JP3047096U - 電気温灸器 - Google Patents

電気温灸器

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JP3047096U
JP3047096U JP1997006933U JP693397U JP3047096U JP 3047096 U JP3047096 U JP 3047096U JP 1997006933 U JP1997006933 U JP 1997006933U JP 693397 U JP693397 U JP 693397U JP 3047096 U JP3047096 U JP 3047096U
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瑩輔 坂田
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瑩輔 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誰にでも何処ででも簡単に使え、火傷するこ
となく連続的に無痕灸のできる電気温灸器を提供する。 【解決手段】 発熱体の下部に断熱層を設け、周囲と熱
遮断することで発熱部をつぼに密着させたまま連続的に
無痕灸ができることを特長とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、通電すれば瞬時に発熱し電源を切ればただちに常温に戻り、連続 的にスイッチのオンオフを繰り返すために、発熱体の下部に断熱層を設けた電気 温灸器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、つぼえの艾灸治療法は広く行われているが、艾灸は皮膚の上にピラ ミッド型(麦粒大、米粒大、小豆粒大)に艾を立てるため底辺が広いので焼けど 跡が大きく残る。通常、ひとつのつぼに5壮から20壮ほど連続的にすえるが艾 を立てるにはかなりの熟練を必要とし時間もかかる、例えば腰痛の治療の場合1 0個所〜20個所程のつぼを使い、ひとつのつぼに10壮として1壮の灸に約5 秒かかるので鍼灸師でも合計20分ほど時間を必要とする。また艾を筒に入れ簡 便化した艾灸も見られるが、艾を立てる面倒は避けられたが艾を入れた筒を立て るための接着剤のついた台紙をシールを剥してつぼに貼る別の行程が増えている 、どちらも火を用いねばならず灰を生じ汚れる。また、薄膜抵抗体などを用いた 電気温灸器も考案され、薄膜抵抗体には無電解メッキ法などでニッケル−ホウ素 合金被膜などをエポキシ樹脂板上に直接析出させている、つぼえの当て方は薄膜 抵抗体を直接つぼに当てたり、より厚い絶縁性基板を用いてつぼえの熱伝導を遅 らせているが、発熱体と発熱体を支持する絶縁性基板の間に断熱層が設けられて いないため薄膜抵抗体が発熱すると時間の経過と共に周囲の温度も上り、温度が 上ってひとたび蓄熱すると常温に戻るのに時間がかかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これは次のような欠点があった (イ)艾灸は艾を米粒大などに小さくしてつぼの上に立てるのは難しく、マッ チ、ライターや線香など、火を使うため危険性があり、艾によって生じる灰の汚 れや後始末が灸を扱いにくくし、線香などでいちいち艾に火をつけるのは不便で 時間もかかる、年寄りや子供一人では扱いが難しい。 (ロ)従来の薄膜抵抗体を用いた電気温灸器は、発熱体と発熱体を支持する絶 縁性基板との間に断熱層が設けられていないので、発熱体を支持する絶縁性基板 なども加熱されるため熱容量が大きく、温度が上ってひとたび蓄熱すると常温に 低下するのに時間がかかる、このため人体の一部を暖める目的の温灸的な使用方 法には良いが、つぼを連続的に熱刺激するのには適していない。通常、艾灸は艾 に火をつけ燃えつきるまでの温度の急上昇、急下降による熱効果を期待する、更 に効果を高めるためにひとつのつぼに5壮から20壮ほどすみやかに、かつ連続 的にすえることにより熱効果を高めている、従来の電気温灸器は発熱体が断熱さ れていないために艾灸と比較すると熱の立ち上がりが遅く、また所定の温度に達 した場合に電源を切っても発熱体の周囲に熱が伝わっているため、すぐには温度 が低下しないのでつぼを加熱する目的を達したならば火傷が進行しないようにす みやかに発熱体をつぼから離す必要がある、更につぼに熱を加えるには先端部分 が常温に冷えるまで待って再び発熱体をつぼに当てる動作を繰り返すことになり 、温度の上昇と下降を速やかに連続的にできず、大変不便である。本考案は、以 上の欠点を解決するために考案されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
耐熱性絶縁性基板(4)の上に断熱層(2)を設けその上に薄膜抵抗体(1) を形成しその外側を保護膜(3)で被覆した尖頭型の発熱素子を絶縁性基板(6 )上に設けた灸先体、その灸先体の先端部を電池(12)を収納したケース(1 1)の端部、先端から程よく突出させて設け、連続的に施灸することを特長とす る電気温灸器。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明する。 (イ)この電気温灸器はペン型のもので、筒状のケース(11)とケース(1 1)の開口部に嵌合するヘッド(10)と、ヘッド(10)に嵌合された ブッシュ(8)に挟持された灸先体と、カバー(14)によってケース( 11)に嵌めて固定されたスイッチ(16)からなる。ケース(11)に は2本の電池(12)が直列に収納されている。 (ロ)前記電池のマイナス電極は電池受けスプリング(15)を介して前記ケ ース(11)の基端に設けられたプッシュ式スイッチ(16)に接続され 、プラス電極はカラー(17)に嵌めたカシメ(13)とリード(7)を 介し前記ヘッド(10)に設けられた灸先体に接続する。 (ハ)前記灸先体は、耐熱性絶縁性基板(4)上に断熱層(2)を設け、その 上に薄膜抵抗体(1)を形成し、その外側を保護膜(3)で被覆した尖頭 型の発熱素子を絶縁性基板(6)上に設けている、その先端部はブッシュ (8)から程よく突出した状態でブッシュ(8)に挟持され、シリコンゴ ム(9)によって補強されヘッド(10)に嵌合される。発熱素子の両側 には電極(5)が設けてあり、その電極(5)の両端にリード(7)を低 温ハンダ付けにより接続する、リード(7)のもう一端はそれぞれヘッド (10)、及びカシメ(13)にハンダ付けにより接続される。 (ニ)前記電池(12)と発熱抵抗体(1)とスイッチ(16)は直列に接続 され電気回路を形成する。
【0006】
【実施例】
お灸は約60℃以上で治療効果がでるとされるが、温度を余り高くし過ぎると 火傷がひどくなるので、この考案では薄膜抵抗体(1)の発熱温度を約60℃か ら約130℃の範囲の適当な温度(例えば約100℃、これは中切艾、3、65 mg米粒大、に匹敵する)に設定している。この考案の薄膜抵抗体(1)にはシ リコン化合物を使用し量産性及びコストを考慮して抵抗値55Ω〜66Ωに設定 、電源には単3電池2本(3V)を使用することで、中切艾、3、65mg米粒 大の発熱温度約100℃を得ることができた。薄膜抵抗体(1)を蒸着する耐熱 性絶縁性基板(4)にアルミナを用い、断熱層(2)にはグレーズガラス、保護 膜(3)にはボロン化合物を用いた。本考案は以上のような構造でこれを使用す る時は、発熱素子先端部をつぼに密着させ、前記プッシュ式スイッチ(16)を 押し通電すると、薄膜抵抗体(1)が瞬時に発熱して保護膜(3)を介してつぼ を熱し、プッシュ式スイッチ(16)を離せば熱はつぼを介して体に吸収されて ただちに常温に戻る。発熱素子先端部をつぼに密着したままプッシュ式スイッチ (16)のオン−オフを繰り返すことによりすみやかに連続的にお灸ができる。 なお、第7図に示すように電気回路中に可変抵抗器を設けて抵抗値を外部から操 作できるようにすれば、必要に応じて薄膜抵抗体(1)の発熱温度を変えること ができる。
【0007】
【考案の効果】
この考案は、薄膜抵抗体(1)を断熱層(2)上に形成しているので周囲に熱 を奪われることがないため発熱容量を容易に小さく設定できる、通電すれば瞬時 に発熱し、電源を切ればただちに温度が降下するので、つぼに密着したままスイ ッチのオン−オフを素早く連続的に繰り返すことができる。これは艾灸に近い操 作であるというより、むしろ艾を使用することを越えて、素早く温度の上昇降下 を繰り返すことができるため熱効果がより大きくなる。また先端部が尖頭型であ るため、皮膚に強く押しつけることにより熱を深部に到達させられるので更に熱 効果が大きくなる。この考案は艾灸と同様な熱効果を上げるだけではなく、発熱 体の面積を必要なだけ小さくする(この実施例では0,2mm×0,3mm)こ とにより皮膚組織の破壊が微小になるため火傷跡が残らない無痕灸ができる、そ してこの効果は今までほとんど実施されることのなかった顔面のお灸を可能にし ている。これは出願人が鍼灸師であり、被験者に対した数々の実験で証明できた 。更に頭部に対しても発熱素子が尖頭型であるため、髪の毛が邪魔にならず髪の 毛を切ることなく容易に施灸が可能である。この考案は保護膜(3)にボロン化 合物を用いているので対摩耗性に優れ、人体の局部に直接接触した状態でスイッ チオンに0、5秒、加熱に1秒、オフに0、5秒、計2秒のサイクルで20万回 の使用に耐える、これは1日100回、毎日使用しても約5、5年間の耐久年数 があり、安くて丈夫で手軽な電気温灸器を供給できる。この考案を用いて施灸す ればわずかに1〜2秒間あれば一回の施灸ができるので、例えば腰痛を治療する 場合10個所〜20個所程のつぼが用いられるが20個所のつぼに各10壮の施 灸をすると、専門家でも1壮の灸に約5秒かかるので合計20分程が必要だが、 この考案を用いれば一般の人でもわずか4、5分程しかかからず大幅に施灸時間 の短縮ができ、時間的にも大変に有効である。更に簡便かつ安全であるため子供 、年寄りでも使用可能であり、暗闇でも寝てからでも使用できるし、見えない個 所も他人に依頼することなく手の届くかぎり自分で施灸ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の発熱素子の正面断面図
【図2】本考案の発熱素子の平面図
【図3】本考案の灸先体の斜視図
【図4】本考案の正面断面図
【図5】本考案の先端部拡大断面図
【図6】本考案の使用斜視図
【図7】本考案の電気回路図
【図8】本考案の他の応用例を示す電気回路図
【符号の説明】 1 薄膜抵抗体 2 断熱層 3 保護膜 4 耐熱性絶縁性基板 5 電極 6 絶縁性基板 7 リード 8 ブッシュ 9 シリコンゴム 10 ヘッド 11 ケース 12 電池 13 カシメ 14 カバー 15 スプリング 16 スイッチ 17 カラー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性絶縁性基板(4)の上に断熱層
    (2)を設けその上に薄膜抵抗体(1)を形成しその外
    側を保護膜(3)で被覆した尖頭型の発熱素子を絶縁性
    基板(6)上に設けた灸先体の先端部を電池(12)を
    収納したケース(11)の端部、先端から突出させて設
    けたことを特長とする電気温灸器。
JP1997006933U 1997-07-03 1997-07-03 電気温灸器 Expired - Lifetime JP3047096U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009098905A1 (ja) * 2008-02-08 2009-08-13 Zaidanhojin Shinsangyosozokenkyukiko 燔(はん)鍼治療器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009098905A1 (ja) * 2008-02-08 2009-08-13 Zaidanhojin Shinsangyosozokenkyukiko 燔(はん)鍼治療器
JP5279092B2 (ja) * 2008-02-08 2013-09-04 公益財団法人新産業創造研究機構 燔(はん)鍼治療器

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