JP3047733U - X線撮影装置の頭部位置決め機構 - Google Patents

X線撮影装置の頭部位置決め機構

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JP3047733U
JP3047733U JP1997008750U JP875097U JP3047733U JP 3047733 U JP3047733 U JP 3047733U JP 1997008750 U JP1997008750 U JP 1997008750U JP 875097 U JP875097 U JP 875097U JP 3047733 U JP3047733 U JP 3047733U
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真一 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で、段階的な位置調節が容易、迅
速、かつ正確に行えるX線撮影装置の頭部位置決め機構
を提供する 【解決手段】 頭部X線撮影を行うにあたって被撮影者
の頭部をX線撮影装置に対して位置決めする頭部位置決
め機構において、上記位置決め機構は、被撮影者の頭部
の一部に当接する当接部材28と、この当接部材をX線
撮影装置に対して固定する固定部42とを有し、上記当
接部材28又は固定部42のいずれか一方は係合部44
を有し、上記当接部材28又は固定部42の残る他方は
上記係合部44に係合して上記当接部材28を上記固定
部42に対して第1の位置に位置決めする第1の被係合
部48と、上記当接部材28を上記固定部42に対して
上記第1の位置と異なる第2の位置に位置決めする第2
の被係合部50とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主に歯科や耳鼻咽喉科等において用いられる医療用X線撮影装置、 特にパノラマX線撮影装置に関し、より詳しくはX線撮影される被撮影者の頭部 を適当な位置に位置決めするための頭部位置決め機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歯科診断用に使用されるパノラマX線撮影装置は、一般に、X線発生装 置とX線受像装置とを対向するように備えた略コの字状の旋回アームを有してい る。被撮影者の頭部はX線発生装置とX線受像装置との間にあって頭部位置決め 機構により所定位置に保持されており、この状態で旋回アームを旋回させて歯列 弓に沿ったパノラマX線撮影が行われる。
【0003】 一方、このパノラマX線撮影装置では、頭部の上顎洞領域の曲面断層撮影も可 能であり、その撮影時にはX線発生装置およびX線受像装置に対する被撮影者の 頭部の相対位置を少し下げる必要がある。そのため、これまでは頭部位置決め機 構に設けられたねじ式調節機構により被撮影者の頭部の位置を下げていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなねじ式調節機構は被撮影者の頭部の位置を連続的に任意の 位置に調節できるが、機構が複雑であるともにその調節に時間と手間がかかると いう問題があった。また、ねじ式節機構では微調整が可能であるが、X線撮影領 域には上下方向に或る程度の幅があるため微調整の必要性に乏しく、それよりは 、歯列パノラマ撮影または上顎洞撮影のために被撮影者の頭部の位置を所定位置 に段階的に容易に調節できる機構であることが好ましい。
【0005】 そこで、本考案の目的は、構成が簡単で、段階的な位置決めが容易、迅速、か つ正確に行えるX線撮影装置の頭部位置決め機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため本考案は、頭部X線撮影を行うにあたって被撮影者の頭部 をX線撮影装置に対して位置決めする頭部位置決め機構において、 上記位置決め機構は、被撮影者の頭部の一部に当接する当接部材と、この当接 部材をX線撮影装置に対して固定する固定部とを有し、上記当接部材又は固定部 のいずれか一方は係合部を有し、上記当接部材又は固定部の残る他方は上記係合 部に係合して上記当接部材を上記固定部に対して複数の特定の位置に選択的に位 置決めする被係合部を有することを特徴とする。 また、上記当接部材又は固定部のいずれか一方は係合部を有し、上記当接部材 又は固定部の残る他方は上記係合部に係合して上記当接部材を上記固定部に対し て第1の位置に位置決めする第1の被係合部と、上記当接部材を上記固定部に対 して上記第1の位置と異なる第2の位置に位置決めする第2の被係合部とを有す ることを特徴とする。
【0007】 本考案の頭部位置決め機構では、上記固定部は上記当接部材の取付部が挿入さ れる取付孔であり、上記係合部は上記取付孔の内面に設けた突起であり、上記被 係合部は上記取付部の外面に形成した凹部であってもよい。これとは反対に、上 記突起を上記取付部の外面に設け、上記凹部を上記取付孔の内面に形成してもよ い。
【0008】 また、上記凹部は溝状凹部であり、一つの溝状凹部から分岐した複数の溝状凹 部、又は、それぞれ連続しない独立した複数の溝状凹部として形成され、分岐し た複数の溝状凹部の各終端又は独立した複数の溝状凹部の各終端を上記突起が係 合する係合凹部としてもよい。 また、上記突起の、上記溝状凹部の各終端に向かう方向が、上記溝状凹部の各 終端において、上記突起の上部を係合する場合は上方に、上記突起の下部を係合 する場合は下方に向かうことにより、上記突起の周方向及び下方向への動きを規 制するようにしてもよい。
【0009】 さらに、上記突起は弾性部材により付勢された状態で突出しており、或る凹部 から別の凹部に係合するまでの間は内側に押し込まれた状態になるようにしても よい。
【0010】 さらにまた、上記第1の位置に位置決めされた上記当接部材は歯列パノラマ撮 影モードに対応し、上記第2の位置に位置決めされた上記当接部材は上顎洞撮影 モードに対応するようにしてもよい。
【0011】 そして、上記当接部材はチンレスト、鼻根点押さえ、バイトブロック、または 鼻下点押さえであってもよい。
【0012】
【考案の効果】
本考案の頭部位置決め機構によれば、係合部の係合位置を第1の被係合部から 第2の被係合部に変えるだけで、被撮影の頭部の一部に当接する当接部材を段階 的に位置決めすることができる。したがって、上記当接部材の位置決めによる被 撮影者頭部の位置調節を容易、迅速、かつ正確に行うことができる。また、ねじ 式調節機構に比べて構成部品数を減らせるので構成が簡単になり、コストも安価 になると共に剛性に富むことにより緩みや故障が生じにくい。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。図1は本考 案を適用したパノラマX線撮影装置10の外観を示す。このX線撮影装置10は 、歯科診療用防X線室の床面12に固定されたベース14と、このベース14に 垂直に固定された支柱16を有する。支柱16の上部にはX線撮影ユニット18 が設けてあり、この撮影ユニット18は図示しない昇降モータにより支柱16に 沿って上下に移動できるようにしてある。撮影ユニット18は、メインフレーム 20と、メインフレーム20の上部と下部からそれぞれ前方に突出した上部フレ ーム22と下部フレーム24を有している。上部フレーム22は図示しない連結 軸を介して旋回アーム26を支持している。下部フレーム24は被撮影者の頭部 を位置決めする頭部位置決め機構を備えている。この頭部位置決め機構は、被撮 影者が顎を載せるチンレスト(当接部材)28とチンレスト28を下部フレーム 24に固定する取付孔(固定部)とを有する。また、下部フレーム24は、被撮 影者の側頭部を両側から押さえる一対の側頭部押さえ板30、および被撮影者が 両手で握るハンドル32を備えている。
【0014】 旋回アーム26はその両端部分が下方に延長された略コ字状をなし、一方の端 部にX線発生装置34、他方の端部にX線受像装置36を有しており、各装置3 4、36は互いに対向している。また、旋回アーム26は図示しない駆動機構を 備えており、この駆動機構の駆動に基づいて旋回可能になっている。図2に示す ように、被撮影者は顎をチンレスト28に載せた状態で両側頭部を側頭部押さえ 板30で挟まれて押さえられることで頭部が所定位置に位置決めされる。この状 態で旋回アーム26が旋回し、頭部についての歯列パノラマ撮影または上顎洞撮 影を行う。
【0015】 図3に示すように、チンレスト28はその下部に円柱状の取付部40を有して おり、下部フレーム24の先端38に設けられた取付孔42に上記取付部40が 挿入されて固定される。取付孔42の内周面には、突出したピン(突起)44が 設けてある。一方、取付部40の外周面には、その下部から切り込まれた溝状凹 部46が形成されている。この溝状凹部46は途中で分岐しており、2つに別れ たそれぞれの溝状凹部の各終端が第1の係合凹部(第1の被係合部)48および 第2の係合凹部(第2の被係合部)50になっている。第1の係合凹部48と第 2の係合凹部50は取付部40の軸方向に一直線上に並ぶように形成されている 。
【0016】 チンレスト28の取付部40が取付孔42に挿入され、ピン44が溝状凹部4 6の第1の係合凹部48に係合したとき、チンレスト28は下方および周方向の 移動が規制されて第1の位置に位置決めされる。この第1の位置にあるチンレス ト28に顎を載せて被撮影者の頭部を固定した状態で歯列パノラマ撮影が行われ る。次に、チンレスト28の位置調節を行うとき、チンレスト28を少し持ち上 げながら回転させてピン44を溝状凹部46の分岐点52まで戻し、それからチ ンレスト28を下げることでピン44を第2の係合凹部50に係合させると、チ ンレスト28は下方および周方向の移動が規制されて第2の位置に位置決めされ る。この第2の位置にあるチンレスト28はX線発生装置34および受像装置3 6に対して相対位置が上記第1の位置よりも低くなっており、この第2の位置に あるチンレスト28に顎を載せて被撮影者の頭部を固定した状態で上顎洞撮影が 行われる。
【0017】 このように本実施形態の頭部位置決め機構によれば、歯列パノラマ撮影および 上顎洞撮影の2つの撮影モードに対応してチンレスト28の位置を容易、迅速、 かつ正確に2段階に調節することができる。また、この位置決め機構はねじ式調 節機構に比べると構成が極めて簡単であるためコストも安価になる。
【0018】 続いて、図4〜8を参照してチンレスト28の位置決め機構の変形例について 説明する。なお、各図において上述した構成部分と同じものについては同じ参照 符号を付してある。 図4(a)に示すように、チンレスト28の取付部40に形成した溝状凹部を それぞれ連続しない独立した第1の溝46aと第2の溝46bとして形成し、各 溝46a、46bのそれぞれの終端を第1の係合凹部48、第2の係合凹部50 としてもよい。また、一つの溝から複数の溝が分岐する場合でもその形状は図3 に示すものに限定されず、例えば、図4(b)に示すような形状としてもよい。
【0019】 さらに、図5に示すように、ピン44をチンレスト28の取付部40の外周面 に設けるとともに、溝状凹部46を取付孔42の内周面に形成してもよい。この 場合にも種々の溝形状が考えられ、例えば、図5または図6(b)に示すように 分岐した溝形状でもよいし、図6(a)に示すようにそれぞれ独立した2つの溝 としてもよい。
【0020】 なお、以上に説明した変形例におけるチンレスト28の位置決めのやり方は、 上述したのとほぼ同様であるため説明を省略する。
【0021】 図7に示すチンレスト28は取付部40が直方体状をなし、その一側面に第1 および第2の溝状凹部52、54が平行に形成されている。一方、取付孔42も 取付部40に対応して角孔に形成されており、取付部40がほぼ隙間なく挿入さ れるようになっている。取付孔42の内面の一壁面42aにはボール56が埋設 されており、ばね等の弾性部材58により付勢されてボール56の一部分が上記 壁面42aから突出している。チンレスト28の取付部40を取付孔42に挿入 すると、内側に一旦押し込まれたボール56が第1の溝状凹部52に係合してチ ンレスト28が歯列パノラマ撮影用の第1の位置に位置決めされる。この状態か らチンレスト28を下方に押し込むと、ボール56が内側に押し込まれて第1の 溝状凹部52との係合が解除される。そして、第2の溝状凹部54が対向位置に 来たときにボール56が再び押し出されて係合し、チンレスト28が上顎洞撮影 用の第2の位置に位置決めされる。
【0022】 図7に示すチンレスト28では、取付部40を直方体状に形成したが、図8に 示すように取付部40を円柱状に形成するとともに、取付孔42を丸孔に形成し てもよい。この場合、取付孔42内での取付部40の回転を防止するため、互い に嵌合する凹溝60と凸部62を形成するのが好ましい。また、第1および第2 の凹部52、54は円形凹部に形成すればよい。
【0023】 次に、被撮影者の頭部に当接する当接部材が鼻根点押さえである場合について 説明する。 図9に示すように、鼻根点押さえ70は、旋回アーム26の略中央部にある図 示しない空間を貫通して上部フレーム22に取り付けられ、そこから垂下して折 れ曲がった棒部材の先端部72が両目の間の中央に位置する鼻根点に当接して被 撮影者の頭部を所定位置に位置決めするものである。
【0024】 図10に示すように、鼻根点押さえ70は、その上部に円柱状の取付部40を 有しており、この取付部40が取付孔42に挿入されて固定される。取付孔42 の内周面にはピン(突起)が内側に突出して設けてある。一方、上記取付部40 の外周面には溝状凹部46が形成されている。この溝状凹部46は分岐して2つ に分かれ、分岐したそれぞれの溝状凹部46の各終端が第1の係合凹部48およ び第2の係合凹部50になっている。上記ピン44が溝状凹部46にはまり込む ようにして鼻根点押さえ70の取付部40を取付孔42に挿入し、最も奥まで挿 入してから回転させると、ピン44が第1の係合凹部48に係合する。この状態 では、鼻根点押さえ70は下方および周方向への移動が規制されて第1の位置に 位置決めされる。この第1の位置にある鼻根点押さえ70の先端72を被撮影者 頭部の鼻根点に当接することで頭部が歯列パノラマ撮影用の位置に位置決めされ る。
【0025】 次に、鼻根点押さえ70を僅かに持ち上げてピン44の第1係合凹部48への 係合を解除し、回転させてから鼻根点押さえ70を引き下げてピン44の位置を 溝状凹部46の分岐点52まで戻し、それから再び回転させることによりピン4 4が第2の係合凹部50に係合する。この状態で鼻根点押さえ70は下方および 周方向への移動が規制されて上記第1の位置よりも低い第2の位置に位置決めさ れる。この第2の高さにある鼻根点押さえ70の先端72を鼻根点に当接するこ とで被撮影者の頭部が上顎洞撮影用の位置に位置決めされることになる。なお、 この鼻根点押さえ70の位置決め機構による効果は、上述したチンレスト28の 場合と同様であるため説明を省略する。
【0026】 続いて、図11〜14を参照して鼻根点押さえ70の位置決め機構の変形例に ついて説明する。 図11(a)に示すように、鼻根点押さえ70の取付部40に形成した溝状凹 部をそれぞれ連続しない独立した第1の溝46aと第2の溝46bとして形成し 、各溝46a、46bの各終端をそれぞれ第1の係合凹部48、第2の係合凹部 50としてもよい。また、一つの溝から分岐した溝を形成する場合でもその形状 は図10に示すものに限定されるものではなく、例えば図11(b)に示すよう な形状としてもよい。
【0027】 さらに、図12に示すように、ピン44を鼻根点押さえ70の取付部40の外 周面に設けるとともに、溝状凹部46を取付孔42の内周面に形成してもよい。 この場合にも種々の溝形状が考えられ、例えば、図12および図13(b)に示 すように分岐した溝形状でもよいし、図13(b)に示すようにそれぞれ独立し た2つの溝としてもよい。
【0028】 図14に示す鼻根点押さえ70の取付部40は直方体状をなし、その一側面に 第1および第2の溝状凹部52、54が平行に形成されている。一方、取付孔4 2は角孔に形成され、取付部40がほぼ隙間なく挿入されるようにしてある。取 付孔42の内面の一壁面42aにはボール56が埋設されており、ばね等の弾性 部材58により付勢されてボール56の部分が上気壁面42aから突出している 。このような位置決め機構を有する鼻根点押さえ70の位置決めの方法は、図7 を参照して説明したチンレスト28の調節方法とほぼ同様であるため説明を省略 する。
【0029】 また、図14に示す鼻根点押さえ70の取付部40を直方体状に形成したが、 図15に示すように取付部40を円柱状に形成すると共に取付孔42を丸形に形 成してもよい。このような位置決め機構を有する鼻根点押さえ70の位置決めの 方法は、図8を参照して説明したチンレスト28の調節方法とほぼ同様であるた め説明を省略する。
【0030】 なお、鼻根点押さえ70は上方から吊り下げるタイプのほかに、図16に示す ように下部フレーム24の先端部38から立ち上げるタイプとしてもよい。この 場合の位置決め機構は上述したチンレスト28に用いたものと同様である。
【0031】 次に、被撮影者の頭部に当接する当接部材がバイトブロックである場合につい て説明する。 図17に示すように、バイトブロック80は下部フレーム24の先端部38に 取り付けられ、その先端を被撮影者が咬むことによって頭部が所定位置に位置決 めされるようにしたものである。
【0032】 図18に示すように、バイトブロック80の折れ曲がった部分の先端近傍には 、上下の前歯がはまり込むように2つのV溝82、84が対向して形成してある 。または、図19に示すように、上下の前歯がはまり込む溝86、88を形成し たマウスピース90をバイトブロック80の先端に取り付けて使用してもよい。 このマウスピース90は例えば発泡スチロールで形成され、使い捨て部材として 使用できる。
【0033】 このバイトブロック80の位置決め機構は、上述したチンレスト28の場合と 同様であり、その説明を省略する。
【0034】 さらに、被撮影者の頭部に当接する当接部材が鼻下点押さえである場合につい て説明する。 図20に示すように、鼻下点押さえ92は下部フレーム24の先端部38に取 り付けられ、被撮影者の上唇の上方であって鼻の中央直下の鼻下点を押さえるこ とによって頭部が所定位置に位置決めされるようにしたものである。この鼻下点 押さえ92の位置決め機構は上述したチンレスト28の場合と同様であり、その 説明を省略する。
【0035】 なお、以上に説明したチンレスト等の当接部材では位置調節を2段階としたが 、ピン44、ボール56等の突起が係合する凹部を3つ以上形成して3段階以上 の調節を可能としてもよい。 また、チンレスト等の当接部材の取付部分において、取付部40と取付孔42 の雄雌関係を逆にしてもよい。すなわち、チンレスト28を例にとれば、下部フ レーム24の先端部38に取付部となる円柱を立設する一方、チンレスト28に ボスを固定してボス内部の孔を取付孔としてもよい。 また、例えば孔等の被係合部を1つだけにして、これに嵌合離脱自在に進退す る凸状部材等の係合部を複数設け、所望の位置の係合部のみを上記被係合部に係 合させるように構成してもよい。 さらに、上述したような位置決め機構をそれぞれ備えたチンレスト、鼻根点押 さえ、バイトブロックを選択的に組み合わせて同時に使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 X線撮影装置の外観を示す斜視図。
【図2】 被撮影者の頭部がチンレストによって位置決
めされた状態を示す側面図。
【図3】 チンレストの取付部と取付孔の拡大斜視図。
【図4】 チンレストの取付部に形成した溝状凹部の変
形例を示す斜視図。
【図5】 チンレストの取付部に突起を設け、その取付
孔に溝状凹部を形成した変形例を示す部分断面斜視図。
【図6】 チンレストの取付部に突起を設け、その取付
孔に溝状凹部を形成した変形例を示す部分断面斜視図。
【図7】 チンレストの位置決め機構の別の変形例を示
す部分断面斜視図。
【図8】 図7に示す取付部および取付孔を円形断面と
した変形例を示す斜視図。
【図9】 被撮影者の頭部が鼻根点押さえによって位置
決めされた状態を示す側面図。
【図10】 鼻根点押さえの取付部と取付孔の拡大斜視
図。
【図11】 鼻根点押さえの取付部に形成した溝状凹部
の変形例を示す拡大斜視図。
【図12】 鼻根点押さえの取付部に突起を設け、その
取付孔に溝状凹部を形成した変形例を示す部分断面斜視
図。
【図13】 鼻根点押さえの取付部に突起を設け、その
取付孔に形成した溝状凹部の変形例を示す部分断面斜視
図。
【図14】 鼻根点押さえの位置決め機構の別の変形例
を示す部分断面斜視図。
【図15】 鼻根点押さえの位置決め機構の別の変形例
を示す部分断面斜視図。
【図16】 鼻根点押さえを下部フレームに取り付けた
例を示す側面図。
【図17】 被撮影者の頭部がバイトブロックによって
位置決めされた状態を示す側面図。
【図18】 バイトブロックの先端形状を示す拡大斜視
図。
【図19】 バイトブロック先端にマウスピースを取り
付けた状態を示す拡大斜視図。
【図20】 鼻下点押さえの形状を示す斜視図。
【符号の説明】
10…医療用X線撮影装置、26…旋回アーム、28…
チンレスト(当接部材)、34…X線発生装置、36…
X線受像装置、40…取付部、42…取付孔(固定
部)、44…ピン(突起)、46…溝状凹部、48…第
1の係合凹部(第1の被係合部)、50…第2の係合凹
部(第2の被係合部)。

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部X線撮影を行うにあたって被撮影者
    の頭部をX線撮影装置に対して位置決めする頭部位置決
    め機構において、 上記位置決め機構は、被撮影者の頭部の一部に当接する
    当接部材と、この当接部材をX線撮影装置に対して固定
    する固定部とを有し、上記当接部材又は固定部のいずれ
    か一方は係合部を有し、上記当接部材又は固定部の残る
    他方は上記係合部に係合して上記当接部材を上記固定部
    に対して複数の特定の位置に選択的に位置決めする被係
    合部を有することを特徴とするX線撮影装置の頭部位置
    決め機構。
  2. 【請求項2】 上記当接部材又は固定部のいずれか一方
    は係合部を有し、上記当接部材又は固定部の残る他方は
    上記係合部に係合して上記当接部材を上記固定部に対し
    て第1の位置に位置決めする第1の被係合部と、上記当
    接部材を上記固定部に対して上記第1の位置と異なる第
    2の位置に位置決めする第2の被係合部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置の当部位置
    決め機構。
  3. 【請求項3】 上記固定部は上記当接部材の取付部が挿
    入される取付孔であり、上記係合部は上記取付孔の内面
    に設けた突起であり、上記被係合部は上記取付部の外面
    に形成した凹部であることを特徴とする請求項1または
    2に記載のX線撮影装置の頭部位置決め機構。
  4. 【請求項4】 上記固定部は上記当接部材の取付部が挿
    入される取付孔であり、上記係合部は上記取付部の外面
    に設けた突起であり、上記被係合部は上記取付孔の内面
    に設けた凹部であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のX線撮影装置の頭部位置決め機構。
  5. 【請求項5】 上記凹部は溝状凹部であり、一つの溝状
    凹部から分岐した複数の溝状凹部、又は、それぞれ連続
    しない独立した複数の溝状凹部として形成され、分岐し
    た複数の溝状凹部の各終端又は独立した複数の溝状凹部
    の各終端を上記突起が係合する係合凹部としたことを特
    徴とする請求項3または4に記載のX線撮影装置の頭部
    位置決め機構。
  6. 【請求項6】 上記突起の、上記溝状凹部の各終端に向
    かう方向が、上記溝状凹部の各終端において、上記突起
    の上部を係合する場合は上方に、上記突起の下部を係合
    する場合は下方に向かうことにより、上記突起の周方向
    及び下方向への動きを規制するものであることを特徴と
    する請求項5に記載のX線撮影装置の頭部位置決め機
    構。
  7. 【請求項7】 上記突起は弾性部材により付勢された状
    態で突出しており、或る凹部から別の凹部に係合するま
    での間は内側に押し込まれた状態になるようにしたこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載のX線撮影装置の頭
    部位置決め機構。
  8. 【請求項8】 上記第1の位置に位置決めされた上記当
    接部材は歯列パノラマ撮影モードに対応し、上記第2の
    位置に位置決めされた上記当接部材は上顎洞撮影モード
    に対応することを特徴とする請求項2ないし7のいずれ
    かに記載のX線撮影装置の頭部位置決め機構。
  9. 【請求項9】 上記当接部材がチンレスト、鼻根点押さ
    え、バイトブロック、または鼻下点押さえであることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のX線撮
    影装置の頭部位置決め機構。
  10. 【請求項10】 上記請求項1ないし9のいずれかに記
    載の頭部位置決め機構を備えたX線撮影装置。
JP1997008750U 1997-10-02 1997-10-02 X線撮影装置の頭部位置決め機構 Expired - Lifetime JP3047733U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019050231A1 (ko) * 2017-09-07 2019-03-14 박영현 치과용 서포트 블록 및 이를 포함하는 영상 촬영 장치
KR20210002376U (ko) * 2020-04-17 2021-10-27 오스템임플란트 주식회사 치과용 두부 정렬 장치 및 이를 포함하는 엑스선 촬영 장치

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WO2019050231A1 (ko) * 2017-09-07 2019-03-14 박영현 치과용 서포트 블록 및 이를 포함하는 영상 촬영 장치
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