JP3044251B2 - 配管設置可能な壁パネル部材 - Google Patents

配管設置可能な壁パネル部材

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JP3044251B2
JP3044251B2 JP10020139A JP2013998A JP3044251B2 JP 3044251 B2 JP3044251 B2 JP 3044251B2 JP 10020139 A JP10020139 A JP 10020139A JP 2013998 A JP2013998 A JP 2013998A JP 3044251 B2 JP3044251 B2 JP 3044251B2
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喜方 溝口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板壁パネル部材
とコーナ壁パネル部材との組み立てによって既設部屋内
に新たな部屋空間を形成可能で分解組み立て自在な壁パ
ネル部材に関し、詳しくは、リフォーム時の給排水設備
工事並びに配管工事の容易化が図れる壁パネル部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅の建築工法として、戸建
て、集合住宅を問わず、壁、床、天井、屋根等の構造部
分を先ず構築し、その構造部分に下地処理、仕上げ処理
を行うのが一般的である。また、台所、浴室、洗面所、
トイレ等への給水給湯並びに排水等の配管は、床下、躯
体壁や間仕切り壁の内部、または、天井内等の躯体内部
に埋設されていた。
【0003】また、かかる一般的な住宅の建築工法に対
して、既設構造部分に下地処理、仕上げ処理を行わず
に、その既設構造部分に形成された既設部屋内に新たな
部屋空間を形成するために、複数の軸組部材と、組み立
てられた前記複数の軸組部材間に下地処理、仕上げ処理
を施したパネル部材を取り付けるという新たなリフォー
ムのための工法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な住宅の
建築工法では、住宅設計プランは、新築時の設計プラン
に拘束され、リフォーム時における設計変更の自由度は
極めて低いのが通常である。特に、リフォーム工事にお
いて、壁等の既存の躯体や内装の解体撤去に伴い、これ
ら壁内部に埋設されている給排水管等を撤去するための
道連れ工事が発生する場合があり、また、給排水管等の
追加または変更を伴う設備工事のみの作業においても既
存の躯体や内装の解体作業等の道連れ工事が発生する場
合があり、これらの結果、リフォーム時の設計自由度が
大幅に制限され、然も、工事が大掛かりになるのが避け
られなかった。
【0005】また、複数の軸組部材とパネル部材で既設
部屋内に新たな部屋空間を形成する前記リフォーム工法
においても、前記給排水設備等を新たに形成される部屋
空間に新設または移設する際に、そのための給排水管を
室内に露出させないためには、その給排水管を前記躯体
内部に埋設する必要があり、従来の一般的な住宅建築工
法と同様の道連れ工事が発生する場合があり、リフォー
ム工事が大掛かりとなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上述の問題点を解消し、リフォーム工
事における給排水管等の配管の敷設または撤去を簡便化
し、既存の躯体の解体等の道連れ工事を削減し、リフォ
ーム工事自体の簡便化を図る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による配管設置可能な壁パネル部材の第一の特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通
り、平板壁パネル部材とコーナ壁パネル部材との組み立
てによって既設部屋内に新たな部屋空間を形成可能で分
解組み立て自在な壁パネル部材であって、 隣り合って連
接する前記壁パネル部材間で連通し、且つ、前記部屋空
間側に向かって開口する配管を内装可能な溝部を、前記
壁パネル部材の前記連接方向全幅にわたって少なくとも
1本設けてあると共に、 天井パネル部材の周縁部下面側
に設けた突起部を嵌め込み連結可能な連通溝を 、前記壁
パネル部材の上端面に、その全幅にわたって設けた点に
ある。
【0008】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、平板壁パネル部材とコーナ
壁パネル部材との組み立てによって既設部屋内に新たな
部屋空間を形成可能で分解組み立て自在な壁パネル部材
であって、 隣り合って連接する前記壁パネル部材間で連
通し、且つ、前記部屋空間側に向かって開口する配管を
内装可能な溝部を、前記壁パネル部材の前記連接方向全
幅にわたって少なくとも1本設けると共に、前記壁パネ
ル部材の側端面の少なくとも一方側に、前記配管を内装
可能な側方溝部を前記溝部に連続して設けてあって、前
記溝部に敷設する前記配管を、前記側方溝部との境界で
屈曲させ、前記側方溝部を通過して隣室に敷設すること
ができる点にある。
【0009】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、平板壁パネル部材とコーナ
壁パネル部材との組み立てによって既設部屋内に新たな
部屋空間を形成可能で分解組み立て自在な壁パネル部材
であって、 隣り合って連接する前記壁パネル部材間で連
通し、且つ、前記部屋空間側に向かって開口する配管を
内装可能な溝部を、前記壁パネル部材の前記連接方向全
幅にわたって少なくとも1本設けてあると共に、 上端面
に全幅にわたる連通溝を設けた前記壁パネル部材どうし
を当接させ、前記上端面の境界をまたいだ状態で前記連
通溝に連結部材を嵌合可能であり、 当接させる前記壁パ
ネル部材の側端面のうち、一方側の前記側端面の下方部
に、外部からの回動操作でパネル面に垂直な軸芯周りに
回動自在な係止爪金具を内蔵した係止部を配し、他方側
の前記側端面の下方部に、前記係止爪金具が所定の回動
位置で係止される係止ピンを内蔵した被係止部を配する
ように構成した点にある。
【0010】以下に作用並びに効果を説明する。第一の
特徴構成によれば、部屋の壁面改修を伴うリフォーム工
事において、既設の壁を解体せずに、壁パネル部材を組
み立てて壁面をリフォームできるため、既設の壁内部に
埋め込まれた給排水管等の配管や電気通信配線等の配線
の撤去作業を伴わずに済むことに加えて、新たに給排水
管等を敷設する場合に、前記壁パネル部材を組み立てた
後から、新たに形成された部屋空間側から当該給排水管
等を前記溝部内に、然も、連接する前記壁パネル部材間
を連続して敷設でき、新たな給排水管等に伴う既設の壁
の解体工事等の道連れ工事を回避でき、更に、再リフォ
ーム時に前記給排水管等の追加変更を行う場合でも、前
記壁パネル部材を解体する必要がなく、リフォーム工事
の簡略化が図れ、工期の短縮及び工費の削減を図ること
ができるのである。また、前記溝部が前記壁パネル部材
の前記連接方向全幅にわたって少なくとも1本設けられ
ているため、上述の如く、当該給排水管等を前記壁パネ
ル部材間を連続して敷設でき、新たに形成された部屋空
間の任意の前記壁パネル部材間の配管敷設が可能とな
り、更にリフォーム設計自由度の向上が図れるのであ
る。例えば、既設部屋空間に一時的に洗面設備等が必要
となった場合でも、組立て、解体が容易な壁パネルシス
テムであるため、即応できるのである。また、前記溝部
は適当な蓋部材等で室内側から遮蔽することができ、前
記配管が室内側に露出するのを防止でき、美観を損ねる
ことなく配管の敷設ができるのである。さらに、本構成
では、前記壁パネル部材の上端面に設けた連通溝に対し
て、天井パネル部材の周縁部下面側に設けた突起部を嵌
め込み連結するから、壁パネル部材だけで組み立てた場
合に比べ、新たな部屋空間構造をより堅牢にすることが
できる。
【0011】第二の特徴構成によれば、前記壁パネル部
材の側端面に側方溝部を設けてあり、前記溝部に敷設す
る前記配管を、前記側方溝部との境界で屈曲させ、前記
側方溝部を通過して隣室に敷設することができるから、
前記溝部に敷設された配管を隣室等へ配管を延設する際
に、前記第一の特徴構成と同様に既設の壁の解体工事等
の道連れ工事を伴わず、更に、配管を露出させることな
く、配管を敷設できるのである。
【0012】第三の特徴構成によれば、前記壁パネル部
材の上端面に、当該パネル部材の全幅にわたる連通溝を
設けておき、前記連通溝に連結部材を嵌め込むものであ
るから、前記壁パネル部材どうしの連結と位置合わせと
を同時に行うことができる。 また、前記側端面の下方部
において、外部からの回動操作で回動自在な係止爪金具
を係止ピンに係止連結するように構成してあるから、壁
パネル部材同士の連結を部屋空間の側から行え、パネル
組立または解体作業が迅速に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、一般住宅の既
設の壁、床、天井等の構造体1によって形成される既設
部屋内1aに、新たに形成される部屋空間2側に面する
片面が仕上げ処理された、壁パネル部材3である平板壁
パネル部材3a及びL字型のコーナ壁パネル部材3b
と、天井パネル部材4とを組み立てることで、前記構造
体1の一部がリフォームされ、前記新たな部屋空間2が
形成される。尚、図2は、リフォーム前の前記構造体1
によって形成される前記既設部屋内1aを側面視したも
のであり、図3は、図2に示す前記既設部屋内1aを、
図1に示す要領でリフォームした後の前記新たな部屋空
間2を示す。ここで、前記コーナ壁パネル部材3bは平
面視形状がL字型であるため、他の支持構造部材に頼ら
ず自立できるので、先ず、前記コーナ壁パネル部材3b
の一つを前記既設部屋内1aの一つのコーナに載置し、
それに前記平板壁パネル部材3aを連結することで、壁
面のリフォームが前記各壁パネル部材3の組み立てだけ
で、他の構造部材の組み立て等の作業を伴わずに行える
のである。
【0014】図4に示すように、前記各壁パネル部材3
の前記部屋空間2側に面した壁前面の天井廻り縁部分に
相当する上辺部30aと、床面と当接する幅木部分に相
当する下辺部30bに、前記部屋空間2側に開口した溝
部5を夫々設けてある。図5に示すように、前記溝部5
の鉛直断面形状は「コ」の字形状である。また、前記上
下の各溝部5の上端側及び下端側の厚みは、中央部より
薄く加工されており、天井廻り縁仕上げ部材6aと幅木
仕上げ部材6bを兼ねた蓋部材6を収納する空間を形成
している。尚、前記蓋部材6の長さは、前記各壁パネル
部材3の連接方向全幅に等しく、各壁パネル部材3毎に
着脱できるようになっている。また、前記蓋部材6の裏
面側には、前記溝部5と係止するための係止部材6cが
取り付けられている。
【0015】図4及び図5に示すように、前記溝部5と
前記蓋部材6で囲まれた空間は、リフォーム工事で必要
となる給水配管7a、給湯配管7b、排水配管7c等の
配管である給排水管7や電気配線、通信配線等の電気通
信配線8を収納するためのもので、前記部屋空間2側か
ら前記給排水管7及び前記電気通信配線8の敷設または
撤去工事ができるため、工事自体の高効率化が図れ、更
に配管配線の追加変更が容易に可能で、再リフォームや
部分リフォームでの対応が容易である。
【0016】更に、図4に示すように、前記部屋空間2
内に給排水機能を付加するための給排水設備の一例とし
て、前記壁パネル部材3の一部に、予め工場生産にて洗
面ユニットを内蔵してある洗面ユニット内蔵壁パネル部
材9を使用している。図6に示すように、前記洗面ユニ
ット内蔵壁パネル部材9は通常は洗面器9aが壁内部に
収容され、必要時に洗面器カバー9bを開けて前記洗面
器9aを前記部屋空間2側に倒して使用状態姿勢に設定
することができる。前記洗面器9aの下部には排水貯水
タンク9cとその排水貯水タンク9c内の排水を強制排
水する排水ポンプ9dが収納されており、前記壁パネル
部材3の前記溝部5に敷設された前記排水配管7cと連
結している。このように強制排水機能を持たせることに
よって、前記排水配管7cを水勾配を付けずに水平に敷
設することができるのである。また、前記洗面器9aに
設けられた給水給湯カラン9eには前記給水配管7aと
前記給湯配管7bが接続される。
【0017】更に、図4に示すように、前記壁パネル部
材3には、前記部屋空間2内に電気通信設備を付加する
ための器具10またはその器具を取り付けるための器具
取付部11が予め工場生産にて設けられている。そし
て、前記器具10または前記器具取付部11から前記溝
部5内へ引き出すための電気通信配線8aが、前記溝部
5内のものとは別に内蔵されている。このように、前記
壁パネル部材3に内蔵された前記電気通信配線8aを前
記壁パネル部材3の前記溝部5内の前記電気通信配線8
に接続し、更に、前記電気通信配線8が前記溝部5を介
して既設の電気通信系配線と接続することで、電気通信
系配線の敷設または撤去及び設備工事の手間が大幅に軽
減されるのである。前記器具10または前記器具取付部
11の一例として、例えば、図4に示すように、照明器
具12及びそのスイッチ13、電気コンセント14、電
話用端子15が前記壁パネル部材3に設けられている。
【0018】次に、前記壁パネル部材3及び前記天井パ
ネル部材4の組み立てについて説明する。図7に示すよ
うに、前記壁パネル部材3の上端面31には、夫々、各
パネル部材の全幅にわたる連通溝32が設けられてあ
り、前記平板壁パネル部材3aと前記コーナ壁パネル部
材3bの側端面33a、33bを当接させ、前記各連通
溝32に嵌合可能な連結部材34を、前記上端面31の
境界をまたいで嵌め込むことで、前記平板壁パネル部材
3aと前記コーナ壁パネル部材3bの連結と位置合わせ
を同時に行う。尚、前記壁パネル部材3同士の連結は、
前記上端面31以外でも行い、図8に示すように、前記
側端面33a、33bの下方部において、一方側に外部
からの回動操作でパネル面に垂直な軸芯周りに回動自在
な係止爪金具35を内蔵した係止部36を設け、他方側
には、前記係止爪金具35が所定の回動位置で係止され
る係止ピン37を内蔵した被係止部38を設けてあり、
前記回動操作によって前記係止部36と前記被係止部3
8を連結した後、前記回動操作を行うために、前記部屋
空間側に面するパネル面に設けられた回動操作部39を
所定の目隠し用部材で目隠し処理する。このように、前
記壁パネル部材3同士の連結が前記部屋空間2側からの
操作で行えることにより、パネル組み立てまたは解体作
業が迅速に行えるのである。以上、前記平板壁パネル部
材3a同士についても同様に行う。
【0019】前記天井パネル部材4の組み立ては、前記
壁パネル部材3の組み立て後に、前記天井パネル部材4
の周縁部下面側に設けられた前記連通溝32に嵌合可能
な突起部4aを、前記連通溝32の前記連結部材34が
嵌め込まれた以外の溝部分に嵌め込むように、前記天井
パネル部材4の周縁部を前記各壁パネル部材上に載置連
結する。これにより、前記連結部材34は前記連通溝3
2にあって、左右からは前記天井パネル部材4の前記突
起部4aによって、上からは前記天井パネル部材4の周
縁部下面によって固定されることになる。尚、前記構造
体1の一部である既設の天井から前記天井パネル部材4
を吊り下げ支持するための天井パネル支持金具を前記既
設の天井に予め設けておくことにより、前記天井パネル
部材4の大きい、つまりは、対向する前記平板壁パネル
部材3a間のスパンの長い大空間の部屋を形成すること
も可能である。
【0020】前記壁パネル部材3、前記天井パネル部材
4、及び、前記蓋部材6の前記部屋空間2側に面する表
面は、夫々、上述の如く仕上げ処理が施されており、前
記各部材の組み立てを行うだけで、現場での仕上げ処理
は必要とされない。また、前記各部材の仕上げ処理を多
種類にわたって工場生産にて準備して部品化しておくこ
とで、リフォーム設計の自由度を低下させることなく、
現場施工の効率化、リフォーム設計及び工事の総コスト
の低価格化が図れるのである。
【0021】次に、前記壁パネル部材3の前記溝部5に
敷設された前記給排水管7を隣室へ延設する場合の一実
施の形態について説明する。図9に示すように、前記壁
パネル部材3の内の隣室との間の既存の開口部16の側
方に位置する前記壁パネル部材17には、前記開口部1
6に面する側端面17aに前記給排水管7を内装可能な
側方溝部18が前記溝部5に連続して設けてある。前記
溝部5に敷設された前記給排水管7は前記側方溝部18
との境界で屈曲し、前記側方溝部18を通過して隣室方
向に敷設される。前記溝部5及び前記側方溝部18に前
記給排水管7を敷設した後は、前記給排水管7を覆い隠
すために、前記溝部5には前記蓋部材6を取り付け、前
記開口部16の開口内側に面した周縁部16aに前記側
端面17aに当接する当て縁19を設け、前記側方溝部
18を覆い隠し、前記給排水管7の露出を防いで外観の
向上を図る。
【0022】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉本実施形態では、前記壁パネル部材3の前記上辺
部30aと前記下辺部30bの両方に前記溝部5を設け
てあるが、その一方だけに設けてあっても構わない。ま
た、上記実施形態では、前記上辺部30a側の前記溝部
5には前記電気通信配線8を敷設した実施例を例示した
が、前記給排水管7を上下両方の前記溝部5に、また
は、前記上辺部30a側の前記溝部5だけに敷設しても
構わない。また、前記蓋部材6を必ずしも使用する必要
はない。この場合、前記溝部5の前記部屋空間2側に面
した開口部の高さ方向の幅を中空部の高さより狭くする
ことで、中空部内の、前記給排水管7や前記電気通信配
線8が前記部屋空間2側より見えなく或いは見え難くす
るのも好ましい。
【0023】〈2〉前記蓋部材6の長さは、前記各壁パ
ネル部材3の連接方向全幅に等しくなくても構わない。
例えば、平面視した前記部屋空間2の各辺の長さに等し
くするのも好ましい。この場合、前記壁パネル部材3を
連接して形成される各壁面が、意匠として連続性が強調
され、その美観が増すからである。尚、前記幅木仕上げ
部材6bまたは前記天井廻り縁仕上げ部材6aは、前記
蓋部材6として必ずしも一体で構成されてなくても構わ
ない。夫々が、表面側の前記各仕上げ部材と裏面側の前
記係止部材6cが分離可能な構造であっても良い。ま
た、この場合、前記各仕上げ部材部分6a、6bの長さ
だけが、平面視した前記部屋空間2の各辺の長さに等し
くするのも好ましく、更に、前記係止部材6cを、互い
に隣接する前記壁パネル部材3の連結部材として兼用す
るのも好ましい実施の形態である。
【0024】〈3〉本実施形態では、既存の床面を使用
したリフォームを想定しているが、床面も含めたリフォ
ームの場合は、既存の床面に対して床パネル部材を載置
敷設した後に、前記壁パネル部材3及び前記天井パネル
部材4の組み立て工事を行うか、或いは、前記壁パネル
部材3を組み立てた後に、既存の床面に対して床パネル
部材を載置敷設するようにしても構わない。また、リフ
ォームの形態に合わせて、前記天井パネル部材4は必ず
しも使用する必要はなく、既存の天井面をそのまま使用
しても構わない。
【0025】〈4〉本実施形態では、前記コーナ壁パネ
ル部材3bは前記部屋空間側に直角に折れ曲がったL字
型であったが、必ずしも、同形状に限定されるものでは
ない。逆向きに折れ曲がったL字型であっても構わない
し、また、例えば、T字型や十字型であっても構わな
い。何れの形状であっても前記コーナ壁パネル部材3b
が自立できるものであれば良い。更に、例えば、T字型
のコーナ壁パネル部材を前記既設部屋内1aの既設壁面
中間部に設け、前記部屋空間に向けて突出するように、
前記平板壁パネル部材3aを前記T字型のコーナ壁パネ
ル部材に連結することで、大きな既設部屋内1aを2室
以上に分割しても構わない。この場合、前記平板壁パネ
ル部材3aの両面に仕上げ加工を施すのが好ましい。ま
た、両面が仕上げ処理された平板壁パネル部材を予め工
場生産して準備しておくのも好ましい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リフォーム工事における給排水管等の配管の敷設または
撤去を簡便化し、既存の躯体の解体等の道連れ工事を削
減し、リフォーム工事自体の簡便化を図ることができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁パネル部材によるリフォームの
一実施形態を示す説明図
【図2】本発明に係る壁パネル部材によるリフォーム前
の状態を示す説明図
【図3】本発明に係る壁パネル部材によるリフォーム後
を状態を示す説明図
【図4】本発明に係る壁パネル部材による部屋空間形成
を示す分解説明図
【図5】本発明に係る壁パネル部材の要部断面図
【図6】洗面ユニット内蔵壁パネル部材及び給排水管の
敷設状態を示す説明図
【図7】本発明に係る壁パネル部材の連結部の要部説明
【図8】本発明に係る壁パネル部材の連結部の要部説明
【図9】本発明に係る壁パネル部材の要部説明図
【符号の説明】
1 構造体 1a 既設部屋内 2 部屋空間 3、17 壁パネル部材 3a 平板壁パネル部材 3b コーナ壁パネル部材 4 天井パネル部材 5 溝部 6 蓋部材 6a 天井廻り縁仕上げ部材 6b 幅木仕上げ部材 6c 係止部材 7 配管(給排水管) 7a 給水配管 7b 給湯配管 7c 排水配管 8、8a 電気通信配線 9 洗面ユニット内蔵壁パネル部材 10 器具 11 器具取付部 16 開口部 16a 周縁部 17a 側端面 18 側方溝部 19 当て縁 30a 上辺部 30b 下辺部 31 上端面 32 連通溝 34 連結部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板壁パネル部材とコーナ壁パネル部材と
    組み立てによって既設部屋内に新たな部屋空間を形成
    可能で分解組み立て自在な壁パネル部材であって、 隣り合って連接する前記壁パネル部材間で連通し、且
    つ、前記部屋空間側に向かって開口する配管を内装可能
    な溝部を、前記壁パネル部材の前記連接方向全幅にわた
    って少なくとも1本設けてあると共に、 天井パネル部材の周縁部下面側に設けた突起部を嵌め込
    み連結可能な連通溝を、前記壁パネル部材の上端面に、
    その全幅にわたって設けてある配管設置可能な壁パネル
    部材。
  2. 【請求項2】平板壁パネル部材とコーナ壁パネル部材と
    の組み立てによって既設部屋内に新たな部屋空間を形成
    可能で分解組み立て自在な壁パネル部材であって、 隣り合って連接する前記壁パネル部材間で連通し、且
    つ、前記部屋空間側に向かって開口する配管を内装可能
    な溝部を、前記壁パネル部材の前記連接方向全幅にわた
    って少なくとも1本設けてあると共に、 前記壁パネル部材の側端面の少なくとも一方側に、前記
    配管を内装可能な側方溝部を前記溝部に連続して設けて
    あって、前記溝部に敷設する前記配管を、前記側方溝部
    との境界で屈曲させ、前記側方溝部を通過して隣室に敷
    設することができる配管設置可能な壁パネル部材。
  3. 【請求項3】平板壁パネル部材とコーナ壁パネル部材と
    の組み立てによって既設部屋内に新たな部屋空間を形成
    可能で分解組み立て自在な壁パネル部材であって、 隣り合って連接する前記壁パネル部材間で連通し、且
    つ、前記部屋空間側に向かって開口する配管を内装可能
    な溝部を、前記壁パネル部材の前記連接方向全幅にわた
    って少なくとも1本設けてあると共に、 上端面に全幅にわたる連通溝を設けた前記壁パネル部材
    どうしを当接させ、前 記上端面の境界をまたいだ状態で
    前記連通溝に連結部材を嵌合可能であり、 当接させる前記壁パネル部材の側端面のうち、一方側の
    前記側端面の下方部に、外部からの回動操作でパネル面
    に垂直な軸芯周りに回動自在な係止爪金具を内蔵した係
    止部を配し、他方側の前記側端面の下方部に、前記係止
    爪金具が所定の回動位置で係止される係止ピンを内蔵し
    た被係止部を配するように構成してある配管設置可能な
    壁パネル部材。
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