JP3049925B2 - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP3049925B2
JP3049925B2 JP4057341A JP5734192A JP3049925B2 JP 3049925 B2 JP3049925 B2 JP 3049925B2 JP 4057341 A JP4057341 A JP 4057341A JP 5734192 A JP5734192 A JP 5734192A JP 3049925 B2 JP3049925 B2 JP 3049925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はRDSデータを利用す
る受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパにおけるFM放送局の中に
は、本来のオーディオ信号にRDSデータを付加してい
る放送局がある。
【0003】このRDSデータは、放送局や番組などに
関するデジタルデータの集まりであり、このRDSデー
タには、 PIコード ‥‥‥プログラム識別コード。国名コー
ド、番組コードなどを有する。 PSデータ ‥‥‥放送局名を示すキャラクタデータ。 PTYコード‥‥‥番組内容の識別コード。ニュース、
軽音楽、教育、スポーツ、情報などの番組内容を示す。 などのデータが含まれている。
【0004】そして、このRDSデータにエラー訂正用
のエンコード処理が行われ、このエンコード処理の行わ
れたRDSデータにより、周波数が57kHz(これは、ス
テレオパイロット信号の周波数19kHzの3倍の値)のサ
ブキャリア信号が平衡変調され、その被変調信号が、モ
ノラル信号あるいはステレオコンポジット信号に加算さ
れて周波数多重化され、この多重化信号がFM波により
送信される。
【0005】なお、以下の説明においては、RDSデー
タも送信している放送局を「RDS局」と呼ぶ。
【0006】したがって、RDSデータを利用すれば、
オートプリセットキーを押すと、 1. FM放送の周波数帯を、その最低周波数からスキャ
ン受信する。
【0007】2. RDS局を受信したら、その受信周波
数に関するデータをメモリに記憶する。
【0008】3. 上記2項の動作を、周波数帯の最高周
波数まで繰り返す。 という動作の受信機を構成することができ、RDS局を
自動的にプリセットすることができる。
【0009】なお、以下の説明においては、このように
RDSデータを利用してRDS局を自動的にプリセット
する動作を、「RDSオートプリセット」と呼ぶ。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヨーロッパ
におけるFM放送の周波数帯は87.5〜108 MHzで、周波
数間隔は50kHzなので、FM放送は平均して100 局程度
受信することができる。したがって、RDSオートプリ
セットを実行すると、かなりの数の放送局がメモリに記
憶されることになるが、その記憶される放送局の局数を
予測することは不可能である。このため、メモリの容量
が小さいと、RDSオートプリセットを行った場合、F
M放送帯のすべてをスキャンしないうちにメモリがいっ
ぱいになってしまう。
【0011】もちろん、記憶用のメモリの容量を十分に
大きくしておけば、RDSオートプリセットの結果のす
べてをメモリに記憶することができる。
【0012】しかし、実際のヨーロッパの電波事情をみ
ると、多数の中継局(サテライト局)が設置され、同一
の番組を異なる周波数で最低3〜5局受信することがで
きる。したがって、メモリの容量を大きくした場合に
は、RDSオートプリセットの結果のすべてをメモリに
記憶することができるが、このとき、たくさんの中継局
も記憶され、すなわち、周波数は異なるが同一の番組
が、重複して記憶されてしまう。
【0013】そして、このようなRDSオートプリセッ
トの場合には、メモリが有効に活用されないばかりか、
選局キーの数が問題になってしまう。さらに、リスナが
別の選局キーを押しても、(周波数は違っているが)同
じ番組が選局されるという状態を生じることがあり、非
常に使い勝手が悪くなってしまう。
【0014】また、RDSオートプリセットを実行した
とき、RDS局は周波数順に受信され、その周波数順に
放送局がメモリに記憶されるだけなので、選局キーを順
に押してその選局キーに割り当てられたRDS局を確認
あるいは覚える必要があり、この点からも使い勝手が悪
くなってしまう。
【0015】この発明は、以上のような問題点を一掃し
ようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】今、対象となるFM放送
波帯の全域をスキャンしたとき、例えば図5に示すよう
に、放送局「HR1」は2つの周波数で受信でき、放送
局「WDR2」は3つの周波数で受信でき、さらに、他
の放送局「SWF2」、「HR3」などはそれぞれ1つ
の周波数でのみ受信できるとする。また、各放送局の受
信レベルも図示のとおりとする。
【0017】すると、この発明においては、放送局「H
R1」については、2つのうち、第1番目の周波数の
「HR1」局の方が受信レベルが高いので、この第1番
目の周波数の「HR1」局を受信するための周波数デー
タを、メモリに記憶する。
【0018】また、放送局「WRD2」については、3
つのうち、第2番目の周波数の「WRD2」局が最も受
信レベルが高いので、この第2番目の周波数の「WRD
2」局を受信するための周波数データを、メモリに記憶
する。
【0019】さらに、他の放送局「SWF2」、「HR
3」などはそれぞれ1つの周波数でのみ受信できるの
で、それらの周波数データをそのままメモリに記憶す
る。
【0020】また、メモリに記憶した周波数データは、
周波数順ではなく、放送局の局名順とする。
【0021】すなわち、この発明においては、各部の参
照符号を後述の実施例に対応させると、番組コード、放
送局名を示すキャラクタデータなどの各種のデータS32
を、主信号S17と一緒に送信するようにした放送の受信
機において、シンセサイザ方式の受信回路10と、この
受信回路10の受信した放送波信号S12から各種のデー
タS32を復調する復調回路32と、受信回路10の受信
した放送波信号S12の受信レベルを検出する検出回路3
5と、メモリ44と、プリセットキーKRPとを設ける。
そして、このプリセットキーKRPが操作されたとき、受
信回路10の受信周波数f12を所定の周波数ステップご
とに変更して放送周波数帯をスキャンし、このスキャン
により各種のデータS32を有する放送波信号S12を受信
するための周波数のデータNを得て、メモリ44に記憶
する。ただし、放送波信号S12の複数において、番組コ
ードあるいは上記キャラクタデータが等しいときには、
複数の放送波信号S12のうち、検出回路35の示す受信
レベルが最大の放送波信号S12の周波数のデータNを、
メモリ44に記憶する。また、RDS局を、その局名順
に並び替えてメモリ44に記憶するようにしたものであ
る。
【0022】
【作用】同一の番組を放送している複数の放送局につい
ては、そのうちの受信レベルの最大の放送局の周波数の
データNがメモリ44に記憶される。したがって、同一
の番組を放送している放送局が重複してメモリ44に記
憶されることがないので、メモリ44が有効に使用され
るとともに、使い勝手がよくなる。また、RDS局は受
信周波数順ではなく、局名順にメモリ44に記憶される
ので、リスナが選局キーにより選局を行うとき、どの選
局キーにどのRDS局が登録されているかが分かりやす
く、この点からも使い勝手がよくなる。
【0023】
【実施例】図1において、受信回路10はシンセサイザ
方式に構成されているもので、アンテナ11の受信信号
が電子同調方式のアンテナ同調回路12に供給されて目
的とする周波数f12のFM放送波信号S12が取り出され
る。
【0024】そして、この信号S12が、高周波アンプ1
3を通じてミキサ回路14に供給されるとともに、VC
O21から周波数f21が、例えば、 f21=f12+10.7[MHz] ‥‥‥ (1) の発振信号S21が取り出され、この信号S21がミキサ回
路14に局部発振信号として供給され、信号S12は中間
周波信号S14(中間周波数は10.7MHz)に周波数変換さ
れる。そして、この中間周波信号S14が、中間周波アン
プ15を通じてFM復調回路16に供給されてオーディ
オ信号(モノラル信号あるいはステレオコンポジット信
号)S17と、RDSデータにより変調された被変調信号
S31とが取り出され、信号S17が、ローパスフィルタ1
7及び低周波アンプ18を通じてスピーカ19に供給さ
れる。
【0025】そして、このとき、VCO21は、回路2
2〜25とともに、PLL20を構成している。すなわ
ち、VCO21からの信号S21が、可変分周回路22に
供給されて1/Nの周波数に分周され、この分周信号が
位相比較回路23に供給されるとともに、発振回路24
から基準周波数、例えば周波数50kHzの発振信号が取り
出され、この発振信号が比較回路23に供給され、その
比較出力がローパスフィルタ25を通じてVCO21に
その制御電圧として供給される。また、フィルタ25の
出力電圧が、同調回路12に選局電圧として供給され
る。
【0026】したがって、定常状態においては、分周回
路22からの分周信号と、発振回路24の発振信号とは
周波数が等しいので、このときの発振信号S21の周波数
f21は、 f21=N×50[kHz] ‥‥‥ (2) となり、(1) 、(2) 式から f12=N×0.05−10.7[MHz] となる。
【0027】したがって、分周比Nを、1964〜2374の間
において、「1」ずつ変化させれば、局部発振周波数f
21が、98.2MHz〜118.7 MHzの間を50kHzの間隔で変化
するので、受信周波数f12は、87.5MHz〜108.0 MHzの
周波数帯を50kHzの周波数ステップで、かつ、分周比N
に対応して変化することになる。
【0028】さらに、40はシステムコントロール用の
マイクロコンピュータを示し、41はそのCPU、42
は各種の処理ルーチン及び例えば図2及び図3に示す処
理ルーチン100が書き込まれているROM、43はワ
ークエリア用のRAM、44は各種のデータを記憶する
ためのメモリで、これらメモリ42〜44はシステムバ
ス49を通じてCPU41に接続されている。
【0029】この場合、メモリ44は、データの消去及
び書き込みを電気的に行うことのできるROMとされ、
あるいは、図示はしないが、電池によりバックアップさ
れたRAMとされ、すなわち、メモリ44は不揮発性メ
モリとされ、電源をオフにしたときでも、書き込まれた
データを保持できるようにされている。
【0030】そして、このメモリ44に、RDSオート
プリセットの結果が記憶されるものであり、このメモリ
44には、例えば図4に示すような周波数テーブルFTBL
が用意されている。すなわち、この周波数テーブルFTBL
は、全体がページA〜Cの3ページに分割されるととも
に、そのページA〜Cのそれぞれが10局分のエリア0〜
9に分割されている。そして、各エリア0〜9には、後
述するように、各周波数の放送を受信するための周波数
データと、RDSデータに含まれるPSデータ(放送局
名を示すキャラクタコード)とがそれぞれ登録される。
図4の例においては、その周波数データとして、分周比
Nが登録されている場合である。
【0031】したがって、この周波数テーブルFTBLに
は、30局分の分周比N及びPSデータを登録でき、ペー
ジとエリアとを指定すれば、その指定されたページのエ
リアから、そこに登録されている分周比N及びPSデー
タを読み出すことができる。
【0032】さらに、メモリ44には、ラストチャンネ
ルのデータ、すなわち、前回電源をオフにしたときに受
信していた放送局の分周比Nも記憶される。
【0033】また、51は出力ポート、52、53は入
力ポート、54はキーインターフェイス回路で、これら
回路51〜54はシステムバス49を通じてCPU41
に接続されている。そして、ポート51は分周回路22
に接続され、後述するプログラムが実行されて分周回路
22に分周比Nがセットされる。
【0034】さらに、復調回路16からそのFM復調出
力及び中間周波信号S14の一部が、検出回路35に供給
されて受信信号S12の受信レベル(受信電界強度)を示
す信号S35が取り出され、この検出信号S35がA/Dコ
ンバータ36によりA/D変換されてからポート52に
供給される。
【0035】また、復調回路16からの被変調信号S31
が、バンドパスフィルタ31を通じて復調回路32に供
給されてRDSデータS32が復調され、このRDSデー
タS32がデコーダ回路33に供給されてエラー訂正が行
われてからポート53に供給される。さらに、このと
き、デコーダ回路33からRDSデータS32の誤り訂正
の結果を示す信号S33、すなわち、デコーダ回路32か
ら出力されたRDSデータS32のエラーの有無を示すエ
ラーフラグS33が取り出され、このフラグS33もポート
53に供給される。
【0036】さらに、インターフェイス回路54には、
操作キーとして、アップキーKUP、ダウンキーKDW、ペ
ージキーKPG、RDSオートプリセットキーKRP、選局
キーKN0〜KN9が接続される。この場合、キーKUP〜K
N9は、いずれもノンロックタイプのプッシュスイッチに
より構成される。
【0037】そして、アップキーKUP及びダウンキーK
DWは、これらを押したとき、受信周波数f12を50kHzス
テップで上昇あるいは下降させるためのキーであり、ペ
ージキーKPGは、メモリ44の周波数テーブルFTBLのペ
ージA〜Cを選択するためのキーである。さらに、RD
SオートプリセットキーKRPは、RDSオートプリセッ
トを実行するためのキーであり、選局キーKN0〜KN9
は、これを押したとき、そのキーにRDSオートプリセ
ットされている放送局を選局するためのキーである。
【0038】また、55はディスプレイコントローラ、
61は表示装置で、この表示装置61は、放送局名や受
信周波数などをデジタル表示するものである。
【0039】このような構成によれば、CPU41がR
OM42のプログラムを実行することにより、次のよう
な動作あるいは処理が行われる。なお、以下の説明にお
いては、「放送局」に「中継局」も含むものとする。
【0040】《電源のオン》電源をオンにすると、ラス
トチャンネルのデータ、すなわち、前回電源をオフにし
たときに受信していた放送局の分周比Nが、メモリ44
から読み出され、この分周比Nがポート51を通じて分
周回路22にセットされる。
【0041】したがって、電源をオンにすると、前回電
源をオフにしたときに受信していた放送局が受信され
る。
【0042】そして、次に、ディスプレイコントローラ
55に所定のデータが供給され、表示装置61に、現在
受信中の放送局に関するデータ、例えば受信周波数が表
示され、さらに、受信中の放送局がRDS局であれば、
そのRDSデータS32に含まれるPSデータがコントロ
ーラ55に供給されて表示装置61にその放送局名が表
示される。そして、その後、CPU41の処理は、キー
KUP〜KN9からのキー入力待ちとなる。
【0043】《キーKUPあるいはキーKDWによる選局》
CPU41の処理が、キーKUP〜KN9からのキー入力待
ちのとき、アップキーKUPあるいはダウンキーKDWを押
すと、ポート51通じて分周回路22にセットされた分
周比Nが、現在の値よりも「1」だけ大きくあるいは小
さくされる。ただし、分周比Nが、その最大値あるいは
最小値に達したときには、その最大値あるいは最小値で
固定される。
【0044】したがって、キーKUPあるいはKDWを押す
と、その押すごとに、受信周波数f12が50kHzずつ上昇
あるいは下降し、任意の周波数の放送を選局することが
できる。なお、この選局後、その分周比Nが、メモリ4
4の所定のアドレスにラストチャンネルのデータとして
書き込まれる。
【0045】《RDSオートプリセット》RDSオート
プリセットを行う場合には、RDSオートプリセットキ
ーKRPを押す。
【0046】すると、CPU41の処理がルーチン10
0のステップ101からスタートし、次にステップ10
2において、RAM43のワークエリアに、30局分の分
周比N、RSデータ、PIコード及び検出信号S35の記
憶エリアが確保されるとともに、このエリアはクリアさ
れ、続いてステップ103において、最低受信周波数8
7.5MHzに対応する最小値の分周比N(=1964)が用意
される。
【0047】次に処理はステップ111に進み、このス
テップ111において、分周比Nがポート51を通じて
分周回路22にセットされ、受信回路10は、その分周
比Nに対応した周波数f12の受信状態とされる。今の場
合は、ステップ103で用意された分周比Nにより、受
信周波数f12は最低周波数87.5MHzとされる。続いて、
処理はステップ112に進み、このステップ112にお
いて、検出信号S35をチェックすることにより、受信レ
ベルが規定値以上の放送波に正しく同調しているかどう
かが判別され、同調しているときには、処理はステップ
112からステップ113に進む。
【0048】そして、このステップ113において、R
DSデータS32の有無をチェックすることにより、ステ
ップ111において受信した放送局がRDS局であるか
どうかが判別される。なお、このRDSデータS32の有
無のチェックは、そのRDSデータS32に含まれるID
データにより行うことができる。
【0049】そして、このチェックの結果、RDS局を
受信しているときには、処理はステップ113からステ
ップ114に進み、このステップ114において、RD
SデータS32に含まれるPIコードと等しいPIコード
が、RAM43のPIコードエリアに存在するかどうか
がチェックされる。
【0050】この場合、放送局とその中継局とでは、同
一の番組なので、PIコードは等しい。あるいは、PI
コードが等しければ、放送局及びその中継局の関係にあ
る。そして、後述するように、現在受信中のRDSデー
タS32に含まれるPIコードと等しいPIコードが、R
AM43に存在しないときには、現在受信中の放送局と
同一の番組の放送局の分周比Nが、まだRAM43に記
憶されていない。また、現在受信中のRDSデータS32
に含まれるPIコードと等しいPIコードが、RAM4
3に存在するときには、現在受信中の放送局と同一の番
組の放送局の分周比Nが、すでにRAM43に記憶され
ている。
【0051】したがって、ステップ114において、現
在受信中のRDSデータS32に含まれるPIコードと等
しいPIコードが、RAM43に存在するかどうかをチ
ェックする処理は、現在受信中の番組と同一の番組の放
送局の分周比Nが、RAM43に記憶されているかどう
かをチェックすることに等しい。
【0052】そして、ステップ114において、チェッ
クの結果、RDSデータS32に含まれるPIコードと等
しいPIコードが、RAM43に存在しないときには、
処理はステップ114からステップ115に進み、この
ステップ115において、現在受信中の放送局の分周比
N、PIコード及びPSデータがRAM43に記憶され
るとともに、このときの受信信号S12の受信レベルを示
す検出信号S35もRAM43に記憶される。そして、そ
の後、処理はステップ118に進む。
【0053】したがって、ステップ114、115によ
れば、すでにRAM43に記憶されている放送局とは異
なる番組を放送している放送局が受信されたときには、
その受信された放送局の分周比N、PSデータ及びPI
コードがRAM43に記憶されるとともに、その放送局
の受信レベルの検出信号S35もRAM43に記憶され
る。
【0054】一方、ステップ114において、チェック
の結果、RDSデータS32に含まれるPIコードと等し
いPIコードが、RAM43に存在するときには、処理
はステップ114からステップ116に進み、このステ
ップ116において、現在受信中の放送局の受信レベル
を示す信号S35が、ステップ115によりRAM43に
記憶されている、同じPIコードの放送局の受信レベル
を示す信号S35と比較され、現在受信中の放送局の受信
レベルの方が、RAM43に記憶されている放送局の受
信レベルよりも高いときには、処理はステップ116か
らステップ117に進む。
【0055】そして、ステップ117において、現在受
信中の放送局の分周比Nが、(ステップ115によりR
AM43に記憶された)同じPIコードの放送局の分周
比Nに代わって記憶されるとともに、その受信レベルを
示す信号S35もそれまでの信号S35に代わってRAM4
3に記憶される。そして、その後、処理はステップ11
8に進む。
【0056】また、ステップ116において、現在受信
中の放送局の受信レベルよりも、RAM43に記憶され
ている放送局の受信レベルの方が高いときには、処理
は、ステップ116からステップ117をスキップして
ステップ118に進む。
【0057】したがって、ステップ116、117によ
れば、すでにRAM43に記憶されている放送局とは同
じ番組を放送している放送局が受信されたときには、そ
の記憶されている放送局と、新たに受信された放送局と
のうち、受信レベルの大きい放送局の分周比NがRAM
43に記憶されるとともに、その受信レベルの検出信号
S35がRAM43に記憶される。すなわち、RAM43
の分周比Nは、同じ番組の放送局を受信したときには、
受信レベルの大きい放送局の分周比Nに更新される。
【0058】さらに、ステップ112において、受信し
た放送局の受信レベルが規定値未満のときには、処理は
ステップ112からステップ118に進む。また、ステ
ップ113において受信した放送局がRDS局ではない
ときにも、処理はステップ113からステップ118に
進む。
【0059】そして、処理がステップ118に進むと、
このステップ118において、分周比Nが「1」だけイ
ンクリメントされ、次にステップ119において、分周
比Nが、最高受信周波数108.0 MHzに対応する最大値23
74を越えたかどうかがチェックされ、越えていないとき
には、処理はステップ119からステップ111に戻
る。
【0060】したがって、ステップ111〜119によ
れば、 FM放送波帯をスキャンする。 このスキャンにより、RDS局を受信したときに
は、PIコードを使用することにより、その受信したR
DS局と同一の番組のRDS局が、RAM43にすでに
登録されているかどうかを、チェックする。 上記項のチェックの結果、同一の番組のRDS局
がまだRAM43に登録されていないときには、現在受
信中のRDS局の分周比N及び受信レベルを、新しくR
AM43に登録する。 上記項のチェックの結果、同一の番組のRDS局
がすでにRAM43に登録されているときには、その登
録されているRDS局の受信レベルと、現在受信中のR
DS局の受信レベルとを比較する。
【0061】 上記項の比較の結果、RAM43に
登録されているRDS局の受信レベルの方が高いときに
は、RAM43の分周比Nを、そのままとする。
【0062】 上記項の比較の結果、現在受信中の
RDS局の受信レベルの方が高いときには、RAM43
の分周比Nを、現在中のRDS局の分周比Nに変更す
る。 という処理が実行される。
【0063】そして、FM放送波帯の全域について、上
記〜項の処理が実行されると、ステップ119にお
いて、分周比Nが最大値2374を越える。
【0064】すると、処理はステップ119からステッ
プ121に進み、このステップ121において、RAM
43に30局分の分周比Nが記憶されているかどうかがチ
ェックされ、30局分の分周比Nが記憶されているときに
は、処理はステップ121からステップ123に進む。
また、ステップ121において、RAM43に30局分の
分周比Nが記憶されていないときには、その記憶されて
いないアドレスに、ダミーデータとして例えば最低受信
周波数87.5MHzに対応する最小値の分周比N及び空白を
示すキャラクタコードが書き込まれ、その後、処理はス
テップ123に進む。
【0065】そして、ステップ123においては、RA
M43の30局分の分周比N及びPSデータが、そのPS
データの示す放送局名のアルファベット順(PSデータ
のコード順)に並び替えられ、次にステップ124にお
いて、この並び替えられた30局分の分周比N及びPSデ
ータがメモリ44に転送される。なお、このとき、分周
比N及びPSデータは、メモリ44にページ順に、か
つ、各ページにおいてはエリア順に書き込まれる。
【0066】そして、その後、処理は、ステップ125
により終了し、RDSオートプリセットを終了する。
【0067】《RDSオートプリセットされている局の
選局》RDSオートプリセットされた放送局を選局する
場合には、ページキーKPG及び選局キーKN0〜KN9によ
り行う。
【0068】すなわち、ページキーKPGを押すと、その
押すごとに、メモリ44のページが、A→B→C→A→
B→…のように、1ページずつ順に、かつ、サイクリッ
クに選択されるとともに、このとき、その選択されたペ
ージを示す文字がLCD61に表示される。
【0069】そして、希望する放送局の分周比Nの書き
込まれているページが選択されたら、選局キーKN0〜K
N9のうちの、その希望する放送局に対応する選局キーK
Ni(i=0〜9のいずれか)を押す。この場合、図4に
示すように、選局キーKN0〜KN9は周波数テーブルFTBL
のエリア0〜9に対応しているものであり、キーKNiを
押すと、その選択されたページの、押された選局キーK
Niにより指定されたエリアiから、そのエリアiに書き
込まれている分周比N及びPSデータが読み出され、こ
の読み出された分周比Nがポート51を通じて可変分周
回路22にセットされる。
【0070】さらに、周波数テーブルFTBLから読み出さ
れたPSデータが、コントローラ55に供給され、LC
D61には、その放送局名が表示される。
【0071】したがって、ページキーKPG及び選局キー
KN0〜KN9により、メモリ44にRDSオートプリセッ
トされている放送局を選局することができる。
【0072】以上のようにして、《キーKUPあるいはキ
ーKDWによる選局》、《RDSオートプリセット》、
《RDSオートプリセットされている局の選局》などを
行うことができる。
【0073】なお、上述においては、ステップ114に
おいて、PIコードを使用したが、PSデータを使用す
ることもできる。
【0074】
【発明の効果】この発明によれば、RDSオートプリセ
ットを行うことができるが、この場合、特にこの発明に
よれば、上記〜項のように、RDS局を記憶すると
き、同一の番組を放送しているRDS局がすでに記憶さ
れているかどうかをチェックしているので、同一の番組
を放送している複数のRDS局が重複して記憶されるこ
とがない。
【0075】したがって、メモリ44の容量が少なくて
すむとともに、メモリ44を有効に使用することができ
る。さらに、リスナが別の選局キーKNiを押したのに、
同じ番組が受信されるという状態を生じることがなく、
使い勝手が良くなる。
【0076】また、RDSオートプリセット中、すでに
記憶したRDS局と同一の番組を放送しているRDS局
を受信したときには、受信レベルの最も高いRDS局を
メモリ44に記憶するようにしているので、S/Nなど
の受信条件の良好なRDS局を受信することができる。
【0077】さらに、メモリ44にRDS局を記憶する
とき、そのRDS局を局名順に並べ替えてメモリ44に
記憶しているので、リスナが選局キーKNiにより選局を
行うとき、どの選局キーKNiにどのRDS局が登録され
ているかが分かりやすく、この点からも使い勝手が良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による受信機の一例を示す系統図であ
る。
【図2】図1の受信機における処理内容の一例の一部を
示すフローチャートである。
【図3】図2の続きの一例の一部を示すフローチャート
である。
【図4】データテーブルの一例を示す図である。
【図5】この発明の概要を説明するための図である。
【符号の説明】
10 受信回路 12 アンテナ同調回路 14 ミキサ回路 16 FM復調回路 19 スピーカ 20 PLL 21 VCO 22 可変分周回路 32 復調回路 33 デコーダ回路 35 検出回路 36 A/Dコンバータ 40 マイクロコンピュータ 41 CPU 42 ROM 43 RAM 44 メモリ 55 ディスプレイコントローラ 61 表示装置 100 処理ルーチン KUP〜KN9 操作キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 5/00 - 7/28 H04B 1/16 H04H 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともプログラム識別コードと放送局
    名を示すキャラクタデータとを含む番組付加情報を、主
    信号に付加して送信するようにした放送の受信機におい
    て、受信周波数に対応するデータに基づいて受信周波数が決
    定される シンセサイザ方式の受信回路と、 この受信回路の受信した放送波信号から、上記番組付加
    情報を復調する復調回路と、 上記受信回路の受信した上記放送波信号の受信レベルを
    検出する検出回路と、上記受信周波数に対応するデータと、上記プログラム識
    別コードと、上記放送局名を示すキャラクタデータと、
    上記放送波信号の受信レベルとを記憶する メモリと、 プリセットキーとを有し、 このプリセットキーが操作されたとき、 上記受信回路の受信周波数を所定の周波数ステップごと
    に変更して放送周波数帯をスキャンし、 このスキャンにより受信した放送波信号が、上記番組付
    加情報を有する放送波信号であったときは、この番組付
    加情報に含まれるプログラム識別コードあるいは放送局
    名を示すキャラクタデータが、上記メモリにすでに記憶
    されているかチェックし、 上記受信した放送波信号における上記プログラム識別コ
    ードあるいは放送局名を示すキャラクタデータが、上記
    メモリにすでに記憶されているときであって、上記検出
    回路により検出された受信レベルが、この記憶されてい
    るプログラム識別コードあるいは放送局名を示すキャラ
    クタデータに対応する受信レベルより大きいときには、
    上記受信周波数に対応するデータ及び上記放送局名を示
    すキャラクタデータを得て、このプログラム識別コード
    に関連づけて上記メモリに記憶し、 上記スキャンののち、上記メモリに記憶された上記受信
    周波数に対応するデー タ及び上記放送局名を示すキャラ
    クタデータを、上記放送局名を示すキャラクタデータの
    コード順に並び替えて上記メモリに記憶する ようにした
    受信機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の受信機において、 上記受信周波数に対応するデータ及び上記放送局名を示
    すキャラクタデータを、上記放送局名を示すキャラクタ
    データのコード順に並び替えたのち、さらに、上記プロ
    グラム識別コードに含まれる国名コードにしたがって選
    択できる状態に上記メモリに記憶する ようにした受信
    機。
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