JP3036250U - 横型多段式鍛造機の打痕防止装置 - Google Patents

横型多段式鍛造機の打痕防止装置

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JP3036250U
JP3036250U JP1996010584U JP1058496U JP3036250U JP 3036250 U JP3036250 U JP 3036250U JP 1996010584 U JP1996010584 U JP 1996010584U JP 1058496 U JP1058496 U JP 1058496U JP 3036250 U JP3036250 U JP 3036250U
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孝之 中野
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株式会社阪村機械製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形された製品を衝撃落下させることなく取
り出して製品搬送手段に整然と供給するようにしなが
ら、構造の簡素化を図ること。 【解決手段】 最終段のダイ4dの下方位置に製品搬送
コンベヤ8を配設すると共に、チャック支持フレーム5
の素材移送方向の下流側端部に、ロッド21を下方に向
かって出退動させるシリンダ22と、ロッド21の下端
部に設けられ、最終段のダイ4dから排出された製品X
を保持する製品保持部材23とを有する製品受け渡しユ
ニット20を設け、上記支持フレーム5によってチャッ
クが前段側のダイに移動したとき、製品保持部材23が
最終段のダイ4dの前面位置に位置してダイ4dから排
出された製品を保持し、その後、シリンダ22の作動に
よりロッド21を介して製品保持部材23がコンベヤ8
上まで下降したときに製品を排出するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダイとパンチとからなる複数の鍛造ステーションによって素材を粗 から精に成形する横型多段式鍛造機の打痕防止装置に関し、詳しくは、成形され た製品の排出時に該製品に打痕が入るのを防止するの打痕防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルトやナット、あるいはその他の各種パーツ類を成形する横型多段式鍛造機 は、それぞれが相対向するダイとパンチとを備えた複数の鍛造ステーションで粗 から精に素材を段階的に鍛造加工するもので、通常、この種の鍛造機には、例え ば実開平7−44679号公報に開示されているように上記素材を掴んで鍛造ス テーション間にわたって移送する素材移送用チャックが備えられ、このチャック によって前段の鍛造ステーションにおいて加工された素材を掴んで後段の鍛造ス テーションに送り込むようになされている。そして、最終鍛造ステーションで成 形された製品は、最終段のダイから突き出され、製品搬出コンベヤによって例え ば製品箱のような所定の場所へ搬出されることになる。
【0003】 ところで、この種の鍛造機にあっては、例えば機台の剛性を充分に確保するた め等の理由で、製品搬出コンベヤを最終鍛造ステーションよりも下方に取り付け ざるを得ないといった場合があり、この場合、最終段のダイから突き出された製 品をそのまま落下させて排出すると、製品の落下距離がありすぎて、製品によっ ては該落下によって表面に打痕が入りって製品の品質が低下し、また、製品が不 規則方向をむいて搬出されるのでその後処理が煩雑となることから、ダイから打 ち出された製品を打痕を生じさせることなく製品搬出コンベヤに供給するために 打痕防止装置が備えられている場合がある。
【0004】 この打痕防止装置としては、例えば実開平6−39239号公報に開示された ものが知られている。
【0005】 この公報に記載された打痕防止装置は、最終段のダイの下方位置に製品搬出コ ンベヤを配設し、該製品搬出コンベヤと最終段のダイとの間で、ラム及びパンチ の前進を阻害しない位置において機台に製品受け渡しアームを上下方向に揺動可 能に設けると共に、該受け渡しアームの上下揺動をラックギヤとピニオンギヤと による噛み合い機構と、該ラックギヤを昇降駆動するシリンダとで行うように構 成して、パンチがダイから後退する間に、下方に揺動されて待機している上記受 け渡しアームを最終段のダイの前面に上動させ、最終段のダイから打ち出された 製品を把持した後に下動させて製品搬出コンベヤに供給するようになされている 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の打痕防止装置によれば、受け渡しアームの上下揺動をラックギ ヤとピニオンギヤとの噛み合い機構とラックギヤを昇降駆動させるシリンダとの 組み合わせで行う構造であるから、その構造が非常に複雑となる問題があった。
【0007】 そこで本考案は、成形された製品を衝撃落下させることなく取り出して製品搬 出手段に整然と供給することができながら、構造の簡素化を図ることができる横 型多段式鍛造機の打痕防止装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次のような手段を用いることを特徴とする 。
【0009】 まず、本願の請求項1に係る考案(以下、第1考案という)は、機台に並設さ れた複数のダイと、これらのダイに対向するようにラムに装備され、かつ該ラム によりダイに向かって進退動される複数のパンチと、上記ラムの進退動作に同期 して上記各ダイの並設方向に往復動するチャック支持フレームに取り付けられ、 素材を各ダイの順次移送する複数の素材移送用チャックとを備え、上記素材を粗 から精に順次鍛造加工する横型多段式鍛造機の打痕防止装置において、最終段の ダイの下方位置に製品搬出手段を配設すると共に、上記チャック支持フレームに おける素材移送方向の下流側端部に、該端部に固設され、かつロッドを下方に向 かって出退動させるアクチュエータと、該ロッドの下端部に設けられ、最終段の ダイから排出された製品を保持する製品保持部材とを有する製品受け渡しユニッ トを設け、かつ、上記チャック支持フレームにより各チャックが前段側の各ダイ に移動したとき、上記製品保持部材が最終段のダイの前面位置に位置して該ダイ から排出された製品を保持し、その後、製品保持部材がアクチュエータの作動に よりロッドを介して製品搬出手段上まで下降したとき製品を排出させる排出手段 を設けたことを特徴とする。
【0010】 また、請求項2に係る考案(以下、第2考案という)は、機台に並設された複 数のダイと、これらのダイに対向するようにラムに装備され、かつ該ラムにより ダイに向かって進退動される複数のパンチと、上記ラムの進退動作に同期して上 記各ダイの並設方向に往復動するチャック支持フレームに取り付けられ、素材を 各ダイの順次移送する複数の素材移送用チャックとを備え、上記素材を粗から精 に順次鍛造加工する横型多段式鍛造機の打痕防止装置において、最終段のダイの 下方位置に製品搬出手段を配設すると共に、上記機台における上記最終段のダイ の外側方位置に、該機台に固設され、かつロッドを下方に向かって出退動させる アクチュエータと、該ロッドの下端部に設けられ、最終段のダイから排出された 製品を保持する製品保持部材とを有する製品受け渡しユニットを設け、かつ、上 記チャック支持フレームにより各素材移送用チャックが前段側の各ダイに移動し たとき、製品保持部材が最終段のダイから搬出された製品を保持し、その後、製 品保持部材がアクチュエータの作動によりロッドを介して製品搬出手段上まで下 降したとき製品を排出させる排出手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】 上記第1考案によれば、各素材移送用チャックがチャック支持フレームによっ て前段側の各ダイに移動したとき、チャック支持フレームに設けられた製品受け 渡しユニットの製品保持部材が最終段のダイの前面位置に位置して、該ダイから 排出された製品を保持する。そして、その後、各チャックがチャック支持フレー ムによって後段側の各ダイに移動するとき、製品受け渡しユニットが最終ステー ションよりも素材搬出方向の下流側に移動されると共に、該製品受け渡しユニッ トの製品保持部材がアクチュエータの作動によりロッドを介して製品搬出手段上 まで下降され、この下降位置にて排出手段により製品が排出される。これにより 、製品は自然落下することなく製品搬出手段に供給されると共に、該搬出手段に 整然と供給される。
【0012】 また、第2考案によれば、各素材移送用チャックが前段側の各ダイに移動した ときに、機台に設けられた製品受け渡しユニットの製品保持部材がアクチュエー タの作動によりロッドを介して最終段のダイの前面位置に位置し、該ダイから排 出された製品を保持する。そして、その後上記製品保持部材がアクチュエータの 作動によりロッドを介して製品搬出手段上まで下降され、その下降位置にて排出 手段により製品が排出される。これにより、製品は自然落下することなく製品搬 出手段に供給されることになり、製品に打痕が入るのを防止できて、良質の製品 を製造でき、また、該製品を製品搬出手段に整然と供給される。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】 まず、図1に示すように、この実施例における横型多段式鍛造機1には、その 機台2の所定位置にダイブロック3が備えられ、該ダイブロック3に複数個(図 面では4個)のダイ4a〜4dが一定の間隔で並設されている。一方、これらの ダイ4a〜4dと対向して進退動するラム(図示せず)の前面には上記ダイ4a 〜4dと同数のパンチが配設されて、上記ラムの進退動によりダイ4a〜4dと パンチとの間で素材が鍛造加工される。その場合に、対向するダイ4a〜4dと パンチとの一対毎が夫々鍛造ステーションを構成するので、この鍛造機1の場合 は4つの鍛造ステーションが設けられていることとなり、素材はこれらの鍛造ス テーションを移送されながら粗から精に成形されて製品Xが得られることとなる 。
【0015】 また、上記ダイブロック3の上には、機台2に設けられた支持部材(図示せず )にチャック支持フレーム5が素材移送方向に移動可能に取り付けられ、このチ ャック支持フレーム5の一端には、上記パンチの進退方向と直交するダイ並設方 向に所定のストロークで往復動する駆動ロッド6が連結されている。そして、こ の駆動ロッド6は上記ラムの進退動作に同期して移動され、その移動に伴って上 記チャック支持フレーム5が、隣接するダイの間隔に等しい距離だけ上記ラムな いしパンチが後退している間に一往復動するようになっている。
【0016】 さらに、上記チャック支持フレーム5の前面部には、4個の素材移送用のチャ ック7a〜7dが取り付けられ、上記駆動ロッド6によるチャック支持フレーム 5の往復動に伴って各チャック7a〜7dが素材を掴んでダイ間にわたって移動 する。
【0017】 また、この最終鍛造ステーションの下方位置には、製品搬出コンベヤ8が配設 されている。その場合、ダイブロック3の下面の高さ位置に合せて機台2の一側 部が開口されて、該開口部2aを貫通するように搬出コンベヤ8が配置されてい る。この搬出コンベヤ8は一対のプーリ(一方のみ図示)9間にベルト11が巻 き掛けられた間欠駆動のベルトコンベヤであって、該ベルト11の周面に製品X が入る溝12が一定間隔で形成されており、かつ該搬出コンベヤ8の搬出終端が 図示しない製品箱の近傍に臨まされている。
【0018】 そして、上記チャック支持フレーム5における素材移送方向の下流側端部には 、素材移送用チャックがもう1つ余分に取り付けられるようにその外側方に延び る延長部5aが設けられ、該延長部5aに、最終段のダイ4dから排出された製 品Xを上記ベルト11の溝12に受け渡しする製品受け渡しユニット20が設け られている。
【0019】 この受け渡しユニット20は、上記延長部5aに固設され、かつロッド21を 下方に向かって出退動させるシリンダ22と、ロッド21の下端部に設けられ、 最終段のダイ4dから排出された製品Xを保持する製品保持部材23とを有して いる。そして、上記チャック支持フレーム5によりチャック7a〜7dが前段側 のダイ7a〜7cに移動したとき、上記製品保持部材23が最終段のダイ4dの 前面位置に位置して該ダイ4dから排出された製品Xを保持し、その後、シリン ダ22の作動によりロッド21が下方に押し出されて製品保持部23が搬出コン ベヤ8上まで下降したときに製品Xを排出するようになっている。
【0020】 上記シリンダ22としては、主としてエアーシリンダを用い、チャック支持フ レーム5の前面に取付部材22aを介して固定されている。また、このシリンダ 22のロッド21における下端部には、上記製品保持部材23を回動自在に支持 するための枢支軸24をもつ枢支部25が設けられている。また、上記製品保持 部材23は、図2に示すように前端部(パンチ側)が前壁26aで閉鎖され、後 端部が開口されかつ外周部が一部開口された筒状保持部26と、該保持部26の 開口部26bにおける対向開口縁部の一方側に一体的に設けられ、上記ロッド2 1の枢支軸24に回転自在に支持される軸受け部27,27と、一方の軸受け部 27から外側方に突出する係合片28とを有している。また、製品保持部材23 とロッド21の先端部との間には、図示しないが、常時はこの保持部材23の開 口部26bが上方側に位置するように該保持部材23を付勢するバネが設けられ ている。
【0021】 そして、上記製品保持部材23は、チャック支持フレーム5の延長部5aに、 最終段のチャック7dから上記各チャックの間隔と同一間隔をおいた位置に配設 されて、上記シリンダ22のロッド21が短縮した退却状態にて、チャック支持 フレーム5が前段側に移動したときには、上記製品保持部材23が最終段のダイ 4dの前面に位置して、最終段のダイ4dから打ち出される製品Xを筒状保持部 26内に保持するようになっている。また、チャック支持フレーム5が後段側に 移動し、かつシリンダによりロッドが下方に伸長されたときには、上記製品保持 部材23が搬出コンベヤ8の上面近傍に位置して、その保持部26内に保持して いる製品Xをベルト11の溝12に落し込めるようになっている。そのため、機 台2における搬出コンベヤ8の近傍上方に排出手段としてのストッパー29が設 けられ、製品保持部材23が下降した際に、上記係合片28がストッパー29に 当接することで上記保持部26が反転して、製品Xを保持部26の開口部26a から排出してベルト11の溝12に落し込めるようになっている。
【0022】 さらに、上記シリンダ22は、上記パンチがダイ4a〜4dから後退し、かつ チャック7a〜7dが前段側のダイ4a〜4cに移動するときに上記製品上記製 品保持部材23を上昇位置に復帰移動させ、パンチが前進を始め、かつ上記チャ ック7a〜7dが後段側のダイ4a〜4dに素材を移送するときに上記製品保持 部材23を下降させるように制御される。
【0023】 また、ベルト11の溝11に供給された製品Xは該ベルト11の間欠移動によ って順次製品箱へと搬出され、該ベルト11の終端においてロボット装置(図示 せず)等によって製品箱に収納されるようになっている。
【0024】 また、上記製品保持部材23は、各種の製品Xの形状に応じた形状のものを用 いるのであって、その場合、図2に示すようにボルトナットタイプの枢支軸24 をロッド21下端の枢支部25から取り外して、適宜形状の製品保持部材23に 交換できるようになっている。なお、上記製品保持部材23としては、上記した 構造のものに限定されるものではなく、たとえばスプリングにより製品を弾性杓 に把持する一対の爪でなる構造として、これらの爪が下降した際に上記ストッパ ー29との干渉によりその把持を解放させるようにしてもよい。
【0025】 次に、以上のように構成した打痕防止装置の動作を説明すると、最終のチャッ ク7dにより最終段のダイ4dの前面に移送された素材は、最終鍛造ステーショ ンにおいてパンチの前進により最終段のダイ4dに打ち込まれて製品Xが成形さ れる。
【0026】 この間、製品受け渡しユニット20は図3に示すように、最終鍛造ステーショ ンの外側位置に位置し、また、シリンダ22におけるロッド21が下方に押し出 された状態で製品保持部材23がベルト11上に位置している。
【0027】 その後、パンチが後退するとき、チャック支持フレーム5が前段側に移動して 、チャック7b〜7dが前段側のダイ4a〜4cの前面に移動されると共に製品 受け渡しユニット20も最終鍛造ステーションに移動される。このとき、図1に 示すようにシリンダ22が短縮されて製品受け渡しユニット20の製品保持部材 23が最終段のダイ4dの前面に位置に移動することになる。そして、最終段の ダイ4dから突き出された製品Xは製品保持部材23の筒状保持部26内に突入 されて保持される。その後、チャック支持フレーム5が後段側に移動して、チャ ック7a〜7dが後段側のダイ4a〜4dの前面に位置するとき、製品受け渡し ユニット20は最終鍛造ステーションの外に移送されると共にシリンダ22が伸 長されて製品保持部材23が搬出コンベア8上まで下降し、そのとき、図3に示 すようにストッパー29に係合片28が接当して製品保持部材23が回動されて 保持部26内の製品Xがその開口部26bからベルト11の溝12に供給される 。
【0028】 このように最終ダイ4dから打ち出される製品Xは、自然落下することなく製 品保持部材23により保持されて、かつ搬出コンベヤ8に供給されるから、該製 品Xに打痕が入ることがなくなる。また、製品Xが一定方向に整列されて搬出コ ンベヤ8に供給され、かつ整然と搬出されることになって、ロボット装置による 箱詰めが作業性よく行われることになる。
【0029】 また、図4及び図5は、上記打痕防止装置に関する別の実施の形態を示すもの で、上記機台2における最終段のダイ4dよりも素材搬出方向の下流側位置に、 製品受け渡しユニット30を設けたものである。
【0030】 すなわち、上記機台2における最終段のダイ4dよりも素材搬出方向の下流側 位置に、該機台2に支持され、かつロッド31を下方に行くに従って素材移送方 向の下流側上方から上流側下方に向かうように出退動させるシリンダ32と、該 ロッド22の下端部に設けられ、上昇したときに最終段のダイ4dから排出され た製品Xを保持し、かつ下降したときに保持を解除して製品Xを搬出コンベヤ8 上に排出する製品保持部材33とを有する製品受け渡しユニット30を設け、上 記パンチがダイ4a〜4dから後退し、かつチャック支持フレーム5により各チ ャック7a〜7dが前段側のダイに移動するときに上記ロッド21を上昇させ、 パンチが前進を始め、かつ上記チャック7a〜7dが後段側のダイに移動すると きに上記ロッド21を下動させて上記製品保持部材33を下降させるようにして いる。
【0031】 その場合、上記シリンダ32は、上記機台2における最終段のダイ4dよりも 素材搬出方向の下流側位置にブラケット34を介して該シリンダ32の下方側に 行くに従って素材移送方向の下流側上方から上流側下方に向かうように傾斜状に 支持されると共に、機台2の最終段のチャックとの対向部分を一部切り欠き、そ の切り下欠き部2aを介して上記ロッド31と製品保持部材33とを最終段のダ イ4dと搬出コンベヤ8との前面位置に介入自在となっている。
【0032】 また、製品保持部材33は上記ロッド31と共に、該ロッド31と平行で、シ リンダ32の外側部に摺動自在に支持される補助ガイド杆35とにより傾斜状態 で上下移動可能に支持されている。そして、この製品保持部材33は、上記補助 ガイド杆35とロッド31とに連結される基部36と、該基部36の下端部に固 定される前端部(パンチ側)が前壁37aで閉鎖され、後端部が開口されると共 に外周部における下面側が一部開口された筒状保持部37と、該筒状保持部37 の開口部37bにおける対向開口縁部の一方側に設けられ、上記開口部37bを 開閉するように枢支された開閉板38と、該開閉板38から一体的に外側方に突 出する係合片39とを有している。また、基部36と開閉板38との間には、図 示しないが、開口部37bを閉鎖するように上記開閉板38を付勢するバネが設 けられていると共に、機台2における上記搬出コンベヤ8の近傍上方に排出手段 としてのストッパー41が設けられ、製品保持部材33が下降した際に、上記係 合片39がストッパー41に当接することで上記開閉板38が開いて、製品Xを 保持部37の開口部37aから排出してベルト11の溝12に落し込めるように なっている。その他の構成は、同一符号を付して図示したように先の実施の形態 のものと同じである。
【0033】 次に、この打痕防止装置の動作を説明すると、最終のチャック7dにより最終 段のダイ4dの前面に移送された素材は、最終鍛造ステーションにおいてパンチ の前進により最終段のダイ4dに打ち込まれて製品Xが成形される。この間、製 品受け渡しユニット30は図5に示すように、最終鍛造ステーションの下方位置 に位置して、チャック7dによる素材の移送やラム並びにパンチの前進の邪魔に ならないようになっている。つまり、補助ガイド杆35がパンチと干渉しないよ うに該ガイド杆35をダイ7dの側方に偏位させて配置している。
【0034】 そして、パンチが後退するとき、チャック支持フレーム5が前段側に移動して 、チャック7b〜7dが前段側のダイ4a〜4cの前面に移動復帰されるとき、 図4に示すように製品受け渡しユニット30はシリンダ32により上昇されて製 品保持部材33が最終段のダイ4dの前面に位置に移動することになる。そして 、最終段のダイ4dから突き出された製品Xは製品保持部材23の筒状保持部2 6内に突入されて保持される。その後、チャック支持フレーム5が後段側に移動 して、チャック7a〜7dが後段側のダイ4a〜4dの前面に位置するとき、シ リンダ22が伸長されて製品保持部材23が搬出コンベア8上まで下降し、その とき、ストッパー41に係合片39が接当して開閉板38が開かれ、保持部37 内の製品Xがその開口部37bからベルト11の溝12に供給される。
【0035】 これにより、製品は自然落下することなく製品保持部材33により保持されて 搬出コンベヤ8に供給されるから、製品Xに打痕が入ることがなくなると共に、 一定方向に整列して該搬出装置に供給される。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本願の第1考案によれば、素材移送用チャックがチャック支持 フレームによって前段側のダイに移動されたとき、チャック支持フレームに設け られた製品受け渡しユニットの製品保持部材が最終段のダイの前面位置に位置し て、該ダイから排出された製品を保持し、その後、上記製品受け渡しユニットの 製品保持部材がアクチュエータの作動によりロッドを介して製品搬出装置上まで 下降してその下降位置で製品を排出する。これにより、製品は自然落下すること なく搬出装置に供給されることになり、製品に打痕が入るのを防止できて、良質 の製品を製造でき、その上、該製品を搬出手段に整然と供給することができる。 しかも、上記製品受け渡しユニットを、ロッドを下方に向かって出退動させるア クチュエータと、該ロッドの下端部に設けられて最終段のダイから排出された製 品を保持する製品保持部材とで構成したから、従来例のように複雑な連動機構を 必要とすることなくその構成を簡素化することができ、さらに、上記製品受け渡 しユニットを、チャック支持フレームにおける素材移送方向の下流側端部に設け るようにしたから、該製品受け渡しユニットがチャックとは勿論パンチとも干渉 し合うといった不具合が全く生じない。
【0037】 また、本願の第2考案によれば、各素材移送用チャックが前段側の各ダイに移 動したときに、機台に設けられた製品受け渡しユニットの製品保持部材がアクチ ュエータの作動によりロッドを介して最終段のダイの前面位置に位置して、該ダ イから排出された製品を保持し、その後、上記製品保持部材がアクチュエータの 作動によりロッドを介し搬出手段上まで下降してその下降位置で製品を排出する から、製品は自然落下することなく搬出装置に供給されることになり、製品に打 痕が入るのを防止できて、良質の製品を製造でき、その上、該製品を搬出手段に 整然と供給することができる。しかも、上記製品受け渡しユニットを、ロッドを 下方に向かって出退動させるアクチュエータと、該ロッドの下端部に設けられて 最終段のダイから排出された製品を保持する製品保持部材とで構成したから、従 来例のように複雑な連動機構を必要とすることなくその構成を簡素化することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかる横型多段式鍛造機のダイブ
ロック部の正面図である。
【図2】 図1のア−ア線から見た製品保持部材の拡
大側面図である。
【図3】 製品の受け渡し状態を示す説明図である。
【図4】 別の実施の形態を示す横型多段式鍛造機の
ダイブロック部の正面図である。
【図5】 同製品の受け渡し状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 鍛造成形機 2 機台 4a〜4d ダイ 7a〜7d 素材移送用チャック 8 製品搬出手段(製品搬出コンベヤ) 20,30 製品受け渡しユニット 21,31 ロッド 22,32 シリンダ 32,33 製品保持部材 28,39 係合片 29,41 ストッパー

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に並設された複数のダイと、これら
    のダイに対向するようにラムに装備され、かつ該ラムに
    よりダイに向かって進退動される複数のパンチと、上記
    ラムの進退動作に同期して上記各ダイの並設方向に往復
    動するチャック支持フレームに取り付けられ、素材を各
    ダイの順次移送する複数の素材移送用チャックとを備
    え、上記素材を粗から精に順次鍛造加工する横型多段式
    鍛造機の打痕防止装置であって、最終段のダイの下方位
    置に製品搬出手段が配設されていると共に、上記チャッ
    ク支持フレームにおける素材移送方向の下流側端部に、
    該端部に固設され、かつロッドを下方に向かって出退動
    させるアクチュエータと、該ロッドの下端部に設けら
    れ、最終段のダイから排出された製品を保持する製品保
    持部材とを有する製品受け渡しユニットが備えられ、か
    つ、上記チャック支持フレームにより各チャックが前段
    側の各ダイに移動したとき、上記製品保持部材が最終段
    のダイの前面位置に位置して該ダイから排出された製品
    を保持し、その後、製品保持部材がアクチュエータの作
    動によりロッドを介して製品搬出手段上まで下降したと
    き製品を排出する排出手段が設けられていることを特徴
    とする横型多段式鍛造機の打痕防止装置。
  2. 【請求項2】 機台に並設された複数のダイと、これら
    のダイに対向するようにラムに装備され、かつ該ラムに
    よりダイに向かって進退動される複数のパンチと、上記
    ラムの進退動作に同期して上記各ダイの並設方向に往復
    動するチャック支持フレームに取り付けられ、素材を各
    ダイの順次移送する複数の素材移送用チャックとを備
    え、上記素材を粗から精に順次鍛造加工する横型多段式
    鍛造機の打痕防止装置であって、最終段のダイの下方位
    置に製品搬出手段が配設されていると共に、上記機台に
    おける上記最終段のダイの外側方位置に、該機台に固設
    され、かつロッドを下方に向かって出退動させるアクチ
    ュエータと、該ロッドの下端部に設けられ、最終段のダ
    イから排出された製品を保持する製品保持部材とを有す
    る製品受け渡しユニットが備えられ、かつ、上記チャッ
    ク支持フレームにより各チャックが前段側の各ダイに移
    動したとき、製品保持部材が最終段のダイから搬出され
    た製品を保持し、その後、製品保持部材がアクチュエー
    タの作動によりロッドを介して製品搬出手段上まで下降
    したとき製品を排出させる排出手段が設けられているこ
    とを特徴とする横型多段式鍛造機の打痕防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3488379B2 (ja) 1998-03-27 2004-01-19 株式会社阪村機械製作所 横型圧造成形機の打痕防止装置
KR101399675B1 (ko) 2012-08-13 2014-05-27 주식회사 평산기공 단조 소재의 연속 고주파 유도 가열 시스템

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JP3488379B2 (ja) 1998-03-27 2004-01-19 株式会社阪村機械製作所 横型圧造成形機の打痕防止装置
KR101399675B1 (ko) 2012-08-13 2014-05-27 주식회사 평산기공 단조 소재의 연속 고주파 유도 가열 시스템

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