JP3039812U - 物品収納棚 - Google Patents

物品収納棚

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JP3039812U
JP3039812U JP1997000161U JP16197U JP3039812U JP 3039812 U JP3039812 U JP 3039812U JP 1997000161 U JP1997000161 U JP 1997000161U JP 16197 U JP16197 U JP 16197U JP 3039812 U JP3039812 U JP 3039812U
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大 和 南
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株式会社大紅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット搬送機構を、簡単な構造でコストの
低減を図る。 【解決手段】 搬送台車130上のパレットを搬出する
ために、駆動ワイヤ180を介して搬送台車130に連
結された駆動台車150の移動を案内する第2ガイドレ
ール140を、断面くの字形でその突出部を互いに内側
に向けた一対のレールフレームにより構成し、駆動台車
150に第2のガイドレール140のくの字形断面に適
合する鼓形のガイドローラ152を設け、このガイドロ
ーラ152の上半分のテーパ部分で駆動台車150の垂
直方向の荷重を支えるとともに、鼓形の谷の部分で駆動
台車150の水平および垂直方向の移動を規制する。こ
れにより、1種類のガイドローラで2つの機能を持たす
ことができ、簡単な構成で低コストを実現することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パレット搬送用の搬送台車とその駆動台車とにより構成したパレッ ト搬送機構を備えたパレットラック等の物品収納棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、平成7年実用新案登録願第008003号において「物品収納 棚」について出願し、実用新案登録番号第3020342号を得た。その内容は 、一端を貨物入出端、他端を奥側端として設定された細長いラックベースと、記 ラックベース上の両側に長手方向に沿って設置され、複数の貨物積載用のパレッ トを移動可能に支持する複数のフリーローラからなる一対のフリーローラ群と、 前記一対のフリーローラ群の間においてパレットの支持レベルよりも下がった位 置に設置された第1のガイドレールおよび第2のガイドレールと、前記第1のガ イドレール上を走行可能に配置され、上面に前記パレットに接触係合可能な複数 のパレットフックを長手方向に所定の間隔を開けて突設されたパレット搬送用の 搬送台車と、常態のとき前記搬送台車を第1のガイドレール上の奥側に後退させ る引込付勢手段と、前記第2のガイドレール上を走行可能に配置され、この第2 のガイドレール上を前記貨物入出端を始点として奧側方向へ向けて走行する搬送 台車駆動用の駆動台車と、一端が前記搬送台車に、他端が前記駆動台車に連結さ れ、中間部分がラックベースの貨物入出端側に設置された折り返し中継部材に係 合されることにより、駆動台車の奧側方向への移動にともない搬送台車を貨物入 出端側へ向けて前進させる動力伝達部材と、搬送台車が貨物入出端側へ向けて前 進せしめられるとき、搬送台車またはパレットフックを水平状態に保ったまま上 昇させてパレットフックをフリーローラ上のパレットに接触係合させ、また搬送 台車が奧側へ向けて後退せしめられるとき、搬送台車またはパレットフックを水 平状態に保ったまま下降させてパレットフックをフリーローラ上のパレットから 係合離脱させる昇降手段とを備えた物品収納棚である。
【0003】 上記物品収納棚において、駆動台車は、一対のフリーローラ群の間隔に相当す る長さを有するフレームと、このフレームの両側において水平な回転軸を中心に 回転して、それぞれ断面L字形の第2のガイドレールの水平面上を走行する複数 の走行車輪と、これら走行車輪の上側位置において垂直な回転軸を中心に回転し て、第2のガイドレールの垂直面に当接して走行する複数のガイドローラとを備 えている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記物品収納棚における駆動台車では、走行車輪が駆動台車の 垂直方向の荷重を支えるとともに、ガイドローラが駆動台車の水平方向の移動を 規制するため、フォークリフトのフォークで駆動台車の作動面を押した時に、駆 動台車をスムーズに移動させることができるものの、種類の異なる複数の走行車 輪とガイドローラを必要とするため、コストが高くなるという課題があった。 本考案は、このような課題を解決するものであり、低コストでしかも駆動台車 をスムーズに移動させることのできる物品収納棚を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による物品収納棚は、第2のガイドレール を断面くの字形でその突出部を互いに内側に向けた一対のレールフレームにより 構成するとともに、駆動台車にそれぞれ第2のガイドレールのくの字形断面に適 合する鼓形のガイドローラを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
本考案は、上記構成により、鼓形のガイドローラの上半分のテーパー部分で駆 動台車の垂直方向の荷重を支えるとともに、鼓形のガイドローラの谷の部分で駆 動台車の水平および垂直方向の移動を規制するので、1種類のガイドローラで2 つの機能を持たすことができ、駆動台車をスムーズに移動させることができると ともに、構造が簡単になるのでコストを低減することができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案を適用した物品収納棚の一種であるパレットラックの第1の実施 例の全体構成を示す側面断面図、図2はこのパレットラックの平面図である。図 1において、100はラックベースであり、床の上に立てられた複数の支柱10 4と、この支柱104に取付け支持された複数のベースフレーム101とからな り、これらのベースフレーム101が、予め一端を貨物入出端102として、他 端を奥側端103として設定された細長い平面領域上にその幅方向に向けて並列 に配列されて構成されている。このラックベース100上には、貨物積載用のパ レットを転動可能に支持する一対のフリーローラ群110が設置されている。こ の一対のフリーローラ群110の間でそのパレットに対する支持レベルよりも下 がった位置に第1のガイドレール120が設置されて、このガイドレール120 上にパレット搬送用の搬送台車130が走行可能に配置されている。また、一対 のフリーローラ群110の貨物入出端102側には、断面くの字形の一対の第2 のガイドレール140が設置されて、この第2のガイドレール140上に搬送台 車駆動用の駆動台車150が走行可能に配置され、これら搬送台車130と駆動 台車150とによりパレット搬送機構が構成されている。以下、上記した各部に ついてさらに詳しく説明する。
【0008】 各フリーローラ群110は、2本一対のローラフレーム111の間に複数のフ リーローラ112を回転運動可能に配列して構成され、それぞれラックベース1 00上の両側に、その長手方向に沿って、すなわち貨物入出端102から奥側端 103に向けて設置されている。なお、このローラフレーム111は、ある程度 の高さを有し、各フリーローラ群110のパレットに対する支持レベルが、ラッ クベース100から所定の高さに設定されている。
【0009】 図3および図4はパレットラックの幅方向のほぼ中央位置に設置された第1の ガイドレール120および搬送台車130の構成を示している。これらの図のう ち、図3は第1のガイドレール120および搬送台車130の部分側面断面図、 図4は図3のX−X線に沿う正面断面図である。第1のガイドレール120は、 上面を開放された断面略U字形の細長いレールフレーム115からなり、その内 側面において最奥側の一定長さ部分に設定された後側低位置レール面124と、 この後側低位置レール面124の前端に連続し、奧側から貨物入出端側へ向けて 所定角度で上り傾斜している後側上り傾斜連絡面125と、後側上り傾斜連絡面 125の前端部(上端部分)に連続し、奧側から貨物入出端側へ向けてほぼ水平 に延びる後側高位置レール面126と、第1のガイドレール120の奧側端10 3の位置から貨物入出端102側方向へ一定距離だけ離れた中間部分の位置に設 定された前側低位置レール面121と、この前側低位置レール面121の前端に 連続し、奧側から貨物入出端側へ向けて所定角度で上り傾斜している前側上り傾 斜連絡面122と、前側上り傾斜連絡面122の前端部(上端部分)に連続し、 奧側から貨物入出端側へ向けてほぼ水平に延びる前側高位置レール面123とを 有している。
【0010】 この第1のガイドレール120は、ラックベース100上において両フリーロ ーラ群110の中間に敷設されている。ここで、各レール面121、123、1 24、126は、各フリーローラ群110のパレットに対する支持レベルよりも 所定寸法分だけ下がった位置に設定されている。前側上り傾斜連絡面122が前 側低位置レール面121に接続する点と後側上り傾斜連絡面125が後側低位置 レール面124に接続する点とは、第1のガイドレール120の長手方向に一定 距離だけ離間して(これを「前後離間ピッチ」という)設定されている。また前 側低位置レール面121と後側低位置レール面124とは、同じ高さ位置(すな わちレールフレーム115の底面)に設定されるとともに、前側高位置レール面 123と後側高位置レール面126もまた、同じ高さ位置に設定されている。さ らに前側上り傾斜連絡面122の傾斜角度と後側上り傾斜連絡面125の傾斜角 度とは、ほぼ同じ角度に設定されている。
【0011】 搬送台車130は、上面を開放された断面略U字形の細長いフレーム131と 、このフレーム131の両側の前後位置において、フレーム131の両側板間に 挿通された車軸136によって回転可能に連結された前側車輪132および後側 車輪134と、フレーム131の内部に配置され、フレーム131の両側板間に 挿通されたピン135によって回転運動可能に支持された複数のパレットフック 133と、フレーム131の開放上面に設置された蓋板137とからなる。
【0012】 フレーム131は、第1のガイドレール120のレールフレーム115のU字 溝空間内に充分に収容される大きさの断面構造を有し、所定の長さ寸法(例えば 第1のガイドレール120の全長の半分程度)を持ち、パレットフック133に 所定の高さが設定されている。
【0013】 前側車輪132と後側車輪134とは、前側上り傾斜連絡面122が前側低位 置レール面121に接続する点と、後側上り傾斜連絡面125が後側低位置レー ル面124に接続する点との間の前後離間ピッチとほぼ同じピッチ間隔をもって 搬送台車130に取り付けられている。またこの実施例において、前側車輪13 2および後側車輪134は、それぞれが片側2個ずつ合計4個取り付けられてい るが片側1個ずつ合計2個取り付けられていてもよい。
【0014】 以上説明した前側および後側の低位置レール面121、124と、前側および 後側の高位置レール面123、126と、前側および後側の上り傾斜連絡面12 2、125と、前側および後側の車輪132、134とにより昇降手段が構成さ れ、搬送台車130が貨物入出端102側へ向けて前進するとき、搬送台車13 0またはパレットフック133を水平状態に保ったまま上昇させて、パレットフ ック133をフリーローラ112上に載置されて貨物144を支持するパレット 141の底部に接触係合させ、また搬送台車130が奧側端103へ向けて後退 するとき、搬送台車130またはパレットフック133を水平状態に保ったまま 下降させて、パレットフック133をフリーローラ112上のパレット141の 底部から係合離脱させる。
【0015】 パレット141は、通常、木製の板材や角材を薄いボックス構造(高さ寸法が 数cm〜十数cm)に組み立てたものであり、前後方向には開口が形成されてい る。またその上面はテーブル状に形成され、その下面は複数の板材142を横方 向に架け渡すとともに、前後方向へは一定間隔を開けて配置して成る。したがっ て、下面の板材142と板材142との間には所定の大きさの隙間143が形成 されている。
【0016】 パレットフック133は、側板部分が台形に成形されたU字形構造部材から構 成され、その台形の上底(短い方の底辺)が前側、下底(長い方の底辺)が後側 になるようにフレーム131の中に納められるとともに、台形側面の中心よりも 上方へ偏位した位置にピン135が通されてフレーム131に枢着されている。 そしてパレットフック133をフレーム131に枢着した状態において、台形側 面の下側の斜辺がフレーム131の底面にほぼ線接触する形で当接するように設 定されている。このため、パレットフック133の上端近くに、図3中矢印S方 向に外力が加わった場合、このパレットフック133は、ピン135による枢着 点を中心に時計回り方向に回転しようとするが、台形側面の下側の斜辺がフレー ム131の底面に当接していることにより回転が拘束される。他方、パレットフ ック133の上端近くに、図3中矢印Sとは反対の方向に外力が加わった場合、 このパレットフック133は、ピン135による枢着点を中心に反時計回り方向 に回転しようとするが、この場合は回転を妨げるものは何もないので、パレット フック133は反時計回り方向に回転することができる。このパレットフック1 33は、フレーム131の比較的高い位置にピン結合されているから、その上端 部分はフレーム131の上縁よりも上方へ突出している。このため蓋板137に は開口138が形成され、この開口138からパレットフック133が上方へ突 出するようになっている。なお、蓋板137はフレーム131の上端のフランジ に溶接またはビス止めにより結合されている。このパレットフック133は、搬 送台車130の長手方向に一定の間隔を置いて複数個設けられている。
【0017】 そして、搬送台車130の高さ寸法は、搬送台車130が第1のガイドレール 120上の前側および後側の低位置レール面121、124上に在るときは、各 パレットフック133が一対のフリーローラ群110のパレット支持レベル(複 数のフリーローラ112の上端をつないだレベルに等しい)まで到達せず、しか も搬送台車130と前側および後側の高位置レール面123、126との高さ寸 法は、搬送台車130が第1のガイドレール120上の前側および後側の高位置 レール面123、126上に在るときは、各パレットフック133がフリーロー ラ群110のパレット支持レベルよりも上方へ突出してフリーローラ群110上 のパレット141に接触係合するような寸法に設定されている。すなわち、前側 低位置レール面121および後側低位置レール面124は、搬送台車130に各 パレットフック133が前記フリーローラ群110上のパレット141に対し下 方へ離間する引込位置をとらせ、しかも前側高位置レール面123および後側高 位置レール面126は、搬送台車130のパレットフック133が前記パレット 141に対し接触係合可能となる前進位置をとらせる。したがって、図3および 図4は搬送台車130が前側および後側の低位置レール面121、124上に引 き込まれて各パレットフック133が、前記フリーローラ群110上のパレット 141に対し下方へ離間する引込位置をとっている状態を示している。一方、図 6および図7は搬送台車130が、前側および後側の高位置レール面123、1 26上に乗り上げられて、各パレットフック133が前記フリーローラ群110 上のパレット141に対し接触係合可能となる前進位置をとっている状態を示し ている。
【0018】 一方、図5に示すように、一対の第2のガイドレール140は、それぞれ断面 くの字形でその突出部を互いに内側に向けた2本のレールフレームからなり、各 L字形レールフレーム140は、両フリーローラ群110の内側のローラフレー ム111aの内側に沿ってラックベース100上の貨物入出端102側の一定の 範囲に敷設されている。また駆動台車150は、頂板と底板をつなぐ前面を作動 面154としたフレーム151と、このフレーム151の両側にそれぞれ設けら れて、第2のガイドレール140のくの字形断面に適合する鼓形のガイドローラ 152とからなる。各ガイドローラ152は、図示されない上下の軸受けを介し て固定軸153に固定され、固定軸153はフレーム151の頂板と底板とに固 定されている。フレーム151の頂板は、フリーローラ群110のパレット支持 レベルに対して下方に配置されている。なお、ガイドローラ152の形状は、ガ イドレール140のくの字形断面に一致する必要は必ずしもなく、要はガイドロ ーラの上半分のテーパ部分で駆動台車150の荷重を受け、鼓形の谷の部分で駆 動台車150の少なくとも水平方向の移動規制を行えればよい。またガイドロー ラ152は、適当な距離をおいて片側2個ずつ合計4個設けられているが、片側 1個ずつ合計2個でもよい。
【0019】 図1および図2に戻って、搬送台車130とラックベース100との間には、 搬送台車130を第1のガイドレール120上の奥側に後退させる引込付勢手段 としてのばね160が介装され、搬送台車130は、ばね160の付勢力により 常態として前側および後側の低位置レール面121、124の上(すなわち、引 き込み位置)に引き込まれており、駆動台車150は、一対の第2のガイドレー ル140上の貨物入出端102側に配置されている。搬送台車130と駆動台車 150とは、一端が搬送台車130に連結され、他端が駆動台車150に連結さ れ、中間部分がラックベース100の貨物入出端102側に設置された折り返し 中継部材としてのプーリ170にUターン状に捲回して係合された動力伝達部材 、すなわち駆動ワイヤ180により連結されている。搬送台車130と駆動台車 150とをこのように連結することにより、駆動台車150を第2のガイドレー ル140上において奧側方向へ押進させると、搬送台車130を貨物入出端10 2側へ向けて前進させることができる。
【0020】 なお折り返し中継部材としては、上記プーリ170の他にスプロケットを用い ることができ、また動力伝達部材としては、上記駆動ワイヤ180の他にチェー ンを用いることができる。また、引込付勢手段としては、上記ばね160の他に カウンタウェイトを用いることができる。
【0021】 次に、この第1の実施例における搬送台車130と駆動台車150とによるパ レット搬送機構の動作に基づく貨物の搬入、搬出について説明する。常態におい て、搬送台車130がばね160の付勢力により第1のガイドレール120の奥 側に牽引され、前側および後側の車輪132、134がそれぞれ前側および後側 の低位置レール面121、124の上にあって待機停止されるとともに、この搬 送台車130の駆動ワイヤ180の手繰り込みにより駆動台車150は第2のガ イドレール140上貨物入出端102に停止されている。
【0022】 このパレットラックへ貨物144を搬入する場合、まず、フォークリフトの貨 物載置用のフォーク145で貨物を載せたパレット141を持ち上げてから、こ れを貨物入出端102からラックベース100両側の一対のフリーローラ群11 0上に乗せる。次いで、フォークで貨物144を押し、パレット141を両フリ ーローラ群110上でフリーローラ112を次々と転がしながら奥側へ押し込む 。このとき、搬送台車130は、第1のガイドレール120の前側および後側の 低位置レール面121、124上に停止しているから、各パレットフック133 は、フリーローラ112上のパレット141の下面から下方へ離間しており、パ レット141に干渉しない。そして、必要に応じて同様な搬入動作が繰り返し行 なわれ、各パレット141が相互に手前側のパレット141により押されて順次 奥側に押し込まれていく。
【0023】 次に、このパレットラックから貨物144を搬出する場合、まず、フォークリ フトの貨物載置用の一対のフォーク145で貨物入出端102から駆動台車15 0の作動面154を押して駆動台車150を第2のガイドレール140上の奥方 向に前進駆動させていく。このとき、駆動台車150は、両側のガイドローラ1 52が第2のガイドレール140に案内されているので、左右方向へ傾くことな く移動する。また仮に傾こうとしても、駆動台車150に設けた鼓形のガイドロ ーラ152が、くの字形断面の第2のガイドレール140に案内されるため軌道 修正が行なわれ、円滑に真直ぐに進む。これにより、この駆動台車150に駆動 ワイヤ180を介して連結されている搬送台車130が、第1のガイドレール1 20の前側および後側の低位置レール面121、124から貨物入出端102に 向けて前進駆動され(図1、図3および図4の状態)、且つ搬送台車130の前 側および後側の車輪132、134のそれぞれがほぼ同時に前側および後側の上 り傾斜連絡面122、125に到達して搬送台車130全体を水平に保ちつつ登 坂し、前側および後側の高位置レール面123、126に乗り上げる(図6、図 7および図8の状態)。
【0024】 この乗り上げたところで、搬送台車130の上面の各パレットフック133が パレット141の底部に接触係合する。このとき、パレットフック133は、図 6に示すようにその上端部がフリーローラ112の上端よりも上方へ突出してお り、さらに搬送台車130は、前側および後側の高位置レール面123、126 上を継続的に前進しているので、パレットフック133(図6では前方側に描か れたパレットフック)は、パレット141の底部後縁につき当たることになる。 なお、フリーローラ群110上のパレット141の位置によっては、パレットフ ック133は、パレット141の底部の隙間143内に入ってこの隙間143を 画成する前側の板材142の後縁につき当たる場合もある。
【0025】 また、パレット141の底部に接触係合したパレットフック133には、既に 図3を用いて説明したように同図中矢印S方向の外力が加わるが、フレーム13 1の底面に当接した台形斜辺がパレットフック133の時計回り方向の回転を拘 束するので、搬送台車130の前進運動は直接パレット141へ伝達される。し たがって、この状態から引き続き両方のフォーク145で駆動台車150を押し 込んでいくと、搬送台車130がさらに前後側の高位置レール面123、126 上を前進し、当該搬送台車130のパレットフック133に押進されて、パレッ ト141がフリーローラ群110上を前進して貨物144を貨物入出端102側 に移動させる。
【0026】 そして、パレット141が手前に送り出されたところで一旦フォーク145を 駆動台車150から外すと、フォーク145の駆動台車150に対する押圧が解 除され、搬送台車130はばね160の牽引により第1のガイドレール120上 を先とは逆向きに前側および後側の高位置レール面123、126を後退する。 この搬送台車130の後退運動の最中、先の前進運動中においてパレット141 の底部の隙間143内に入ったパレットフック133がもしあれば、このパレッ トフック133は、搬送台車130の後退運動によって隙間143の中を奧側へ 移動し、その上端後部は、パレット141の底部の隙間143の後側の板材14 2の前縁につき当たる。これにより、パレットフック133には、図3中矢印S とは反対方向の外力が加わるが、この場合はパレットフック133の反時計回り 方向の回転運動を拘束するものは何もないので、パレットフック133は、反時 計回り方向へ回転して前方に倒れてパレット141の底部に係合することなく後 退する。そして、前側および後側の車輪132、134が、それぞれ前側および 後側の上り傾斜連絡面122、125に差しかかると、搬送台車130は、水平 な姿勢を保ちつつ下降し、元の引込位置である前側および後側の低位置レール面 121、124まで後退駆動される。また同時に、この搬送台車130に対する 駆動ワイヤ180の手繰り込みにより駆動台車150が第2のガイドレール14 0上を元の貨物入出端102まで後退駆動される。最後に、前記手前に送り出さ れたパレット141と貨物144をフォークリフトで運び出す。そして、必要に 応じてこのような動作を繰り返すことにより、後続のパレットを同様に貨物入出 端側に送り出し、フォークリフトにより運び出すことができる。
【0027】 このように、上記第1の実施例によれば、第1のガイドレール120に、奥側 の搬送台車130の引込位置に搬送台車130の各パレットフック133がパレ ットに対して離間可能な低位置レール面121を設定するとともに、この低位置 レール面121に上り傾斜連絡面122を介して連続し、その貨物入出端102 側に搬送台車130のパレットフック133がパレットに対して接触係合可能な 高位置レール面123を設定して、貨物の搬入時は、搬送台車130を低位置レ ール面121に待機させることによりパレットフック133のパレットに対する 干渉を回避し、貨物の搬出時には、搬送台車130を高位置レール面123へ移 動させることによりパレットフック133がパレットに接触係合するようにして いるので、従来のように搬送台車にパレットフックを起伏する複雑な構造を採る のと異なり、搬送台車130上にパレットフック133を固定すればよく、全体 として構造が簡単で、コストの低減を図ることができる。
【0028】 なお、上記第1の実施例において、駆動台車150の操作をフォークリフトに よって行なう作動例を挙げて説明したが、格納される貨物144の大きさや重さ によって運び出しが楽に行なえるものである場合は、作業者が手作業により直接 駆動台車150を押進しても、充分にパレット141および貨物144の搬出を 行なうことができる。また、作業者の直接の手作業では少し無理な場合は、パレ ットラックの貨物入出端102に駆動台車150を操作する、或いは搬送台車1 30を直接操作するレバー機構、或いはハンドル機構といった手動操作装置を備 え付け、作業者がレバー操作、或いはハンドル操作などをすることによりパレッ ト141を搬出できるようにすることもできる。もちろんスイッチ操作によって 作動する駆動モータを取り付けることも可能である。このような態様は、とりわ けフォークリフト等の運搬車を自由に使うことのできる倉庫とは異なった比較狭 い物品収納空間、例えば図書館の書庫、各種公共施設の物品格納庫、金融機関の 金庫、或いは家庭の物置など各種の物品格納庫に適用することができる。
【0029】 図9はパレットラックの構成を変更した本考案の第2の実施例を示す平面図で ある。この実施例ではパレットラックを横方向に3基、並列に並べて一体化して いる。このように3基のパレットラックを並べていることにより支柱は左右の最 両側のみに設けられている。これにより物品収納空間の有効利用が図れるととも に全体的には支柱の数量を減らしてコストの低減を図ることができる。
【0030】 図10は本考案の第3の実施例を示す正面図である。これは、パレットラック の高い位置にあるフリーローラ群110上に載置されたパレット141および貨 物144の搬出を低い位置にある駆動台車によって行なえるようにしたものであ る。一般的にパレットラックは、正面からみると、図10に示すように第1段目 のラック161、第2段目のラック162、第3段目のラック163、第4段目 のラック164...というように多層階構造になっている。このためパレット ラックの上の階層になると、本考案のパレット搬送機構を設置しても、作業者の 手はもちろんフォークリフトのフォーク最上位置まで上げても届かないというこ とになる。また上の階層では、フォークリフトのフォークは届いても、駆動台車 150を押進させるに当たっての反作用が延伸したマストの上端部分に加わり梃 子の原理でフォークリフトが後方へ倒れる虞が生じる。
【0031】 このため本実施例では、充分に高い位置の階層のラック(図10の例では第3 段目のラック163)には、搬送台車130および駆動台車150のうち搬送台 車130のみを設置し、この搬送台車130と協働する駆動台車150は、第1 段目のラック161の下側に設置している。すなわち第1段目のラック161の 下側位置において、両側の支柱104間に支持フレーム166を架設し、この支 持フレーム166の上に第3のガイドレール(図には表れていない)を敷設し、 この第3のガイドレールの上に、第3段目のラック163に設けられた搬送台車 130を駆動する遠隔駆動台車155を設置することにより、第1の遠隔駆動操 作部176を構成している。なお図10中の符号168は、遠隔駆動台車155 の走行経路を画成する第2のガイドレール140と同様な側方ガイドである。
【0032】 遠隔駆動台車155の構造は駆動台車150の構造と同じである。よって走行 車輪152、作動面153等、駆動台車150の各部名称および符号は遠隔駆動 台車155においてもそのまま使用する。そして第3段目のラック163の貨物 入出端102には、ローラフレーム101上にプーリ支持台165を設置し、こ のプーリ支持台165に第1プーリ171を、第1プーリ171が水平面内で回 転するように(つまり回転軸が垂直方向へ延びている)取り付けている。一方、 支持フレーム166の貨物入出端102には、プーリ支持台167を設置し、こ のプーリ支持台167に第4プーリ174を、当該第1プーリ174が水平面内 で回転するように取り付けている。
【0033】 また、貨物入出端102近くの左右一対の支柱104のいずれかには、第3段 目のラック163のローラフレーム101とほぼ同じレベル位置に第2プーリ1 72、支持フレーム166とほぼ同じレベル位置に第3プーリ173をそれぞれ 取り付けている。そして、搬送台車130と遠隔駆動台車155との間には動力 伝達部材としての駆動ワイヤ175が連結され、この駆動ワイヤ175は、搬送 台車130から中継部材としての第1プーリ171、第2プーリ172、第3プ ーリ173、第4プーリ174に順次架け渡されて下方へ延びている。
【0034】 かかる構成により、フォークリフトのフォーク145で貨物入出端102から 第1段目のラック161の下側に設置された遠隔駆動台車155の作動面154 を押して遠隔駆動台車155を第3のガイドレール上奥方向に前進駆動させてい くと、遠隔駆動台車155は、側方ガイド168に案内されたガイドローラ15 2により円滑に真直ぐに進む。これにより、この遠隔駆動台車155に駆動ワイ ヤ175を介して連結されている搬送台車130が第1のガイドレール120の 前側および後側の低位置レール面121、124から貨物入出端102に向けて 前進駆動される。これ以降の動作は、上記第1の実施例における動作と同じであ り、搬送台車130が水平状態のままで前側および後側の高位置レール面123 、126に乗り上げて前進することによりパレット141を貨物入出端102側 へ送り出し、また搬送台車130が水平状態のままで前側および後側の高位置レ ール面123、126から下降して後退するときは、パレット141に係合する ことなく搬送台車130のみが後退して引込位置へ復帰する。また同時に、この 搬送台車130に対する駆動ワイヤ180の手繰り込みにより遠隔駆動台車15 5が第3のガイドレール上を元の貨物入出端102まで後退駆動される。最後に 第3段目のラック163において、前記手前に送り出されたパレット141と貨 物144をフォークリフトで運び出す。そして、必要に応じてこのような動作を 繰り返すことにより、後続のパレットを同様に貨物入出端側に送り出し、フォー クリフトにより運び出すのである。
【0035】 このように、上記第3の実施例によれば、特に高い階層のラックに格納された パレット141を下方位置に設置された遠隔駆動台車155を使って貨物入出端 102へ送り出しすることができるため、パレットラックが上方へ延びても高い 階層のラックの奧側に格納されたパレット141を楽に取り出すことができる。 なお、例えば図10中第4段目のラック164のようにさらに高いラックについ ても、先の第3段目のラック163の場合と同様にしてパレット搬送機構を装備 すればよい。この場合は、上記第1の遠隔駆動操作機構176よりもさらに下側 の位置に第2の遠隔駆動操作機構177を設け、ここに設置された別の遠隔駆動 台車を操作して、第4段目のラック164に格納されたパレット141を取り出 せるようにする。
【0036】 そして遠隔駆動操作機構176、177の数量が多くなったときは、それぞれ に対応するレベル位置の支柱104にどのラックの遠隔駆動操作機構であるかを ラベル等で表示しておけば便利であるし、操作ミスも少なくなる。なお、遠隔駆 動操作機構176、177の設置場所は、第1段目のラック161の下側のみに 限定されるものでなく、操作に都合のよい場所であれば何処にでも設置すること ができる。例えば、幾つかの隔駆動操作機構は第1段目のラック161の下側に 設置し、残りの隔駆動操作機構は第1段目のラック161の上部隙間、第2段目 のラック162のすぐ下側に設置するというように工夫してもよい。各ラックの 高さ寸法に比較してパレット141および貨物144の高さ寸法が小さいときは 、このような改変が可能である。
【0037】 なお上記第1乃至第3の実施例として挙げたパレット搬送機構とは構成の異な る他のパレット搬送機構を実現することもできる。その一例としては、第1のガ イドレール120を左右両側、すなわち対になったローラフレーム111の内側 に配置して、この対になった第1のガイドレール上で一対の搬送台車130が前 進、後退運動できるようにする。そして両方の搬送台車にわたって矩形状または 円形状(楕円形状も含む)の板材から成るテーブル部材を載置し、このテーブル 部材の上面には凹凸をつけておく。このような構成にすることにより、パレット のみならず段ボールやプラスチック、木、或いはその他の材料で作製された箱が 貨物144として直接フリーローラ群110の上に載せられた場合でも、搬送台 車またはテーブル部材を昇降させることにより、上記箱を順次送り出して搬出す ることができる。
【0038】 また上記第1乃至第3の実施例では、第1のガイドレール120に、低位置レ ール面121、124、上り傾斜連絡面122、125、および高位置レール面 123、126をそれぞれ前側および後側の関係に設け、搬送台車の全体が低位 置レール面121、124から高位置レール面123、126へ乗り上げ、また 逆に下降するようにしているが、これとは異なり、搬送台車は平坦なガイドレー ル上を走行するだけであり、この搬送台車にパレットフック133の部分を昇降 させる装置を設けてもよい。このようなパレットフック昇降装置としては、梃子 によって作動するリンク機構を使ったもの等、種々の機構が考えられる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、パレットフックをパレットに接触係合 させて第1のガイドレール上を走行する搬送台車、および第2のガイドレール上 を走行して搬送台車を駆動する駆動台車を用いたパレット搬送機構を備えた物品 収納棚において、搬送台車がパレット搬出方向である貨物入出端側へ向けて前進 させられるとき、搬送台車またはパレットフックを水平状態に保ったまま上昇さ せてパレットフックをフリーローラ上のパレットに接触係合させ、また搬送台車 が奧側へ向けて後退させられるとき、搬送台車またはパレットフックを水平状態 に保ったまま下降させてパレットフックをフリーローラ上のパレットの底部から 係合離脱させる昇降手段とを備えているので、搬送台車と駆動台車とによるパレ ット搬送機構を簡単な構造で実現することができ、全体としてコストの低減を図 ることができる。
【0040】 また、パレットをフリーローラ群の上で送り移動させるために搬送台車または パレットフックのアップ・ダウン動作を利用するので、倉庫などの格納室内で物 品収納棚を先入れ先出し方式にレイアウトした場合でも、或いは先入れ後出し方 式にレイアウトした場合でも、どちらでも本考案のパレット搬送機構を採用する ことができ汎用性に優れている。
【0041】 さらに、駆動台車の移動を案内する第2ガイドレールを、断面くの字形でその 突出部を互いに内側に向けた一対のレールフレームにより構成し、駆動台車に第 2のガイドレールのくの字形断面に適合する鼓形のガイドローラを設け、鼓形ガ イドローラの上半分のテーパ部分で駆動台車の垂直方向の荷重を支えるとともに 、鼓形のガイドローラの谷の部分で駆動台車の水平および垂直方向の移動を規制 することができるので、1種類のガイドローラで2つの機能を持たすことができ 、駆動台車をスムーズに移動させることができるとともに、構造が簡単で低コス トの物品収納棚を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例における物品収納棚とし
てのパレットラックの構成を示す側面断面図であり、搬
送台車が引込位置に復帰しているときの状態を示す。
【図2】上記実施例のパレットラックの構成を示す平面
図である。
【図3】上記実施例において、図1に示すような搬送台
車が引込位置に復帰しているときの状態を拡大して示す
部分側面断面図である。
【図4】上記実施例において、図1に示すような搬送台
車が引込位置に復帰しているときの状態を示す図3中X
−X線に沿う正面断面図である。
【図5】上記実施例において、第2のガイドレールおよ
びその上を走行する駆動台車を拡大して示す一部破断平
面図(a)とその断面正面図(b)である。
【図6】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を拡大して示す部
分側面断面図である。
【図7】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を示す図6中Y−
Y線における正面断面図である。
【図8】上記実施例において、搬送台車がパレット送り
出し位置まで前進しているときの状態を示す側面断面図
である。
【図9】本考案の第2の実施例におけるパレットラック
の構成を示す平面図である。
【図10】本考案の第3の実施例におけるパレットラッ
クの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
100 ラックベース 101 ベースフレーム 102 貨物入出端 103 奥側端 110 一対のフリーローラ群 111 ローラフレーム 112 フリーローラ 120 第1のガイドレール 121、124 低位置レール面 122、125 上り傾斜の連絡面 123、126 高位置レール面 130 搬送台車 131 フレーム 132、134 車輪 133 パレットフック 140 第2のガイドレール 145 フォーク 150 駆動台車 151 フレーム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を貨物入出端、他端を奥側端として
    設定された細長いラックベースと、 前記ラックベース上の両側に長手方向に沿って設置さ
    れ、複数の貨物積載用のパレットを移動可能に支持する
    複数のフリーローラからなる一対のフリーローラ群と、 前記一対のフリーローラ群の間においてパレットの支持
    レベルよりも下がった位置に設置された第1のガイドレ
    ールおよび第2のガイドレールと、 前記第1のガイドレール上を走行可能に配置され、上面
    に前記パレットに接触係合可能な複数のパレットフック
    を長手方向に所定の間隔を開けて突設されたパレット搬
    送用の搬送台車と、 常態のとき前記搬送台車を第1のガイドレール上の奥側
    に後退させる引込付勢手段と、 前記第2のガイドレー
    ル上を走行可能に配置され、この第2のガイドレール上
    を前記貨物入出端を始点として奧側方向へ向けて走行す
    る搬送台車駆動用の駆動台車と、 一端が前記搬送台車に、他端が前記駆動台車に連結さ
    れ、中間部分がラックベースの貨物入出端側に設置され
    た折り返し中継部材に係合されることにより、駆動台車
    の奧側方向への移動にともない搬送台車を貨物入出端側
    へ向けて前進させる動力伝達部材と、 搬送台車が貨物入出端側へ向けて前進させられるとき、
    搬送台車またはパレットフックを水平状態に保ったまま
    上昇させてパレットフックをフリーローラ上のパレット
    に接触係合させ、搬送台車が奧側へ向けて後退させられ
    るとき、搬送台車またはパレットフックを水平状態に保
    ったまま下降させてパレットフックをフリーローラ上の
    パレットから係合離脱させる昇降手段とを備えた物品収
    納棚において、 前記第2のガイドレールが、断面くの字形でその突出部
    を互いに内側に向けた一対のレールフレームからなり、
    前記駆動台車が、前記第2のガイドレールのくの字形断
    面に適合する鼓形のガイドローラを備えたことを特徴と
    する物品収納棚。
  2. 【請求項2】 昇降手段は、第1のガイドレールの最奧
    部分の位置とこの最奧部分の位置から貨物入出端側方向
    へ一定距離だけ離れた中間部分の位置とに設定され、前
    記搬送台車に各パレットフックが前記フリーローラ上の
    パレットに対し下方へ離間する引込位置をとらせる前側
    低位置レール面および後側低位置レール面と、 これら前側低位置レール面および後側低位置レール面の
    それぞれの前端部に連続し、奧側から貨物入出端側へ向
    けて上り傾斜している前側上り傾斜連絡面および後側上
    り傾斜連絡面と、 これら前側上り傾斜連絡面および後側上り傾斜連絡面の
    それぞれの前端部に連続してほぼ水平に延び、前記搬送
    台車のパレットフックが前記パレットに対し接触係合可
    能な前側高位置レール面および後側高位置レール面と、 前記第1のガイドレールの前側低位置レール面および後
    側低位置レール面、並びに前側上り傾斜連絡面および後
    側上り傾斜連絡面の離間ピッチとほぼ同じピッチ間隔を
    もって搬送台車に取り付けられ、前記第1のガイドレー
    ルに沿って転動する前側車輪および後側車輪とから構成
    され、 駆動台車を第2のガイドレール上の貨物入出端からその
    奧方向へ押進することにより、搬送台車は奧側の引込位
    置から第1のガイドレールの前側低位置レール面および
    後側低位置レール面上を前進駆動され、且つ搬送台車の
    前側車輪および後側車輪のそれぞれがほぼ同時に前側上
    り傾斜連絡面および後側上り傾斜連絡面に到達して搬送
    台車を水平に保ちつつ登坂し前側高位置レール面および
    後側高位置レール面に乗り上げ、この乗り上げたところ
    で搬送台車の上面の各パレットフックがパレットに接触
    係合することを特徴とする請求項1記載の物品収納棚。
  3. 【請求項3】 パレット収容ラック部は多層階にわたっ
    て構成され、1つの階層のラック部には第1のガイドレ
    ールとこの上を走行する搬送台車が設けられる一方、当
    該1つの階層のラック部とは離間した位置に前記搬送台
    車に作動連結される遠隔駆動台車およびこの遠隔駆動台
    車が走行するガイドレールが設けられ、遠隔駆動台車に
    よって搬送台車を駆動するようにしたことを特徴とする
    請求項1または2記載の物品収納棚。
  4. 【請求項4】 複数の対になったフリーローラ群が側方
    に並列に設置され、これらの複数の対になったフリーロ
    ーラ群は、両最外側に立設された支柱間に架設されたロ
    ーラフレームに支持されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の物品収納棚。
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