JP3040731U - シーズヒータ - Google Patents
シーズヒータInfo
- Publication number
- JP3040731U JP3040731U JP1997002105U JP210597U JP3040731U JP 3040731 U JP3040731 U JP 3040731U JP 1997002105 U JP1997002105 U JP 1997002105U JP 210597 U JP210597 U JP 210597U JP 3040731 U JP3040731 U JP 3040731U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating wire
- heating
- sheathed heater
- alloy
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は製造作業性が効率的で、耐電圧不良
や作業不良が少なく、かつ耐久寿命の長いシーズヒータ
を提供することを目的とする。 【構成】 電熱線として、電熱用合金帯を用いて構成さ
れるシーズヒータ。
や作業不良が少なく、かつ耐久寿命の長いシーズヒータ
を提供することを目的とする。 【構成】 電熱線として、電熱用合金帯を用いて構成さ
れるシーズヒータ。
Description
【0001】
本考案は、シーズヒータの電熱線に係わるものであり、詳しくは高出力化する 際にトラブルの少ないシーズヒータに関するものである。
【0002】
従来、シーズヒータの電熱線としては、断面が真円状の電熱用合金線が用いら れていた。 シーズヒータを高出力とするには、電熱線の抵抗値を小さくする必要があり、 図2(a−1)および(a−2)に示すように、電熱用合金線の直径を大きくす るか、図2(b−1)および(b−2)に示すように、小さい直径の電熱用合金 線を2本用い並列に接続する方法が用いられていた。 大きな直径の電熱用合金線を用いた場合、曲げ強度が大きくて、スパイラルコ イルにしにくく加工作業性が悪い。また、直径が大きい分だけシーズとの絶縁距 離が小さくなり、高出力化による電熱線表面電力密度上昇と相伴って、耐久寿命 の短くなる傾向にあった。 ここで、電熱線表面電力密度とは、電熱線の単位表面積当たりの電熱消費電力 であり、この数字が大きいと電熱線表面からの熱の放熱が小さくなり、電熱線の 温度が上昇し、耐久寿命が低下する。 小さな直径の電熱用合金線を2本用いスパイラルコイルとした場合、2本の電 熱線を接触させずに、絶縁物充填材中に埋設することは技術的に難しい課題であ った。
【0003】
本考案は、スパイラルコイル作製の作業性が良く、かつ電熱線表面電力密度が 低く、また、電熱線とシーズとの絶縁距離を安全に確保し、不良が少なく、耐久 寿命の長いシーズヒータを提供することを目的とする。
【0004】
本考案は電熱線として断面が長方形状の1本の電熱用合金帯を用いて、上記課 題を解決したものである。
【0005】 電熱用合金帯の厚さと幅の比は1:1.4〜5が好ましい。
【0006】
電熱用合金帯の厚さは、電熱用合金線の直径に比べ薄く、巻線作業時には、幅 方向でなく厚さ方向に巻き廻しし易い特性となり、スパイラル加工が容易となる 。 また、電熱線とシーズとの絶縁距離も大きくなり、絶縁信頼性が向上する。
【0007】 電熱線は1本であるため、2本の電熱用合金線を用いた場合のように、巻線作 業時に電熱線が重なったり、組み立て作業時に電熱線相互が接触することはなく なり、不良品の発生は減少する。
【0008】 電熱線の断面形状が円から長方形になると、同じ断面積でも、電熱線表面積は 大きくなり、電熱線表面電力密度が低くなるので耐久寿命は長くなる。また、電 熱線の電熱表面積の大きいことは、シーズ面への熱伝達が良いことであり、熱効 率の高くなることが期待される。
【0009】
以下、本考案の具体的実施例を図について説明する。 図1(a)は本考案によるシーズヒータの一部の破断斜視図、図1(b−1) はその横断面図、図1(b−2)はその縦断面図である。 電熱線1は、電熱用合金帯であり、スパイラルコイルに加工した後、電気端子 のコールドピン4に溶接し、シーズ2の中央に位置するように、マグネシア等の 耐熱絶縁物の充填材3の中に埋設する。
【0010】 本考案と従来仕様によるシーズヒータについて、その特性を比較して表1に示 す。実施例は、電熱用合金帯の厚さと幅の比が1:2の実施例Aと1:4の実施 例Bのシーズヒータを作成した。従来仕様は、大きな直径の電熱用合金線を1本 用いた従来仕様Aと小さな直径の電熱用合金線を2本用いた従来仕様Bのシーズ ヒータを作成した。ヒータ仕様は全て共通とし、定格電圧100V、定格出力1 200W(抵抗値8.33Ω)とし、電熱線材質は電熱用ニッケルクロム1種と した。 シーズ管外径は6.6mm、シーズ管内径は5.8mmとし、電熱線は内径1 .7mmにスパイラルしたものをシーズ管中央に埋設した。
【0011】
【表1】 これによると、本考案による電熱線表面電力密度は従来仕様Aより20〜30 %低くなり、耐久寿命の長くなることが期待される。また、電熱線表面とシーズ との絶縁距離も0.2〜0.3mm長くなるので耐電圧性は高くなる、さらに作 業のばらつきによる余裕も大きくなり、不良品は少なくなる。 従来仕様Aの大きな直径の電熱用合金線は固くて、スパイラルコイルに加工し にくく、作業性が悪い。従来仕様Bの小さな直径の電熱用合金線を2本並列にス パイラルする場合、コイル間距離が一定でないと、2本の電熱線が接触する恐れ があり、取扱いが困難である。本考案による電熱用合金帯を用いれば厚さが薄い のでその方向にスパイラルすることは容易となり、コイル間ピッチを一様にでき る。
【0012】
本考案によれば、シーズヒータの電熱線として電熱用合金帯を用いたので、ス パイラルコイル作製の加工が容易であり、かつ電熱線とシーズとの絶縁距離も長 くなり、耐電圧不良や作業不良が少なくなる、また電熱線表面電力密度が低くな り、耐久寿命の長いシーズヒータを得ることができる。
【図1】 本考案のシーズヒータの一部の破断斜視図と
横断面図および縦断面図
横断面図および縦断面図
【図2】 従来仕様のシーズヒータの横断面図および縦
断面図
断面図
1 電熱線A 1’電熱線B 2 シーズ 3 充填材 4 コールドピン
Claims (1)
- 【請求項1】 電熱線として電熱用合金帯を用いたこと
を特徴とするシーズヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002105U JP3040731U (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | シーズヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002105U JP3040731U (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | シーズヒータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3040731U true JP3040731U (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=43175288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997002105U Expired - Lifetime JP3040731U (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | シーズヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040731U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020064760A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 日本発條株式会社 | ヒータ、およびステージ |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP1997002105U patent/JP3040731U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020064760A (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 日本発條株式会社 | ヒータ、およびステージ |
WO2020080094A1 (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 日本発條株式会社 | ヒータ、およびステージ |
JP7272777B2 (ja) | 2018-10-17 | 2023-05-12 | 日本発條株式会社 | ヒータ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3590010B2 (ja) | 管内周面加熱用誘導子 | |
JP4118300B2 (ja) | ねじった抵抗ワイヤを使用したオープンコイル電気抵抗ヒータ、およびその製造方法 | |
US2268680A (en) | Heat exchanger with wire heat conductors | |
US3178665A (en) | Electrical heating element | |
US6414281B1 (en) | Hot-toe multicell electric heater | |
JP3040731U (ja) | シーズヒータ | |
US3578952A (en) | Tubular electrical heating element with a segmented helical fin | |
JPH04272685A (ja) | シ−ズヒ−タ | |
EP0664662B1 (en) | Sheathed heater | |
CN206743575U (zh) | 一种高性能电加热管 | |
US20100237059A1 (en) | Resistive heating element for electrical heating | |
JP4041259B2 (ja) | ヒータの製造方法 | |
US4739155A (en) | Mineral insulated parallel-type heating cables | |
JP2004303648A (ja) | 面状ヒータ | |
JPS6313314B2 (ja) | ||
JPS6341753Y2 (ja) | ||
US2632834A (en) | Multiple heating element | |
JP3071435U (ja) | 偏平スパイラルヒータ(2) | |
JPH1050464A (ja) | 電気加熱ユニット | |
RU41511U1 (ru) | Электронагреватель трубчатый | |
CN201298935Y (zh) | 储水式电热水器及其电加热管 | |
KR20100119957A (ko) | 냉매가열장치 및 그의 제작방법 | |
JPH0636287U (ja) | 電気ヒータ | |
JP3675015B2 (ja) | 誘導加熱装置の製造方法 | |
CN2314295Y (zh) | 电磁波辐射式空气热交换器 |