JP3036423U - 座布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本案は夏に涼しい莚又は花莚座布団を容易に
２重に折畳み枕に利用することのできる座布団を得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 緯条１の両端を縁布２で被覆縫着した莚
３を経条４と直角に上下に折畳み、折畳端を縫着５し、
かつ下部中央部に下向溝６を緯条１に沿って形成し下向
溝６の上端を上部中央部下面に接続７し下向溝６の両側
に長方形空間ｓを形成し、該空間ｓ内にクッション材８
を挿入することによって上面を平坦に保持してなるもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本案は莚又は花莚による折畳式座布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来莚又は花莚による座布団は正方形の莚又は花莚の４方縁を縫着し、中に綿 又はスポンジ等のクッション材を充填したものであった。

【０００３】 そのため座布団として用いる場合は良いが２重に折畳み枕として用いることは 困難であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本案は莚又は花莚による座布団を２重に折畳み枕として容易に利用可能に形成 することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 緯条の両端を縁布で被覆縫着した莚を経条と直角に上下に折畳み、折畳端を縫 着し、かつ下部中央部に下向溝を緯条に沿って形成し下向溝の上端を上部中央部 下面に接続し下向溝の両側に長方形空間を形成し、該空間内にクッション材を挿 入することによって上面を平坦に保持してなる座布団 長方形空間の両端部を布で被覆した上記第１考案記載の座布団 下向溝の上端を上部中央部下面に緯条によって経条に組込んで接続した上記第 １又は第２考案記載の座布団 によって構成される。

【０００６】

【考案の実施の形態】

藺草を緯条１とし経条４によって長方形莚又は長方形紋花莚３を織成し、両端 を内側に巻込んで縫着５し、かつ緯条１の両端を縁布２、２によって被覆縫着す る。

【０００７】 このようにしてほぼ正方形の偏平環状莚が形成される。この環状莚の上部又は 上面を平坦に形成し、下部の中央部に下向溝６を緯条１に沿って形成し、該溝６ の上端を上部中央部の下面に緯条１を経条４に組込んで接続７し、下向溝６の両 側に長方形空間ｓ、ｓを形成することができる。

【０００８】 上記空間ｓ、ｓ内に綿、スポンジ等のクッション材８を挿入することによって 上面平坦な座布団を形成することができる。

【０００９】 上記長方形空間ｓ、ｓのそれぞれ両端は布９で被覆し、布９と縁布２とを縫着 してクッション材８を上記空間ｓ内に支持することができる。

【００１０】 下向溝６の上端を緯方向の条で経条４に組込み或は緯方向に下向溝６の上端と 上部中央部とを縫着することにより接続７することができる。

【００１１】 このようにした座布団は図１に示すように上面が平坦でその上にクッション良 好に座ることができる。

【００１２】 又上記平坦な上面を図４実線位置に下向溝６を境に起立させ、さらに同図仮想 線で示すように２重に折畳み、これを枕として利用することができる。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので莚や花莚による正方形の座布団をクッション 良好に利用し得るばかりでなく、真中から折畳んで長方形の枕として容易に利用 し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の座布団を示す斜視図である。

【図２】図１Ａ−Ａ線による一部切欠側面図である。

【図３】図１Ｂ−Ｂ線による縦断正面図である。

【図４】折畳状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 緯条 ２ 縁布 ３ 莚 ４ 経条 ５ 折畳端縫着部 ６ 下向溝 ７ 接続部 ｓ 長方形空間 ８ クッション材 ９ 布

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 緯条の両端を縁布で被覆縫着した莚を経
   条と直角に上下に折畳み、折畳端を縫着し、かつ下部中
   央部に下向溝を緯条に沿って形成し下向溝の上端を上部
   中央部下面に接続し下向溝の両側に長方形空間を形成
   し、該空間内にクッション材を挿入することによって上
   面を平坦に保持してなる座布団。
2. 【請求項２】 長方形空間の両端部を布で被覆した請求
   項(1) 記載の座布団。
3. 【請求項３】 下向溝の上端を上部中央部下面に緯条に
   よって経条に組込んで接続した請求項(1) 又は(2) 記載
   の座布団。