JP3049170U - フロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタムルーフ - Google Patents

フロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタムルーフ

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JP3049170U
JP3049170U JP1997011275U JP1127597U JP3049170U JP 3049170 U JP3049170 U JP 3049170U JP 1997011275 U JP1997011275 U JP 1997011275U JP 1127597 U JP1127597 U JP 1127597U JP 3049170 U JP3049170 U JP 3049170U
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一彦 香味
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一彦 香味
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バン車やワゴン車の美観、高級感を向上させる
為に装着されるバイザーやルーフスポイラーの取付けビ
スやリベットが外部に露出せず、かつ、車両使用過程に
於けるパテ処理部の割れやはがれを防止する為に、バイ
ザーやルーフスポイラーとルーフパネルとをFRPマッ
トのラップやパテ整形処理なしで一体化する。 【構成】バイザー部1cやルーフスポイラー部1dが造
形されているルーフアウターパネル1aと車両ルーフパ
ネル2に密着するルーフインナーパネル1bとが貼り合
わせの−体成型されているカスタムルーフ1を塗装仕上
げ後、車両ルーフパネル2に載せて車室内側からビス・
リベットなどで固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バン車やワゴン車に装着するバイザーやルーフスポイラーと目的が 同様の造形部を有するアウターパネルと車両のルーフパネル上に密着する形状の インナーパネルを袋状に一体成型製造することにより車室内側からビスやリベッ ト等で簡単かつ確実に固定でき、車外からのFRPマットのラップやパテ整形処 理、又はビス・リベット止めなどを必要としないカスタムルーフに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バン車やワゴン車のバイザーやルーフスポイラーは、単品で製造され、 取付は車体外側からビスやリベットなどで固定されていた。 しかし、取付けのビスやリベットはスタイリング向上のために取り付けたバイザ ーやルーフスポイラーの美観を損なうので、最近ではビス・リベット部をFRP のマットでラップして隠し、パテ整形処理によってルーフ(車体)と一体感を出 し、美観、高級感を向上させていた。 しかし、部品代以上に一体整形処理の工賃がかかり、かつ、バイザーやルーフス ポイラーはFRP製であるのに対して車両のルーフ(車体)はスチール製である ことから完璧な接着・一体化が困難で、一定の期間が経過すると、接続部が割れ て美観を損ない、放置するとスチール部のルーフが錆びてしまうため補修を要し 、多額の工賃がかかるという多くの難点があった。
【0003】 また、施工面でも車高が高い車両の施工が多く、一体処理加工から塗装の仕上 げまでキャダツや作業台を使用しての高所作業であるため、危険かつ作業効率の 低下、さらには天井高の低い塗装ブースには入らないためゴミが付着しやすい一 般の工場内で塗装しなければならないなどの難点も多かった。
【0004】 また、従来のFRP製カスタムルーフは、キャンピングカー用などのようにル ーフを高くして車室の容積を増加させる目的であったため、純正のルーフパネル を切断除去して単層のカスタムルーフを載せ、接着したり外部からビス、リベッ トなどで固定し、前述のバイザーやルーフスポイラーなどのようにFRPマット でラップしてパテ整形処理をするという、いずれも手間・コストがかかるもので あった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
バン車やワゴン車をドレスアップするために、バイザーやルーフスポイラーを 装着することが定着してから久しいが、それらパーツ取り付けのビスやリベット が外側から見えることや、パーツと車体との取り付け境部に隙間や段差があるこ とで、美観、高級感が低下するため、近年、増加傾向にあるのがそれらバイザー やルーフスポイラーをFRPマットのラップやパテ整形処理によって、ルーフパ ネルとパーツの段差や隙間をなくし、スッキリした一体感を出して美観、高級感 を向上させる方法である。
【0006】 しかしながら、バイザーは前方が突出してフロントウィンドーに覆い被さるよ うな形状で隣接しているため、フロントウィンドーを外さなければ施工が困難で あり、ルーフスポイラーにあっては、バックドアを外した上でルーフパネルとの 接面周囲端部を一回り、FRPマットをラップしてからパテ整形処理を行うため 、パーツ代より一体整形加工工賃の方が高くなる、といった不合理、不便な実情 であった。
【0007】 さらに、固定構造物と異なり、移動構造物である自動車は走行中に路面との段 差や凹凸で振動やねじれなどの外力を受け、ルーフスポイラーなどの一体処理部 に応力がかかり、長期使用中に接合部に亀裂が入ったりパテ割れなどの現象を起 こし、ユーザーが実費で補修費を支払わなければならなかった。 このように、バイザーやルーフスポイラーのルーフパネルとの一体整形処理は、 長い工期とコスト高、そして無保証が常識的なことであり、ユーザーに不満を募 らせていた。 また、施工側としても、車高の高いバン車やワゴン車のスポイラーなどの一体整 形処理は、当然ながらルーフに載せた状態で実施しなければならないことから、 キャダツや作業足場を使用しての、効率が低下する条件下での作業を余儀なくさ れていた。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
そこで上記目的を達成する為に、請求項1の本考案のフロントバイザーやルー フスポイラー形状の造形部を有するカスタムルーフは、ルーフアウターパネルは バイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有し、車両ルーフに固定されるイン ナーパネルは車両ルーフと密着する形状にし、ルーフアウターパネルとルーフイ ンナーパネルを貼り合わせ一体成型して袋状のモノコック部品とし、塗装してか ら当該車両のルーフ上に載せて車室内側からビスやリベットで固定することがで きるから、ビス、リベットが外観に出ず、面倒かつコスト高となるボディー体整 形処理をすることなく、後々のパテ割れなどの不具合もなく、容易に美観、高級 感を向上することができることを特徴とする。
【0009】 本考案のフロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタム ルーフは、バン車やワゴン車のルーフパネルの上にピッタリと密着するように成 形されている。 本考案のフロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタムル ーフは、内装完成車などどうしても車室内からビス・リベットなどで固定するこ とが困難な場合、外側からビス・リベットなどで固定し、ビス周辺部のみをパテ 整形処理して美観を保つこともできるが、この場合、ビス固定位置を凹形にし、 固定後キャップを取り付ける方法がコスト的に好ましい。
【0010】 本考案のカスタムルーフは、定型性を有するものであればいかなる材質から成 ってもよいが、合成樹脂成形品から成ることが好ましい。また、商品発送時の梱 包の大型化を避けるために、2〜3点の分割式にしてもよいが、取付け時の正確 性、作業性、および取付け後の一体接続処理のコストなどを考慮し、一体式にす るのが好ましい。
【0011】 本考案のカスタムルーフのインナーパネルは、車両ルーフ全体に密着する形状 であってもビス・リベット等で固定する場所のみが密着する形状であっても、ビ ス・リベットがアウターパネルに干渉しない空間があればよく、造形部のデザイ ンも、バイザーやルーフスポイラーに限る事なく、個性を主張したり、スタイリ ングを向上できる他の造形物をもルーフパネル部と一体成型することができる。
【0012】 本考案のカスタムルーフは、取付け前に塗装することも、取付けしてから塗装 することもできる。
【0013】
【作用】
本考案の請求項1に係わる、フロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形 部を有するカスタムルーフは、塗装後バン車やワゴン車のルーフパネル上の空間 に収まり、車室内側からビスやリベットで容易に固定される。
【0014】 このとき、外部から見ると、バイザーやルーフスポイラー造形部はルーフパネ ルと一体になっているから、自然なフォルムで違和感がなく、かつ取付けビスや リベットなども外観からは見えず、さらにカスタムルーフの左右下端部は車両の ルーフガーター凹部に収まっているから不自然なつなぎ目や段差も見えない。
【0015】 こうして、バイザーやルーフスポイラーの取付けビス、リベットやパーツとル ーフ(車体)との取付け段差や隙間をなくすための、面倒なボディー体処理なし で美観、高級感を向上することができ、さらには従来のような完成後の使用過程 に於いての一体処理部の割れなどの難点も解決できる。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基づき、本考案の一実施例について説明する。 図1〜図4は、本考案の一実施例を示している。
【0017】 本考案のフロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタム ルーフ1は、バン車やワゴン車のルーフパネル上に装着されている。 図1に示すように、カスタムルーフ1は、ルーフアウターパネル(造形パネル) 1a、バイザー部1c、ルーフスポイラー部1d、及び図2で示すルーフインナ ーパネル(車両ルーフとの接面パネル)1bなどで構成されている。 図2の断面図で理解できるように、ルーフアウターパネル(造形パネル)1aと ルーフインナーパネル(車両ルーフとの接面パネル)1bは、外周端部のみが貼 り合わせの一体成型になっており、中間は空洞になっている。
【0018】 図3は、本考案のカスタムルーフ1を車両のルーフ2上に載せ、車室内側から ビス・リベット3で固定している状態を示す。 図3で示すように、予め仮固定してビス・リベット3の挿入孔をドリルで開け、 一旦車両のルーフ2から降ろして塗装を済ませたカスタムルーフ1を再度ルーフ 2に載せてビス・リベット3で本固定した状態である。 カスタムルーフ1は、固定する前に車両ルーフ2から降ろして塗装できるため、 天井高の低い塗装ブースであってもきれいに、余裕をもって塗装作業が実施でき 、ルーフ2に載せた状態で塗装する際のようにキャダツや足場を必要としないか ら、昇り降りの余分な体力を要せず危険もない。
【0019】 本考案のカスタムルーフ1を固定完了した際、両サイドの下端部は車両のルー フガーター10の凹部に収納されるため、外観からは全く見えず違和感が残らな い。リア側はバックドア開口部と隣接するためコーキング処理をしても目立たず 、フロント側はバイザー部1cが突出してフロントウィンドー8上方に覆い被さ るようになるので外観からは全く見えない。 唯一接続部が見えるフロントピラー部も、一般的にはワイパーガード4装着によ って隠される。
【0020】 図4は、従来のバイザー5やルーフスポイラー6を車両のルーフに載せ、取付 け、ビス・リベット隠し、ボディ一体整形処理までの工程を示したものである。 図4のに示すように、バイザー5やルーフスポイラー6の固定位置を決定し、 隙間、段差をなくし簡易固定するためのFRPマット13を車両のルーフパネル 2とルーフスポイラー6などの接続部端部外周に積層ラップした後、ビス・リベ ット3で固定する。 次にビス・リベット3を隠し、かつ、さらに強力な一体化を計るためのFRPマ ット13を、前述のビス・リベット3取付位置に積層ラップする。 FRPマット13が乾燥硬化後、パテ整形処理して一体感のある自然なラインを 作り出して塗装工程に進む。図4の中、ルーフスポイラー6などの周辺のライ ンはFRPマットのラップの状態、黒点はビス・リベット3を示す。 図4のは、整形処理面の拡大断面図である。
【0021】
【考案の効果】
従来、バン車やワゴン車の美観、高級感を向上させるために、バイザーやルー フスポイラーを装着して、さらに車両のルーフと一体処理する方法がとられてき たが、FRPマットのラップ処理、数工程に及ぶパテ整形処理と面倒な作業工程 からコストが高く、車高の高い車両が大半であるため作業効率も低く、かつ、バ イザーやルーフスポイラーは大半がFRP製であるため、鋼板製である車両のル ーフ(車体)との完璧な接着一体化が困難で、長期走行使用中に接合部が割れた りはがれたりと不便、不具合が多かったが、本考案のフロントバイザーやルーフ スポイラー形状の造形部を有するカスタムルーフは、バイザーやルーフスポイラ ー部が一体成型であるため取付け後のパテ処理などの必要がなく、従って割れ、 はがれなどの不具合が生じない。 また、袋状の貼り合わせ成型であるから取付けは車室内側からビス・リベットな どで簡単確実に固定でき、さらに、低い場所で塗装してから取付けができるので 従来のようにキャダツ、足場を使用しての塗装作業を行う必要がなく、安全かつ 大幅に作業効率が向上した上で、従来同様、ユーザーの目的である美観、高級感 を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】考案のカスタムルーフの斜視図、及びバン車や
ワゴン車に装着した際の斜視図である。
【図2】考案のカスタムルーフの正面図及び側面図、並
びに縦断面図、及び横断面図であり、断面部は正面図及
び側面図に示す。
【図3】考案のカスタムルーフをバン車やワゴン車に装
着した際の縦断面図、及び横断面図であり、断面部は前
記図2の正面図及び側面図に示したとおりである。
【図4】バイザーやルーフスポイラーを車両のルーフに
一体整形処理する、従来の方法を示した斜視図、及び整
形処理図の断面拡大図である。は、一旦FRPマット
をラップし、乾燥硬化後にビス・リベットなどでの固定
している状態を示し、この後再度FRPラップ、パテ整
形処理を行う。図中の黒点はビス・リベットを示す。
は、整形処理面の断面状態を示している。
【符号の説明】
1 カスタムルーフ 1a カスタムルーフのアウターパネル(造形パネル) 1b カスタムルーフのインナーパネル(車両ルーフと
の接面パネル) 1c カスタムルーフのバイザー部 1d カスタムルーフのスポイラー部 2 車両のルーフパネル 3 ビス・リベットなど 4 ワイパーガード 5 従来のバイザー 6 従来のルーフスポイラー 7 ウェザーストリップ 8 フロントウィンドー 9 バックドア 10 ルーフガーター 11 貼り合わせ成型部 12 フロントピラー 13 FRPマット 14 パテ整形部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バン車やワゴン車の空力性能向上、又は美
    観・高級感の向上などを目的としたバイザーやルーフス
    ポイラー形状の造形部を有するルーフアウターパネルと
    車両の密着するインナーパネルとを一体成型製造するこ
    とにより、車室側からビス、リベットなどで簡単かつ確
    実に固定することができ、取付端部と車体をFRPマッ
    トでのラップ処理やパテ整形処理などを必要とせず、塗
    装してからでも取付ができ、バン車・ワゴン車の美観、
    高級感を向上させることができるフロントバイザーやル
    ーフスポイラー形状を有するカスタムルーフ。
JP1997011275U 1997-11-17 1997-11-17 フロントバイザーやルーフスポイラー形状の造形部を有するカスタムルーフ Expired - Lifetime JP3049170U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041003A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Yamakawa Jidosha:Kk 車両用装飾具、およびその製造方法

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JP2012041003A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Yamakawa Jidosha:Kk 車両用装飾具、およびその製造方法

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