JP3043914B2 - 加振シート - Google Patents

加振シート

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JP3043914B2
JP3043914B2 JP4276014A JP27601492A JP3043914B2 JP 3043914 B2 JP3043914 B2 JP 3043914B2 JP 4276014 A JP4276014 A JP 4276014A JP 27601492 A JP27601492 A JP 27601492A JP 3043914 B2 JP3043914 B2 JP 3043914B2
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vibration
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vibration unit
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spring
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原 直 明 星
美 文 治 渥
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、加振シートに関するも
のであり、振動ユニツトの作動によつて着座者に振動を
付与し、着座者に覚醒効果やマツサージ効果を施す加振
シートに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の加振シートとしては、実
公平4−29615号公報に示される如く、シートバツ
ク内に電磁石及び板バネより構成される振動ユニツトを
シートバツクの剛性の高いパネル部材に直接固定して配
設するものが知られている。又、実公平4−29626
号公報に示される如く、シートバツク内に振動体及びカ
ム部材とから構成される振動ユニツトをシートバツクの
剛性の高いブラケツトに直接固定して配設するものも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した第1
の従来装置であると、振動ユニツトが電磁石及び板バネ
より構成されるものであるため、振動ユニツトの構造は
簡単なものであるが、反面、着座者に大きな振幅の振動
を付与することが困難であり、着座者に十分な覚醒効果
やマツサージ効果を施すことが困難なものであつた。
又、第2の従来装置であると、振動ユニツトが振動体及
びカム部材より構成されているため、着座者に大きな振
幅の振動を付与することができるが、反面、振動ユニツ
トの構造が複雑なものとなり、大型化するものであつ
た。
【0005】故に、本発明は簡単な構造の振動ユニツト
で大きな振幅の振動を着座者に付与することができる加
振シートを提供することを、その技術的課題とするもの
である。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、シートバ
ック内に配設されU字状の板バネ及び該板バネに固定さ
れた電磁石を有し該電磁石への通電により板バネを振動
させて所定の振動を発生する振動ユニット及び前記シー
トバックのフレームに片持ち状態で固定され自由端で
記振動ユニットを支持するU字棒状の支持スプリングを
有すると共に該支持スプリングを前記振動ユニットの起
振周波数と同一の共振点を持ち前記振動ユニットの振動
の振幅のみを大きくするよう構成したことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段によれば、振動ユニツトの起振
周波数と同一の共振点を支持スプリングが持つことから
振動ユニツトの作動による振動が支持スプリングによつ
て増幅されて着座者に付与される。よつて、電磁石及び
板バネより構成される等の簡単な構造の振動ユニツトで
大きな振幅の振動が着座者に付与され得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1及び図2に示されるように、シートバ
ツク1は、矩形状のフレーム2,フレーム2に支持され
且つ着座者7に弾性力を付与するクツシヨン体3及びフ
レーム2及びクツシヨン体3を覆い、シートバツク1の
外装となる表皮4とから構成されている。
【0011】このシートバツク1内のクツシヨン体3の
裏側には振動ユニユト5が配設されている。この振動ユ
ニツト5はフレーム2の下部分に固定された支持スプリ
ング6によつて下方向から支持されている。
【0012】振動ユニツト5は、折り曲げ形成されたU
字状の板バネ51,電磁石52及びこれらを収納するケ
ース53とから構成されており、板バネ51は一側部分
51aにてケース51に固定され自由端となる他側部分
51bに電磁石52が固定される。このように構成され
た振動ユニツト5は、電磁石52が通電されることによ
り、板バネ51の他側部分51bが一側部分51aへと
吸引され、又、電磁石52の通電が停止されることによ
り、板バネ51が持つ付勢力によつて他側部分51bが
元の状態に復帰することによつて、つまり、電磁石52
にパルス電流を流すことにより、その周波数と一致した
周波数で板バネ51が振動することによつて、所定の周
波数で振動する。
【0013】支持スプリング6は折り曲げ形成されたU
字状を呈しており、先端側部分6aがフレーム2の下部
分に巻き付けられて係止されフレーム2に固定されてい
る。
【0014】又、折り曲げ側部分6bに振動ユニツト5
が支持される。又、この支持スプリング6は振動ユニツ
ト5の起振周波数と同一の共振点を持つ高弾性の材料で
形成されている。
【0015】次に作動について説明する。
【0016】振動ユニツト5が所定の周波数で振動する
と、その起振周波数と支持スプリング6の共振点とが同
一であることからその振動は支持スプリング6によつて
増幅されてクツシヨン体3を介して着座者7に付与され
る。これにより、着座者に覚醒効果やマツサージ効果が
施される。
【0017】振動ユニツト5の振動が支持スプリング6
によつて増幅されることは、
【0018】
【数1】
【0019】によつて示される。つまり、強制振動数
(振動ユニツト5の振動の起振周波数)と支持スプリン
グ6の固有振動数(支持スプリング6の共振点)とが一
致した場合に無限大の無限大の最大振幅が得られる(着
座者7に無限大の振幅の振動が付与される)ことによつ
て示される。
【0020】尚、数1の式中、Xは着座者に付与される
振動の振幅,PO は振動ユニユト5の振動の強制力,k
は支持スプリング6のバネ定数を夫々示す。
【0021】上記したように、振動ユニツト5の振動は
支持スプリング6のよつて増幅されるので、大きな振幅
の振動を着座者に付与することができ、着座者に十分な
覚醒効果やマツサージ効果を施すことができる。又、振
動ユニツト5自体は板バネ51及び電磁石52より構成
される従来周知の簡単な構造であるので、それ自体は大
型化せず、シートバツク1内への配置やシートバツク1
の重量等、従来と変わらず行うことができる。更に、支
持スプリング6は高弾性の材料より構成されるので、振
動ユニツト5を着座者7の腰部等を支持するランバーサ
ポート機能として働かせることもできる。
【0022】図3に示されるように、支持スプリング6
をフレーム2の側部分に固定し、振動ユニツト5を横方
向から支持するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明では、支持スプリングをシートバ
ックのフレームに片持ち状態で固定され、その自由端で
振動ユニットを支持するU字棒状で、振動ユニットの振
動の起振周波数と同一の共振点を持ち振動ユニットの振
動の振幅のみを大きくするよう構成しているので、比較
的簡単な構成で振動ユニットの振動をその周波数を変更
すること大幅に増幅して着座者に付与することができ
る。又、電磁石及び板バネという比較的簡素な構造で振
動ユニットを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加振シートの断面図である。
【図2】振動ユニツトをフレームに搭載した状態での斜
視図である。
【図3】他の例を示す図2に相当する斜視図である。
【符号の説明】
1 シートバツク 5 振動ユニツト 6 支持スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 23/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバック内に配設されU字状の板バネ
    及び該板バネに固定された電磁石を有し該電磁石への通
    電により板バネを振動させて所定の振動を発生する振動
    ユニットと、前記シートバックのフレームに片持ち状態
    固定され自由端で前記振動ユニットを支持するU字棒
    状の支持スプリングとを有し、該支持スプリングは前記
    振動ユニットの起振周波数と同一の共振点を持ち前記振
    動ユニットの振動の振幅のみを大きくするよう構成した
    ことを特徴とする加振シート。
JP4276014A 1992-10-14 1992-10-14 加振シート Expired - Fee Related JP3043914B2 (ja)

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