JP3034727U - 膨張式エアバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟なシート材の単一パターン片から膨張式
エアバッグを製造する。 【解決手段】 薄く、丈夫で柔軟なシート材料から切抜
いた単一のパターン片４０の切抜き縁に沿って指定の順
序で縫合、ステッチング合わせ、継ぎ合わせして膨張時
に車両搭乗者１２に係合する最大有効緩衝面２４を形成
するエアバッグ１０における同パターン片４０は、直交
する長い中心軸線４２と横中心軸線４４とに関して対称
の形状をし、搭乗者との大きな係合面積を形成する中央
部４０と、同中央部の両端で、膨張時にエアバッグ１０
の両側面２６、２６を形成する複数の対の側縁部分５８
〜６４と、エアバッグの膨張ガス受容用の入口路を形成
する上記長い中心軸線４２の両端に設けた複数の対の端
部７８、８０及び９０、１２６を有するように構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、通常はエアバッグとして呼称され、車両の衝突や事故の際にガスで 急速膨張するように構成された車両搭乗者拘束クッションに関し、特に本考案の エアバッグは薄く、強く、軽く、柔軟なシート材料から形成され、これを単一パ ターン（形状）に切断して平坦なシート材料片とし、切断縁に沿って縫合または 継ぎ合わせし、該バッグが急速膨張により車両等の搭乗者を保護するときに所望 の形状になるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

種々のサイズ、形状、材料のエアバッグ拘束クッションが自動車の搭乗者の保 護拘束に使用されるものとして入手可能になっている。 これらの多数のエアバッグを製造するに当たり、シート材料の多数のパターン 片を利用して縫合又は継ぎ合わせて選択した形状を有する完成エアバッグを得て 同バッグが急速膨張された時に車両搭乗者に対する安全クッションを供するよう にするのが一般的であった。然しながら、従来技術による多数のパターン片を有 したエアバッグは、しばしば製造が困難であり、幾分労力を要し、かつ比較的コ スト高である。多く、エアバッグのパターン片は紛失し易く、製造時に時には配 置間違いをし易い。これは、１つのエアバッグに小サイズのパターン片や多数の パターン片を要するからである。時には、パターン片を不適当に裏返しにしてし まったり、前後逆にしたりして不良品とされる率も比較的高い。

【０００３】 また、色々、異なる種々の形状を有する多種、多様のシート材パターン片を必 要とする時には、在庫品の問題が生じて生産能率が低下することにもなる。 技術者やエアバッグ製造業者間では、従来のエアバッグは縫合が難しく、かつ 部品の不揃いや不整合が起きやすく、表裏を逆に縫合したり、間違った所から縫 い合わせを始め易く、また間違った部品を縫い合わせし易いと言う点等で不平が 起きている。

【０００４】 また、米国特許第３，８１０，６５４号、第４，００６，９１８号、第４，１ ６９，６１３号、第４，１８１，３２５号、第４，９８８，１１８号、第４，９ ８８，１１９号等には単一片のエアバッグが提供されているが、車両搭乗者の最 大限の保護を達成する所望の最終膨張形状が必ずしも得られないと言う問題があ る。

【０００５】 米国特許第５，０４４，６６３号、第４，８４２，３００号では、内部拘束子 を有したり、膨張されたエアバッグに最終形状を付与する繋ぎ綱を有し、これら の紐や繋ぎ綱をエアバッグ内部で適正な場所に縫い込むために、製造を困難にし ているエアバッグを開示している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

依って、本考案の目的は、柔軟なシート材料の単一パターン片から製造される 新規かつ改善されたエアバッグを提供せんとするものである。 本考案の他の目的は、コスト低減性が良く、かく縫合又は製造が簡単な新規か つ改善された単一パターン片のエアバッグを提供することにある。

【０００７】 本考案の更に他の目的は、事故発生時に、車両搭乗者に最大限の安全保護とク ッション作用を与えるように設計された十分な膨張形状を有する新規かつ改善さ れた単一パターン片のエアバッグを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の上述およびその他の目的および利点は、新規かつ改善されたエアバッ グ拘束クッションによって達成され、該クッションは薄く、強く、軽量かつ柔軟 な材料の平坦シートから切り出した単一パターン片から縫合または製造されるも のである。

【０００９】 この本考案による単一パターン片のエアバッグは十分に膨張されたとき、全般 的に側面三角形状を有してエアバッグ膨張器モジュールから外側に突出し、同モ ジュールから離れる程増加又は拡張する水平面内寸法を有して車両搭乗者とクッ ション係合するとき、最大表面積を提供するように構成されている。 本考案の新規かつ改善されたエアバッグに利用される単一パターン片は、長い 中心線に関してほぼ対称なパターンを備え、また、上記の長い中心線を横断二等 分する横中心線に対してほぼ対称な中心部分を包含している。このパターンの中 心部分は、後方を向いて比較的大きなクッション表面を提供して車両搭乗者にエ アバッグの膨張時に係合するのである。同パターンは、中心軸線に沿う上記中心 部の両端に複数の対を成す側面部分を包含しており、これらの側面部分が上記の 長い軸線から横方向外向きに広がり、膨張したエアバッグの側壁を形成する。

【００１０】 また同パターンは長い中心軸線の両端に一対の喉（スロート）部分を有して各 一対の側面部分と結合してエアバッグ膨張時に膨張ガスを受容する入口を形成し ている。 本単一パターン片エアバッグは同パターンを上記の長い中心軸線の片側のパタ ーン端部に沿って多段階に縫合又は継ぎ合わせ、次いで反対側で同じことを繰り 返すこきにより製造され、次ぎに、喉部を縫い合わせてエアバッグの膨張ガスの 入口を形成する。点印、文字、数字又はその他の表示を切断した単一パターン片 の端部に沿って設け、縫い合わせる単一パターン片からエアバッグを完成させる ときに、技術者な製造業者の助成に供するようにしても良い。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面を参照して更に詳細に記載する。 なお、図１は本考案の特徴による新規かつ改善された単一パターン片エアバッ グの側面図で、自動車内の搭乗者に緩衝、クッション作用を付与する十分に膨張 した状態にあるエアバッグを図示し、図２は同膨張したエアバッグの上面図であ り、図３はガス入口端からの膨張したエアバッグの等寸法図であり、図４は、同 膨張したエアバッグの正面図、図５は、膨張したエアバッグの側面図、図６は、 膨張したエアバッグの上面図、図７は完成したエアバッグの製造、形成前の平坦 なシート材料かち切り出した単一パターン片を示す平面図である。

【００１２】 さて、図を参照すると、本考案の特徴に従って構成され、かつガスで急速に膨 張して自動車１６の車室１４内でシート１８に着座した搭乗者１２を保護するよ うに適正化された新規かつ改善された単一パターン片の膨張可能なエアバッグク ッション１０が図示されている。同エアバッグ１０は、通常は畳み込まれた状態 でエアバッグ膨張器モジュール２０内に格納されており、同モジュール２０は車 両の計器盤２２の後方に搭載され、同エアバッグは同モジュールから供給される 膨張用ガスで緊急時に急速に膨張するように適正化されている。

【００１３】 急速に膨張すると、畳まれたエアバッグ１０は迅速にモジュール２０から後方 の搭乗者に向け外向きに移動し緩衝拘束を提供して車両破砕または事故時におけ る負傷を防止または低減する。 図１〜図６を参照すると、エアバッグ１０が十分に膨張されると、比較的大き な全体的に長四角形々状をしたクッション表面２４が展開されて車両搭乗者１２ の前面に係合して負傷を防止する。エアバッグ１０はまた、全体的に三角形々状 の両側面２６（図３、図５）と、上方、下方の傾斜状の頂壁、底壁２８、３０と をそれぞれ有している。両側面２６、頂壁２８および底壁３０の前方端部は入口 路３２に向けて収束し、同入口路はエアバッグモジュール２０に固定された前端 を有して膨張ガスを受容する。図２、図６に示すように、膨張されたエアバッグ １０は、幅ないし横方向寸法が搭乗者１２に向けて外側に増加してクッション表 面２４に最大幅を提供している。同様に、膨張されたエアバッグ１０の縦方向の 寸法は、入口路３２から遠ざかる外向きに増加してクッション表面２４に最大限 の縦向きの広がりを提供している。図１、図２に明示するように、エアバッグモ ジュール２０からの膨張ガスは、エアバッグ１０が膨張されて矢印Ａ、Ｂで示す 横、縦の両方向に外向きに拡張されるにつれて後方へ動く。上記入口路３２の比 較的小さな四角形流路断面を通過、流動する高速ガスは搭乗者に向けてエアバッ グ１０の流動断面が拡大するにつれて低速化する。エアバッグ１０はエアバッグ モジュール２０から放出される膨張ガスの全量を有効に利用する理想的な形状を 供して極めて効果的なクッション作用を提供する。

【００１４】 図７を参照すると、エアバッグ１０は、薄く、かつ丈夫で軽量、かつ柔軟な弾 性シート材料から切り抜かれた図示のような単一のパターン片４０から形成され る。パターン片４０の形状は長い中心軸線４２に関してほぼ対称であり、かつ又 、同長い中心軸線４２の中心で同軸線に直角交叉して二分する横中心軸線４４に 対してもほぼ対称である。パターン片４０の中央部分４６は、横中心軸線４４の 両側に互いに隔たって平行を成し、かつ長い中心軸線４２の両側で横方向、外向 きに延びた点線４８、４８の間に有って膨張されたエアバッグ１０の全体的に四 角形のクッション表面２４を形成する。上記の点線４８、４８は、それぞれ、横 中心軸線４４（図７）の左側で互いに隔たる２点５０、５２間にあり、かつ同軸 線４４の右側では互いに隔たる２点５４、５６間にある。

【００１５】 図７に図示のごとく、左側の境界線４８の点５０、５２は長い中心軸線４２の 両側にそれぞれ有り、同様に、右側の境界線の点５４、５６も長い中心軸線４２ の両側にそれぞれ有る。 本考案によれば、パターン片４０は、２つの対を成す側面部分５８、６０及び ６２、６４をそれぞれ包含しており、これらは長い中心軸線４２上における中央 部分４６の両端部位に設けられている。それぞれ対をなす側面部分５８、６０及 び６２、６４はエアバッグ１０の膨張時における側面部分２６を形成すべく協動 する。

【００１６】 パターン片４０の中央部分４６の左側端部にある一対の側面部分５８、６０は 形状が右側端部にある一対の側面部分６２、６４とは異なり、つまり、重なり部 分５８ａ、６０ａがパターン尖り点６６、６８、７０および７２、７４、７６の 間に形成されて中央部分４６の反対側の協動する対の側面部分６２、６４と共に 強化重畳部位を形成している。

【００１７】 エアバッグ１０の切り出されたパターン片４０はさらに、それぞれ、対を成す 側面部分５８、６０および６２、６４の両端部位に隔てて設けられた一対の全体 的に長四角形々状の入口路形成用の端部７８、８０を包含している。 左側の端部７８は長い中心軸線４２に関して対称に設けられ、点８４、８６か らから外向きに延長してエアバッグ１０の入口路ないし喉状部３２の四角形状上 壁８８を形成する狭小な内側喉状部８２を包含している。

【００１８】 上記内側喉状部３２は、点８４、８６と同一線上にあり、かつ長い中心軸線４ ２の両側で平行に配置された点９２、９４において、より幅広の外側喉状部９０ に係合している。 小さく、全体的に三角形状をした切抜き空間９６、９８はそれらの２つの辺が 点７０、８４の間の直線と点７６、８６の間の直線、並びに点８４、９２の間の 直線と点８６、９４の間の直線で形成され、かつ境界が区切られている。上記三 角形状切抜き空間９６の三番目の辺は点９２と外側の点１００との間の端縁の線 により形成され、また三角形状切抜き空間９８の三番目の辺は、点９４、外側の 点１０２との間の端縁の線により形成されている。

【００１９】 パターン片４０の反対側の側面部分６２、６４は外側点１０４、１０６をそれ ぞれ有し、また、内側点１０８、１１０を有している。右側端部８０は、狭小幅 で四角形々状の内側部１１２を有しており、この内側部１１２はパターン片４０ の反対側の上記内側喉状部８２と邂逅するように設けられて入口路３２の底壁を 形成するように設計されている。

【００２０】 上記内側部１１２の両端縁は点１１４、１１６および点１１８、１２０の間に 延設されており、長い中心軸線４２の両側に在って同軸線に平行な端縁線を設定 し、かつ三角形状の各切抜き空間１２２、１２４の側辺を形成している。 右側端部８０の内側部１１２は、より大きな全体的に四角形々状の外端部１２ ６に結合しており、この外端部１２６はパターン片４０の反対側の外端部９０と 寸法が同じである。この外端部は、内側の隅部点１２８、１３０を有し、これら は点１１６、１２０とそれぞれ協動して各々の三角形状切抜き１２２、１２４の 側辺を形成している。

【００２１】 単一パターン片３０が図７に示し、上述した所の形状に切り抜かれた後、既述 した十分な膨張形状を有する完全なエアバッグ１０を縫合、ステッチング合わせ および継ぎ合わせにより製造すべく、作業が開始される。この縫合等は、共通点 ５０から側部５８の点６６までと、横軸線４４上の中心部４６における点１３２ Ｌとに延長している切断縁Ｃ、Ｃ’を縫合するものである。

【００２２】 上記作業に次いで共通点５４から始まり側部６２上の点１０４までと、中心部 ４６上の点１３２Ｒまで延びる切断縁Ｄ、Ｄ’の縫合が行われる。 上述した作業が完了すると、パターン片４０の両側半分が横軸線４４に関して 畳まれ、プリーツ（襞）が形成され、点１３２Ｌ、１３２Ｒが相互に重ねられ、 点６６、１０４が相互重ね位置で固定される。

【００２３】 縫合、ステッチング、継ぎ合わせ等は、次いで、共通点５２で始まり側部６０ 上の点７２までと、中央部４６上の点１３４Ｌまで延長する切抜き縁線Ｅ、Ｅ’ を接合する作業に継続される。製造は更に、共通点５４から側部６４上の点１０ ６までと中央部４６上の点１３４Ｒまで延長する線Ｆ、Ｆ’を結合する作業に引 き継がれる。

【００２４】 更に、点７０、１０８を既に接合されている点１３２Ｌ、１３２Ｒ、６６、１ ０４に接合する製造工程と、また、点７６、１１０を従前に接合されている点１ ３４Ｌ、１３４Ｒ、７２、１０６に結合する製造工程へと引き継がれ。こうして エアバッグ１０は入口喉部又は入口路３２の形成を残してほぼ完了する。 喉３２は内側端部８２、１１２をそれぞれの畳み線８２ａ、１１２ａに沿って それぞれ外向きに折り、次いで三角形状切抜き部９６、９８、１２２、１２４の 縁を以下のように継ぎ合わせる。すなわち、共通点８４で始まり、点７０、９２ に到る縁が互いにステッチング合わせされ、また、共通点１１４で始まり、点１ ０８、１１６に到る縁が互いにステッチング合わせされる。同様に、共通点８６ で始まり、点７６、９４に到る縁がステッチング合わせされ、かつ共通点１１８ で始まり、点１１０、１２０に到る縁が互いにステッチング合わせされる。

【００２５】 次ぎに、パターン端部７８、８０の両側縁部分が線分８４〜９２、１１４〜１ １６、８６〜９４、１１８〜１２０と一致するそれぞれの線に沿って内側に折り 込まれ、入口路又は喉部３２の両側部１３６（図３、図５）が形成され、その後 に外側端部９０、１２６が折り畳み線９０ａ、１２６ａに沿って外向きに折られ てエアバッグモジュール２０の所定位置に上記喉部を固定するフラップが形成さ れる。

【００２６】

【考案の効果】

上述のようにして、特に搭乗者の緩衝支持に対して既述のような有効な形状を 有したエアバッグ１０が、殆ど若しくは全く合わせミスや間違った側部取付、裏 表逆等の従来のエアバッグではしばしばごく普通に生じていた点等を生じること なく単一のパターン片４０から製造されるのである。

【００２７】 しかも、図７に図示のように、パターン片４０自体は点線、矢印、円、印刷マ ーク１４０等を記して形成され、製造を容易化し、かつ技術者が縫合し、ステッ チング合わせし、継ぎ合わせして単一パターン片からエアバッグ１０を形成する 助成をするように成っているので、製造の容易化が推進される。 自明のことながら、本考案の改変、変更は上述した教示範囲内で多数、可能で ある。従って、添付の請求の範囲に記載の範囲内で上述ものとは違うように実施 することが可能であることを理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の特徴に従う新規かつ改善された単一パ
ターン片エアバッグの側面図であり、自動車内の搭乗者
に緩衝、クッション作用を付与する十分に膨張した状態
にあるエアバッグを示す図である。

【図２】同膨張したエアバッグの上面図である。

【図３】ガス入口端からの膨張したエアバッグの等寸法
図である。

【図４】同膨張したエアバッグの正面図である。

【図５】膨張したエアバッグの側面図である。

【図６】膨張したエアバッグの上面図である。

【図７】完成したエアバッグの製造、形成前の平坦なシ
ート材料かち切り出した単一パターン片を示す平面図で
ある。

【符号の説明】

１０…エアバッグ １２…搭乗者 １４…車室 ２０…エアバッグ膨張器モジュール ２４…クッション面 ２６…側面 ２８…頂壁 ３０…底壁 ３２…入口路 ４０…単一のパターン片 ４２…長い中心軸線 ４４…横中心軸線 ４６…中央部分 ８２…内側喉状部

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【手続補正書】

【提出日】平成８年１０月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (20)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車両内の搭乗者の緩衝拘束をおこな
   うための膨張式エアバッグであって、 前記エアバッグは、薄く、丈夫で柔軟なシート材料から
   切り抜かれた単一のパターン片から形成され、 該パターン片は、長い中心軸線に関してほぼ対称に設け
   られ、かつ前記長い中心軸線を横方向に二分する横中心
   軸線に関してほぼ対称に設けられて前記エアバッグが膨
   張されて前記搭乗者に緩衝、係合するとき該エアバッグ
   の後ろ向きの面を供する中央部と、該中央部の両端に設
   けられ該中央部の長手方向に延在され、かつ前記長い中
   心軸線から互いに反対向きの外向き横方向に延設され
   る、複数の対を形成した側部とを包含して成り、各１対
   の側部は、前記エアバッグの膨張時に前記中央部に両端
   で接合する該エアバッグの１つの側壁を形成するように
   設けられ、 前記パターン片はさらに、前記長い中心軸線の両端に設
   けられ、各対の側部に接合して前記エアバッグの膨張中
   に膨張ガスを受容する喉を形成するための１対の喉状部
   を包含している膨張式エアバッグ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記横中心軸線は中央折り畳み線を備え、また前
   記中央部は、該中央折り畳み線の両側に等距離隔てた１
   対の平行な折り畳み線を包含している膨張式エアバッ
   グ。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記パターン片の前記中央部は、前記中央折り畳
   み線で最大の横断寸法部位を有し、かつ前記長い中心軸
   線方向には内側に湾曲して１つの側部と接合する領域で
   最少横断寸法部位に到る外縁部を有している膨張式エア
   バッグ。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記パターン片の前記側部は前記中央部との接合
   領域から横向き外側へ湾曲する外縁部を有している膨張
   式エアバッグ。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記パターンの前記中央部の前記外縁部の各々の
   長さは、該中央部と結合領域で接合する１つの側部の外
   縁部の長さにほぼ等しい膨張式エアバッグ。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記複数の対の側部の両端の前記喉状部は互いに
   接合されて一体化し前記エアバッグを充満する膨張ガス
   用の入口路を形成する膨張式エアバッグ。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、該エアバッグは全体的に三角形々状をした１対の
   両側部を包含した膨張形状を有する膨張式エアバッグ。
8. 【請求項８】 請求項７に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記三角形々状をした両側部は、前記喉状部から
   相互に離反、拡張している膨張式エアバッグ。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の膨張式エアバッグにお
   いて、前記三角形々状をした両側部は、自動車の搭乗者
   を拘束する全体的に四角形々状の緩衝表面における全体
   的に縦方向を向いた両縁に両側で接合する膨張式エアバ
   ッグ。
10. 【請求項１０】 請求項９に記載の膨張式エアバッグに
    おいて、前記四角形々状の緩衝表面は、前記喉状部から
    反対側の位置に離隔されている膨張式エアバッグ。
11. 【請求項１１】 自動車両内の搭乗者の緩衝拘束をおこ
    なうための膨張式エアバッグであって、 前記エアバッグは、薄く、丈夫で柔軟なシート材料から
    切り抜かれた単一のパターン片から形成され、 該パターン片は、長い中心軸線に関してほぼ対称に設け
    られ、かつ前記長い中心軸線を横方向に二分する横中心
    軸線に関してほぼ対称に設けられて前記エアバッグが膨
    張されて前記搭乗者に緩衝、係合するとき該エアバッグ
    における後ろ向き、かつ全体的に長四角形々状の緩衝面
    を成す中央部と、該中央部の両端に設けられ該中央部の
    長手方向に延在され、かつ前記長い中心軸線から互いに
    反対方向へ外向き横方向に延設される、複数の対を成す
    側部とを包含して成り、各対の側部は前記エアバッグの
    膨張時に前記中央部に両端で接合する該エアバッグにお
    ける全体的に三角形々状をした１つの側壁を形成するよ
    うに設けられ、 前記パターン片は、更に、前記長い中心軸線の両端に設
    けられ、各対の側部に接合して前記エアバッグの膨張中
    に膨張ガスを受容する喉を形成するための１対の喉状部
    を包含している膨張式エアバッグ。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の膨張式エアバッグ
    において、前記横中心軸線は中央折り畳み線を備え、ま
    た前記中央部は、該中央折り畳み線の両側に等距離隔て
    た１対の平行な折り畳み線を包含している膨張式エアバ
    ッグ。
13. 【請求項１３】 請求項１２に記載の膨張式エアバッグ
    において、前記パターン片の前記中央部は、前記中央折
    り畳み線で最大の横断寸法部位を有し、かつ前記長い中
    心軸線方向には内側に湾曲して１つの側部と接合する領
    域で最少横断寸法部位に到る外縁部を有している膨張式
    エアバッグ。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の膨張式エアバッグ
    において、前記パターン片の前記側部は前記中央部との
    接合領域から横向き外側へ湾曲する外縁部を有している
    膨張式エアバッグ。
15. 【請求項１５】 請求項１４に記載の膨張式エアバッグ
    において、前記パターンの前記中央部の前記外縁部の各
    々の長さは、該中央部と結合領域で接合する１つの側部
    の外縁部の長さにほぼ等しい膨張式エアバッグ。
16. 【請求項１６】 請求項１１に記載の膨張式エアバッグ
    において、前記パターン片の両端の前記喉状部は互いに
    接合、一体化されて前記側壁間に膨張ガスを供給する充
    填路を形成し、前記エアバッグが急速膨張されるとき、
    前記緩衝表面を自動車の搭乗者に向けて外向きに移動さ
    せる膨張式エアバッグ。
17. 【請求項１７】 請求項１６に記載の膨張式エアバッグ
    において、 該充填路は、全体的に長四角形々状の流動断面を有して
    膨張ガスを外向きに指向させてエアバッグの膨張中に前
    記両側壁を広げ離反させる膨張式エアバッグ。
18. 【請求項１８】 請求項１１に記載の膨張式エアバッグ
    において、各一対の側部は前記エアバッグの単一の側壁
    を形成し、該単一の側壁は１つの喉部と前記長四角形々
    状の緩衝面との間を延長する線に沿って接合されている
    膨張式エアバッグ。
19. 【請求項１９】 請求項１１に記載の膨張式エアバッグ
    において、各一対の側部は頂壁の一部と膨張時のエアバ
    ッグの底壁とを形成する膨張式エアバッグ。
20. 【請求項２０】 前記頂壁と底壁とは前記喉部の外側へ
    延設されて前記エアバッグの膨張時に前記長四角形々状
    の緩衝面の上縁部と下縁部とに接合している膨張式エア
    バッグ。