JP3038550B2 - 粉粒体貯蔵タンク - Google Patents
粉粒体貯蔵タンクInfo
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- Air Transport Of Granular Materials (AREA)
- Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
Description
に関し、更に詳しくは例えばセメント等の粉体を効率よ
く貯蔵し、必要な時には速やかな排出が可能な粉粒体貯
蔵タンクに関する。
に示されるような縦長の筒状容器であるタンク20内に
貯蔵され、その底に形成された取出口21から必要に応
じて所定量だけ取り出して使用されている。このような
セメント貯蔵タンク20は、基本的には、中心に取出口
21が形成され、この取出口21に向かって先細に形成
された漏斗状即ち錐状の底板22を縦長円筒体23の下
端に一体に組み付けて当該円筒体下端を閉鎖することで
構成されていた。
底板22は、その取出口21に向かって先細に形成され
た錐状に形成されているため、通常、この底板22は
「コーン部」と呼ばれている。このようなセメント貯蔵
タンク20では、内部に貯蔵されているセメントを必要
な時に取り出す時、コーン部22の取出口(排出口)2
1から自重による重力流下によってスムースに流れ出る
ことが必要であった。そのため、従来のセメント貯蔵タ
ンク20では、コーン部22の水平線に対する傾斜角度
が約60度にされて形成されていた。
のセメント貯蔵タンク20では、貯蔵されているセメン
トの取出方法が、コーン部22の傾斜角度(60度)を
利用した自然流出によるものであるため、コーン部22
の高さが高くなる、という問題があった。
と直径を一定とした場合、コーン部22の高さが高い
と、コーン部自体の容積が小さくなり、しかもコーン部
上端から上方に位置する実質貯蔵部である縦長円筒体2
3の高さ寸法も短くなって貯蔵容積が小さくなるのであ
る。
場合、内部に貯蔵されているセメントを必要な時にコー
ン部22の取出口21から自重による重力流下によって
スムースに流れ出すことを優先させるため、セメント貯
蔵量が減少してもコーン部22の傾斜角度は約60度と
なるようにされていた。
解決するためになされたもので、コーン部の高さを低く
し、それでも貯蔵されている内容物の取り出しをスムー
スに行うことができる粉粒体貯蔵タンクを提供すること
にある。
出口が形成された底板とこの底板の外周部から立設する
周壁とから少なくとも構成される粉粒体貯蔵タンクにお
いて、底板が取出口に向かって水平線に対して60度以
下の傾斜角度で下り勾配に形成され、底板の表面には通
気性のシートが敷かれ、底板には空気吹出口が形成さ
れ、通気性シートと底板との間で空気吹出口を覆うよう
に、側部周囲に空気分散出口として機能する切欠き部が
形成された、椀を伏せたようなキャップが前記底板上に
配置され、空気吹出口を介してキャップの側部に形成さ
れている空気分散出口から空気を吹き出して通気性シー
トの下面全体に空気を送って通気性シートのほぼ全面か
ら通過させることにより通気性シート上の粉粒体を浮遊
状態にして取出口に流下させることを特徴とする。
底板が錐状を呈し、その中心に前記取出口が形成され、
且つ通気性シートは、この錐状の底板の表面上に、その
表面を八分の一の扇形にした面領域を一区画として八区
画に分けるように底板の表面に帯状体で押さえられて固
定され、キャップが被せられた空気吹出口は、八分の一
の扇形領域である一区画内に一つの割合で、全部で8つ
形成されていることを特徴とする。
出口が形成された錐状の底板で構成されるコーン部が約
60度以下、好ましくは30度の傾斜角度で形成されて
いるため、タンク内に貯蔵されている粉粒体を取出口か
ら取り出す時、自重による重力流下が起こりにくい。そ
こで、粉体を取り出す時には、底板とその上に敷かれて
いる通気性シートとの間に空気を圧送する。
上の粉粒体内に入り込み、粉粒体貯蔵タンクの上部へ向
かって粉粒体内を上昇する。このような空気の連続的な
粉粒体内への混入及び当該タンク上方への上昇により、
粉粒体の各粒子が浮遊状態となってその流動性が高ま
り、その結果通気性シート上の粉粒体は、コーン部の傾
斜に沿って取出口へ向かって流れる。
その上に敷かれている通気性シートとの間への空気の送
り込みを停止すると、前述したような粉粒体粒子の浮遊
状態が解消され、その結果粉粒体の流動性がほとんどな
くなり、取出口への粉粒体の流れが停止する。勿論、取
出口の上部に存在する粉体は自重で落下しようとするの
で、その排出を完全に止めるには、取出口にバルブ又は
開閉蓋等を設置し、それを閉鎖して粉粒体の排出を止め
ることが好ましい。
クを図に示される実施形態について更に詳細に説明す
る。図1には、この発明の一実施形態に係る粉粒体貯蔵
タンク1が示されている。この実施形態に係る粉粒体貯
蔵タンク1は、セメントを貯蔵するためのものであるの
で、以後この実施形態の粉粒体貯蔵タンクを「セメント
貯蔵タンク」と称することにする。
セメントを取り出すための開口即ち取出口2が中央部に
形成された底板3と、この底板3の外周部から立設する
周壁4とから少なくとも構成されている。この底板3
は、セメントの取出口2に向かって水平線に対してほぼ
30度の傾斜角度で下り勾配に形成された錐状を呈し、
従ってこの底板3も従来のこの種のタンクと同様にコー
ン部と称する。
このコーン部3の上面には通気性のシート5が敷かれて
いる。図3はコーン部3の縦断面図であり、また図4は
コーン部3の半分を示す平面図である。これらの図3及
び図4から明らかなように、通気性シート5は、コーン
部3の全面に敷かれるが、その固定方法としては、コー
ン部3における4分の1を一区画としてその面積に敷く
ことができる大きさの扇形をした通気性シート5を準備
し、それをコーン部3の表面に敷き、その周辺部に押さ
え用の帯状鉄板6を乗せて図5に示されるようにコーン
部3にボルト止めする。
の表面にも同じ様な方法で、扇形をした3枚の通気性シ
ート5が敷かれて固定されている。ところで、通気性シ
ート5は、一区画の大きさのままでは後述する空気導入
の際に膨らみ過ぎるので、図4に示されるように当該一
区画を更に半分に分けて八分の一の扇形になるように補
助押さえ用の帯状鉄板7がコーン部の放射方向に通気性
シート5の上から配置されてコーン部3にボルト止めさ
れる。
の下方に設置された送風機Bの送気管に接続された空気
吹出口8が、前述の八分の一の扇形領域内に一つの割合
で、全部で8つ形成されている。各空気吹出口8は、通
気性シート5が直接被さらないように椀を伏せたような
形状のキャップ9で覆われている。
接する周縁部の4箇所に半円形の切欠き部9aが形成さ
れていて、空気吹出口8からキャップ9内に吹き出され
た空気はこれら4つの切欠き部9aからコーン部3の表
面に沿って4方向に吹き出されるようにされている。従
って、キャップ9に形成された各切欠き部9aは、空気
分散出口として機能している。
におけるその他の構成は、従来のものと実質的に同じで
あり、その場合の構成として、取出口2から取り出され
たセメントを所定の場所に搬送する手段として、例えば
セメントの取出口2の直下にスクリューコンベヤ10が
設置される。
リート製造プラントのように当該タンク自体をあまり移
動させずに長期に亘ってその場所で使用されるような、
いわゆる固定型である場合には、図6に示されるように
取出口2にロータリーフィーダー11を取り付け、この
ロータリーフィーダー11に空気輸送管12を接続し
て、取り出したセメントを所定の場所に輸送することも
できる。
タンク1の使用方法について説明する。このセメント貯
蔵タンク1では、中央部に取出口2が形成された錐状の
底板で構成されるコーン部3が水平線に対して30度の
傾斜角度で形成されているため、タンク内に貯蔵されて
いるセメントを取出口2から取り出す時、自重による重
力流下が起こりにくい。そこで、セメントを取り出す時
には、底板3とその上に敷かれている通気性シート5と
の間に空気を圧送する。
は、送気管を介してコーン部3の各空気吹出口8からキ
ャップ9内に吹き出す。キャップ9内に吹き出した空気
は、通気性シート5と底板3との隙間で4つの切欠き部
9aから四方に吹き出す。このようにして通気性シート
5の下側に均一に吹き込まれた空気は、この通気性シー
ト5のほぼ全面において通気し、その上のセメント内に
入り込み、セメント貯蔵タンク1の上部へ向かってセメ
ント内を上昇する。
混入及び当該タンク上方への上昇により、セメントの各
粒子が浮遊状態となってその流動性が高まり、その結果
通気性シート上のセメントは、コーン部3の傾斜に沿っ
て取出口2へ向かって流れる。セメントの取り出しを止
める時には、コーン部3とその上に敷かれている通気性
シート5との間への空気の送り込みを停止すると、前述
したようなセメント粒子の浮遊状態が解消され、その結
果セメントの流動性がほとんどなくなり、取出口2への
セメントの流れが停止する。
ントは自重で落下しようとするので、その排出を完全に
止めるには、取出口2にバルブ又はスライドゲート等の
開閉手段13を設置し、それを閉鎖してセメントの排出
を止めることが好ましい。このようにセメント貯蔵タン
クを構成すると、コーン部の高さを低くすることができ
ることから、筒状体の高さを高くすることができ、その
結果タンク全体の高さを同じにすれば貯蔵容量を大きく
することができる。例えば、発明者の実験によれば、従
来のセメント30トン収容の貯蔵タンクと同一の形状、
高さで本発明の貯蔵タンクでは、50トンのセメントを
収容することができる。
ンク1によれば、タンク自体の重心も低くなるため、地
震や強風等に対する安定性が増し、安全性を高めること
ができる。更に、このセメント貯蔵タンクによれば、タ
ンク内のセメントレベルがほぼ水平状態で減じていくた
め残量管理が正確にできる。
コーン部の傾斜角度が急であったため中央部からすり鉢
状に減じて行くので計量レベルとセメント面とが一致せ
ず、残量が不正確であった。更にまた、このセメント貯
蔵タンクによれば、セメントのデッドがなくなり、先入
れ先出し即ち前に入れたセメントから順序よく使用する
ことができる。
貯蔵タンクでは、コーン部3の表面に通気性シート5を
敷くが、この通気性シート5は、セメントによる目詰ま
りを起こし難く且つ良好な通気性がある素材であれば、
特に限定されるものではない。このような素材として
は、例えばテトロン繊維を織って形成された織布がかな
り良好に使用できることが明らかなとなっている。
収容するためのセメント貯蔵タンクを例に挙げて説明し
たが、本発明はセメントに限定されるものではなく、小
麦粉等のようなあらゆる種類の粉体又は粒体の貯蔵に適
用できることは言うまでもない。
貯蔵タンクによれば、当該タンクの底板の表面に通気性
のシートを敷き、その通気性シートの下側から空気を通
して、その上の粉粒体を流動化させるようにしたことに
より、底板の傾斜角度を小さくでき、その結果当該タン
ク全体の容量を増加させることができると共に収容物の
残量管理も正確にできるなどの優れた効果を奏する。そ
して、この発明の特に優れた点は、通気性シートと底板
との間で空気吹出口を覆うように、側部周囲に空気分散
出口として機能する切欠き部が形成された、椀を伏せた
ようなキャップが底板上に配置されていることである。
これにより、底板上に敷かれた通気性シートは、空気吹
出口が形成されている底板からキャップによって持ち上
がり、キャップの側部に形成されている空気分散出口か
ら吹き出した空気が通気性シートの下面全体に回り込
み、通気性シートのほぼ全面から通過するようにされて
いるため、通気性シート上の粉粒体全体を浮遊状態にし
て流動化させることができ、その結果底板取出口からの
粉粒体の安定的且つ確実な取り出しを図ることができ
る。また、この発明の粉粒体貯蔵タンクによれば、底板
が錐状で、且つその中心に前記取出口が形成され、通気
性シートがこの錐状の底板の表面上に敷かれている場
合、その表面を八分の一の扇形にした面領域を一区画と
して八区画に分けるように底板の表面に帯状体で押さえ
られて固定され、キャップが被せられた空気吹出口は、
八分の一の扇形領域である一区画内に一つの割合で、全
部で8つ形成されていることにより、空気導入の際に通
気性シートの過度な膨らみを防止することができる、耐
久性の向上を図ることができる。
るセメント貯蔵タンクのコーン部を部分的に破断して当
該セメント貯蔵タンク全体を示す正面図である。
内側からコーン部を見た断面図である。
を部分的に拡大して示す縦断面図である。
を、中心線より半分を部分的に拡大して示す平面図であ
る。
トの取付け状態を更に詳細に示すべく図4の5−5線に
沿って切断した断面図である。
における取出口に空気輸送管を取り付けて使用する例を
示す正面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 粉粒体の取出口が形成された底板とこの
底板の外周部から立設する周壁とから少なくとも構成さ
れる粉粒体貯蔵タンクにおいて、 前記底板が前記取出口に向かって水平線に対して60度
以下の傾斜角度で下り勾配に形成され、前記底板の表面
には通気性のシートが敷かれ、前記底板には空気吹出口
が形成され、前記通気性シートと前記底板との間で前記
空気吹出口を覆うように、側部周囲に空気分散出口とし
て機能する切欠き部が形成された、椀を伏せたようなキ
ャップが前記底板上に配置され、前記空気吹出口を介し
て前記キャップの側部に形成されている前記空気分散出
口から空気を吹き出して前記通気性シートの下面全体に
空気を送って前記通気性シートのほぼ全面から通過させ
ることにより前記通気性シート上の粉粒体を浮遊状態に
して前記取出口に流下させることを特徴とする粉粒体貯
蔵タンク。 - 【請求項2】 前記底板が錐状を呈し、その中心に前記
取出口が形成され、且つ前記通気性シートは、この錐状
の前記底板の表面上に、その表面を八分の一の扇形にし
た面領域を一区画として八区画に分けるように前記底板
の表面に帯状体で押さえられて固定され、前記キャップ
が被せられた前記空気吹出口は、八分の一の扇形領域で
ある前記一区画内に一つの割合で、全部で8つ形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体貯蔵タ
ンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10117925A JP3038550B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 粉粒体貯蔵タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10117925A JP3038550B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 粉粒体貯蔵タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11278590A JPH11278590A (ja) | 1999-10-12 |
JP3038550B2 true JP3038550B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=14723598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10117925A Expired - Lifetime JP3038550B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 粉粒体貯蔵タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3038550B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP10117925A patent/JP3038550B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11278590A (ja) | 1999-10-12 |
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