JP3051378B2 - 引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具 - Google Patents

引き絞り操作式の再使用可能なクランプ金具

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JP3051378B2
JP3051378B2 JP10288799A JP28879998A JP3051378B2 JP 3051378 B2 JP3051378 B2 JP 3051378B2 JP 10288799 A JP10288799 A JP 10288799A JP 28879998 A JP28879998 A JP 28879998A JP 3051378 B2 JP3051378 B2 JP 3051378B2
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賢二 長野
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株式会社ケンロック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムや合成樹脂など
の弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベロー
ズ、軸用ブーツ、その他の被固定物を、その対応する接
手管や開閉コック、回転軸、その他の機器における接続
円周面ヘ締結固定する引き絞り操作式の再使用可能な
ランプ金具に関する。
【0002】
【従来の技術】一定長さにカットされたステンレス鋼や
その他の金属帯板材料から成るクランプバンドを、その
一端側と他端側との部分的にオーバーラップする円形リ
ング状に捲き曲げ立体化すると共に、そのクランプバン
ドの口径をプライヤーやニッパーなどの引き絞り操作に
より、人為強制的に収縮変形させる引き絞り操作式のク
ランプ金具としては、特開平4−210188号や特公
平5−63641号、特許第2758968号、同第2
758969号が提案されており、これらは何れも専用
のかしめ工具により圧潰される張り出し耳部の無い形態
として、周方向での重量配分が大きく片寄ったり、又使
用上周囲の部材と干渉したりしないようになっている点
で、悉く共通する。
【0003】そのうち、特に特開平4−210188号
の場合、そのバンドボディ(11)の外側重なり部分
(22)における第1端(13)の付近と、同じくバン
ドボディ(11)の中間部分(23)とから第1、2工
具引掛け部(40)(45)が、何れも外向きに張り出
し形成されている点、しかも内側重なり部分(21)の
外向きに張り出す仮止め用突起(55)と、外側重なり
部分(22)に開口する突起受け入れ孔(57)の受け
部(58)とから成る仮止め手段(59)が、そのバン
ドボディ(11)に設けられている点で、本発明に最も
近似する公知発明であると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知発
明の構成では、仮止め用突起(55)をその突起受け入
れ孔(57)の受け部(58)へ係合状態に維持した仮
止め時にも、これと別個な係止突起(35)(35)が
第1、2係止孔(30a)(30b)へ入り込み係止す
るようになっている。
【0005】そのため、その図1〜3の仮止め状態から
工具(60)により、図6〜10の所謂本締め状態へと
引き絞り操作して、上記仮止め用突起(55)が第1係
止孔(30a)へ、これと別個な上記係止突起(35)
(35)が第2、3係止孔(30b)(30c)へ各々
入り込む移行過程では、これらの内側重なり部分(2
1)から外向きに張り出した突起群(35)(35)
(55)が、外側重なり部分(22)によって強力に内
側へ押し下げられることとなり、その仮止め用突起(5
5)の背部(55b)が滑らかな傾斜面をなすことや、
上記係止突起(35)(35)の膨出部分(37)(3
7)が滑らかなアーチ状をなすこととも相俟って、その
突起群(35)(35)(55)の不正に座屈するおそ
れがある。
【0006】又、上記係止突起(35)(35)の前面
壁(36)(36)は図10のように、バンドボディ
(11)の板厚以上の突出高さとして、その外側重なり
部分(22)の表面からほぼ垂直方向へ立ち上がってお
り、これが上記本締め状態において、第2、3係止孔
(30b)(30c)の前縁部(31)(31)と重畳
的に係止するようになっているばかりでなく、外側重な
り部分(22)の第1端(13)が浮き上がらないよう
に、内側重なり部分(21)から外向きに張り出した端
末保持部(50)のトンネル内へ挿入されるようにもな
っている。
【0007】そのため、図6〜10の本締め状態を人為
強制的に解除して、クランプ金具を再度使用することは
不可能であり、その用途が限定されることになる。つま
り、上記公知発明では機器の保守・点検作業上、ホース
やブーツなどを交換する必要に応じて、そのクランプ金
具の締結状態を解除し再使用することが、全然考慮され
ていない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上一定長さにカ
ットされた金属帯板材料から成るクランプバンドを、そ
の捲き曲げ一端側となる内側重合部分と同じく捲き曲げ
他端側となる外側重合部分とが一定量だけ部分的にオー
バーラップする円形リング状に捲き曲げ立体化し、
【0009】そのクランプバンドの口径を人為強制的に
収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの弾性
材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用
ブーツ、その他の被固定物を、これと対応する各種機器
の接続円周面へ締結固定するクランプ金具において、
【0010】上記内側重合部分の切り離し一端を金属帯
板材料の一定幅よりも狭い一定幅のノーズとして切り欠
き、
【0011】その内側重合部分には上記ノーズからクラ
ンプバンドのオーバーラップしない中間部分の存在方向
に向かって、順次に固定爪用第1、2受け入れ孔、クラ
ンプバンド締結用第1工具受け入れ孔並びにクランプバ
ンド解除用予備工具受け入れ孔を各々開口分布させ、
【0012】上記固定爪用第1受け入れ孔におけるノー
ズと隣り合う側の開口エッジをクランプバンドの仮止め
爪として、又固定爪用第2受け入れ孔における上記第1
受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを同じくクランプ
バンドの本締め爪として、各々一定角度の斜め外向きに
切り起すと共に、
【0013】上記第1工具受け入れ孔における固定爪用
第2受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを第1工具受
け止め爪として、又上記予備工具受け入れ孔における第
1工 具受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを予備工具
受け止め爪として、各々一定角度の斜め外向きに切り起
す一方、
【0014】上記外側重合部分にはその切り離し他端側
から中間部分の存在方向に向かって、順次に上記仮止め
爪と本締め爪との択一受け入れ孔、クランプバンド締結
用兼解除用の第2工具受け入れ孔並びに上記ノーズの受
け入れ長孔を各々開口分布させ、
【0015】その択一受け入れ孔と第2工具受け入れ孔
との境界部に上記仮止め爪の逃し入れ通過用トンネルを
設けると共に、
【0016】上記択一受け入れ孔におけるクランプバン
ドの切り離し他端と隣り合う側の開口エッジを固定爪と
して、上記仮止め爪並びに本締め爪と対応する一定角度
の逆な斜め内向きに切り起し、又上記第2工具受け入れ
孔における択一受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジを
クランプバンド締結用兼解除用の第2工具受け止め爪と
して、上記第1工具受け止め爪と対峙する一定角度の斜
め外向きに切り起し、
【0017】上記内側重合部分の仮止め爪と外側重合部
分の固定爪とを喰い付き係止させたクランプバンドの仮
止め状態から、その内側重合部分の第1工具受け止め爪
と外側重合部分の第2工具受け止め爪との双方へ係合さ
せた引き絞り操作工具の作用爪を引き絞り操作すること
により、上記外側重合部分の固定爪を内側重合部分の本
締め爪と喰い付き係止させて、クランプバンドの本締め
状態に施錠固定すると共に、
【0018】その本締め状態にある上記外側重合部分の
第2工具受け止め爪と、内側重合部分の予備工具受け止
め爪との双方へ係合させた上記操作工具の作用爪を引き
絞り操作することにより、上記本締め状態を意図的に解
除できるように定めたことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、図1〜3は本発明に係るクランプ
金具の展開平板状態(材料加工状態)を、又図4〜8は
同じく捲き曲げ立体化した製品とその使用状態を各々示
しており、そのクランプ金具の材料としては一定厚み
(T)(例えば約0.7〜1.0mm)と、一定幅
(W)(例えば約7〜10mm)とを備えたステンレス
鋼(例えばSUS301又はSUS304)やその他の
金属帯板(M)が採用され、その予じめの長尺物から目
的とする流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブー
ツなどの被固定物(10)における太さに応じた一定長
さ(L)として、適当にカットされることとなる。
【0020】(11)はこのような定寸にカットされた
金属帯板材料(M)から、正・背面視の円形リング状に
捲き曲げ立体化されることにより、被固定物(10)の
締付け作用に言わば直接奉仕するクランプバンドであっ
て、その捲き曲げ一端側に同じく他端側が外接する如
く、一定量(X)だけ部分的にオーバーラップしてい
る。つまり、クランプバンド(11)の捲き曲げ一端側
が内側重合部分(11a)をなし、同じく捲き曲げ他端
側が外側重合部分(11b)をなすオーバーラップ状態
にある。(11c)はその余のオーバーラップしないク
ランプバンド(11)の中間部分を示している。
【0021】上記クランプバンド(11)は言うまでも
なく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)を備えてい
るが、その内側重合部分(11a)の切り離し一端のみ
が、金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定
幅(W1)(例えば約2.5〜3.0mm)のノーズ
(12)として切り欠き残置されている。(L1)はそ
の金属帯板材料(M)の長手中心線上に延在するノーズ
(12)の張り出し長さを示しており、例えば約7〜1
0mmに寸法化されている。
【0022】その場合、ノーズ(12)の先端部は凸曲
形態のパイロット片(12a)として、低くとも金属帯
板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向き
に***されている。そのため、そのノーズ(12)のパ
イロット片(12a)を後述 する外側重合部分(11
b)のノーズ受け入れ長孔へ受け入れることにより、ク
ランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側
重合部分(11b)とを横方向へ位置ズレするおそれな
く、自づと正確な合致状態にすばやくオーバーラップさ
せることができる。
【0023】(13)(14)(15)(16)(1
7)は上記クランプバンド(11)の内側重合部分(1
1a)に位置しつつ、その切り離し一端側のノーズ(1
2)から中間部分(11c)の存在方向に向かって、順
次に開口分布された捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ
孔、固定爪用の第1、2受け入れ孔、クランプバンド締
結用の第1工具受け入れ孔並びにクランプバンド解除用
の予備工具受け入れ孔であり、その悉く一定の開口幅
(例えば約3.5〜5.0mm)を備えて、金属帯板材
料(M)の長手中心線上に点在している。
【0024】先ず、捲き曲げ成形用の係止ピン受け入れ
孔(13)は捲き曲げ成形用芯金ロール(図示省略)の
円周面から植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピン
との係止状態のもとで、芯金ロールが回転されることに
よって、上記クランプバンド(11)を円形リング状に
捲き曲げ立体化するために使われるものであり、上記ノ
ーズ(12)の張り出し基端部付近に位置しつつ、平面
視の円形又は楕円形に開口されている。
【0025】次に、固定爪用の第1受け入れ孔(14)
は上記係止ピン受け入れ孔(13)から比較的遠く離れ
た位置に、平面視の楕円形として開口しており、特にそ
の係止ピン受け入れ孔(13)と隣り合う側の開口エッ
ジが部分的に、金属帯板材料(M)の切り起し加工によ
り、高くともその金属帯板材料(M)の厚み(T)とほ
ぼ等しい寸法だけ、しかも一定角度(α)の斜め外向き
に膨出する仮止め爪(18)として造形されている。
【0026】その第1受け入れ孔(14)における開口
エッジの中央一部から狭い一定幅(W2)(例えば約1
〜2mm)として、斜め外向きに***された仮止め爪
(18 )が、外側重合部分(11b)から逆な内向きに
膨出する後述の固定爪と喰い付き係止し合うことによ
り、クランプバンド(11)を一旦仮止め状態として、
後述する引き絞り式操作工具の開度を常時ほぼ一定に保
てるようになっているのである。
【0027】又、同じく固定爪用の第2受け入れ孔(1
5)は上記第1受け入れ孔(14)との接近位置に、や
はり平面視の楕円形として開口しており、特にその第1
受け入れ孔(14)と隣り合う側の開口エッジが全体的
に、金属帯板材料(M)の切り起し加工により、低くと
もその金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸
法だけ、しかも一定角度(β)の斜め外向きに膨出する
本締め爪(19)として造形されている。
【0028】その第2受け入れ孔(15)の開口エッジ
から高強度な横断状の凸曲形態として***する本締め爪
(19)が、外側重合部分(11b)の後述する固定爪
と喰い付き係止し合うことにより、クランプバンド(1
1)を最終的な所謂本締め状態として固定維持できるよ
うになっているのである。
【0029】更に、クランプバンド締結用の第1工具受
け入れ孔(16)は上記固定爪用の第1、2受け入れ孔
(14)(15)よりも細長い平面視の長孔形態として
開口しており、特にその第2受け入れ孔(15)と隣り
合う側の開口エッジが高強度な横断状の凸曲形態に切り
起し加工されることにより、低くとも金属帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定
角度(γ)の斜め外向きに膨出する第1工具受け止め爪
(20)として造形されている。
【0030】その場合、第1工具受け止め爪(20)と
上記本締め爪(19)とは一見して識別し難く、その誤
認を予防するため、上記第1工具受け入れ孔(16)に
おける予備工具受け入れ孔(17)と隣り合う側の開口
エッジが、平面視のV字型に切り欠かれている。その
字型を目印として、第1工具受け入れ孔(16)へ後述
の操作工具を誤りなく差し入れることができるようにな
っているのである。
【0031】クランプバンド解除用の予備工具受け入れ
孔(17)は上記締結用の第1工具受け入れ孔(16)
とほぼ同じ細長い平面視の楕円形に開口しており、特に
その第1工具受け入れ孔(16)と隣り合う側の開口エ
ッジがやはり高強度な横断状の凸曲形態に切り起し加工
されることにより、低くとも金属帯板材料(M)の厚み
(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定角度(δ)の
斜め外向きに膨出する予備工具受け止め爪(21)とし
て造形されている。
【0032】他方、クランプバンド(11)の外側重合
部分(11b)にはその切り離し他端側から中間部分
(11c)の存在方向に向かって、順次に上記仮止め爪
(18)と本締め爪(19)との択一受け入れ孔(2
2)、クランプバンド締結用兼解除用の第2工具受け入
れ孔(23)並びに上記ノーズ(12)の受け入れ長孔
(24)とが開口分布されている。これらも悉く一定の
開口幅(例えば約3.5〜5.0mm)を備えており、
金属帯板材料(M)の長手中心線上に点在していること
は勿論である。
【0033】先ず、仮止め爪(18)と本締め爪(1
9)との択一受け入れ孔(22)は、上記外側重合部分
(11b)の切り離し他端へ最も接近した位置に、平面
視の楕円形として開口しており、特にその切り離し他端
と隣り合う側の開口エッジが高強度な横断状の凸曲形態
に切り起し加工されることにより、低くとも金属帯板材
料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一
定角度(ε)の斜め内向きに膨出する固定爪(25)と
して造形されている。
【0034】つまり、その固定爪(25)は上記内側重
合部分(11a)から斜め外向きに***する仮止め爪
(18)や本締め爪(19)と向かい合い対応する一定
角度(ε)のもとで、クランプバンド(11)の外側重
合部分(11b)から斜め逆向き(内向き)に陥没され
ているわけであり、これによって固定爪(25)が上記
仮止め爪(18)と喰い付き係止し合い、クランプバン
ド(11)を仮止め状態 に保ち、又固定爪(25)が上
記本締め爪(19)と喰い付き係止し合って、そのクラ
ンプバンド(11)を内側重合部分(11a)と外側重
合部分(11b)との重合平面上において、最終の扁平
な本締め状態に施錠固定し得るようになっている。
【0035】次に、クランプバンド締結用兼解除用の第
2工具受け入れ孔(23)は上記択一受け入れ孔(2
2)との接近位置に、平面視の長孔形態として開口して
おり、特にその択一受け入れ孔(22)と隣り合う側の
開口エッジがやはり高強度な横断状の凸曲形態に切り起
し加工されることにより、低くとも金属帯板材料(M)
の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ、しかも一定角度
(θ)の斜め外向きに膨出するクランプバンド締結用兼
解除用の第2工具受け止め爪(26)として造形されて
いる。
【0036】この第2工具受け止め爪(26)が上記内
側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(20)と
向かい合い対峙するように、その第1工具受け止め爪
(20)と逆向きの一定角度(θ)を保って、クランプ
バンド(11)の外側重合部分(11b)から斜め外向
きに***していることは、言うまでもない。
【0037】その場合、第2工具受け入れ孔(23)と
上記択一受け入れ孔(22)との境界部は、上記内側重
合部分(11a)の狭幅な仮止め爪(18)を逃し入れ
通過させるトンネル(27)として、その第2工具受け
止め爪(26)と連続する横断状の凸曲形態に膨出され
ている。上記仮止め状態から本締め状態へと移行する過
程において、その仮止め爪(18)が外側重合部分(1
1b)によって押し下げられ、座屈しないようになって
いるのである。
【0038】又、上記第2工具受け入れ孔(23)にお
けるノーズ受け入れ長孔(24)と隣り合う側の開口エ
ッジを、平面視のV字型に切り欠くことによって、その
第2工具受け止め爪(26)が上記第1工具受け入れ孔
(16)の第1工具受け止め爪(20)と対応するもの
であることを、正しく看取させることが好ましい。その
V字型をやはり目印として、第2工具受け入れ孔(2
3)へ後述の操作工具を誤りなく差し入れることができ
るように定めるわけである。
【0039】更に、ノーズ(12)の受け入れ長孔(2
4)はクランプバンド(11)の仮止め状態から本締め
状態へ移行する過程でのノーズ(12)を受け入れるこ
とによって、クランプバンド(11)の締付け作用面に
段差を生じないようになっており、そのために平面視の
かなり細長い楕円形として大きく開口されている。
【0040】その際、上記ノーズ(12)の先端部はパ
イロット片(12a)として、そのノーズ受け入れ長孔
(24)へ一早く進入する先導作用を果すため、クラン
プバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合
部分(11b)とが相対的に横方向へ位置ズレするおそ
れなく、その自づと正確なオーバーラップ状態に合致さ
れる結果となる。
【0041】(28)(29)(30)は上記クランプ
バンド(11)における内側重合部分(11a)と外側
重合部分(11b)とのオーバーラップしない中間部分
(11c)に位置しつつ、その金属帯板材料(M)の長
手中心線上に沿うかなり細長い平面視の楕円形として大
きく開口分布された複数の抜き長孔であり、クランプバ
ンド(11)自身の軽量化に役立つ。
【0042】本発明は上記構成を備えた開放型のクラン
プ金具であるため、これを用いてゴムや合成樹脂などの
弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、
軸用ブーツ、その他の被固定物(10)を、これと対応
する接手管や開閉コック、回転軸、その他の各種機器
(31)における接続円周面へ締結作業するに当って
は、上記クランプバンド(11)を被固定物(10)の
接続円周面へ直径方向から捲き掛けて、その内側重合部
分(11a)の仮止め爪(18)を図9〜12のように
外側重合部分(11b)の固定爪(25)と喰い付き係
止させることにより、一旦仮止め状態に保つ。
【0043】そのクランプバンド(11)の仮止め状態
では図11、12から明白なように、内側重合部分(1
1a)におけるノーズ(12)のパイロット片(12
a)が、外側重合部分(11b)のノーズ受け入れ長孔
(24)へ進入して、その内側重合部分(11a)と外
側重合部分(11b)とが自づと正確にオーバーラップ
することとなり、併せて内側重合部分(11a)の第1
工具受け止め爪(20)と外側重合部分(11b)の第
2工具受け止め爪(26)とが、互いに逆向きの傾斜姿
勢状態として且つ一定間隔(D1)を保って並列する。
【0044】そこで、次に図9のような引き絞り式操作
工具(P)の先端部に具備する左右一対の作用爪(3
2)を、上記クランプバンド(11)の第1、2工具受
け入れ孔(16)(23)へ差し入れて、その第1、2
工具受け止め爪(20)(26)へ係合させる。上記仮
止め状態における第1、2工具受け止め爪(20)(2
6)の一定間隔距離(D1)は、その操作工具(P)の
両作用爪(32)を常時一定の開度に保つことに役立
ち、いたづらに大きく拡開させる必要がない。
【0045】そして、上記操作工具(P)における左右
一対のハンドル(33)を強く握り締め操作して、その
両作用爪(32)を図11から図13のように組立支点
軸(34)の廻りに引き絞れば、上記クランプバンド
(11)の口径が強制的に収縮変形され、その過程では
内側重合部分(11a)の切り離し一端をなすノーズ
(12)のパイロット片(12a)が、外側重合部分
(11b)のノーズ受け入れ長孔(24)に沿って進行
する。
【0046】他方、上記引き絞り操作の続行に連れて、
外側重合部分(11b)の切り離し他端に位置する固定
爪(25)と、内側重合部分(11a)の本締め爪(1
9)とが相互に乗り越える如く移行して、その両重合部
分(11a)(11b)における重合平面上での最終的
に喰い付き係止し合うこととなり、茲にクランプバンド
(11)が図14、15のように扁平な本締め状態とし
て施錠される結果、上記被固定物(10)は各種機器
(31)の接続円周面へ緊締状態に固定されるの であ
る。
【0047】その場合、本締め状態における予備工具受
け止め爪(21)と第2工具受け止め爪(26)との間
隔距離(D2)は、上記仮止め状態における第1、2工
具受け止め爪(20)(26)の相互間隔距離(D1)
とほぼ等しく寸法化されている。
【0048】このような関係状態を保てるように、その
クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外
側重合部分(11b)には上記第1、2工具受け止め爪
(20)(26)や予備工具受け止め爪(21)、仮止
め爪(18)、本締め爪(19)などが配列設置されて
いるわけである。
【0049】又、上記クランプバンド(11)の仮止め
状態から本締め状態への引き絞り操作過程において、そ
の内側重合部分(11a)から外向きに***する仮止め
爪(18)は、外側重合部分(11b)のトンネル(2
7)内を相対的に通過し、その外側重合部分(11b)
によって強く押し下げられ、座屈するおそれがないた
め、クランプ金具の使用中に激しい振動や衝撃などの自
然的な外力を受けて、その本締め状態が万一解除された
としても、上記外側重合部分(11b)の固定爪(2
5)は内側重合部分(11a)の仮止め爪(18)に受
け止められることとなり、被固定物(10)から脱落す
るおそれがない。
【0050】尚、上記本締め状態に固定維持した後、そ
の操作工具(P)の両作用爪(32)をクランプバンド
(11)の第1、2工具受け入れ孔(16)(23)か
ら外方へ抜き出すことは、言うまでもない。
【0051】更に、本発明のクランプ金具ではそのクラ
ンプバンド(11)の内側重合部分(11a)に解除用
の予備工具受け入れ孔(17)も開口形成されており、
その開口エッジが予備工具受け止め爪(21)として、
外側重合部分(11b)における締結用兼解除用第2工
具受け入れ孔(23)の第2工具受け止め爪(26)
逆向きの傾斜姿勢状態に並列設置されているため、上記
本締め状態を意図的に解除することもできる。
【0052】つまり、その解除作業を行なうに当っては
図16のように、上記内側重合部分(11a)の予備工
具受け入れ孔(17)と外側重合部分(11b)の第2
工具受け入れ孔(23)へ、やはり引き絞り式操作工具
(P)の両作用爪(32)を差し入れて、これを予備工
具受け止め爪(21)と第2工具受け止め爪(26)へ
係合させるのである。
【0053】その際、上記本締め状態における予備工具
受け止め爪(21)と第2工具受け止め爪(26)との
間隔距離(D2)は、仮止め状態における第1、2工具
受け止め爪(20)(26)の相互間隔距離(D1)と
ほぼ等しく寸法化されている関係上、操作工具(P)の
両作用爪(32)をいたづらに大きく拡開させる必要が
なく、その開度を常に一定として、容易にすばやく係合
させることができ、引き絞り操作を確実に便利良く行な
える。
【0054】そして、その引き絞り操作を行なえば、上
記外側重合部分(11b)の固定爪(25)と内側重合
部分(11a)の本締め爪(19)との喰い付き係止状
態が、図17のように強制的に解除されることになるた
め、各種機器(31)の接続円周面から被固定物(1
0)を取りはずし交換することができ、その保守・点検
などの必要性に対処し得るのであり、クランプ金具の用
途も広がる。尚、上記クランプバンド(11)の仮止め
爪(18)は座屈するおそれがないため、その本発明の
クランプ金具を支障なく繰り返し使用できることは、言
うまでもない。
【0055】本発明の上記構成によれば、クランプバン
ド(11)における外側重合部分(11b)の切り離し
他端位置から斜め内向きに陥没する固定爪(25)が、
同じく内側重合部分(11a)から逆な斜め外向きに隆
起する本締め爪(19)と喰い付き係止し合い、そのク
ランプバンド(11)の本締め状態が両重合部分(11
a)(11b)の重合平面上において施錠固定されるよ
うになっているため、 上記外側重合部分(11b)の固
定爪(25)が不慮に反り起き浮上するおそれはなく、
その結果冒頭に述べた特開平4−210188号発明の
ように、内側重なり部分(21)から端末保持部(5
0)を特殊なトンネル形態に張り出し形成して、その内
部へ外側重なり部分(22)の第1端(13)を挿入す
る必要がなく、上記本締め状態からの意図する人為強制
的な解除も可能となる前提ができ上がる。
【0056】しかも、本発明における上記本締め爪(1
9)と固定爪(25)との喰い付き係止し合う個所は、
内側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(20)
と外側重合部分(11b)の第2工具受け止め爪(2
6)との向かい合う相互間に臨み、その一定間隔距離
(D2)の言わば内側に介在するため、上記内側重合部
分(11a)の第1工具受け止め爪(20)における本
締め爪(19)との逆な隣接側へ、クランプバンド解除
用の予備工具受け止め爪(21)を設けることにより、
そのクランプバンド締結用の引き絞り式操作工具(P)
を使って、上記クランプバンド(11)の本締め状態を
意図的に解除することもできるのである。
【0057】この点、上記特開平4−210188号発
明の構成では、第1、2工具引掛け部(40)(45)
の相互間隔距離(w)から言わば外側へ遠く離れた位置
において、バンドボディ(11)の内側重なり部分(2
1)から外向きに張り出した突起群(35)(35)
(55)が、同じく外側重なり部分(22)に開口分布
された第1〜3係止孔(30a)(30b)(30c)
へ重畳的に入り込み係止しているほか、その外側重なり
部分(22)の第1端(13)が内側重なり部分(2
1)から***した端末保持部(50)のトンネル内に挿
入されているため、その図6〜10の本締め状態を人為
強制的に解除すべく、工具(60)のアーム先端部(6
2a)(63a)を第1、2工具引掛け部(40)(4
5)へ係合させて引き絞り操作した場合、上記第1端
(13)が端末保持部(50)のトンネル内へますます
深く進入することになり、その本締め状態を意図的に解
除することは不可能である。
【0058】更に言えば、本発明における内側重合部分
(11a)の第1工具受け止め爪(20)を、クランプ
バンド解除用予備工具受け止め爪(21)の位置へ配設
することにより、その別個な予備工具受け止め爪(2
1)の設置を省略し、第1、2工具受け止め爪(20)
(26)へ引き絞り式操作工具(P)の両作用爪(3
2)を係合させて、クランプバンド(11)の本締め状
態を意図的に解除することも考えられるが、そうすると
クランプバンド(11)を本締め状態に施錠する際、上
記操作工具(P)の両作用爪(32)を大きく拡開させ
なければならず、その引き絞り操作に強大な力を要する
ことになる結果、大量のクランプ金具を軽労働でのすば
やく締結作業することができない。
【0059】本発明の構成上、そのクランプバンド(1
1)の内側重合部分(11a)に締結用第1工具受け止
め爪(20)と別個な解除用予備工具受け止め爪(2
1)を設置したことは、このような課題も改良できる点
に格別の技術的意味がある。
【0060】特に、図示実施形態の構成によれば、クラ
ンプバンド(11)の仮止め爪(18)も第1、2工具
受け止め爪(20)(26)の向かい合う相互間に介在
しており、その仮止め状態における第1、2工具受け止
め爪(20)(26)の相互間隔距離(D1)と、本締
め状態における予備工具受け止め爪(21)と第2工具
受け止め爪(26)との間隔距離(D2)とが、ほぼ等
しい寸法として関係設定されているため、上記クランプ
バンド(11)の本締めとその意図的な解除を行なうに
当り、常に引き絞り式操作工具(P)の開度を一定とし
て、すばやく便利に引き絞り操作できる利点もある。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の構成では一定長
さ(L)にカットされた金属帯板材料(M)から成るク
ランプバンド(11)を、その捲き曲げ一端側となる内
側重合部分(11a)と同じく捲き曲げ他端側となる外
側重合部分(11b)とが一定量(X)だけ部分的にオ
ーバーラップする円形リング状に捲き曲げ立体化し、
【0062】そのクランプバンド(11)の口径を人為
強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂な
どの弾性材料から成る流体給送用ホースや防塵用ベロー
ズ、軸用ブーツ、その他の被固定物(10)を、これと
対応する各種機器(31)の接続円周面へ締結固定する
クランプ金具において、
【0063】上記内側重合部分(11a)の切り離し一
端を金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定
幅(W1)のノーズ(12)として切り欠き、
【0064】その内側重合部分(11a)には上記ノー
ズ(12)からクランプバンド(11)のオーバーラッ
プしない中間部分(11c)の存在方向に向かって、順
次に固定爪用第1、2受け入れ孔(14)(15)、ク
ランプバンド締結用第1工具受け入れ孔(16)並びに
クランプバンド解除用予備工具受け入れ孔(17)を各
々開口分布させ、
【0065】上記固定爪用第1受け入れ孔(14)にお
けるノーズ(12)と隣り合う側の開口エッジをクラン
プバンド(11)の仮止め爪(18)として、又固定爪
用第2受け入れ孔(15)における上記第1受け入れ孔
(14)と隣り合う側の開口エッジを同じくクランプバ
ンド(11)の本締め爪(19)として、各々一定角度
(α)(β)の斜め外向きに切り起すと共に、
【0066】上記第1工具受け入れ孔(16)における
固定爪用第2受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エ
ッジを第1工具受け止め爪(20)として、又上記予備
工具受け入れ孔(17)における第1工具受け入れ孔
(16)と隣り合う側の開口エッジを予備工具受け止め
爪(21)として、各々一定角度(γ)(δ)の斜め外
向きに切り起す一方、
【0067】上記外側重合部分(11b)にはその切り
離し他端側から中間部分(11c)の存在方向に向かっ
て、順次に上記仮止め爪(18)と本締め爪(19)と
の択一受け入れ孔(22)、クランプバンド締結用兼解
除用の第2工具受け入れ孔( 23)並びに上記ノーズ
(12)の受け入れ長孔(24)を各々開口分布させ、
【0068】その択一受け入れ孔(22)と第2工具受
け入れ孔(23)との境界部に上記仮止め爪(18)の
逃し入れ通過用トンネル(27)を設けると共に、
【0069】上記択一受け入れ孔(22)におけるクラ
ンプバンド(11)の切り離し他端と隣り合う側の開口
エッジを固定爪(25)として、上記仮止め爪(18)
並びに本締め爪(19)と対応する一定角度(ε)の逆
な斜め内向きに切り起し、又上記第2工具受け入れ孔
(23)における択一受け入れ孔(22)と隣り合う側
の開口エッジをクランプバンド締結用兼解除用の第2工
具受け止め爪(26)として、上記第1工具受け止め爪
(20)と対峙する一定角度(θ)の斜め外向きに切り
起し、
【0070】上記内側重合部分(11a)の仮止め爪
(18)と外側重合部分(11b)の固定爪(25)と
を喰い付き係止させたクランプバンド(11)の仮止め
状態から、その内側重合部分(11a)の第1工具受け
止め爪(20)と外側重合部分(11b)の第2工具受
け止め爪(26)との双方へ係合させた引き絞り操作工
具(P)の作用爪(32)を引き絞り操作することによ
り、上記外側重合部分(11b)の固定爪(25)を内
側重合部分(11a)の本締め爪(19)と喰い付き係
止させて、クランプバンド(11)の本締め状態に施錠
固定すると共に、
【0071】その本締め状態にある上記外側重合部分
(11b)の第2工具受け止め爪(26)と、内側重合
部分(11a)の予備工具受け止め爪(21)との双方
へ係合させた上記操作工具(P)の作用爪(32)を引
き絞り操作することにより、上記本締め状態を意図的に
解除できるように定めてあるため、冒頭に述べた従来技
術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0072】特に、引き絞り操作式の再使用可能なクラ
ンプ金具として請求項2の構成を採用するならば、クラ
ンプバンド(11)の本締めとその意図的な解除を、開
度の 一定な操作工具(P)によって軽労力での便利良く
行なうことができ、その操作工具(P)の両作用爪(3
2)をいたづらに大きく拡開させる必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ金具の展開平板状態を示
す平面図である。
【図2】図1の中間部を切り欠いて示す拡大平面図であ
る。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】クランプ金具を捲き曲げ立体化した製品として
の斜面図である。
【図5】図4のクランプ金具を締結した状態(本締め状
態)の斜面図である。
【図6】クランプ金具による被固定物の締結使用状態を
示す半欠截断面図である。
【図7】図6の部分拡大平面図である。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】引き絞り式操作工具を示す正面図である。
【図10】操作工具によるクランプ金具の仮止め操作過
程を示す正面図である。
【図11】図10に続くクランプ金具の仮止め状態を示
す正面図である。
【図12】図11の部分拡大図である。
【図13】図11に続くクランプ金具の本締め状態を示
す正面図である。
【図14】図13の部分拡大図である。
【図15】図14の15−15線に沿う拡大断面図であ
る。
【図16】クランプ金具の本締め状態を解除する操作過
程の正面図である。
【図17】図16に続くクランプ金具の解除状態を示す
正面図である。
【符号の説明】
(10)・被固定物 (11)・クランプバンド (11a)・内側重合部分 (11b)・外側重合部分 (11c)・中間部分 (12)・ノーズ (14)・固定爪用第1受け入れ孔 (15)・固定爪用第2受け入れ孔 (16)・第1工具受け入れ孔 (17)・予備工具受け入れ孔 (18)・仮止め爪 (19)・本締め爪 (20)・第1工具受け止め爪 (21)・予備工具受け止め爪 (22)・択一受け入れ孔 (23)・第2工具受け入れ孔 (24)・ノーズ受け入れ長孔 (25)・固定爪 (26)・第2工具受け止め爪 (27)・トンネル (31)・各種機器 (32)・操作工具の作用爪 (M)・金属帯板材料 (P)・操作工具 (D1)(D2)・間隔距離 (L)・一定長さ (T)・一定厚み (X)・一定量 (W)(W1)・一定幅 (α)(β)(γ)(δ)(ε)(θ)・一定傾斜角度

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定長さ(L)にカットされた金属帯板材
    料(M)から成るクランプバンド(11)を、その捲き
    曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と同じく捲き
    曲げ他端側となる外側重合部分(11b)とが一定量
    (X)だけ部分的にオーバーラップする円形リング状に
    捲き曲げ立体化し、 そのクランプバンド(11)の口径を人為強制的に収縮
    変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの弾性材料
    から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブー
    ツ、その他の被固定物(10)を、これと対応する各種
    機器(31)の接続円周面へ締結固定するクランプ金具
    において、 上記内側重合部分(11a)の切り離し一端を金属帯板
    材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)の
    ノーズ(12)として切り欠き、 その内側重合部分(11a)には上記ノーズ(12)か
    らクランプバンド(11)のオーバーラップしない中間
    部分(11c)の存在方向に向かって、順次に固定爪用
    第1、2受け入れ孔(14)(15)、クランプバンド
    締結用第1工具受け入れ孔(16)並びにクランプバン
    解除用予備工具受け入れ孔(17)を各々開口分布さ
    せ、 上記固定爪用第1受け入れ孔(14)におけるノーズ
    (12)と隣り合う側の開口エッジをクランプバンド
    (11)の仮止め爪(18)として、又固定爪用第2受
    け入れ孔(15)における上記第1受け入れ孔(14)
    と隣り合う側の開口エッジを同じくクランプバンド(1
    1)の本締め爪(19)として、各々一定角度(α)
    (β)の斜め外向きに切り起すと共に、 上記第1工具受け入れ孔(16)における固定爪用第2
    受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エッジを第1工
    具受け止め爪(20)として、又上記予備工具受け入れ
    孔(17)における第1工具受け入れ孔(16)と隣り
    合う側の開口エッジを予備工具受け止め爪(21)とし
    て、各々一定角度(γ)(δ)の斜め外向きに切り起す
    一方、 上記外側重合部分(11b)にはその切り離し他端側か
    ら中間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に上
    記仮止め爪(18)と本締め爪(19)との択一受け入
    れ孔(22)、クランプバンド締結用兼解除用の第2工
    具受け入れ孔(23)並びに上記ノーズ(12)の受け
    入れ長孔(24)を各々開口分布させ、その択一受け入れ孔(22)と第2工具受け入れ孔(2
    3)との境界部に上記仮止め爪(18)の逃し入れ通過
    用トンネル(27)を設けると共に、 上記択一受け入れ孔(22)におけるクランプバンド
    (11)の切り離し他端と隣り合う側の開口エッジを固
    定爪(25)として、上記仮止め爪(18)並びに本締
    め爪(19)と対応する一定角度(ε)の逆な斜め内向
    きに切り起し、又上記第2工具受け入れ孔(23)にお
    ける択一受け入れ孔(22)と隣り合う側の開口エッジ
    クランプバンド締結用兼解除用の第2工具受け止め爪
    (26)として、上記第1工具受け止め爪(20)と対
    峙する一定角度(θ)の斜め外向きに切り起し、 上記内側重合部分(11a)の仮止め爪(18)と外側
    重合部分(11b)の固定爪(25)とを喰い付き係止
    させたクランプバンド(11)の仮止め状態から、その
    内側重合部分(11a)の第1工具受け止め爪(20)
    と外側重合部分(11b)の第2工具受け止め爪(2
    6)との双方へ係合させた引き絞り操作工具(P)の作
    用爪(32)を引き絞り操作することにより、上記外側
    重合部分(11b)の固定爪(25)を内側重合部分
    (11a)の本締め爪(19)と喰い付き係止させて、
    クランプバンド(11)の本締め状態に施錠固定すると
    共に、 その本締め状態にある上記外側重合部分(11b)の第
    2工具受け止め爪(26)と、内側重合部分(11a)
    の予備工具受け止め爪(21)との双方へ係合させた上
    記操作工具(P)の作用爪(32)を引き絞り操作する
    ことにより、上記本締め状態を意図的に解除できるよう
    に定めたことを特徴とする引き絞り操作式の再使用可能
    クランプ金具。
  2. 【請求項2】クランプバンド(11)の仮止め状態にお
    ける第1、2工具受け止め爪(20)(26)の相互間
    隔距離(D1)と、同じく本締め状態における第2工具
    受け止め爪(26)と予備工具受け止め爪(21)との
    間隔距離(D2)を、ほぼ等しく寸法化したことを特徴
    とする請求項1記載の引き絞り操作式の再使用可能な
    ランプ金具。
  3. 【請求項3】クランプバンド(11)の内側重合部分
    (11a)から仮止め爪(18)を金属帯板材料(M)
    の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ、同じく本締め爪
    (19)を金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等し
    い寸法だけ、何れも斜め外向きに各々切り起す一方、 同じくクランプバンド(11)の外側重合部分(11
    b)から固定爪(25)を金属帯板材料(M)の厚み
    (T)とほぼ等しい寸法だけ斜め内向きに切り起して、 上記本締め爪(19)と固定爪(25)との喰い付き係
    止によるクランプバンド(11)の本締め状態を、その
    内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)との
    重合平面上において施錠固定するように定めたことを特
    徴とする請求項1記載の 引き絞り操作式の再使用可能な
    クランプ金具。
  4. 【請求項4】クランプバンド(11)の内側重合部分
    (11a)に開口分布する固定爪用第1、2受け入れ孔
    (14)(15)とクランプバンド解除用予備工具受け
    入れ孔(17)を、何れも平面視の楕円形に各々形成す
    る一方、 同じく内側重合部分(11a)に開口するクランプバン
    ド締結用第1工具受け入れ孔(16)を平面視の長孔形
    態とし、且つその上記予備工具受け入れ孔(17)と隣
    り合う側の開口エッジを平面視のV字型に切り欠いたこ
    とを特徴とする請求項1記載の引き絞り操作式の再使用
    可能なクランプ金具。
  5. 【請求項5】クランプバンド(11)の外側重合部分
    (11b)に開口する仮止め爪(18)と本締め爪(1
    9)との選択受け入れ孔(22)を、平面視の楕円形に
    形成する一方、 同じく外側重合部分(11b)に開口するクランプバン
    ド締結用兼解除用第2工具受け入れ孔(23)を平面視
    の長孔形態とし、且つそのノーズ受け入れ長孔(24)
    と隣り合う側の開口エッジを平面視のV字型に切り欠い
    たことを特徴とする請求項1記載の引き絞り操作式の再
    使用可能なクランプ金具。
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