JP3039396U

JP3039396U - 装飾具付き筆記具

Info

Publication number: JP3039396U
Application number: JP1997000051U
Authority: JP
Inventors: 正憲三ケ尻
Original assignee: 株式会社郵便出版社
Priority date: 1997-01-09
Filing date: 1997-01-09
Publication date: 1997-07-15
Anticipated expiration: 2003-01-09

Abstract

(57)【要約】【課題】複数の筆記具の中でも簡単に区別できかつ取り
出しやすく、複雑な図形等でも容易かつ確実に描ける大
きさの平面部分を確保でき、この平面部分に描いた図形
等が筆記の際に隠れるのを防止できる装飾具付き筆記具
を提供すること。【解決手段】筆記具２の基端部に平板状の面状部２１
を有する装飾具３を設けて装飾具付き筆記具１を構成す
る。これにより、他の筆記具とともにまとめて収納して
も簡単に区別することができるうえに、面状部２１を摘
んで容易に取り出すことができる。また、面状部２１の
表面に十分な大きさの平面部分を確保できるから、複雑
な図形や文字等でも面状部２１の表面に確実に描くこと
ができるうえに、面状部２１に描いた図形等は筆記の際
にも隠れることがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、装飾具付き筆記具に関する。

【０００２】

【背景技術】

ボールペンやシャープペンシル等の筆記具は、筒状のペン本体にペン軸や芯等を内蔵したものであり、ペン本体の先端から突出するペン軸等を紙に押し当てて筆記できるようになっている。このような筆記具は、略同形状の鉛筆等とともにペン立てやトレイに収納される。一方、ボールペン等の筆記具は比較的安価に製造できるため、宣伝に利用されることがある。この場合、筆記具の周面には宣伝用の図形や文字等が描かれることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、複数の筆記具をペン立て等にまとめて収納しておくと、筆記具の種類を区別しにくいという問題があった。また、複数の筆記具が密集した状態で収納されている場合には、その中から所望の筆記具を取り出すことが困難であった。さらに、筆記具は握れる程度の太さに形成されるものであるため、周面積が小さいうえに、その周面において十分な大きさの平面部分を確保できないことから、筆記具の周面に複雑な図形や文字等を描くのは困難であった。また、筆記具の周面に宣伝用の図形等を描いても、筆記の際には図形等が手で隠れてしまうので、十分な宣伝効果が得られないおそれがあった。

【０００４】本考案の目的は、複数の筆記具の中でも簡単に区別できかつ取り出しやすく、複雑な図形等でも容易かつ確実に描ける大きさの平面部分を確保でき、この平面部分に描いた図形等が筆記の際に隠れるのを防止できる装飾具付き筆記具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の装飾具付き筆記具は、筆記具の基端部に、平板状の面状部を有する装飾具が設けられていることを特徴とする。本考案においては、筆記具に装飾具が設けられているため、他の筆記具とは異なった形状となるので、他の筆記具とともにまとめて収納しても簡単に区別することができる。また、装飾具は平板状の面状部を有しているので、他の筆記具とともに密集した状態で収納しても、面状部を摘んで容易に取り出すことができる。さらに、装飾具は筆記具の基端部に設けられているため、装飾具付き筆記具をペン立て等に立てた状態で収納した場合には、他の筆記具と比較して顕著に取り出しやすくなる。

【０００６】さらに、装飾具の面状部は平板状に形成されているので、面状部の表面に十分な大きさの平面部分を確保できるようになり、複雑な図形や文字等でも面状部の表面に簡単かつ確実に描くことができる。また、図形や文字等は面状部の両面に描くことができるから、図形等が宣伝用の場合には、優れた宣伝効果が期待できる。そして、装飾具は筆記具の基端部に設けられているため、面状部に描いた図形等は、筆記の際にも隠れることなく露出したままにされるから、図形等が宣伝用のものである場合には優れた宣伝効果が得られる。

【０００７】前述した装飾具は、接着等により筆記具と一体化されていてもよいが、装飾具は、筆記具の基端部に着脱自在に装着される取付部を有することが望ましい。このようにすると、装飾具を複数の筆記具に対して選択的に取り付けることが可能となり、使用頻度の高い筆記具に取り付けるようにすることで、装飾具を有効利用できる。また、装飾具は、その面状部を摘んで付け外しできるので、筆記具に対して容易に着脱できる。

【０００８】また、取付部は筆記具の基端部に挿入されるものであってもよいが、取付部は筆記具の基端部に被さるキャップ状に形成されていることが望ましい。このようにすれば、筆記具に装飾具を装着するための特別な構造を設ける必要がなくなり、既存の筆記具を用いて簡単に形成できる。

【０００９】さらに、筆記具は、筒状のペン本体およびこのペン本体に内蔵されたペン軸を備えたボールペンであり、ペン本体の基端部は装飾具の取付部内に嵌入され、ペン軸の基端部は取付部に着脱自在に係止されていることが望ましい。このようにすると、装飾具とペン軸とを一体化できるため、装飾具をペン本体から着脱することにより、ペン軸をペン本体から着脱できるから、簡単にペン軸を交換できる。

【００１０】前述した装飾具の取付部はペン本体の基端部に螺合されていることが望ましい。このようにすれば、装飾具およびペン本体の接合強度を高めることができる。また、装飾具の取付部は、面状部を摘んで回転させることによりペン本体の基端部に簡単に螺合させることができるので、装飾具を簡単に着脱できる。

【００１１】そして、装飾具の面状部の表面における筆記具の長手方向と直交する方向の幅は、筆記具の直径よりも大きいことが望ましい。これによると、視認性を一層高めることができるうえに、装飾具が筆記具から突出するようになるので、複数の筆記具の中からでも一層簡単に取り出すことができる。また、面状部の幅と筆記具の直径との差により筆記具が転がらなくなるので、机上等からの落下を防止できる。

【００１２】そして、筆記具は、筒状のペン本体およびこのペン本体に内蔵されたペン軸を備えたボールペンであり、装飾具の面状部の表面におけるペン本体の長手方向と直交する方向の幅は、ペン本体の直径よりも大きく形成され、装飾具は、ペン本体の基端部に着脱自在に装着されるキャップ状の取付部を有し、この取付部は前記ペン本体の基端部に螺合され、ペン軸の基端部は取付部に着脱自在に係止されていることが望ましい。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１には、本実施形態の装飾具付き筆記具１が示されている。この装飾具付き筆記具１は、筆記具である既存のボールペン２と、このボールペン２の基端部に設けられた装飾具３とを含んで構成されている。ボールペン２は、筒状のペン本体１１と、このペン本体１１に内蔵されかつ先端がペン本体１１の先端から突出されたペン軸１２と、ペン本体１１の先端部に着脱自在にはめ込まれたペンキャップ１３とを備えている。ペン本体１１の中間部分にはゴム製の滑り止め１４が設けられ、筆記の際に手が滑らないようになっている。

【００１４】装飾具３は、プラスチック或いはゴム等からなり、平板状の面状部２１と、ペン本体１１の基端部に着脱自在に装着される取付部２２とを含んで一体成形されている。面状部２１は、両側に突出部２１Ａを有して略円板状に形成され、この面状部２１の表面におけるペン本体１１の長手方向と直交する方向の幅は、ペン本体１１の直径よりも大きくされている。この面状部２１の両面（片面のみ図示）には宣伝用の図形が描かれている。

【００１５】取付部２２は、図２にも示すように、ペン本体１１の基端部に被さるキャップ状に形成され、ペン本体１１の基端部はこの取付部２２内に嵌入されている。取付部２２の内側側面には雌ねじ２３が設けられ、取付部２２は、ペン本体１１の基端部に設けられた雄ねじ部１５に螺合されている。なお、この雄ねじ部１５は、既存のペン本体１１に元から設けられているものであり、装飾具３を取り付けるために特別に設けたものではない。また、取付部２２はその内側の最奥部に筒状の立上部２４を備え、この立上部２４内にはペン軸１２の基端部が着脱自在に嵌入されている。

【００１６】このように構成された本実施形態では、次のような手順でペン軸１２を交換する。先ず、装飾具３の面状部２１を摘んで回転させ、装飾具３をペン本体１１から取り外す。すると、取付部２２の立上部２４に係止されたペン軸１２が装飾具３とともにペン本体１１から引き抜かれる。この後、ペン軸１２を取付部２２の立上部２４から引き抜き、新しいペン軸１２の基端部を立上部２４内に挿入して新しいペン軸１２を装飾具３と一体化させる。そして、装飾具３の面状部２１を摘んでペン軸１２をペン本体１１の基端側から挿入し、そのまま面状部２１を回転させて取付部２２をペン本体１１の雄ねじ部１５に螺合させる。

【００１７】このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。すなわち、ボールペン２に装飾具３が設けられているため、他の筆記具とは異なった形状となるので、他の筆記具とともにまとめて収納しても簡単に区別することができる。また、装飾具３は平板状の面状部２１を有しているので、装飾具付き筆記具１を他の筆記具とともに密集した状態で収納しても、面状部２１を摘んで容易に取り出すことができる。さらに、装飾具３はボールペン２の基端部に設けられているため、装飾具付き筆記具１をペン立て等に立てた状態で収納した場合には、他の筆記具と比較して顕著に取り出しやすくなる。

【００１８】さらに、装飾具３の面状部２１は平板状に形成されているので、面状部２１の表面に十分な大きさの平面部分を確保できるようになり、複雑な図形や文字等でも面状部２１の表面に簡単かつ確実に描くことができる。また、宣伝用の図形を面状部２１の両面に描いたため、優れた宣伝効果が期待できる。そして、装飾具３はボールペン２の基端部に設けられているため、面状部２１に描いた図形は、筆記の際にも隠れることなく露出したままにされるから、優れた宣伝効果が得られる。

【００１９】また、装飾具３は、ボールペン２の基端部に着脱自在に装着される取付部２２を有するため、装飾具３を複数の筆記具に対して選択的に取り付けることが可能となり、使用頻度の高い筆記具に取り付けるようにすることで、装飾具３を有効利用できる。また、装飾具３は、その面状部２１を摘んで付け外しできるので、ペン本体１１に対して容易に着脱できる。

【００２０】また、取付部２２はペン本体１１の基端部に被さるキャップ状に形成されているため、ペン本体１１に装飾具３を装着するための特別な構造を設ける必要がなくなり、既存のボールペン２を用いて簡単に形成できる。

【００２１】さらに、ペン本体１１の基端部は装飾具３の取付部２２内に嵌入され、ペン軸１２の基端部は取付部２２に着脱自在に係止されているので、装飾具３とペン軸１２とを一体化できるため、装飾具３をペン本体１１から着脱することにより、ペン軸１２をペン本体１１に着脱できるから、簡単にペン軸１２を交換できる。

【００２２】そして、装飾具３の取付部２２はペン本体１１の基端部に螺合されているので、装飾具３およびペン本体１１の接合強度を高めることができる。また、取付部２２は、面状部２１を摘んで回転させることによりペン本体１１の基端部に簡単に螺合させることができるので、装飾具３を簡単に着脱できる。

【００２３】そして、装飾具３の面状部２１の表面におけるペン本体１１の長手方向と直交する方向の幅は、ペン本体１１の直径よりも大きいので、視認性を一層高めることができるうえに、装飾具３がボールペン２から突出するようになるので、複数の筆記具の中からでも一層簡単に取り出すことができる。また、面状部２１の幅とペン本体１１の直径との差によりペン本体１１が転がらなくなるので、机上等からの落下を防止できる。

【００２４】なお、本考案は前記各実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本考案に含まれる。前記実施形態では筆記具をボールペン２としたが、このボールペンの種類は限定されず、例えば、ボールペン２をノック式のボールペンとしてもよく、或いは、螺旋回転式のボールペンとしてもよい。さらには、筆記具として、シャープペンシル、或いは、鉛筆、または、万年筆等を用いてもよく、具体的な筆記具の種類は、実施にあたって適宜選択すればよい。

【００２５】前記実施形態の装飾具３の取付部２２はペン本体１１の基端部に螺合されていたが、取付部２２の雌ねじ部２３を省略して取付部２２をペン本体１１の基端部にはめ込むようにしてもよい。さらに、前記実施形態の装飾具３の取付部２２にはペン軸１２が着脱自在に係止されていたが、取付部２２の立上部２４を省略して、取付部２２内にペン軸１２の基端部を収納するようにしてもよい。

【００２６】

【考案の効果】

以上に述べたように、本考案によれば、筆記具に装飾具が設けられているため、他の筆記具とともにまとめて収納しても簡単に区別することができる。また、装飾具は平板状の面状部を有しているので、他の筆記具とともに密集した状態で収納しても、面状部を摘んで容易に取り出すことができる。さらに、装飾具は筆記具の基端部に設けられているため、装飾具付き筆記具をペン立て等に立てた状態で収納した場合には、他の筆記具と比較して顕著に取り出しやすくなる。

【００２７】さらに、装飾具の面状部は平板状に形成されているので、面状部の表面に十分な大きさの平面部分を確保できるようになり、複雑な図形や文字等でも面状部の表面に簡単かつ確実に描くことができる。また、図形や文字等は面状部の両面に描くことができるから、図形等が宣伝用の場合には、優れた宣伝効果が期待できる。そして、装飾具は筆記具の基端部に設けられているため、面状部に描いた図形等は、筆記の際にも隠れることなく露出したままにされるから、図形等が宣伝用のものである場合には優れた宣伝効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す斜視図。

【図２】前記実施形態の装飾具付き筆記具を一部分解し
た状態を示す断面図。

【符号の説明】

１装飾具付き筆記具２ボールペン（筆記具）３装飾具１１ペン本体１２ペン軸２１面状部２２取付部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筆記具の基端部に、平板状の面状部を有
する装飾具が設けられていることを特徴とする装飾具付
き筆記具。
【請求項２】請求項１に記載した装飾具付き筆記具に
おいて、前記装飾具は、前記筆記具の基端部に着脱自在
に装着される取付部を有することを特徴とする装飾具付
き筆記具。
【請求項３】請求項２に記載した装飾具付き筆記具に
おいて、前記取付部は前記筆記具の基端部に被さるキャ
ップ状に形成されていることを特徴とする装飾具付き筆
記具。
【請求項４】請求項３に記載した装飾具付き筆記具に
おいて、前記筆記具は、筒状のペン本体およびこのペン
本体に内蔵されたペン軸を備えたボールペンであり、前
記ペン本体の基端部は前記装飾具の取付部内に嵌入さ
れ、前記ペン軸の基端部は前記取付部に着脱自在に係止
されていることを特徴とする装飾具付き筆記具。
【請求項５】請求項４に記載した装飾具付き筆記具に
おいて、前記装飾具の取付部は前記ペン本体の基端部に
螺合されていることを特徴とする装飾具付き筆記具。
【請求項６】請求項１から請求項５までのいずれかに
記載した装飾具付き筆記具において、前記装飾具の面状
部の表面における前記筆記具の長手方向と直交する方向
の幅は、前記筆記具の直径よりも大きいことを特徴とす
る装飾具付き筆記具。
【請求項７】請求項１に記載した装飾具付き筆記具に
おいて、前記筆記具は、筒状のペン本体およびこのペン
本体に内蔵されたペン軸を備えたボールペンであり、前記装飾具の面状部の表面における前記ペン本体の長手
方向と直交する方向の幅は、前記ペン本体の直径よりも
大きく形成され、前記装飾具は、前記ペン本体の基端部に着脱自在に装着
されるキャップ状の取付部を有し、この取付部は前記ペン本体の基端部に螺合され、前記ペン軸の基端部は前記取付部に着脱自在に係止され
ていることを特徴とする装飾具付き筆記具。