JP3048315U - チェーン伝動装置のスプロケットバッファー - Google Patents

チェーン伝動装置のスプロケットバッファー

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JP3048315U
JP3048315U JP1997009414U JP941497U JP3048315U JP 3048315 U JP3048315 U JP 3048315U JP 1997009414 U JP1997009414 U JP 1997009414U JP 941497 U JP941497 U JP 941497U JP 3048315 U JP3048315 U JP 3048315U
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JP
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sprocket
chain
buffer
pin
coupling hole
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JP1997009414U
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Inventor
イー ス クウォン
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LS Electric Co Ltd
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LSIS Co Ltd
LS Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案はチェーンローラの接触時においてピ
ンの首部分に発生するせん断力による切断現象を防止し
てバッファーの寿命を延長することが出来るチェーン伝
動装置のスプロケットバッファーを実現することを目的
とする。 【解決手段】 駆動源の駆動力によりチェーンを介して
駆動力を伝達するスプロケットに前記チェーンが衝突し
て発生される騒音を低減させるため前記スプロケットの
歯底面に形成した結合孔3aに設けられるスプロケット
バッファーにおいて、前記スプロケット1a、1bの歯底
面3に密着することが出来る形状の弾性バンド10と前
記弾性バンド10の底面に設けられたピン部20とで構
成され、前記ピン部20は前記スプロケット1a、1bの
歯底面3の結合孔3aの直径より少ない直径を有する胴
体部20aと、胴体部20aの下部に前記結合孔3aの
直径の大きさと同一直径を有し、胴体部20aと一体に
形成された圧入部22とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はチェーン伝動装置から発生される騒音振動を低減させるためにスプロ ケットの歯底面に取り付けるバッファーに関するもので、特にスプロケットの歯 底面に沿って密着される弾性バンド形でスプロケットの結合孔に挿入されるピン 部分の切断現象を改善したチェーン伝動装置のスプロケットバッファーに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のチェーン伝動装置は図3に示すように駆動スプロケット1a及び従動ス プロケット1bとそれらのスプロケットを連結するチェーン2で構成され、駆動 スプロケット1aがチェーン2を介して動力を伝達させて最終的に従動スプロケ ット1bを回転させるようになっている。このようなチェーン伝動装置は一定な 速度比を保持しながら大きな動力を伝達出来るという長所がある反面、騒音と振 動が大きいという短所がある。すなわち、金属と金属とが当接するため構造的に は騒音と振動が持続的に発生するようになり、特に使用によってチェーンとスプ ロケットが磨耗される場合に不正確な係合でより大きく騒音が発生される。この ようなチェーン伝動装置の問題を改善するために図4に示すようにスプロケット の歯底面3に結合孔3aを形成しそれに挿入するピン形のバッファー4を提供す ることが提案された。前記ピン形のバッファー4はスプロケットの結合孔3aに 挿入したときヘッド部21が歯底面3の上部に2〜3mm程度突出された状態を 保持するようになる。
【0003】 前記ピン形バッファー4はスプロケット1a、1bとチェーンローラとが係合 するとき、前記ピンヘッド部21がチェーンローラ6により圧縮されながらロー ラ6とスプロケット1a、1bとが直接衝突しないように緩衝させる役割を行っ ている。
【0004】 しかしながら、従来のチェーン伝動装置は外部及び内部環境により発生するス プロケット1a、1bとチェーン2の整列不良、ピッチの誤差発生及びチェーン 2とスプロケット1a、1bとの老朽につれて発生する誤差などで不正確な係合 が成される。すなわち、図5に示すようにチェーン駆動時、チェーンローラ6が スプロケット1a、1bの歯底面3の真ん中であるA部位よりは位相が変更され た状態にB部位に偏在されることで騒音振動が大きく発生することである。
【0005】 従って、チェーン駆動時、スプロケット1a、1bとチェーン2とがいずれも 金属材であるので相接する過程で騒音と振動が多く発生されるという問題があり 、これを低減させるためにピン形のバッファー4を設けた場合にも次のような問 題があった。
【0006】 ピン形のバッファー4がスプロケット1a、1bの歯底面3に結合したとき、 チェーンローラ6が正確な係合位置であるA部位で係合が始まってもピン形のバ ッファー4と1次接触した後、B部位の歯底面3に衝突して衝突騒音振動が発生 され、一般的な外部及び内部の影響により発生しやすいスプロケット1a、1b とチェーン2の整列不良、ピッチの誤差発生及びチェーン2とスプロケット1a 、1bとの老朽につれて種々誤差が発生されてチェーンローラ6とスプロケット 1a、1bの歯底面3との不正確な係合が成され、このような場合にチェーンロ ーラ6がスプロケット1a、1bの歯底面3に結合したバッファー4から衝突が 始まることでなく、他の部位の歯底面3で衝突が始まるから衝突騒音振動の低減 効果がなく、チェーンローラ6から大きな圧縮力を受ける場合にピン形のバッフ ァー4は圧縮されながら結合孔3aの奥へ挿入されるため最終的にチェーンロー ラ6とスプロケット1a、1bの歯底面3が接するようになって衝突騒音振動が 発生する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前記の問題点を解決するために歯底面3の全体に亘って衝撃を緩和させるよう にしたバンド形のバッファー5が案出されたことがあり、前記バンド形のバッフ ァー5は図6に示すようにスプロケット1a、1bの歯底面3の全体に亘って覆 蓋される弾性バンド10と、この弾性バンド10の底面部に結合されて前記歯底 面3に形成した結合孔3aの奥に挿入し固定される円筒形のピン20と、前記弾 性バンド10とピン20が結合する部分を支持することが出来るようにピンヘッ ド部21の下端のピン20の外周面に一体に形成した補強枠30で構成され、前 記ピン20のピンヘッド部21は弾性バンド10の上面に一定の長さ分だけ突出 されている。
【0008】 しなしながら、前記のバンド形のバッファー5はピンの首部分に当該する補強 枠30が結合孔3aの奥に密着挿入されていて、チェーン駆動時、図7に示すよ うにチェーンローラ6がB部位に偏在されながらピンの首部分にせん断力を反復 的に加えることで前記弾性バンド10とピン20とが切断されてバッファー5の 寿命が短いという短所がある。
【0009】 従って、本考案は前記のような諸般問題点を解決するために案出したもので、 チェーンローラの接触時においてピンの首部分に発生するせん断力による切断現 象を防止してバッファーの寿命を延長させることが出来るようにしたチェーン伝 動装置のスプロケットバッファーを提供することにその目的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記のような目的を達成するための本考案によるチェーン伝動装置のスプロケ ットバッファーは駆動源の駆動力によりチェーンを介して駆動力を伝達するスプ ロケットに前記チェーンが衝突して発生される騒音を低減させるために前記スプ ロケットの歯底面に形成した結合孔に設けられるスプロケットバッファーにおい て、前記スプロケットの歯底面に密着することが出来る形状の弾性バンドと前記 弾性バンドの底面にスプロケットの歯底面の結合孔に結合孔の直径に比べて所定 の余裕間隙を置いて挿入するピン部で形成し、前記弾性バンドとピン部は一体に 形成し、前記ピン部は前記スプロケットの歯底面の結合孔の直径より少ない直径 を有する胴体部と、胴体部の下部に前記結合孔の直径の大きさと同一直径を有し 、胴体部と一体に形成された圧入部で形成する構造を有するものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を示す添付図を参照して本考案をより詳細に説明す る。
【0012】 本考案によるチェーン伝動装置のスプロケットバッファーは図1に示すように スプロケット1a、1bの歯底面3に密着することが出来る形状の弾性バンド1 0が備えられ、前記弾性バンド10の底面にはスプロケット1a、1bの歯底面 3の結合孔3aに挿入される円柱形状または円筒状のピン部20が形成されてい る。そして前記ピン部20は結合孔3aよりも小径な胴体部20aと、該胴体部 20aの下端の外周面に設けられた圧入部22とが一体に形成されており、該圧 入部22は前記結合孔3aと同一直径を有している。
【0013】 前記弾性バンド10の幅はスプロケット1a、1bの厚さと同一或いは多少小 さく形成し、その長さはスプロケット1a、1bの歯底面3の全体を覆うことが 出来るようにし、その厚さは中心部の方へ行くほど厚い三日月状に形成すること が望ましい。
【0014】 尚、前記ピン部20の胴体部20aの直径はスプロケット1a、1bの厚さを 考慮して出来れば大きく形成するが、前記結合孔3aの直径より小さくして前記 胴体部20aの周りに余裕間隙Dが形成されるようにし、前記圧入部22は前記 結合孔3aの内径と同様にして、前記結合孔3aに密着挿入することができるよ うにする。
【0015】 特に、チェーン駆動時の作動メカニズムを順次に調べてみると図2(a)及び 図2(b)に示したようである。すなわち、図2(a)のようにチェーンを駆動 する前にはチェーンローラ6はバッファー5の真ん中に置かれているが、図2( b)のようにチェーンの駆動時には前記チェーンローラ6が駆動スプロケット1 aの駆動方向に反して一方に偏在されながら弾性バンド10を引っ張ることでせ ん断力がピンの首部分23に集中的に作用するようになる。このとき、前記ピン 部20の胴体部20aと結合孔3aの内周面の間には余裕間隙Dが形成されてい て前記ピンの首部分23が柔らかく撓むことで前記バッファー5に伝達される衝 撃を効果的に緩衝させて吸収する。
【0016】 このような本考案によるチェーン伝動装置は図3のような、駆動源により駆動 スプロケット1aが駆動されればこの駆動スプロケット1aとチェーン2とが係 合して前記チェーン2を介して従動スプロケット1bへ動力が伝達され、図2( a)及び図2(b)に示すように、本考案によるチェーンローラ6とスプロケッ ト1a、1bの歯底面3が接触するが、バンド形のバッファー5の弾性バンド1 0がスプロケット1a、1bの歯底面3を完全に覆っているから不完全な係合で 係合位相が変わってA部位よりB部位で先に接触が発生しても金属と金属間の衝 突が発生されず結果的にチェーンローラ6と歯底面3との直接的な衝撃による騒 音と振動とが大きく低減されることになる。
【0017】 すなわち、本考案によるバンド形のバッファー5が適用されたチェーン伝動装 置と従来の技術によるチェーン伝動装置の騒音程度を測定した結果、約5デシベ ル程度の騒音減少効果を得ることが出来た。
【0018】
【考案の効果】
前記のような構成及び作用により期待することが出来る本考案の効果は次の通 りである。 本考案によるチェーン伝動装置のスプロケットバッファーはスプロケット1a 、1bの歯底面3に結合されて金属材のチェーンローラ6と衝突時、騒音及び振 動を吸収することが出来るようにすることで、スプロケット1a、1bとチェー ン2の整列不良又はピッチの誤差、そしてチェーン2とスプロケット1a、1b の老朽化につれて発生する衝撃も緩和させるようになり、チェーンローラ6がス プロケット1a、1bの歯底面3の真ん中から外れた状態で不完全に係合しても 騒音及び振動を減らすのみならず、特にチェーン駆動時、せん断力が作用する最 も脆弱部であるピンの首部分23が状況に応じて柔らかく動けるように結合孔3 aの奥に余裕間隙Dが形成されて前記バッファー5が外力を効果的に吸収するこ とで、バッファー5の寿命を最大限延長することが出来るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるバンド形のスプロケットバッファ
ーの斜視図である。
【図2】本考案のバンド形のバッファーが取り付けられ
ているスプロケットとチェーンローラとの結合メカニズ
ムを説明するための一部詳細図である。
【図3】従来のチェーン伝動装置のスプロケットバッフ
ァーの正面図である。
【図4】一般的なスプロケットに従来のピン形のバッフ
ァーが取り付けられている状態を示す一部拡大図であ
る。
【図5】従来のピン形のバッファーが取り付けられてい
るスプロケットとチェーンローラとの結合メカニズムを
説明するための一部詳細図である。
【図6】一般的なスプロケットに従来のバンド形のバッ
ファーが取り付けられている状態を示す一部拡大図であ
る。
【図7】従来のバンド形のバッファーが取り付けられて
いるスプロケットとチェーンローラとの結合メカニズム
を説明するための一部詳細図である。
【符号の説明】
1a、1b…スプロケット 2…チェーン 3…歯底面 3a…結合孔 4…ピン形のバッファー 5…バンド形のバッファー 6…チェーンローラ 10…弾性バンド 20…ピン部 20a…胴体部 21…ピンヘッド部 22…圧入部 23…首部分 30…補強枠

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の駆動力によりチェーンを介して
    駆動力を伝達するスプロケットに前記チェーンが衝突し
    て発生される騒音を低減させるために前記スプロケット
    の歯底面に形成した結合孔に設けられるスプロケットバ
    ッファーにおいて、 前記スプロケットの歯底面に密着することが出来る形状
    の弾性バンドと、前記弾性バンドの底面に設けられたピ
    ン部とで構成され、前記ピン部は前記スプロケットの歯
    底面の結合孔の直径より少ない直径を有する胴体部と、
    胴体部の下部に前記結合孔の直径の大きさと同一直径を
    有し、胴体部と一体に形成した圧入部とで形成されたこ
    とを特徴とするチェーン伝動装置のスプロケットバッフ
    ァー。
  2. 【請求項2】 前記弾性バンドとピン部は一体に形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のチェーン伝動装置
    のスプロケットバッファー。
JP1997009414U 1996-10-23 1997-10-23 チェーン伝動装置のスプロケットバッファー Expired - Lifetime JP3048315U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR47646/1996 1996-10-23
KR9647646 1996-10-23

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JP3048315U true JP3048315U (ja) 1998-05-06

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