JP3046401B2 - 6−〔1−(n−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体及びその製造法 - Google Patents

6−〔1−(n−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体及びその製造法

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JP3046401B2
JP3046401B2 JP3171934A JP17193491A JP3046401B2 JP 3046401 B2 JP3046401 B2 JP 3046401B2 JP 3171934 A JP3171934 A JP 3171934A JP 17193491 A JP17193491 A JP 17193491A JP 3046401 B2 JP3046401 B2 JP 3046401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明者は、6−〔1−(N−ア
ルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体の製造法と
その中間体(このものも6−〔1−(N−アルコキシイ
ミノ)エチル〕サリチル酸誘導体である。)及びその製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エ
チル〕サリチル酸誘導体が除草活性を有することは本発
明者らが既に明らかにした(特開平4−134073
号)。
【0003】この化合物の中で、例えば
【化5】 は、2−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)オキシ〕−6−アセチル安息香酸エステルとメトキ
シアミンを反応させ製造することができる。
【0004】しかしながらこの反応原料として用いる上
記アセチル化安息香酸エステルは、入手が難しくしかも
溶媒に難溶性であるため反応操作では大量の溶媒が必要
であった。また工業的に高純度でアセチル化安息香酸エ
ステルを得る方法はまだ開発されていない。したがって
アセチル化安息香酸を使用する方法とは別の6−〔1−
(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体の
製造法の開発が期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、除草剤として有用な6−〔1−(N−アルコ
キシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体の新しい製造法
及びその合成に有用な中間体及び、その効率的な製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチ
ル酸誘導体の製造方法の欠点を克服するため鋭意研究を
重ねた結果、特定のアルコキシイミノエチル基を有する
サリチル酸誘導体と4,6−ジメトキシピリジン−2
−イル−メチルスルホンを反応させることにより、その
目的を達成しうることを見い出し、この知見に基づき本
発明をなすに至った。すなわち本発明は (1)塩基の存在下、下記一般式(I)で表わされる
化合物と4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル−メ
チルスルホンを反応させることを特徴とする、下記一般
式(II)で表わされる、6−〔1−(N−アルコキシイ
ミノ)エチル〕サリチル酸誘導体の製造法。
【0007】一般式(I
【化6】
【0008】一般式(II)
【化7】 (式中、R 及びRは水素原子又は低級アルキル基を
示す。)
【0009】(2)記一般式(I)で表わされる6−
〔1−(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘
導体。
【0010】一般式(I)
【化8】 (式中、R は水素原子又は水酸基の保護基を示し、R
及びR は水素原子又は低級アルキル基を示す。)
【0011】(3)下記一般式(III)で表わされるアセ
タール誘導体とアルコキシアミン塩を反応させる前記一
般式(I)で表わされる化合物を得ることを特徴とする
(2)項記載の6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エ
チル〕サリチル酸誘導体の製造方法。
【0012】一般式(III)
【化9】 (式中、R及びRは上記と同義であり、R,R
はメトキシ、エトキシまたは互いに結合してエチレンジ
オキシ、メチルエチレンジオキシ、プロピレンジオキシ
を示す。)を提供するものである。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
前記一般式(I)で表わされる6−〔1−(N−アルコ
キシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体は、次式の反応
スキームに従って合成することができる。なお下記反応
式(1)は、一般式(I)においてRが水素原子又は
ベンジル基、Rがメチル基の場合について示した。
【0014】
【化10】 (上記式においてRは前記と同じ意味をもつ。)
【0015】すなわち、一般式(IV)で表わされる化合
物と一般式(V)で表わされる化合物を不活性溶媒中で
0℃から溶媒の沸点の温度範囲で反応させることによ
り、一般式(VI)で表わされる化合物を得る。このと
き、溶媒としては、例えばトルエン、ベンゼン、キシレ
ン等の炭化水素系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、メタノール、エタノール
等のアルコール系溶媒、エチルエーテル、イソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等
のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
等の非プロトン性極性溶媒や酢酸エチル等のエステル系
溶媒が使用できる。好ましくは水もしくはメタノール、
エタノール等の低級アルコールである。溶媒の使用量
は、一般式(IV)で表わされる化合物1モルに対して
0.01〜10リットル、好ましくは1.0〜5.0リ
ットルの範囲で用いても良い。好ましい反応条件として
はメタノール溶媒中での還流があげられる。一般式(I
V)で表わされる化合物に対して、一般式(V)で表わ
される化合物は、等量もしくはそれ以上の量を用いても
さしつかえない。
【0016】こうして得られた一般式(VI)で表わされ
る中間体を不活性溶媒中で、溶媒の存在下、接触水素添
加することにより一般式(VII)で示される化合物を得る
ことができる。ここで用いられる溶媒は前記と同様であ
る。用いられる触媒は、特に限定されないが、例えばラ
ネーニッケル、パラジウム炭素等があげられる。好まし
い条件としては、パラジウム炭素存在下、メタノール溶
媒中での水素添加があげられる。
【0017】他方、一般式(IV)で表わされる化合物を
不活性溶媒中で触媒の存在下、接触水素添加することに
より、一般式(VIII)で表わされる中間体を得る。ここで
用いられる反応の条件、溶媒、触媒等は(VI)対する場
合と同様である。こうして得られた一般式(VIII)で表わ
される中間体に一般式(V)で表わされるアミン塩を反
応させても、一般式(VII)で示される化合物を得ること
ができる。ここで用いられる溶媒や反応の条件は一般式
(IV)に用いられたものと同様である。さらに、一般式
(VII)で表わされる化合物は一般式(IX)で表わされる
化合物に一般式(V)で表わされるアミン塩を、不活性
溶媒中で反応させても得ることができる。また一般式(V
II)で表わされる化合物は一般式(X)の化合物に一般
式(V)の化合物を反応させて一般式(VI)の化合物を
得てから合成することもできる。
【0018】溶媒や反応温度は前記の一般式(IV)もし
くは(VIII)に用いられたものと同様であるが、場合によ
って、塩基を用いてもさしつかえない。塩基としては、
例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属、特にナト
リウム及びカリウム並びにマグネシウム及びカルシウム
の炭酸塩、炭酸水素塩、酢酸塩、アルコラート、水酸化
物、水酸化物または酸化物等が使用できる。さらに、有
機塩基、例えばピリジンまたはトリエチルアミン等の3
級アミンを使用することもできる。好ましい条件として
は、酢酸カリウム存在下、メタノール還流や、トリエチ
ルアミン存在下、クロロホルム還流があげられる。
【0019】上記反応式(1)の一般式(V)において
HDはアミンとの塩、例えば、硫酸塩や塩酸塩を形成す
る場合に対応する酸を示す。このようなアミン塩として
は、塩酸メトキシアミンが好ましく、また、固体または
水溶液のいずれの形でも使用可能である。塩酸アルコキ
シアミン水溶液を使用する場合にはしばしば過剰の塩化
水素が混入している場合があり、塩基を用いて過剰量の
塩化水素を中和して用いるのが好ましい。一般式(V)
で表わされる化合物の使用量としては、一般式(IV)で
表わされる化合物1モルに対して1.0モル以上、好ま
しくは1.1〜2.0モルの範囲で用いられる。尚上記
操作においては、生成する酸によりpHが変化するの
で、途中水酸化アルカリを適宜添加するとよい。
【0020】本製造法で用いられる一般式(IV)で表わ
される出発原料は、特願平2−251755号の明細書
に記載されている。さらに、一般式(IX)及び(X)で
表わされる出発原料は前記の特許にも記載されている
が、薬学雑誌74巻466頁の方法においても製造する
ことができる。
【0021】一般式(I)において水酸基の保護基R
としては、通常その目的に用いられる保護基なら特に制
限はない。例えば、ベンジル基、置換ベンジル基、t−
ブチルジメチルシリル基、メトキシメチル基、エトキシ
エチル基、メチル基等が用いられる。
【0022】反応温度は、0〜150℃、好ましくは5
0〜80℃の範囲で行われ、反応終了後、抽出・水洗・
溶媒留去することにより高純度の一般式(I)で表わさ
れる6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリ
チル酸誘導体が容易に得られる。尚得られた6−〔1−
(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体
は、酸性条件または加水分解等で脱保護し、次の反応に
使用する。
【0023】次に、本発明の上記における原料化合物及
び目的化合物の例を表1〜表3に示す。
【0024】
【化11】
【0025】
【表1】
【0026】
【化12】
【0027】
【表2】
【0028】
【化13】
【0029】
【表3】
【0030】上記で得られる一般式(I)で表わされる
6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル
酸誘導体は、 が保護基の場合は、その保護基を脱離
して一般式(Ia)で表わされる化合物としたのち、こ
れを塩基の存在下、下記反応式(2)に従って、4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル−メチルスルホンと
反応させることにより、一般式(II)で表わされる6−
〔1−(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘
導体が収率良く得られる。
【0031】
【化14】 (上記式においてR 及びRは前記と同じ意味をも
つ。)
【0032】上記反応において使用する塩基としては、
例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリ
ウム、ナトリウムメトキシド等が使用される。
【0033】また一般式(I)で表わされる6−〔1−
(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体と
4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル−メチルスル
ホンと塩基の使用量は、モル比で1:1〜2:0.5〜
2、好ましくは1:1〜1.1:1〜1.2である。
【0034】なお溶媒は、反応に不活性な溶媒なら使用
して差し支え無い。例えば非プロトン性極性溶媒、アセ
トン類、アルコール類が使用される。なかでもN,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、アセトニトリル、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、エタノール、水等を単独または混合して
用いることができる。反応温度は、0〜150℃、好ま
しくは25〜100℃であり、また反応時間は、十分反
応が進行する時間あれば良く、2〜5時間あれば差し支
え無い。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0036】参考例1 「3−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニルアセトフェ
ノンエチレンアセタールの合成」 3−ベンジルオキシ−2−メトキシカルボニルアセトフ
ェノンエチレンアセタール1.64g(0.005モ
ル)をテトラヒドロフラン60mlに溶解し、10%パラ
ジウム炭素0.3gを加え、3時間水素添加した。触媒
をろ別後、溶媒留去し、生成した結晶をイソプロピルエ
ーテルにて洗浄し、3−ヒドロキシ−2−メトキシカル
ボニルアセトフェノンエチレンアセタール1.10gを
無色結晶として得た(収率92.0%)。融点142〜
143℃。
【0037】実施例1 「2−ベンジルオキシ−6−〔1−(N−メトキシイミ
ノ)エチル〕安息香酸メチルの製造」 3−ベンジルオキシ−2−メトキシカルボニルアセトフ
エノンエチレンアセタール(330mg,1.0ミリモ
ル)及び塩酸メトキシアミン(170mg,2.0ミリモ
ル)をメタノール8ml中にて2時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を減圧留去し、残留物に10%炭酸水素ナトリ
ウム20mlを加えたのち酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を濃縮したのち残留物をカラムクロマト
グラフィーで精製し、2−ベンジルオキシ−6−〔1−
(N−メトキシイミノ)エチル〕安息香酸メチルを30
0mgを得た。収率は95.8%であり、屈折率(20
℃:Na−D線)は、201.5719であっ
た。
【0038】定データを以下に示す。 IR(neat)1730,1565,1440,13
20,1255,1050cm−1。 NMR(CDCl
)δ2.2(s,3H),3.9(s,3H),
4.0(s,3H),5.2(s,2H),6.9−
7.6(m,8H)
【0039】実施例2 「6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル
酸メチルの製造」 500ml四ッ口フラスコに3−ヒドロキシ−2−メトキ
シカルボニルアセトフエノンエチレンアセタール(1
1.9g,50ミリモル)及び21%塩酸メトキシアミ
ン水溶液(23.9g,60ミリモル)を入れ、10%
水酸化ナトリウム水溶液でpHを6に調整した。ここ
に、メタノール150mlを加え67〜68℃で4時間攪
拌した。この間、反応液のpHが6付近になるように適
時10%水酸化ナトリウム水溶液で調整した。反応終了
後、メタノールを減圧下留去したのち、トルエンを加え
抽出・水洗・乾燥した後、溶媒を留去すると6−〔1−
(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル酸メチル1
0.5g(92%収率)を得た。ガスクロマトグラフィ
ー分析で生成物の純度が97.4%、E/Z異性体比が
89/11と判明した。
【0040】定データを以下に示す。 GC−MS m/z 223(M+).1H−NMR
(CDCl)δ2.09(s,3H),3.90
(s,3H),3.94(s,3H),6.4〜7.7
(m,3H),10.82(bs,1H).
【0041】実施例3 「2−ベンジルオキシ−6−〔1−(N─メトキシイミ
ノ)エチル〕安息香酸メチルの製造法」 原料に、3−ベンジルオキシ−2−メトキシカルボニル
アセトフェノンジメチルアセタ─ルを用い、実施例1と
同様に反応、後処理をし、2−ベンジルオキシ−6−
〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕安息香酸メチル
280mg(収率89.4%)を得た。NMR及びIRは
実施例1のそれらと一致した。
【0042】実施例4 「6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル
酸メチルの製造法」 500ml四ッ口フラスコに3−ヒドロキシ−2−メトキ
シカルボニルアセトフエノンジメチルアセタ─ル(1
2.0g,50ミリモル)及び21%塩酸メトキシアミ
ン水溶液(23.9g,60ミリモル)を入れ、10%
水酸化ナトリウム水溶液でpHを6に調整した。ここ
に、メタノール150mlを加え20〜30℃で8時間攪
拌した。この間、反応液のpHが6付近になるように適
時10%水酸化ナトリウム水溶液で調整した。反応終了
後、メタノールを減圧下留去したのち、トルエンを加え
抽出・水洗・乾燥した後、溶媒を留去すると6−〔1−
(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル酸メチル9.
5g(85%収率)を得た。ガスクロマトグラフィー分
析で生成物の純度が98.0%、E/Z異性体比が92
/8と判明した。尚、NMR及びIRが実施例2の生成
物と一致した。
【0043】実施例5 6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル酸
メチルの合成(1) 2−ベンジルオキシ−6−〔1−(N−メトキシイミ
ノ)エチル〕安息香酸メチル188mg(0.0006モ
ル)をメタノール5mlに溶解し、10%パラジウム炭素
40mgを加え、2時間水素添加した。触媒をろ別後、溶
媒留去し、6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕
サリチル酸メチル130mgを無色油状物として得た
(収率97.0%)。屈折率1.5423。
【0044】実施例6 6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル酸
メチルの合成(2) 3−ベンジルオキシ−2−メトキシカルボニルアセトフ
ェノンエチレンアセタール170mg(0.0006モ
ル)及び塩酸メトキシアミン100mg(0.0012モ
ル)をメタノール4ml中、2時間加熱還流した。冷却
後、10%パラジウム炭素40mgを加え、2時間水素添
加した。溶媒をろ別後、溶媒留去し、水10mlを加え、
エーテルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た混合物をカラムクロマトグラフィーにて分離、精製
(ワコーゲルC−200、溶離液:n−ヘキサン/酢酸
エチル=4/1)し、6−〔1−(N−メトキシイミノ)
エチル〕サリチル酸メチル121mgを無色油状物として
得た(収率90.4%)。屈折率1.5423。
【0045】実施例7 「6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル
酸メチルの合成」 3−ベンジルオキシ−2−メトキシカルボニルアセトフ
ェノンエチレンアセタール0.197g(0.0006
モル)及び塩酸メトキシアミン0.10(0.0012
モル)をメタノール4ml中、2時間加熱還流した。冷却
後、10%パラジウム炭素40mgを加え、水素添加を2
時間行った。触媒をろ別後、溶媒留去し、水10mlを加
え、エーテルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄後、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得
られた残留物をカラムクロマトグラフィーにて分離、精
製(ワコーゲルC−200、n−ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)し、6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチ
ル〕サリチル酸メチル0.12gを無色油状物として得
た(収率90.4%)。屈折率1.5423。
【0046】実施例8 「6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕サリチル
酸メチルの合成」 6−アセチルサリチル酸メチル(1.2g、0.006
2モル)、塩酸メトキシアミン(1.3g、0.016
モル)、酢酸カリウム(1.5g、0.015モル)を
メタノール30mlに加え、一晩放置した。反応液を水中
にあけ、塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、乾燥、
濃縮して得られた油状物をカラムクロマトグラフィーで
精製して目的物を得た。1.15g(収率83%)。屈
折率1.5423。
【0047】実施例9 「6−〔1−(N−エトキシイミノ)エチル〕サリチル
酸メチルの合成」 6−アセチルサリチル酸メチル(1.9g、0.010
モル)、エトキシアミン塩酸塩(1.1g、0.011
モル)と酢酸カリウム(1.1g、0.011モル)を
メタノール30mlに加え、3時間還流した。反応液を水
中にあけ、酢酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機
層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、乾
燥、濃縮して得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ーで精製して目的物を得た。1.5g(収率63%)。
屈折率1.5326。
【0048】実施例10 「2−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
オキシ〕−6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕
安息香酸メチルの製造」 100ml四ッ口フラスコに6−〔1−(N−メトキシイ
ミノ)エチル〕サリチル酸メチル(10.3g,46.
2ミリモル)、4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル−メチルスルホン(11.09g,50.8ミリモ
ル)、炭酸カリウム(3.83g,27.7ミリモル)
及びN,N−ジメチルホルムアミド15mlを仕込み、9
0℃にて3.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を氷
水に注ぎこみ、析出した結晶をろ取し、16.7gの2
−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキ
シ〕−6−〔1−(N−メトキシイミノ)エチル〕安息
香酸メチルを得た。ガスクロマトグラフィー分析でE/
Z異性体比が90/10の混合物であった。このもの
を、酢酸エチルに溶解後、水洗、濃縮後、酢酸エチル─
ヘキサン(1:2)混合溶媒で再結晶し、12.2g
(73%)の2−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)オキシ〕−6−〔1−(N−メトキシイミ
ノ)エチル〕安息香酸メチルを白色結晶として得た。E
/Z異性体比が98/2。融点102─105℃。
【0049】
【発明の効果】本発明方法によれば、一般式(II)で表
わされる、除草活性の高い6−〔1−(N−アルコキシ
イミノ)エチル〕サリチル酸誘導体を副生物の生成を抑
えて、効率的に合成することができる。また本発明の一
般式(I)で表わされる6−〔1−(N−アルコキシイ
ミノ)エチル〕サリチル酸誘導体は合成が容易であり、
上記の一般式(II)で表わされる化合物の合成中間体と
して利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高部 文明 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 田丸 雅敏 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 五十棲 啓祐 静岡県庵原郡富士川町中之郷2256番地 イハラケミカル工業株式会社研究所内 (72)発明者 梅津 一登 静岡県庵原郡富士川町中之郷2256番地 イハラケミカル工業株式会社研究所内 (72)発明者 宮崎 智範 静岡県庵原郡富士川町中之郷2256番地 イハラケミカル工業株式会社研究所内 (72)発明者 木村 芳一 静岡県庵原郡富士川町中之郷2256番地 イハラケミカル工業株式会社研究所内 (56)参考文献 特開 平4−134073(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基の存在下、下記一般式(I)で表
    わされる化合物と4,6−ジメトキシピリミジン−2−
    イル−メチルスルホンを反応させることを特徴とする、
    下記一般式(II)で表わされる、6−〔1−(N−アル
    コキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体の製造法。 一般式(I) 【化1】 一般式(II) 【化2】 (式中、R 及びRは水素原子又は低級アルキル基を
    示す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で表わされる6−〔1
    −(N−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導
    体。 一般式(I) 【化3】 (式中、Rは水素原子又は水酸基の保護基を示し、R
    及びRは水素原子又は低級アルキル基を示す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)で表わされるアセター
    ル誘導体とアルコキシアミン塩を反応させ前記一般式
    (I)で表わされる化合物を得ることを特徴とする請求
    項2記載の6−〔1−(N−アルコキシイミノ)エチ
    ル〕サリチル酸誘導体の製造方法。 一般式(III) 【化4】 (式中、R及びRは上記と同義であり、R,R
    はメトキシ、エトキシまたは互いに結合してエチレンジ
    オキシ、メチルエチレンジオキシ、プロピレンジオキシ
    を示す。)
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