JP3051659B2 - 給水ポンプの呼び水装置 - Google Patents

給水ポンプの呼び水装置

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JP3051659B2
JP3051659B2 JP7193443A JP19344395A JP3051659B2 JP 3051659 B2 JP3051659 B2 JP 3051659B2 JP 7193443 A JP7193443 A JP 7193443A JP 19344395 A JP19344395 A JP 19344395A JP 3051659 B2 JP3051659 B2 JP 3051659B2
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滋 青山
大輔 山口
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トーハツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己潤滑性ベーン
を用いたロータリーベーンポンプの駆動により給水ポン
プへ呼び水を行う給水ポンプの呼び水装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】揚水ポンプや消防ポンプ等に用いられる
渦巻きポンプやタービンポンプ等の給水ポンプを使用す
る場合には、初めに呼び水装置を用いていわゆる「呼び
水」を行う必要がある。
【0003】呼び水装置を用いての呼び水は、ロータリ
ーベーンポンプの吸引作用により給水ポンプの内部を脱
気して、水を吸い上げることにより行う。従って、ロー
タリーベーンポンプ内には水が流入し、ロータリーベー
ンポンプの回転による水の圧縮やリキッドハンマ現象等
によって該ロータリーベーンポンプのベーンが破壊する
可能性があった。
【0004】この現象を、図10(A)(B)に示すロ
ータリーベーンポンプ1を用いて説明する。該ロータリ
ーベーンポンプ1は、ポンプケース2内にロータ3が偏
心して回転自在に設けられ、該ロータ3に放射状に設け
られた各溝4にベーン5が摺動自在に組み込まれた構造
になっている。該ロータリーベーンポンプ1の吸入側に
は給水ポンプ内につながる配管6が接続され、排出側に
は排出管7が接続されている。
【0005】このようなロータリーベーンポンプ1は、
図示しないエンジンによりロータリーベーンポンプ1を
駆動すると、ロータ3の回転に伴うベーン5,ロータ
3,ポンプケース2で囲まれた空間の容積変化による吸
引作用で図示しない給水ポンプ内が脱気され、該給水ポ
ンプ内に水が吸い上げられることになる。
【0006】このようなロータリーベーンポンプ1で
は、給水ポンプからロータリーベーンポンプ1に至る排
出通路に接続されているダイヤフラム式止水弁,逆止
弁,ストレーナ等の抵抗によりロータリーベーンポンプ
1内には水が100 %入らず、図10(A)のベーン5,
ロータ3,ポンプケース2で形成される膨張室8には真
空の空間ができる。そのため図10(B)のように、ロ
ータ3が回転し、排出ポート9が膨脹室8に連通した瞬
間に、該排出ポート9内及び排出管7内の水が瞬時に逆
流して膨張室8に入り、ロータ3の回転による水の圧縮
やリキッドハンマ現象等によって、ベーン5に衝撃が加
えられ、ベーン5が破壊する可能性がある。
【0007】このためロータリーベーンポンプ1を構成
する材料は、ベーン5も含めて強度を必要とし、金属材
料が主であった。そのため潤滑用のオイルが必要とされ
た。
【0008】しかしながら、潤滑用のオイルを用いるロ
ータリーベーンポンプ1では、呼び水時にオイルが混じ
った水が排出されるので、環境を汚染する問題点があっ
た。
【0009】そこで、カーボン材のような自己潤滑性を
持つベーン5を組み込んだロータリーベーンポンプ1を
用いた呼び水装置が提案されている。このような自己潤
滑性を持つベーン5を用いたロータリーベーンポンプ1
は、ベーン5に自己潤滑性があるので潤滑用のオイルが
不要となる。
【0010】しかしながら、このように自己潤滑性を持
ったカーボン材のような弱い材料でベーン5を構成して
いる呼び水装置にあっては、ロータリーベーンポンプ1
内に水が入ると水の圧縮やリキッドハンマ現象等によっ
て該ベーン5が破壊される可能性があるので、該ベーン
5の保護手段を付加する必要がある。
【0011】図11は、自己潤滑性ベーン5の保護手段
を付加した従来のこの種の給水ポンプの呼び水装置の構
造を示したものである。
【0012】給水ポンプ10は、吸水口11から給水し
た水を吐出弁12の吐出口13を経て吐出するようにな
っている。
【0013】このような給水ポンプ10に呼び水を行う
ための呼び水装置14は、ロータリーベーンポンプ1を
主体とした構造になっている。該ロータリーベーンポン
プ1は、配管6で給水ポンプ10の排出通路15に接続
されている。配管6の途中にはストレーナ16と、水が
流入すると排出側の通路を閉じるフロート弁30をもつ
気水分離器17とが接続され、該配管6は逆止弁18を
介して給水ポンプ10の排出通路15に接続されてい
る。排出通路15には、呼び水時にはロータリーベーン
ポンプ1の吸引による負圧で開となり、該ロータリーベ
ーンポンプ1の停止時には閉となり、吸水口11が正圧
となった場合にロータリーベーンポンプ1側に水か流れ
るのを防ぐダイヤフラム式止水弁19が設けられてい
る。
【0014】このような呼び水装置14では、配管6の
途中に気水分離器17が設けられていて、呼び水が配管
6に入ってきても気水分離器17で分離されて、ロータ
リーベーンポンプ1には水が流れ込まず、このため水の
圧縮やリキッドハンマ現象等によって該ベーン5が破壊
されるのを防止できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す構造の給水ポンプの呼び水装置14では、気水分
離器17を必要とするので、大がかりな装置となり、ま
た該気水分離器17等が邪魔をして完全な呼び水操作を
行えない問題があった。
【0016】本発明の目的は、気水分離器を必要としな
い給水ポンプの呼び水装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、自己潤滑性ベ
ーンを用いたロータリーベーンポンプを駆動し、給水ポ
ンプ内の空気を外部へ排出して該給水ポンプ内に呼び水
を行う給水ポンプの呼び水装置を改良の対象としてい
る。
【0018】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置にお
いては、ロータリーベーンポンプの吸入側から該ロータ
リーベーンポンプの排出ポートまでのいずれかの部分
に、外気を吸入させるエアーアシスト部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0019】本発明で、ロータリーベーンポンプの吸入
側とは、給水ポンプの排出通路の出口から該ロータリー
ベーンポンプの入口までの部分をいう。
【0020】このようにロータリーベーンポンプの吸入
側から該ロータリーベーンポンプの排出ポートまでのい
ずれかの部分に、外気を吸入させるエアーアシスト部を
設けると、該エアーアシスト部よりある量の空気が該ロ
ータリーベーンポンプの膨張室に入るため、呼び水が該
膨張室に入ってきた時、該膨張室の負圧が下がる。この
ため該ロータリーベーンポンプの排出ポートが膨張室に
連通したときに、該排出ポートから水が膨張室に逆流す
る量及び速度を抑制できる。また、該膨張室内に空気が
あるため、該空気のダンパ効果によりベーンに加わる水
の衝撃力を小さくでき、このため自己潤滑性ベーンの破
壊を防止できる。
【0021】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。
【0022】また本発明に係る給水ポンプの呼び水装置
においては、ロータリーベーンポンプの吸入側に、外気
を吸入させるエアーアシスト部を設けたことを特徴とす
る。このようにロータリーベーンポンプの吸入側に、外
気を吸入させるエアーアシスト部を設けると、該エアー
アシスト部よりある量の空気が該ロータリーベーンポン
プの膨張室に入るため、呼び水が該膨張室に入ってきた
時、該膨張室の負圧が下がる。このため該ロータリーベ
ーンポンプの排出ポートが膨張室に連通したときに、該
排出ポートから水が膨張室に逆流する量及び速度を抑制
できる。また、該膨張室内に空気があるため、該空気の
ダンパ効果によりベーンに加わる水の衝撃力を小さくで
き、このため自己潤滑性ベーンの破壊を防止できる。
【0023】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。更に、ロータリーベーンポ
ンプの吸入側にエアーアシスト部を設けると、ロータリ
ーベーンポンプを加工せずに本発明を実施できる利点が
ある。
【0024】この場合、エアーアシスト部は、ロータリ
ーベーンポンプの吸入側に設けた外気吸入用小孔を備え
た構造にすることができる。
【0025】特に、外気吸入用小孔からなるエアーアシ
スト部によれば、容易に低コストでエアーアシスト部を
設けることができる。
【0026】また、エアーアシスト部は、ロータリーベ
ーンポンプの吸入側に設けた外気吸入用小孔と、給水ポ
ンプからの排気時には該外気吸入用小孔を閉じていて呼
び水完了時の水により該外気吸入用小孔を開く弁とによ
り形成することができる。
【0027】このように、給水ポンプからの排気時には
外気吸入用小孔を閉じていて呼び水完了時の水により該
外気吸入用小孔を開く弁を設けると、必要なときにだけ
ロータリーベーンポンプ内に外気を吸入することができ
る。このため該ロータリーベーンポンプでの空気のみの
吸込み時には、該弁が開かず、空気のもれがないため該
ロータリーベーンポンプ内の真空度の低下を防止でき
る。
【0028】また、本発明に係る給水ポンプの呼び水装
置においては、ロータリーベーンポンプの排出ポート
に、外気を吸入させるエアーアシスト部を設けたことを
特徴とする。
【0029】このようにロータリーベーンポンプの排出
ポートに、外気を吸入させるエアーアシスト部を設ける
と、呼び水が該ロータリーベーンポンプの膨張室に入
り、ロータの回転により排出ポートが膨張室に連通した
時、エアーアシスト部よりある量の空気が該膨張室に入
るため、該膨張室の負圧が下がる。このため該ロータリ
ーベーンポンプの排出ポートが膨脹室に連通したとき
に、該排出ポートから水が膨張室に逆流する量及び速度
を抑制できる。また、該膨張室内に空気があるため、該
空気のダンパ効果によりベーンに加わる水の衝撃力を小
さくできる。このため自己潤滑性ベーンの破壊を防止で
きる。
【0030】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においても、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になる。
【0031】特に、ロータリーベーンポンプの排出ポー
トにエアーアシスト部を設けると、該ロータリーベーン
ポンプ内に空気が入るのは、排出ポートが膨張室に連通
した時だけであり、このため該ロータリーベーンポンプ
の真空度の低下が少ない利点がある。
【0032】この場合、エアーアシスト部は、ロータリ
ーベーンポンプの排出ポートに設けた外気吸入用小孔を
備えた構造にすることができる。
【0033】特に、外気吸入用小孔からなるエアーアシ
スト部によれば、容易に低コストでエアーアシスト部を
設けることができる。
【0034】また、エアーアシスト部は、ロータリーベ
ーンポンプの排出ポートに設けた外気吸入用小孔と、該
外気吸入用小孔から水の排出を阻止して外気の吸入のみ
を行うように該外気吸入用小孔を制御する逆止弁とによ
り形成することができる。
【0035】このように、外気吸入用小孔から水の排出
を阻止して外気の吸入のみを行うように該外気吸入用小
孔を制御する逆止弁を設けると、呼び水時に外気吸入用
小孔から水が排出されるのを防止できる。
【0036】また、本発明に係る給水ポンプの呼び水装
置においては、ロータリーベーンポンプの排出ポートよ
り前のポンプケーシングに、外気を吸入させるエアーア
シスト部を設けたことを特徴とする。
【0037】このようにロータリーベーンポンプの排出
ポートより前のポンプケーシングにエアーアシスト部を
設けると、該エアーアシスト部よりある量の空気が該ロ
ータリーベーンポンプの膨張室に入るため、呼び水が該
膨張室に入ってきた時、該膨張室の負圧が下がる。この
ため該ロータリーベーンポンプの排出ポートが膨張室に
連通したときに、該排出ポートから水が膨張室に逆流す
る量及び速度を抑制できる。また、該膨張室内に空気が
あるため、該空気のダンパ効果によりベーンに加わる水
の衝撃力を小さくでき、このため自己潤滑性ベーンの破
壊を防止できる。
【0038】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。更に、ロータリーベーンポ
ンプの排出ポートより前のポンプケーシングにエアーア
シスト部を設けると、ロータリーベーンポンプ単品の加
工で本発明を実施できる利点がある。
【0039】この場合、エアーアシスト部は、ロータリ
ーベーンポンプの排出ポートより前のポンプケーシング
に設けた外気吸入用小孔を備えた構造にすることができ
る。
【0040】特に、外気吸入用小孔からなるエアーアシ
スト部によれば、ロータリーベーンポンプ単品の加工で
エアーアシスト部を形成でき、容易に低コストでエアー
アシスト部を設けることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る給水ポンプの
呼び水装置14における実施の形態の第1例を示したも
のである。なお、前述した図11と対応する部分には、
同一符号を付けて示している。
【0042】本例の呼び水装置14においては、カーボ
ン等よりなる自己潤滑性ベーン5を用いたロータリーベ
ーンポンプ1の吸入側に、外気を吸入させるエアーアシ
スト部20を設けたことを特徴とする。この場合、エア
ーアシスト部20は、ロータリーベーンポンプ1の吸入
側の配管6に設けた外気吸入用小孔21により形成され
ている。
【0043】次に、このような呼び水装置14の動作を
図2(A)(B)を参照して詳細に説明する。
【0044】ロータリーベーンポンプ1を駆動し、呼び
水操作を行うと、最初のうちは給水ポンプ10内から空
気のみを吸い上げて排出するが、やがて図2(A)に示
すように水22をも吸い上げるようになる。このとき配
管6に設けた外気吸入用小孔21より外気である空気2
3も一緒にロータリーベーンポンプ1内の膨張室8に一
定量入る。このため、該膨張室8の負圧が下がる。
【0045】それ故、図2(B)に示すようにロータ3
が回転して該ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9
が膨脹室8に連通したときに、該排出ポート9から水2
2が膨張室8に逆流する量及び速度を抑制できる。ま
た、該膨張室8内に空気23があるため、該空気23の
ダンパ効果により自己潤滑性ベーン5に加わる水の衝撃
力を小さくできる。このため自己潤滑性ベーン5の破壊
を防止できる。
【0046】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置14においては、自己潤滑性ベーン5を用いた
ロータリーベーンポンプ1を用いても気水分離器が不要
になる。
【0047】特に、本例のような外気吸入用小孔21か
らなるエアーアシスト部20によれば、容易に低コスト
でエアーアシスト部20を設けることができる。
【0048】本例の場合、ロータリーベーンポンプ1の
吸込側に外気吸入用小孔21があるため、該ロータリー
ベーンポンプ1では空気漏れによる真空度低下が起こ
る。このため、該外気吸入用小孔21は真空度の低下を
最小限に抑えた孔径とする。該外気吸入用小孔21の孔
径は、ロータリーベーンポンプ1の排気容量に応じて、
排気容量が大きいときには大きめに、排気容量が小さい
ときには小さ目に、適宜定められることになる。該外気
吸入用小孔21の空気吸入量の調整は、該小孔21の孔
径及び該小孔21の長さによって行うことができる。
【0049】次に、ロータリーベーンポンプ1の吸入側
に、外気を吸入させるエアーアシスト部20を設けない
従来例の場合と、本例のようにエアーアシスト部20を
設けてロータリーベーンポンプ1内に水が流入した場合
の排出ポート9の圧力の比較実験結果を説明する。
【0050】図3(A)(B)は、ロータリーベーンポ
ンプ1の回転数が1000rpm の場合におけるエアーアシス
ト部20なしの従来例と、エアーアシスト部20ありの
本例の場合における排出ポート9の圧力の比較実験結果
を示したものである。
【0051】図3(A)はエアーアシスト部20なしの
従来例におけるロータリーベーンポンプ1の排出ポート
9の圧力を示し、図3(B)はエアーアシスト部20あ
りの本例におけるロータリーベーンポンプ1の排出ポー
ト9の圧力を示している。
【0052】図から明らかなように、エアーアシスト部
20ありの本例によれば、エアーアシスト部20なしの
従来例より排出ポート9の圧力が明らかに低下してい
る。
【0053】図4(A)(B)は、ロータリーベーンポ
ンプ1の回転数が2800rpm の場合におけるエアーアシス
ト部20なしの従来例と、エアーアシスト部20ありの
本例の場合における排出ポート9の圧力の比較実験結果
を示したものである。
【0054】図4(A)はエアーアシスト部20なしの
従来例におけるロータリーベーンポンプ1の排出ポート
9の圧力を示し、図4(B)はエアーアシスト部20あ
りの本例におけるロータリーベーンポンプ1の排出ポー
ト9の圧力を示している。
【0055】この場合も、図から明らかなように、エア
ーアシスト部20ありの本例によれば、エアーアシスト
部20なしの従来例より排出ポート9の圧力が明らかに
低下している。
【0056】図5(A)(B)は、本発明に係る給水ポ
ンプの呼び水装置14における実施の形態の第2例を示
したものである。なお、前述した図1と対応する部分に
は、同一符号を付けて示している。
【0057】本例の呼び水装置14においては、カーボ
ン等よりなる自己潤滑性ベーン5を用いたロータリーベ
ーンポンプ1の吸入側に、外気を吸入させるエアーアシ
スト部20が設けられている点は前述した第1例と同様
である。本例のエアーアシスト部20は、ロータリーベ
ーンポンプ1の吸入側に設けられた外気吸入用小孔21
と、給水ポンプ10からの排気時には該外気吸入用小孔
21を閉じていて呼び水完了時の水22の流れにより該
外気吸入用小孔21を開くリード弁24とにより形成さ
れている。
【0058】このような呼び水装置14では、図5
(A)に示すようにロータリーベーンポンプ1で空気2
2を吸い込んでいるときには、リード弁24が外気吸入
用小孔21を閉じていて空気を吸い込まない。このため
該ロータリーベーンポンプ1で給水ポンプ10からの排
気時には、該リード弁24が開かず、空気のもれがない
ため該ロータリーベーンポンプ1内の真空度の低下を防
止できる。
【0059】呼び水完了時には、図5(B)に示すよう
に、水22の流れにより該リード弁24が倒れて外気吸
入用小孔21を開き、外気である空気23が該ロータリ
ーベーンポンプ1内に吸い込まれるようになる。このた
め、該膨張室8の負圧が下がる。それ故、ロータ3が回
転して該ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9が膨
張室8に連通した時に、該排出ポート9から水22が膨
張室8に逆流する量及び速度を抑制できる。また、該膨
張室8内に空気23があるため、該空気23のダンパ効
果により自己潤滑性ベーン5に加わる水の衝撃力を小さ
くできる。このため自己潤滑性ベーン5の破壊を防止で
きる。
【0060】図6は、本発明に係る給水ポンプの呼び水
装置14における実施の形態の第3例を示したものであ
る。なお、前述した図1と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
【0061】本例の呼び水装置14においては、カーボ
ン等よりなる自己潤滑性ベーン5を用いたロータリーベ
ーンポンプ1の排出ポート9に、外気を吸入させるエア
ーアシスト部20が設けられていることを特徴とする。
この場合、エアーアシスト部20は、ロータリーベーン
ポンプ1の排出ポート9に設けられた外気吸入用小孔2
1により形成されている。
【0062】このようにロータリーベーンポンプ1の排
出ポート9に、外気を吸入させるエアーアシスト部21
を設けると、呼び水22が該ロータリーベーンポンプ1
の膨張室8に入り、図7に示すようにロータ3の回転に
より排出ポート9が膨張室8に連通した時、エアーアシ
スト部20の外気吸入用小孔21よりある量の空気23
が該膨張室8に入るため、該膨張室8の負圧が下がる。
このため該ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9が
膨脹室8に連通したときに、該排出ポート9から水22
が膨張室8に逆流する量及び速度を抑制できる。また、
該膨張室8内に空気があるため、該空気23のダンパ効
果により自己潤滑性ベーン5に加わる水の衝撃力を小さ
くできる。このため自己潤滑性ベーン5の破壊を防止で
きる。
【0063】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置14においても、自己潤滑性ベーン5を用いた
ロータリーベーンポンプ1を用いても気水分離器が不要
になる。
【0064】本例のような外気吸入用小孔21からなる
エアーアシスト部20によれば、容易に低コストでエア
ーアシスト部20を設けることができる。
【0065】特に、ロータリーベーンポンプ1の排出ポ
ート9にエアーアシスト部20を設けると、該ロータリ
ーベーンポンプ1内に空気23が入るのは、排出ポート
9が膨張室8に連通した時だけであり、該ロータリーベ
ーンポンプ1の真空度の低下が少ない利点がある。
【0066】図8は、本発明に係る給水ポンプの呼び水
装置14における実施の形態の第4例を示したものであ
る。なお、前述した図1と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
【0067】本例の呼び水装置14においては、カーボ
ン等よりなる自己潤滑性ベーン5を用いたロータリーベ
ーンポンプ1の排出ポート9に、外気を吸入させるエア
ーアシスト部20が設けられている点は前述した第3例
と同様である。本礼のエアーアシスト部20は、ロータ
リーベーンポンプ1の排出ポート9に設けられた外気吸
入用小孔21と、該外気吸入用小孔21から水22の排
出を阻止して外気の吸入のみを行うように該外気吸入用
小孔21を制御する逆止弁25とにより形成されてい
る。該逆止弁25は、外気吸入用小孔21を包囲する弁
箱26と、該弁箱26の末端に開口された弁孔27と、
弁箱26内で弁孔27を閉じるボール弁体28と、該ボ
ール弁体28を弁孔27に押し付けるように付勢してい
るスプリング29とで構成されている。
【0068】このような呼び水装置14においては、呼
び水22がロータリーベーンポンプ1の膨張室8に入
り、図8に示すようにロータ3の回転により排出ポート
9が膨張室8に連通した時、該膨張室8の負圧によりエ
アーアシスト部20のボール弁体28がスプリング29
に抗して引かれて弁孔27から離れて逆止弁25が開と
なり、外気吸入用小孔21よりある量の空気23が該膨
張室8に入り、該膨張室8の負圧が下がる。このため該
ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9が膨張室8に
連通した時、該排出ポート9から水22が膨張室8に逆
流する量及び速度を抑制できる。また、該膨張室8内に
空気があるため、該空気23のダンパ効果により自己潤
滑性ベーン5に加わる水の衝撃力を小さくできる。この
ため自己潤滑性ベーン5の破壊を防止できる。
【0069】また、この逆止弁25によれば、呼び水時
に外気吸入用小孔21から水22が排出されるのを防止
できる。
【0070】図9は本発明に係る給水ポンプの呼び水装
置14における実施の形態の第5例を示したものであ
る。なお、前述した図1と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
【0071】本例の呼び水装置14においては、カーボ
ン等よりなる自己潤滑性ベーン5を用いたロータリーベ
ーンポンプ1の排出ポート9より前のポンプケーシング
2に、外気を吸入させるエアーアシスト部20を設けた
ことを特徴とする。この場合、エアーアシスト部20
は、ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9より前の
ポンプケーシング2に設けた外気吸入用小孔21により
形成されている。
【0072】次に、このような呼び水装置14の動作を
詳細に説明する。
【0073】ロータリーベーンポンプ1を駆動し、呼び
水操作を行うと、最初のうちは給水ポンプ10内から空
気のみを吸い上げて排出するが、やがて水22をも吸い
上げるようになる。このとき排出ポート9より前のポン
プケーシング2に設けた外気吸入用小孔21より外気で
ある空気23も一緒にロータリーベーンポンプ1内の膨
張室8に一定量入る。このため、該膨張室8の負圧が下
がる。
【0074】それ故、ロータ3が回転して該ロータリー
ベーンポンプ1の排出ポート9が膨脹室8に連通したと
きに、該排出ポート9から水22が膨張室8に逆流する
量及び速度を抑制できる。また、該膨張室8内に空気2
3があるため、該空気23のダンパ効果により自己潤滑
性ベーン5に加わる水の衝撃力を小さくできる。このた
め自己潤滑性ベーン5の破壊を防止できる。
【0075】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置14においては、自己潤滑性ベーン5を用いた
ロータリーベーンポンプ1を用いても気水分離器が不要
になり、装置の小型化を図ることができ、コストの低減
を図ることができる。また、自己潤滑性ベーン5の破壊
を防止できると、該ベーン5の厚さを薄くでき、このた
めロータリーベーンポンプ1の小型化も図ることができ
る。更に、ロータリーベーンポンプ1の排出ポート9よ
り前のポンプケーシング2にエアーアシスト部20を設
けると、ロータリーベーンポンプ単品の加工で本発明を
実施できる利点がある。
【0076】特に、本例のような外気吸入用小孔21か
らなるエアーアシスト部20によれば、ロータリーベー
ンポンプ単品の加工でエアーアシスト部20を形成で
き、容易に低コストでエアーアシスト部20を設けるこ
とができる。
【0077】なお、自己潤滑性ベーン5としては、カー
ボン製に限らず、ポリイミド系の如き樹脂製等の場合も
ある。
【0078】
【発明の効果】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置に
おいては、ロータリーベーンポンプの吸入側から該ロー
タリーベーンポンプの排出ポートまでのいずれかの部分
に、外気を吸入させるエアーアシスト部を設けたので、
該エアーアシスト部よりある量の空気が該ロータリーベ
ーンポンプの膨張室に入るため、呼び水が該膨張室に入
ってきた時に該膨張室の負圧が下がり、このため該ロー
タリーベーンポンプの排出ポートが膨張室に連通したと
きに、該排出ポートから水が膨張室に逆流する量及び速
度を抑制することができる。また、該膨張室内に空気が
あるため、該空気のダンパ効果によりベーンに加わる水
の衝撃力を小さくでき、このため自己潤滑性ベーンの破
壊を防止することができる。
【0079】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。
【0080】また本発明に係る給水ポンプの呼び水装置
においては、ロータリーベーンポンプの吸入側に、外気
を吸入させるエアーアシスト部を設けたので、呼び水が
該ロータリーベーンポンプの膨張室に入ってきた時、該
エアーアシスト部よりある量の空気が該膨張室に入るた
め、該膨張室の負圧が下がり、このため該ロータリーベ
ーンポンプの排出ポートが膨張室に連通したときに、該
排出ポートから水が膨張室に逆流する量及び速度を抑制
することができる。また、この呼び水装置によれば、膨
張室内に空気があるため、該空気のダンパ効果によりベ
ーンに加わる水の衝撃力を小さくでき、このため自己潤
滑性ベーンの破壊を防止することができる。
【0081】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。
【0082】この場合、エアーアシスト部がロータリー
ベーンポンプの吸入側に設けた外気吸入用小孔により形
成されていると、容易に低コストでエアーアシスト部を
設けることができる。
【0083】また、エアーアシスト部が、ロータリーベ
ーンポンプの吸入側に設けた外気吸入用小孔と、給水ポ
ンプからの排気時には該外気吸入用小孔を閉じていて呼
び水完了時の水により該外気吸入用小孔を開く弁とによ
り形成されていると、該弁の存在ににより、必要なとき
にだけロータリーベーンポンプ内に外気を吸入すること
ができる。このため該ロータリーベーンポンプでの空気
のみの吸込み時には、該弁が開かず、空気のもれがない
ため該ロータリーベーンポンプ内の真空度の低下を防止
することができる。
【0084】また、本発明に係る給水ポンプの呼び水装
置においては、ロータリーベーンポンプの排出ポート
に、外気を吸入させるエアーアシスト部を設けているの
で、呼び水が該ロータリーベーンポンプの膨張室に入
り、ロータの回転により排出ポートが膨張室に連通した
時、エアーアシスト部よりある量の空気が該膨張室に入
るため、該膨張室の負圧が下がり、このため該ロータリ
ーベーンポンプの排出ポートが膨脹室に連通したとき
に、該排出ポートから水が膨張室に逆流する量及び速度
を抑制することができる。また、この呼び水装置によれ
ば、膨張室内に空気があるため、該空気のダンパ効果に
よりベーンに加わる水の衝撃力を小さくでき、このため
自己潤滑性ベーンの破壊を防止することができる。
【0085】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においても、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。
【0086】特に、ロータリーベーンポンプの排出ポー
トにエアーアシスト部が設けられていると、該ロータリ
ーベーンポンプ内に空気が入るのは、排出ポートが膨張
室に連通した時だけであり、このため該ロータリーベー
ンポンプの真空度の低下が少ない利点がある。
【0087】この場合、エアーアシスト部が、ロータリ
ーベーンポンプの排出ポートに設けらた外気吸入用小孔
により形成されていると、容易に低コストでエアーアシ
スト部を設けることができる。
【0088】また、エアーアシスト部が、ロータリーベ
ーンポンプの排出ポートに設けられた外気吸入用小孔
と、該外気吸入用小孔から水の排出を阻止して外気の吸
入のみを行うように該外気吸入用小孔を制御する逆止弁
とにより形成されていると、該逆止弁の存在により、呼
び水時に外気吸入用小孔から水が排出されるのを防止す
ることができる。
【0089】また、本発明に係る給水ポンプの呼び水装
置においては、ロータリーベーンポンプの排出ポートよ
り前のポンプケーシングに、外気を吸入させるエアーア
シスト部を設けたので、該エアーアシスト部よりある量
の空気が該ロータリーベーンポンプの膨張室に入るた
め、呼び水が該膨張室に入ってきた時に該膨張室の負圧
が下がり、このため該ロータリーベーンポンプの排出ポ
ートが膨張室に連通した際に、該排出ポートから水が膨
張室に逆流する量及び速度を抑制することができる。ま
た、該膨張室内に空気があるため、該空気のダンパ効果
によりベーンに加わる水の衝撃力を小さくでき、このた
め自己潤滑性ベーンの破壊を防止することができる。
【0090】従って、このような構造の給水ポンプの呼
び水装置においては、自己潤滑性ベーンを用いたロータ
リーベーンポンプを用いても気水分離器が不要になり、
完全な呼び水操作を行うことができ、装置の小型化を図
ることができ、コストの低減を図ることができる。ま
た、自己潤滑性ベーンの破壊を防止できると、該ベーン
の厚さを薄くでき、このためロータリーベーンポンプの
小型化も図ることができる。更に、ロータリーベーンポ
ンプの排出ポートより前のポンプケーシングにエアーア
シスト部を設けると、ロータリーベーンポンプ単品の加
工で本発明を実施できる利点がある。
【0091】特に、外気吸入用小孔からなるエアーアシ
スト部によれば、ロータリーベーンポンプ単品の加工で
エアーアシスト部を形成でき、容易に低コストでエアー
アシスト部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置の実施の
態様の第1例を示す縦断面図である。
【図2】(A)(B)は図1に示す呼び水装置の動作説
明図である。
【図3】(A)(B)はロータリーベーンポンプの回転
数が1000rpm の場合におけるエアーアシスト部なしの従
来例と、エアーアシスト部ありの本例の場合における排
出ポートの圧力の比較実験結果を示した特性図である。
【図4】(A)(B)はロータリーベーンポンプの回転
数が2800rpm の場合におけるエアーアシスト部なしの従
来例と、エアーアシスト部ありの本例の場合における排
出ポートの圧力の比較実験結果を示した特性図である。
【図5】(A)(B)は本発明に係る給水ポンプの呼び
水装置の実施の態様の第2例における動作を示す縦断面
図である。
【図6】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置の実施の
態様の第3例を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す呼び水装置の動作を示す縦断面図で
ある。
【図8】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置の実施の
態様の第4例を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る給水ポンプの呼び水装置の実施の
態様の第5例を示す縦断面図である。
【図10】(A)(B)は従来の呼び水装置におけるロ
ータリーベーンポンプの動作説明図である。
【図11】従来の給水ポンプの呼び水装置の要部縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 ロータリーベーンポンプ 2 ポンプケース 3 ロータ 4 溝 5 ベーン 6 配管 7 排出管 8 膨張室 9 排出ポート 10 給水ポンプ 11 吸水口 12 吐出弁 13 吐出口 14 呼び水装置 15 排出通路 16 ストレーナ 17 気水分離器 18 逆止弁 19 ダイヤフラム式止水弁 20 エアーアシスト部 21 外気吸入用小孔 22 水 23 空気 24 リード弁 25 逆止弁 26 弁箱 27 弁孔 28 ボール弁体 29 スプリング 30 フロート弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−171894(JP,A) 特開 昭54−24307(JP,A) 特開 平8−135586(JP,A) 特開 平2−294593(JP,A) 実開 昭62−197786(JP,U) 実開 昭62−156180(JP,U) 実公 昭48−41683(JP,Y1) 実公 昭39−15764(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 9/04 F04C 2/344 F04C 25/02 F04C 18/344

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己潤滑性ベーンを用いたロータリーベ
    ーンポンプを駆動し、給水ポンプ内の空気を外部へ排出
    して該給水ポンプ内に呼び水を行う給水ポンプの呼び水
    装置において、 前記ロータリーベーンポンプの吸入側から該ロータリー
    ベーンポンプの排出ポートまでのいずれかの部分に、外
    気を吸入させるエアーアシスト部が設けられていること
    を特徴とする給水ポンプの呼び水装置。
  2. 【請求項2】 自己潤滑性ベーンを用いたロータリーベ
    ーンポンプを駆動し、給水ポンプ内の空気を外部へ排出
    して該給水ポンプ内に呼び水を行う給水ポンプの呼び水
    装置において、 前記ロータリーベーンポンプの吸入側に、外気を吸入さ
    せるエアーアシスト部が設けられていることを特徴とす
    る給水ポンプの呼び水装置。
  3. 【請求項3】 前記エアーアシスト部は、前記ロータリ
    ーベーンポンプの吸入側に設けられた外気吸入用小孔を
    備えた構造になっていることを特徴とする請求項2に記
    載の給水ポンプの呼び水装置。
  4. 【請求項4】 前記エアーアシスト部は、前記ロータリ
    ーベーンポンプの吸入側に設けられた外気吸入用小孔
    と、給水ポンプからの排気時には該外気吸入用小孔を閉
    じていて呼び水完了時の水により該外気吸入用小孔を開
    く弁とにより形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の給水ポンプの呼び水装置。
  5. 【請求項5】 自己潤滑性ベーンを用いたロータリーベ
    ーンポンプを駆動し、給水ポンプ内の空気を外部へ排出
    して該給水ポンプ内に呼び水を行う給水ポンプの呼び水
    装置において、 前記ロータリーベーンポンプの排出ポートに、外気を吸
    入させるエアーアシスト部が設けられていることを特徴
    とする給水ポンプの呼び水装置。
  6. 【請求項6】 前記エアーアシスト部は、前記ロータリ
    ーベーンポンプの排出ポートに設けられた外気吸入用小
    孔を備えた構造になっていることを特徴とする請求項5
    に記載の給水ポンプの呼び水装置。
  7. 【請求項7】 前記エアーアシスト部は、前記ロータリ
    ーベーンポンプの排出ポートに設けられた外気吸入用小
    孔と、該外気吸入用小孔から水の排出を阻止して外気の
    吸入のみを行うように該外気吸入用小孔を制御する逆止
    弁とにより形成されていることを特徴とする請求項5に
    記載の給水ポンプの呼び水装置。
  8. 【請求項8】 自己潤滑性ベーンを用いたロータリーベ
    ーンポンプを駆動し、給水ポンプ内の空気を外部へ排出
    して該給水ポンプ内に呼び水を行う給水ポンプの呼び水
    装置において、 前記ロータリーベーンポンプの排出ポートより前のポン
    プケーシングに、外気を吸入させるエアーアシスト部が
    設けられていることを特徴とする給水ポンプの呼び水装
    置。
  9. 【請求項9】 前記エアーアシスト部は、前記ポンプケ
    ーシングに設けられた外気吸入用小孔を備えた構造にな
    っていることを特徴とする請求項2に記載の給水ポンプ
    の呼び水装置。
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