出力することを特徴とする結婚情報サービス装
   置。
3. 【請求項３】 前記サーバディスクはさらに抽出された
   前記特定の会員からの返答を記録する第３の記録部を有
   し、前記管理者用コンピュータは第３の記録部に記録さ
   れた前記特定の会員からの交際承諾の返答を検知して交
   際を承諾した特定の会員の第２の個人データを出力する
   ことを特徴とする請求項２記載の結婚情報サービス装
   置。