JP3051138U - 額 縁 - Google Patents

額 縁

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JP3051138U
JP3051138U JP1998000731U JP73198U JP3051138U JP 3051138 U JP3051138 U JP 3051138U JP 1998000731 U JP1998000731 U JP 1998000731U JP 73198 U JP73198 U JP 73198U JP 3051138 U JP3051138 U JP 3051138U
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紘 山田
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株式会社ニチエイ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】額縁を壁面等に吊掛ける展示が、別途に部材を
用意せずとも行なえるようにして、利便性を図る。ま
た、様々な展示の仕方を選択できるようにする。 【構成】壁面等の額縁吊掛位置に固定可能で掛止用のフ
ック部35を有した掛止部材31を設けるとともに、該
掛止部材31を係合する係合凹部32を、額縁11を構
成する裏板13に形成し、上記掛止部材31および係合
凹部32間に、額縁11の面方向における相互間の角度
を調整する角度調整機構33を形成した。また、上記係
合凹部32に掛止部材31を係合したとき掛止部材31
の両側に、当該支持脚37の上端部の枢着片36が位置
するように、支持脚37を枢着した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、書画等の展示物を展示するための額縁に関し、より詳しくは、別 の部材を用意せずとも吊掛展示ができるような額縁の提供を課題とする。
【0002】
【従来の技術】
額縁は一般に、水平な面の上に立てるか、垂直な面に吊掛けるかして展示がな される。立てる展示に際しては、「人」の字のように額縁を支える支持脚を必要 とするが、この支持脚を額縁に一体的に組み込んで紛失の心配をなくし、取扱い を容易にしたものがある。
【0003】 しかし、吊掛ける展示に際して必要なもの、例えば壁面に固定するフック等を 組み込んだ額縁はない。額縁とフックとは別のものという固定観念があるからと 考えられる。したがって、吊掛けて展示しようとする場合には、フックを別途に 用意するとともに、これを所定位置に固定し、これに直接、あるいは紐等を介し て吊掛ける必要があり、作業が煩わしい等、不都合な場合があった。
【0004】
【解決すべき課題及びそのための手段】
そこでこの考案は、吊掛けに必要なものを組み込むことで、別途に部材を用意 せずとも吊掛展示ができるようにする額縁の提供を主たる課題とする。
【0005】 そのための手段は、枠材の背面側から裏板を嵌め込み展示物を挟んで保持する 額縁であって、壁面等の額縁吊掛位置に固定する掛止部材を設けるとともに、該 掛止部材を係合する係合凹部を前記裏板に形成した額縁であることを特徴とする 。
【0006】 なお、前記掛止部材および係合凹部間に、額縁の面方向における相互間の角度 を調整する角度調整機構を形成するとよい。
【0007】 また、前記係合凹部を、額縁の吊掛方を変更できるよう異なる方向性を以て複 数箇所に形成するとよい。
【0008】 さらに、前記掛止部材には、額縁の背面側に取付けた吊り紐を掛止するフック 部を形成するとよい。
【0009】 さらにまた、前記額縁を立てるべく、左右方向に弾性変位する左右一対の枢着 片を上端部に有した支持脚を形成するとともに、上記枢着片の外側面の上端に、 外方へ突出する枢着軸を形成し、該枢着軸を挿嵌する枢着穴を左右両側面に有し た枢着部を前記裏板に形成するとともに、前記係合凹部を上記枢着部に形成し、 前記掛止部材が上記枢着片間に位置するように設定するとよい。
【0010】 また別の手段は、背面側の内周部を嵌め込み部とする断面略L字状をなす枠状 の枠材に対し、該枠材の背面側から上記嵌め込み部に裏板を嵌め込み展示物を挟 んで保持する額縁であって、前記裏板の外周縁に、辺に沿って所定距離移動する スライダを設け、該スライダの外側面には、上面が一方へ向けて低くなるように 傾斜する係合片を突設し、前記枠材の内側面には、上記裏板を前記嵌め込み部に 嵌め込んだときに上記係合片の挿入を許容するとともに、天井面が一方へ行くほ ど低くなるように傾斜する係合溝を形成し、上記スライダの一方向へ向けての移 動により上記係合片の上面が上記係合溝の天井面を摺動するように設定し、壁面 等の額縁吊掛位置に固定可能で、額縁の背面側に取付けた吊り紐を掛止するフッ ク部を有する掛止部材を設け、該掛止部材を係合する係合凹部を前記裏板に形成 し、額縁を立て掛けるべく、左右方向に弾性変位する左右一対の枢着片を上端部 に有した支持脚を形成するとともに、上記枢着片の外側面の上端に、外方へ突出 する枢着軸を形成し、該枢着軸を挿嵌する枢着穴を左右両側面に有した枢着部を 前記裏板に形成するとともに、前記係合凹部を上記枢着部に形成し、前記掛止部 材が上記枢着片間に位置するように設定した額縁であることを特徴とする。
【0011】
【作用及び効果】
すなわち、上述のように額縁の裏板に係合凹部を形成し、この係合凹部に、壁 面等に固定する掛止部材を係合するようにしたので、換言すれば上述の掛止部材 を額縁に組み込んだので、額縁を吊掛て展示するときには従来のようにフック等 を別途用意する必要はなく、展示の作業が円滑に進行する。しかも、紐等を用い て吊下げる吊掛展示のほか、壁面等に固定した掛止部材に裏板の係合凹部を係合 することによる、壁等に密着したような吊掛展示もでき、展示のバリエーション が広がる。
【0012】 また請求項2のように、掛止部材および係合凹部間に相互間の角度を調整する 角度調整機構を形成すると、額縁を掛止部材に直接掛ける場合に、掛止部材を真 に正しく真っ直ぐに固定しなくとも、額縁を掛けた後で調整することが可能で、 作業性がよく、見栄えのする展示が行なえる。掛止部材を額縁に組み込むことに よってはじめて達成し得る顕著な効果である。
【0013】 請求項3のように係合凹部を複数箇所に形成すると、例えば額縁が長方形の場 合には、縦長に展示したり横長に展示したりすることが適宜選択でき、さらに展 示のバリエーションが広がる。
【0014】 請求項4のように掛止部材にフック部を形成すると、上述の如く額縁を壁に密 着したような吊掛けのほかに、吊り紐を介しての展示ができるとともに、上述の ように壁に密着したような吊掛を行なった時には掛止部材のフック部があくので 、吊掛けた額縁の下に、そのタイトルや説明等のような付属物を吊下げることも できる。
【0015】 請求項5のように支持脚を取付けると、水平面上での立てる展示も行なえる。 その上、掛止部材を係合する係合凹部を支持脚を枢着する枢着部に形成して、掛 止部材を係合凹部に係合したときに掛止部材が支持脚の枢着片間に位置するよう にしたので、掛止部材を係合しているときには支持脚が外れないようにすること ができる。したがって、支持脚の裏板に対する枢着構造を簡素にしても、充分に 強度のある支持構造を得られる。この効果も、掛止部材を額縁に組み込むことに よって達成し得る顕著な効果である。
【0016】 請求項6のように構成すると、上述のすべての効果を達成する上、展示物の厚 みが厚くても薄くても、適宜の押圧力で適正に保持でき、展示が可能となる。す なわち、展示物を保持するには、枠材のはめ込み部に対し背面側から展示物や裏 板を嵌め込んでから、スライダを、移動可能な位置まで一方向に向けて移動すれ ばよい。スライダの係合片が係合溝内を摺動し、傾斜面によって枠材と裏板との 間で額縁の正面側に向けての相対移動が起こる。つまり、スライダの移動に連れ て裏板が正面側に移動する。
【0017】
【考案の実施の形態】
この考案の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。 額縁11は、内周部を嵌め込み部12aとする長方形枠状の枠材12に対し、 この枠材12の背面側から上記嵌め込み部12aに裏板13を嵌め込み、シート 状の展示物14を挟んで保持するもので、図1に分解斜視図で示したような各部 材で構成される。すなわち、断面略L字形で正面側の内周縁に係止段部12bを 有する枠材12と、この枠材12の背面側の嵌め込み部12aに嵌める透明のカ バー部材15と、(展示物14と、)補助板16と、裏板13である。
【0018】 そしてこの額縁11では、別途にフック部材を用意せずとも吊掛展示ができる ようにするとともに、水平面に立てる展示も行なえるようにすべく、次の構成を 有している。
【0019】 すなわち、壁面等の額縁吊掛位置に固定する掛止部材31を設けるとともに、 該掛止部材31を係合する係合凹部32を前記裏板13に形成している(構成1 )。
【0020】 また、前記掛止部材31および係合凹部32間に、額縁11の面方向における 相互間の角度を調整する角度調整機構33を形成している(構成2)。
【0021】 さらに、前記係合凹部32を、額縁11の吊掛方を変更できるよう異なる方向 性を以て複数箇所に形成している(構成3)。
【0022】 そしてまた、前記掛止部材31に、額縁11の背面側に取付けた吊り紐34を 掛止するフック部35を形成している(構成4)。
【0023】 そしてさらに、前記額縁11を立てるべく、左右方向に弾性変位する左右一対 の枢着片36,36を上端部に有した支持脚37を形成するとともに、上記枢着 片36,36の外側面の上端に、外方へ突出する枢着軸36a,36aを形成し 、該枢着軸36a,36aを挿嵌する枢着穴38を左右両側面に有した枢着部3 9を前記裏板13に形成するとともに、前記係合凹部32を上記枢着部39に形 成し、前記掛止部材31が上記枢着片36,36間に位置するように設定してい る(構成5)。
【0024】 図7は上記掛止部材31の斜視図である。この掛止部材31は合成樹脂製で、 下部31aよりも上部31bを肉厚に形成して、この上部に3本の釘40…を真 っ直ぐと斜めとに差し込む直孔41および斜孔42,42を形成し、前面の中央 部には材料弾性で前後に弾性変位する、先端面が半球状の弾性突起43を形成し ている。また、両側の前面側には、翼状の差し込み片44,44を横に張り出す ように形成し、この差し込み片44の裏面に、図8(掛止部材の背面図)に示し た如く、上記弾性突起43を回動中心とするような断面三角形の凸凹44aを形 成している。この凸凹44aと上記弾性突起43とが前記角度調整機構33の一 部をなす。さらに、下部31aの前面には、前記フック部35を形成している。
【0025】 図9は、上記掛止部材31を係合する係合凹部32と、前記支持脚37の上端 部を示す斜視図である。このように係合凹部32は、掛止部材31の前側半分程 が入る深さで、掛止部材31の上部31bが対応する位置には、その上部31b の前面を受ける段部45を形成するとともに、上記差し込み片44の裏面に対応 する位置には、これと対接する押さえ片46,46を形成している。上記段部4 5には掛止部材31の弾性突起43が係合する凹面部45aを形成している。ま た、上記押さえ片46の下面には、上記掛止部材31の凸凹44aと噛合する凸 凹46aを形成している。以上の各部で前記角度調整機構33を構成する。
【0026】 上述の係合凹部32は、図1、図2にも示したように、額縁11の吊掛方を変 更できるよう、横長に吊掛けるときに使用する第1の位置のほか、縦長に吊掛け るときに使用する第2の位置にも形成している。第1の位置からは、支持脚37 を没入する収納凹部47を連接している。
【0027】 また、各係合凹部32,32の下部の両側壁には、前記枢着穴38を形成して 、該部位を、支持脚37を枢着する枢着部39としている。
【0028】 上記支持脚37は、上端部に左右方向に弾性変位する枢着片36,36を有し たもので、各枢着片36,36の外側面に形成した枢着軸36aを、上記枢着穴 38に挿嵌するようにしている。また、支持脚37の下端の両側部には、接地部 37a,37aを形成しており、上記収納凹部47に回動して収納したときに、 この接地部37a,37aが収納凹部47の下端部内側面に当接して収まった状 態を維持できるようにしている。引き出すときには接地部37a,37a間に指 を引掛ければよい。さらに、図3等に示したように、支持脚37内の下部には、 C字形のクリップ部37bを形成して、前記掛止部材31を釘で止めるときに使 用する棒状の治具48を装填できるようにしている。
【0029】 上記掛止部材31の取付けは、支持脚37を枢着部39に枢着した後、図10 に示したように行なう。すなわち支持脚37の上端部の枢着片36,36間に掛 止部材31を入れた後(図10の実線参照)、上へ押し上げればよい(図10の 仮想線参照)。掛止部材31の弾性突起43が係合凹部32の凹面部45aに係 合するとともに、掛止部材31における差し込み片44と係合凹部32における 押さえ片46の凸凹44a,46aが相互に噛合する。
【0030】 図11は、吊掛けた額縁11の面方向における角度を調整するための前記角度 調整機構33の作用状態を示した断面図である。つまり、額縁11を前から押さ え付けると、裏板13が掛止部材31の弾性突起43を押して弾性変位させる。 すると係合凹部32の押さえ片46の凸凹46aが、掛止部材の31差し込み片 44の凸凹44aから離れ、噛合が解除される。この状態で額縁11を傾けると 、弾性突起43を中心に回動し、額縁11の角度を調整できるわけである(図1 2参照)。
【0031】 なお、図1、図2に示したように裏板13には、吊掛に際して吊り紐34を利 用できるように、掛け渡す吊り紐34を結び付ける紐挿通部49…を、4か所、 すなわち額縁11を横長に吊るときと、縦長に吊るときに使用できるように形成 している。
【0032】 またこの額縁11では、厚みの厚い展示物14でも薄い展示物14でも保持で きるようにするため、枠材12と裏板13とに次の構成を有している。裏板13 には、図2に明らかなように4つの各辺にそれぞれスライダ21を形成し、また 枠材12は、その嵌め込み部12aの深さを上記カバー部材15と補助板16と 裏板13の厚みを合計した厚みよりも深く設定するとともに、内周面に係合溝2 2を有している。
【0033】 スライダ211は、辺に沿って所定距離摺動するもので、外側面には、枠材1 2に向けて突出する係合片23を形成している。上記係合溝22はこの係合片2 3の挿入を許容するもので、辺方向に沿ってスライダ21のスライド部位24に 対応させて形成している。図3は額縁11の縦断面図であり、この図に示したよ うに、枠材12の嵌め込み部12aに嵌め込んだ補助板16と裏板13は、展示 物14を正面側に押付けるようにするわけであり、この押付け量がスライダ21 の移動量に比例して増加するのである。
【0034】 図4は要部を示す断面図、図5はその斜視図、図6は作用状態の断面図である 。これらに示されるように、スライダ21は本体21aをコ字状に形成し、上面 に手で摺動操作する際の便宜のため凹凸のスベリ止め面21aを形成している。 図中21cは摺動のためのガイド突起である。そしてこの本体21aの外側面に 上記係合片23を形成するわけであるが、この係合片23は、その上面23aを 、スライダ1の作用方向に行くほど低くなるように傾斜したブロック状で、上面 23aには係止のための凸凹23bをスライド方向とは直角の方向に沿って形成 している。裏板13の上記スライド部位24は、図示したように本体21aの肉 厚分、上面、下面、外側面ともに小さく形成して、スライダ21を取付けたとき に面一になるようにしておく。
【0035】 前記係合溝23は、スライダ21が、スライド部位24の作用方向a(図5参 照)とは反対側の端に位置したときに、上記係合片23を嵌合する凹溝25の下 部から作用方向aに向けて形成しており、その天井面22aが作用方向aに行く ほど低くなるように、先の係合片23の上面23aと同じ傾斜に形成し、ここに も係止のための凸凹22bをスライド方向とは直角の方向に沿って形成して、係 合片23の上面23aとの間の摩擦抵抗を高められるようにしている(以上、構 成6)。
【0036】 なお、裏板13の背面は、図示したように必要な部位を凹ますように形成して 全体的に平らに形成するとよい。意匠感が良いからである。
【0037】 以下、上記額縁11の展示例を説明する。 図13は、額縁11を壁面50に密着したように展示した例であり、額縁11 から掛止部材31を分離してから、石膏ボード等よりなる壁面50に対し、まず 掛止部材31を釘で止める。このとき掛止部材31はなるべく真っ直ぐになるよ うにするが、厳密でなくともよい。そして、額縁11の裏板13の係合凹部32 をこの掛止部材31と係合する。係合した後、角度調整機構33を利用して、額 縁11が真っ直ぐになるよう調整すればよい。
【0038】 このようにして額縁11を展示したときには、掛止部材31のフック部35が 利用されていない状態になるので、例えば、図14に示したような使用ができる 。すなわち、このフック部35に別の吊り紐51を掛止して、額縁11の下に適 宜のプレート52が位置するように吊下げる。上記プレート52には、額縁11 に保持した展示物14の説明等を記載しておく。
【0039】 図15は、額縁11を壁面50から吊下げるように展示した例であり、額縁1 1から掛止部材31を分離してから、石膏ボード等よりなる壁面50に対し、ま ず掛止部材31を釘で止める。そして、額縁11の裏板13の紐挿通穴49に結 び付けて掛け渡した吊り紐34の中央部を掛止部材31のフック部35に掛止す る。
【0040】 図16は、磁石が吸着する金属製の材料よりなる壁面50等に額縁11を密着 したように展示した例である。額縁11の裏板13の上部など適宜位置に、両面 テープを介して磁石板53を貼り付けている。磁石板53は、図17に示したよ うにあらかじめ掛止部材31の裏面に一体化しておくもよい。この時もちろん、 釘40を挿通する直孔と斜孔は明けておく。
【0041】 図18は、額縁11を机の上や箪笥の上などの水平面に立てた展示状態を示し た例である。この場合には、支持脚37を収納凹部47より回動して引き出せば よい。
【0042】 以上のように構成した額縁11で展示物を保持するには、枠材12の嵌め込み 部12aに対し背面側からカバー部材16、展示物14、補助板16、裏板13 を順に嵌め込んでから、スライダ21を、移動可能な位置まで一方向(作用方向 a)に向けて移動すればよい。スイラダ21の係合片23が係合溝22内を摺動 し、相互の傾斜面(上面23aと天井面22a)によって枠材12と裏板13と の間で相対移動が起こり、裏板13が正面側に移動する。このため、スライダ2 1の移動量に応じて、展示物14を適宜の押圧力で適正に保持できる(前記構成 6の効果)。また、上記補助板16を介在させることで、裏板13の前面側が凸 凹であっても展示物14を綺麗に保持し、展示できる。
【0043】 また、額縁11の裏板13には係合凹部32を形成し、この係合凹部32に、 壁面等に固定する掛止部材31を係合するようにしたので、額縁11を吊掛て展 示するときには従来のようにフック等を別途用意する必要はなく、展示の作業が 円滑に進行する。しかも、紐等を用いて吊下げる吊掛展示のほか、壁面等に固定 した掛止部材31に裏板13の係合凹部32を係合することによる、壁等に密着 したような吊掛展示もでき、展示のバリエーションが広がる(前記構成1の効果 )。
【0044】 さらに、掛止部材31および係合凹部32間に相互間の角度を調整する角度調 整機構33を形成すると、額縁11を掛止部材31に直接掛ける場合に、掛止部 材31を真に正しく真っ直ぐに固定しなくとも、額縁11を掛けた後で調整する ことが可能で、作業性がよく、見栄えのする展示が行なえる。掛止部材31を額 縁11に組み込むことによってはじめて達成し得る顕著な効果である(前記構成 2の効果)。
【0045】 また、係合凹部32を複数箇所に形成しているので、額縁11が長方形の場合 には、縦長に展示したり横長に展示したりすることが適宜選択でき、さらに展示 のバリエーションが広がる(前記構成3の効果)。
【0046】 さらにまた、掛止部材31にフック部35を形成すると、上述の如く額縁11 を壁に密着したような吊掛けのほかに、吊り紐34を介しての展示ができるとと もに、上述のように壁に密着したような吊掛を行なった時には掛止部材31のフ ック部35があくので、吊掛けた額縁11の下に、そのタイトルや説明等のよう な付属物を吊下げることもできる(前記構成4の効果)。
【0047】 そしてまた、支持脚37を取付けているので、水平面上での立てる展示も行な える。その上、掛止部材31を係合する係合凹部32を支持脚37を枢着する枢 着部39に形成して、掛止部材31を係合凹部32に係合したときに掛止部材3 1が支持脚37の枢着片36,36間に位置するようにしたので、掛止部材31 を係合しているときには支持脚37が外れないようにすることができる。したが って、支持脚37の裏板13に対する枢着構造を簡素にしても、充分に強度のあ る支持構造を得られる。この効果も、掛止部材31を額縁11に組み込むことに よって達成し得る顕著な効果である(前記構成5の効果)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 額縁の分解斜視図。
【図2】 額縁の背面図。
【図3】 図2におけるA−A線矢視断面図。
【図4】 図2におけるB−B線矢視断面図。
【図5】 枠材と裏板の部分拡大斜視図。
【図6】 作用状態を示す説明図。
【図7】 掛止部材の斜視図。
【図8】 掛止部材の背面図。
【図9】 係合凹部と支持脚の上端部を示す斜視図。
【図10】 掛止部材と係合凹部の係合を示す断面図。
【図11】 角度調整機構の断面図。
【図12】 角度調整機構の作用状態を示す正面図。
【図13】 額縁の展示状態を示す断面図。
【図14】 額縁の展示状態を示す正面図。
【図15】 額縁の展示状態を示す断面図。
【図16】 額縁の展示状態を示す断面図。
【図17】 額縁の展示状態を示す断面図。
【図18】 額縁の展示状態を示す断面図。
【符号の説明】
11…額縁 12…枠材 12a…嵌め込み部 13…裏板 14…展示物 21…スライダ 22…係合溝 22a…天井面 22b…凸凹 23…係合片 23a…上面 23b…凸凹 31…掛止部材 32…係合凹部 33…角度調整機構 34…吊り紐 35…フック部 36…枢着片 36a…枢着軸 37…支持脚 38…枢着穴 39…枢着部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠材の背面側から裏板を嵌め込み展示物を
    挟んで保持する額縁であって、壁面等の額縁吊掛位置に
    固定する掛止部材を設けるとともに、該掛止部材を係合
    する係合凹部を前記裏板に形成した額縁。
  2. 【請求項2】前記掛止部材および係合凹部間に、額縁の
    面方向における相互間の角度を調整する角度調整機構を
    形成した請求項1記載の額縁。
  3. 【請求項3】前記係合凹部を、額縁の吊掛方を変更でき
    るよう異なる方向性を以て複数箇所に形成した請求項1
    または請求項2記載の額縁。
  4. 【請求項4】前記掛止部材に、額縁の背面側に取付けた
    吊り紐を掛止するフック部を形成した請求項1から請求
    項3のうちのいずれか一項に記載の額縁。
  5. 【請求項5】前記額縁を立てるべく、左右方向に弾性変
    位する左右一対の枢着片を上端部に有した支持脚を形成
    するとともに、上記枢着片の外側面の上端に、外方へ突
    出する枢着軸を形成し、該枢着軸を挿嵌する枢着穴を左
    右両側面に有した枢着部を前記裏板に形成するととも
    に、前記係合凹部を上記枢着部に形成し、前記掛止部材
    が上記枢着片間に位置するように設定した請求項1かか
    ら請求項4のうちのいずれか一項に記載の額縁。
  6. 【請求項6】背面側の内周部を嵌め込み部とする断面略
    L字状をなす枠状の枠材に対し、該枠材の背面側から上
    記嵌め込み部に裏板を嵌め込み展示物を挟んで保持する
    額縁であって、前記裏板の外周縁に、辺に沿って所定距
    離移動するスライダを設け、該スライダの外側面には、
    上面が一方へ向けて低くなるように傾斜する係合片を突
    設し、前記枠材の内側面には、上記裏板を前記嵌め込み
    部に嵌め込んだときに上記係合片の挿入を許容するとと
    もに、天井面が一方へ行くほど低くなるように傾斜する
    係合溝を形成し、上記スライダの一方向へ向けての移動
    により上記係合片の上面が上記係合溝の天井面を摺動す
    るように設定し、壁面等の額縁吊掛位置に固定可能で、
    額縁の背面側に取付けた吊り紐を掛止するフック部を有
    す掛止部材を設け、該掛止部材を係合する係合凹部を前
    記裏板に形成し、額縁を立てるべく、左右方向に弾性変
    位する左右一対の枢着片を上端部に有した支持脚を形成
    するとともに、上記枢着片の外側面の上端に、外方へ突
    出する枢着軸を形成し、該枢着軸を挿嵌する枢着穴を左
    右両側面に有した枢着部を前記裏板に形成するととも
    に、前記係合凹部を上記枢着部に形成し、前記掛止部材
    が上記枢着片間に位置するように設定した額縁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6142600A (en) 1996-04-23 2000-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Print control method and printer
US6260938B1 (en) 1996-04-23 2001-07-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method and apparatus for printing with inks of different densities
US6328403B1 (en) 1996-04-23 2001-12-11 Canon Kabushiki Kaisha Print method and apparatus

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