JP3044365B2 - 灯油自動販売機及び専用容器 - Google Patents

灯油自動販売機及び専用容器

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JP3044365B2
JP3044365B2 JP8182663A JP18266396A JP3044365B2 JP 3044365 B2 JP3044365 B2 JP 3044365B2 JP 8182663 A JP8182663 A JP 8182663A JP 18266396 A JP18266396 A JP 18266396A JP 3044365 B2 JP3044365 B2 JP 3044365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯油自動販売機及
びこの自動販売機と組合せて用いる専用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から灯油の小売りはガソリンスタン
ド、酒屋、雑貨商等様々な業者が兼業的に行っている。
販売形態は有人販売で、灯油を詰めた缶を業者が配達す
るか、又は購入者が持参する容器に業者が灯油を計量し
て詰め、計量分に見合う代金を受領するかのいずれかで
あった。
【0003】一方、石油製品の輸入自由化に伴い、今後
石油製品の販売ルートの多様化、販売競争の激化と共
に、販売価格の低下が見込まれている。その際、従来販
売価格に上乗せされていた販売関係人件費の削減は重要
なテーマであり、欧米で行われているガソリン等の無人
販売が今後我が国にも普及し、その影響は灯油の販売に
も及ぶことが予想される。
【0004】しかし、危険物である灯油の無人販売に際
しては、単に従来販売業者が行っていた給油操作を購入
者に行わせればよいというものではなく、一般客でも安
全かつ簡便に取り扱うことができる無人販売用機器が必
要である。しかるに、これまでは灯油の無人販売用機器
へのニーズも乏しく、そのような機器の開発は事実上行
われて来なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一般客自身
が安全かつ簡便に取り扱うことができる灯油の自動販売
機、及びこの販売機と組合せて用いる専用容器を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題解
決のため鋭意検討の結果、自動販売機の機構を単純化す
るには単一の形状・容量に統一された専用の灯油受け容
器を用意し、これを用いて定量販売を行うことが有利で
あるとのアイデア、及びその関連機能についての着想を
得て、本発明を完成するに至った。
【0007】かくして本発明により、 (1)代金を受領して専用容器へ灯油を供給する自動販
売機であって、機外のタンクから前記容器1個分の灯油
を汲み上げる都度自動停止する定量機能付きポンプと、
可撓配管により前記ポンプに接続された給油ノズルと専
用容器内の残油量及び残油種を検出する各センサの検出
端を備えたセンサノズルとを夫々下方に向けて水平部材
に取付けてなるノズルブロックと、前記ノズルブロック
の下方に設けた容器収容スペースと、前記収容スペース
を外部から遮断する防火シャッタと、前記収容スペース
内の床に置かれた容器が専用容器であるか否かを該容器
の外形寸法に基づいて識別し、専用容器と認識された場
合、該容器を所定位置に固定する容器固定アームと、前
記容器が専用容器であるか否かを該容器の蓋の形状及び
位置に基づいてさらに識別し、専用容器と認識された場
合、該容器の蓋を開閉する蓋開けアームと、前記ノズル
ブロックを土下に移動させて、各ノズルの先端を前記容
器の開口部に挿入し、また離脱させるノズル昇降装置
と、所定代金が受領され、かつ所定の安全確認がされた
時、前記ポンプに起動指令を発する金銭自動精算・払出
装置とを備える灯油自動販売機、及び、 (2)上記(1)記載の自動販売機と組合せて用いる灯
油受け容器であって、前記容器固定アームによる容器識
別のための所定の外形寸法と、前記各ノズルに適合する
2個の開口部と、前記蓋開けアーム先端のグリップの穴
に適合する形状を有する蓋とを備える専用容器、が提供
される。
【0008】本発明に係る灯油自動販売機(以下「本
機」という)は、購入者自身による操作と代金投入によ
る灯油の無人販売を可能にするものである。本機では各
種の安全確認を行うための機構を単純化するために、所
定の寸法、構造、容量を備えた専用容器が用いられる。
【0009】本機において行う安全性確保のための基本
的確認事項は、a)本機内に置かれた容器が専用容器で
あるか否かの確認、b)容器中に残油がないかどうかの
確認、c)容器中の残留蒸気が灯油のものであるか否か
の確認の3項目である。これらの確認に対する答えが否
の場合は、灯油の販売は行われない。
【0010】本機による灯油の供給は給油ノズルが容器
の開口部の一方に差込まれることによって行われ、上記
b及びcの確認はセンサノズルが容器の他方の開口部に
差込まれることによって行われるから、専用容器以外の
容器に対してはこれらの動作を保証することができな
い。従って、上記a)の、本機内に置かれた容器が専用
容器であるか否かの確認が必要になる。この確認は容器
固定アーム及び蓋開けアームの動作を通じて2度にわた
って行われる。
【0011】上記b)の、容器中に残油量がないかどう
かの確認は、定量供給ポンプから所定量の灯油を払い出
してもオーバーフローしないだけの受け側容量を確保す
るために、またc)の、容器中の残留蒸気が灯油のもの
であるか否かの確認は、灯油中にガソリン等の低沸点油
分が混入する危険を避けるために行われる。
【0012】以下、本機の基本動作を順を追って説明す
る。先ず、金銭自動精算・払出装置に所定の代金が払い
込まれると、防火シャッタが開き一連の動作が開始され
る。この防火シャッタは金属等の不燃材料からなり、常
時は本機の内外を遮断している。本機の金銭自動精算・
払出装置には、例えば特公昭49−36440号公報等
に開示された公知の装置を用いることができる。また、
カードリーダを設けてプリペイドカードやクレジットカ
ードを利用可能にしてもよい。なお、本機は原則として
専用容器に対する定量供給のみを行うから、毎回の給油
量の設定や売上数量・金額の表示は不要であるが、これ
らの機能を設けておけば、手動給油にも対応することが
可能になる。
【0013】防火シャッタが開くと、ノズルブロックの
下方に灯油受け容器を置く容器収容スペースが現れるの
で、灯油購入者は持参した容器をそのスペース内の床に
置く。容器が置かれると防火シャッタが閉じ、容器はそ
の底部を2本の容器固定アームにより抱えられ固定され
る。その際、容器固定アームの最終的間隔が所定値と異
なる場合は、該容器は専用容器以外であると判定され受
け入れを拒否される。
【0014】容器の固定が完了すると、それまで邪魔に
ならない位置に待機していた2本の蓋開けアームが作動
して専用容器の2個の蓋を探り当て、ねじ式の蓋を回し
て取り外す。その際、蓋開けアームが所定の位置に蓋を
見出すことができないか、又はアーム先端のグリップの
穴の形状が蓋の形状と一致せず蓋に嵌合することができ
ない場合は、該容器は専用容器以外であると判定され受
け入れを拒否される。
【0015】蓋の開放が完了すると、ノズル昇降装置が
作動してノズルを下方に移動させ、給油ノズル及びセン
サノズルが専用容器上面の2個の開口部に差し込まれ
る。そして、上で説明した確認事項b及びcが実行され
る。
【0016】b及びcの確認に問題がない場合には、金
銭自動精算・払出装置から定量供給ポンプに対して起動
指令が発せられる。給油ノズルを通じて専用容器へ所定
量の灯油が供給された後ポンプは自動的に停止し、ノズ
ル昇降機構が作動してノズルを上方に引き上げる。続い
て、蓋開けアームが再び作動して専用容器に2個の蓋を
取り付け、容器固定アームが開いて容器を固定状態から
解放し、防火シャッタが開いて容器の取り出しが可能に
なる。この場合、定量供給ポンプとしては、例えば定容
積形ポンプを用い、起動後の回転数が所定値に達したな
らば自動的に動力をカットするよう制御されるものであ
ってもよい。
【0017】なお、上記において、専用容器の蓋は上記
の蓋開けアーム先端のグリップの穴の形状に一致する形
状を有するが、専用容器以外の容器の蓋と偶々形状が一
致する機会を減じるには、単純な円形等を避けることが
望ましい。また容器側面に油量確認用透明窓を設けてお
けば、灯油購入者が油量確認を行うのに便利である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態として以
下の(3)〜(6)を挙げることができる。(3)前記
ポンプと前記給油ノズルの間に専用容器と同一容量の機
内貯油タンクを備え、前記給油ノズルが自動弁を備え、
所定代金が受領され、かつ所定の安全確認がされた時、
前記金銭自動精算・払出装置が該自動弁へ開指令を発
し、かつ開指令から一定時間経過後に、該自動弁への閉
指令と前記ポンプへの起動指令を発する上記(1)記載
の灯油自動販売機。
【0019】本実施形態は、定量供給ポンプと給油ノズ
ルの間に中間タンクとしての機内貯油タンクを付加する
場合である。定量供給ポンプから専用容器へ直接灯油を
供給する場合は、供給時間を短縮するためにポンプの能
力を大きくしなければならない。しかし、貯油タンクを
用いて、本機の休止時間を利用して予め貯油タンクへ給
油しておく場合は、ポンプ能力は小さくても構わない。
なお、この貯油タンクはノズルブロックと一体化させて
設けてもよい。そうすれば、貯油タンクの底面から給油
ノズルが直接突き出る形になって管路抵抗が減るので、
払出し時間が短縮される。
【0020】本実施形態の貯油タンクを用いる場合は、
本機の制御方式を若干変更する必要が生じる。すなわ
ち、貯油ンクの出口を常時は閉じておくために給油ノズ
ルに弁を設ける必要がある。この弁は金銭自動精算・払
出装置から遠隔操作で開閉されるから自動弁でなければ
ならない。この弁が開くと貯油タンク内の灯油が専用容
器へ払い出され、一定時間後には貯油タンクが空にな
る。再び貯油タンクに灯油を充填するには弁を閉め、定
量供給ポンプへ起動指令を与える必要がある。
【0021】(4)前記収容スペース内への容器差入れ
を指示する指示手段と、該容器を検出する容器センサ
と、前記指示から容器検出までの時間を計測するタイマ
と、該センサ及びタイマからの信号により前記防火シャ
ッタを開閉するシャッタ開閉機構とを備える上記(1)
又は(3)記載の灯油自動販売機。
【0022】本機の金銭自動精算・払出装置に所定の代
金が払い込まれると防火シャッタが開き一連の動作が開
始される。このとき表示パネル又は音声装置等の指示手
段により容器の差入れを指示することが望ましい。この
状態で一定時間待っても容器の差入れがないときは、購
入の意志がないものとして防火シャッタを閉じることが
安全上好ましい。本実施形態のタイマはその間の経過時
間を計測するものである。また、一定時間内に容器が差
入れられた場合は正常なプロセスを開始すべきであるか
ら、直ちに防火シャッタを閉じる必要がある。上記の容
器センサはそのために容器が差入れられたことを検出す
るものである。
【0023】(5)前記残油量を検出するセンサが、前
記センサノズルの先端から垂下するフロートによる液面
センサであり、前記残油種を検出するセンサが、前記セ
ンサノズル内に吸気管開口を有するベーパセンサである
上記(1)又は(3)記載の灯油自動販売機。
【0024】 本実施形態によれば、残油量検知センサ
は、例えばフロートにより残油液面を検出するものであ
ってもよく、この場合、フロートはセンサノズルの先端
から垂下する形で設け、センサ本体はセンサノズルの鉛
直土方に設けることが望ましい。また、残油種検知セン
サとして、公知の超音波伝搬時間法、接触燃焼法、半導
体化学吸着法等を利用するベーパセンサを用いることが
できる。容器内の蒸気を捕集してベーパセンサ本体へ送
る吸気管も、センサノズルの中に開口させることが望ま
しい。
【0025】 (6)前記機外のタンクと前記貯油タンク
の間で灯油を還流させることにより、該貯油タンクの温
度を常に規定値以下に保持する上記(3)記載の灯油自
動販売機。
【0026】 本機は屋外の直射日光が強い場所に設置さ
れる可能性なしとしない。しかし、実施形態(3)のよ
うに機内貯油タンクを採用する場合には、特に夏場に貯
油タンクの温度が上昇すると、灯油蒸気が機内に充満す
るおそれがある。この危険を避けるには、何らかの温度
調節装置を備えて貯油タンクの温度を常に規定値以下に
保持することが望ましい。温度調節装置の形式としては
通常の冷媒を用いるものの他に、実施形態(6)のよう
に、ほぼ一定の温度を保っている機外タンクと貯油タン
クの間で、例えば間欠的に、灯油を還流させて温度調節
を行うものが考えられる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の好適な一実施例としての灯
油自動販売機を挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1は、本実施例としての灯油自動販売機(参照
符号100、以下「本機」という)の外観を示す正面図
である。
【0028】 図1において、参照符号1は消費者に対す
る告知事項や操作手順、決済手順等を表示する液晶タッ
チパネル、2はクレジットカード及びプリペイドカード
を読取るカードリーダ、3は投入現金を表示する金額表
示窓、4は紙幣投入口、5はコイン投入口、6は伝票出
力口、7は釣銭払戻口、8は機外から灯油受け容器を挿
入するための容器挿入口、9は容器挿入口8を覆う自動
開閉式の防火シャツタを夫々示す。
【0029】 図2は、図1に示す本機100の表面パネ
ルを取り外し、各機器の内部配置状況を示す正面図であ
る。図2において参照符号10は金銭自動精算機ブロッ
ク、11は機内インナーパネル、12は制御ブロック、
13はポンプ室、14はホース室、15は貯油タンク、
16は灯油受け容器を収容する容器収容スペースを夫々
示す。すなわち、本機では上記実施形態(3)に記載し
た貯油タンクを設け、かつこれをノズルブロックと一体
化させた形式を採用している。貯油タンク15その他の
内部器機はインナーパネル11に取り付けられて支持さ
れる。また、制御ブロック12は金銭自動精算機ブロッ
ク10及び各種センサと連携して、防火シャッタ9や後
述する容器固定アーム、蓋開けアーム等、本機内の各器
機の動作を制御する。
【0030】 参照符号17は貯油タンク15下面に設け
た給油ノズル、18はセンサノズルを示す。給油ノズル
17と貯油タンク15の間には給油ノズルを開閉する自
動弁171が設けられる。センサノズル18の先端部分
は給油ノズル17と同一形状を有し、センサノズル18
は残油量検出用のフロート(図示せず)及び残油種検出
用の吸気管開口(図示せず)を内蔵する。
【0031】 さらに図2において、参照符号19、19
は容器収容スペース16に置かれた容器を固定すると共
に該容器が専用容器であるかどうかを確認する一対の容
器固定アーム、20、20は容器の蓋を開閉すると共に
該容器が専用容器であるかどうかを確認する一対の蓋開
けアーム、21は貯油タンク15を支持し、上下に移動
させる昇降装置(図2においてインナーパネル面に設け
た昇降装置21用の溝のみをクロスハッチで示す)、2
2は貯油タンク15上面に設けた残油量検出用フロート
式液面センサ、23は残油種検出用ベーパセンサ、24
は容器収容スペース16内の容器の有無を検知する投光
器及び受光器からなる容器センサ、25はポンプ室13
と貯油タンク15を接続するフレキシブルホースであ
る。なお、ポンプ室13には定量供給ポンプが制御装置
と共に収容される。
【0032】 液面センサ22からはフロートワイヤが貯
油タンク15中の通路とセンサノズル18中を通って延
び、フロートはセンサノズル18の先端から進退自在に
垂下される。また、ベーパセンサ23は貯油タンク15
から遠くない適当な位置に固定され、センサノズル18
中に開口する吸気管からチューブを介して石油蒸気がベ
ーパセンサ23へ送られる。
【0033】 図3は本機100専用の灯油受け容器11
0の外形を示す分解斜視図である。専用容器110は左
右及び奥行方向に対称形をなし、上面に2個の互いに同
形の開口50、50とその蓋51、51を備える。開口
50、50には前記給油ノズル17とセンサノズル18
が差込まれるので、両開口の間隔と両ノズルの間隔が一
致しなければならない。また、各蓋51は内面にネジ溝
を有するネジ式であり、外側部に縦溝を有する。この縦
溝を含む蓋51の外形は、蓋開けアーム20先端のグリ
ップ201の穴の形状に一致させてある。なお、容器1
10はプラスチック製とし、上面に把手、側面に油量確
認用透明窓を設けてもよい。
【0034】 図4は、容器収容スペース16内に置かれ
た容器を、容器収容スペース16の床面上を該容器の対
角線方向に進退する一対の容器固定アーム19、19が
挟んでいる様子を示す説明図である。この場合、容器固
定アーム19の容器との接触面に埋め込まれたタッチセ
ンサ(図示せず)が作動し、制御ブロック12中では容
器固定アーム19、19の間隔を変更するラック・ピニ
オン機構(図示せず)と、容器固定アーム19、19の
間隔が所定値に合致するか否かを判定するリミットスイ
ッチ(図示せず)が作動する。容器固定アーム19、1
9の最終的間隔が所定値と異なる場合は、制御ブロック
12は当該容器が専用容器110以外であると判定して
受け入れを拒否し、それ以降の制御ステップを進行させ
ない。
【0035】 図5は、容器収容スペース16内に置かれ
た容器の蓋を一対の蓋開けアーム20、20が外してい
る様子を示す連続図A〜Fである。蓋開けアーム20、
20は、インナーパネル11に設けた溝(図2及び図5
においてクロスハッチで示す)に沿って左右端の位置か
ら夫々中央に向かって水平移動可能であると共に、中央
に最も近づいた位置において下方へ移動可能である。各
蓋開けアーム20の先端には容器の蓋を掴むグリップ2
01が設けられ、グリップ201は水平に回転可能であ
ると共に、容器の蓋が嵌合する穴を有し(図示せず)、
この穴の内面にタッチセンサ(図示せず)を備え、また
穴の内面の一部を穴の内側へ膨出させることができる。
【0036】 最初、蓋開けアーム20、20は容器差入
れの邪魔にならない左右端の位置に待避している(図5
A)。次に蓋開けアーム20、20が夫々中央に向かっ
て水平に移動し。グリップ201、201を容器の蓋5
1、51の上方に位置させる(図5B)。この状態で蓋
開けアーム20、20が垂直に下降してグリップ20
1、201の穴へ容器の蓋51、51を嵌合させる。蓋
51が検出され、かつ蓋開けアーム20、20が所定の
高さまで下降したことを確認できたならば、穴の内面を
膨出させて蓋51、51を掴む(図5C)。蓋51を掴
んだならばグリップ201、201を蓋51が緩む方向
へ回転させながら蓋開けアーム20、20が上昇し(図
5D)、次いで、左右方向へ水平移動して貯油タンク1
5の下降の邪魔にならない位置へ待避する(図5E)。
この状態で昇降装置21により貯油タンク15が下降
し、給油ノズル17及びセンサノズル18が容器の開口
50、50へ差込まれる(図5F)。なお、容器への灯
油の充填が完了した段階では、上記とは逆の動作により
蓋開けアーム20、20が蓋51、51を閉める。
【0037】 上記において、蓋開けアーム20も制御ブ
ロック12により制御され、上記の図5Cの状態で蓋5
1が検出されないか、又は蓋開けアーム20が所定の高
さをとることができない場合には、制御ブロック12は
当該容器が専用容器110以外であると判定して受け入
れを拒否し、以降の制御ステップを進行させない。
【0038】 図6は、本機100の動作の流れの概要を
説明するゼネラルフローチャートである。実機では金銭
受領段階や進行途上での否定的判定等の場合に、液晶パ
ネルへの表示あるいは音声表示を伴う細かな動作が行わ
れるが、このフローチャートでは省略する。
【0039】 図6において、先ず、所定の代金が受領さ
れたか否かを確認し(S1)、代金が受領されたならば
防火シャッタ9を開き(S2)、容器110の差入れを
指示する(S3)。指示後、容器センサ24により容器
の有無を調べ(S4)、容器が検出されれば次へ進み、
検出されなければ指示後の経過時間を調べ(S5)、所
定時間内であればS4へ戻り、所定時間を過ぎていれば
異常事態と判定してS24へ跳ぶ。
【0040】 S4において容器が正常に検出された場合
は防火シャッタ9を閉じ(S6)、容器固定アーム19
により容器の固定を行う(S7)。この動作において容
器の外形寸法が正常か否かを調べ(S8)、正常ならば
次へ進み、否ならば異常事態と判定してS21へ跳ぶ。
容器の固定が正常に行われたと判定されたならば、蓋開
けアーム20による容器の蓋開けを行う(S9)。この
動作において容器の蓋開けが正常に行われたか否かを調
べ(S10)、正常ならば次へ進み、否ならば異常事態
と判定してS20へ跳ぶ。
【0041】 上で容器の蓋開けが正常に行われたと判定
されたならば、昇降装置21により貯油タンク15を下
降させ、蓋51が取去られた容器の開口50に給油ノズ
ル17とセンサノズル18を差し込む(S11)。この
状態において、残油量センサ22により容器内の残油量
を調べ(S12)、その量が規定量以下ならば次へ進
み、規定量を超えている場合は異常事態と判定してS1
8へ跳ぶ。残油量が規定量以下ならば残油種センサ23
により残油種を調べ(S13)、その油種が灯油と判定
されれば次へ進み、それ以外の場合は異常事態と判定し
てS18へ跳ぶ。
【0042】 上で油種が灯油と判定されたならば、給油
ノズル17の自動弁171を開き(S14)、貯油タン
ク15が空になるまでの時間の経過を待って(S1
5)、自動弁171を閉じ(S16)、ポンプ室13の
定量供給ポンプに起動指令を与え(S17)、昇降装置
21により貯油タンク15を引き上げ(S18)、蓋開
けアーム20により蓋閉めを行い(S19)、容器固定
アーム19により容器を固定から解放し(S20)、防
火シャッタ9を開き(S21)、容器の取出しを指示す
る(S22)。容器センサ24により容器の有無を調べ
(S23)、まだ容器がある場合はS22に戻って容器
の取出しを指示し、容器が無い場合は防火シャッタ9を
閉じて(S24)、一連の操作を終了する。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の灯油自動販
売機では、単一の形状・容量に統一された専用の灯油受
け容器を用いて定量販売を行うので、機構が単純化され
る。また、自動販売機へ差入れられた容器が専用容器で
あるか否かを確認するので、これに続く容器内残油量お
よび残油種の確認を簡便かつ確実に行うことができる。
従って、比較的単純な構成により高い安全性を確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての灯油自動販売機の外
観を示す正面図である。
【図2】本実施例としての灯油自動販売機の表面パネル
を取り外した状態で各機器の内部配置状況を示す正面図
である。
【図3】本実施例としての灯油自動販売機専用の灯油受
け容器の外形を示す分解斜視図である。
【図4】本実施例としての灯油自動販売機の容器収容ス
ペース内に置かれた容器を容器固定アームが挟んでいる
様子を示す説明図である。
【図5】本実施例としての灯油自動販売機の容器収容ス
ペース内に置かれた容器の蓋を蓋開けアームが外してい
る様子を示す連続図である。
【図6】本実施例としての灯油自動販売機の動作の流れ
の概要を説明するゼネラルフローチャートである。
【符号の説明】
100…灯油自動販売機 110…専用容器 8…容器挿入口 9…防火シャッタ 10…金銭自動精算機ブロック 12…制御ブロック 13…ポンプ室 14…ホース室 15…貯油タンク 16…容器収容スペース 17…給油ノズル 171…自動弁 18…センサノズル 19…容器固定アーム 201…グリップ 20…蓋開けアーム 21…昇降装置 22…容器内残油量検出用フロート式液面センサ 23…容器内残油種検出用ベーパセンサ 24…容器センサ 50…専用容器の開口 51…専用容器の蓋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−6799(JP,A) 特開 平3−290795(JP,A) 特開 平4−7990(JP,A) 特開 昭59−121598(JP,A) 特開 平5−288299(JP,A) 実開 昭55−6239(JP,U) 実開 昭59−147285(JP,U) 特公 昭49−36440(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/00 - 5/44 G07F 9/00 - 15/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】代金を受領して専用容器へ灯油を自動給油
    する自動販売機であって、 機外のタンクから前記容器1個分の灯油を汲み上げる都
    度自動停止する定量供給ポンプと、 可撓配管により前記ポンプに接続された給油ノズルと、
    専用容器内の残油量及び残油種を検出する各センサの検
    出端を備えたセンサノズルとを、夫々下方に向けて水平
    部材に取付けてなるノズルブロックと、 前記ノズルブロックの下方に設けた容器収容スペース
    と、 前記収容スペースを外部から遮断する防火シャッタと、 前記収容スペース内の床に置かれた容器が専用容器であ
    るか否かを該容器の外形寸法に基づいて識別し、専用容
    器と認識された場合、該容器を所定位置に固定する容器
    固定アームと、 前記容器が専用容器であるか否かを該容器の蓋の形状及
    び位置に基づいてさらに識別し、専用容器と認識された
    場合、該容器の蓋を開閉する蓋開けアームと、 前記ノズルブロックを上下に移動させて、各ノズルの先
    端を前記容器の開口部に挿入し、また離脱させるノズル
    昇降装置と、 所定代金が受領され、かつ所定の安全確認がされた時、
    前記ポンプに起動指令を発する金銭自動精算・払出装置
    とを備える灯油自動販売機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機と組合せて用い
    る灯油受け容器であって、前記容器固定アームによる容
    器識別のための所定の外形寸法と、前記各ノズルに適合
    する2個の開口部と、前記蓋開けアーム先端のグリップ
    の穴に適合する形状を有する蓋とを備える専用容器。
  3. 【請求項3】前記ポンプと前記給油ノズルの間に専用容
    器と同一容量の機内貯油タンクを備え、前記給油ノズル
    が自動弁を備え、所定代金が受領され、かつ所定の安全
    確認がされた時、前記金銭自動精算・払出装置が該自動
    弁へ開指令を発し、開指令から一定時間経過後に、該自
    動弁への閉指令と前記ポンプへの起動指令を発する請求
    項1記載の灯油自動販売機。
  4. 【請求項4】前記収容スペース内への容器差入れを指示
    する指示手段と、該容器を検出する容器センサと、前記
    指示からの経過時間を計測するタイマと、該センサ及び
    タイマからの信号により前記防火シャッタを開閉するシ
    ャッタ開閉機構とを備える請求項1又は3記載の灯油自
    動販売機。
  5. 【請求項5】前記残油量を検出するセンサが、前記セン
    サノズルの先端から垂下するフロートによる液面センサ
    であり、前記残油種を検出するセンサが、前記センサノ
    ズル内に吸気管開口を有するベーパセンサである請求項
    1又は3記載の灯油自動販売機。
  6. 【請求項6】前記機外のタンクと前記貯油タンクの間で
    灯油を還流させることにより、該貯油タンクの温度を常
    に規定値以下に保持する請求項3記載の灯油自動販売
    機。
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