JP3037072B2 - 液体貯留タンク - Google Patents

液体貯留タンク

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JP3037072B2
JP3037072B2 JP6167142A JP16714294A JP3037072B2 JP 3037072 B2 JP3037072 B2 JP 3037072B2 JP 6167142 A JP6167142 A JP 6167142A JP 16714294 A JP16714294 A JP 16714294A JP 3037072 B2 JP3037072 B2 JP 3037072B2
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信夫 松久
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森松工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体貯留タンクに係
り、詳しくは、複数の板状体の端縁部を相互に接合する
ことにより構成された液体貯留タンクに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、水等の液体を貯留するための
タンクは、例えば、複数枚のパネルの略端縁部同士が相
互に溶接されることにより構成されている。すなわち、
図8に示すように、側壁を形成する場合には、コーナー
部分に位置する断面鉤状に形成された支柱51に対して
2枚の側壁パネル52,53が互いに直交するように当
接される。この状態で、相互に溶接が施され、両者5
2,53が接合されることになる。そして、このような
溶接の組合せにより、所定の形状及び大きさを有するタ
ンク54が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く支柱51を立てた状態で、これに側壁パネル52,
53を溶接するには、非常に熟練を要するとともに、時
間を要する。さらに、比較的規模の大きな貯留タンクを
設置しようとした場合には、その設置場所までパネル5
2,53や支柱51等を持ち運んで、現地にて組立接合
する必要があった。このため、所定の溶接能力を有する
作業員を現地まで派遣しなければならない場合が生じ、
コストの増大を招くとともに、結果として作業性の悪化
を将来していた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、複数の板状体の端縁部
を相互に接合することにより構成された液体貯留タンク
において、貯留性能を悪化することなく、製造時におけ
る作業性の向上及びコストの低減を図ることの可能な液
体貯留タンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、複数の板状体の端縁部を相互に
接合することにより構成され、内部に液体を貯留するた
めの液体貯留タンクにおいて、前記端縁部には前記板状
体の面に対し45°若しくは90°の角度を有する折曲
部が形成され、該折曲部にフランジが面当接した状態で
溶接されるとともに、該フランジ同士を、弾性体を介し
て締結手段により締結固定せしめたことをその要旨とし
ている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、複数の板状体の端縁部が
相互に接合することにより液体貯留タンクが構成され、
内部には液体が貯留されうる。
【0007】この貯留タンクにおいては、板状体の各端
縁部には前記板状体の面に対し45°若しくは90°
角度を有する折曲部が形成され、該折曲部にフランジが
面当接した状態で溶接されており、該フランジ同士が弾
性体を介して締結手段により締結固定される。このと
き、締結手段の締結に伴う弾性体の収縮により、板状体
間の隙間が封鎖され、貯留される液体が洩れることがな
い。一方、隣接しあうフランジ同士が対称性を有し、板
状体が互換性を有することとなる。
【0008】また、貯留タンクの製造に際しては、板状
体の各端縁部に設けられたフランジ同士が締結手段にて
相互に締結されることにより、容易に、かつ、確実に板
状体同士が接合される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図3に示すように、液体
(水)を貯留するためのタンク1は、例えば、複数枚の
金属製(例えばアルミニウム製)のパネルが相互に接合
されることにより構成されている。すなわち、このタン
ク1は、図示しない底壁パネル、該底壁パネルの各辺か
ら垂直に上方に向かって立設された4枚の下段側壁パネ
ル2、これらのさらに上方に設けられた4枚の上段側壁
パネル3及び上段側壁パネル3の上部に蓋状に取付けら
れた図示しない天壁パネルよりなっている。なお、各パ
ネル2,3は本実施例における板状体を構成している。
また、各パネル2,3には、タンク1全体に所定の強度
及び剛性を付与すべく、外方へ膨出する凸部2a,3a
が形成されている。さらに、1つの上段側壁パネル2の
上部には、図示しない給水口が、底壁パネルには図示し
ない排水口がそれぞれ設けられている。この構成によ
り、タンク1において水の供給、貯留及び排出が可能と
なっている。
【0010】次に、本実施例における各パネル2,3の
接合構造について説明する。本実施例では、隣接しあう
パネル同士が90°の角度で、つまり、垂直に接合され
ている箇所(例えば図3のα部分)と、隣接しあうパネ
ル同士が180°の角度で、つまり、並列に接合されて
いる箇所(例えば図3のβ部分)とがある。
【0011】図1は図3のα部分を示す断面図である。
2枚の上段側壁パネル3(以下便宜上、3A,3Bとす
る)同士は垂直に接合されている。各パネル3A,3B
は、パネル本体4A,4Bと、その側端縁に設けられた
フランジ5A,5Bとを備えている。パネル本体4A,
4Bの側端縁には、内側に45°折曲げ形成されてなる
折曲部6A,6Bが形成されている。また、フランジ5
A,5Bは、折曲部6A,6Bに面当接した状態で溶接
にて取着されている。このフランジ5A,5Bには、そ
の長手方向に沿って複数の透孔8A,8Bが形成されて
いる。
【0012】図4に示すように、前記両パネル3A,3
Bのフランジ5A,5B間には弾性体としてのゴム製の
パッキン9が介在されている。互いに対向状態で配置さ
れた両フランジ5A,5Bは、その透孔8A,8Bに締
結手段を構成するボルト10が透孔8A,8Bに挿通さ
れ、同じく締結手段を構成するナット11とともに締付
されることにより固定されている。なお、ボルト10の
頭部とフランジ5Bとの間及びフランジ5Aとナット1
1との間には、それぞれワッシャ16が介在されてい
る。
【0013】一方、図2は図3のβ部分を示す断面図で
ある。同図に示すように、下段側壁パネル2及び上段側
壁パネル3A同士は並列に接合されている。前記上段側
壁パネル3Aのパネル本体4Aの下端縁には、内側に9
0°折曲げ形成されてなる折曲部7が形成されている。
この折曲部7には、透孔8Cを有してなるフランジ5C
が面当接した状態で溶接にて取着されている。また、下
段側壁パネル2も同様にして、パネル本体12と、フラ
ンジ13とを備えている。パネル本体12の側端縁に
は、内側に45°折曲げ形成されてなる図示しない折曲
部が形成されている。また、パネル本体12の上端縁に
は、内側に90°折曲げ形成されてなる折曲部14が形
成されている。また、フランジ13は、折曲部14に面
当接した状態で溶接にて取着され、透孔15を有してい
る。
【0014】両パネル2,3Aも、両フランジ13,5
C間にパッキン9を介して両フランジ13,5Cが互い
に対向するように合わせられている。そして、両フラン
ジ13,5Cはボルト10が透孔15,8Cに挿通され
た状態で、かつ、所定の箇所にワッシャ16が介在され
た状態で、ボルト10及びナット11により締付固定さ
れている。
【0015】次に、本実施例の作用及び効果について説
明する。上記のように構成されてなるタンク1において
は、パネル2,3A,3Bの各端縁部、すなわち、パネ
ル本体4A,4B,12の各折曲部6A,6B,7,1
4には前記パネル本体4A,4B,12の面に対し所定
の角度(45°,90°)を有するフランジ5A,5
B,5C,13が設けられており、該フランジ5A,5
B,5C,13同士がパッキン9を介してボルト10及
びナット11により締結固定される。このとき、ボルト
10及びナット11の締結に伴うパッキン9の収縮によ
り、パネル2,3A,3B間の隙間が封鎖され、貯留さ
れる水が洩れることがない。従って、本実施例のような
構成を採用したとしても、貯留性能が悪化するのを防止
することができる。
【0016】また、タンク1の製造に際しては、パネル
2,3A,3Bの各端縁部に設けられたフランジ5A,
5B,5C,13同士をボルト10及びナット11で締
結すればよく、容易に、かつ、確実にパネル2,3A,
3Bを接合することができる。すなわち、溶接により接
合していた従来技術とは異なり、作業性の著しい簡素化
を図ることができる。
【0017】さらに、比較的規模の大きなタンク1を設
置しようとした場合には、その設置場所までパネル2,
3A,3B等を持ち運んで、現地にて組立接合する必要
がある。かかる場合でも、本実施例によれば、熟練を有
する作業員を派遣することなく、タンク1を容易に組立
製造することができる。そのため、製造に要するコスト
の低減を招くとともに、結果として作業性の著しい向上
を図ることができる。
【0018】併せて、本実施例によれば、経時劣化等に
より、溶接部分が損傷した場合には再度溶接作業等を行
わなければならなかった従来技術とは異なり、ボルト1
0及びナット11の締め直しや、パッキン9の取替えの
みで修繕を行うことができる。その結果、メインテナン
ス性の著しい向上をも図ることができる。
【0019】加えて、本実施例では、前記パネル本体4
A,4B,12の面に対し、45°若しくは90°とい
った対称性のある角度を有するフランジ5A,5B,5
C,13が設ける構成とした。このため、パネル2,3
A,3Bは互換性を有することとなり、大量生産が可能
となる。その結果、コストのさらなる低減を図ることが
できる。
【0020】尚、本発明は上記実施例に限定されず、例
えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施例では、締結手段としてボルト10及び
ナット11を採用したが、その外にも例えば図5に示す
ように、一方の透孔21に雌ねじ21aを形成し、これ
にねじ22を締めつける構成とし、これを締結手段とし
てもよい。また、図6に示すように、透孔23,24に
締結手段としてのリベット25を挿通させ、これにて締
結固定するような構成としてもよい。
【0021】(2)前記実施例では、弾性体として断面
長方形状のパッキン9を採用したが、その断面形状は何
ら限定されるものではなく、例えば図7(a)に示すよ
うに、断面が鉄アレー状のパッキン26を採用してもよ
いし、図7(b)に示すように、一部に凹凸部27aを
有するパッキン27を採用してもよい。かかる構成とす
ることにより、シール性のさらなる向上を図ることがで
きる。また、弾性体の素材はゴムに限定されるものでは
なく、所定の弾性を有する樹脂等、締付により所定量収
縮し、隣接しあうパネル間のシール性を確保しうるもの
であればいかなるものを用いてもよい。
【0022】
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の板状体の端縁部を相互に接合することにより構成
された液体貯留タンクにおいて、貯留性能を悪化するこ
となく、製造時における作業性の向上及びコストの低減
を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例の液体貯留タン
クにおいて、図3のα部分を示す断面図である。
【図2】 一実施例における図3のβ部分を示す断面図
である。
【図3】 一実施例におけるタンクを示す斜視図であ
る。
【図4】 一実施例におけるタンク製造時の各部材を分
解して示す断面図である。
【図5】 本発明を具体化した締結手段の別の実施例を
示す部分断面図である。
【図6】 締結手段の別の実施例を示す部分断面図であ
る。
【図7】 (a),(b)ともに弾性体の別の実施例を
示す断面図である。
【図8】 従来技術における液体貯留タンクを示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1…タンク、2…板状体としての下段側壁パネル、3
A,3B…板状体としての上段側壁パネル、5A,5
B,13…フランジ、9,26,27…弾性体としての
パッキン、10…締結手段を構成するボルト、11…締
結手段を構成するナット、22…締結手段を構成するね
じ、25…締結手段を構成するリベット。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−58381(JP,A) 実開 昭61−119995(JP,U) 実開 昭58−17394(JP,U) 実開 昭59−49693(JP,U) 実公 昭61−12385(JP,Y2) ***国特許出願公開3227879(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 90/02 - 90/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状体(2,3A,3B)の端縁
    部を相互に接合することにより構成され、内部に液体を
    貯留するための液体貯留タンクにおいて、 前記端縁部には前記板状体(2,3A,3B)の面に対
    45°若しくは90°の角度を有する折曲部(6A,
    6B)が形成され、該折曲部(6A,6B)にフランジ
    (5A,5B,13)が面当接した状態で溶接されると
    ともに、該フランジ(5A,5B,13)同士を、弾性
    体(9,26,27)を介して締結手段(10,11,
    22,25)により締結固定せしめたことを特徴とする
    液体貯留タンク。
JP6167142A 1994-07-19 1994-07-19 液体貯留タンク Expired - Lifetime JP3037072B2 (ja)

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