JP3045376U - ディスク読取装置 - Google Patents

ディスク読取装置

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JP3045376U
JP3045376U JP1997006239U JP623997U JP3045376U JP 3045376 U JP3045376 U JP 3045376U JP 1997006239 U JP1997006239 U JP 1997006239U JP 623997 U JP623997 U JP 623997U JP 3045376 U JP3045376 U JP 3045376U
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寛史 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定時間内にループゲインが適正値に収束しな
いときのピックアップの追従精度の悪化を防止する。 【課題解決手段】ピックアップ8からのトラッキングエ
ラー信号31に基づいてアクチュエータ11を駆動する
ことにより、トラッキングを行うトラッキング制御部2
と、ディスク1が交換されたときには、トラッキング制
御部2のゲインを、初期値より変化させながら、前記ゲ
インを、交換されたディスク1に対応した値に設定する
ループゲイン設定部3とを備え、ループゲイン設定部3
は、前記ゲインの設定が、タイマ7が計時するゲイン設
定期間内に終了しなかったときには、前記ゲインの値
を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、CD−ROM等の、スパイラル状のトラックにデジタルデータが記 録されたデジタルディスクの読み取りを行う読取装置に係り、より詳細には、ト ラッキングのためのループゲインまたはフォーカスのためのループゲインを適正 値に補正するディスク読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD−ROM等のようなデジタルディスクから、スパイラル状のトラックに沿 って記録されたデジタルデータを読み取る場合、ピックアップをトラックに追従 させる制御には、ループ制御が用いられる。図3は、前記したループ制御を行う 従来技術の電気的構成を示している。すなわち、ピックアップ71から出力され たトラッキングエラー信号は、増幅された後、A/D変換される。そして、A/ D変換されたトラッキングエラー信号は、可変利得増幅器72によって増幅され る。また、可変利得増幅器72によって増幅された信号は、D/A変換器74に よってアナログ信号に変換され、ドライブ回路75を介して、トラッキング用の アクチュエータを駆動する。
【0003】 このような制御ループにおいては、ループゲインが適正値よりずれた場合、追 従精度の悪化や、発振等の不安定な動作を生じる。一方、ループゲインは、ピッ クアップ内の受光素子の特性やアクチュエータの特性によって変化すると共に、 デジタルディスク70の偏心量によっても変化する。これらのループゲインを変 化させる要因のうち、受光素子の特性やアクチュエータの特性によるループゲイ ンのずれ量については、予め補正することが可能である。しかし、デジタルディ スクの偏心によるループゲインの変化は、予め補正することができず、読み取る デジタルディスクに応じて補正する必要がある。
【0004】 一方、ループゲインは、例えば、ドライブ回路75の入力を仮想入力とし、D /A変換器74の出力を仮想出力とする回路のゲインとして示される。従って、 可変利得増幅器72の利得を変化させると、ループゲインが変化する。このため 、受光素子の特性やアクチュエータの特性、およびデジタルディスクの偏心量等 に対応して、可変利得増幅器72の利得を変化させると、ループゲインを適正値 に設定することができる。ゲイン設定部73は、このような制御を行うブロック となっている。
【0005】 つまり、ゲイン設定部73は、可変利得増幅器72の利得を初期値に設定する と共に、デジタルディスク70の読み取り時のループゲインの検出を開始する。 次いで、検出したループゲインに基づき、可変利得増幅器72の利得を変更する 。そして、再びループゲインを検出し、検出したループゲインに基づいて、可変 利得増幅器72の利得を変更する。この動作を繰り返すことによって、ゲイン設 定部73は、ループゲインを適正値に収束させる。 上記したループゲインのずれの問題は、フォーカス位置を制御する制御ループ においても同様に発生する。このため、フォーカス位置の制御の場合にも、トラ ッキングの制御の場合と同様の従来技術が用いられている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では以下に示す問題が生じていた。すなわち 、ループゲインを適正な値に収束させるための制御は、ループゲインの検出と、 可変利得増幅器72の利得の変更とを繰り返す制御となっている。このため、デ ジタルディスク70の記録面側に汚れや傷等があり、検出されるループゲインが ばらついたりする場合では、ループゲインが適正値に収束するまでの時間が長く なる。一方、必要となるデータの読み出しは、ループゲインが適正値に収束した 後に行われる。このため、ループゲインが適正値に収束するまでの時間が長くな る場合では、データの読み出しが遅れる。つまり、CD−ROM等のデジタルデ ィスクを交換した直後では、データの読み出しが、見かけ上、遅くなる場合があ った。また、ループゲインが適正値に収束しないときがあり、適正値に収束しな い場合では、データの読み出しが開始されなくなっていた。
【0007】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、請求項1および4 記載の考案の目的は、所定時間内にループゲインが適正値に収束しないときには 、ループゲインの値を、所定時間の終了時に求められた値とすることにより、所 定時間内にループゲインが適正値に収束しないときにも、ピックアップの追従精 度の悪化を防止することのできるディスク読取装置を提供することにある。 また、請求項2および5記載の考案の目的は、所定時間内にループゲインが適 正値に収束しない場合では、最も多くのデジタルディスクに適正となるループゲ インを設定することにより、読み取り不能となる確率を低減することのできるデ ィスク読取装置を提供することにある。 また請求項3および6記載の考案の目的は、上記目的に加え、所定時間内にル ープゲインが適正値に収束しないとき、設定するループゲインの値を、ループゲ インの収束の具合に応じて変えることにより、設定されるループゲインが適正値 から大きくずれる確率を低減することのできるディスク読取装置を提供すること にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の考案に係るディスク読取装置は、スパ イラル状のトラックにデジタルデータが記録されたデジタルディスクからピック アップによってデジタルデータの読み取りを行うディスク読取装置に適用し、前 記ピックアップから出力されるトラッキングエラー信号に基づいて、トラッキン グ用のアクチュエータを駆動することにより、前記ピックアップのトラッキング を行うトラッキング制御部と、デジタルディスクが交換されたときには、トラッ キング制御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させながら、交換され たデジタルディスクの読み取りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換さ れたデジタルディスクに対応した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ル ープゲイン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に 終了しなかったときには、前記ゲインの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた 値に設定する構成としている。 すなわち、ループゲイン設定部は、トラッキング制御部のゲインを変化させな がら、デジタルディスクの読み取りを行うことによって、トラッキング制御部の ゲインを、デジタルディスクに対応した値に設定する。従って、ループゲイン設 定部が設定するトラッキング制御部のゲインは、時間の経過に対応して、初期値 から適正値に向かって変化する。このため、ゲイン設定期間の終了時に、ループ ゲイン設定部が求めたトラッキング制御部のゲインは、適正値に近似した値とな る。その結果、ゲイン設定期間の終了後では、トラッキング制御部は、適正値に 近似したゲインでもって動作する。従って、ピックアップの光束は、精度良く、 トラックを追従することになる。
【0009】 また請求項2記載の考案に係るディスク読取装置は、スパイラル状のトラック にデジタルデータが記録されたデジタルディスクからピックアップによってデジ タルデータの読み取りを行うディスク読取装置に適用し、前記ピックアップから 出力されるトラッキングエラー信号に基づいて、トラッキング用のアクチュエー タを駆動することにより、前記ピックアップのトラッキングを行うトラッキング 制御部と、デジタルディスクが交換されたときには、トラッキング制御部のゲイ ンを、予め設定された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスク の読み取りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディス クに対応した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は 、前記ゲインの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったとき には、前記ゲインの値を所定値に設定すると共に、前記所定値を、多数のデジタ ルディスクのループゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの 収束値に対応する前記ゲインの分布の中央を示す値としている。 すなわち、多数のデジタルディスクを対象として、デジタルディスクのそれぞ れ毎に、ループゲインが収束するときのトラッキング制御部のゲインを測定する と、多数のゲインの測定値が得られる。また、ゲインの測定値の分布が得られる 。所定値は、このゲインの分布の中央を示す値である。このため、トラッキング 制御部のゲインを所定値に設定すると、ループゲインが適正値に一致する確率が 最も高くなる。その結果、トラッキング制御部のゲインを所定値に設定した場合 では、ループゲインが適正値から大きくずれることは稀となる。
【0010】 また請求項3記載の考案に係るディスク読取装置は、上記構成に加え、ループ ゲイン設定部は、前記ゲインを初期値から変化させ始める第1の調整期間では前 記ゲインの変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整期間では前記ゲ インの変化率を小さくすると共に、第1の調整期間に対応する変化率でもって前 記ゲインを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記 ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲ インを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲイ ンの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定している。 すなわち、ゲイン設定期間内に、大きな変化率でゲインを変化させる制御が終 了しないのは、ループゲインが、極めて大きくばらつくからである。従って、ゲ イン設定期間の終了時にループゲイン設定部が求めた値は信頼性が低い。つまり 、所定値の方が、ゲイン設定期間の終了時にループゲイン設定部が求めた値より 、適正値に近い値となる確率が高い。一方、小さな変化率でゲインを変化させる 制御に移行したときには、ループゲインが適正値に向かって収束しつつある。従 って、第2の調整期間にゲイン設定期が終了しなかった場合では、ゲイン設定期 間の終了時にループゲイン設定部が求めた値の方が、所定値より、適正値に近い 値となる。
【0011】 また請求項4記載の考案に係るディスク読取装置は、スパイラル状のトラック にデジタルデータが記録されたデジタルディスクからピックアップによってデジ タルデータの読み取りを行うディスク読取装置に適用し、前記ピックアップから 出力されるフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを 駆動することにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフォーカス制御部 と、デジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制御部のゲインを、予 め設定された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスクの読み取 りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディスクに対応 した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は、前記ゲ インの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前 記ゲインの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定する構成としている 。 すなわち、ループゲイン設定部は、フォーカス制御部のゲインを変化させなが ら、デジタルディスクの読み取りを行うことによって、フォーカス制御部のゲイ ンを、デジタルディスクに対応した値に設定する。従って、ループゲイン設定部 が設定するフォーカス制御部のゲインは、時間の経過に対応して、初期値から適 正値に向かって変化する。このため、ゲイン設定期間の終了時に、ループゲイン 設定部が求めたフォーカス制御部のゲインは、適正値に近似した値となる。その 結果、ゲイン設定期間の終了後では、フォーカス制御部は、適正値に近似したゲ インでもって動作する。従って、ピックアップの合焦位置は、精度良く、記録面 を追従することになる。
【0012】 また請求項5記載の考案に係るディスク読取装置は、スパイラル状のトラック にデジタルデータが記録されたデジタルディスクからピックアップによってデジ タルデータの読み取りを行うディスク読取装置に適用し、前記ピックアップから 出力されるフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを 駆動することにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフォーカス制御部 と、デジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制御部のゲインを、予 め設定された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスクの読み取 りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディスクに対応 した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は、前記ゲ インの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前 記ゲインの値を所定値に設定すると共に、前記所定値を、多数のデジタルディス クのループゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に 対応する前記ゲインの分布の中央を示す値としている。 すなわち、多数のデジタルディスクを対象として、デジタルディスクのそれぞ れ毎に、ループゲインが収束するときのフォーカス制御部のゲインを測定すると 、多数のゲインの測定値が得られる。また、ゲインの測定値の分布が得られる。 所定値は、このゲインの分布の中央を示す値である。このため、フォーカス制御 部のゲインを所定値に設定すると、ループゲインが適正値に一致する確率が最も 高くなる。その結果、フォーカス制御部のゲインを所定値に設定した場合では、 ループゲインが適正値から大きくずれることは稀となる。
【0013】 また請求項6記載の考案に係るディスク読取装置は、上記構成に加え、ループ ゲイン設定部は、前記ゲインを初期値から変化させ始める第1の調整期間では前 記ゲインの変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整期間では前記ゲ インの変化率を小さくすると共に、第1の調整期間に対応する変化率でもって前 記ゲインを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記 ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲ インを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲイ ンの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定している。 すなわち、ゲイン設定期間内に、大きな変化率でゲインを変化させる制御が終 了しないのは、ループゲインが、極めて大きくばらつくからである。従って、ゲ イン設定期間の終了時にループゲイン設定部が求めた値は信頼性が低い。つまり 、所定値の方が、ゲイン設定期間の終了時にループゲイン設定部が求めた値より 、適正値に近い値となる確率が高い。一方、小さな変化率でゲインを変化させる 制御に移行したときには、ループゲインが適正値に向かって収束しつつある。従 って、第2の調整期間にゲイン設定期が終了しなかった場合では、ゲイン設定期 間の終了時にループゲイン設定部が求めた値の方が、所定値より、適正値に近い 値となる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係るディスク読取装置の一実施形態の電気的構成を示すブロ ック線図であり、大別すると、ディスクモータ25、ピックアップ8、トラッキ ング制御部2、フォーカス制御部4、ループゲイン設定部3、ループゲイン設定 部5、およびタイマ7によって構成されている。
【0015】 図において、デジタルディスク1は、スパイラル状のトラックに沿ってデジタ ルデータが記録されたディスクであり、具体的にはCD−ROMとなっている。 そして、ディスクモータ25により回転する。 ディスクモータ25は、デジタルディスク1を、所定の線速度、または所定の 角速度で回転させるためのブロックとなっており、図示されない制御部によって 、回転が制御される。
【0016】 ピックアップ8は、デジタルディスク9に形成されたピットを光学的に読み取 るブロックとなっている。このため、トラッキングのずれ量を検出し、トラッキ ングエラー信号31を出力する2分割の受光素子9と、トラッキング位置を変化 させるトラッキング用のアクチュエータ11とを備えている。また、合焦位置の ずれ量を検出し、フォーカスエラー信号32を出力する4分割の受光素子10と 、合焦位置を変化させるフォーカス用のアクチュエータ12とを備えている。
【0017】 タイマ7は、ゲイン設定期間を計時するブロックとなっている。すなわち、ゲ イン設定期間は、ループゲインを収束させるための許容期間となっており、例え ば、1秒等に設定される。また、タイマ7は、ゲイン設定期間が終了したときに は、終了を示す出力を、ループゲイン設定部3,5に送出する。 トラッキング制御部2は、受光素子9から出力されるトラッキングエラー信号 31に基づいて、アクチュエータ11を駆動することにより、ピックアップ8の トラッキングを行うブロックとなっている。このため、演算増幅回路13、A/ D変換器14、可変利得増幅器15、D/A変換器16、および、ドライブ回路 17を備えている。
【0018】 演算増幅回路13は、2分割された受光素子9から出力されるトラッキングエ ラー信号31に基づき、トラッキングのエラー量を示すトラッキングエラー量信 号を生成するブロックとなっている。すなわち、受光素子9から出力される2つ の信号の差異を演算する。そして、演算結果を増幅し、増幅した演算結果を、ト ラッキングエラー量信号として、A/D変換器14に出力する。 A/D変換器14は、アナログ信号であるトラッキングエラー量信号を、デジ タル信号に変換し、可変利得増幅器15に出力する。
【0019】 可変利得増幅器15は、利得を制御することが可能な増幅器であり、例えば、 デジタル値の掛け算を行う掛算器によって構成される。すなわち、可変利得増幅 器15は、A/D変換器14から出力される値に、ループゲイン設定部3から出 力された増幅係数を乗じる演算を行うと共に、演算結果をD/A変換器16に出 力する。
【0020】 D/A変換器16は、可変利得増幅器15から出力される制御値をアナログ信 号に変換し、ドライブ回路17に出力するブロックとなっており、PWM回路に よって構成されている。 ドライブ回路17は、D/A変換器16によりアナログ信号となった制御信号 の電流増幅を行うブロックとなっており、制御信号に対応した電流値でもって、 トラッキング用のアクチュエータ11を駆動する。
【0021】 ループゲイン設定部3は、デジタル・シグナル・プロセッサ(以下ではDSP と称する)によって実行される処理と、DSPを制御するマイクロコンピュータ により実行される処理との、2種の処理により構成されたブロックとなっていて 、トラッキングを行う制御ループのループゲインを、適正値に収束させる制御を 行う。 すなわち、トラッキング用の制御ループのゲインは、ピックアップ8の受光素 子9やアクチュエータ11の特性、デジタルディスク1の記録面の状態、および 、トラッキング制御部2のゲインによって定まる。また、制御ループのループゲ インは、トラッキング制御部2のゲイン変化に対応して変化する。また、トラッ キング制御部2のゲインは、可変利得増幅器15の利得の変化に対応して変化す る。
【0022】 このため、ループゲイン設定部3は、トラッキング制御部2のゲインが初期値 となるように、可変利得増幅器15の利得を設定し、A/D変換器14の出力を 監視することによって、制御ループのループゲインを検出する。そして、検出し たループゲインに基づき、可変利得増幅器15の利得を変化させる。次いで、ル ープゲインの検出を行い、検出したループゲインに対応して、可変利得増幅器1 5の利得を変化させる。この一連の制御を繰り返すことによって、ループゲイン を適正値に収束させる。
【0023】 なお、ループゲインの収束時間を短くするため、制御の最初の期間である第1 の調整期間では、可変利得増幅器15の利得の変化率(トラッキング制御部2の ゲインの変化率)を大きくし、大まかな制御を行う。また、第1の調整期間に続 く第2の調整期間では、可変利得増幅器15の利得の変化率(トラッキング制御 部2のゲインの変化率)を小さくし、精密な制御を行う。
【0024】 また、ループゲイン設定部3は、トラッキング制御部2のゲインの設定が、ゲ イン設定期間内に終了しなかった場合、トラッキング制御部2のゲインの値を、 ゲイン設定期間の終了時に求めた値、あるいは、予め設定された所定値に設定す る。すなわち、第1の調整期間が長引いたため、第1の調整期間中にゲイン設定 期間が終了した場合、トラッキング制御部2のゲインを所定値に設定する。また 、第1および第2の調整期間が長引いたため、第2の調整期間中にゲイン設定期 間が終了した場合、トラッキング制御部2のゲインを、ゲイン設定期間の終了時 に求めた値に設定する。
【0025】 なお、トラッキング制御部2に設定される所定値は、多数のデジタルディスク のループゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に対 応するゲインの分布の中央を示す値となっている。すなわち、多数のデジタルデ ィスクを対象として、デジタルディスクのそれぞれ毎に、ループゲインが収束す るときのトラッキング制御部2のゲインを測定すると、多数のゲインの測定値が 得られる。また、ゲインの測定値の分布が得られる。所定値は、このゲインの分 布の中央を示す値である。従って、トラッキング制御部2のゲインを所定値に設 定すると、ループゲインが適正値に一致する確率が最も高くなる。 なお、トラッキング制御部2のゲインとして、最初に設定される初期値は、所 定値に等しい値となっている。
【0026】 フォーカス制御部4は、受光素子10から出力されるフォーカスエラー信号3 2に基づいて、アクチュエータ12を駆動することにより、ピックアップ8の合 焦位置を制御するブロックとなっている。このため、演算増幅回路18、A/D 変換器19、可変利得増幅器20、D/A変換器21、および、ドライブ回路2 2を備えている。
【0027】 演算増幅回路18は、4分割された受光素子10から出力されるフォーカスエ ラー信号32に基づき、合焦位置のエラー量を示すフォーカスエラー量信号を生 成するブロックとなっている。すなわち、演算増幅回路18は、受光素子10か ら出力されるA、B、C、Dの4つの信号から、(B+D)−(A+C)を演算 する。そして、演算結果を増幅し、増幅した演算結果を、フォーカスエラー量信 号として、A/D変換器19に出力する。 A/D変換器19は、アナログ信号であるフォーカスエラー量信号を、デジタ ル信号に変換し、可変利得増幅器20に出力するブロックとなっている。
【0028】 可変利得増幅器20は、利得を制御することが可能な増幅器であり、例えば、 デジタル値の掛け算を行う掛算器によって構成される。このため、可変利得増幅 器20は、A/D変換器19から出力される値に、ループゲイン設定部5より出 力された増幅係数を乗じる演算を行うと共に、演算結果をD/A変換器21に出 力する。
【0029】 D/A変換器21は、可変利得増幅器20から出力される制御値をアナログ信 号に変換し、ドライブ回路22に出力するブロックとなっており、PWM回路に よって構成されている。 ドライブ回路22は、D/A変換器21によりアナログ信号となった制御信号 の電流増幅を行うブロックとなっており、制御信号に対応した電流値でもって、 フォーカス用のアクチュエータ12を駆動する。
【0030】 ループゲイン設定部5は、DSPによって実行される処理と、DSPを制御す るマイクロコンピュータにより実行される処理との、2種の処理により構成され たブロックとなっていて、フォーカスの制御ループのループゲインを、適正値に 収束させる制御を行う。 すなわち、フォーカス用の制御ループのゲインは、ピックアップ8の受光素子 10やアクチュエータ12の特性、デジタルディスク1の記録面の状態、および 、フォーカス制御部4のゲインによって定まる。また、制御ループのループゲイ ンは、フォーカス制御部4のゲイン変化に対応して変化し、フォーカス制御部4 のゲインは、可変利得増幅器20の利得の変化に対応して変化する。
【0031】 このため、ループゲイン設定部5は、フォーカス制御部4のゲインが初期値と なるように、可変利得増幅器20の利得を設定し、A/D変換器19の出力を監 視することによって、制御ループのループゲインを検出する。そして、検出した ループゲインに基づき、可変利得増幅器20の利得を変化させる。次いで、ルー プゲインの検出を行い、検出したループゲインに対応して、可変利得増幅器20 の利得を変化させる。この一連の制御を繰り返すことによって、ループゲインを 適正値に収束させる。
【0032】 なお、ループゲインの収束時間を短くするため、制御の最初の期間である第1 の調整期間では、可変利得増幅器20の利得の変化率(フォーカス制御部4のゲ インの変化率)を大きくし、大まかな制御を行う。また、第1の調整期間に続く 第2の調整期間では、可変利得増幅器20の利得の変化率(フォーカス制御部4 のゲインの変化率)を小さくし、精密な制御を行う。
【0033】 また、ループゲイン設定部5は、フォーカス制御部4のゲインの設定が、ゲイ ン設定期間内に終了しなかった場合、フォーカス制御部4のゲインの値を、ゲイ ン設定期間の終了時に求めた値、あるいは、予め設定された所定値に設定する。 すなわち、第1の調整期間が長引いたため、第1の調整期間中にゲイン設定期間 が終了した場合、フォーカス制御部4のゲインを所定値に設定する。また、第1 および第2の調整期間が長引いたため、第2の調整期間中にゲイン設定期間が終 了した場合、フォーカス制御部4のゲインを、ゲイン設定期間の終了時に求めた 値に設定する。
【0034】 なお、フォーカス制御部4に設定される所定値は、多数のデジタルディスクの ループゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に対応 するゲインの分布の中央を示す値となっている。すなわち、多数のデジタルディ スクを対象として、デジタルディスクのそれぞれ毎に、ループゲインが収束する ときのフォーカス制御部4のゲインを測定すると、多数のゲインの測定値が得ら れる。また、ゲインの測定値の分布が得られる。所定値は、このゲインの分布の 中央を示す値である。従って、フォーカス制御部4のゲインを所定値に設定する と、ループゲインが適正値に一致する確率が最も高くなる。 なお、フォーカス制御部4のゲインとして、最初に設定される初期値は、所定 値に等しい値となっている。
【0035】 図2は、実施形態の所要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図 を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
【0036】 電源が投入され、デジタルディスク1の読み取りを開始するとき、または、デ ジタルディスク1が交換され、交換されたデジタルディスク1の読み取りを開始 するとき、ループゲイン設定部3は、トラッキング制御部2のゲインを、初期値 に設定する。つまり、トラッキング制御部2のゲインが所定値となるように、可 変利得増幅器15の利得を設定する。そして、A/D変換器14の出力を監視す ることによって、トラッキング用の制御ループのループゲインを検出する。次い で、検出したループゲインに基づき、可変利得増幅器15の利得を、第1の調整 期間であるため、大きな変化率でもって変化させる。次いで、ループゲインの検 出を行い、検出したループゲインに対応して、可変利得増幅器15の利得を変化 させる。この一連の制御を繰り返す(ステップS1)。
【0037】 上記した制御において、ループゲインが収束し始めると、ループゲイン設定部 3は、第1の調整期間を終え、制御における可変利得増幅器15の利得の変化率 を小さくする。つまり、第2の調整期間の制御を開始する。そして、ループゲイ ンが一定時間変化しなくなったときには、ループゲインが収束したとして、ルー プゲインの調整を終了する(ステップS2のYに分岐する)。
【0038】 しかし、上記した制御において、第1の調整期間の制御中に、タイマ7から、 ゲイン設定期間の終了を示す出力が送出された場合、ループゲイン設定部3は、 ループゲインを収束させる動作を停止する。そして、以後に続くトラッキングの 制御のため、トラッキング制御部2のループゲインを、所定値に設定する(ステ ップS2,S3,S5)。このため、トラッキング制御部2は、適正値に一致す る確率が最も高いゲインでもって、トラッキングの制御を行うことになる。その 結果、ピックアップ8の光束は、精度良く、デジタルディスク1のトラックを追 従することになる。
【0039】 一方、上記した制御において、第2の調整期間の制御中に、タイマ7から、ゲ イン設定期間の終了を示す出力が送出された場合、ループゲイン設定部3は、ル ープゲインを収束させる動作を停止する。そして、ゲイン設定期間の終了時に、 トラッキング制御部2に設定したゲインを、以後のためのゲインとする(ステッ プS2〜S4)。
【0040】 すなわち、ゲイン設定期間の終了時に求めたトラッキング制御部2のゲインは 、ループゲインが、適正値に向かって収束する間際の値となっている。つまり、 ループゲインは、適正値に近似した値となっている。このため、ゲイン設定期間 の終了後では、トラッキング制御部2は、適正値に近似したループゲインでもっ て動作する。従って、ゲイン設定期間の終了時に設定されたゲインで動作するト ラッキング制御部2は、ピックアップ8の光束を、精度良く、トラックに追従さ せることが可能になる。
【0041】 また、ループゲイン設定部5は、電源が投入され、デジタルディスク1の読み 取りを開始するとき、または、デジタルディスク1が交換され、交換されたデジ タルディスク1の読み取りを開始するとき、フォーカス制御部4のゲインを初期 値に設定する。つまり、フォーカス制御部4のゲインが初期値となるように、可 変利得増幅器20の利得を設定する。そして、A/D変換器19の出力を監視す ることによって、フォーカスの制御ループのループゲインを検出する。次いで、 検出したループゲインに基づき、可変利得増幅器20の利得を、第1の調整期間 であるため、大きな変化率でもって変化させる。次いで、ループゲインの検出を 行い、検出したループゲインに対応して、可変利得増幅器20の利得を変化させ る。この一連の制御を繰り返す(ステップS1)。
【0042】 上記した制御において、ループゲインが収束し始めると、ループゲイン設定部 5は、第1の調整期間を終え、制御における可変利得増幅器20の利得の変化率 を小さくする。つまり、第2の調整期間の制御を開始する。そして、ループゲイ ンが一定時間変化しなくなったときには、ループゲインが収束したとして、ルー プゲインの調整を終了する(ステップS2のYに分岐する)。
【0043】 しかし、上記した制御において、第1の調整期間の制御中に、タイマ7から、 ゲイン設定期間の終了を示す出力が送出された場合、ループゲイン設定部5は、 ループゲインを収束させる動作を停止する。そして、以後に続くトラッキングの 制御のため、フォーカス制御部4のループゲインを、所定値に設定する(ステッ プS2,S3,S5)。このため、フォーカス制御部4は、適正値に一致する確 率が最も高いゲインでもって、合焦位置の制御を行うことになる。その結果、ピ ックアップ8の合焦位置は、精度良く、デジタルディスク1の記録面を追従する ことになる。
【0044】 一方、上記した制御において、第2の調整期間の制御中に、タイマ7から、ゲ イン設定期間の終了を示す出力が送出された場合、ループゲイン設定部5は、ル ープゲインを収束させる動作を停止する。そして、ゲイン設定期間の終了時に、 フォーカス制御部4に設定したゲインを、以後のためのゲインとする(ステップ S2〜S4)。
【0045】 すなわち、ゲイン設定期間の終了時に求めたフォーカス制御部4のゲインは、 ループゲインが、適正値に向かって収束する間際の値となっている。つまり、ル ープゲインは、適正値に近似した値となっている。このため、ゲイン設定期間の 終了後では、フォーカス制御部4は、適正値に近似したループゲインでもって動 作する。従って、ゲイン設定期間の終了時に設定されたゲインで動作するフォー カス制御部4は、ピックアップ8の合焦位置を、精度良く、デジタルディスク1 の記録面に追従させることが可能になる。
【0046】 なお、本発明は上記実施形態に限定されず、デジタルディスク9については、 CD−ROMとした場合について説明したが、DVDの名称で提供されているデ ジタルディスク、あるいはMDの名称で提供されているデジタルディスク等の場 合にも、同様に適用することが可能である。
【0047】
【考案の効果】
上記課題を解決するため請求項1記載の考案に係るディスク読取装置は、ピッ クアップから出力されるトラッキングエラー信号に基づいて、トラッキング用の アクチュエータを駆動することにより、前記ピックアップのトラッキングを行う トラッキング制御部と、デジタルディスクが交換されたときには、トラッキング 制御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させながら、交換されたデジ タルディスクの読み取りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデ ジタルディスクに対応した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲ イン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了し なかったときには、前記ゲインの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設 定する構成としている。
【0048】 また請求項4記載の考案に係るディスク読取装置は、ピックアップから出力さ れるフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを駆動す ることにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフォーカス制御部と、デ ジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制御部のゲインを、予め設定 された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行 うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディスクに対応した値 に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は、前記ゲインの 設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前記ゲイ ンの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定する構成としている。
【0049】 すなわち、請求項1および4記載の考案に係るディスク読取装置は、ゲイン設 定期間内にループゲインが適正値に収束しないときには、ループゲインの値を、 ゲイン設定期間の終了時に求められた値としている。一方、ゲイン設定期間の終 了時に求められたゲインは、適正値に近似した値となる。このため、所定時間内 にループゲインが適正値に収束しないときにも、ピックアップの追従精度の悪化 を防止することが可能となっている。
【0050】 また請求項2記載の考案に係るディスク読取装置は、ピックアップから出力さ れるトラッキングエラー信号に基づいて、トラッキング用のアクチュエータを駆 動することにより、前記ピックアップのトラッキングを行うトラッキング制御部 と、デジタルディスクが交換されたときには、トラッキング制御部のゲインを、 予め設定された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスクの読み 取りを行うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディスクに対 応した値に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は、前記 ゲインの設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、 前記ゲインの値を所定値に設定すると共に、前記所定値を、多数のデジタルディ スクのループゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値 に対応する前記ゲインの分布の中央を示す値としている。
【0051】 また請求項5記載の考案に係るディスク読取装置は、ピックアップから出力さ れるフォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを駆動す ることにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフォーカス制御部と、デ ジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制御部のゲインを、予め設定 された初期値より変化させながら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行 うことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルディスクに対応した値 に設定するループゲイン設定部とを備え、ループゲイン設定部は、前記ゲインの 設定が、予め設定されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前記ゲイ ンの値を所定値に設定すると共に、前記所定値を、多数のデジタルディスクのル ープゲインの収束値に基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に対応す る前記ゲインの分布の中央を示す値としている。
【0052】 すなわち、請求項2および5記載の考案に係るディスク読取装置は、ゲイン設 定期間内にループゲインが適正値に収束しない場合では、最も多くのデジタルデ ィスクに適正となるループゲインを設定している。このため、読み取り不能とな る確率を低減することが可能となっている。
【0053】 また請求項3記載の考案に係るディスク読取装置は、上記構成に加え、ループ ゲイン設定部は、前記ゲインを初期値から変化させ始める第1の調整期間では前 記ゲインの変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整期間では前記ゲ インの変化率を小さくすると共に、第1の調整期間に対応する変化率でもって前 記ゲインを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記 ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲ インを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲイ ンの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定する構成としている。
【0054】 また請求項6記載の考案に係るディスク読取装置は、上記構成に加え、ループ ゲイン設定部は、前記ゲインを初期値から変化させ始める第1の調整期間では前 記ゲインの変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整期間では前記ゲ インの変化率を小さくすると共に、第1の調整期間に対応する変化率でもって前 記ゲインを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記 ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲ インを変化させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲイ ンの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に設定する構成としている。
【0055】 すなわち、請求項3および6記載の考案に係るディスク読取装置は、所定時間 内にループゲインが適正値に収束しないとき、設定するループゲインの値を、ル ープゲインの収束の具合に応じて変えている。このため、設定されるループゲイ ンが適正値から大きくずれる確率を低減することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るディスク読取装置の一実施形態の
電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施形態の主要動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】従来技術の電気的構成を示すブロック線図であ
る。
【符号の説明】
1 デジタルディスク 2 トラッキング制御部 3 ループゲイン設定部 4 フォーカス制御部 5 ループゲイン設定部 7 ゲイン設定期間を計時するタイマ 8 ピックアップ 9 トラッキング用の受光素子 10 フォーカス用の受光素子 11 トラッキング用のアクチュエータ 12 フォーカス用のアクチュエータ 31 トラッキングエラー信号 32 フォーカスエラー信号

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル状のトラックにデジタルデー
    タが記録されたデジタルディスクからピックアップによ
    ってデジタルデータの読み取りを行うディスク読取装置
    において、 前記ピックアップから出力されるトラッキングエラー信
    号に基づいて、トラッキング用のアクチュエータを駆動
    することにより、前記ピックアップのトラッキングを行
    うトラッキング制御部と、 デジタルディスクが交換されたときには、トラッキング
    制御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させ
    ながら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行う
    ことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタル
    ディスクに対応した値に設定するループゲイン設定部と
    を備え、 ループゲイン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定
    されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前
    記ゲインの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に
    設定することを特徴とするディスク読取装置。
  2. 【請求項2】 スパイラル状のトラックにデジタルデー
    タが記録されたデジタルディスクからピックアップによ
    ってデジタルデータの読み取りを行うディスク読取装置
    において、 前記ピックアップから出力されるトラッキングエラー信
    号に基づいて、トラッキング用のアクチュエータを駆動
    することにより、前記ピックアップのトラッキングを行
    うトラッキング制御部と、 デジタルディスクが交換されたときには、トラッキング
    制御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させ
    ながら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行う
    ことによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタル
    ディスクに対応した値に設定するループゲイン設定部と
    を備え、 ループゲイン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定
    されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前
    記ゲインの値を所定値に設定すると共に、前記所定値
    を、多数のデジタルディスクのループゲインの収束値に
    基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に対応
    する前記ゲインの分布の中央を示す値としたことを特徴
    とするディスク読取装置。
  3. 【請求項3】 ループゲイン設定部は、前記ゲインを初
    期値から変化させ始める第1の調整期間では前記ゲイン
    の変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整
    期間では前記ゲインの変化率を小さくすると共に、第1
    の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲインを変化
    させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合に
    は、前記ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間
    に対応する変化率でもって前記ゲインを変化させている
    とき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲ
    インの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に
    設定することを特徴とする請求項1または2記載のディ
    スク読取装置。
  4. 【請求項4】 スパイラル状のトラックにデジタルデー
    タが記録されたデジタルディスクからピックアップによ
    ってデジタルデータの読み取りを行うディスク読取装置
    において、 前記ピックアップから出力されるフォーカスエラー信号
    に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを駆動する
    ことにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフ
    ォーカス制御部と、 デジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制
    御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させな
    がら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行うこ
    とによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルデ
    ィスクに対応した値に設定するループゲイン設定部とを
    備え、 ループゲイン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定
    されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前
    記ゲインの値を、ゲイン設定期間の終了時に求めた値に
    設定することを特徴とするディスク読取装置。
  5. 【請求項5】 スパイラル状のトラックにデジタルデー
    タが記録されたデジタルディスクからピックアップによ
    ってデジタルデータの読み取りを行うディスク読取装置
    において、 前記ピックアップから出力されるフォーカスエラー信号
    に基づいて、フォーカス用のアクチュエータを駆動する
    ことにより、前記ピックアップの合焦位置を制御するフ
    ォーカス制御部と、 デジタルディスクが交換されたときには、フォーカス制
    御部のゲインを、予め設定された初期値より変化させな
    がら、交換されたデジタルディスクの読み取りを行うこ
    とによって、前記ゲインを、前記交換されたデジタルデ
    ィスクに対応した値に設定するループゲイン設定部とを
    備え、 ループゲイン設定部は、前記ゲインの設定が、予め設定
    されたゲイン設定期間内に終了しなかったときには、前
    記ゲインの値を所定値に設定すると共に、前記所定値
    を、多数のデジタルディスクのループゲインの収束値に
    基づいて定まる値であり、ループゲインの収束値に対応
    する前記ゲインの分布の中央を示す値としたことを特徴
    とするディスク読取装置。
  6. 【請求項6】 ループゲイン設定部は、前記ゲインを初
    期値から変化させ始める第1の調整期間では前記ゲイン
    の変化率を大きくし、第1の調整期間に続く第2の調整
    期間では前記ゲインの変化率を小さくすると共に、第1
    の調整期間に対応する変化率でもって前記ゲインを変化
    させているとき、前記ゲイン設定期間が終了した場合に
    は、前記ゲインを前記所定値に設定し、第2の調整期間
    に対応する変化率でもって前記ゲインを変化させている
    とき、前記ゲイン設定期間が終了した場合には、前記ゲ
    インの値を、前記ゲイン設定期間の終了時に求めた値に
    設定することを特徴とする請求項4または5記載のディ
    スク読取装置。
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