JP3045935B2 - 永久磁石型ステッピングモータ - Google Patents

永久磁石型ステッピングモータ

Info

Publication number
JP3045935B2
JP3045935B2 JP6208842A JP20884294A JP3045935B2 JP 3045935 B2 JP3045935 B2 JP 3045935B2 JP 6208842 A JP6208842 A JP 6208842A JP 20884294 A JP20884294 A JP 20884294A JP 3045935 B2 JP3045935 B2 JP 3045935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
phase
permanent magnet
drive
salient poles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6208842A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0880025A (ja
Inventor
利彦 渡辺
一隆 本間
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP6208842A priority Critical patent/JP3045935B2/ja
Publication of JPH0880025A publication Critical patent/JPH0880025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3045935B2 publication Critical patent/JP3045935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多極着磁された永久
磁石を回転型モータにおいては回転子とし、リニアモー
タにおいては可動子とするPM(永久磁石)型ステッピ
ングモータに関するものであり、特に、低速で滑らかな
動きを直接駆動で実現するのに適したステッピングモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】PM型ステッピングモータの代表的な構
成として、広く利用されている2相または4相駆動巻線
のクローポール磁極を利用したステッピングモータを図
5に示し、また4相巻線の突極型磁極を利用したステッ
ピングモータを図6に示す。
【0003】図5において、51は円筒形状でその外周
面にN極とS極を交互多極着磁した永久磁石を使用した
回転子である。ステータ52は、回転子の磁極数に対応
した数のクローポール型の極歯53を持つヨーク54と
ソレノイド巻線55,56とを持つ2組の電磁石で構成
されている。2組の電磁石は、各々の巻線を駆動した時
に発生する磁界分布が互いに回転子の磁極ピッチの2分
1だけ回転子の回転方向にずれるように配置されてい
る。回転子の磁極ピッチ角度に対応する機械的な回転角
度(これを機械角と呼ぶ)で回転子51の永久磁石磁極
からヨーク54に流入する磁束は1周期変化する。
【0004】この1周期の変化を360°として計った
回転子の回転角を電気角と呼ぶ。この表現を用いれば、
2組の電磁石は電気角で90°ずれて配置されているこ
とになる。巻線55に電流を流した場合に発生する磁束
分布電気角で計る原点を0°とすると、巻線56に同じ
方向に電流を流すと電気角で90°の磁束分布が発生す
る。このとき巻線55を0°の巻線、巻線56を90°
の巻線と呼ぶ。巻線55の電流の向きを反転させれば1
80°の磁束分布が発生し、巻線56の電流の向きを反
転させれば270°の磁束分布が発生し、これらの駆動
巻線と通電方向の切り換え毎に、回転子は電気角で90
°、機械角で回転子の磁極ピッチの1/2ずつ歩進す
る。
【0005】クローポール磁極のステッピングモータで
は0°の巻線と90°の巻線は、回転子の軸方向に積み
重ねられている。突極磁極ステッピングモータでは、巻
線は周方向に配置されている。図6は突極磁極ステッピ
ングモータの構成例を回転軸61の軸方向を紙面に垂直
に配置した状態で示している。この例では、円筒形状の
永久磁石回転子62は、2極着磁されているので電気角
と機械角ともに回転子1回転が360°となっている。
4つの突極を持つヨーク63の各突極には巻線64,6
5,66,67の4つの巻線が施されている。巻線64
を0°の巻線とすると、巻線65は90°、巻線66は
180°、巻線67は270°の巻線となる。この順序
で駆動する巻線を切り換えることにより回転子62は機
械角で90°ずつ歩進する。0°の巻線と180°の巻
線とを逆位相となるように直列接続し、90°の巻線と
270°の巻線とを逆位相となるように直列接続して2
組の巻線とすると、図5の2組の巻線と同様に2相の駆
動巻線として動作させることができる。
【0006】上記は、ステッピングモータの基本的な動
作を説明している。この動作では、回転子の階動的な動
きをする。より滑らかな動きを実現するためには、マイ
クロステップ駆動が用いられている。マイクロステップ
駆動では、2組の駆動巻線のそれぞれに流す電流の大き
さも制御して滑らかな動きを実現している。図7は、マ
イクロステップ駆動による2組の駆動巻線に流す電流の
例である。この例では電気角で360°の区間を40の
微小区間に、すなわち90°の区間を10の微小区間に
分割して2組の駆動巻線に流す電流の大きさを制御して
いる。電流の大きさは、0°の駆動巻線には回転角に対
して余弦波に近い波形で変化させ、90°の駆動巻線に
は正弦波に近似した波形で変化させている。この結果、
ステッピングモータは、通常の駆動では電気角90°ず
つ歩進するのに対して、この駆動方式では電気角で9°
ずつ歩進することになり、振動の少ない滑らかな動きを
可能としている。
【0007】[参考文献] (1)突極磁極のステッピングモータについて 見城尚志:「電子機器用精密小型モータ」総合電子出版
pp.108-109(1977) (2)マイクロステップ駆動について 渡辺秀次:回転子構造の違いに注目周波数でトルク特性
が変化,モータ全活用術,日経BP社pp.98-111(1990)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】実際のステッピングモ
ータでは、駆動電流によるトルクや力以外のトルクや力
が回転子に働いてやり、振動の発生や滑らかな動きの実
現を阻んでいる。図5や図6に示した極歯や突極を持つ
ステッピングモータは駆動巻線に電流を流さない状態で
も永久磁石とヨークの磁極との間に磁気的吸引力が働い
ている。この吸引力の総和の回転トルク成分がディテン
ト・トルクとなっている。ディテント・トルクの存在
は、マイクロステップ駆動での振動の低減や滑らかな動
きの実現を制約する主要な要因の1つとなっている。
【0009】ディテント・トルクによる振動や速度変動
を低減する方法としては、1つには、マイクロステップ
駆動の電流波形にディテント・トルクを丁度打ち消すよ
うな電流変化を重畳する方法が取られている。この方式
の欠点はディテント・トルクの正確な設計あるいは計測
が必要であり、回路的にも複雑になることである。抜本
的な対応はディテント・トルクを抑えることである。
【0010】図8は、多極着磁された永久磁石の磁極と
ヨークの1つの突極との間で発生するトルクとの関係を
回転角方向に展開している。図8において、電機子磁極
81−1はステッピングモータの極歯あるいは突極の1
つを模式的に表している。電機子磁極81−1は回転子
の多極着磁された永久磁石磁極3に対向している。永久
磁石磁極3は電気角360°に対応するピッチでN極S
極1対の磁極が着磁されている。
【0011】81−1,81−2,81−3,81−4
は、回転子が回転して、電機子磁極が電気角でそれぞ
れ、0°,90°,180°,270°の位置になった
状態を示している。83は、電気角で計った回転角に対
するディテント・トルクの変化の様子である。この例で
は0°,180°の近傍でディテント・トルクの値が急
峻に変化しており、90°,270°の近傍では緩やか
である。変化の急峻さは、永久磁石の着磁ピッチや電機
子磁極の寸法形状によって逆転することもある。どちら
の場合でも原理的には、電気角0°,90°,180
°,270°で回転方向の相互吸引力はつりあった状態
になっているので、結果として現われるトルクの大きさ
は0である。このため、ディテント・トルクは、発生す
る吸引力の対称性から、電気角360°で1周期となる
成分を基本成分とすると、2次成分84と4次成分85
などの偶数次の高周波成分を多く含むことになる。図5
や図6に示した2相あるいは4相のステッピングモータ
は電気角で90°間隔で電機子磁極を持っている。この
ため、電気角180°で1周期となる2次成分84は、
電気角で90°ずれた電機子磁極の発生するディテント
・トルクの2次成分と打ち消し合う。したがって、モー
タのディテント・トルクとしては、4次成分85による
トルクのみが外部に現われることになる。電気角90°
を1周期とするディテント・トルクはステッピングモー
タの停止位置保持機能として有用なものであり、この成
分を強く出したモータは、駆動電流を切ってもディテン
ト・トルクで停止位置を保持することができる。しかし
モータを低振動で滑らかに動かすには障害となる。
【0012】本発明は、ディテント・トルクに4次成分
を原理的に含まない磁極構成を持ち、低速でも滑らかな
動きが可能なステッピングモータを提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、mを任意の
自然数として、円筒軸を回転軸とし周方向に等間隔でN
S交互に多極着磁された円筒状の永久磁石回転子と、こ
の回転子を取り囲む周方向に等間隔で配置された8m個
の突極を持ち、隣合う1対の突極に巻かれた駆動巻線を
この巻線に駆動電流を流した場合に発生するトルクが加
算的となるように直列接続することで1相分の駆動巻線
とした4相ステッピングモータであって、前記永久磁石
回転子の極数が2mまたは6mまたは10mまたは14
mであることを特徴とするものである。ここで、前記の
1相分の駆動巻線と回転軸を挾んで対向している1相分
の駆動巻線とをそれぞれの巻線に駆動電流を流した場合
に発生するトルクが加算的になるように直列接続するこ
とで2相ステッピングモータとなる。
【0014】この発明の前記の技術思想は、円板状の永
久磁石の円板に垂直な軸を回転軸とし、回転軸のまわり
に等角度でNS交互に多極着磁された円板状の永久磁石
回転子と、この回転子と面対抗して回転軸まわりに等間
隔の角度で配置された8m個の突極を持つ2相あるいは
4相のステッピングモータにもまったく同様に適用する
ことができる。
【0015】さらに、この発明の技術思想を4相リニア
ステッピングモータにつぎのように適用することができ
る。つまり、直線状に配列された8の整数倍個の突極を
持つ電機子と、この電機子に対向して配置され、前記突
極8個分の配置長さを1単位としてその1単位内に等間
隔でNS交互に着磁された2または6または10または
14の磁極を有する永久磁石とを備え、隣合う1対の突
極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した場
合に発生する推力が加算的となるように直列接続するこ
とで1相分の駆動巻線とする。ここで、前記の1相分の
駆動巻線をそれぞれの巻線に駆動電流を流した場合に発
生する推力が加算的になるように直列接続することで2
相リニアステッピングモータとなる。
【0016】
【作用】図1は本発明の原理説明図である。図中、3は
NS交互に等間隔で多極着磁された永久磁石磁極の一部
を表わしており、N極S極1対の磁極が着磁されている
ピッチを電気角360°としている。本発明では、1対
の突極に巻かれた巻線を1つの駆動巻線として8個の突
極に巻かれた4相の駆動巻線を持つ電機子を基本単位と
して構成する。図中、1−1と1−2はこの1対の突極
であり、突極1−1が電気角で0°の位置にあるとき突
極1−2は315°の位置にあるように配置されてい
る。図示はされていないが、突極1−1が電気角で0°
の位置にあるとき突極1−2が45°あるいは135°
あるいは225°の位置にあるように配置されていても
良い。巻線2−1と巻線2−2とは駆動電流により発生
するトルクが加算的になるように直列に接続されてい
る。トルクが加算的となるには、電気角で計った1対の
突極の間隔が0°〜180°の場合には、2つの駆動巻
線を同方向巻きとなるように接続し、180°〜360
°の場合には、互いに逆方向巻きとなるように接続す
る。突極1−1が電気角0°の位置にあるとき突極1−
2が45°あるいは135°あるいは225°あるいは
315°の位置にある場合には、電機子の突極8個分の
角度に配置される永久磁石磁極の数はそれぞれ2,6,
10,14である。
【0017】図1のディテント・トルク波形は、本発明
の課題となっているディテント・トルクの4次高周波成
分のみを表している。1対の突極が電気角で315°は
なれて配置されているので、突極1−1に起因するディ
テント・トルクと突極1−2に起因するディテント・ト
ルクとは図示のように逆位相となり、打ち消される。ま
た、1対の突極が電気角で45°あるいは135°ある
いは225°の位置に配置されても1対のそれぞれの突
極が発生するディテント・トルクは互いに逆位相となり
打ち消される。一般的にいえば、1対の突極が45°の
自然数倍の間隔で配置されている場合に1対のそれぞれ
の突極が発生するディテント・トルクの4次成分は互い
に逆位相となり打ち消される。本発明の対称である2相
あるいは4相ステッピングモータでは、ディテント・ト
ルクの2次高周波成分は、モータ内部で原理的に打ち消
されているので、本発明を適用すると、ディテント・ト
ルクの2次および4次の高周波成分をもたないステッピ
ングモータを実現することができる。
【0018】
【実施例】図2は本発明の一実施例構成図であり、8個
の突極を持つ4相ステッピングモータを示している。回
転軸24および円筒形状永久磁石回転子25は紙面に垂
直な中心軸のまわりを回転する。駆動巻線22a,22
b,22c,22d,22e,22f,22g,22h
を持つ8個の突極は、等間隔、すなわち、機械角45°
で回転子の回りに配置されている。駆動巻線22aと2
2b、22cと22d、22eと22f、22gと22
hは、それぞれの駆動巻線に駆動電流を流した時に発生
するトルクが加算的になるように直列接続され、4相の
駆動巻線23a,23b,23c,23dを構成してい
る。永久磁石回転子25は2極に着磁されているので、
1つの駆動相を構成する1対の突極は、互いに電気角で
45°離れて配置されている。各駆動巻線が回転子側か
ら見て同方向に巻かれているとすると、この場合には、
2つの駆動巻線が同方向巻きとなるように第一の駆動巻
線の巻き終りと第二の駆動巻線の巻き始めとを接続し直
列としている。
【0019】26,27,28は、本発明で2極着磁さ
れた永久磁石回転子25に代えて使用することができる
永久磁石回転子である。26は6極着磁、27は10極
着磁、28は14極着磁されている。永久磁石回転子2
6を使用すると、1対の突極の間隔は電気角で135°
となる。この場合にも第一の駆動巻線の巻き終りと第二
の駆動巻線の巻き始めとを接続し直列とする。永久磁石
回転子27を使用すると、1対の突極の間隔は電気角で
225°となる。この場合には第一の駆動巻線の巻き終
りと第二の駆動巻線の巻き始めとを接続し直列とする。
永久磁石回転子28を使用すると、1対の突極の間隔は
電気角で315°となる。この場合には第一の駆動巻線
の巻き終りと第二の駆動巻線の巻き始めとを接続し直列
とする。以上の構成により、電気角で90°ずつずれた
4相の駆動巻線と、隣合う1対の突極の間隔が45°あ
るいは135°あるいは225°あるいは315°であ
るPM型ステッピングモータを実現している。いずれの
場合にも、図1でのべたディテント・トルクの4次高周
波成分をモータ内部で打ち消す条件を満足している。
【0020】図3は本発明の他の実施例の構成図であ
り、固定子と回転子とのギャップ部分に回転軸方向に突
出した8個の突極を持つ4相ステッピングモータを示し
ている。34は回転軸であり、円板形状永久磁石37と
磁束の磁路となるヨーク39とで構成される回転子を支
持している。31は円板状永久磁石37の磁極と対向す
る8個の突極を持つ電機子ヨークである。32a,32
b,32c,32d,32e,32f,32g,32h
は、回転軸の回りに等間隔の角度で配置された8個の突
極に巻かれた駆動巻線である。駆動巻線32aと32
b、32cと32d、32eと32f、32gと32h
は、それぞれの駆動巻線に駆動電流を流した時に発生す
るトルクが加算的になるように直列接続され、4相の駆
動巻線を構成している。円板状永久磁石回転子37はこ
の例では10極に着磁されているので、1つの駆動相を
構成する1対の突極は、互いに電気角で225°離れて
配置されたことになる。この場合でも、図2と同様に円
板状永久磁石の着磁極数として、10極の他に2極ある
いは6極あるいは14極を使用することができる。これ
らの着磁極数を使用した場合の動作は、図2と全く同様
であり、いずれの場合にも、図1で述べたディテント・
トルクの4次高周波成分をモータ内部で打ち消す条件を
満足している。
【0021】図2と図3の実施例では8個の突極を持つ
電機子ヨークについて説明したが、突極の数は、mを自
然数として、8m個とし、永久磁石磁極の数をm倍にし
て構成しても隣合う突極間の電気角は45°の自然数倍
の関係を保つことができることは明らかである。また、
図2において回転子と固定子の位置関係を逆転した、い
わゆるアウター・ローター型モータにも、本発明を適用
できることも明らかである。
【0022】図4は本発明の他の実施例であり、8個の
突極を持つリニアモータの例を示している。図におい
て、47は可動方向に等間隔に着磁された10個の磁極
を持つ永久磁石である。49は磁束の磁路となるヨーク
である。41は可動方向に等間隔に配置された8個の突
極を持つ電機子ヨークである。各突極に巻かれた駆動巻
線42a,42b,42c,42d,42e,42f,
42g,42hは、図2および図3と同様に隣合う2つ
の駆動巻線を直列に接続して4相の駆動巻線としてる。
永久磁石47の着磁間隔の10倍の長さと隣合う突極の
間隔の8倍の長さとを一致させている。この場合には、
永久磁石47のNS1対の磁極幅、すなわち着磁間隔の
2倍の長さが電気角360°であり、隣合う突極は電気
角で225°の間隔で配置されたことになる。図2や図
3の場合と同様に、永久磁石の着磁磁極数は隣合う突極
の間隔の8倍の長さに2極、あるいは6極、あるいは1
4極とすれば、隣合う突極は電気角45°,135°,
315°の間隔で配置されたことになり、いずれの場合
にも、図1で述べたディテント・トルクの4次高周波成
分をモータ内部で打ち消す条件を満足している。
【0023】リニアモータの場合は、電機子の突極間隔
の8倍の長さを基本単位として、電機子および永久磁石
磁極は、それぞれ任意の整数倍の長さとして利用するこ
とも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステッピングモータの電機子の突極と永久磁石との吸引
力で発生するディテント・トルクのうちで、従来の構成
では、モータ内部で打ち消すことの困難であった永久磁
石の着磁周期を基本周期として、4次の周期に対応する
回転角や変位で発生する成分を効果的に打ち消すことが
できる。従来の構成でもディテント・トルクの2次高周
波成分はモータ内部で原理的に打ち消されており、本発
明の適用により、ディテント・トルクの2次だけでなく
4次の高周波成分をも打ち消すことができる。したがっ
て、本発明を適用したステッピングモータはディテント
・トルクが小さく、低速でも滑らかな動きを直接駆動で
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例による4相ステッピングモータ
の概略構成図である。
【図3】この発明の他の実施例による4相ステッピング
モータの概略構成図である。
【図4】この発明の他の実施例によるリニアステッピン
グモータの概略構成図である。
【図5】従来のクローポール型ステッピングモータの概
略構成図である。
【図6】従来の突極磁極型ステッピングモータの概略構
成図である。
【図7】マイクロステップ駆動の一例を示す電流波形図
である。
【図8】永久磁石の磁極とヨーク突極とトルクとの関係
を示す説明図である。
【符号の説明】
1−1,1−2 突極 2−1,2−2 駆動巻線 3 永久磁石磁極 22a〜22h 突極 23a〜23d 駆動巻線 24 回転軸 25,26,27,28 円筒形永久磁石回転子 31 電機子ヨーク 32a〜31h 駆動巻線 34 回転軸 37 円板形永久磁石 39 ヨーク 41 電機子ヨーク 42a〜42h 駆動巻線 47 永久磁石 49 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00 - 37/24 H02K 41/03

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mを任意の自然数として、円筒軸を回転
    軸とし周方向に等間隔でNS交互に多極着磁された円筒
    状の永久磁石回転子と、この回転子を取り囲む周方向に
    等間隔で配置された8m個の突極を持ち、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生するトルクが加算的となるように直列接続す
    ることで1相分の駆動巻線とした4相ステッピングモー
    タであって、前記永久磁石回転子の極数が2mまたは6
    mまたは10mまたは14mであることを特徴とする永
    久磁石型ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 mを任意の自然数として、円筒軸を回転
    軸とし周方向に等間隔でNS交互に多極着磁された円筒
    状の永久磁石回転子と、この回転子を取り囲む周方向に
    等間隔で配置された8m個の突極を持ち、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生するトルクが加算的となるように直列接続す
    ることで1相分の駆動巻線とするとともに、この1相分
    の駆動巻線と回転軸を挾んで対向している1相分の駆動
    巻線とをそれぞれの巻線に駆動電流を流した場合に発生
    するトルクが加算的になるように直列接続した2相ステ
    ッピングモータであって、前記永久磁石回転子の極数が
    2mまたは6mまたは10mまたは14mであることを
    特徴とする永久磁石型ステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 mを任意の自然数として、円板状の永久
    磁石の円板に垂直な軸を回転軸とし、回転軸のまわりに
    等角度でNS交互に多極着磁された円板状の永久磁石回
    転子と、この回転子と面対抗して回転軸まわりに等間隔
    の角度で配置された8m個の突極を持ち、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生するトルクが加算的となるように直列接続す
    ることで1相分の駆動巻線とした4相ステッピングモー
    タであって、前記永久磁石回転子の極数が2mまたは6
    mまたは10mまたは14mであることを特徴とする永
    久磁石型ステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 mを任意の自然数として、円板状の永久
    磁石の円板に垂直な軸を回転軸とし、回転軸のまわりに
    等角度でNS交互に多極着磁された円板状の永久磁石回
    転子と、この回転子と面対抗して回転軸まわりに等間隔
    の角度で配置された8m個の突極を持ち、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生するトルクが加算的となるように直列接続す
    ることで1相分の駆動巻線とするとともに、この1相分
    の駆動巻線と回転軸を挾んで対向している1相分の駆動
    巻線とをそれぞれの巻線に駆動電流を流した場合に発生
    するトルクが加算的になるように直列接続した2相ステ
    ッピングモータであって、前記永久磁石回転子の極数が
    2mまたは6mまたは10mまたは14mであることを
    特徴とする永久磁石型ステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 直線状に配列された8の整数倍個の突極
    を持つ電機子と、この電機子に対向して配置され、前記
    突極8個分の配置長さを1単位としてその1単位内に等
    間隔でNS交互に着磁された2または6または10また
    は14の磁極を有する永久磁石とを備え、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生する推力が加算的となるように直列接続する
    ことで1相分の駆動巻線とした4相リニアの永久磁石型
    ステッピングモータ。
  6. 【請求項6】 直線状に配列された8の整数倍個の突極
    を持つ電機子と、この電機子に対向して配置され、前記
    突極8個分の配置長さを1単位としてその1単位内に等
    間隔でNS交互に着磁された2または6または10また
    は14の磁極を有する永久磁石とを備え、隣合う1対の
    突極に巻かれた駆動巻線をこの巻線に駆動電流を流した
    場合に発生する推力が加算的となるように直列接続する
    ことで1相分の駆動巻線とするとともに、この1相分の
    駆動巻線をそれぞれの巻線に駆動電流を流した場合に発
    生する推力が加算的になるように直列接続した2相リニ
    アの永久磁石型ステッピングモータ。
JP6208842A 1994-09-01 1994-09-01 永久磁石型ステッピングモータ Expired - Fee Related JP3045935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6208842A JP3045935B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 永久磁石型ステッピングモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6208842A JP3045935B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 永久磁石型ステッピングモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0880025A JPH0880025A (ja) 1996-03-22
JP3045935B2 true JP3045935B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=16563010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6208842A Expired - Fee Related JP3045935B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 永久磁石型ステッピングモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3045935B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112968559B (zh) * 2021-02-20 2023-06-09 上海隐冠半导体技术有限公司 一种磁浮旋转装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0880025A (ja) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4629924A (en) Multiphase motor with magnetized rotor having N/2 pairs of poles at its periphery
US4899072A (en) Pulse motor
JPH0614514A (ja) 永久磁石式ステッピングモ−タ
JPS61203862A (ja) ステツプ・モ−タ
JPH11225466A (ja) 多相アウター型pmステッピングモータ
JP3364562B2 (ja) モータ構造
JP3220537B2 (ja) リニアパルスモータ
JP3045935B2 (ja) 永久磁石型ステッピングモータ
JP2698801B2 (ja) 回転磁界型モータ
JP3187639B2 (ja) ステッピングモータ
JP4197258B2 (ja) ステッパモータ
JP3591660B2 (ja) 3相クローポール式永久磁石型回転電機
JP4056514B2 (ja) 永久磁石式3相回転電機
JP3679294B2 (ja) 環状コイル式回転電機
JP3045936B2 (ja) Pm型ステッピングモータ
JP3778216B2 (ja) ハイブリッド型ステッピングモ−タ
JP3456760B2 (ja) ブラシレスdcモータ
JPH027270B2 (ja)
JP3178616B2 (ja) アウターロータ型ステッピングモータ
JP3882949B2 (ja) 環状コイル式永久磁石型回転電機
JP2742078B2 (ja) モータ
JP3124499B2 (ja) 複合形3相ステッピングモータ及び同モータの駆動方法
JPH01259748A (ja) ステッピングモータ
JPH1155927A (ja) 多相永久磁石型ステッピングモータ
JPH1155928A (ja) 多相pm型ステッピングモータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees