JP3038759B2 - 画像データ符号化装置 - Google Patents

画像データ符号化装置

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JP3038759B2
JP3038759B2 JP2044848A JP4484890A JP3038759B2 JP 3038759 B2 JP3038759 B2 JP 3038759B2 JP 2044848 A JP2044848 A JP 2044848A JP 4484890 A JP4484890 A JP 4484890A JP 3038759 B2 JP3038759 B2 JP 3038759B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第10図〜第12図) D発明が解決しようとする課題(第11図) E課題を解決するための手段(第1図) F作用(第1図) G実施例 (G1)画像情報伝送システムの全体構成(第1図〜第
5図) (G2)量子化ステツプサイズ決定処理(第1図、第6
図、第7図、第8図及び第9図) (G3)他の実施例 H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明は画像データ符号化装置に関し、特に映像信号
を高能率符号化して画像データに変換処理する場合に適
用して好適なものである。
B発明の概要 入力画像データを符号化したとき符号化データとして
どの程度のデータ量になるかを表す評価データを求め、
この評価データを用いて入力画像データに対する量子化
ステツプを決めるようにする。
C従来の技術 従来、テレビ電話システム、会議電話システムにおい
て、動画映像でなる映像信号をフレーム内符号化データ
及びフレーム間符号化データに高能率符号化することに
より、伝送容量に比較的厳しい制限がある伝送路を通じ
て動画映像信号を伝送する映像信号伝送システムが提案
されている(特開昭63−1183号公報)。
すなわち、例えば第10図(A)に示すように、時点t
=t1、t2、t3……において動画を構成する各画像PC1、P
C2、PC3……を伝送しようとする場合、映像信号には時
間の経過に従つて自己相関が大きい特徴がある点を利用
して伝送処理すべき画像データを圧縮処理することによ
り伝送効率を高めるような処理をするもので、フレーム
内符号化処理は画像PC1、PC2、PC3……を例えば画素デ
ータを所定の基準値と比較して差分を求めるような圧縮
処理を実行し、かくして各画像PC1、PC2、PC3……につ
いて同一フレーム内における画素データ間の自己相関を
利用して圧縮されたデータ量の画像データを伝送する。
またフレーム間符号化処理は、第10図(B)に示すよ
うに、順次隣合う画像PC1及びPC2、PC2及びPC3……間の
画素データの差分でなる画像データPC12、PC23……を求
め、これを時点t=t1における初期画像PC1についてフ
レーム内符号化処理された画像データと共に伝送する。
かくして画像PC1、PC2、PC3……をそのすべての画像
データを伝送する場合と比較して格段的にデータ量が少
ないデイジタルデータに高能率符号化して伝送路に送出
することができる。
かかる映像信号の符号化処理は、第11図に示す構成の
画像データ発生装置1において実行される。
画像データ発生装置1は入力映像信号VDを前処理回路
2において処理することにより片フイールド落し処理及
び片フイールドライン間引き処理等の処理をした後、輝
度信号及びクロマ信号を16画素(水平方向に)×16画素
(垂直方向に)分のデータでなる伝送単位ブロツク(こ
れをマクロブロツクと呼ぶ)データS11に変換して画像
データ符号化回路3に供給する。
画像データ符号化回路3は予測符号化回路4において
形成される予測現フレームデータS12を受けてマクロブ
ロツクデータS11との差分を求めることによつてフレー
ム間符号化データを発生し(これをフレーム間符号化モ
ードと呼ぶ)、又はマクロブロツクデータS11と基準値
データとの差分を求めることによりフレーム内符号化デ
ータを形成してこれを差分データS13として変換符号化
回路5に供給する。
変換符号化回路5はデイスクリートコサイン変換回路
で構成され、差分データS13を直交変換することによつ
て高能率符号化してなる変換符号化データS14を量子化
回路6に与えることにより量子化画像データS15を送出
させる。
かくして量子化回路6から得られる量子化画像データ
S15は可変長符号化回路を含んでなる再変換符号化回路
7において再度高能率符号化処理された後、伝送画像デ
ータS16として伝送バツフアメモリ8に供給される。
これに加えて量子化画像データS15は予測符号化回路
4において逆量子化、逆変換符号化処理されることより
差分データに復号化された後予測前フレームデータを差
分データによつて修正演算することにより新たな予測前
フレームデータを保存すると共に、マクロブロツクデー
タS11に基づいて形成される動き検出データによつて予
測符号化回路4に保存されている予測前フレームデータ
を動き補償することにより予測現フレームデータを形成
して画像データ符号化回路3に供給できるようになさ
れ、これにより現在伝送しようとするフレーム(すなわ
ち現フレーム)のマクロブロツクデータS11と予測現フ
レームデータS12との差分を差分データS13として得るよ
うになされている。
第11図の構成において、第10図について上述した動画
像を伝送する場合、先ず第10図(A)の時点t1において
画像PC1の画像データがマクロブロツクデータS11として
与えられたとき、画像データ符号化回路3はフレーム内
符号化モードになつてこれをフレーム内符号化処理され
た差分データS13として変換符号化回路5に供給し、こ
れにより量子化回路6、再変換符号化回路7を介して伝
送バツフアメモリ8に伝送画像データS16を供給する。
これと共に、量子化回路6の出力端に得られる量子化
画像データS15が予測符号化回路4において予測符号化
処理されることにより、伝送バツフアメモリ8に送出さ
れた伝送画像データS16を表す予測前フレームデータが
前フレームメモリに保持され、続いて時点t2において画
像PC2を表すマクロブロツクデータS11が画像データ符号
化回路3に供給されたとき、予測現フレームデータS12
に動き補償されて画像データ符号化回路3に供給され
る。
かくして時点t=t2において画像データ符号化回路3
はフレーム間符号化処理された差分データS13を変換符
号化回路5に供給し、これにより当該フレーム間の画像
の変化を表す差分データが伝送画像データS16として伝
送バツフアメモリ8に供給されると共に、その量子化画
像データS15が予測符号化回路4に供給されることによ
り予測符号化回路4において予測前フレームデータが形
成、保存される。
以下同様の動作が繰り返されることにより、画像デー
タ符号化回路3がフレーム間符号化処理を実行している
間、前フレームと現フレームとの間の画像の変化を表す
差分データだけが伝送バツフアメモリ8に順次送出され
ることになる。
伝送バツフアメモリ8はこのようにして送出されて来
る伝送画像データS16を溜めておき、伝送路9の伝送容
量によつて決まる所定のデータ伝送速度で、溜めた伝送
画像データS16を順次伝送データDTRANSとして引き出し
て伝送路9に伝送して行く。
これと同時に伝送バツフアメモリ8は残留しているデ
ータ量を検出して当該残留データ量に応じて変化する残
量データS17を量子化回路6にフイードバツクして残量
データS17に応じて量子化ステツプサイズを制御するこ
とにより、伝送画像データS16として発生されるデータ
量を調整することにより伝送バツフアメモリ8内に適正
な残量(オーバーフロー又はアンダーフローを生じさせ
ないようなデータ量)のデータを維持できるようになさ
れている。
因に伝送バツフアメモリ8のデータ残量が許容上限に
まで増量して来たとき、残量データS17によつて量子化
回路6の量子化ステツプSTPS(第12図)のステツプサイ
ズを大きくすることにより、量子化回路6において粗い
量子化を実行させることにより伝送画像データS16のデ
ータ量を低下させる。
これとは逆に伝送バツフアメモリ8のデータ残量が許
容下限値まで減量して来たとき、残量データS17は量子
化回路6の量子化ステツプSTPSのステツプサイズを小さ
い値になるように制御し、これにより量子化回路6にお
いて細かい量子化を実行させるようにすることにより伝
送画像データS16のデータ発生量を増大させる。
D発明が解決しようとする課題 このように従来の画像データ発生装置1は、伝送デー
タDTRANSのデータ伝送速度が伝送路4の伝送容量に基づ
いて制限されている伝送条件に整合させながら有意画像
情報を伝送する手段として、発生した画像データを伝送
バツフアメモリ3に溜め込むことにより伝送路4が常時
伝送容量分の画像データを引き出すことができるように
なされているが、伝送バツフアメモリのデータ残量をオ
ーバーフロー又はアンダーフローさせないような適正な
値に維持するためには、量子化によつて発生する画像デ
ータのデータ量を適正化することが望ましい。
本発明は以上の点考慮してなされたもので、画像デー
タの変化が小さくなつたときにはこれに適応するように
量子化ステツプサイズを縮小して行くことにより、量子
化ステツプサイズを画像データの変化に適応するような
値に収束させることができるようにしたものである。
E課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため本発明においては、入力画
像データを符号化した画像データとして伝送媒体43を介
して復号化装置21に伝送する画像データ符号化装置21に
おいて、入力画像データを符号化したとき符号化データ
としてどの程度のデータ量になるかを表す評価データMB
Pを演算する演算手段30と、指定された量子化ステツプS
TPSに基づいて、入力画像データを量子化する量子化手
段37と、量子化手段37によつて量子化された量子化画像
データを符号化する符号化手段38と、符号化手段38によ
つて符号化された符号化画像データを伝送媒体43を介し
て復号化装置21に伝送するために、符号化画像データを
一時的に記憶するバツフア手段32と、評価データMBPと
バツフア手段32のバツフア残量とに基づいて、評価デー
タMBPが入力画像データを符号化する際に所定のスレシ
ヨルド値以下のデータ量になることを表しているとき、
量子化手段37に対して前のフレーム画像データについて
の量子化ステツプSTPSを所定の比率で小さくして指定す
る制御手段36とを設けるようにする。
F作用 入力画像データを符号化したとき符号化データとして
どの程度のデータ量になるかを表す評価データMBPを求
め、この評価データMBPが所定のスレシヨルド値以下の
データ量になることを表しているとき、前のフレームの
画像データについての量子化ステツプを所定の比率で小
さくして指定するようにしたことにより、バツフア手段
32に対して常に適正なデータ量の符号化画像データを供
給することができる。
G実施例 以下図面について、本発明をテレビ電話に適用した場
合の実施例を詳述する。
(G1)画像情報伝送システムの全体構成 第1図及び第2図において画像情報伝送システム21は
エンコーダ21A及びデコーダ21Bによつて構成され、エン
コーダ21Aは、入力映像信号VDINを入力回路部22におい
て前処理した後、アナログ/デイジタル変換回路23にお
いて16×16画素分の画素データでなる伝送単位ブロツク
データ、すなわちマクロブロツクMBの画素データでなる
入力画像データS21を画素データ処理系SYM1に送り込む
と共に、当該画素データ処理系SYM1の各処理段において
マクロブロツクMBを単位として画素データが処理される
タイミングにおいて当該処理されるデータに対応する処
理情報データがヘツダデータ処理系SYM2を介して順次伝
送されて行くようになされ、かくして画素データ及びヘ
ツダデータがそれぞれ画素データ処理系SYM1及びヘツダ
データ処理系SYM2においてパイプライン方式によつて処
理されて行く。
この実施例の場合、入力画像データS21として順次送
出されて来るマクロブロツクデータは、第3図に示すよ
うな手法でフレーム画像データFRMから抽出される。
先ず1枚のフレーム画像データFRMは第3図(A)に
示すように2個(水平方向に)×6個(垂直方向に)の
ブロツクグループGOBに分割され、各ブロツクグループG
OBが第3図(B)に示すように11個(水平方向に)×3
個(垂直方向に)のマクロブロツクMBを含むようになさ
れ、各マクロブロツクMBは第3図(C)に示すように16
×16画素分の輝度信号データY00〜Y11(それぞれ8×8
画素分の輝度信号データでなる)及び輝度信号データY
00〜Y11の全画素データに対応する色信号データでなる
色信号データCb及びCrを含んでなる。
かくしてマクロブロツクMBごとに送出される入力画像
データS21は動き補償回路25に与えられ、動き補償回路2
5はヘツダデータ処理系SYM2に対して設けられている動
き補償制御ユニツト26から与えられる動き検出制御信号
S22に応動して予測前フレームメモリ27の予測前フレー
ムデータS23と入力画像データS21とを比較して動きベク
トルデータMVD(x)及びMVD(y)を検出して動き補償
制御ユニツト26に第1のヘツダデータHD1(第4図)の
データとして供給すると共に、動き補償回路本体25Aに
おいて予測前フレームデータS23に対して動きベクトル
データMVD(x)及びMVD(y)分の動き補償をすること
により予測現フレームデータS24を形成して現在処理し
ようとしている入力画像データS21でなる現フレームデ
ータS25と共に画像データ符号化回路28に供給する。
ここで動き補償制御ユニツト26は、第4図に示すよう
に、第1のヘツダデータHD1として現在処理しているマ
クロブロツクごとに、フレーム画像データFRMの伝送順
序を表す伝送フレーム番号データTR Counterと、そのブ
ロツクグループGOB(第3図(A))を表すブロツクグ
ループ番号データGOB addressと、そのうちのマクロブ
ロツクMBを表すマクロブロツク番号データMB addressと
を付加することによつて順次画素データ処理系SYM1の各
処理段に伝送されて行くマクロブロツクMBを表示するよ
うになされていると共に、当該処理対象マクロブロツク
MBの処理ないし処理形式を表すフラグデータFLAGSと、
当該マクロブロツクMBの動きベクトルデータMVD(x)
及びMVD(y)と、その評価値を表す差分データΣ|A−B
|と形成する。
フラグデータFLAGSは第5図に示すように、最大限1
ワード(16ビツト)分のフラグをもち得るようになさ
れ、第0ビツトには、当該処理対象マクロブロツクMBに
ついて動き補償モードで処理すべきか否かを表す動き補
償制御フラグMC on/offがセツトされる。
またフラグデータFLAGSの第1ビツトには、当該処理
対象マクロブロツクMBをフレーム間符号化モードで処理
すべきであるか又はフレーム内符号化モードで処理すべ
きであるかを表すフレーム間/フレーム内フラグInter/
Intraがセツトされる。
またフラグデータFLAGSの第2ビツトには、動き補償
回路25のループフイルタ25Bを使用するか否かを表すフ
イルタフラグFilter on/offが設定される。
またフラグデータFLAGSの第3ビツトには、当該処理
対象マクロブロツクに含まれるブロツクデータY00〜Cr
(第3図(C))を伝送すべきであるか否かを表す送信
フラグCoded/Not−codedを設定できるようになされてい
る。
またフラグデータFLAGSの第4ビツトには、当該処理
対象マクロブロツクMBを駒落しするか否かを表す駒落し
フラグDrop frame flagを設定し得るようになされてい
る。
またフラグデータFLAGSの第5ビツトには、当該処理
対象マクロブロツクMBを強制リフレツシユするか否かを
表す強制リフレツシユフラグRefresh on/offを設定でき
るようになされている。
またフラグデータFLAGSの第6ビツトには、マクロブ
ロツクパワー評価フラグMBP appreciateを設定できるよ
うになされている。
また差分データΣ|A−B|は、現フレームデータS25の
現在処理しようとするマクロブロツクデータAと、予測
前フレームデータS23の検出用動きベクトルによつて補
償されたマクロブロツクデータBとの差分のうちの最小
値を表し、これにより検出された動きベクトルの評価を
なし得るようになされている。
画像データ符号化回路28はフレーム内符号化モードの
とき動き補償回路25から与えられる現フレームデータS2
5をそのまま差分データS26として変換符号化回路29に供
給し、これに対してフレーム間符号化モードのとき現フ
レームデータS25の画素データと予測現フレームデータS
24の画素データとの差分でなる差分データS26を変換符
号化回路29に供給する。
ヘツダデータ処理系SYM2には画像データ符号化回路28
に対応するようにフレーム間/フレーム内符号化制御ユ
ニツト30が設けられ、動き補償制御ユニツト26から供給
されるヘツダデータHD1及び画像データ符号化回路28か
ら供給される演算データS31に基づいて、画像データ符
号化回路28の符号化モードを指定するためのフレーム間
/フレーム内フラグInter/Intra(第5図)及び動き補
償回路25のループフイルタ25Bの動作を制御するための
フイルタフラグFilter on/off(第5図)とを得るのに
必要なデータを演算して第2のヘツダデータHD2として
フイルタ制御ユニツト31に送出する。
第2のヘツダデータHD2は、第4図に示すように、ヘ
ツダデータHD1を構成する伝送フレーム番号データTR Co
unter〜差分データΣ|A−B|をそのまま引き継ぐと共
に、フイルタ制御ユニツト31においてフレーム間/フレ
ーム内符号化モード切換信号S33及びフイルタオン/オ
フ信号S34を形成するために必要なパワーデータΣ
(A)(L)及びΣ(A)(H)、Σ(A−B)
(L)及びΣ(A−B)(H)、Σ(A−FB)
(L)及びΣ(A−FB)(H)、Σ(A)をフレー
ム間/フレーム内符号化制御ユニツト30において付加さ
れるようになされている。
ここで、パワーデータΣ(A)(L)及びΣ(A)
(H)は現フレームデータS25のマクロブロツク画素
データAの2乗和の下位ビツト及び上位ビツトを表し、
パワーデータΣ(A−B)(L)及びΣ(A−B)
(H)は現フレームデータS25のマクロブロツク画素デ
ータAとループフイルタ25Bを介さずに形成された予測
現フレームデータS24のマクロブロツク画素データBと
の差分A−Bの2乗和の下位ビツト及び上位ビツトを表
し、パワーデータΣ(A−FB)(L)及びΣ(A−F
B)(H)は現フレームデータS25のマクロブロツク画
素データAとループフイルタ25Bを介して形成された予
測現フレームデータS24のマクロブロツク画素データFB
との差分A−FBの2乗和の下位ビツト及び上位ビツトを
表し、パワーデータΣ(A)は現フレームデータS25の
マクロブロツク画素データAの和を表す。これらのパワ
ーデータは、それぞれ処理するデータの大きさを評価す
るためにデータ量をパワー値として表現したもの(2乗
和は符号に無関係な値として求めた)で、入力画像デー
タを符号化したとき、符号化データとしてどの程度のデ
ータ量になるかを表す評価データとして用いられる。
フイルタ制御ユニツト31は、フレーム間/フレーム内
符号化制御ユニツト30から渡された第2のヘツダデータ
HD2と、伝送バツフアメモリ32から供給される残量デー
タS32とに基づいて、画像データ符号化回路28に対して
フレーム間/フレーム内符号化モード切換信号S33を送
出すると共に、ループフイルタ25Bに対してフイルタオ
ン/オフ信号S34を送出すると共に、当該フイルタオン
/オフ信号S34の内容を表すフイルタフラグFilter on/o
ffを第2のヘツダデータHD2に付加して第3のヘツダデ
ータHD3としてスレシヨルド制御ユニツト35に渡す。
ここでフイルタ制御ユニツト31は第1に、フレーム間
符号化処理をした場合の伝送データ量の方がフレーム内
符号化処理をした場合の伝送データ量より大きくなつた
とき画像データ符号化回路28をフレーム内符号化モード
に制御する。
またフイルタ制御ユニツト31は第2に、フレーム間符
号化モードで処理をしている状態においてループフイル
タ25Bにおける処理を受けた予測現フレームデータS24よ
り当該処理を受けない予測現フレームデータS24の方が
差分値が小さい場合には、フイルタオン/オフ信号S34
によつてフイルタリング動作をさせないようにループフ
イルタ25Bを制御する。
またフイルタ制御ユニツト31は第3に、強制リフレツ
シユモードになつたとき、フレーム間/フレーム内符号
化モード切換信号S33によつて画像データ符号化回路28
をフレーム内符号化モードに切り換える。
さらにフイルタ制御ユニツト31は第4に、伝送バツフ
アメモリ32から供給される残量データS32に基づいて伝
送バツフアメモリ32がオーバーフローするおそれがある
状態になつたとき、これを検出して駒落し処理をすべき
ことを命令するフラグを含んでなる第3のヘツダデータ
HD3をスレシヨルド制御ユニツト35に送出する。
かくして画像データ符号化回路28は現フレームデータ
S25と予測現フレームデータS24との差分が最も小さくな
るようなモードで符号化してなる差分データS26を変換
符号化回路29に供給する。
第3のヘツダデータHD3は、第4図に示すように、ヘ
ツダデータHD2から伝送フレーム番号データTR Counter
〜動きベクトルデータMVD(x)及びMVD(y)を引き継
ぐと共に、フイルタ制御ユニツト31においてブロツクデ
ータY00〜Crに対応する6ビツト分のフイルタフラグFil
ter on/offを付加される。
変換符号化回路29はデイスクリートコサイン変換回路
でなり、デイスクリートコサイン変換後の係数値を6個
のブロツクY00、Y01、Y10、Y11、Cb、Crごとにジグザグ
スキヤンしてなる変換符号化データS35として伝送ブロ
ツク設定回路34に送出する。
伝送ブロツク設定回路34は変換符号化データS35とし
て送出されて来る6個のブロツクデータY00〜Cr(第3
図(C))について、それぞれ先頭の係数データからn
個までの2乗和を演算して当該演算結果をパワー検出デ
ータS36としてスレシヨルド制御ユニツト35に渡す。
このときスレシヨルド制御ユニツト35は各ブロツクデ
ータY00〜Crごとにパワー検出データS36を所定のスレシ
ヨルドと比較し、パワー検出データS36が当該スレシヨ
ルドより小さいとき当該ブロツクデータの伝送を許容せ
ず、これに対して大きいとき許容することを表す6ビツ
ト分の伝送可否データCBPNを形成してこれをフイルタ制
御ユニツト31から渡された第3のヘツダデータHD3に付
加して第4のヘツダデータHD4として量子化制御ユニツ
ト36に渡すと共に、伝送ブロツク設定回路34から対応す
るブロツクデータY00〜Crを量子化回路37に送信ブロツ
クパターン化データS37として送出させる。
ここで第4のヘツダデータHD4は第4図に示すよう
に、ヘツダデータHD3の伝送フレーム番号データTR Coun
ter〜フイルタフラグFilter on/offをそのまま引き継ぐ
と共に、スレシヨルド制御ユニツト35においてブロツク
Y00〜Crに対応して発生する6ビツト分の送信可否フラ
グCBPNが付加される。
量子化制御ユニツト36はスレシヨルド制御ユニツト35
から渡された第4のヘツダデータHD4と、伝送バツフア
メモリ32から送出される残量データS32とに基づいて第
6図に示す量子化ステツプサイズ決定処理ルーチンRT0
を実行することにより量子化ステツプサイズ制御信号S3
8を量子化回路37に与え、これにより量子化回路37をマ
クロブロツクMBに含まれるデータに適応した量子化ステ
ツプサイズで量子化処理させ、その結果量子化回路37の
出力端に得られる量子化画像データS39を可変長符号化
回路38に供給させる。
これと共に量子化制御ユニツト36は、第4図に示すよ
うに、第5のヘツダデータHD5として、ヘツダデータHD4
に基づいてブロツクデータY00〜Cr(第3図(C))に
それぞれ対応するフラグデータFLAGS及び動きベクトル
データMVD(x)及びMVD(y)に分離してこれを直列に
配列させたデータを形成して可変長符号化回路38及び逆
量子化回路40に渡す。
ここで、ヘツダデータHD5は、第4図に示すように、
ヘツダデータHD4のうち伝送フレーム番号データTR Coun
ter〜マクロブロツク番号データMB addressをそのまま
引き継ぐと共に、量子化制御ユニツト36において量子化
サイズデータQNTと、ブロツクデータY00〜Crに対するフ
ラグデータFLAGS、動きベクトルデータMVD(x)及びMV
D(y)を付加する。
可変長符号化回路38はヘツダデータHD5及び量子化画
像データS39を可変長符号化処理して伝送画像データS40
を形成し、これを伝送バツフアメモリ32に供給する。
可変長符号化回路38はブロツクデータY00〜Crを可変
長符号化する際に、対応するフラグデータFLAGSに基づ
いて「駒落し」、又は「送信不可」が指定されていると
き、当該ブロツクデータを伝送画像データS40として送
出させずに捨てるような処理をする。
伝送バツフアメモリ32は伝送画像データS40を溜め込
んで行くと共に、これを所定の伝送速度で読み出してマ
ルチプレクサ41において音声データ発生装置42から送出
される伝送音声データS41と合成して伝送路43に送出す
る。
逆量子化回路40は量子化回路37から送出される量子化
画像データS39をヘツダデータHD5に基づいて逆量子化し
た後、当該逆量子化データS42を逆変換符号化回路43に
供給することにより逆変換符号化データS43に変換させ
た後デコーダ回路44に供給させ、かくして伝送画像デー
タS40として送出された画像情報を表す符号化差分デー
タS44を予測前フレームメモリ27に供給させる。
このとき予測前フレームメモリ27は、符号化差分デー
タS44を用いてそれまで保存していた予測前フレームデ
ータを修正演算して新たな予測前フレームデータとして
保存する。
かくして第1図の構成のエンコーダ21Aによれば、ヘ
ツダデータ処理系SYM2から供給されるヘツダ情報に基づ
いて画素データ処理系SYM1において画素データがマクロ
ブロツク単位でパイプライン処理されて行くのに対し
て、これと同期するようにヘツダデータ処理系SYM2にお
いてヘツダデータを受け渡して行くようにすることによ
り、ヘツダデータ処理系SYM2の各処理段において必要に
応じてヘツダデータを付加又は削除することにより画素
データを必要に応じて適応処理できる。
デコーダ21Bは第2図に示すように、伝送路43を介し
てエンコーダ21Aから伝送されて来る伝送データをデマ
ルチプレクサ51を介して伝送バツフアメモリ52に受ける
と共に、伝送音声データS51を音声データ受信装置53に
受ける。
伝送バツフアメモリ52に受けた画像データは可変長逆
変換回路54において受信画像データS52及びヘツダデー
タHD11に分離され、逆量子化回路55において逆量子化デ
ータS53に逆量子化された後逆変換符号化回路56におい
てデイスクリート逆変換処理されて逆変換符号化データ
S54に逆変換される。
この逆変換符号化データS54は逆量子化回路55におい
て形成されたヘツダデータHD12と共にデコーダ回路57に
与えられ、符号化差分データS55としてフレームメモリ5
8に蓄積される。
かくしてフレームメモリ58には符号化差分データS55
に基づいて伝送されて来た画像データが復号化され、当
該復号化画像データS56がデイジタル/アナログ変換回
路59においてアナログ信号に変換された後出力回路部60
を介して出力映像信号VDOUTとして送出される。
(G2)量子化ステツプサイズ決定処理 量子化制御ユニツト36は第6図に示す量子化ステツプ
サイズ決定処理ルーチンRT0をマクロブロツクMBごとに
実行することによつて現在処理しようとしているマクロ
ブロツクMBがもつ画像データの形式(これをマクロブロ
ツクタイプと呼ぶ)に適応するような量子化ステツプサ
イズQNTを選定して量子化ステツプサイズ制御信号S38と
して量子化回路37に供給することにより、マクロブロツ
クタイプによつては生ずるおそれがある画質の乱れを生
じさせないように量子化回路37を制御する。
この実施例の場合量子化回路37は第7図に示すよう
に、量子化ステツプサイズQNTとして上限値QNT=31から
下限値QNT=1までの段階を可変できるようになされ、
量子化制御ユニツト36は伝送バツフアメモリ32のデータ
残量Bufferが量子化ステツプサイズQNTの可変制御範囲
に相当する値、すなわち量子化サイズ可制御範囲QCRの
範囲に入るような適正の値になるように量子化ステツプ
サイズQNTの値をマクロブロツクタイプMacro Block Typ
eに応じて適応制御する。
(G2−1)データ残量が過大の場合の処理 すなわち量子化制御ユニツト36は第6図の量子化ステ
ツプサイズ決定処理ルーチンRT0に入ると、ステツプSP1
において伝送バツフアメモリ32の残量データBufferがマ
ージンMargineと量子化サイズ可制御範囲QCRとの和より
大きいか否かの判断をする。
ここで肯定結果が得られると、このことは伝送バツフ
アメモリ32のデータ残量Bufferが上限値を超えているこ
とを意味し、このとき量子化制御ユニツト36はステツプ
SP2に移つて量子化ステツプサイズQNTを最大値、すなわ
ちQNT=31に設定するような量子化ステツプサイズ制御
信号S38を量子化回路37に供給した後、ステツプSP3に移
つて現在設定した量子化ステツプサイズQNTを前フレー
ム量子化ステツプサイズPQNTとして保存する。
かくして量子化制御ユニツト36は当該量子化ステツプ
サイズ決定処理ルーチンRT0をステツプSP4において終了
し、これにより量子化回路37において最も粗い量子化ス
テツプサイズで変換符号化データS35の量子化を実行す
る。
この結果量子化回路37から発生される量子化画像デー
タS39のデータ量は最も小さい値に制御されることによ
り、伝送バツフアメモリ32のデータ残量Bufferは低下し
て行く。
この動作はステツプSP1において肯定結果が得られる
間繰り返し実行され、その結果やがて伝送バツフアメモ
リ32の残量データがマージンMargine及び量子化サイズ
可制御範囲QCRの和QCR+Margineより小さい値になる。
(G2−2)フレーム内符号化モードにおける処理 このような状態になると、量子化制御ユニツト36はス
テツプSP1において否定結果が得られることによりステ
ツプSP5に移り、マクロブロツクタイプMacro Block Typ
eがフレーム内符号化ブロツクであり、かつ強制リフレ
ツシユブロツクではないブロツクnot refresh blockで
あるか否かの判断をする。
ここでマクロブロツクタイプMacro Block Typeは、第
8図に示すように、スレシヨルド制御ユニツト35から量
子化制御ユニツト36に渡されるヘツダデータHD4に含ま
れるフラグデータFLAGSの第2ビツト、第1ビツト、第
0ビツトによつて表されており、これらのビツトが「01
0」のときマクロブロツクタイプはフレーム内符号化型I
ntraであり、「000」のときフレーム間符号化型Interで
あり、「001」のときフイルタ不使用動き補償型MC−not
filteredであり、「101」のときフイルタ使用動き補償
型MC−filteredになる。
そこでステツプSP5において肯定結果が得られたと
き、このことはフラグデータFLAGSの第2、第1、第0
ビツトが「000」であり、かつ第4ビツトの強制リフレ
ツシユフラグrefreshが論理「0」の状態にあることを
表している。
ところでこのような状態は、マクロブロツクタイプが
フイルタ内符号化を必要とする程前フレームに対する現
フレームの変化が激しいことを意味しており、しかも現
在は強制リフレツシユモードが指定されていないような
条件下にあることを意味している。
このような条件下にあるとき量子化回路37において細
かい量子化ステツプサイズで量子化をすれば量子化回路
37から発生される量子化画像データS39のデータ量が極
く大きい値になり、結局バツフアメモリ32にオーバーフ
ローが生ずるおそれが近づいていると言つて良い。
このとき量子化制御ユニツト36はステツプSP6に移つ
て量子化ステツプサイズQNTを上限値QNT=31に設定し、
これにより量子化回路37から発生する量子化データS39
のデータ量を抑制するような処理を実行し、その結果伝
送バツフアメモリ32がオーバーフローする状態の発生を
未然に回避させる。
これに対してステツプSP5において否定結果が得られ
たとき、このことは処理対象マクロブロツクのタイプが
フレーム内符号化型Intraではないこと、又はフレーム
内符号化型Intraであつても強制リフレツシユの結果生
じたものであることを表しており、このとき量子化制御
ユニツト36はステツプSP6の処理をせずにこれをジヤン
プする。
(G2−3)強制リフレツシユモードにおける処理 次に量子化制御ユニツト36はステツプSP7において処
理対象マクロブロツクのタイプが強制リフレツシユ型re
fresh blockであるか否かの判断をする。
ここで肯定結果が得られると、このことは強制リフレ
ツシユをすべきことが指定されたことを表しており、こ
のとき量子化制御ユニツト36はステツプSP8に移つて量
子化ステツプサイズQNTとして前フレームの量子化処理
の際に用いられた前フレーム量子化ステツプサイズPQNT
を設定し、これにより強制リフレツシユ処理を実行すべ
きことが指定されたときには前フレームと同じ量子化ス
テツプサイズで量子化を実行するようにする。
このようにすれば、強制リフレツシユ処理を実行する
際に、当該強制リフレツシユ処理をした際にこれが実用
上目障りにならないように画質を変化させないようにす
ることができる。
因に強制リフレツシユは所定の周期でしかも画像の内
容とは無関係に実行されるので、画像の内容には変化が
ないにもかかわらず前フレームと比較して量子化ステツ
プサイズの値が変化すると当該変化が目障りになる場合
が多い。
これに対して強制リフレツシユが指定されたとき量子
化ステツプサイズの値を変更しないようにすれば、当該
リフレツシユの際に目障りな画像の変化を生じさせない
ようにできる。
なお量子化ステツプサイズの値として同じ値を選定す
ることに代えて少し小さい値を選定するようにしても上
述の場合と同様の効果を得ることができる。
因に画像の変化がない状態において強制リフレツシユ
が指定されたとき、量子化ステツプサイズを大きくすれ
ば、このことは復元画像の画質を劣化させることになる
のに対して、量子化ステツプサイズを少し小さくすれ
ば、復元画像の画質を少し改善できることにより実用上
人の目には画像の変化として感じさせないようにし得
る。
これに対してステツプSP7において否定結果が得られ
ると、このことは現在強制リフレツシユの指定がされて
いないことを表しており、このとき量子化制御ユニツト
36はステツプSP8おける処理をせずにこれをジヤンプす
る。
(G2−4)差分データのパワーが大きい場合の処理 次に量子化制御ユニツト36はステツプSP9においてマ
クロブロツクタイプがフレーム間符号化型Interであり
かつマクロブロツクパワーMBPが所定のスレシヨルド値T
hresholdより大きいか否かの判断をする。
ここで、マクロブロツクパワーMBPは、 によつて定義され、かくしてステツプSP9において肯定
結果が得られると、このことは当該マクロブロツクMBの
画像データ、すなわち差分データのマクロブロツクパワ
ーMBPが大きいために、ある程度粗い量子化ステツプサ
イズで量子化して伝送しても復元画像の画質が極端に劣
化するような影響は生じない状態にあることを意味す
る。
そこで量子化制御ユニツト36はこのような条件を満足
するマクロブロツクが変換符号化回路29においてデイス
クリートコサイン変換されたときには、これをステツプ
SP9において確認してステツプSP10に移つて量子化ステ
ツプサイズQNTを最も粗い値、すなわち上限値31に設定
する。
これに対してマクロブロツクパワーMBPがそれ程大き
くないマクロブロツクの変換符号化データS35が送出さ
れた場合には、量子化制御ユニツト36はステツプSP10の
処理をしないようにこれをジヤンプする。
ところで、(1)式によつて表されるマクロブロツク
パワーMBPは、変換符号化回路29におけるデイスクリー
トコサイン変換処理の結果得られるデイスクリートコサ
イン変換係数Coeff(i)に基づいて各マクロブロツク
の重みを演算しようとするもので、当該デイスクリート
コサイン変換係数の重みはデイスクリートコサイン変換
することによつて得られた伝送信号の強さを表してお
り、従つてマクロブロツクパワーMBPが大きいことは信
号伝送手段としての伝送信号の強さが大きいから、これ
を若干圧縮して伝送しても受信側において外来雑音に影
響されることなく伝送情報を正しく再現できることを表
している。
そこでこのような場合量子化制御ユニツト36は量子化
ステツプサイズQNTを大きい値に変更することにより量
子化回路37において発生される量子化データS39のデー
タ量を圧縮することにより伝送路43への負担を軽減する
ようにする。
因に変換符号化回路29を構成するデイスクリートコサ
イン変換回路は次式、 によつてデイスクリートコサイン変換を実行すると共
に、逆変換符号化回路56を形成するデイスクリートコサ
イン逆変換回路は次式、 によつてデイスクリートコサイン逆変換を実行する。こ
こでx、yはマクロブロツクにおける画素の座標(左上
隅の座標(0、0)とする)、u、vはデイスクリート
コサイン変換時の係数の座標を表す。
またu、v=0のとき、 になり、その他の場合には、 C(u)C(v)=1 ……(5) のようになる。
(2)式及び(3)式の変換は実際上、Xをマクロブ
ロツク内の画像データ行列、Cをデイスクリートコサイ
ン変換時の変換行列とした場合、変換符号化回路29にお
いては先ず、画像データ行列Xを水平変換することによ
り変換画像データ行列XC-1を得た後、次に再度垂直変換
処理をすることにより変換画像データ行列C(X)C-1
を得る。
かくして得られる変換画像データ行列C(X)C
-1は、第9図に示すように、係数Coeff(1)、C
oeff(2)、Coeff(3)……Coeff(64)が8×8行列
でなる変換係数行列として表すことができ、当該変換係
数行列の各係数Coeff(i)(i=1〜64)を時間の経
過に従つて変換行列の中からi=1、2、3……64の順
序でスキヤンをしながら読み出して行く。
かくして1マクロブロツク分の画像データは変換行列
を構成する変換係数Coeff(i)(i=1〜64)に変換
され、これが時間直列的に配列された伝送データとして
量子化回路37に供給されることになる。
かくして量子化回路37に供給される変換係数データ列
Coeff(1)、Coeff(2)……Coeff(64)は、伝送し
ようとする情報を表していると共に、伝送しようとする
信号の強さをも表しており、従つて(1)式によつて表
されているように、変換係数データ列Coeff(i)(i
=1、2……64)に含まれるi=1〜nまでの変換係数
データの2乗は、伝送しようとする信号の強さを水平方
向及び垂直方向の影響が等しくなるように累積加算した
値となり、結局(1)式はこれをマクロブロツクパワー
MBPとして定義していることになる。
実際上画像データをデイスクリートコサイン変換する
ことにより第9図に示すような変換係数行列を得た場
合、左上隅部の変換係数Coeff(i)、すなわち低次の
変換係数にパワーが集中し、これに対して右下隅部の変
換係数、すなわち高次の変換係数には有意情報が生じな
い傾向があり、かくしてデイスクリートコサイン変換に
よつて伝送データの圧縮を実現できる。
従つて第6図のステツプSP9においてマクロブロツク
タイプMacro Block Typeがフレーム間符号化型Interで
あることを確認したとき、(1)式に基づいて得られる
マクロブロツクパワーMBPが所定のスレシヨルド値Thres
holdより大きいことを確認できれば、このことは当該マ
クロブロツクMBにおける差分データの値が十分に大き
く、従つて粗い量子化をしても良いことを確認し得たこ
とになる。そこでかかる判断に従つてステツプSP10にお
いて量子化ステツプサイズQNTを上限値に選定すれば、
当該差分データを比較的少ないデータ量によつて伝送で
きることになる。
(G2−5)フレーム間符号化モードにおける処理 量子化制御ユニツト36は第6図のステツプSP11におい
て、マクロブロツクタイプMacro Block Typeがフレーム
間符号化型InterでありかつマクロブロツクパワーMBPが
所定のスレシヨルド値Thresholdより小さいことを確認
したときステツプSP12に移つて量子化ステツプサイズQN
Tを前フレームにおいて使用された前フレーム量子化ス
テツプサイズPQNTの1/2の値に設定し、その後ステツプS
P13において当該設定した量子化ステツプサイズQNTの値
が下限値1より小さいか否かを判断し、小さいときステ
ツプSP14において量子化ステツプサイズQNTを下限値1
に再設定し直すと共に、1より小さくない時には再設定
することなくそのままの値を量子化ステツプサイズQNT
として設定するような処理をする。
ここでマクロブロツクパワーMBPは(1)式について
上述したように当該マクロブロツクの画像データの差分
データ信号の強さを表しているので、ステツプSP11にお
いて肯定結果が得られたときには当該差分が小さいこ
と、従つて画像の内容が前フレームの画像と比較して変
化が小さいことを表している。
このような画像データが得られた場合には、現在伝送
しようとする画像は、前フレームの画像を大幅に変更す
ることなく部分的に手直しする程度の変化しか生じてい
ない状態にあることを表している。
そこで量子化制御ユニツト36がステツプSP12において
前フレームの量子化処理結果に基づいてその量子化ステ
ツプサイズPQNTを1/2に細かくして現フレームの量子化
ステツプサイズQNTとして設定するようにすれば、前フ
レームと比較して動きが少なくなつた現フレームに対し
て当該変化が少なくなつた分量子化ステツプサイズを細
かくできることにより、一段と最適な量子化ステツプサ
イズに設定できることになる。
このような量子化ステツプサイズの縮小化処理はその
後動きが少ない画像が続く限り量子化制御ユニツト36が
ステツプSP11及びSP12において繰り返し実行するので、
結局動きが少ない画像を伝送し続ける場合にはこれに適
応するような値に量子化ステツプサイズを収束させるこ
とができることになる。
かくするにつき、ステツプSP13及びSP14において量子
化ステツプサイズQNTを下限値1より小さくさせないよ
うにしたことにより、結局量子化制御ユニツト36は動き
が少ない画像を伝送する場合には量子化ステツプサイズ
QNTを下限値に収束させた状態で安定に量子化処理をで
きることになる。
これに対してステツプSP11において否定結果が得られ
たとき、量子化制御ユニツト36は現在伝送しようとする
画像の変化が大きいと判断してステツプSP12、SP13、SP
14の処理をせずにこれをジヤンプする。
(G2−6)量子化制御ユニツト36の動作 第6図において、第1に、伝送バツフアメモリ32の残
量データBufferが上限値(QCF+Margin)を超えると、
量子化制御ユニツト36はこれをステツプSP1において検
出してステツプSP2において量子化回路37の量子化ステ
ツプサイズQNTを上限値31に設定し、これにより伝送バ
ツフアメモリ32のデータ残量データBufferを低減させる
ことにより上限値以下の状態に維持させるように制御す
る。
この状態において第2に、マクロブロツクタイプMacr
o Block Typeがフレーム内符号化型でかつ強制リフレツ
シユブロツクではないブロツクデータが量子化回路37に
与えられたとき量子化制御ユニツト36はこれをステツプ
SP5において確認してステツプSP6において量子化回路37
の量子化ステツプサイズQNTを上限値31に設定すること
により伝送バツフアメモリ32がオーバーフローしないよ
うに制御する。
このような動作モードのとき量子化制御ユニツト36は
ステツプSP7、SP9、SP11においてそれぞれ否定結果が得
られることにより、ステツプSP6において設定した量子
化ステツプサイズをステツプSP3において前フレーム量
子化ステツプサイズPQNTとして設定した後当該処理手順
を終了する。
第3に、量子化回路37に強制リフレツシユブロツク型
のマクロブロツクタイプをもつデータが与えられたと
き、量子化制御ユニツト36は量子化ステツプサイズ決定
処理ルーチンRT0においてステツプSP1−SP5−SP7のルー
プによつてこれを判断し、ステツプSP8において量子化
回路37の量子化ステツプサイズQNTとして前フレーム量
子化ステツプサイズPQNTを設定し、これにより強制リフ
レツシユモードに入つたときに伝送する画像の画質を前
フレームの画像から変化させないようにすることによ
り、強制リフレツシユ時に目障りな画質の変化を生じさ
せないようにする。
このとき量子化制御ユニツト36はステツプSP9、SP11
においてそれぞれ否定結果が得られることによりステツ
プSP8において設定した量子化ステツプサイズQNTをステ
ツプSP3において前フレーム量子化ステツプサイズPQNT
として設定して当該処理を終了する。
第4に、量子化回路37にマクロブロツクパワーMBPが
大きなマクロブロツクの画像データが供給されたとき、
量子化制御ユニツト36は量子化ステツプサイズ決定処理
ルーチンRT0においてステツプSP1−SP5−SP7−SP9のル
ープによつてこれを確認し、ステツプSP10において量子
化回路37の量子化ステツプサイズQNTを上限値31に設定
し、これにより、量子化回路37において発生するデータ
量を小さい値に抑制し、その結果一段と効率良く画像デ
ータの伝送をさせるようにできる。
このとき量子化制御ユニツト36はかかる処理が終了し
た後、ステツプSP11において否定結果が得られることに
よりステツプSP3においてステツプSP10で設定された量
子化ステツプサイズQNTを前フレーム量子化ステツプサ
イズPQNTとして設定し直した後、当該処理ルーチンを終
了する。
第5に、量子化回路37にフレーム間符号化型でマクロ
ブロツクパワーMBPが小さいマクロブロツクデータが供
給されたとき量子化制御ユニツト36はこれを量子化ステ
ツプサイズ決定処理ルーチンRT0のステツプSP1−SP5−S
P7−SP9−SP11のループによつて確認し、ステツプSP12
において前フレーム量子化ステツプサイズPQNTの1/2の
値を量子化ステツプサイズQNTとして設定することによ
り、量子化ステツプサイズを下限値1に収束させて行
く。
かくしてマクロブロツクパワーMBPに適用して最適な
量子化ステツプサイズを設定することができる。
(G3)他の実施例 (1) 第6図のステツプSP6及びSP10において量子化
ステツプサイズQNTを上限値31に設定した場合について
述べたが、設定する量子化ステツプサイズQNTとしては
上限値に限らず、その他の値を選定しても良く、要は、
粗い量子化を実行し得る大きさの粗量子化値を選定する
ようにすれば良い。
(2) 第6図のステツプSP9及びSP11においてマクロ
ブロツクパワーMBPの大きさを判断するにつき、同じス
レシヨルド値Thresholdを選定するようにした場合につ
いて述べたが、これに代え、異なる値を選定するように
しても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(3) 第6図のステツプSP12において量子化ステツプ
サイズQNTを前フレーム量子化ステツプサイズPQNTから
求めるにつき、その1/2の値を設定するようにした場合
について述べたが、その比率は1/2に限らず必要に応じ
て他の値に変更しても良く、要は前フレーム量子化ステ
ツプサイズに対して所定の比率で縮小した大きさの量子
化ステツプサイズに選定すれば良い。
(4) 第6図のステツプSP13及びSP14において量子化
ステツプサイズQNTを下限値1に収束させるようにした
場合について述べたが、収束させる値は下限値に限らず
必要に応じてその他の値を選定するようにしても良い。
H発明の効果 上述のように本発明によれば、入力画像データを符号
化したとき符号化データとしてどの程度のデータ量にな
るかを表す評価データを求め、この評価データが所定の
スレシヨルド値以下のデータ量になることを表している
とき、前のフレームの画像データについての量子化ステ
ツプを所定の比率で小さくして指定するようにしたこと
により、動きが少ない画像に対して量子化ステツプを適
正な値に収束させ得、その結果バツフア手段に対して常
に適正なデータ量の符号化画像データを供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による画像データ符号化装置
を適用した画像情報伝送システムを構成するエンコーダ
及びデコーダを示すブロツク図、第3図はフレーム画像
データの構成を示す略線図、第4図は第1図のヘツダデ
ータ処理系を示すブロツク図、第5図は第4図のフラグ
データの構成を示す略線図、第6図は第1図の量子化制
御ユニツト36の量子化ステツプサイズ決定処理ルーチン
を示すフローチヤート、第7図は第1図の伝送バツフア
メモリ32の残量データの変化を示す曲線図、第8図はマ
クロブロツクタイプの類型を示す図表、第9図は変換係
数行列を示す図表、第10図はフレーム内/フレーム間符
号化処理の説明に供する略線図、第11図は従来の画像デ
ータ発生装置を示すブロツク図、第12図はその量子化ス
テツプを示す曲線図である。 21……画像情報伝送システム、21A……エンコーダ、21B
……デコーダ、25……動き補償回路、26……動き補償制
御ユニツト、27……予測前フレームメモリ、28……画像
データ符号化回路、29……変換符号化回路、30……フレ
ーム間/フレーム内符号化制御ユニツト、31……フイル
タ制御ユニツト、32……伝送バツフアメモリ、34……伝
送ブロツク設定回路、35……スレシヨルド制御ユニツ
ト、36……量子化制御ユニツト、37……量子化回路、38
……可変長符号化回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像データを、符号化した画像データ
    として、伝送媒体を介して復号化装置に伝送する画像デ
    ータ符号化装置において、 上記入力画像データを符号化したとき符号化データとし
    てどの程度のデータ量になるかを表す評価データを演算
    する演算手段と、 指定された量子化ステツプに基づいて、上記入力画像デ
    ータを量子化する量子化手段と、 上記量子化手段によつて量子化された量子化画像データ
    を符号化する符号化手段と、 上記符号化手段によつて符号化された符号化画像データ
    を伝送媒体を介して復号化装置に伝送するために、上記
    符号化画像データを一時的に記憶するバツフア手段と、 上記評価データと上記バツフア手段のバツフア残量とに
    基づいて、上記評価データが上記入力画像データを符号
    化する際に所定のスレシヨルド値以下のデータ量になる
    ことを表しているとき、上記量子化手段に対して前のフ
    レーム画像データについての上記量子化ステツプを所定
    の比率で小さくして指定する制御手段と を具えることを特徴とする画像データ符号化装置。
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