JP3045013U

JP3045013U - フォトカード

Info

Publication number: JP3045013U
Application number: JP1997005724U
Authority: JP
Inventors: 博近藤
Original assignee: 株式会社テンヨー
Priority date: 1997-07-02
Filing date: 1997-07-02
Publication date: 1998-01-23
Anticipated expiration: 2003-07-02

Abstract

(57)【要約】【課題】写真の保護。写真のセットが容易。【解決手段】透明な表シート１に写真４の周辺のカッ
トライン４０を覆い隠す枠部１０が施され、裏シート２
の表面に接着層２０が設けられ、裏シート２の表面の接
着縁部２２を除いた部分に剥離シート３が剥離可能の接
着され、表シート１の裏面の接着縁部１２が裏シート２
の接着縁部２２が接着されている。この結果、表シート
１と裏シート２とを開いて裏シート２から剥離シート３
を剥離し、表シート１及び裏シート２よりも１回り小さ
くカットした写真４の表面を表シート１の裏面に重ね、
表シート１の表面から目視しながら、写真４の対象物に
対して表シート１の枠部１０の位置を決め、表シート１
と裏シート２との間に写真４を接着する。このように、
写真４の裏面側を裏シート２で接着保護するので、写真
４の保護に優れ、また表シート１と裏シート２との間に
写真４を簡単にセットすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、写真、絵葉書等の絵画、イラスト、グラフィック、プリント等々（本明細書においては、ただ単に写真と称する）を携帯に便利となすためにカード化するフォトカードに係り、特に写真の保護に優れ、また写真のセットが簡便であるフォトカードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のフォトカードとしては、例えば、特表平４−５０２１３０号公報に記載のものがある。このフォトカードは、透明シートに枠部が施されており、その透明シートの裏面のうち枠部と対応する部分に接着層が設けられており、その透明シート及び接着層に剥離シートが剥離可能に接着されて、なるものである。このフォトカードの使用は、まず、透明シート及び接着層から剥離シートを剥離し、次に、セットする写真の対象物に対して透明シートの枠部の位置を決め、位置が決まったところで、写真の表面に透明シートの裏面を接着層を介して接着し、それから、透明シートの周辺からはみ出ている写真の周辺部分をはさみ等によりカットすることにより、写真を透明シートにセットしてカード化することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述の従来のフォトカードは、写真の表面のみを透明シートで保護するので、写真の裏面側が露出したままの状態であるから、写真の保護の面において課題がある。

【０００４】一方、写真の裏面側に裏シートを接着するフォトカード（米国特許第３，５０５，１４０号）がある。このフォトカードは、周辺に枠部が施された透明な表シートの裏面と裏シートの表面とに接着層がそれぞれ設けられており、その透明表シートの裏面接着層と裏シートの表面接着層との間に剥離シートが剥離可能に設けられていると共に、その透明表シートの裏面接着層の１辺と裏シートの表面接着層の１辺とが接着されたものである。このフォトカードの使用は、まず、写真を透明表シート及び裏シートとほぼ同じ大きさ若しくは１回り小さくカットし、次に、透明表シートの裏面接着層と裏シートの表面接着層との間から剥離シートを剥離し、その透明表シートの裏面接着層と裏シートの表面接着層との間にカットした写真をセットして、その透明表シートと裏シートとの間に写真を挟み込んで接着する。しかしながら、上述のフォトカードは、透明表シートの裏面と裏シートの表面とに接着層がそれぞれ設けられているので、その透明表シートの裏面接着層及び裏シートの表面接着層に写真が接着しないように、透明表シート及び裏シートと写真とを離した状態で、写真の対象物に対して透明表シートの枠部の位置を決めてから、その透明表シートの裏面接着層と裏シートの表面接着層との間に写真をセットする必要があるので、その写真のセットが面倒である。

【０００５】本考案の目的は、写真の保護に優れ、また写真のセットが簡便であるフォトカードを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、表シート及び裏シートよりも１回り小さくカットされた写真が表シートと裏シートとの間に挟み込まれて接着されるためのフォトカードであって、透明な表シートに写真の周辺のカットラインを覆い隠す枠部が施されており、表シートと同一の大きさ及び形状の裏シートの表面に接着層が全面に亘って設けられており、その裏シートの表面のうち前記表シートの縁部が接着するための縁部を除いた部分に剥離シートが剥離可能の接着されており、表シートの裏面の縁部に裏シートの表面の縁部が接着されていることを特徴とする。

【０００７】本考案のフォトカードの使用は、まず、写真を表シート及び裏シートよりも１回り小さくカットし、一方表シートと裏シートとを開くと共に、裏シートから剥離シートを剥離し、次に、写真の表面を表シートの裏面に重ね、その表シートの表面から目視しながら、写真の対象物に対して表シートの枠部の位置を決め、位置が決まったところで、表シートの裏面及び写真の裏面に裏シートの表面を接着層を介して接着する。

【０００８】この結果、本考案のフォトカードは、写真の裏面側を裏シートで接着保護するので、写真の保護に優れている。また、裏シートの表面にのみ接着層が設けられているので、接着層が設けられていない表シートの裏面に写真を重ねた状態で、写真の対象物と表シートの枠部との位置決めを行うことができ、表シートと裏シートとの間に写真を簡単にセットすることができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案のフォトカードの一実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、断面図においては実物よりも厚く図示してある。図において、１は表シートである。この表シート１は、例えば長方形形状をなす。また、この表シート１は、多少のフレキシブル性を有すると共にある程度の剛性を有する透明な合成樹脂製の板（シート）から構成されている。この表シート１の周縁部には後述する写真４の周辺のカットライン４０を覆い隠す枠部１０が施されている。この枠部１０は、表シート１の裏面に印刷されたものであって、オフセット印刷の上に、遮蔽性が高くかつ上述のオフセット印刷が綺麗に見える塗料（白色塗料）が１重若しくは多重にシルク印刷されてなる。また、この枠部１０は、左上角部には猫の絵が、また右下角部にはうさぎの絵が、さらに周囲には花の絵がそれぞれ施されている。

【００１０】図において、２は裏シートである。この裏シート２は、上述の表シート１と同一の大きさ及び形状をなす。また、この裏シート２は、フレキシブル性を有する不透明な合成樹脂製若しくは紙製のシートから構成されている。この裏シート２の表面には接着層２０が全面に亘って設けられている。この裏シート２の裏面には、表シート１と裏シート２との間に挟み込まれて接着された写真４の周辺のカットライン４０による段差をカムフラージュするための模様２１が例えば印刷手段により施されている。

【００１１】図において、３は剥離シートである。この剥離シート３は、長方形形状（短辺が上述の表シート１及び裏シート２の短辺とほぼ同一であり、長辺が上述の表シート１及び裏シート２の長辺よりも若干小さい長方形形状）をなす。また、この剥離シート３は、フレキシブル性を有するシートから構成されている。この剥離シート３は、少なくとも一面が上述の接着層２０に対して剥離性を有すれば良い。この剥離シート３は裏シート２の表面のうち前記表シート１の一短辺側の縁部１２が接着するための一短辺側の縁部２２を除いた部分に剥離可能に接着されている。

【００１２】上述の表シート１の裏面の一短辺側の縁部１２が上述の裏シート２の表面の一短辺側の縁部２２に接着されている。この枠部１０を有する表シート１と、接着層２０を有する裏シート２と、剥離シート３とから本考案のフォトカードが構成されている。

【００１３】図において、４は本考案のフォトカードにセットする写真である。この写真４は、本考案のフォトカードよりも大きい。図において、５はテンプレートである。このテンプレート５は、上述の表シート１及び裏シート２よりも１回り小さくかつ上述の枠部１０の内周辺よりも大きく長方形形状をなす。また、このテンプレート５は、透明な合成樹脂板から構成されている。さらに、このテンプレート５は、上述の写真４を上述表シート１及び裏シート２よりも１回り小さくかつ上述の枠部１０の内周辺よりも大きくカットするためのガイド、定規をなすものである。

【００１４】この実施の形態における本考案のフォトカードは、以上の如き構成からなり、以下、その使用例について説明する。まず、写真４を表シート１及び裏シート２よりも１回り小さくカットする。すなわち、図３及び図４に示すように、セットする写真４の表面の上にテンプレート５を載せ、その写真４とテンプレート５とを相対的に動かしながら、セットする写真４の対象物の配置を決める。この写真４の対象物の配置が決まったところで、写真４とテンプレート５とを指やクリップ等により挟んで仮止めし、そのテンプレート５の周辺に沿って写真４をはさみ等によりカットする。または、写真４の対象物の配置が決まったところで、筆記具で写真４に枠線をテンプレート５の周辺に沿って描き、その枠線に沿って写真４をはさみ等によりカットする。

【００１５】次に、図５乃至図８に示すように、本考案のフォトカードの表裏を引っ繰り返して裏シート２の裏面側を上にし、表シート１から裏シート２を開く。このとき、表シート１の裏面と裏シート２の表面の接着層２０との間には剥離シート３が介装されているので、上述の表シート１から裏シート２を簡単に開くことができる。また、表シート１の裏面の一短辺側の縁部１２と裏シート２の表面の一短辺側の縁部２２とは接着層２０により接着されているので、表シート１と裏シート２とは容易には分離しない。

【００１６】それから、図９及び図１０に示すように、裏シート２の接着像２０から剥離シート３を剥離する。この例では、表シート１及び裏シート２の接着部分１２及び２２側の辺から剥離シート３を剥離しているが、その他の辺から剥離シート３を剥離しても良い。そして、一旦、表シート１及び開いた状態のままの裏シート２及び写真４の表裏を引っ繰り返して、表シート１の表面から目視しながら、写真４の対象物に対して表シート１の枠部１０の位置を決める。

【００１７】位置が決まったところで、図１１及び図１２に示すように、表シート１の裏面及び写真４の裏面に裏シート２の表面を接着層２０を介して接着する。この接着する場合は、図示のように、表シート１及び開いた状態のままの裏シート２及び写真４の表裏を再度引っ繰り返してから接着しても良いし、または引っ繰り返さずにそのまま接着しても良い。なお、上述の裏シート２を開いたり、剥離シート３を剥離する場合において、表シート１及び裏シート２を引っ繰り返さずに、表シート１を上に向けたままの状態で行っても良い。

【００１８】以上のようにして、図１及び図２に示すように、写真４を表シート１と裏シート２との間に挟み込んで接着して携帯に便利なカード化となすことができる。しかも、写真４の周辺のカットライン４０が表シート１の枠部１０により覆い隠されるので、見栄え上問題がない。このように、本考案のフォトカードは、写真４の裏面側を裏シート２で接着保護するので、写真４の保護に優れている。また、裏シート２の表面にのみ接着層２０が設けられているので、接着層が設けられていない表シート１の裏面に写真４を重ねた状態で、写真４の対象物と表シート１の枠部１０との位置決めを行うことができ、表シート１と裏シート２との間に写真４を簡単にセットすることができる。

【００１９】特に、この実施の形態において、枠部１０は、遮蔽性が高くかつ上述のオフセット印刷が綺麗に見える塗料（例えば白色の塗料）が印刷されているので、表シート１の枠部１０を通して写真４の周辺のカットライン４０が見えるような虞はない。しかも、この枠部１０は、表シート１の裏面に印刷されているので、損傷する虞もない。

【００２０】なお、上述の枠部１０は、印刷されたものであるが、別体に成形した枠部を表シートに接着したり、表シートと一体に設けたりしても良い。

【００２１】また、上述の枠部１０において、猫やうさぎの代わりに人気アニメのキャラクターを配置させて、その人気アニメのキャラクターがセットされた写真４を注目しているようになしても良い。

【００２２】さらに、上述の枠部１０は、額縁形状をなしているが、その額縁形状以外に、人気アニメのキャラクターの例えば顔の部分を抜いた他の部分としても良い。この場合、人気アニメのキャラクターの顔の部分に写真の対象物がセットされることとなる。

【００２３】さらにまた、上述の枠部１０は、額縁形状をなしているが、その額縁形状以外に、円、楕円、長円、多角形の環状形状であっても良い。この場合、枠部の外側に表シートの透明部分が存在することとなる。

【００２４】また、この実施の形態において、裏シート２は不透明シートから構成されており、かつこの裏シート２の裏面には模様２１が施されているので、表シート１と裏シート２との間に挟み込まれて接着された写真４の周辺のカットライン４０による段差をカムフラージュすることができ、さらに見栄えを向上させることができる。

【００２５】なお、上述の裏シート２は、不透明な材質から構成されているが、透明な材質から構成してもよい。また、裏シート２の裏面に模様２１を施さなくても良い。

【００２６】さらに、上述の実施の形態において、写真４を表シート１及び裏シート２よりも１回り小さくカットするためのテンプレートが具備されているが、このテンプレート５は必ずしも必要ない。また、このテンプレート５は、透明な合成樹脂板からなるが、厚紙であっても良い。

【００２７】なお、上述の実施の形態において、本考案のフォトカードは長方形形状をなすが、本考案のフォトカードは長方形形状以外の形状であっても良い。また、剥離シート３は、接着部分１２及び２２以外の表シート１と裏シート２との間に介装できるものであれば、その形状大きさは特に限定しない。

【００２８】

【考案の効果】

以上から明らかなように、本考案のフォトカードは、写真の裏面側を裏シートで接着保護するので、写真の保護に優れている。また、裏シートの表面にのみ接着層が設けられているので、接着層が設けられていない表シートの裏面に写真を重ねた状態で、写真の対象物と表シートの枠部との位置決めを行うことができ、表シートと裏シートとの間に写真を簡単にセットすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフォトカードの一実施の形態を示した
使用状態の斜視図である。

【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】本考案のフォトカードと写真とテンプレートの
分解斜視図である。

【図４】写真をテンプレートにより表シート及び裏シー
トよりも１回り小さくカットする状態を示した斜視図で
ある。

【図５】本考案のフォトカードの裏側の斜視図である。

【図６】図５におけるＶＩ−ＶＩ線断面図である。

【図７】表シートに対して裏シートを開いた状態の本考
案のフォトカードの裏側の斜視図である。

【図８】図７におけるＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図であ
る。

【図９】裏シートから剥離シートを剥離している状態の
本考案のフォトカードの裏側の斜視図である。

【図１０】図９におけるＸ−Ｘ線断面図である。

【図１１】表シートの裏面及び写真の裏面に裏シートの
表面を接着しようしている状態の本考案のフォトカード
の裏側の斜視図である。

【図１２】図１１におけるＸＩＩ−ＸＩＩ線断面図であ
る。

【符号の説明】

１…表シート、１０…枠部、１２…接着縁部、２…裏シ
ート、２０…接着層、２１…模様、２２…接着縁部、３
…剥離シート、４…写真、４０…カットライン、５…テ
ンプレート。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表シート及び裏シートよりも１回り小さ
くカットされた写真が前記表シートと前記裏シートとの
間に挟み込まれて接着されるためのフォトカードであっ
て、前記表シートは透明シートから構成されており、前記表
シートには前記写真の周辺のカットラインを覆い隠す枠
部が施されており、前記裏シートは前記表シートと同一の大きさ及び形状を
なし、前記裏シートの表面には接着層が全面に亘って設
けられており、前記裏シートの表面のうち前記表シート
の縁部が接着するための縁部を除いた部分には剥離シー
トが剥離可能の接着されており、前記表シートの裏面の縁部が前記裏シートの表面の縁部
に接着されていることを特徴とするフォトカード。
【請求項２】前記表シートの枠部は、前記表シートの
裏面に印刷されたものであって、オフセット印刷の上
に、遮蔽性の高い塗料が１重若しくは多重にシルク印刷
されてなることを特徴とする請求項１に記載のフォトカ
ード。
【請求項３】前記裏シートは不透明シートから構成さ
れており、前記裏シートの裏面には、前記表シートと前
記裏シートとの間に挟み込まれて接着された前記写真の
周辺のカットラインによる段差をカムフラージュするた
めの模様が施されていることを特徴とする請求項１に記
載のフォトカード。
【請求項４】前記裏シートは不透明シートから構成さ
れており、前記裏シートの裏面には、前記表シートと前
記裏シートとの間に挟み込まれて接着された前記写真の
周辺のカットラインによる段差をカムフラージュするた
めの模様が施されていることを特徴とする請求項２に記
載のフォトカード。
【請求項５】前記写真を前記表シート及び前記裏シー
トよりも１回り小さくカットするためのテンプレートが
具備することを特徴とする請求項１に記載のフォトカー
ド。
【請求項６】前記写真を前記表シート及び前記裏シー
トよりも１回り小さくカットするためのテンプレートが
具備することを特徴とする請求項２に記載のフォトカー
ド。
【請求項７】前記写真を前記表シート及び前記裏シー
トよりも１回り小さくカットするためのテンプレートが
具備することを特徴とする請求項３に記載のフォトカー
ド。
【請求項８】前記写真を前記表シート及び前記裏シー
トよりも１回り小さくカットするためのテンプレートが
具備することを特徴とする請求項４に記載のフォトカー
ド。