JP3047514B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3047514B2
JP3047514B2 JP3146295A JP14629591A JP3047514B2 JP 3047514 B2 JP3047514 B2 JP 3047514B2 JP 3146295 A JP3146295 A JP 3146295A JP 14629591 A JP14629591 A JP 14629591A JP 3047514 B2 JP3047514 B2 JP 3047514B2
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、カット用紙を連続的に
給送する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、複写機やプリンタ及
びファクシミリ等の各種画像形成装置では、画像媒体と
して紙を用いる。従って、それら装置の操作者は、用紙
の残量に留意し、用紙が無くなれば速やかに補充する必
要がある。然るに、プリンタやファクシミリ等のデータ
出力装置は、複写機等と異なり、稼働中に操作者が機器
に付き添っていない場合が多い。そこで、特にプリンタ
やファクシミリでは、用紙の欠如による稼働不能を未然
に防止する為、用紙の残量が所定量以下となった時点
で、操作者に“紙無し”が近づいた旨を報知し用紙を補
充させる必要がある。
【0003】従来、用紙としてロール紙等の連続紙を使
用するプリンタやファクシミリでは、連続紙終端部の所
定範囲に亘ってその裏面に例えば赤線等の“紙無し”を
予告するマークを塗布しておき、連続紙が完全に無くな
る前に新品と交換させる方法が採用されている。
【0004】ところで、近年は、電子写真技術を応用し
用紙として普通紙を所定サイズに裁断したカット紙を用
いる所謂ページプリンタが、操作性や画像の保存性等に
優れている為に広く普及しつつある。又、ファクシミリ
においてもプリンタ部分に電子写真技術を用いた所謂普
通紙ファクシミリ(FAX)も上市されるようになって
きている。更に、コンピュータやワードプロセッサ等の
0A機器のパーソナル化に呼応し、ページプリンタや普
通紙FAXもパーソナル用の小型機が要求されるように
なってきている。
【0005】上述のページプリンタや普通紙FAXで
は、多数のカット用紙を各装置の給紙部に積載してお
き、給紙ロール等の給紙手段により連続的に画像形成部
に給送する。この場合、“紙無し”を予告する方法とし
て、前述した連続紙の場合の様に用紙に予め“紙無し”
の予告マークを付しておく方法は採用できない。何故な
ら、カット用紙に予告マークを付してしまうと、その用
紙は後順に給紙される様に積載しなければならず、カッ
ト用紙の利点である汎用性が損なわれるからである。
又、上記従来の連続紙に見られる様な予告マークが付さ
れた用紙は、これを正式書類とする場合にマークが見苦
しいと共にそのマークがいつまでも残り保存性の点で好
ましくない。そこで、比較的大型のページプリンタや普
通紙FAXでは、光センサ等で用紙残量を検出しこの検
出信号に応じて“紙無し”の予告ランプを点滅させる方
法が採用されている。然るに、この方法による場合、装
置の操作者が予告表示を見落とすことがある。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記従来技術の問題点に鑑
みなされたものであって、簡単な手段でカット用紙の残
量を検知すると共に残量の減少を望ましい形態での予告
マークの付与で操作者に的確に報知し、“紙無し”状態
の発生を未然に防止することができる小型で安価な画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の要点】上記目的を達成する為、上記請求項1に
記載の発明は、用紙を収納する用紙収納手段と、前記用
紙収納手段に収納した用紙を画像形成位置に向けて給送
する給紙手段と、前記画像形成位置に設けられ、前記給
紙手段により給送される用紙上に画像情報に基づいた画
像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により
画像が形成された用紙を機外に排出する排紙手段とを有
する画像形成装置において、前記用紙収納手段に収納さ
れている用紙量に連動して移動する用紙検知部材と、
納用紙量が所定量以下になった際の前記用紙検知部材の
移動に応答して給送用紙に識別マークを付する前記画像
形成手段とは独立したマーキング手段を設け、前記用紙
収納手段に残っている用紙が所定量に達した時点から前
記給紙手段により給送され前記排紙手段により排出され
る用紙に前記識別マークが付されることにより、前記用
紙収納手段の収納用紙の減少を知らせることを要点とす
。また、上記目的を達成する為、上記請求項2に記載
の発明は、用紙を収納する用紙収納手段と、前記用紙収
納手段に収納した用紙を画像形成位置に向けて給送する
給紙手段と、前記画像形成位置に設けられ、前記給紙手
段により給送される用紙上に画像情報に基づいた画像を
形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像
が形成された用紙を機外に排出する排紙手段とを有する
画像形成装置において、前記用紙収納手段に収納されて
いる用紙量を検知して収納用紙量が所定量以下になった
ら用紙減少検知信号を出力する用紙減少検知手段と、給
送用紙に識別マークを付する前記画像形成手段とは独立
したマーキング手段と、前記用紙減少検知手段による前
記用紙減少検知信号に基づいて前記マーキング手段を作
動させる制御手段を設け、前記用紙収納手段に残ってい
る用紙が所定量に達した時点から前記給紙手段により給
送され前記排紙手段により排出される用紙に前記識別マ
ークが付されることにより、前記用紙収納手段の収納用
紙の減少を知らせることを要点とするものである。
【0008】
【発明の実施例】以下、この発明の実施例について、図
1乃至図8に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の
一実施例としてのカット紙を用いる普通紙FAXの全体
構成を示す概略側断面図である。機体後部となる図中右
部の略中央に、感光体ドラム1を矢印方向に駆動回転可
能に設けてある。感光体ドラム1の周辺には、その回転
方向に沿って、感光体ドラム1の周表面を所定電位(初
期電位)に均一に帯電する帯電器2、感光体ドラム1表
面に通信回線を通じて受信した情報に応じた信号光を投
射し静電潜像を形成する光書込みヘッド3、静電潜像に
トナーを付与してトナー像に顕像化する現像器4、トナ
ー像を図中右方から送られてくる用紙上に静電的に転写
する転写帯電器5、及び、感光体ドラム1上に残留する
トナーを除去するクリーナ6等を、順次配設してある。
【0009】機体下部には、所定サイズに裁断したカッ
ト用紙Pを積載収納する給紙カセット7を挿着してあ
る。給紙カセット7は、用紙給送方向Aと直角方向(図
面垂直方向)から挿脱する構成となっている。この給紙
カセット7を含む給紙部Fの構成については、後程詳細
に説明する。
【0010】給紙カセット7の用紙給送方向Aに対して
前端部の両側上方には、給紙手段として、収納用紙Pを
一枚づつ送出する一対の給紙ロール8(片方のみ図示)
を配設してある。各給紙ロール8は、夫々、半月状に形
成して共通の回転軸8aに外挿固着してあり、回転軸8
aを中心として矢印C方向に回転され、そのゴム材を被
着した各円周部8b表面が積載用紙Pの最上紙前端部上
面と間欠的に係合当接し、最上紙を用紙給送方向Aに沿
って送出する。
【0011】給紙ロール8の前方には、送出された用紙
を反転させつつ上方に案内するターンガイド9を設置し
てある。そして、ターンガイド9終端から転写帯電器5
に至る用紙搬送路中には、感光体ドラム1上の画像先端
と同期をとって用紙を転写部に搬送する待機ロール対1
0を配設してある。
【0012】転写帯電器5の図中左方には、分離ガイド
板11と略水平に延在する搬送ガイド12を配設してあ
り、転写を終え分離爪(不図示)により感光体ドラム1
表面から分離された用紙を、下流側の定着器13に導
く。定着器13は、熱源としてのハロゲンランプ13a
を内蔵した加熱ロール13bと圧接ロール13cを転動
接触させてなり、未定着トナー像を担持した用紙を両ロ
ール13b,13c間に挾圧すると同時に加熱し、トナ
ー像を用紙に熱定着する。
【0013】定着器13の下流側(左方)には、用紙搬
出経路14を敷設してある。この用紙搬出経路14は、
一旦水平方向に延在させた後上方に湾曲させてあり、そ
の終端部には、排紙ロール対15を配設してある。排紙
ロール15の図中右側には、排紙積載手段の排紙トレイ
部16を形成してある。本例の排紙トレイ部16は、機
体上面を斜めに凹ませて形成してあり、排紙ロール15
により排出される用紙を排紙トレイ面16a上に積載す
る。この場合、排出用紙は、用紙搬出経路14で反転さ
れ、転写部で画像が転写された面が下側に向いた所謂フ
ェイスダウン状態で排出積載される。
【0014】排紙トレイ部16の上方には、原稿台17
を排紙トレイ面16aと略平行に傾けて装着してある。
原稿台17の原稿挿入方向Bに対して前端部の前方から
機体前面部に沿って、原稿搬送経路18を形成してあ
る。原稿搬送経路18中には、給送ロール19と排出ロ
ール対20を配設し、それらの間に画像読取り手段とし
てのイメージスキャナ21を配設してある。排出ロール
対20の下方には、排出原稿を受ける原稿トレイ22を
略垂直に懸装してある。
【0015】原稿を送信する場合は、原稿台17上に原
稿を裏返して載置し、原稿をその先端が給送ロール19
と係合接触可能な位置に至るまで原稿台17上に沿わせ
て挿入する。次に、機体前面の操作パネル(不図示)に
設けてある送信ボタンを押せば、給送ロール19と排出
ロール対20が回転して原稿の搬送が開始すると共に、
イメージスキャナ21による画像の読取りが適正なタイ
ミングで開始し、画像を走査して得られる光信号を電気
信号に変換し通信回線を通じて相手先へ送信される。画
像の読取りに併行して排出ロール対20も回転してお
り、読取りを終えた原稿が排出ロール対20の回転と共
に原稿トレイ22内に排出される。
【0016】ここで、本例の普通紙FAXにおける給紙
部Fの構成について、図2の側断面図に基づき説明す
る。図2で、上蓋の無い箱状をなすカセットケース7a
の底部7a1で、その用紙給送方向Aに対して前端側に
は、用紙積載手段としての用紙積載板7bを回動自在に
装着してある。用紙積載板7bは、カセット底部7a1
の中央部においてその後端側が軸支され、前端部が上下
に揺動可能となっている。用紙積載板7b上には、用紙
Pの前端部が積載される。
【0017】機体給紙部Fのベース23(図1参照)に
は、用紙積載板7bを押上げる押上げ部材24を回動自
在に設置してある。押上げ部材24は、押上げレバー2
4aの一端に軸24bを固着し、この軸24bを給紙部
ベースに回転自在に挿着して回動自在に支持されてい
る。軸24bには、図示していないバネ等の付勢部材に
より、反時計回り方向(上昇回動方向)の回動力が与さ
れている。又、軸24bには、図示していない手動レバ
ーを連結してあり、この手動レバーを操作して軸24b
を回動させて押上げレバー24aを回動させる。給紙カ
セット7の挿脱時には、手動レバーを操作して押上げレ
バー24aを付勢部材の回動付勢力に抗し図示する下降
位置まで時計回り方向に下降回動させる。これにより、
図示していないラッチ機構により、押上げレバー24a
が下降位置に保持される。
【0018】押上げレバー24aには、連動リンク機構
Lの一端を当接させてある。連動リンク機構Lは、第
1、第2、第3の各リンクバー25,26,27を直列
に連結して成り、押上げレバー24aと給紙カセット7
の後端部上方に設置してあるマーキング手段としてのマ
ーク塗布部材28とを連動させる為に設けてある。押上
げレバー24aに当接する第1リンクバー25は、機体
給紙部Fに固設してある固定軸25aにより回動自在に
支承され、突起25bを形成した一端を押上げレバー2
4aの下面に当接させてある。この第1リンクバー25
の他端と第2リンクバー26の一端とを、可動軸29に
より互いに回動自在に連結してある。又、第1リンクバ
ー25の他端部には、機体に一端を係止した引っ張りバ
ネ30の他端を係止してある。これにより、第1リンク
バー25は、反時計回り方向に回動付勢されている。そ
して、第1リンクバー25の他端部下方には、第1リン
クバー25の反時計回り方向の回動を阻止するストッパ
ピン31を機体に固設してある。
【0019】第2リンクバー26は、機体に固設した固
定軸26aにより回動自在に支承されている。第2リン
クバー26の他端と第3リンクバー27の一端を可動軸
32により互いに回動自在に連結してある。第3リンク
バー27の他端には、長穴27aを穿設してある。
【0020】マーク塗布部材28は、一端を2枝に分岐
させた略Y字型をなし、分岐根元部を機体に固設した固
定軸28aにより回動自在に支承されている。2本の枝
部28b,28cの内の上方の枝部28bの先端には、
スポンジ等の可撓性多孔質材料から成るインクロール2
8dを回転自在に装着してある。このインクロール28
dには、後述する様に時間の経過と共に色が消失する特
殊なインクを含浸させてある。このマーク塗布部材28
へのインクの補給は、スポイト等により適宜手動で行な
うか、インクロール28d自体をカートリッジ式に交換
する方法、或いは、インクロール28dの軸にフレキシ
ブルパイプを接続し、連続的に自動供給する方法等によ
り行なえばよい。下方の枝部28cは、積載用紙Pの上
面に当接してインクロール28dが用紙Pに接触するの
を防止する支えアームとなる。マーク塗布部材28の他
端部には、係合ピン28eを立設してある。この係合ピ
ン28eを第3リンクバー27の長穴27aへ遊動可能
に挿通し、マーク塗布部材28と第3リンクバー27を
係合連結してある。
【0021】ここで、上述した押上げレバー24とマー
ク塗布部材28の連動リンク機構Lを介した連動動作に
ついて説明する。図2に示す様に、押上げレバー24を
バネ付勢力に抗し図示位置まで下降させてラッチさせる
と、これに当接している第1リンクバー25が引っ張り
バネ30の回動付勢力に抗して時計回り方向に回動し、
同時に第2リンクバー26も反時計回り方向に回動す
る。これにより、第3リンクバー27が下方に引き下げ
られ、マーク塗布部材28を図示する様にインクロール
28dと支えアーム28cが給紙カセット7の挿着空間
から上方に退避した姿勢に保持する。
【0022】上述の様に押上げレバー24aとマーク塗
布部材28が退避した挿着空間へ、用紙Pを積載収納し
た給紙カセット7を紙面垂直方向から挿入する。給紙カ
セット7の挿着が完了したら、不図示の操作レバーを操
作して軸24bを反時計回り方向に回動させ、押上げレ
バー24aを反時計回り方向に上昇回動させる。これに
より、用紙積載板7bが同方向に上昇回動し、図3に示
す様に、積載用紙P前端部をカセットケース7aの前端
角部上面に設けてある分離爪(不図示)により係止され
るまで持ち上げる。
【0023】図3において、押上げレバー24aが上昇
回動すると、これに当接する第1リンクバー25が引っ
張りバネ30の引っ張り弾発力によりストッパピン31
に当接するまで反時計回り方向に回動する。これと同時
に、第2リンクバー26が時計回り方向に回動して第3
リンクバー27が押し上げられる。これにより、マーク
塗布部材28を図2に示す跳ね上げ退避姿勢に保持する
力が解除され、マーク塗布部材28が自重で時計回り方
向に回動し、支えアーム28c先端が積載用紙Pの後端
部上面に当接した姿勢となる。
【0024】受信プリントを繰り返す内に、積載用紙P
が使用されて徐々に減少して行く。積載用紙Pの積載高
さが低下するに従い、これに支えアーム28cで当接す
るマーク塗布部材28が徐々に時計回り方向に回動す
る。この間、マーク塗布部材28のインクロール28d
は積載用紙P上面に当接しない。又、マーク塗布部材2
8がカセットケース後壁7a3に当接しない様に後壁7
a3に逃しスリット(不図示)を形成してあるから、マ
ーク塗布部材28は円滑に自重回動する。
【0025】積載用紙Pの残り枚数が例えば30枚程度
になると、図4に示す様に、支えアーム28cの先端が
積載用紙Pの上面から外れる。そして、図5に示す様
に、マーク塗布部材28が、そのインクロール28dが
積載用紙P上面に当接するまで時計回り方向に回動す
る。この様にインクロール28dが積載用紙Pの最上紙
に当接した状態で用紙給送が開始されると、インクロー
ル28dが回転し、最上紙の所定位置にインクロール2
8dに含浸させてあるインクの色彩の紙無予告マークが
明確に塗布形成される。そして、これ以降の全給送用紙
には、その紙無予告マークが確実に塗布される。本例で
は、積載用紙Pの上面が画像形成面の裏面となり、排紙
時には画像形成面が下向き(フェイスダウン)となる用
紙搬送パターンを採用してある。従って、塗布形成され
た紙無予告マークが画像を汚さず、且つ排出される用紙
の裏面が上向きとなる為、紙無予告マークを操作者に確
実に視認させることができる。
【0026】上述した様に、本例では、用紙残量検知と
紙無予告マークの付与を行なうマーキング手段を、用紙
検知部材としての支えアーム28cとマーク付与部材の
インクロール28dを備えたマーク塗布部材28で簡単
に構成することができる。よって、紙無予告マークを残
った用紙に的確に付与できる画像形成装置の小型簡素化
と原価低減を促進することが可能となる。尚、積載用紙
上面が画像形成面となりその画像形成面を上向きにした
状態(フェイスアップ)で排紙する用紙搬送パターンを
形成する場合にも、本例のマーク塗布部材28を適用す
ることができる。その場合、前述した様に紙無予告マー
クのインクとして時間の経過と共に色が消失するインク
を使用することにより、紙無予告マークによる画像面の
汚れを一時的なものとすることができる。
【0027】ここで、本例で使用する紙無予告マーク形
成用インクの構成について説明する。本例では、前述し
た様に時間の経過と共に色が消失する消色性インクを用
いる。その様な消色性インクは、電子供与性呈色性有機
化合物(イ)、揮発性又は昇華性のフェノール性水酸基を
有する化合物(ロ)及びこれら2化合物(イ),(ロ)による
呈色反応を減感する不揮発性化合物(ハ)の3種類の化合
物から着色料が構成されている。この場合、無色の電子
供与性呈色性有機化合物(イ)に揮発性フェノール性水酸
基を有する化合物(ロ)が作用して所謂電子供受反応(呈
色反応)が起こり、有色の形に変化する。不揮発性化合
物(ハ)は、呈色反応における発色機能を低下させて発色
度合いを調節する。経時的に消色するのは、インク塗布
後にフェノール性水酸基を有する化合物(ロ)が揮発又は
昇華するからである。
【0028】図2に示したインクロール28dの様なイ
ンク塗布手段には、インク補給等の管理面から、以下に
示す様な構成の遅乾性消色インクが好適である。着色料
を構成する三成分として、 化合物(イ):PSD−O(日曹化工(株)製フルオラン系
化合物) 化合物(ロ):ターシャリーブチルカテコール 化合物(ハ):ベンゾフェノン を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:2:5の
割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料aを
得る。この着色料aを80℃に加温したまま5%ゼラチ
ン水溶液中に滴下し、撹拌する。次に、その着色料aが
微小滴化した溶液をコアセルベーション法を用いてカプ
セル化し、このカプセルに濾過、遠心濃縮、乾燥等の後
処理を施し、着色料aを内包するマイクロカプセルを得
る。この様にして得られたマイクロカプセルを20重量
部、5%メチルセルロース水溶液を70重量部、及び酢
酸ビニルエマルジョンを10重量部の割合で均一に撹拌
混合し、本例の遅乾性インクaが出来上がる。得られる
インクaは、鮮やかな橙色を呈する。
【0029】上述の遅乾性インクaを図2に示すインク
ロール28dに含浸させておく。積載用紙Pが図5に示
す程度まで減少したら、インクaの紙無予告マークが給
送される用紙に塗布形成される。鮮やかな橙色の紙無予
告マークが塗布された用紙は、図1において、給紙カセ
ット7から送出された後ターンガイド9を経て転写帯電
器5を配設した転写部にいたる。この転写部において、
用紙が感光体ドラム1周表面に接触するが、紙無予告マ
ークは用紙表面(画像形成面)となる面とは逆の用紙裏
面に塗布形成されているから、感光体ドラム1周表面に
付着する不都合は発生しない。
【0030】転写部で記録画像が転写された用紙は、定
着器13に搬送されて熱定着作用を受ける。この際、加
熱ロール13bは180℃程度に加熱されているから、
裏面に付されている紙無予告マークのインクaの溶媒で
ある水が蒸発し、遅乾性インクaも速やかに乾燥する。
それと共に、インクa中の化合物(ロ)としてのターシャ
リーブチルカテコールの昇華が促進され、消色化が開始
する。又このとき、マイクロカプセルが強制的に定着ロ
ール対間で加圧されて押し潰されるから、より好都合で
ある。
【0031】而して、排紙トレイ部16に排紙された用
紙の裏面には、鮮明な橙色で紙無予告マークが表示され
ている。従って、普通紙FAXの操作者(受信人)は、
排紙トレイ面16a上に排出される用紙上面の所定位置
に付与されている橙色の紙無予告マークを視認すること
により、給紙カセット7内の収納積載用紙が残り少なく
なった事実に気付き、給紙カセット7に用紙を補充す
る。この様にして、本例の普通紙FAXでは、給紙カセ
ット7内の積載用紙が使用し尽くされて“紙無し”状態
となる前に確実に用紙を補充させることができる。従っ
て、深夜や早朝又は休日等の様に普通紙FAXを設置し
たオフィスが留守の際に、不用意に“紙無し”状態とな
って受信不能となる不都合の発生を未然に防止すること
ができる。又、排出用紙を見て給紙カセット7内の用紙
残量を推測できるから、残量確認の為にその都度給紙カ
セット7を脱装する手間が省ける。又、紙無予告マーク
を表示するインクaは、約2週間経過後に目視不可能な
までに消色し、汚れの無い保存性に優れた受信プリント
用紙を提供できる。更に、専用の乾燥手段を用いずに定
着器の余熱を利用し、補給等の管理面で好都合な遅乾性
消色インクを使用できるから、普通紙FAXのメンテナ
ンス性の向上及び小型化と原価低減に寄与する。
【0032】尚、本例で用いた遅乾性消色インクでは着
色料をマイクロカプセル化して色の安定化を図っている
が、着色料を直接溶媒中に分散混合しても使用上差し支
えない。又、着色料を構成する上記3化合物の割合や、
着色料を内包するマイクロカプセルのカプセル膜構成を
違えることで、消色時間を所望の時間に制御することも
可能である。更に、上述のインクaの成分に、バインダ
としてメチルセルロースを用いたが、同様に5%水溶液
のギリビニルアルコールを用いてもよい。この場合も、
インク自体は遅乾性であり、本例のインクロールに含浸
させるインクとして好適に用いることができる。
【0033】次に、この発明の他の実施例等について説
明する。本例は、用紙の残量検知に基づき紙無予告マー
クの塗布する連携動作を、機械的リンク機構によらずに
電気的な信号の授受により行なわせるものである。図1
において二点鎖線で示す様に、給紙カセット7内の積載
用紙Pの残量及び有無を検知する手段として、用紙検知
センサSをカセット挿着空間の上部に設けてある。この
用紙検知センサSは、普通紙FAX全体の動作を制御す
る中央制御部Cと信号線で接続してある。又、給紙カセ
ット7内の用紙に紙無予告マークを付するマーキング手
段としてのマーク塗布器Mを、定着器13と給紙カセッ
ト7後端部の間に配設してある。このマーク塗布器Mと
中央制御部Cとを信号接続してある。中央制御部Cは、
用紙検知センサSから用紙残量が所定量以下になった検
知信号を受けると、マーク塗布器Mを作動させ給送され
搬送される用紙に紙無予告マークを塗布する。尚、本例
では、給紙カセット7を用紙給送方向Aに沿って挿脱す
る構成となっている。
【0034】図6は、用紙検知センサSを示す斜視図で
ある。同図に示す様に、機体に固設した軸33に一対の
アクチュエータ34,35を回動自在に外挿してある。
これら一対のアクチュエータ34,35に対応させて、
一対の検知溝36a,36bを備えた光遮断型フォトセ
ンサ36を機体に固設してある。フォトセンサ36に
は、各検知溝36a,36bに夫々接続したスイッチS
W1,SW2を内蔵してある。各アクチュエータ34,3
5は、角部を面取りした検知端34a,35aとは逆側
の各被検知端部34b,35bを対応する検知溝36
a,36b内に進退させ、内蔵するスイッチSW1,S
W2を夫々オン・オフさせる。
【0035】一方、用紙積載板37の側面には、検知突
部37aを突設してある。この検知突部37aには、ス
イッチSW1をオン・オフするアクチュエータ34の検
知端34aを当接させる。又、用紙積載板37に検知ス
リット37bを穿設してあり、この検知スリット37b
に他方のスイッチSW2をオン・オフするアクチュエー
タ35の検知端35aが出入りする。
【0036】上述の様に構成した用紙検知センサSによ
れば、用紙残量の多少と有無及び給紙カセットの有無を
検知することができる。その検知動作をまとめると“表
1”の様になる。
【0037】
【表1】
【0038】“表1”に示す様に、給紙カセットを挿着
していない場合は、両アクチュエータ34,35が共に
無拘束で自重により略垂直に立った状態となるから、双
方の被検知端部34b,35bがフォトセンサ36の対
応する検知溝36a,36bから退避している。従っ
て、双方のスイッチSW1,SW2が共にオンし、中央制
御部に給紙カセットが挿着されていないことを知らせ
る。
【0039】図示する様に多量の用紙Pが積載された給
紙カセットが挿着されると、用紙積載板37の検知突部
37aにアクチュエータ34の検知端34aが当接す
る。この場合、積載用紙が多量である為、用紙積載板3
7が少し上昇回動するだけ(図3参照)であるから、ア
クチュエータ34も少し反時計回り方向に回動するだけ
である。従って、その被検知端34bが検知溝36aに
進入せず、スイッチSW1はオンしたままである。この
とき、他方のアクチュエータ35は、その検知端35a
が積載用紙Pの上面に当接し、相当の角度だけ反時計回
り方向に回動している。従って、その被検知端部35b
が検知溝36b内に進入して光路を遮断し、スイッチS
W2がオフする。この様にスイッチSW1がオンでスイッ
チSW2がオフの検知信号を中央制御部Cへ送り、給紙
カセットの挿着と積載用紙Pの残量が多いことを知らせ
る。
【0040】受信プリントを繰り返し用紙が使用される
に従い、徐々に積載用紙Pが減少して用紙積載板37が
上昇回動する。積載用紙Pの残量が30枚程度になり用
紙積載板37が図5に示す様に上昇回動すると、これに
当接するアクチュエータ34も相当の角度だけ反時計回
り方向に回動し、その被検知端部34bが検知溝36a
内に進入し、スイッチSW1をオフする。積載用紙Pが
減少してもその上面高さは略一定であるから、他方のア
クチュエータ35の姿勢は変化せず、スイッチSW2は
オフしたままである。この様に双方のスイッチSW1,
SW2が共にオフの検知信号を中央制御部Cに送り、用
紙残量が少なくなったことを知らせる。
【0041】積載用紙Pが全て給送されて無くなると、
アクチュエータ35の検知端35aが検知スリット37
b内に入り込む。これにより、アクチュエータ35が時
計回り方向に相当角度だけ回動し、スイッチSW2がオ
ンする。用紙積載板37は最大限に上昇回動し、スイッ
チSW1はオフしたままである。この様にスイッチSW1
がオフでスイッチSW2がオンの検知信号を中央制御部
Cに送り、用紙が無くなったことを知らせる。
【0042】図7は、マーク塗布器Mの一例としてのソ
レノイド式スタンパMsを示す斜視図である。本例のス
タンパMsは、大略、プッシュプルソレノイド38と動
作伝達用のレバー39及びスタンプ部材40から成る。
機体フレーム41に立設した軸42をレバー39の中央
部に挿通し、レバー39を回転自在に支持してある。こ
のレバー39の一端部39aを、プッシュプルソレノイ
ド38のプランジャ38aに回動自在に連結してある。
プッシュプルソレノイド38は、機体フレーム41に固
設してある。レバー39の他端部39bは、幅広に形成
し、スタンプ部材40の叩き部とする。
【0043】スタンプ部材40は、機体に固定した支持
フレーム43に垂直方向に摺動自在に挿通して支持され
た摺動軸40a、この摺動軸40aの下端に装着してあ
るインク壷40b及び多孔質ゴム材やスポンジ等で形成
した捺印部40cから成る。摺動軸40aには、コイル
バネ44を外挿してある。コイルバネ44は、支持フレ
ーム43と摺動軸40aに立設してある止めピン45と
で両端を係止され、下降したスタンプ部材40を上方に
押し上げて元の位置に復帰させる。
【0044】本例のスタンパMsで使用するインクとし
ては、前述したインクロール方式で使用した遅乾性の消
色性インクを同様に好適に利用できる。その他、本例で
は、所謂コールドセット型の消色性インクも好適に利用
できる。コールドセット型インクとは、溶媒として、通
常の液体を用いず、常温で固化するパラフィンワックス
等をもちいるインクである。従って、塗布時にはインク
を80〜100℃程度に加温溶融する必要がある。本例
のスタンパMsの配設位置は図1に示す様に約180℃
に加熱される加熱ロール13bを備える定着器13の近
傍であるから、専用の熱源を用いず、その余熱を利用し
てインク壷40bを80〜100℃に加温することがで
きる。次に、コールドセット型消色性インクの一例を示
す。
【0045】消色性インクの着色料を構成する三成分で
ある化合物(イ),(ロ),(ハ)として、 化合物(イ):クリスタルバイオレットラクトン 化合物(ロ):ターシャリーブチルカテコール 化合物(ハ):ステアリルアルコール を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:2:10
の割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料b
を得る。この着色料bを10重量部と、パラフィンワッ
クス90重量部とを、100℃に加温しつつ溶解すれ
ば、コールドセット型消色性インクが得られる。尚、溶
媒に使用するワックスとしては、カルナウバワックスや
マイクロクリスタリンワックス等も用いることができ
る。
【0046】上述の様にして得られたコールドセット型
消色性インクを、図7に示すスタンパMsのインク壷4
0b内に充填する。インク壷40b内は、前述したよう
に定着器の余熱で100℃程度に加熱されるから、イン
クは溶融して液状となり、捺印部40cに滲み出す。
【0047】図1において、中央制御部Cに用紙検知セ
ンサSより用紙残量が所定量以下に減少した旨の信号
(スイッチSW1,SW2が共にオフ)が送られると、中
央制御部Cからマーク塗布器M(スタンパMs)に作動
信号が出力される。これにより、図7に示すプッシュプ
ルソレノイド38が作動してプランジャ38aを伸出さ
せ、レバー39を時計回り方向に回動させ、叩き部39
bで摺動軸40aの上端を叩き、コイルバネ44の弾発
力に抗して摺動軸40aを押し下げる。押し下げられた
摺動軸40a先端部が給紙カセット内に進入し、積載用
紙Pの最上紙上面の所定位置に捺印部40cが当接して
本例では青色の紙無予告マークが捺印される。
【0048】紙無予告マークが捺印された用紙は、画像
が転写された後に定着器で加熱定着され、機外にフェイ
スダウン状態で排出され冷却される。排出用紙の裏面
(上面)には鮮明な青色の紙無予告マークが表示されて
おり、インクが自然冷却されて固化しその紙無予告マー
クが安定付与される。而して、本例の消色性インクは3
日経過後に消色する。従って、プリントアウトから3日
後には紙無予告マークが自然に消失し、受信プリント用
紙がそのまま汚れのない良好な保存資料となる。尚、図
7において二点鎖線で示す様に、同様のスタンプ部材4
0′をレバー39より上方に配置し、摺動軸40a′を
上方に押し上げる構成としてもよい。この場合、図1に
おいて、定着器13下流側の用紙搬出経路14における
水平に延在する搬送経路中に先端捺印部40c′を進入
させ、定着を終えた用紙の裏面に紙無予告マークを捺印
する。この様なマーク塗布器Mによる場合、マーク捺印
後に用紙が定着部を通過しないから溶媒が蒸発し難く、
従って溶媒蒸発型のインクよりも上述したコールドセッ
ト型インクがより好都合となる。本例でも、着色料を構
成する三成分の化合物(イ),(ロ),(ハ)の割合を適宜調
製することでインクの消色時間は適宜設定できる。
【0049】次に、速乾性インクを使用する場合に好適
なマーク塗布器Mの一例について説明する。図8は、イ
ンクジェット式マーカーMjを示す模式的断面図であ
る。後述する速乾性の消色性インクiが、インクボトル
45内に充填してある。インクボトル45には、ノズル
45aを延設してある。ノズル45aの先端は、定着後
の用紙搬出経路14に臨ませてある。このノズル45a
中央部の周囲には、ヒーター46を配設してある。ヒー
ター46には、板バネ式の給電用接点47を介して給電
線48を接続してある。
【0050】中央制御部から紙無予告マークを付与する
旨の信号を受けて給電用接点47が閉じ、ヒーター46
に給電線48を通じて給電される。これにより、ノズル
45a内のインクiは、ヒーター46から瞬間的に30
0℃から400℃の熱を受けて一気に気化し、気泡Bu
が発生すると共に成長する。この気化の際の圧力によ
り、インクiがノズル45a先端から噴出し、搬出され
る用紙裏面に紙無予告マークが付与される。尚、本例の
インクジェット式マーカーMjによって、給紙カセット
内の積載用紙に紙無予告マークを付与する構成としても
よい。
【0051】次に、上述のインクジェット式マーカーM
jで使用する速乾性の消色インクの幾つかの例を示す。 <速乾性消色インク(1)>着色料を構成する三成分とし
て、 化合物(イ):ローダミンBラクタム 化合物(ロ):α−ナフトール 化合物(ハ):ステアリン酸ブチル を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:1:5の
割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料cを
得る。この着色料cを15wt%と、20%アクリルエタ
ノール溶液を50wt%、及びプロパノールを35wt%と
を溶解すれば、速乾性消色インク(1)が得られる。この
速乾性消色インク(1)を上述のインクジェット式マーカ
ーMjで吹き付ければ、鮮明な赤色の紙無予告マークが
表示され、このマークは約2週間で消色する。
【0052】<速乾性消色インク(2)>着色料を構成す
る三成分として、 化合物(イ):ローダミンBラクタム 化合物(ロ):P−オキシ安息香酸プロピル 化合物(ハ):ドコシルアルコール を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:2:10
の割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料
c′を得る。この着色料c′を15wt%と、20%アク
リルエタノール溶液を50wt%、及びプロパノールを3
5wt%とを溶解すれば、速乾性消色インク(2)が得られ
る。この速乾性消色インク(2)を上述のインクジェット
式マーカーMjで吹き付ければ、鮮明な赤色の紙無予告
マークが表示され、このマークは約10日で消色する。
【0053】<速乾性消色インク(3)>着色料を構成す
る三成分として、 化合物(イ):ローダミンBラクタム 化合物(ロ):P−オキシ安息香酸メチル 化合物(ハ):ドコシルアルコール を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:2:10
の割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料d
を得る。この着色料dを20wt%と、10%エチルセル
ロース・キシレン溶液を70wt%、及び酢酸n−ブチル
を10wt%とを溶解すれば、速乾性消色インク(3)が得
られる。この速乾性消色インク(3)を上述のインクジェ
ット式マーカーMjで吹き付ければ、鮮明な赤色の紙無
予告マークが表示され、このマークは4日目に消色す
る。
【0054】<速乾性消色インク(4)>着色料を構成す
る三成分として、 化合物(イ):クリスタルバイオレットラクトン 化合物(ロ):オクチルフェノール 化合物(ハ):セチルアルコール を用い、これら化合物(イ),(ロ),(ハ)を1:2:10
の割合で混合し、80℃に加温して溶解させ、着色料e
を得る。この着色料eを同様に有機溶媒中に溶解させ、
インクジェット式マーカーMjで吹き付ければ、鮮明な
青色の紙無予告マークが表示され、このマークは約1週
間で消色する。
【0055】以上の様に、マーク塗布器Mとしてインク
ジェット式マーカーMjを用いることにより、補給等の
管理面に難がある速乾性消色インクも支障なく使用でき
る。そして、上述した様に、速乾性消色インクは、色彩
や消色日数の面で多様性に富んでいるから、ユーザーニ
ーズに応じて使い分けることができるという利点もあ
る。
【0056】尚、この発明は、上述した実施例等に限定
されるべきものでなく、この発明の技術的範囲において
種々の変形が可能であることは勿論である。
【0057】例えば、紙無予告マークを形成するインク
としては、上記三成分の化合物によるものの他、溶媒が
蒸発するにつれてアルカリ性から酸性に変化すること
で、有彩色から無色に消色させるようなインクも考えら
れる。又、本例のインクの色として感光体に感度を有し
明瞭な色の例えば黄色等を選択すれば、得られた受信プ
リント用紙を原紙として即座にコピーをとる様な場合
に、紙無予告マークが画像上に表れないから好都合であ
る。
【0058】又、この発明は、カット用紙を用いる普通
紙FAX装置に限らず、ページプリンタ等にも適用可能
である。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、この発明に
よれば、給紙部に積載したカット用紙量を検知し、その
残量が所定量以下に減少したら紙無予告マークを用紙に
付する構成とすることにより、カット用紙残量の減少を
簡単な手段で操作者に的確に報知して“紙無し”状態の
発生を未然に防止することができる小型で安価な画像形
成装置を提供することができる。この場合、予告マーク
を形成するインクとして時間の経過と共に消色するイン
クを用いれば、得られる画像形成出力用紙は、保存に不
要な予告マークが消失した良質な保存資料となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の幾つかの実施例を示す普通紙FAX
の模式的全体構成図である。
【図2】上記普通紙FAXに適用したインクロール式マ
ーク塗布部材とその連動リンク機構を示す断面図であ
る。
【図3】上記マーク塗布部材と用紙積載板との連動動作
を示す断面図で、用紙給送開始段階の状態を示してい
る。
【図4】上記マーク塗布部材と用紙積載板との連動動作
を示す断面図で、紙無予告マーク塗布直前段階の状態を
示している。
【図5】上記マーク塗布部材と用紙積載板との連動動作
を示す断面図で、紙無予告マーク塗布段階の状態を示し
ている。
【図6】上記普通紙FAXに適用する用紙検知センサを
示す斜視図である。
【図7】上記普通紙FAXに適用するマーク塗布器の一
例であるソレノイド式スタンパを示す斜視図である。
【図8】上記普通紙FAXに適用するマーク塗布器の他
の一例であるインクジェット式マーカーを示す模式的断
面図である。
【符号の説明】 7 給紙カセット 7a カセットケース 7b,37 用紙積載板 8 給紙ロール 16 排紙トレイ部 24 押上げ部材 25 第1リンクバー 26 第2リンクバー 27 第3リンクバー 28 マーク塗布部材 28c 支えアーム 28d インクロール 34,35 アクチュエータ 36 フォトセンサ 38 プッシュプルソレノイド 39 レバー 40,40′ スタンプ部材 45 インクボトル 46 ヒーター C 中央制御部 M マーク塗布器 Ms ソレノイド式スタンパ Mj インクジェット式マーカー S 用紙検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五 十 嵐 健 二 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カシオ電子工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−75858(JP,U) 実用新案登録2512574(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/00 - 7/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を収納する用紙収納手段と、 前記用紙収納手段に収納した用紙を画像形成位置に向け
    て給送する給紙手段と、前記画像形成位置に設けられ、前記給紙手段により給送
    される用紙上に画像情報に基づいた画像を形成する画像
    形成手段と、 前記画像形成手段により 画像が形成された用紙を機外に
    排出する排紙手段とを有する画像形成装置において、 前記用紙収納手段に収納されている用紙量に連動して移
    動する用紙検知部材と、 収納用紙量が所定量以下になった際の前記用紙検知部材
    の移動に応答して給送用紙に識別マークを付する前記画
    像形成手段とは独立したマーキング手段を設け、 前記用紙収納手段に残っている用紙が所定量に達した時
    点から前記給紙手段により給送され前記排紙手段により
    排出される用紙に前記識別マークが付されることによ
    り、前記用紙収納手段の収納用紙の減少を知らせること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】用紙を収納する用紙収納手段と、 前記用紙収納手段に収納した用紙を画像形成位置に向け
    て給送する給紙手段と、 前記画像形成位置に設けられ、前記給紙手段により給送
    される用紙上に画像情報に基づいた画像を形成する画像
    形成手段と、 前記画像形成手段により画像が形成された用紙を機外に
    排出する排紙手段とを有する画像形成装置において、 前記用紙収納手段に収納されている用紙量を検知して収
    納用紙量が所定量以下になったら用紙減少検知信号を出
    力する用紙減少検知手段と、 給送用紙に識別マークを付する前記画像形成手段とは独
    立したマーキング手段と、 前記用紙減少検知手段による前記用紙減少検知信号に基
    づいて前記マーキング 手段を作動させる制御手段を設
    け、 前記用紙収納手段に残っている用紙が所定量に達した時
    点から前記給紙手段により給送され前記排紙手段により
    排出される用紙に前記識別マークが付されることによ
    り、前記用紙収納手段の収納用紙の減少を知らせること
    を特徴とする画像形成装置。
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