JP3045030U - 回転式日照装置 - Google Patents

回転式日照装置

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JP3045030U
JP3045030U JP1997006936U JP693697U JP3045030U JP 3045030 U JP3045030 U JP 3045030U JP 1997006936 U JP1997006936 U JP 1997006936U JP 693697 U JP693697 U JP 693697U JP 3045030 U JP3045030 U JP 3045030U
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rotary
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sunlight
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JP1997006936U
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至 六反田
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至 六反田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】日照不足による弊害を招くことなく、目的物の
立体化収容を可能にし、施設内空間の有効利用を図るこ
とができる回転式日照装置を提供をしようとするもので
ある。 【解決手段】採光窓2を有する農業用施設1内に、水平
回転軸11を有する回転式日照装置4を設置し、回転駆
動手段12による水平回転軸11の駆動により、保持棒
16と揺動部材17を介して載置棚18上の育苗用植物
19が水平回転軸11のまわりに回転移動し、採光窓2
からの太陽光が全ての育苗用植物19に対して均等にあ
たるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、施設内に設置される日照装置にかかわり、特に日照を受ける目的物 を立体的に収容できる回転移動式の日照装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業用施設等における日照を受ける目的物、例えば育苗用植物の栽培で は、日照不足による病害を防ぐため、太陽光が育苗用植物に十分あたるようにす ることが要請されている。とりわけ挿木,株分けなどでは太陽光が十分にあたる 広い面積を確保する必要があることから、施設が大型化して多大な費用を要する という問題がある。そこで施設の大型化を回避すべく狭い場所を有効に活用する 方策が検討されている。そのうちの一つの方策として育苗用植物栽培の立体化が 検討されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、育苗用植物の栽培において上下に立体化を図った場合は、立体的に収 容された上方位置の植物と下方位置の植物とで太陽光の照射効率に大きな格差が 生じる。つまり上方位置の植物には太陽光が十分にあたっても、その日陰となる 下方位置の植物には太陽光が十分にあたらずに日照が不足する。その結果、下方 位置の植物の発育が悪化するという問題を生ずる。 本考案は、従来技術の上記問題点に鑑み、日照を受ける目的物の立体化におい て日照が不足を招くことなく、施設内空間の有効利用を図ることができる回転式 日照装置の提供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本考案では、日照がはいる施設内に設置された支持基台と、該支持基 台に回転可能に支持された水平回転軸と、該水平回転軸を駆動する回転駆動手段 と、前記水平回転軸に取り付けられ該水平回転軸に対して交差する方向に延びる 複数の保持棒と、該保持棒の先端部に上端部が揺動可能に取り付けられた揺動部 材と、該揺動部材の下端部に取り付けられ日照を受ける目的物が載せられる載置 棚と、該載置棚への物体の近接を検知する近接センサとからなり、該近接センサ の検知信号に基づき回転駆動手段を停止させる駆動制御手段が具備されることを 特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
本発明の日照装置は、回転駆動手段により水平回転軸を駆動すると、保持棒お よび揺動部材を介して載置棚が水平回転軸のまわりを回転する。したがって載置 棚上の目的物も水平回転軸のまわりを回転移動し、日照がはいる施設の採光箇所 に対して接近離反することとなる。つまり、採光箇所から遠い下方位置にあった 目的物も、採光箇所に近い上方位置に移動し日照をうけるようになる。また、回 転している日照装置の危険領域に人間や他の物体が近寄るときの非常時を配慮し て、載置棚への物体の近接を検知する近接センサと、近接センサの検知信号に基 づき回転駆動手段を停止させる駆動制御手段を設けている。
【0006】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案の一実施例に係る回転式日照装置を示す概略斜視図、図2は回転 式日照装置が設置される農業用施設の構造を示す概略斜視図である。 本例は目的物として農業用施設で栽培される育苗用植物に適用したものである 。図2において、1は開閉自在な採光窓2を有するビニールハウス等の農業用施 設で、採光窓2には光カットフィルタ3が取り付けられ、これにより特定波長域 の可視光線等のみを通過させ、特定波長域以外の光、たとえば過大な空調負担と なる赤外光線を除去しうるようになっている。もちろん、農業用施設1は日照が はいる採光箇所を備えておればよく、開閉自在な採光窓2に代えて、太陽光を透 過させる光透過式の採光手段を形成してもよい。農業用施設1内の所定位置には 回転式日照装置4が設置され、施設1内の日照装置4の上方位置には散水装置5 が適宜取り付けられている。また施設1内の所望の上方位置には、日照装置4に むけて上方より光照射するための太陽光補充用の人工光源6が設けられていると 共に、日照装置4にむけて側方より光照射するための人工光源7も設けられてい る。太陽光補充用の人工光源6.7としては面光源となる光拡散型の光ファイバ 、線光源となる蛍光灯、点光源となる発光ダイオードなどを任意に選択して用い ることができる。
【0007】 日照装置4は図1に示すように左右一対の支持基台8を二箇所に具備し、一方 の支持基台8はその外側部分に上下二段の載置部9,10を有している。左右一 対の支持基台8には水平回転軸11が回転自在に支持され、水平回転軸11は農 業用施設1の縦方向と平行な水平方向に延びている。水平回転軸11は、載置部 9,10に設置した回転駆動手段12により正逆転可能に駆動されるようになっ ている。回転駆動手段12は、水平回転軸11の軸端に一端部分が連結された減 速ギア13と、ベルト14を介し前記減速ギア13の他端部分を回転駆動する駆 動モータ15とからなっている。
【0008】 水平回転軸11の両側端部にはそれぞれ六本の保持棒16が取り付けられ、六 対の各保持棒16は、水平回転軸11の半径方向に延びている。つまり各保持棒 16は水平回転軸11のまわりに互いに角度60度を隔てて、水平回転軸11を 中心とする放射状配列を形成している。六対の保持棒16の先端部には、二等辺 三角形に形成された一対の揺動部材17の上端部が揺動自在に取り付けられ、こ こでは揺動部材17の上部が保持棒16の先端側係止部16aに着脱可能に係止 されている。揺動部材17の下端部分には透明樹脂製の載置棚18が着脱可能に 取り付けられ、載置棚18には植物(図示せず)が載せられるようになっている 。なお、載置棚18の周囲には透明樹脂製の植物落下防止部材を付設してもよい 。
【0009】 各支持基台8の内面側の適当位置には、植物の表面温度もしくは土壌の表面温 度や植物近傍の照明度を測定するため、温度センサ23、光センサ24が設けら れている。温度センサ23としては接触型と無接触型のいずれでもよいが、放射 温度計、熱電対温度計などを選択使用でき、また光センサ24としてはフォトダ イオード等の光検知素子を選択使用できる。これら温度センサ23、光センサ2 4は農業用施設1内の環境条件を制御するため、図2において符号25で例示す るコンピュータに電気的に接続され、コンピュータ25は温度センサ23、光セ ンサ24からの信号だけでなく、散水装置5、減速ギア13、駆動モータ15及 びタイマ(図示せず)等からの信号を即時入出力しつつ、施設1内の光環境およ び温度環境等の複合環境を常時最適制御している。
【0010】 本例では、回転している日照装置の危険領域に人間や他の可動物体が近寄ると きの非常時を配慮した安全システムが確保されている。すなわち、日照装置の危 険領域の適当箇所、例えば図1に例示するように載置棚18の外側面または支持 基台8の外側面には、載置棚18への物体の近接を検知する近接センサ20が取 り付けられていると共に、近接センサ20の検知信号に基づき回転駆動手段12 を停止させる駆動制御手段21がコンピュータ25に内蔵されている。
【0011】 次に本実施例の作用を説明する。いま採光窓2に近い上方位置にある載置棚1 8上の植物には採光窓2からの太陽光があたる反面、採光窓2に対して遠い下方 位置にある載置棚18上の植物には、日陰となって太陽光が十分あたりにくい。 この状態が所定時間経過すると、コンピュータ25はタイマを介して駆動モータ 15を駆動する。この駆動力はべルト14を介して減速ギア13に伝達され水平 回転軸11および保持棒16が回転する。この保持棒16の回転に伴い下方に位 置していた載置棚18上の植物が上方に回転移動する。これにより、前記植物は 採光窓2に近い上方位置に移動することとなり、採光窓2からの太陽光に十分あ たるようになる。
【0012】 以上のように本実施例においては、施設1内の上部空間に載置棚18を回転可 能に設置することにより、植物を立体的に配置できるようにしたので、施設1内 の空間を有効に利用できる。また採光窓2から遠い日陰位置にあった載置棚18 上の植物は、その後の回転接近により採光窓2からの太陽光にあたるようになる 。したがって、すべての載置棚18上の植物に対する所定時間あたりの太陽光照 射量が、全体としてむらのない均等なものとなる。とくに植物の順調な成長を確 保するためには、生育ステージごとに最適な光環境、水分環境および温度環境が 要求されるが、本例ではコンピュータ25が温度センサ23、光センサ24から の信号に基づき散水装置5、人工光源6,7、回転駆動手段12を始動停止し、 施設内1の光環境、水分環境および温度環境を最適制御している。例えば朝はコ ンピュータ25によりタイマを介して回転駆動手段12が10分おきに始動停止 制御され、これにより本例では各載置棚18は10分おきに角60度だけ間欠回 転するように設定され、一時間で各載置棚18上の植物は水平回転軸11のまわ りを一回転することになる。試験結果によると、全ての植物に対して採光窓2か らの太陽光がむらなくあたり、頗る順調な生育が得られた。
【0013】 採光窓2に取り付けた光カットフィルタ3は、ある特定波長域のみの光たとえ ば可視光線は通過させるが、少なくとも赤外光線の通過は阻止する。その結果、 施設1内部に熱機関の回転駆動手段12を設置したときでも、内部環境の高温化 を極力防止して過大な空調負担を解消できる。また施設1内の所定位置に人工光 源6または人工光源7を一台設置するだけで、曇天や夜間でもすべての植物に対 して均等な光照射が可能になる。とくに植物の横に配置した人工光源7によれば 、植物に対して側方からの光照射が可能になっている。実際に培養小植物体であ るバレイショに側方から光照射したところ、バレイショの成育が無照射のときに 比べて促進し、とりわけ下位葉の葉面積の増加が顕著になった。
【0014】 本考案は実施例に限定されず、日照装置4は自動化されたファームファクトリ において三次元方向に移動可能に設けてもよく、この場合には支持基台8自体を 農業用移動ロボットや昇降装置等により縦横の水平方向と上下の垂直方向に移動 可能に構成すればよい。また、支持基台8の個数は左右一対のものに限らず任意 でよく、その設置箇所も適宜数設定できる。 実施例では日照装置4の高さを約5mないし7mとし、水平回転軸11の長さ を約2mないし3mとしているが、植物育苗工場などの適用対象によってその寸 法は適宜変更可能であり、播種・育苗から移植まで葉菜類や花卉類等への応用範 囲は特に限定されない。また、複数の保持棒16の取付箇所、本数、方向ももち ろん変更可能である。
【0015】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、施設内の上部空間に目的物を立体的に配置でき るようにしたので、施設内の立体空間の有効利用を高めることができるばかりで なく、日照のはいる採光箇所から遠い下方位置にあった載置棚上の目的物も、そ の後の載置棚の回転移動により太陽光にあたるようになり、単位時間あたりの日 照量を全体として均一化でき、もって目的物の立体化管理において日照不足によ る弊害を解消し、順調な生育を確保し品質向上を図ることができる。 載置棚への物体の近接を検知する近接センサと、その信号により回転駆動手段 を停止させる駆動制御手段を設けたものでは、日照装置の危険領域に子供や他の 物体が不意に近寄っても未然に事故を防止でき安全システムが確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る回転式日照装置を示す
概略斜視図である。
【図2】実施例に係る回転式日照装置が設置される農業
用施設の構造を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 農業用施設 2 採光窓 3 光カットフィルタ 4 回転式日照装置 5 散水装置 6 人工光源 7 人工光源 8 支持基台 9 載置部 10 載置部 11 水平回転軸 12 回転駆動手段 13 減速ギア 14 ベルト 15 駆動モータ 16 保持棒 16a係止部 17 揺動部材 18 載置棚 20 近接センサ 21 駆動制御手段 23 温度センサ 24 光センサ 25 コンピュータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】日照がはいる施設内に設置された支持基台
    と、該支持基台に回転可能に支持された水平回転軸と、
    該水平回転軸を駆動する回転駆動手段と、前記水平回転
    軸に取り付けられ該水平回転軸に対して交差する方向に
    延びる複数の保持棒と、該保持棒の先端部に上端部が揺
    動可能に取り付けられた揺動部材と、該揺動部材の下端
    部に取り付けられ日照を受ける目的物が載せられる載置
    棚と、該載置棚への物体の近接を検知する近接センサと
    からなり、該近接センサの検知信号に基づき前記回転駆
    動手段を停止させる駆動制御手段を付設したことを特徴
    とする回転式日照装置。
JP1997006936U 1997-07-02 1997-07-02 回転式日照装置 Expired - Lifetime JP3045030U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013165671A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Yanmar Co Ltd 移動栽培装置
WO2014057800A1 (ja) * 2012-10-11 2014-04-17 三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社 植物工場装置及びパレット移動制御方法

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