JP3042026B2 - 位相算出装置 - Google Patents
位相算出装置Info
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- JP3042026B2 JP3042026B2 JP3139866A JP13986691A JP3042026B2 JP 3042026 B2 JP3042026 B2 JP 3042026B2 JP 3139866 A JP3139866 A JP 3139866A JP 13986691 A JP13986691 A JP 13986691A JP 3042026 B2 JP3042026 B2 JP 3042026B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は演算処理装置を用いて位
相を算出する位相算出装置に関するものである。
相を算出する位相算出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばディジタルリレーにおいては、電
力系統より電流を検出し、一定の同期した周期にてその
電流信号をサンプリングしてマイクロコンピュータに導
入し、所定のプログラムに基づいてSinθとCosθとを求
めた後に位相を算出することが行われている。
力系統より電流を検出し、一定の同期した周期にてその
電流信号をサンプリングしてマイクロコンピュータに導
入し、所定のプログラムに基づいてSinθとCosθとを求
めた後に位相を算出することが行われている。
【0003】図3は従来の位相算出方式を示したもの
で、1は演算処理部で、ISinθとICosθの信号を導入
して演算部2でtanθを求める。変換部3では変換部
(ROM)4に蓄えられたtan-1 θ用のデータを参照し
ながら位相角に変換し、位相信号として出力する。
で、1は演算処理部で、ISinθとICosθの信号を導入
して演算部2でtanθを求める。変換部3では変換部
(ROM)4に蓄えられたtan-1 θ用のデータを参照し
ながら位相角に変換し、位相信号として出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3で示す従来の方法
では、位相を求めるためにtan-1 θ用のデータを用意し
なければならない。このデータは通常ROM領域に置か
れるためプログラム容量が減少する。例えば、位相角の
刻みを0.1度とすると、データは90度分必要であ
り、且つ1データ2バイトであるので(90×10)×
2=1800バイト必要となる。これは、1命令を平均
3バイトとすると600命令分のデータが必要となり、
その分プログラム容量が減少する問題を有している。
では、位相を求めるためにtan-1 θ用のデータを用意し
なければならない。このデータは通常ROM領域に置か
れるためプログラム容量が減少する。例えば、位相角の
刻みを0.1度とすると、データは90度分必要であ
り、且つ1データ2バイトであるので(90×10)×
2=1800バイト必要となる。これは、1命令を平均
3バイトとすると600命令分のデータが必要となり、
その分プログラム容量が減少する問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は位相を求めるも
のにおいて、SinθとCosθの信号をもとに一定角度の移
相演算をする移相演算部と、求められた移相値に対応し
たオフセット値を決定するオフセット値決定部と、この
移相値を級数展開して移相値のアークサインを求める級
数展開部と、展開された数値に各領域のオフセット値を
加算する加算部とを設けたものである。
のにおいて、SinθとCosθの信号をもとに一定角度の移
相演算をする移相演算部と、求められた移相値に対応し
たオフセット値を決定するオフセット値決定部と、この
移相値を級数展開して移相値のアークサインを求める級
数展開部と、展開された数値に各領域のオフセット値を
加算する加算部とを設けたものである。
【0006】
【作用】移相演算部はSinθ,CosθからSinθを移相し
てSin(θ−K)を求め、オフセット値決定部におい
て、Sin(θ−K)の値が0<Sin(θ−K)<α(但し
α<1)とし、級数展開部および加算部において、Sin
-1θ=Sin-1(θ−K)+Kを求めることによって位相
を算出する。
てSin(θ−K)を求め、オフセット値決定部におい
て、Sin(θ−K)の値が0<Sin(θ−K)<α(但し
α<1)とし、級数展開部および加算部において、Sin
-1θ=Sin-1(θ−K)+Kを求めることによって位相
を算出する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示したものであ
る。同図において、10は演算処理部で、この処理部1
0には、絶対値に変換されたSinθとCosθの交流信号か
ら複数の異なる移相角のSin(θ−K)を求める移相演
算部11と、各移相角に対応したオフセット値Kを決定
するオフセット値決定部12と、移相演算部11にて求
められたSin(θ−K)をもとに級数展開する級数展開
部13と、この級数展開部によって得られた値にオフセ
ット値を加算する加算部14とを有している。20はSi
nθとCosθとを記憶する記憶部、30は交流信号を導入
するインタフェースである。
る。同図において、10は演算処理部で、この処理部1
0には、絶対値に変換されたSinθとCosθの交流信号か
ら複数の異なる移相角のSin(θ−K)を求める移相演
算部11と、各移相角に対応したオフセット値Kを決定
するオフセット値決定部12と、移相演算部11にて求
められたSin(θ−K)をもとに級数展開する級数展開
部13と、この級数展開部によって得られた値にオフセ
ット値を加算する加算部14とを有している。20はSi
nθとCosθとを記憶する記憶部、30は交流信号を導入
するインタフェースである。
【0008】以上のように構成された本発明において、
図2を用いてその動作を説明する。インタフェース30
に、例えば交流のアナログ信号が導入されたとすると、
このインタフェース30でディジタル信号に変換された
後、演算処理部10でSinθおよびCosθの演算がなされ
て記憶部20に一旦記憶される。移相演算部11は、ス
テップS1においてSinθとCosθを用い、且つ移相角K
を60度と仮定して x=SinθCos60°−CosθSin60° を演算してSin(θ−60°)を求める。
図2を用いてその動作を説明する。インタフェース30
に、例えば交流のアナログ信号が導入されたとすると、
このインタフェース30でディジタル信号に変換された
後、演算処理部10でSinθおよびCosθの演算がなされ
て記憶部20に一旦記憶される。移相演算部11は、ス
テップS1においてSinθとCosθを用い、且つ移相角K
を60度と仮定して x=SinθCos60°−CosθSin60° を演算してSin(θ−60°)を求める。
【0009】オフセット値決定部12は、ステップS2
において、S1で求められたxが0より大きいか否かを
判断し、大の場合にはS3でSin(θ−60°)におけ
るオフセット値Kを60に決定して記憶部に保存する。
において、S1で求められたxが0より大きいか否かを
判断し、大の場合にはS3でSin(θ−60°)におけ
るオフセット値Kを60に決定して記憶部に保存する。
【0010】S2でxが0より小の場合には、S4で再
度移相演算部11において移相演算する。この場合の移
相角は30度と仮定し、 x=SinθCos30°−CosθSin30° を演算する。オフセット値決定部12は、ステップS5
においてS4で求められたxが0より大きいか否かを判
断し、大の場合にはS6でオフセット値Kを30に決定
して記憶部に記憶する。また、xが0より小の場合には
ステップS7においてx=Sinθとしてオフセット値を
0とする。そしてステップS8で級数展開部13は、移
相演算部11において求められたx=Sin(θ−K)但
しKは0°,30°,60°,の30°間隔)を用いて
(0°≦θ≦30°),(30°<θ≦60°),(6
0°<θ≦90°)の領域に分けられた0°≦θ≦30
°の範囲で級数展開をし、Sin-1xを求める。ステップ
S9で加算部14は、30°<θ≦60°の範囲では3
0に、60°<θ≦90°の範囲では60に夫々領域毎
に決定されている各領域のオフセット値をSin-1xに加
算することによって位相を算出する。上記では、0°≦
θ≦90°の範囲について説明してきたが、360°ま
での範囲については下記手法にて容易に可能となる。す
なわち、級数展開部13におい て、sin -1 x= si
n -1 x・180/π を演算し、ラジアンを度に変換して
sin -1 を求める。更に保存されているcosθとsi
nθのデータを用いて、 cosθ< 0の場合には、a
ns=180−ansを演算して90°<θ≦ 180°
の変換を行い、また、sinθ<0の場合にはans=
360−ansの演算を行うことによって240°≦θ
≦360°に変換する。これによって、 ans=36
0°−(180°−ans)=180+ansとなり、
これらの演算ステップを図2のS9以降に実施すること
によって180°<θ<240°の変換が可能となる。
度移相演算部11において移相演算する。この場合の移
相角は30度と仮定し、 x=SinθCos30°−CosθSin30° を演算する。オフセット値決定部12は、ステップS5
においてS4で求められたxが0より大きいか否かを判
断し、大の場合にはS6でオフセット値Kを30に決定
して記憶部に記憶する。また、xが0より小の場合には
ステップS7においてx=Sinθとしてオフセット値を
0とする。そしてステップS8で級数展開部13は、移
相演算部11において求められたx=Sin(θ−K)但
しKは0°,30°,60°,の30°間隔)を用いて
(0°≦θ≦30°),(30°<θ≦60°),(6
0°<θ≦90°)の領域に分けられた0°≦θ≦30
°の範囲で級数展開をし、Sin-1xを求める。ステップ
S9で加算部14は、30°<θ≦60°の範囲では3
0に、60°<θ≦90°の範囲では60に夫々領域毎
に決定されている各領域のオフセット値をSin-1xに加
算することによって位相を算出する。上記では、0°≦
θ≦90°の範囲について説明してきたが、360°ま
での範囲については下記手法にて容易に可能となる。す
なわち、級数展開部13におい て、sin -1 x= si
n -1 x・180/π を演算し、ラジアンを度に変換して
sin -1 を求める。更に保存されているcosθとsi
nθのデータを用いて、 cosθ< 0の場合には、a
ns=180−ansを演算して90°<θ≦ 180°
の変換を行い、また、sinθ<0の場合にはans=
360−ansの演算を行うことによって240°≦θ
≦360°に変換する。これによって、 ans=36
0°−(180°−ans)=180+ansとなり、
これらの演算ステップを図2のS9以降に実施すること
によって180°<θ<240°の変換が可能となる。
【0011】なお上記実施例においては、角度を30度
分割にしてオフセット値を決定しているが、この角度
は、例えば15度でもよく、その場合には実施例の倍で
ある6個のオフセット値決定のための演算が必要とな
る。級数展開部11は、
分割にしてオフセット値を決定しているが、この角度
は、例えば15度でもよく、その場合には実施例の倍で
ある6個のオフセット値決定のための演算が必要とな
る。級数展開部11は、
【0012】
【数1】
【0013】(但し|x|≦1)の演算を行うが、xが
0〜0.5程度であれば右辺3項までで充分近似でき
る。 すなわち、x=0.5のとき、 真値 0.523598…… 第3項までの近似 0.523177…… で、その誤差が約0.025度となる。このため前述し
た3領域に分けて(1)式第3項までの演算でSin-1x
を求めることで実用的には充分である。また、角度の分
割領域を30度より小さく(18度)し、第3項までの
近似でx=0.309の場合には誤差は更に小さくなり
約0.0007度となる。
0〜0.5程度であれば右辺3項までで充分近似でき
る。 すなわち、x=0.5のとき、 真値 0.523598…… 第3項までの近似 0.523177…… で、その誤差が約0.025度となる。このため前述し
た3領域に分けて(1)式第3項までの演算でSin-1x
を求めることで実用的には充分である。また、角度の分
割領域を30度より小さく(18度)し、第3項までの
近似でx=0.309の場合には誤差は更に小さくなり
約0.0007度となる。
【0014】
【発明の効果】以上本発明によれば、Sinθを任意角度
に移相し、移相された領域に分けて或る範囲内で級数展
開してSin-1xを求め、更に各領域のオフセット値を加
算することによって比較的少ないプログラムによって位
相を算出するようにしたものであるから、従来のような
tan-1θ用のデータが不要となり、その分のROM領域
が確保できるものである。
に移相し、移相された領域に分けて或る範囲内で級数展
開してSin-1xを求め、更に各領域のオフセット値を加
算することによって比較的少ないプログラムによって位
相を算出するようにしたものであるから、従来のような
tan-1θ用のデータが不要となり、その分のROM領域
が確保できるものである。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】本発明を説明するための位相算出演算のフロー
チャート。
チャート。
【図3】従来の位相算出装置の構成図。
10…演算処理部、11…移相演算部、12…オフセッ
ト値決定部、13…級数展開部、14…加算部。
ト値決定部、13…級数展開部、14…加算部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 25/00
Claims (1)
- 【請求項1】 SinθとCosθとの信号を導入して位相を
算出するものにおいて、前記SinθとCosθの信号と任意
位相角の値Kをもとに移相演算して移相値Sin(θ−
K)を求める移相演算部と、この移相演算部によって求
められた値と所定比較値と比較し、比較条件成立時に前
記任意位相角時におけるオフセット値Kと判断するオフ
セット値決定部と、前記移相演算部とオフセット値決定
部とによって複数位相角に対応した移相値を求め、この
移相値を級数展開して移相値のアークサインを求める級
数展開演算部と、この演算部によって求められた値に前
記各オフセット値を加算する加算部を備えたことを特徴
とする位相算出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139866A JP3042026B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 位相算出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139866A JP3042026B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 位相算出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04364477A JPH04364477A (ja) | 1992-12-16 |
JP3042026B2 true JP3042026B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=15255378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3139866A Expired - Fee Related JP3042026B2 (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 位相算出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042026B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-12 JP JP3139866A patent/JP3042026B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04364477A (ja) | 1992-12-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |