JP3049604U - 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター - Google Patents

電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター

Info

Publication number
JP3049604U
JP3049604U JP1997010966U JP1096697U JP3049604U JP 3049604 U JP3049604 U JP 3049604U JP 1997010966 U JP1997010966 U JP 1997010966U JP 1096697 U JP1096697 U JP 1096697U JP 3049604 U JP3049604 U JP 3049604U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
pair
cylindrical
inner diameter
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997010966U
Other languages
English (en)
Inventor
窪田栄徳
Original Assignee
有限会社大和電子工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社大和電子工業 filed Critical 有限会社大和電子工業
Priority to JP1997010966U priority Critical patent/JP3049604U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3049604U publication Critical patent/JP3049604U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲折した袖部を有するガラス製電子管を挿入
しうる真空封鎖用ヒーターを提供しようとする。 【解決手段】 半円内周面にヒーター溝5を形成した半
円筒型耐熱セラミックからなる一対のヒーターブロック
4、4と、前記一対のヒーターブロックの半円外周面及
び下端部を、断熱材6を介して包囲した一対の金属製ケ
ース半部7、7からなり、各一方の外側縁を互いに蝶番
8で連結し、前記一対のヒーターブロックを互いに整合
させて円筒体を形成する閉位置と、各他方の外側縁を互
いに分離・開放して前記円筒の内径より大きい間隔を形
成する開位置とを占めることができるケース部材と、
ヒーター溝にはめ込まれたヒーターワイヤー9とを備え
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はガラス製電子管の袖部を封じ切るための、2分割円筒型ヒーターに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン受像管等のガラス製電子管を真空状態において封鎖するた めには、直径が小さく絞られた電子管の袖部を、対応する内径の円筒状ヒーター 内に挿入して管内から排気・減圧するとともにヒーターへの通電を制御して徐々 に昇温し、1000℃程度まで加熱する。これにより、電子管の袖部を溶融・収 縮(及び溶断)させて管内を封鎖した後、排気装置を切り離し、かつ電子管をヒ ーターから引き上げることにより、その真空封鎖が完了する。
【0003】 一方、近年のテレビジョン受像管等には偏平化の傾向があり、しかも偏平型の 電子管やP.D.P.(プラズマ放電管)においては、図1に示すように排気装 置に接続される袖部1が本体管部2の背面から後方に突出し、更に背面と平行な 角度に折れ曲がった先端部3を有するものが多くなってきた。従って、このよう な曲折型の袖部は、曲折部が障害となって円筒状ヒーターには挿入できないため 、真空吸引を行うとともにガスバーナーの炎を当てて溶融・収縮させていた。
【0004】 しかしながら、ガスバーナーによる純然たる手作業方式では、手間がかかり歩 留りも悪いという欠点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、ガラス製電子管の袖部が曲折部を有する場合でも、挿入可能とした 開閉型円筒状ヒーターを提供し、これによって省力化及び歩留りの向上を図ろう とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案はa)円筒の内径を形成する半円内周面に おいて、円筒軸に沿った複数の縦溝を含むヒーター溝を形成した半円筒型耐熱セ ラミックからなる一対のヒーターブロックと、 b)前記一対のヒーターブロックの半円外周面及び下端部を、断熱材を介して 、下端部側の内径を縮めないようにそれぞれ包囲した一対の金属製ケース半部か らなり、各ヒーターブロックの一方の円弧端に対応する各外側縁を互いに蝶番連 結したことにより、前記一対のヒーターブロックを互いに整合させて円筒体を形 成せしめる閉位置と、各ヒーターブロックの他方の円弧端側を互いに分離・開放 して前記円筒の内径より大きい間隔を形成せしめる開位置とを占めることができ るケース部材を備え、 c)前記一対のヒーターブロックのヒーター溝にそれぞれはめ込まれたヒータ ーワイヤーにおいて各ブロックから突出する各一端部が互いに連続してループを なしているとともに、各ブロックから突出する各他端部が一対の電源ラインに接 続されるようにした分割円筒型ヒーターを構成したものである。
【0007】 上記の構成によれば、開位置において一対のヒーターブロックの自由端側に形 成される開口から、電子管の袖部をそのブロック間の開かれた空間内に挿入した 後、それらのヒーターブロックを閉位置として形成された円筒の内周面に嵌合さ せ、その内周面に張りめぐらされたヒーターに通電することにより、当該袖部を 制御可能に溶融、収縮及び溶断することができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
図2は本考案の実施例における2分割円筒型ヒーターの本体部を示す平面図で ある。図において、4は円筒を縦割りした半円筒型アルミナ磁器などの耐熱セラ ミックからなる一対のヒーターブロックであり、内周面において、円筒軸に沿っ た複数の縦溝5からなるヒーター溝を形成したものである。6は前記一対のヒー ターブロック4の半円外周面及び下端部を直接包囲した断熱材であり、7はさら にこの断熱材の外側を包囲する一対の金属製ケース半部である。この場合、ヒー ターブロック4の下端部に対応する断熱材には対応形状に裁断したセラミックペ ーパーを用いてもよい。一対の金属製ケース半部7は、各ヒーターブロック4の 一方の円弧端(図の右端)に対応する各外側縁を互いに蝶番8で連結したことに より、前記一対のヒーターブロック4を互いに整合させて円筒体を形成せしめる 図示の閉位置と、各ヒーターブロック4の他方の円弧端(図の左端)側を互いに 分離・開放して前記円筒状内周面の直径より大きい間隔を形成せしめる開位置( 図5)とを占めることができるケース部材を構成する。
【0009】 図3は図2の上側に位置するヒーターブロック4と、断熱材6、及び金属製ケ ース半部7からなる半円筒を、他方の半円筒との接触面(半円弧の弦)よりも僅 かにその半円筒体内に入った位置から見た断面図であり、併せて天板半部も示し ている。断熱材6の下端部は図3に示すとおり、ヒーターブロック4の下端部を 、その内径を狭めることなく、この場合はヒーターブロック4の内周面に連続す る内周面6aを形成するように覆うものであり、更にその断熱材6の下端面を、 金属製ケース半部7の下端部7aが同様にその内径を狭めることなく覆っている 。
【0010】 図2及び図3から明らかなとおり、各ヒーターブロック4のヒーター溝(縦溝 )5にそれぞれはめ込まれたヒーターワイヤー9において各ブロック4の蝶番側 から突出する各一端部9aが互いに連続してループ10をなしているとともに、 各ブロック4から突出する各他端部9bが一対の電源ラインに接続されるように なっている。ヒーター溝は、実施例においては縦溝5のみからなるが、ヒーター ブロック4の上下端面にも縦溝5同士を交互に結ぶ円周溝を設けることにより、 同ブロック4へのヒーターワイヤー9の安定な配線を期してもよい。
【0011】 図3に示すように、各ヒーターブロック4と、断熱材6、及び金属製ケース半 部7からなる半円筒体の上端に、例えば高力アルミニュームからなる金属枠11 を主体とする天板半部12が設置される。金属枠11はこの場合、ケース半部7 上端のフランジ部7bの外周に対応する外周と、ケース半部7の内周よりも内側 に入り込んだ(小直径の)内周を有し、上面には同心の段差11aを形成して、 この段差11a内に耐熱板13をはめ込む。耐熱板13はステンレス鋼等に耐熱 メッキを施したものであり、その開口13aはヒーターブロック4の内周面に連 続している。耐熱板13の下側にも円筒型断熱材6及びヒーターブロック4の上 面に接する断熱材6’が円環状に充填される。金属枠11及び耐熱板13は、例 えば、ビス/ナット等の締結手段(図示せず)によりケース半部7のフランジ部 7bに固定保持され、これにより分割円筒型ヒーター14が完成する。
【0012】 図4は、天板半部12を有する分割円筒型ヒーター14の円筒形成状態を示し 、図5はその半円筒部を互いに分離・開放した状態を示す平面図である。図5の 状態において、真空封鎖しようとするガラス製電子管の曲折した袖部(付け根側 )は、ヒーター14の開放部よりいずれか固定側の半円筒部の内周面にあてがわ れ、次いで可動側の半円筒部を移動させて固定側に整合させ、図4の如く円筒状 態とし、電子管を真空吸引すると同時に、ヒーター9に通電して袖部のガラスを 加熱する。外径1cm程度のガラス管部の場合、ヒーター9としては190〜20 0VA程度の容量のものを用い、これに12Vを加え、15〜16A程度の電流 を5分間ほど通ずると、電子管の袖部が図6の1’で示すように好ましく封じ切 られる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は以上述べたとおり、曲折型の袖部を有する電子管であっても適用可能 な分割円筒型ヒーターを提供し、電子管の真空封鎖作業の容易性と、通電制御に よる再現性及び歩留りの向上を期すことができる。
【提出日】平成9年12月25日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本考案はa)円筒の内径を形成する半円内周面に おいて、円筒軸に沿った複数の縦溝を含むヒーター溝を形成した半円筒型耐熱セ ラミックからなる一対のヒーターブロックと、 b)前記一対のヒーターブロックの半円外周面及び下端部を、断熱材を介して 、下端部側の内径を縮めないようにそれぞれ包囲した一対の金属製ケース半部か らなり、各ヒーターブロックの一方の円弧端に対応する各外側縁を互いに蝶番連 結したことにより、前記一対のヒーターブロックを互いに整合させて円筒体を形 成せしめる閉位置と、各ヒーターブロックの他方の円弧端側を互いに分離・開放 して前記円筒の内径より大きい間隔を形成せしめる開位置とを占めることができ るケース部と、 c)前記一対のヒーターブロックのヒーター溝にそれぞれはめ込まれたヒータ ーワイヤーとを備えた分割円筒型ヒーターを構成したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲折した袖部を有するガラス製偏平型電子管の
側面図である。
【図2】実施例の分割円筒型ヒーターの円筒状を成す本
体部を示す平面図である。
【図3】実施例の分割円筒型ヒーターの全体を、図1の
I−I矢視線に従って描いた垂直断面図である。
【図4】円筒状を成す分割円筒型ヒーターの本体平面図
である。
【図5】開放された分割円筒型ヒーターの本体平面図で
ある。
【図6】袖部を封じ切られたガラス製偏平型電子管の側
面図である。
【符号の説明】
1 電子管の袖部 2 ガラス製偏平型電子管 3 先端部 4 ヒーターブロック 5 ヒーター溝 6 断熱材 7 金属製ケース半部 8 蝶番 9 ヒーターワイヤー 10 ループ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)円筒の内径を形成する半円内周面に
    おいて、円筒軸に沿った複数の縦溝を含むヒーター溝を
    形成した半円筒型耐熱セラミックからなる一対のヒータ
    ーブロックと、 b)前記一対のヒーターブロックの半円外周面及び下端
    部を、断熱材を介して、その下端部側の内径を縮めない
    ようにそれぞれ包囲した一対の金属製ケース半部からな
    り、各ヒーターブロックの一方の円弧端に対応する各外
    側縁を互いに蝶番連結したことにより、前記一対のヒー
    ターブロックを互いに整合させて円筒体を形成せしめる
    閉位置と、各ヒーターブロックの他方の円弧端側を互い
    に分離・開放して前記円筒の内径より大きい間隔を形成
    せしめる開位置とを占めることができるケース部材を備
    え、 c)前記一対のヒーターブロックのヒーター溝にそれぞ
    れはめ込まれたヒーターワイヤーにおいて各ブロックか
    ら突出する各一端部が互いに連続してループをなしてい
    るとともに、各ブロックから突出する各他端部が一対の
    電源ラインに接続されるようにしたことを特徴とする電
    子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター。
  2. 【請求項2】 前記一対の金属製ケース半部の上端にそ
    れぞれ接触又は連続するとともに、前記ヒーターブロッ
    クの上端部を、断熱材を介して、その上端部側の内径を
    縮めないように覆う一対の金属製天板半部からなる天板
    部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のヒータ
    ー。
JP1997010966U 1997-11-26 1997-11-26 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター Expired - Lifetime JP3049604U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997010966U JP3049604U (ja) 1997-11-26 1997-11-26 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997010966U JP3049604U (ja) 1997-11-26 1997-11-26 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3049604U true JP3049604U (ja) 1998-06-19

Family

ID=43183840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997010966U Expired - Lifetime JP3049604U (ja) 1997-11-26 1997-11-26 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3049604U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3414709B2 (ja) 2000-09-01 2003-06-09 有限会社大和電子工業 ガラス管真空封鎖用の開閉式円筒型ヒーター
CN100419940C (zh) * 2002-02-28 2008-09-17 有限会社大和电子工业 玻璃管真空封闭用开闭式圆筒型加热器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3414709B2 (ja) 2000-09-01 2003-06-09 有限会社大和電子工業 ガラス管真空封鎖用の開閉式円筒型ヒーター
CN100419940C (zh) * 2002-02-28 2008-09-17 有限会社大和电子工业 玻璃管真空封闭用开闭式圆筒型加热器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000277052A (ja) 口金付高圧放電ランプ
GB1486611A (en) High intensity discharge lamp
US4464603A (en) Ceramic seal for high pressure sodium vapor lamps
JP3049604U (ja) 電子管の真空封鎖に用いるための分割円筒型ヒーター
JPH1092392A (ja) ランプの封止方法
JPS6340738A (ja) ガラス棒延伸用加熱装置
US2845557A (en) Arc tube mounting
JP3414709B2 (ja) ガラス管真空封鎖用の開閉式円筒型ヒーター
US2561838A (en) Tipping-off method
JPS6329940B2 (ja)
JPH0778599A (ja) ランプ
JP3158939B2 (ja) 三重管ランプ
JP2509065B2 (ja) 無電極放電ランプ
JPS59167950A (ja) 片口金形低圧放電ランプ
JPH0517143Y2 (ja)
JPH09180682A (ja) 蛍光ランプ及びその製造方法
EP0902458A3 (en) Low wattage lamp having formed arc tube in aluminosilicate outer jacket
US2042153A (en) Mounting and thermoinsulative jacket for vapor electric devices
DK157640B (da) Udladningslampe
JPH055635Y2 (ja)
JPH0675370B2 (ja) 放電ランプ発光管の製造方法
GB2099217A (en) Jacketed tungsten halogen lamp
JPS5826799B2 (ja) 誘導加熱炉
JP2940829B2 (ja) 耐高圧力箔シール構造
JPS59128729A (ja) 小型ガス入りランプの製造方法