JP3035308B2 - セラミックフィルタの逆洗方法 - Google Patents
セラミックフィルタの逆洗方法Info
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- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミックフィルタの逆洗方法に関する。
フィルタ容器内部に設けられた管状のセラミックフィ
ルタを逆洗する方法としては、従来、フィルタ容器にピ
ストンを内蔵したシリンダを取付け、流体圧をピストン
に加えることによりフィルタ容器内のろ液に原液よりも
大きい圧力をかけ、かつろ過流速よりも速い流速でろ液
を押し入れ、開閉弁を閉じて逆洗した後、単位時間当り
のシリンダ内の容積変化が単位時間当りのろ過量よりも
小さくなるようにピストンを戻す方法が提案されている
（特開昭63−51913号公報）。
ルタを逆洗する方法としては、従来、フィルタ容器にピ
ストンを内蔵したシリンダを取付け、流体圧をピストン
に加えることによりフィルタ容器内のろ液に原液よりも
大きい圧力をかけ、かつろ過流速よりも速い流速でろ液
を押し入れ、開閉弁を閉じて逆洗した後、単位時間当り
のシリンダ内の容積変化が単位時間当りのろ過量よりも
小さくなるようにピストンを戻す方法が提案されている
（特開昭63−51913号公報）。
しかし、この方法では、フィルタ容器にピストンを内
蔵したシリンダなどの設備を取付ける必要があるため、
装置構成が複雑になり、装置コストも上昇する。また、
この方法では、逆洗を繰返すと逆洗の効果が徐々に小さ
くなることが多かった。特に、セラミックフィルタ本体
に原液流路が多数設けられているような複雑な形状のセ
ラミックフィルタでは効果的に逆洗することが困難であ
った。
蔵したシリンダなどの設備を取付ける必要があるため、
装置構成が複雑になり、装置コストも上昇する。また、
この方法では、逆洗を繰返すと逆洗の効果が徐々に小さ
くなることが多かった。特に、セラミックフィルタ本体
に原液流路が多数設けられているような複雑な形状のセ
ラミックフィルタでは効果的に逆洗することが困難であ
った。
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので
あり、簡単な装置構成で、長期にわたって良好な逆洗効
果を維持することができるセラミックフィルターの逆洗
方法を提供することを目的とする。
あり、簡単な装置構成で、長期にわたって良好な逆洗効
果を維持することができるセラミックフィルターの逆洗
方法を提供することを目的とする。
本発明のセラミックフィルターの逆洗方法は、フィル
タ容器内部に設けられた管状のセラミックフィルタを逆
洗するにあたり、原液出口及びろ過液出口に設けられた
開閉弁を閉じた状態で原液をセラミックフィルタ内へ圧
入してセラミックフィルタ内の原液の圧力を上昇させた
後、前記原液出口の開閉弁を瞬時に開放することを特徴
とするものである。
タ容器内部に設けられた管状のセラミックフィルタを逆
洗するにあたり、原液出口及びろ過液出口に設けられた
開閉弁を閉じた状態で原液をセラミックフィルタ内へ圧
入してセラミックフィルタ内の原液の圧力を上昇させた
後、前記原液出口の開閉弁を瞬時に開放することを特徴
とするものである。
本発明方法では、原液出口及びろ過液出口に設けられ
た開閉弁を閉じた状態で原液をセラミックフィルタ内へ
圧入してセラミックフィルタ内の原液の圧力を上昇させ
ることにより、フィルタ本体の微細孔内部やフィルタ外
部のろ過液側の圧力も上昇する。その後、原液出口の開
閉弁を瞬時に開放すると、フィルタの原液側の圧力が瞬
時に低下するので、フィルタに目詰まりした物質がろ過
液側から原液側へ押し出される。本発明方法の場合、ろ
過面の全面にわたってこのような作用を及ぼすことがで
きるので、従来の方法よりも良好な逆洗効果を長期にわ
たって得ることができる。特に、フィルタ形状が複雑な
場合には、従来の方法に比べて逆洗効果が非常に良好と
なる。また、逆洗を行うための特別の設備を設ける必要
がなく、装置構成が簡単で装置コストも安価である。
た開閉弁を閉じた状態で原液をセラミックフィルタ内へ
圧入してセラミックフィルタ内の原液の圧力を上昇させ
ることにより、フィルタ本体の微細孔内部やフィルタ外
部のろ過液側の圧力も上昇する。その後、原液出口の開
閉弁を瞬時に開放すると、フィルタの原液側の圧力が瞬
時に低下するので、フィルタに目詰まりした物質がろ過
液側から原液側へ押し出される。本発明方法の場合、ろ
過面の全面にわたってこのような作用を及ぼすことがで
きるので、従来の方法よりも良好な逆洗効果を長期にわ
たって得ることができる。特に、フィルタ形状が複雑な
場合には、従来の方法に比べて逆洗効果が非常に良好と
なる。また、逆洗を行うための特別の設備を設ける必要
がなく、装置構成が簡単で装置コストも安価である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。な
お、本実施例では、本発明の逆洗方法を井戸水をろ過し
て飲料水を供給する場合に適用した例について説明す
る。
お、本実施例では、本発明の逆洗方法を井戸水をろ過し
て飲料水を供給する場合に適用した例について説明す
る。
第１図は井戸水のろ過装置の構成図である。第１図に
おいて、井戸１からポンプ２により汲み上げられた井戸
水は貯水槽３に入れられる。貯水槽３内の井戸水はポン
プ４によりフィルタ容器５内に設けられたセラミックフ
ィルタ６内部を通過して開閉弁７を介して貯水槽３へ循
環する。また、セラミックフィルタ６によりろ過された
ろ過液は開閉弁８を介してろ過液タンク９に収容され
る。このろ過液タンク９から飲料水配管系を通して飲料
水が供給される。
おいて、井戸１からポンプ２により汲み上げられた井戸
水は貯水槽３に入れられる。貯水槽３内の井戸水はポン
プ４によりフィルタ容器５内に設けられたセラミックフ
ィルタ６内部を通過して開閉弁７を介して貯水槽３へ循
環する。また、セラミックフィルタ６によりろ過された
ろ過液は開閉弁８を介してろ過液タンク９に収容され
る。このろ過液タンク９から飲料水配管系を通して飲料
水が供給される。
前記ポンプ２の圧力は3.5kg/cm2であり、井戸水は60
/minの流量で汲み上げられる。前記セラミックフィル
ター６としては、ロ過面の気孔径が約0.2μｍのものを
用いた。なお、気孔径が0.2〜0.8μｍのセラミックフィ
ルタを用いることにより、菌体及び濁度に影響する不純
物を除去することができる。
/minの流量で汲み上げられる。前記セラミックフィル
ター６としては、ロ過面の気孔径が約0.2μｍのものを
用いた。なお、気孔径が0.2〜0.8μｍのセラミックフィ
ルタを用いることにより、菌体及び濁度に影響する不純
物を除去することができる。
このろ過装置の逆洗は、ろ過の途中でセラミックフィ
ルタ６からの井戸水の出口側及びろ過液出口に設けられ
た開閉弁７、８を閉じた状態でポンプ４によりセラミッ
クフィルタ６内へ井戸水を圧入してセラミックフィルタ
６内の井戸水の圧力を上昇させた後、井戸水の出口側の
開閉弁７を瞬時に開放することにより行われる。
ルタ６からの井戸水の出口側及びろ過液出口に設けられ
た開閉弁７、８を閉じた状態でポンプ４によりセラミッ
クフィルタ６内へ井戸水を圧入してセラミックフィルタ
６内の井戸水の圧力を上昇させた後、井戸水の出口側の
開閉弁７を瞬時に開放することにより行われる。
このろ過装置について、本発明の逆洗方法を適用した
場合の井戸水の圧力の変化及びろ過流量を第２図に示
す。第２図に示されるように、ろ過を継続すると目詰ま
りが生じるため、井戸水の圧力（第２図中△で表示）は
初期の1.8kg/cm2から3.2kg/cm2に上昇し、ろ過流量（第
２図中○で表示）は初期の68/minから35/minへと減
少する。次に、２つの開閉弁７、８を閉じると、井戸水
の圧力は約4kg/cm2まで上昇する。次いで、井戸水の出
口側の開閉弁７を瞬時に開放すると、逆洗が行われ、井
戸水の圧力は約2.5kg/cm2まで低下し、ろ過流量は初期
値に近い約60/minまで回復する。以後、ろ過を継続す
ると、井戸水の圧力は3kg/cm2前後まで上昇し、ろ過流
量は約50/minまで低下するが、そのたびに逆洗を行う
ごとに、井戸水の圧力は約2.5kg/cm2まで低下し、ろ過
流量は初期値に近い約60/minまで回復する。
場合の井戸水の圧力の変化及びろ過流量を第２図に示
す。第２図に示されるように、ろ過を継続すると目詰ま
りが生じるため、井戸水の圧力（第２図中△で表示）は
初期の1.8kg/cm2から3.2kg/cm2に上昇し、ろ過流量（第
２図中○で表示）は初期の68/minから35/minへと減
少する。次に、２つの開閉弁７、８を閉じると、井戸水
の圧力は約4kg/cm2まで上昇する。次いで、井戸水の出
口側の開閉弁７を瞬時に開放すると、逆洗が行われ、井
戸水の圧力は約2.5kg/cm2まで低下し、ろ過流量は初期
値に近い約60/minまで回復する。以後、ろ過を継続す
ると、井戸水の圧力は3kg/cm2前後まで上昇し、ろ過流
量は約50/minまで低下するが、そのたびに逆洗を行う
ごとに、井戸水の圧力は約2.5kg/cm2まで低下し、ろ過
流量は初期値に近い約60/minまで回復する。
一方、フィルタ容器にピストンを内蔵したシリンダを
取付けて従来の逆洗方法を適用した場合（比較例）、ろ
過流量（第２図中＊で表示）は、ろ過の継続に伴って初
期の68/minから減少し、そのたびに逆洗を繰り返すご
とにろ過流量は回復するものの、そのときのろ過流量の
値は徐々に下がってくる。
取付けて従来の逆洗方法を適用した場合（比較例）、ろ
過流量（第２図中＊で表示）は、ろ過の継続に伴って初
期の68/minから減少し、そのたびに逆洗を繰り返すご
とにろ過流量は回復するものの、そのときのろ過流量の
値は徐々に下がってくる。
以上詳述したように本発明の逆洗方法によれば、原液
出口及びろ過液出口に設けられた開閉弁を閉じた状態で
原液をセラミックフィルタ内へ圧入してセラミックフィ
ルタ内の原液の圧力を上昇させることにより、フィルタ
本体の微細孔内部やフィルタ外部のろ過液側の圧力も上
昇する。その後、原液出口の開閉弁を瞬時に開放する
と、フィルタの原液側の圧力が瞬時に低下するので、フ
ィルタに目詰まりした物質がろ過液側から原液側へ押し
出される。本発明方法の場合、ろ過面の全面にわたって
このような作用を及ぼすことができるので、従来の方法
よりも良好な逆洗効果を長期にわたって得ることができ
る。また、逆洗を行うための特別の設備を設ける必要が
なく、装置構成が簡単で装置コストも安価である。
出口及びろ過液出口に設けられた開閉弁を閉じた状態で
原液をセラミックフィルタ内へ圧入してセラミックフィ
ルタ内の原液の圧力を上昇させることにより、フィルタ
本体の微細孔内部やフィルタ外部のろ過液側の圧力も上
昇する。その後、原液出口の開閉弁を瞬時に開放する
と、フィルタの原液側の圧力が瞬時に低下するので、フ
ィルタに目詰まりした物質がろ過液側から原液側へ押し
出される。本発明方法の場合、ろ過面の全面にわたって
このような作用を及ぼすことができるので、従来の方法
よりも良好な逆洗効果を長期にわたって得ることができ
る。また、逆洗を行うための特別の設備を設ける必要が
なく、装置構成が簡単で装置コストも安価である。
第１図は本発明の実施例において使用されたろ過装置の
構成図、第２図は本発明の逆洗方法及び従来の逆洗方法
を適用した場合のろ過流量及び井戸水の圧力の経時変化
を示す特性図である。 １……井戸、２……ポンプ、３……貯水槽、４……ポン
プ、５……フィルタ容器、６……セラミックフィルタ、
７、８……開閉弁、９……ろ過液タンク。
構成図、第２図は本発明の逆洗方法及び従来の逆洗方法
を適用した場合のろ過流量及び井戸水の圧力の経時変化
を示す特性図である。 １……井戸、２……ポンプ、３……貯水槽、４……ポン
プ、５……フィルタ容器、６……セラミックフィルタ、
７、８……開閉弁、９……ろ過液タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 省吾 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 江口 忠男 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 南 俊郎 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 長谷川 満雅 愛知県刈谷市小垣江町南藤１番地 東芝 セラミックス株式会社刈谷製造所内 (56)参考文献 特開 昭60−197206（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 29/62 - 29/74
Claims (1)
- 【請求項１】フィルタ容器内部に設けられた管状のセラ
ミックフィルタを逆洗するにあたり、原液出口及びろ過
液出口に設けられた開閉弁を閉じた状態で原液をセラミ
ックフィルタ内へ圧入してセラミックフィルタ内の原液
の圧力を上昇させた後、前記原液出口の開閉弁を瞬時に
開放することを特徴とするセラミックフィルタの逆洗方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1173568A JP3035308B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | セラミックフィルタの逆洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1173568A JP3035308B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | セラミックフィルタの逆洗方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0338206A JPH0338206A (ja) | 1991-02-19 |
| JP3035308B2 true JP3035308B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=15962972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1173568A Expired - Fee Related JP3035308B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | セラミックフィルタの逆洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3035308B2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-05 JP JP1173568A patent/JP3035308B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0338206A (ja) | 1991-02-19 |
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