JP3047746B2 - レバースイッチ装置 - Google Patents

レバースイッチ装置

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JP3047746B2
JP3047746B2 JP6234340A JP23434094A JP3047746B2 JP 3047746 B2 JP3047746 B2 JP 3047746B2 JP 6234340 A JP6234340 A JP 6234340A JP 23434094 A JP23434094 A JP 23434094A JP 3047746 B2 JP3047746 B2 JP 3047746B2
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哲生 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作レバーを傾動操作
することによってスイッチを作動させるレバースイッチ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレバースイッチ装置の一例とし
ては、実開昭61−201244号公報に開示されてい
るものがある。これは、図12に示すように、ハウジン
グ70の中空内上部の半球形案内面71に摺接して回動
自由に案内された略半球形の軸受体73と、この軸受体
73にその中心を通るように摺動自由に嵌通した摺動棒
74とからなる操作レバー72を備えている。
【0003】操作レバー72を中立状態から傾動操作す
ると、その摺動棒74と軸受体73とが一体となって回
動することにより軸受体73の下面の外周縁が作動ピン
78を押し下げる。そして、軸受体73の下面外周縁が
所定の作動ストロークだけ変位すると、作動ピン78の
下に配置したスイッチ79が作動し、操作レバー72か
ら手を離すと戻しバネ81により操作レバー72が中立
状態に復動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このスイッ
チにおいて作動ピン78及びスイッチ79が例えば90
度の角度間隔で図面の左右と奥側及び手前側の4カ所に
配置されているとすると、操作レバー72を例えば図示
右側に傾動させたときには右側ポジションに設けられて
いる作動ピン78のみが押し下げられ、軸受体73の下
面外周縁が所定の作動ストロークだけ変位したときに、
これに対応するスイッチ79のみが作動する。しかし、
操作レバー72を右側ポジションと奥側ポジションとの
中間に向けて傾動させたときには、右側の作動ピン78
と奥側の作動ピン(図示せず)が同時に押し下げられ
る。このとき両作動ピンのいずれが先にスイッチを作動
させるかは、操作レバー72を傾動させた方向によって
決まる。すなわち、各ポジション毎の作動ストロークが
同一ならば、右側ポジションと奥側ポジションとの中間
の角度45度の位置よりも右側ポジション寄りの方向に
傾動させれば、右側ポジションのスイッチが先に作動し
てこれが有効になり、その角度45度の位置よりも奥側
ポジション寄りの方向に傾動させれば、奥側ポジション
のスイッチが先に作動してこれが有効になるのである。
従って、従来は、各ポジション毎の作動ストロークは同
一になるように設定されていたから、操作レバーを傾動
させることによりスイッチを作動させることができる作
動領域は各ポジション毎に同一となっていた。
【0005】ところが、例えば操作頻度が各ポジション
毎に相違する場合には、頻繁に操作されるポジションに
ついては作動領域が広い方が望ましいという事情があ
る。しかるに、従来の構成では、各ポジションの作動領
域は均一であったから、そのような事情に対処すること
ができない。
【0006】また、隣合う2つのスイッチが同時に作動
された際における不安定な動作を解消するために、2つ
のスイッチが同時に作動したときには必ず一方のスイッ
チのみが作動したと同様にみなす回路構成を備える場合
がある。従来の構成においてこのような回路構成を備え
た場合には、隣合う2つのスイッチの中間辺りに操作レ
バーを傾動すると必ず一方のスイッチが押されたとみな
されるため、一方のスイッチにおける作動領域は他方の
スイッチの作動領域より広くなってしまう。そのため、
上記とは逆に、各ポジションに対して作動領域を均一に
したいという要望がある場合には、これに対処できなく
なってしまう。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、各ポジションに対する作動領域を所望
に異ならせることにより、操作性のよいレバースイッチ
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のレバースイッチ装置は、傾動操作可能な操
作レバーと、この操作レバーを取り巻く位置に設けた複
数個のスイッチ要素と、操作レバーの傾動と連動して変
位するように設けられその操作レバーの傾動に基づいて
所定の作動ストロークだけ変位したときにスイッチ要素
のいずれかを作動させる作動部とを備えたものにおい
て、スイッチ要素を作動させるための各作動部の作動ス
トロークを、操作レバーの取り巻き方向に並ぶスイッチ
要素群のうちの一部のものについて他とは異ならせるよ
うにしたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0009】また、操作レバーの傾動方向に従って表示
装置の画像をスクロールさせるものにおいて、操作レバ
ーの傾動方向のうち、画像を上下にスクロールする傾動
方向についてはスイッチ要素を作動させるための作動ス
トロークが他よりも短く設定されていてもよい(請求項
2の発明)。
【0010】さらに、操作レバーは縦長のケースに取り
付けられ、操作レバーの傾動方向のうち、ケースの長手
方向の側辺に対して斜め方向となる傾動方向について
は、スイッチ要素を作動させるための作動ストローク
が、他より短く設定されていてもよい(請求項3の発
明)。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、操作レバーに連動し
て変位する作動部において、各スイッチを作動させるた
めの作動ストロークを各スイッチ要素間で異ならせるこ
とができる。ここで、作動ストロークを短くすれば、操
作レバーを傾動させることによりスイッチ要素を作動さ
せることができる作動領域は広がり、作動ストロークを
長くすればその作動領域は狭くなる。従って、各スイッ
チ要素間で作動ストロークを異ならせることにより各ス
イッチ要素間の作動領域を異ならせることができる。こ
れによって、例えば、各スイッチ要素に対して、スイッ
チ要素が作動する頻度に応じて作動領域を異ならせるこ
とができる。また、隣合う2つのスイッチが同時に押さ
れた際における不確定領域をなくすために、2つのスイ
ッチが同時におされれば、必ず一方のスイッチがおされ
たと同様にみなす回路構成を備えた場合であっても、一
方のスイッチ要素に対する作動ストロークを長くするこ
とにより隣合うスイッチ要素間で作動領域を同一にする
ことができる。
【0012】請求項2の発明であるレバースイッチ装置
は、例えば車載用のナビゲーションシステムの表示装置
に表示される画像をスクロールさせるために用いられ、
この場合に、画像を上下方向にスクロールするためのス
イッチ要素に対する作動ストロークを他より短くしたの
で、画像を上下方向にスクロールさせることができる操
作レバーの作動領域は他より広くなる。即ち、作動する
頻度の高いスイッチに対する操作レバーの作動領域は広
いことになる。
【0013】請求項3の発明によれば、ケースの側辺に
対して斜め方向に位置するスイッチ要素、即ち、操作レ
バーを傾動させるのに傾動しづらい方向のスイッチ要素
に対する作動ストロークを他より短くしたので、傾動し
づいら方向に対する操作レバーの作動領域は他より広く
なる。
【0014】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、各スイ
ッチ要素に対して作動ストロークを異ならせることがで
きるので、各スイッチ要素に対する作動領域を所望に異
ならせることができ、もって操作性を向上させることが
できる効果を奏する。
【0015】さらに、請求項2の発明によれば、頻度の
高い操作方向に対する作動ストロークを短くしたので、
頻度の高い操作方向に対する作動領域は広く、使い勝手
が非常によくなる。また、請求項3の発明によれば、操
作レバーの傾動しづらい方向に対する作動領域が広いの
で、全体的に均整がとれて違和感なく操作することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のレバースイッチ装置を車載用
のナビゲーションシステムの操作パネルに適用した一実
施例を図1乃至図7を参照して説明する。図1に示すよ
うに浅い盆状をなす方形のケース1内に、裏面に図示し
ないIC、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の回路構
成部品が取り付けられている方形のプリント基板2が固
定されている。このプリント基板2の表面には、1対の
セットスイッチ用固定接触子3aが配置されていると共
に、このセットスイッチ用固定接触子3aを中心とする
円周上に45°の等角度間隔を開けて8対のセレクトス
イッチ用固定接触子4aが配置されている。
【0017】このプリント基板2の表面には、電気絶縁
性及び弾力性を有するゴム製のスイッチカバー5が固着
されている。このスイッチカバー5は、全体としてはプ
リント基板2の全面を覆う方形の薄板状をなしており、
上記した1対のセットスイッチ用固定接触子3a及び8
対のセレクトスイッチ用固定接触子4aの各々と対応す
る合計9カ所の位置には、常にはプリント基板2の表面
から離間するように膨出したスイッチ作動部6が形成さ
れている。
【0018】各スイッチ作動部6は、図2及び図3に示
すようにスイッチカバー5の表面から各固定接触子3
a、4aを囲むようにテーパ筒状に立ち上がっており、
その頭部6aの裏面には、導電性を有するゴム材料から
なる円板形の可動短絡子3b,4bが固着されている。
そして、スイッチ作動部6は、常には可動短絡子3b,
4bを固定接触子3a、4aから離間させた非作動状態
にあり、頭部6aが押されると弾性変形を伴いつつ可動
短絡子3b,4bを各対の両固定接触子3a、4aに接
触させてその各固定接触子3a、4a間を導通させる。
また、頭部6aへの押圧が解除されると、弾性復元力に
よって可動短絡子3b,4bが固定接触子3a、4aか
ら離間する元の非作動状態に復帰するようになってい
る。これによって各スイッチ要素、すなわち、固定接触
子3a及び可動短絡子3bからなる1つのセットスイッ
チ3が構成されると共に、固定接触子4a及び可動短絡
子4bからなる8つのセレクトスイッチ4が構成され
る。
【0019】ここで、8つのセレクトスイッチ4のう
ち、図1中セットスイッチ3を中心にケース1の上方か
ら見て上側に位置するものを”上”、下側に位置するも
のを”下”、右側に位置するものを”右”、左側に位置
するものを”左”に位置するセレクトスイッチ4とし、
さらに、上側と右側の間に位置するものを”右上”、上
側と左側との間に位置するものを”左上”、下側と右側
との間に位置するものを”右下”、下側と左側に位置す
るものを”左下”に位置するセレクトスイッチ4とし、
以下、同様とする。そして、”上”に位置するセレクト
スイッチ4が作動すれば、図示しないナビゲーションシ
ステムの表示装置に表示される画像は上方にスクロール
し、同様に他のセレクトスイッチ4が作動した際にも、
そのセレクトスイッチ4が位置する方向と同様の方向に
画像がスクロールするように構成されている。
【0020】一方、スイッチカバー5の上には、セット
スイッチ3を中心とする8対のセレクトスイッチ4の配
置円と同心の円形をなすベース7が、その周縁部を後述
するカバー17によって位置決めされた状態で固定され
ている。また、このベース7には、底板部8の表面側に
セレクトスイッチ4の配置円よりも僅かに大径で同心円
上に立ち上がった円筒形の規制用立上り部9が一体に形
成されている。
【0021】ベース7の底板部8のうち、セレクトスイ
ッチ4と対応する8カ所の位置には、底板部8の裏面を
凹ませた形状の逃し部8aが形成されており、スイッチ
作動部6との干渉を防いでいる。さらに、その逃し部8
aの上部には逃し部8aから底板部8の表面に掛けて連
通する案内孔8bが形成されると共に、この逃し部8a
内には、下端部に押圧部10aを有する作動ピン10が
その上端部を案内孔8bから底板部8の表面側へ突出さ
せた状態で挿入されている。これにより、押圧部10a
は逃し部8a内をプリント基板2に対して直角方向に移
動可能となっている。なお、この作動ピン10は、常に
は、スイッチ作動部6の弾性復元力によって上方に押さ
れ、押圧部10aが逃し部8aの天井部にて保持されて
いる。
【0022】また、底板部8の中心には、セットスイッ
チ3を囲むように開口する方形の貫通孔8cが形成され
ており、この貫通孔8cの互いに対向する孔縁のうち、
1対の孔縁には、それぞれ支持軸11が設けられてい
る。この支持軸11の軸線は、プリント基板2上におけ
る8対のセレクトスイッチ4の配置円の中心を通るよう
になっている。
【0023】さらに、ベース7には、四角筒状をなす軸
受ブラケット12が設けられており、この軸受ブラケッ
ト12の互いに対向する側面には、それぞれ対向する位
置に軸受孔12a、12bが形成されている。そして、
一方の軸受孔12aには上記支持軸11が嵌合し、他方
の軸受孔12bには、傾動ホルダ13が、その下端部に
突成した回動軸13aを嵌合させており、これにより、
傾動ホルダ13は8対のセレクトスイッチ4の配置円の
中心を通り互いに直交する2軸を中心に回動可能に支持
され、プリント基板2と直角な中立姿勢を基準として8
対のセレクトスイッチ4の配置円の中心を中心点として
任意方向への傾動が可能となっている。
【0024】傾動ホルダ13には、図4に示すように、
外周にフランジ部14が形成されており、このフランジ
部14の下面には、8対のセレクトスイッチ4のうち”
右上”、”右下”、”左上”、”左下”のセレクトスイ
ッチ4に対応する位置に凹部14aが形成されている。
さらに、傾動ホルダ13がプリント基板2に対して直角
な方向を向いている中立状態において、ベース7に嵌装
した8本の作動ピン10のうち”上”、”下”、”
左”、”右”に位置する作動ピン10の上端部は、フラ
ンジ部14の下面のうち凹んでいない部分に当接し、”
右上”、”右下”、”左上”、”左下”に位置する作動
ピン10の上端部はフランジ部14の下面との間に所定
の間隙を有している(図5参照)。また、図1に示すよ
うに傾動ホルダ13には、その長さ方向に沿って上端面
から下端面に達するように貫通する断面十字形の支持孔
13bが形成されると共に、傾動ホルダ13の下端部に
は切欠部13cが形成されており、後述する操作レバー
15における係止部15aと係合可能となっている。
【0025】さらに、傾動ホルダ13の上方には操作レ
バー15が設けられており、この操作レバー15は、断
面十字形の脚部15bとその上端に形成された傘状の摘
み部15cとからなる。そして、その脚部15bは支持
孔13bに嵌入されており、これにより、操作レバー1
5は、上下に移動可能であると共に、傾動ホルダ13を
一体として傾動することができる。さらに、操作レバー
15の脚部15bには圧縮コイルばねからなる戻しバネ
16が嵌合されており、操作レバー15を上方向に付勢
し、脚部15bの下端部に形成されている係止部15a
を切欠部13cに係合させて操作レバー15を非作動状
態に保持している。これにより、脚部15bの下端面と
セットスイッチ3のスイッチ作動部6における頭部6a
との間には所定の間隙が設けられる。また、操作レバー
15の摘み部15cの外周縁は、ベース7の規制立上り
部9とほぼ同径であると共に、規制立上り部9との間に
所定の間隙を設けている。これにより摘み部15cを傾
動させた際及び下方向への移動させた際に摘み部15c
の外周縁が規制立上り部9の上端部に当接してその動き
が規制される。
【0026】前記ケース1には、上記の各構成部材を覆
うようにカバー17が被せられて固定されている。この
カバー17の正面にはベース7と同心の円形をなして操
作レバー15の摘み部15cよりも大径の窓孔17aが
形成されており、この窓孔17aからは摘み部15cの
一部が露出している。
【0027】次に、本実施例の作用について述べる。操
作レバー15は、常には、中立状態にあり、1つのセッ
トスイッチ3及び8つのセレクトスイッチ4のいずれも
が非作動状態にある。この状態から、セットスイッチ3
を作動させるには、操作レバー15の摘み部15cを押
せばよい。これにより、操作レバー15の脚部15bの
下端面がスイッチ作動部6を弾性変形させて可動短絡子
3bをセットスイッチ用固定接触子3aに接触させ、セ
ットスイッチ用固定接触子3aが導通状態となる。ま
た、元の非作動状態に戻すには操作レバー15の押し操
作を解除すれば、戻しバネ16により操作レバー15は
非作動状態に復帰すると共に可動短絡子3bが固定接触
子3aから離れる。
【0028】また、セレクトスイッチ4を作動させるに
は、操作レバー15の摘み部15cを8方向のうちの任
意の方向に傾動させればよい。例えば、”上”方向に操
作レバー15の摘み部15cを傾動すると、操作レバー
15の傾動に応じて傾動ホルダ13も同様に”上”方向
に傾動する。すると、”上”に位置するセレクトスイッ
チ4の作動ピン10がプリント基板2方向に押され、ス
イッチ作動部6が弾性変形して可動短絡子4bと固定接
触子4aが接触する。これにより、固定接触子4aは導
通状態となる。また、操作レバー15を元の非作動状態
に戻すには操作レバー15の傾動操作を解除すれば、操
作レバー15はスイッチ作動部6の弾性力により元の非
作動状態に復帰する。
【0029】次いで、操作レバー15の摘み部15c
を”右上”方向に傾動する場合について述べる。この場
合にも、操作レバー15の摘み部15cを傾動すると、
操作レバー15の傾動に応じて傾動ホルダ13も同様に
傾動する。しかし、上記”上”方向に操作レバー15を
傾動した場合とは異なり、フランジ部14の下面と”右
上”に位置するセレクトスイッチ4の作動ピン10との
間には、僅かな間隙が設けられているため、傾動と共に
直ちに作動ピン10がフランジ部14によって押される
のではなく、傾動ホルダ13が所定の傾動角度となった
後に作動ピン10は押される。そして、さらに操作レバ
ー15を傾動させれば、作動ピン10はスイッチ作動部
6の頭部6aを下方に押して弾性変形させながら下方に
移動し、可動短絡子4bが固定接触子4aに接触する
(図6参照)。これにより、固定接触子4aは導通状態
となる。また、操作レバー15を元の非作動状態に戻す
には、操作レバー15の傾動操作を解除すればよい。
【0030】ここで、中立状態から操作レバー15が傾
動して可動短絡子4bが固定接触子4aに接触するまで
の、フランジ部14における各セレクトスイッチ4に対
する作動ストロークを観察してみると、操作レバー15
を”上”方向に傾動した場合に比べ、”右上”方向に傾
動した場合の方が作動ストロークは長くなる。これ
は、”上”に位置するセレクトスイッチ4の作動ピン1
0が傾動ホルダ13の傾動と共に押されるのに対し
て、”右上”に位置するセレクトスイッチ4の作動ピン
10は凹部14aによる間隙分だけ傾動ホルダ13が”
右上”方向に傾動してから押されるためである。
【0031】このため、隣合うセレクトスイッチ4間の
ほぼ中間辺り、例えば、”上”と”右上”に位置するセ
レクトスイッチ4間のほぼ中間方向に操作レバー15を
傾動したとすると、まず、”上”に位置する作動ピン1
0がフランジ部14によって押され、その後、”右上”
に位置する作動ピン10が押されることとなる。そし
て、”上”に位置する作動ピン10はスイッチ作動部6
を弾性変形させて可動短絡子4bを固定接触子4aに接
触させるが、”右上”に位置する作動ピン10はスイッ
チ作動部6を僅かに弾性変形するだけで、先に押された
作動ピン10によてその動きが規制されるため可動短絡
子4bが固定接触子4aに接触することはない。即
ち、”上”と”右上”に位置するセレクトスイッチ4の
ほぼ中間方向に操作レバー15を傾動した場合には、”
上”に位置するセレクトスイッチ4が作動し、”右上”
に位置するセレクトスイッチ4は作動しないこととな
る。従って、図7に示すように、”上”に位置するセレ
クトスイッチ4に対する作動領域Aは”右上”に位置す
るセレクトスイッチ4に対する作動領域Bより広くな
る。
【0032】このように本実施例によれば、傾動ホルダ
13のフランジ部14に凹部14aを形成することによ
り、”上”、”下”、”右”、”左”に位置するセレク
トスイッチ4に対する作動領域を、”右上”、”右
下”、”左上”、”左下”に位置するセレクトスイッチ
4に対する作動領域より広げることができる。従って、
カーナビゲーションシステムでは、画像を上下左右にス
クロールする頻度が、右上、右下、左上、左下にスクロ
ールする頻度より高いから、頻度の高いセレクトスイッ
チ4に対しては作動領域は広がり、頻度の低いセレクト
スイッチ4に対しては作動領域は狭められることとな
り、レバースイッチ装置における操作性はよくなる。
【0033】なお、隣合う2つのセレクトスイッチが同
時に押された際における不確定領域をなくすために、2
つのセレクトスイッチが同時に押されれば、必ず一方の
セレクトスイッチが押されたと同様にみなす回路構成を
備える場合がある。従来の構成においてこのような回路
構成を備えた場合には、隣合う2つのセレクトスイッチ
の中間方向に操作レバーを傾動すると必ず一方のスイッ
チが押されたとみなされるため、一方のスイッチにおけ
る作動領域は他方のスイッチの作動領域より広くなって
しまう。しかし、本実施例のように、セレクトスイッチ
に対する作動ストロークを異ならせることができれば、
一方のセレクトスイッチに対する作動ストロークを長く
することにより広がった作動領域を狭め隣合うセレクト
スイッチ間で作動領域を同一にすることができる。従っ
て、このような回路構成を備えた場合であって、全ての
セレクトスイッチに対して作動領域を均一にすることが
要望された場合でもそれに対応でき、操作性のよいレバ
ースイッチ装置を提供することができる。
【0034】<他の実施例>なお、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、例えば次のように変形して
実施することも可能であり、これらも本発明の技術的範
囲に含まれる。また、上記実施例と同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0035】(イ)上記実施例では、傾動ホルダ13の
フランジ部14下面に凹部14aを形成することによ
り、”上”、”下”、”左”、”右”に位置するセレク
トスイッチ4と、”右上”、”右下”、”左上”、”左
下”に位置するセレクトスイッチ4との間でセレクトス
イッチ4に対する作動ストロークを異ならせる構成であ
ったが、以下のように構成してもよい。
【0036】a.図8に示すように、”右上”、”右
下”、”左上”、”左下”に位置するセレクトスイッチ
21(図中右側)における作動ピン22の長さを、”
上”、”下”、”右”、”左”に位置するセレクトスイ
ッチ23(図中左側)における作動ピン24の長さより
短くする。これにより、”右上”に位置する作動ピン2
2の上端部とフランジ部25の下面との間には一定の間
隙が設けられ、操作レバーを例えば、”右上”方向に傾
動する場合には、作動ピン22は操作レバーの傾動と共
に直ちにフランジ部25によって押されることはなく、
僅かに傾動してから押される。従って、操作レバーの傾
動と共に作動ピン24が押される例えば、”上”に位置
するセレクトスイッチ23に比べ、”右上”に位置する
セレクトスイッチ21に対する作動ストロークは上記実
施例と同様に長くなる。
【0037】b.図9に示すように、”上”、”
下”、”左”、”右”に位置するセレクトスイッチ31
(図中左側)において、スイッチ作動部32の頭部裏面
32aの肉厚を”右上”、”右下”、”左上”、”左
下”に位置するセレクトスイッチ33(図中右側)のス
イッチ作動部34の頭部裏面34aより増して可動短絡
子35と固定接触子36との距離を、セレクトスイッチ
33の可動短絡子35と固定接触子36との距離より短
くする。これにより、例えば、操作レバーを”上”方向
に傾動すると、作動ピン37はフランジ部38によって
押されるが、僅かに押されるだけで可動短絡子35と固
定接触子36とが接触するため、その作動ストロークは
例えば”右上”方向に傾動した場合より短くなる。
【0038】c.図10に示すように、”右上”、”右
下”、”左上”、”左下”に位置するセレクトスイッチ
41(図中右側)において、スイッチ作動部42の頭部
42aの肉厚を”上”、”下”、”左”、”右”に位置
するセレクトスイッチ45(図中左側)におけるスイッ
チ作動部46の頭部46aの肉厚より減らし、作動ピン
43とフランジ部44との間に間隙を設ける。これによ
り、例えば操作レバーを”右上”方向に傾動した場合に
は、作動ピン43は直ちにフランジ部44によって押さ
れるのではなく、僅かに傾動してから押されるため、そ
の作動ストロークは傾動と共に作動ピン47が押される
例えば、”上”に位置するセレクトスイッチ45の作動
ストロークより長くなる。
【0039】(ロ)上記実施例とは別に、縦長なケース
にセレクトスイッチ等を備えて本発明のレバースイッチ
装置を構成する場合には、図11に示すように、操作レ
バー51の傾動方向のうち、縦長のケース52の長手方
向の側辺52aに対して斜めとなる方向に位置するセレ
クトスイッチ53の作動ストロークを、その他のセレク
トスイッチ54の作動ストロークより短くなるように構
成してもよい。
【0040】これにより、セレクトスイッチ53に対す
る操作レバー51の作動領域は、セレクトスイッチ54
に対する作動領域より広くなる。従って、ケース52を
持って操作レバー51を操作する時に、操作レバー51
の傾動しづらい方向に対するセレクトスイッチ53の作
動領域が広いため、各方向に対する操作感が全体的に均
整がとれ、どの方向に対しても違和感なく操作をするこ
とができる。
【0041】(ハ)上記実施例において操作レバー15
の押し操作または傾動操作により作動されるスイッチ
3、4は、上記実施例のスイッチング手段に限定される
ものではなく、タクトスイッチ等の他のスイッチング手
段を含むものであってもよい。
【0042】(ニ)上記実施例においては、環状領域上
に配置したセレクトスイッチ4の数が8個である場合に
ついて説明したが、本発明は、スイッチの数が8個以外
の他の個数である場合にも適用することができるのもの
である。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体を示す分解斜視図である。
【図2】同実施例の”右上”、”左下”に位置するセレ
クトスイッチを示す縦断面図である。
【図3】同実施例の”上”、”下”に位置するセレクト
スイッチを示す縦断面図である。
【図4】同実施例の傾動ホルダを下方から見た斜視図で
ある。
【図5】同実施例の隣合うセレクトスイッチを示す縦断
面図である。
【図6】同実施例の”右上”に位置するセレクトスイッ
チの作動状態を示す縦断面図である。
【図7】同実施例の各セレクトスイッチに対する作動領
域を示す図である。
【図8】作動ピンの長さを異ならせた他の実施例におけ
る隣合うセレクトスイッチを示す縦断面図である。
【図9】スイッチ作動部の頭部裏面の肉厚を異ならせた
他の実施例における隣合うセレクトスイッチを示す縦断
面図である。
【図10】スイッチ作動部の頭部の肉厚を異ならせた他
の実施例における隣合うセレクトスイッチを示す縦断面
図である。
【図11】他の実施例を示す上面図である。
【図12】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4…セレクトスイッチ(スイッチ要素) 14…フランジ部(作動部) 15…操作レバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動操作可能な操作レバーと、この操作
    レバーを取り巻く位置に設けた複数個のスイッチ要素
    と、前記操作レバーの傾動と連動して変位するように設
    けられその操作レバーの傾動に基づいて所定の作動スト
    ロークだけ変位したときに前記スイッチ要素のいずれか
    を作動させる作動部とを備えたものにおいて、前記スイ
    ッチ要素を作動させるための前記各作動部の作動ストロ
    ークを、前記操作レバーの取り巻き方向に並ぶ前記スイ
    ッチ要素群のうちの一部のものについて他とは異ならせ
    るようにしたことを特徴とするレバースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 操作レバーの傾動方向に従って表示装置
    の画像をスクロールさせるものにおいて、前記操作レバ
    ーの傾動方向のうち、前記画像を上下にスクロールする
    傾動方向についてはスイッチ要素を作動させるための作
    動ストロークが他よりも短く設定されていることを特徴
    とする請求項1記載のレバースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーは縦長のケースに取り付
    けられ、前記操作レバーの傾動方向のうち、前記ケース
    の長手方向の側辺に対して斜め方向となる傾動方向につ
    いては、スイッチ要素を作動させるための作動ストロー
    クが、他より短く設定されていることを特徴とする請求
    項1記載のレバースイッチ装置。
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