JP3037602U

JP3037602U - 葉書

Info

Publication number: JP3037602U
Application number: JP1996007728U
Authority: JP
Inventors: 義一谷
Original assignee: 義一谷
Priority date: 1996-08-05
Filing date: 1996-08-05
Publication date: 1997-05-20
Anticipated expiration: 2002-08-05

Abstract

(57)【要約】【課題】葉書の宛て先がそのままカードの一部として
使用することができ、葉書の宛て先とは別にカードに住
所や氏名を記載する必要がない葉書を提供する。【解決手段】宛て先５，６を有する葉書であって、切
断予定線４により囲まれ、かつ、表面に上記宛て先を有
するカード部３を有する第１シート１と、上記第１シー
トの裏面１ｂに重なることが可能な裏面２ｂを有する第
２シート２と、上記第１シートの裏面を上記第２シート
の裏面に剥離可能に接着する接着層７とを備えて、上記
第１シートの裏面と第２シートの裏面とが上記接着層で
接着された状態で上記第１シートの表面の上記宛て先ま
で配達されたのち上記第１シートの裏面と第２シートの
裏面とが剥離される一方、上記第１シートから上記カー
ド部を上記切断予定線で切断して上記第１シート及び第
２シートとは別途に利用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品購入の際の割り引き券等のカード付き葉書に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、カードを葉書や封書にて郵送する方法としては種々の方法が知られている。例えば、葉書の裏面に剥離可能な接着剤を介してカードを貼り付けたものや、封書内にカードを同封したものなどがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記構造のものでは、葉書や封書の宛て先とは別個にカードに使用者の住所や氏名を印刷するか、又は、使用者側で住所や氏名をカードに記入する必要があり、煩雑なものであった。従って、本考案の目的は、上記問題を解決することにあって、葉書の宛て先がそのままカードの一部として使用することができ、葉書の宛て先とは別にカードに住所や氏名を記載する必要がない葉書を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段及びその作用効果】

上記目的を達成するために、本考案は以下のように構成する。請求項１にかかる考案の葉書によれば、宛て先を有する葉書であって、切断予定線により囲まれ、かつ、表面に上記宛て先を有するカード部を有する第１シートと、上記第１シートの裏面に重なることが可能な裏面を有する第２シートと、上記第１シートの裏面を上記第２シートの裏面に剥離可能に接着する接着層とを備えて、上記第１シートの裏面と第２シートの裏面とが上記接着層で接着された接着状態と、上記接着状態から上記第１シートの裏面と第２シートの裏面とが剥離されて上記第１シートから上記カード部を上記切断予定線で切り離すことができる剥離状態とを呈することができるようにしたことを特徴とする。請求項２にかかる考案によれば、請求項１において、上記カード部は、テレフォンカードと大略同一の大きさであり、かつ、郵便番号記載欄のすぐ下に配置されているように構成することもできる。請求項３にかかる考案によれば、請求項１又は２において、上記切断予定線はトムソン加工された切り込みを有するように構成することもできる。

【０００５】請求項４〜６にかかる考案によれば、請求項１〜３において、上記接着層は、上記第１シートの裏面に接着される第１接着層と上記第２シートの裏面に接着されかつ上記第１接着層に接着可能な第２接着層とを備え、上記第１シートと第２シートとが接着された状態では上記第１接着層と上記第２接着層とが互いに接着する一方、上記第１シートと第２シートとを剥離するときには上記第１接着層と第２接着層とが互いに剥離し、上記切断予定線は、上記第１シートの裏面の上記第１接着層まで形成された切り込みを間欠的に有しているように構成することもできる。請求項７〜９にかかる考案によれば、請求項に１，３，６のいずれかにおいて、上記カード部の上記第１シートの裏面側には磁気記録部を備えるように構成することもできる。

【０００６】請求項１０，１１にかかる考案によれば、請求項４，９において、上記カード部の上記第１シートの裏面側の磁気記録部のさらに表面側に上記第１接着層を上記磁気記録部の保護膜として備えるように構成することもできる。上記構成によれば、上記第１シートの裏面と第２シートの裏面とが上記接着層で接着された状態では上記第１シートの表面の上記宛て先まで配達することができる。上記宛て先まで配達されたのち、上記第１シートの裏面と第２シートの裏面とが剥離される一方、上記第１シートから上記カード部を上記切断予定線で切断することにより、上記第１シート及び第２シートとは別途にカード部を利用することができる。従って、葉書自体を携帯するのではなく、カード部のみを携帯すればよく、取り扱いやすいもとなる。特に、カード部がテレフォンカードと大略同一形状であれば、より取り扱いしやすいものとなる。また、カード部には予め葉書の宛て先が記載されているため、カード部使用者はカード部に住所や氏名を記載する必要がない。また、葉書を発送する側においても、葉書の宛て先がそのままカード部の一部として使用することができ、宛て先とは別にカード部に住所や氏名を記載する必要がない。また、上記カード部の上記第１シートの裏面側に磁気記録部を備えるようにしたものでは、上記磁気記録部が葉書の表面や裏面に露出せずに、葉書の内面すなわち第１シートの裏面側に配置されているため、郵送中に磁気記録部が破損するのを効果的に防止することができる。よって、磁気記録部を有するカード部を封書で郵送する必要がなく、葉書で簡単に郵送することができる。また、上記磁気記録部の表面に上記第１接着層を形成するようにすれば、磁気記録部の保護膜の作用を持たせることができ、かつ、上記接着層の材質を適宜選択することにより、又は、上記接着層とは別の適当な樹脂層を備えることにより、上記磁気記録部を有する磁気カード部の偽造防止効果をも奏することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案にかかる実施形態を図１〜図４に基づいて詳細に説明する。本考案の第１実施形態にかかる葉書は、図１〜４に示すように、住所部分５及び氏名部分６とを有する宛て先を有する葉書である。この葉書は、第１シート１と、第１シート１と大略同一形状の第２シート２と、上記第１シート１の裏面１ｂを上記第２シート２の裏面２ｂに剥離可能に接着する接着層７とを備えて構成している。上記接着層７は、第１シート１の裏面１ｂと第２シート２の裏面２ｂとを接着するものであり、上記第１シート１の裏面１ｂに接着される第１接着層７ａと上記第２シート２の裏面２ｂに接着されかつ上記第１接着層７ａに接着可能な第２接着層７ｂとを備えている。上記第１シート１と第２シート２とが接着された状態では、上記第１接着層７ａと上記第２接着層７ｂとが互いに疑似的に接着されている一方、上記第１シート１と第２シート２とを剥離するときには上記第１接着層７ａと第２接着層７ｂとが互いに剥離し、一旦剥離した後は、再び接着不可能となるものである。上記第２シート２の１つの角は三角形状に切断された切欠２ｃを形成し、この部分のみ第２シート２と第１シート１が重ならずに第１シート１が露出して、第１シート１を第２シート２から剥離させやすくするようにしている。

【０００８】上記第１シート１は、切断予定線４により矩形状に囲まれ、かつ、表面１ａに上記宛て先５，６を有する大略矩形のカード部３を有している。このカード部３は、テレフォンカードと大略同一の大きさであることが取り扱い上好ましいとともに、図１に示すように、郵便番号記載欄のすぐ下に配置されて、カード部３内に記載された宛て先が上記葉書の宛て先として使用するものである。上記カード部３は、イベント招待券、コンサートやＪリーグやプロ野球等の入場券、抽選券、商品購入の際の割り引き券、優待券、景品引き換え券などや、各種施設などの会員証、登録者証、受講者証、各種管理カード等、種々の用途に使用することができるものである。また、カード部３は、一日乗車券や旅行の際のクーポン券として利用することができ、その利用の際の条件等については、カード部３の裏面側に記載する他、このカード部３の裏面側に記載せずに、第１シート１のカード部３以外の裏面１ｂや第２シート２の表裏面２ａ，２ｂに記載することもできる。

【０００９】上記切断予定線４は、上記第１シート１の表面１ａから裏面１ｂの上記第１接着層７ａまで形成された切り込みを間欠的に多数有して構成されており、手などで簡単に第１シート１から上記カード部３を切り離すことができるようにしている。よって、上記切断予定線４は、トムソン加工により切断容易に形成されることが好ましく、第１シート１と第２シート２とを剥離させたのち、第１シート１からカード部３のみを、何等切断道具を必要とすることなく、簡単にかつ確実に切り取ることができるものである。この切断予定線４の切り込み以外の部分により、カード部３と第１シート１本体とが接続されており、かつ、第１シート１の裏面１ｂが第２シート２の裏面に接着層７により接着されていることにより、郵送時にはカード部３が第１シート１から容易には離脱しないようにする一方、配達後に第１シート１と第２シート２とを剥離させたのちは第１シート１から容易にカード部３を切り離すことができるようにしている。よって、第１シート１に切断予定線４を介してカード部３を設けた場合には、郵送中に第１シート１１からカード部３が誤って切断予定線４で切り離されて紛失し、宛て先５，６が葉書から欠落してしまい、所定の宛て先まで葉書が配達されないといった危険性があるが、本実施形態では、上記カード部３はその裏面が第２シート２の裏面２ｂに上記接着層７で接着されているため、郵送中にカード部３が誤って第１シート１から切り離されることがなく、葉書が確実に所定の宛て先５，６まで配達されうるものである。

【００１０】上記構成によれば、上記第１シート１の裏面１ｂと第２シート２の裏面２ｂとが上記接着層７で接着された状態で上記第１シート１の表面１ａの上記宛て先５，６まで配達されたのち、上記第１シート１の裏面１ｂの第１接着層７ａと第２シート２の裏面２ｂの第２接着層７ｂとが剥離される一方、上記第１シート１から上記カード部３を上記切断予定線４で切断することにより、上記第１シート１及び第２シート２とは別途にカード部３を利用することができる。従って、葉書自体を携帯するのではなく、テレフォンカードと大略同一形状のカード部３のみを携帯すればよく、取り扱いしやすいとともに、カード部３には予め葉書の宛て先５，６が印刷などにより記載されているため、カード部使用者はカード部３に住所や氏名を記載する必要がない。また、葉書を発送する側においても、葉書の宛て先５，６がそのままカード部３の一部として使用することができ、宛て先５，６とは別にカード部３に住所や氏名を記載する必要がない。

【００１１】上記カード部３に対する宛て先５，６の記載の仕方は、カード部３の表面に対して宛て先５，６を直接印刷してもよいし、宛て先５，６が印刷されたシールを貼り付けるようにしてもよい。また、必要ならば、宛て先５，６以外に、宛て先５，６に記載された氏名６を有する顧客の情報をバーコード等により、上記カード部３に上記宛て先５，６とともに記載するようにしてもよい。また、第１シート１の裏面１ｂに相当する、上記カード部３の裏面側に図３に一点鎖線で示すように帯状磁気記録部１０をグラビア印刷などにより形成し、所望の情報を磁気的に記録させることもできる。また、カード部３を所定の店などで使用したときに、カード部３の磁気記録部１０を顧客情報読み取り機などに通すことにより、カード部３の磁気記録部１０の存在でもって、顧客に対する割り引きポイントをコンピュータで自動的に管理するなどすることもできる。また、磁気記録部１０が葉書の表面や裏面に露出せずに、葉書の内面すなわち第１シート１の裏面１ｂ側に配置されているため、郵送中に磁気記録部１０が破損するのを効果的に防止することができる。よって、磁気記録部１０を有するカード部３を封書で郵送する必要がなく、葉書で簡単に郵送することができる。また、上記磁気記録部１０の表面に上記第１接着層７ａを形成することにより、磁気記録部１０の保護膜の作用を持たせることができ、かつ、上記接着層の材質を適宜選択することにより、、又は、上記接着層とは別の適当な樹脂層を備えることにより、上記磁気記録部１０を有する磁気カード部の偽造防止効果をも奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態にかかる葉書の正面図で
ある。

【図２】上記葉書の背面図である。

【図３】上記葉書の第１シートと第２シートとを剥離
させた状態での展開図である。

【図４】上記葉書の拡大平面図である。

【符号の説明】

１…第１シート、１a…表面、１b…裏面、２…第２シー
ト、２a…表面、２b…裏面、２c…切欠、３…カード
部、４…切断予定線、５…住所、６…氏名、７…接着
層、７ａ…第１接着層、７ｂ…第２接着層、１０…磁気
記録部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】宛て先（５，６）を有する葉書であっ
て、切断予定線（４）により囲まれ、かつ、表面に上記宛て
先を有するカード部（３）を有する第１シート（１）
と、上記第１シートの裏面（１ｂ）に重なることが可能な裏
面（２ｂ）を有する第２シート（２）と、上記第１シートの裏面を上記第２シートの裏面に剥離可
能に接着する接着層（７）とを備えて、上記第１シートの裏面と第２シートの裏面とが上記接着
層で接着された接着状態と、上記接着状態から上記第１
シートの裏面と第２シートの裏面とが剥離されて上記第
１シートから上記カード部を上記切断予定線で切り離す
ことができる剥離状態とを呈することができるようにし
たことを特徴とする葉書。
【請求項２】上記カード部は、テレフォンカードと大
略同一の大きさであり、かつ、郵便番号記載欄のすぐ下
に配置されている請求項１に記載の葉書。
【請求項３】上記切断予定線はトムソン加工された切
り込みを有する請求項１又は２に記載の葉書。
【請求項４】上記接着層（７）は、上記第１シートの
裏面に接着される第１接着層（７ａ）と上記第２シート
の裏面に接着されかつ上記第１接着層に接着可能な第２
接着層（７ｂ）とを備え、上記第１シートと第２シート
とが接着された状態では上記第１接着層と上記第２接着
層とが互いに接着する一方、上記第１シートと第２シー
トとを剥離するときには上記第１接着層と第２接着層と
が互いに剥離し、上記切断予定線は、上記第１シートの裏面の上記第１接
着層まで形成された切り込みを間欠的に有している請求
項１に記載の葉書。
【請求項５】上記接着層（７）は、上記第１シートの
裏面に接着される第１接着層（７ａ）と上記第２シート
の裏面に接着されかつ上記第１接着層に接着可能な第２
接着層（７ｂ）とを備え、上記第１シートと第２シート
とが接着された状態では上記第１接着層と上記第２接着
層とが互いに接着する一方、上記第１シートと第２シー
トとを剥離するときには上記第１接着層と第２接着層と
が互いに剥離し、上記切断予定線は、上記第１シートの裏面の接着層まで
形成された切り込みを間欠的に有している請求項２に記
載の葉書。
【請求項６】上記接着層（７）は、上記第１シートの
裏面に接着される第１接着層（７ａ）と上記第２シート
の裏面に接着されかつ上記第１接着層に接着可能な第２
接着層（７ｂ）とを備え、上記第１シートと第２シート
とが接着された状態では上記第１接着層と上記第２接着
層とが互いに接着する一方、上記第１シートと第２シー
トとを剥離するときには上記第１接着層と第２接着層と
が互いに剥離し、上記切断予定線は、上記第１シートの裏面の接着層まで
形成された切り込みを間欠的に有している請求項３に記
載の葉書。
【請求項７】上記カード部の上記第１シートの裏面側
には磁気記録部（１０）を備えるようにした請求項１に
記載の葉書。
【請求項８】上記カード部の上記第１シートの裏面側
には磁気記録部（１０）を備えるようにした請求項３に
記載の葉書。
【請求項９】上記カード部の上記第１シートの裏面側
には磁気記録部（１０）を備えるようにした請求項６に
記載の葉書。
【請求項１０】上記カード部の上記第１シートの裏面
側の磁気記録部のさらに表面側に上記第１接着層を上記
磁気記録部の保護膜として備えるようにした請求項４に
記載の葉書。
【請求項１１】上記カード部の上記第１シートの裏面
側の磁気記録部のさらに表面側に上記第１接着層を上記
磁気記録部の保護膜として備えるようにした請求項９に
記載の葉書。