JP3043740B1 - 通信機器の防音フード構造 - Google Patents
通信機器の防音フード構造Info
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Abstract
減音あるいは消音することが可能な通信機器の防音フー
ド構造を提供すること。 【解決手段】 複数個のファンを有する通信機器に装着
される防音フード構造において、前記防音フード構造内
を防音材を当接して設けるとともに、前記通信機器の各
ファンからの吸気毎に前記防音フード構造内に仕切を設
けたことを特徴とする。
Description
ード構造に関する。
と、住宅地などの閑静な場所に該通信に係る基地局を設
置しなければならない場合が少なくない。このような閑
静な住宅地に基地局を設置することとなれば、たとえば
基地局を設置した場合生じる環境問題に配慮する必要性
に迫られている。このような環境問題のひとつとして、
騒音の問題がある。本発明は、このような騒音の防止と
いった環境対策の一つである。
空冷により行う図1および図3に示すような装置1が知
られている。このような装置1においては、冷却動力お
よび排熱するための強制排気により発生した音を、減音
あるいは消音を目的にして、防音フード61がこのよう
な装置1に取り付けられていた。
ド内壁面に、防音材を貼り付ける等して、ファンの吐き
出し音21およびファンのモーター音62等をフード内
部63で音の反響・減衰を繰り返して外部に音が洩れる
のを防止していた。このような従来公知の装置では、減
音させるには基本的に防音材の減衰性能に依存し、構造
的に低減させるには、防音フードの排気の流れる流路を
長くする、あるいは防音フードの空間2を拡大すること
により行われていた。このため、従来防音フードにおい
ては、さらに減音あるいは消音することが困難と考えら
れていた。
うな従来技術における問題点に鑑みてなされたものであ
って、防音材の減衰性能に依存することが少なく、減音
あるいは消音することが可能な通信機器の防音フード構
造を提供することを目的としている。
器の防音フード構造は、複数個のファンを有する通信機
器に装着される防音フード構造において、前記防音フー
ド構造内を防音材を当接して設けるとともに、前記通信
機器の各ファンからの吸気毎に前記防音フード構造内に
仕切を設け、さらに障害物を設けた防音フード構造であ
って、前記仕切は、吐出口に対向する壁面に設けられた
障害物の頂点近傍から略水平に該障害物 が設けられた壁
面に対向する壁面まで配して、略等間隔に設けたことを
特徴とする。
造は、請求項1において、前記障害物は、断面く字状に
形成され、かつ防音フード構造の内壁に略水平に設けた
ことを特徴とする。
造は、請求項1において、前記障害物は、凸状形の一部
で形成されたことを特徴とする。
造は、請求項1から3のいずれか1項において、前記通
信機器の防音フード構造は、さらに下部吸気口を設けた
ことを特徴とする。
ード構造における第1の実施の形態を、図を参照しつ
つ、説明する。図6ないし図9に、第1の実施の形態に
おける防音フード構造を示す。本構成は、図8に示され
るように、上部3と、下部7に分けられる。
害物4と、障害物5と、仕切6などを有する構造となっ
ている。また下部7は、図7(b)等に示すように、略
〕状の前パネル部と、この前パネル部と当接して設け
られた側壁とを有する構造となっている。そして、図9
に示すように、各ファンを仕切る仕切6が、ファン毎に
フード吸気口に設けられている。各ファンからの気流を
各ファン毎に分別し、流入させ、しかも流入の際に主に
ファンからの発生音を吸音するように、この仕切6は、
図9に示すような板状60に形成されており、この板状
60の両面には、防音材30を当接させている。この防
音材30を当接させる方法としては、防音材30の当接
面(あるいは前記板状の片面または両面)に接着層を設
けて仕切6の両面に該防音材30を貼り付けて当接させ
てもよく、板状の仕切6の外周付近に溝を形成して防音
材の片面に設けた凸状部を該溝に挿入する等して防音材
を当接させてもよく、このような当接の仕方は公知の方
法が採用され、特に制限されない。
フード構造内で分別され流入した冷却用ファンからの排
気風が、障害物4に衝突するように、障害物4を当該防
音フード構造内の上部3に配する。この障害物4は、装
置10に装着する側の吐出口100のある壁面に対向し
た壁面に設けられている。そして、排気風は、引き続き
流入される冷却用ファンからの排気風に押されて、障害
物4に衝突して、流路が低圧側である略斜め下方に変更
される。次いで略斜め下方に流された排気風は、障害物
4と対向して配された障害物5(吐出口100の設けら
れた壁面上)に衝突後、防音フード構造の外部に排気さ
れるようになっている。
よび本発明に係る防音フード構造の内壁全面に防音材を
当接させて、本発明に係る防音フード構造の上部3が構
成されている。なお防音材を当接させる方法は、前記し
たのと同様である。また、本発明に係る防音フード構造
の下部7は、図6ないし図8に示すように、防音フード
構造と同様に開放した吸気口部を設け、また下部の底部
を開放し、下部の内壁全面に防音材30を当接させた構
成となっている。このような構成を採ることにより、吸
気効率を低下させることなく、熱交換器等で生じた音を
低減させる。
いての動作を、図4ないし図7を参照しつつ、以下に述
べる。本実施の形態においては、装置冷却にファンを使
用した、いわゆる強制空冷熱交換方式を採用した通信機
器装置に本発明の防音フード構造を適用した場合の、前
記装置からの発生音および該発生音の減衰の過程を例示
したものである。本発明の防音フード構造は、上記した
ような装置に適用されるが、このような装置以外の音を
発生するような装置に本発明の防音フード構造は適用可
能である。
用した場合を示す。このような装置において、その音源
として、熱交換器内で発生する風切り音120、熱交換
器内の流風音52、冷却ファンからの発生音27、ファ
ンの吐出し音21、ファンのモータ音22、防音フード
内の排気流音123、熱交換器への冷却用空気を取り込
む際に発生する風切り音24および熱交換器への流入音
等が挙げられる。
し、図5(a)に示すような防音フード構造無しでは、
冷却用ファンから発生するモータ音や風切り音などは、
音波源から発生したそのままの状態で伝播する。また図
5(b)に示すような、両側壁面防音構造のような従来
品では、両側の壁面に貼り付けられた防音材により、壁
面方向に伝播する音波が減衰する。これに対し、図5
(c)に示すように、本発明に係る防音フード構造にあ
っては、両側の壁面と、各ファン間に、防音材を当接さ
せた仕切を配する。このような構成を採用することによ
り、壁面方向のみに限らず隣接するファンの流通する流
路方向にも、配された仕切6により、さらに個別にファ
ン毎に発生する音が独立して減衰されるようになる。
と、図8に示すように、通信機器等の装置から排出され
た排気風26および発生した音27は、本発明の防音フ
ード構造の開口部100から流入する。流入した排気風
26および発生音27は、本発明の防音フード構造の上
部にある流入部110に配された仕切6により、各冷却
ファン毎に排気風および発生音が分別されたままの状態
となる。
は、各々区間40を通過することとなり、発生音27
は、この区間40において、仕切6および本防音フード
構造内壁全面に当接された防音材30によって減音・消
音される。
らの排気風26および発生音27は、上部3内の障害物
4に衝突し反射される。この障害物4は、音に接触する
面全体が防音材と当接して配されており、排気風26自
体は圧損が生じることなく引き続き流入してくる排気風
に押されるようにして多少流路を変えて圧力の低い方向
へと流される。
害物4に衝突した際に、防音材30によりその有するエ
ネルギーの少なくとも一部が吸収され、流入した発生音
は減少・減衰される。
7(b)に示されるように、好ましくは前記仕切6が、
吐出口に対向する壁面に設けられた障害物4の頂点近傍
から略水平に前記障害物が設けられた壁面に対向する壁
面まで配されており、いったんこれら排気風26および
発生音27は、仕切6が途切れた地点で合流することに
なる。この際に排気風26は、仕切6が図9に示すよう
に板状であるため流れが抵抗を受けたりあるいは渦を発
生させることが少ないため、圧力損は生じず、これに対
し発生音27は各ファンの発生音ごとに位相等の違いに
より、ランダムに合流して、さらに減衰されることとな
る。
27は、排気口2により排気されるまでの区間41内
で、障害物4に対向するように配された障害物5に再衝
突する。この障害物5も前記障害物4と同様に構成され
ているため、排気風26については、多少流路が変更す
るのみで圧力損を生じず、一方発生音27は、衝突によ
り障害物5の防音材30に吸音されて、さらに減衰・消
音されることとなる。
明の防音フード構造の下部7に、熱交換器からの流入口
を設けて流入音を該防音フード構造に導入し、さらにこ
の流入音を低減させるための吸気口21を設け、これを
開放させている。そして流入した熱交換器からの流入音
は、該防音フード構造の下部7の内壁に、防音材30が
当接して設けられており、このような下部7の構成のた
めに、熱交換器からの流入音は、防音材に衝突を繰り返
して減音・消音されていく。
ては、これらの排気風による発生音を減衰・消音させる
ため、防音フード構造の内壁全面に防音材30を設け、
障害物4および障害物5を具備させた。これにより、防
音フード内の流路を実質的に延伸させ、かつ、従来のも
のと比較して装置からの発生音の反射回数が多くなる。
したがって本発明に係る防音フード構造は、通信機器で
発生した音を従来のものと比べて低減させるような構造
となっている。
熱交換方式を採用した通信機器について説明したが、強
制空冷し、冷却動力および排熱風等による発生音を生じ
させるような装置に対して、このような装置の吸排気音
を低減する目的で本発明の防音フードを、当該装置に配
する場合、上記同様に動作される。
の実施の形態について、説明する。第2の実施の形態
は、前記した第1の実施の形態で説明した防音フード構
造と基本的な点は、ほぼ同様である。ただし、以下の点
で第1の実施の形態と、異なっている。第1の実施の形
態においては、障害物4および5は、図6〜図8等に示
されているように、断面く字状にかつ防音フード構造の
内壁に、略水平に1個ずつ配されている。
これら障害物4および5を、複数個配してなる。また第
2の実施の形態においては、これら障害物は、断面く字
状でなくてもよい。たとえばその断面が多角形(五角
形、六角形など)、円または楕円などの凸状形の一部で
あってもよく、また星型、突起状などの凹状形であって
もよい。そしてこれらの障害物4、5は、水平方向ある
いは垂直方向、斜め方向等に多数形成されていてもよ
い。なおこれら障害物4、障害物5が設けられる面は、
好ましくは前記同様であるが、これら前記した以外の両
側の壁面の少なくとも一方に設けてもよい。
6が板状に垂下して設けられている。これに対して第2
の実施の形態においては、各ファン毎に排気風が分別さ
れるように設ければよく、ファンがたとえば斜め方向に
設けられている場合などに内応して仕切6を配する。し
たがって、ファンの数量が途中で変更とされた場合であ
っても各ファン毎に仕切が配されるようになっている。
なおこの仕切は、ファン毎に分別することを目的とする
ものであるから、ファンの1つに1つの仕切を配する必
要はなく、ファンの1つにたとえばファンの排気風の流
通方向に合わせて、多数配するように設けることもでき
る。このような仕切はファンの排気風の流通方向に設け
ればよいので、クロスさせるようにX字状に設けてもよ
く、さらに排気風の流路を多少変更させながら排気風の
圧力損失を生じることのないように波型に、板状に設け
てもよい。
によって、図8に示すように、装置冷却用ファンからの
排気風を各ファン毎に防音フード内に取り込むことによ
り、各ファンから発生する音を各ファン毎に減衰させる
ことが可能となり、減衰された音を防音フード内で合成
し、拡散された音のエネルギーを防音材に吸収できるた
め、全体としてかなりの減音・消音効果に優れた装置が
提供可能となった。
く字状に起伏(障害物)を設けることにより、発生音を
防音材に吸収させる区間を実質的に延伸し、かつ、その
起伏に音を衝突させて反射音を減衰させやすくし、また
この反射音を拡散させることで防音材への衝突角を拡大
させて防音材の吸音効果を一層引き出すようにしたの
で、防音フード内での音の反射回数を多くして、さらに
減音・消音効果に優れた装置が提供可能となった。
の下部7の内壁全面に防音材を当接させて設けたので、
流入音が防音材に衝突を繰り返して反射・吸収を繰り返
して熱交換器への流入音をも防音フード構造内で減衰さ
せることのできる減音・消音効果に優れた装置の提供が
可能となった。
造は、通信機器に本発明の装置を通信機器の音の発生す
る吸排気口となる面に取り付けられる。したがってこの
ような簡単な工程により、通信機器の設置後に、本発明
の防音フード構造を取り付けられ、防音処置を施すこと
が可能となった。
造を、強制冷却のためのファン等を有する通信機器以外
のたとえば熱交換器を有する機器等に設置するための、
排気音および動力音などの発生音を効率よく減音・消音
効果に優れた防音フード構造の提供ができるようになっ
た。
る。
斜視図である。
図である。
流れを示す図である。
は、防音フードなしの状態での音の伝播を示す図であ
り、(b)は、従来の防音フード(両側壁面防音)を装
着した場合の音の伝播を示す図であり、(c)は、本発
明の防音フード構造(両側壁面防音と、各ファン毎の仕
切)を装着した場合の音の伝播を示す図である。
れと、装置内での発生音の発生とその発生音の伝播を示
す概要図である。
図であり、(a)は、その斜視図、(b)は、A−A線
における断面図、(c)は、(b)のC−C断面図であ
る。
れと、発生音の伝播を示す概要図であり、(a)は、図
7のA−A線における断面図により、排気風の流れと発
生音の伝播を示し、(b)は、図7のB−B線における
断面図により、排気風の流れと発生音の伝播を示す。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数個のファンを有する通信機器に装着
される防音フード構造において、 前記防音フード構造内を防音材を当接して設けるととも
に、前記通信機器の各ファンからの吸気毎に前記防音フ
ード構造内に仕切を設け、さらに障害物を設けた防音フ
ード構造であって、 前記仕切は、吐出口に対向する壁面に設けられた障害物
の頂点近傍から略水平に該障害物が設けられた壁面に対
向する壁面まで配して、略等間隔に設けたことを特徴と
する通信機器の防音フード構造。 - 【請求項2】 前記障害物は、断面く字状に形成され、
かつ防音フード構造の内壁に略水平に設けたことを特徴
とする請求項1に記載の通信機器の防音フード構造。 - 【請求項3】 前記障害物は、凸状形の一部で形成され
たことを特徴とする請求項1に記載の通信機器の防音フ
ード構造。 - 【請求項4】 前記通信機器の防音フード構造は、さら
に下部吸気口を設けたことを特徴とする請求項1から3
のいずれか1項に記載の通信機器の防音フード構造。
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JP2000223849A JP2000223849A (ja) | 2000-08-11 |
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JP2019127723A (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 株式会社マキタ | 消音器 |
JP7129834B2 (ja) * | 2018-07-05 | 2022-09-02 | 新電元工業株式会社 | 電子機器ユニット |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP11024445A patent/JP3043740B1/ja not_active Expired - Fee Related
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