JP3044076U - 自動車の衝突防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の前方に設けられて衝撃を有効に受け
止め、衝撃力を吸収、分散して傷害を減少することがで
きる自動車の衝突防止装置の提供。 【解決手段】 各一つのバンパ及び架体と、複数のゴム
製クッションリングと、複数の緩衝器とを具え、該架体
が車体フレームの前方に設けられ、該架体の前方に複数
の横棒が設けられ、該架体の両側に側架が設けられ、側
架に上下に連接された複数の鉄条が振動吸収用に設けら
れ、該架体の横棒と車体フレーム内側の横梁上に左右対
称に支持棒が設けられ、該架体の前方にバンパが設けら
れ、該架体とバンパの間に対称にゴム製クッションリン
グと緩衝器が設けられてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の自動車の衝突防止装置に関し、さらに詳しくは、バンパと、架 体と、ゴム製クッションリングと、緩衝器とを包括し、該架体の前方にバンパが 設けられ、その間に対称にゴム製クッションリングと緩衝器が設けられ、車体の フレーム前方に設けられた架体の両側の側架間に複数の吸振鉄条が設けられ、 、横棒で構成された上記架体にさらに、車体フレーム内側の横梁に固定された支 持棒が設けられていることを特徴とするものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に見られる周知の自動車の衝突防止装置は、図１のそれと自動車７との結 合斜視図に示されるように、長い円管及び短い円管で構成された架体６を具え、 該架体６の内側に、貫通孔を具えた二つの突出部が設けられ、該突出部で該架体 ６が自動車に固定されていた。このような周知の自動車の衝突防止装置の設置は 、大きくは装飾の目的のために設けられており、その設計には不良のところがあ り、軽い衝突を受けただけで架体６の突出部が弯曲したり断裂したりして架体６ が脱落することがよくあり、安全性に欠け、さらに周知の製品は衝突時に、架体 ６が車体フレームの下方に取り付けられ、且つ短小であるため、衝突物を受け止 めることができず、比較的高い位置に設けられたバンパなどがぶつかった場合、 車体前方に傷害を受けることがよくあった。このように周知の自動車の衝突防止 装置は有効に衝突を防止することができなかった。また上記架体６は衝突を受け た時に、有効に衝撃力を吸収、分散させることができず、車体に厳重な振動とそ れによる損壊をもたらした。以上のような欠点は長く業者と消費者を悩ませてお り、このため、一種の機能が確実に増進された、高い使用価値を有する自動車の 衝突防止装置が必要とされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記周知の自動車の衝突防止装置の有する欠点を解決するためになさ れたものであり、具体的には、車体前方にあって、高い位置でも低い位置でも衝 撃を受け止めることができ、その衝撃力を有効に吸収、分散できる、自動車の衝 突防止装置を提供することを課題としている。

【０００４】 本考案は次に、耐久性があり、安全性が高い、自動車の衝突防止装置を提供す ることを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、自動車の前方にあって、大きな高度範囲での衝突を受け止 め、衝撃力を吸収、分散させて傷害を減らすことができる自動車の衝突防止装置 とされ、各一つのバンパ及び架体と、複数のゴム製クッションリングと、複数の 緩衝器とを具え、該架体が車体フレームの前方に設けられ、該架体の前方に複数 の横棒が設けられ、該架体の両側に側架が設けられ、側架に上下に連接された複 数の鉄条が振動吸収用に設けられ、該架体の横棒と車体フレーム内側の横梁上に 左右対称に支持棒が設けられ、該架体の前方にバンパが設けられ、該架体とバン パの間に対称にゴム製クッションリングと緩衝器が設けられ、以上の構成よりな る自動車の衝突防止装置としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の自動車の衝突防止装置は、バンパと、架体と、ゴム製クッションリン グと、緩衝器とを包括し、該架体は車体フレームの前方に設けられ、それは複数 の横棒で構成されて、広い高度範囲の衝撃を受け止められ、該架体にさらに、車 体フレーム内側の横梁に連接された支持棒が設けられて架体の強度が増してあり 、架体の両側にあって横棒を保持する側架に複数の相互に連接する鉄条が設けら れ、該鉄条により吸振がなされ、架体前方下方にバンパが設けられ、該バンパも 吸振に用いられ、該バンパと架体の間に左右対称に緩衝器とゴム製クッションリ ングが設けられている。

【０００７】

【実施例】 図１から図３に示されるように、本考案の自動車の衝突防止装置は、バンパ１ と、架体２と、ゴム製クッションリング４と、緩衝器５とを包括し、その中、自 動車前方に配置されて大きな範囲を占め、その上方或いは下方のいずれに対する 保護も行えるものとされた該架体２は、ネジで車体フレーム３の前方に固定され 、架体２前方に複数の横棒２０が設けられ（本実施例では、５本の横棒２０が設 けられている）、その両側に側架２１が設けられ、該側架２１に振動を吸収する ための上下に相互に連接する複数の鉄条２２が設けられ、架体２前方の横棒２０ に別に車体フレーム３内側に固定された支持棒２３が設けられ、架体２の前下方 にバンパ１が設けられ、バンパ１上及びそれと架体２間に別に相互に対称に振動 吸収用のゴム製クッションリング４と緩衝器５が設けられ、衝突時の衝撃力を吸 収、分散できるようにしてある。

【０００８】 図４は本考案の自動車７との結合斜視図である。本考案を取り付ける時には、 前方に複数の横棒２０を具えると共に、両側に相互に連接する複数の鉄条２２を 連結してある側架２１を具えた、上記架体２を、車体フレーム３にネジで固定す るが、このとき、ネジを架体２の側架２１の後端を車体フレーム３の前端の上下 に固定し、支持棒２３の一端を架体２の前方の横棒２０に固定し、もう一端を車 体フレーム３の内側に固定し、架体２の下方の横棒２０前方に対称に、ゴム製ク ッションリング４とその外側の緩衝器５を取付けてから、ゴム製クッションリン グ４と緩衝器５の前方にバンパ１を取付ける。こうして自動車７が前方から衝突 された時に、バンパ１と架体２間のゴム製クッションリング４と緩衝器５による 衝撃の吸収を行ってから大範囲の架体２により、高い位置からの衝撃も、低い位 置からの衝撃も受け止めて、自動車７の前方の傷害を防止することができる。

【０００９】

【考案の効果】

周知の製品では、ただ細長い架体６の位置で受けた衝撃しか吸収できなかった が、本考案は大面積の架体２により、広い範囲の衝撃を受け止めることができ、 衝撃を該架体２で吸収するほか、その側架２１及びその内側に上下に相互に連接 する鉄条２２で振動を吸収して力を分散させ除去でき、さらに架体２及びその車 体フレーム３内側の横梁２４上に設けられた支持棒２３により衝撃力を分散でき 、ゆえにその強度が増加されているほか、耐久性を有し、自動車７を前方からの 衝突より保護し、傷害を最小限に押さえ、その安全性を増す効果を提供できるも のとされている。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の製品の自動車との結合表示図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の組合せ斜視図である。

【図４】本考案の自動車との結合表示図である。

【符号の説明】

１ バンパ ２ 架体 ２０ 横棒 ２１ 側架 ２２ 鉄条 ２３ 支持棒 ２４ 横梁 ３ 車体フレーム ４ ゴム製クッションリング ５ 緩衝器 ６ 架体 ７ 自動車

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の前方にあって、大きな高度範囲
   での衝突を受け止め、衝撃力を吸収、分散させて傷害を
   減らすことができる自動車の衝突防止装置とされ、各一
   つのバンパ及び架体と、複数のゴム製クッションリング
   と、複数の緩衝器とを具え、該架体が車体フレームの前
   方に設けられ、該架体の前方に複数の横棒が設けられ、
   該架体の両側に側架が設けられ、側架に上下に連接され
   た複数の鉄条が振動吸収用に設けられ、該架体の横棒と
   車体フレーム内側の横梁上に左右対称に支持棒が設けら
   れ、該架体の前方にバンパが設けられ、該架体とバンパ
   の間に対称にゴム製クッションリングと緩衝器が設けら
   れ、以上の構成よりなる自動車の衝突防止装置。