JP3033932B2 - 混合水栓における温度調節ハンドルの連結構造 - Google Patents

混合水栓における温度調節ハンドルの連結構造

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JP3033932B2
JP3033932B2 JP6211948A JP21194894A JP3033932B2 JP 3033932 B2 JP3033932 B2 JP 3033932B2 JP 6211948 A JP6211948 A JP 6211948A JP 21194894 A JP21194894 A JP 21194894A JP 3033932 B2 JP3033932 B2 JP 3033932B2
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順司 秋田
秀三 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は混合水栓における温度
調節ハンドルに加えられた操作力をスピンドルに伝えて
これを軸方向に進退させるためのスピンドル操作軸と温
度調節ハンドルとの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】吐水の温度を自動的に所望温度に調節す
るサーモスタット付きの混合水栓においては、一般に、
混合室内の混合水の温度を感知して伸縮する感温素子
と、感温素子の伸縮動作に伴って軸方向に位置移動し、
湯流入ポートと水流入ポートの開口比率を変化させる弁
体と、感温素子の一端に係合し、自身の軸方向の進退運
動を感温素子及び弁体に伝達するスピンドルと、スピン
ドルにねじ結合し、自身の回転運動に基づいてスピンド
ルを進退駆動するスピンドル操作軸と、スピンドル操作
軸に対して一体回転状態に結合され、加えられた回転操
作力をスピンドル操作軸に作用させる温度調節ハンドル
とを備えており、その温度調節ハンドルの回転操作に基
づいて弁体を所定位置に位置移動させることで、湯流入
ポートと水流入ポートとの開口比率、即ち流入湯量と流
入水量との比率をコントロ−ルし、以て吐水の温度を所
望温度と成すようになっている。
【0003】ところでこの種混合水栓において、温度調
節ハンドル(以下単に温調ハンドルとする)は、従来ビ
スによってスピンドル操作軸に締結され、その抜止めが
成されていた。
【0004】図7,8はその一例を示したものである。
この例は湯管200及び水管202からの湯及び水を水
栓本体204で混合した上、供給管206を通じて吐水
管208に供給し、その先端の吐水口210よりシャワ
ー吐水として又は通常の整流吐水として吐水させるよう
にした洗髪水栓の例で、図中212は水栓本体204の
一端側に配された流量調節ハンドル(以下単に流調ハン
ドルとする)、214は同じ一端側に配された温調ハン
ドル、216は温調ハンドル214に加えられた回転操
作力をスピンドルに伝えるスピンドル操作軸である。
【0005】図8に示しているように温調ハンドル21
4には円筒状の嵌合部218が形成されていて、この嵌
合部218がスピンドル操作軸216のセレーション部
220に対し、ダブルセレーションリング222を介し
てセレーション結合されている。
【0006】ダブルセレーションリング222には、内
周面及び外周面にそれぞれセレーション部が形成されて
おり、それらがスピンドル操作軸216のセレーション
部220及び嵌合部218内周面のセレーション部にそ
れぞれ噛合され、以て温調ハンドル214とスピンドル
操作軸216とがダブルセレーションリング222を介
して一体回転させられるようになっている。
【0007】温調ハンドル214には、また、上面側に
凹陥部224が形成されており、その底部226がビス
228にてスピンドル操作軸216に締結され、抜止め
されている。そして更にそのビス228による締結部
が、温調ハンドル214の嵌合部230に表側から嵌め
込まれた化粧キャップ232にて隠蔽されている。
【0008】ここで温調ハンドル214とスピンドル操
作軸216とをセレーション結合しているのは、水栓の
設置現場における水温,湯温,水圧,湯圧等に応じて温
調ハンドル214をスピンドル操作軸216に対して適
正回転方向位置で嵌合できるようにするためであり、ま
た温調ハンドル214をスピンドル操作軸216に対し
て上面側からビス228で締結するようにしているの
は、温調ハンドル214の位置調節後にそのままこれを
スピンドル操作軸216に対し固定状態とできるように
するためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種従
来の混合水栓の場合、温調ハンドル214に対する化粧
キャップ232の嵌込構造に起因して、それらの嵌合部
が外部に露出した状態となって(ライン状に露出した状
態となって)美観を損なう問題があり、またこの嵌合部
に水垢や埃等が侵入したり、溜ったりして同じく美観を
損なうといった問題が生じていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、(イ)混合室内の混合水の温度を感知して伸
縮する感温素子と、(ロ)該感温素子の伸縮動作に伴っ
て軸方向に位置移動し、湯流入ポートと水流入ポートの
開口比率を変化させる弁体と、(ハ)該感温素子の一端
に係合し、自身の進退運動を該感温素子及び弁体に伝達
するスピンドルと、(ニ)該スピンドルにねじ結合し、
自身の回転運動に基づいて該スピンドルを進退駆動する
スピンドル操作軸と、(ホ)該スピンドル操作軸に対し
て一体回転状態に結合され、加えられた回転操作力を該
スピンドル操作軸に作用させる温度調節ハンドルとを備
えた混合水栓における該温度調節ハンドルの該スピンド
ル操作軸への連結構造であって、該温度調節ハンドルを
該スピンドル操作軸に対して所望の回転方向位置でセレ
ーション結合して両者を一体回転状態とするとともに、
該温度調節ハンドルの内面側に形成した嵌合部を、該ス
ピンドル操作軸若しくは該スピンドル操作軸に対して軸
方向位置が固定の部材の嵌合部に嵌合した上、それら各
嵌合部の何れか一方にOリングを装着・保持させる一
方、他方の対応する部位に該Oリングに弾性嵌合する環
状の嵌合溝を形成し、該Oリングと嵌合溝との弾性嵌合
に基づいて該温度調節ハンドルの該スピンドル操作軸か
らの抜止めを成したことを特徴とする(請求項1)。
【0011】本願の別の発明は、請求項1の温度調節ハ
ンドルの連結構造において、前記温度調節ハンドルから
前記スピンドル操作軸への操作力の伝達を行う、該温度
調節ハンドルよりも小径の伝達部材をそれら温度調節ハ
ンドル及びスピンドル操作軸間に介設し、該伝達部材を
該スピンドル操作軸に対して直接若しくはセレーション
部材を介して所望の回転方向位置で一体回転状態にセレ
ーション結合した上ビス等抜止部材にて抜け止めする一
方、該伝達部材に対して前記温度調節ハンドルをその内
面側に形成した嵌合部において且つ位置決機構にて定め
た特定回転方向位置で嵌め合わせ、且つそれら温度調節
ハンドル又は伝達部材における各嵌合部の一方にOリン
グを装着・保持させる一方、他方の対応する部位に該O
リングに弾性嵌合する環状の嵌合溝を形成して、該Oリ
ングと嵌合溝との弾性嵌合に基づいて該温度調節ハンド
ルの該伝達部材からの抜止めを成したことを特徴とする
(請求項2)。
【0012】本願の更に別の発明は、請求項2の温度調
節ハンドルの連結構造において、前記温度調節ハンドル
又は伝達部材における各嵌合部の一方に係合キーを突設
する一方、他方の対応する部位に該係合キーに対して相
対回転不能に係合するキー溝を形成し、それら係合キー
とキー溝とによって前記位置決機構を構成したことを特
徴とする(請求項3)。
【0013】
【作用及び発明の効果】このように本発明は、温調ハン
ドルをその内面側に形成した嵌合部においてスピンドル
操作軸若しくはこれに固定の部材に嵌合するとともに、
それら各嵌合部の一方にOリングを装着・保持させる一
方、他方に環状溝を形成し、それらOリングと嵌合溝と
の弾性嵌合に基づいて温調ハンドルを抜止めするように
したものである。
【0014】本発明においては、温調ハンドルをOリン
グと環状の嵌合溝との弾性嵌合力に打ち勝って軸方向に
引き抜き或いは押し込むようにすることで、容易にかか
る温調ハンドルを脱着することが可能である。
【0015】本発明によれば、従来のビスによる温調ハ
ンドルの連結構造と異なってかかるビスによる締結個所
を隠蔽するための化粧キャップを温調ハンドルに嵌め込
む必要がない。従ってそれら温調ハンドルと化粧キャッ
プとの嵌合部が外部に露出して美観を損ない、或いはそ
の嵌合部に水垢や埃等が溜って美観を損なうといった問
題を解決することができる。
【0016】請求項2の発明は、温調ハンドルとスピン
ドル操作軸とをそれらの間に介設した伝達部材を介して
連結するようにしたものである。即ちかかる伝達部材を
スピンドル操作軸に対してセレーション結合した上ビス
等抜止部材にて抜止めする一方、その伝達部材に対して
温調ハンドルを内面側の嵌合部で嵌合し、そしてそれら
の各嵌合部をOリングと嵌合溝との弾性嵌合に基づいて
結合するようにしたものである。
【0017】本発明においても、温調ハンドルへの化粧
キャップの嵌込みを不要化でき、従って温調ハンドルと
化粧キャップとの嵌合部による美観の低下を防止するこ
とができる。その他本発明は、温調ハンドルをスピンド
ル操作軸に連結するに際して、温調ハンドルの嵌合位置
(回転方向位置)を調節する必要がない利点を有する。
【0018】予め伝達部材をスピンドル操作軸に対して
適正位置(回転方向位置)で嵌め合わせておけば、その
伝達部材に対して温調ハンドルを、位置決機構により許
容された特定位置で嵌め合わせるだけで自動的に温調ハ
ンドル自体を適正位置において取り付けられることとな
るのである。
【0019】請求項3の発明は上記位置決機構を、温度
調節ハンドル又は伝達部材における各嵌合部の一方に設
けた係合キーと、他方に設けたキー溝とによって構成す
るようにしたもので、本発明によれば位置決機構を簡単
に構成できる利点が得られる。
【0020】
【実施例】次に本発明を、洗髪水栓に適用した場合の実
施例を図面に基づいて詳しく説明する。図2において、
10は洗髪水栓で水栓本体12と吐水管14とを有して
おり、これらが洗面化粧台16における洗面器18上面
に突出する状態でかかる洗面器18に取り付けられてい
る。この洗髪水栓10は、吐水管14先端の吐水口より
シャワー吐水又は通常の整流吐水を行うものである。
【0021】図1は水栓本体12の内部構造を詳しく示
したもので、図中20は水栓本体12のケーシングであ
る。ケーシング20は弁ケーシング20Aとスピンドル
ケーシング20Bとから成っており、それらが端部にお
いてねじ結合されている
【0022】ケーシング20は、図中上端部において着
座部21を洗面器18の上面に着座させた状態で、締付
ナット23の締込みによりパッキン25及びスペーサ部
材27を介して洗面器18に取り付けられている。
【0023】ケーシング20には、軸方向(図中上下方
向)に2分割され且つそれらがねじ結合されて成る筒状
の流量調節弁体(以下単に流調弁体とする)22と、サ
ーモカートリッジ24とが内蔵されている。サーモカー
トリッジ24は、感温素子26及びそのケーシングであ
る感温ケーシング28を有しており、その感温ケーシン
グ28の図中上端部が流調弁体22の内面に水密且つ相
対摺動可能に内嵌されている。
【0024】水栓本体12のケーシング20には、湯流
入口30及び水流入口32が形成されており、それらに
湯管34及び水管36がそれぞれ接続されている。
【0025】一方、感温ケーシング28には湯流入ポー
ト38,水流入ポート40が形成され、湯流入口30,
水流入口32から流入した湯及び水が湯流入ポート3
8,水流入ポート40を通じて感温ケース28内部の混
合室42に流れ込み、ここで混合された上、感温ケーシ
ング28に形成された流出ポート43及び流出通路44
を通じて流出口46に至り、更に供給管48を通じて前
記吐水管14に導かれるようになっている。而して上記
筒状の流調弁体22は、流出通路44を開閉し又はその
開度を調節する作用をなす。
【0026】感温素子26には、円筒状の温度調節弁体
(以下温調弁体とする)50が感温素子26と軸方向に
一体移動する状態で設けられており、更にこれら温調弁
体50及び感温素子26全体が、リターンスプリング5
2によって図中上方に付勢されている。ここで温調弁体
50は、軸方向の位置移動によって湯流入ポート38及
び水流入ポート40の開度比率をコントロ−ルする作用
を成す。
【0027】上記感温ケーシング28の上端部にはシー
ル部材54が固設されており、感温ケーシング28の上
端部がかかるシール部材54によって水密にシールされ
ている。
【0028】上記流調弁体22は、軸方向の中間部にお
いてケーシング20の内周面に形成されたセレーション
部にセレーション結合されており、また図中上端部には
雄ねじ部56が形成されていて、この雄ねじ部56が弁
操作部材58に螺合されている。弁操作部材58は全体
として円筒状を成すものであって、ケーシング20に対
し相対回転可能且つ軸方向に相対移動不能に設けられて
いる。
【0029】そしてこの弁操作部材58の、ケーシング
20より外方に突出する端部に対して流調ハンドル60
がダブルセレーションリング61を介してセレーション
結合されている。ダブルセレーションリング61は、内
周面と外周面とにそれぞれセレーション部を有し、その
内周面のセレーション部において弁操作部材58の軸端
部に形成されたセレーション部にセレーション結合し、
また外周面のセレーション部において流調ハンドル60
の内周面に形成されたセレーション部にセレーション結
合している。即ち流調ハンドル60と弁操作部材58と
は一体回転する状態とされている。
【0030】一方、流調弁体22の内部にはスピンドル
62が収容されている。このスピンドル62は全体とし
て円筒状を成すもので、図中下端にプラグ64がリリー
フスプリング66によって下向きに弾発された状態で装
着されており、このプラグ64に対して感温素子26の
感温ピストン68が当接させられている。
【0031】スピンドル62は流調弁体22に対してセ
レーション結合されており、流調弁体22に対して回転
不能且つ軸方向に相対移動可能とされている。スピンド
ル62の上部には雄ねじ部70が形成されており、この
雄ねじ部70に対してスピンドル操作軸72の円筒状の
雌ねじ部74が螺合されている。
【0032】スピンドル操作軸72は、段付部75と止
め輪76とによって共回り防止用のスリップリング78
を介して弁操作部材58に固定されており、間接的にケ
ーシング20に対し相対回転可能且つ軸方向に相対移動
不能に固定されている。尚、スリップリング78はスピ
ンドル操作軸72と弁操作部材58との共回りを防止す
るための部材である。
【0033】スピンドル操作軸72の突出端部にはセレ
ーション部80が形成されており、このセレーション部
80に対して、温調ハンドル82がこれより小径の伝達
部材84及びダブルセレーションリング86を介して連
結されている。
【0034】ダブルセレーションリング86は、図3に
示しているように内周面と外周面とにセレーション部8
8,90を有しており、内周面側のセレーション部88
がスピンドル操作軸72のセレーション部80に、また
外周面側のセレーション部90が伝達部材84における
下向き開口形状の円筒部92の内周面に形成されたセレ
ーション部94(図4(C)参照)にそれぞれセレーシ
ョン結合されている。つまり伝達部材84とスピンドル
操作軸72とは一体回転状態とされている。
【0035】図4に示しているように伝達部材84は平
面円形状を成す部材であって凹陥部96を有し、この凹
陥部96の底部98がビス孔100においてビス102
によりスピンドル操作軸72に締結され、かかるスピン
ドル操作軸72からの抜止めが成されている。
【0036】尚、この伝達部材84の上部外周面にはセ
レーション部104と係合キー106とが設けられてお
り、また軸方向中間部外周面には弾性材からなるOリン
グ108が装着・保持されている。
【0037】一方、図5に示しているように温調ハンド
ル82は平面円形状且つ下向きカップ状を成しており、
上向きの浅いカップ状を成す台座110(図1参照)を
介して取り付けられている。この温調ハンドル82の内
面側中心部には円筒部112が形成されており、この円
筒部112が前記伝達部材84に対して外嵌されてい
る。
【0038】この円筒部112の上部内面にはセレーシ
ョン部114とキー溝116とが形成されており、この
セレーション部114に対して伝達部材84におけるセ
レーション部104がセレーション結合され、また伝達
部材84の係合キー106がキー溝116に対しキー結
合されている。
【0039】ここで係合キー106とキー溝116と
は、温調ハンドル82と伝達部材84との嵌合角度位置
(回転方向位置)を予め定めた特定位置に位置決めする
ための位置決機構を構成するものであり、セレーション
部104及び114は、温調ハンドル82に加えられた
操作力を全周に亘り分散させて伝達部材84に伝えるた
めのものである。
【0040】円筒部112の軸方向中間部内面には、環
状の嵌合溝118が形成されており、この嵌合溝118
に対して伝達部材84に装着・保持されたOリング10
8が弾性嵌合されており(図6参照)、これらOリング
108と嵌合溝118との弾性嵌合力によって、温調ハ
ンドル82が伝達部材84から抜止めされている。尚、
温調ハンドル82には安全ボタン120が装着されてい
る。この安全ボタン120は、温調ハンドル82を高温
側に回転操作したときに予め定めた温度、例えば40℃
のところで一旦温調ハンドル82の回転を阻止し、急激
に吐水口から熱い湯が出てくるのを防止するためのもの
である。
【0041】この安全ボタン120にはストッパ片12
2が一体に形成されており、このストッパ片122が台
座110に設けられたストッパ部に当接して温調ハンド
ル82の回転を阻止するようになっている。ここでスト
ッパ片122のストッパ部に対する当接は、押ボタン1
20を押込操作することで解除される。尚、図1におい
てケーシング20の軸方向中間部には排水孔126が形
成されている。
【0042】本例の水栓においては、流調ハンドル60
を回転操作するとこれにセレーション結合された弁操作
部材58がこれと一体回転する。すると筒状の流調弁体
22が軸方向に進退し、混合室42内の混合水の流出通
路44を開閉し、或いはその開度を調節する。これによ
り流出口46から流出する混合水の流量が調節される。
【0043】一方温調ハンドル82を回転操作すると、
その操作力は伝達部材84及びダブルセレーションリン
グ86を介してスピンドル操作軸72に伝達され、かか
るスピンドル操作軸72が回転運動する。そしてこのス
ピンドル操作軸72の回転運動により、スピンドル62
がねじ送り作用で軸方向に進退し、感温素子26及びこ
れと一体移動する温調弁体50が軸方向に位置移動す
る。
【0044】この結果、湯流入ポート38と水流入ポー
ト40の開度比が変化させられ、従ってこれらポート3
8,40を通じて混合室42内に流入する湯及び水の量
が変化する。即ち混合室42内の混合水の温度が設定温
度に調節される。
【0045】本例においては、スピンドル操作軸72に
伝達部材84を固定し、かかるスピンドル操作軸72に
対し、回転方向位置及び軸方向位置が固定の伝達部材8
4に対して温調ハンドル82を嵌合するようにしてお
り、その際、温調ハンドル82に形成された嵌合溝11
8と伝達部材84に装着・保持されたOリング108と
を嵌め合わせて、それらの弾性嵌合力に基づいて温調ハ
ンドル82を抜け止めするようにしているため、温調ハ
ンドル82を容易に脱着することができる。
【0046】従って、従来のビスによる温調ハンドルの
連結構造のように、ビスによる締結個所を隠蔽するため
の化粧キャップを温調ハンドル82に嵌め込む必要がな
く、温調ハンドルと化粧キャップとの嵌合部が露出する
ことによる美観の低下,或いはその嵌合部に水垢や埃が
溜ることによる美観の低下を防止することができる。
【0047】また本例においては伝達部材84に係合キ
ー106が突設させられる一方、温調ハンドル82にキ
ー溝116が形成され、それら係合キー106とキー溝
116との係合により温調ハンドル82と伝達部材84
との嵌合角度位置(回転方向位置)が定められているた
め、温調ハンドル82を簡単に位置決めすることができ
る。
【0048】更に本例によれば、伝達部材84に対し、
温調ハンドル82を上記係合キー106とキー溝116
にて確定される所定回転方向位置において嵌め合わせる
だけで、自動的に温調ハンドル82を適正位置に取り付
けることができる。予め伝達部材84をスピンドル操作
軸72に対して適正な回転角度位置において嵌め合わせ
ておくことができるからである。
【0049】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は温調ハンドルを伝達部材
を介さずに直接スピンドル操作軸に対して連結すること
も可能であり、この場合において温調ハンドルをその内
面側に形成した嵌合部においてスピンドル操作軸に嵌合
するとともに、それら各嵌合部の一方にOリングを装着
・保持し、他方に嵌合溝を形成して、それらOリングと
嵌合溝との弾性嵌合に基づいて温調ハンドルを抜け止め
するようになすことができる。
【0050】更に本発明は、温調ハンドルとスピンドル
操作軸との間に伝達部材を介在させた場合において、そ
の伝達部材のスピンドル操作軸からの抜止めをビス以外
の他の手段、例えばOリングと嵌合溝との嵌合により抜
け止めすることも可能であるなど、本発明はその主旨を
逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な
変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である温調ハンドルの連結構
造を水栓本体の内部構造とともに示す断面図である。
【図2】図1の水栓を洗面化粧台への取付状態で示す斜
視図である。
【図3】図1の連結構造の要部分解斜視図である。
【図4】同連結構造における伝達部材の図である。
【図5】同連結構造における温調ハンドルの図である。
【図6】図4の伝達部材と図5の温調ハンドルとの連結
構造の作用説明図である。
【図7】従来の混合水栓の一例としての洗髪水栓におけ
る温調ハンドルの連結構造を示す図である。
【図8】図7の連結構造の要部の図である。
【符号の説明】
10 洗髪水栓 12 水栓本体 26 感温素子 50 温度調節弁体 62 スピンドル 72 スピンドル操作軸 82 温調ハンドル 84 伝達部材 86 ダブルセレーションリング 102 ビス 106 係合キー 108 Oリング 116 キー溝 118 嵌合溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)混合室内の混合水の温度を感知し
    て伸縮する感温素子と、(ロ)該感温素子の伸縮動作に
    伴って軸方向に位置移動し、湯流入ポートと水流入ポー
    トの開口比率を変化させる弁体と、(ハ)該感温素子の
    一端に係合し、自身の進退運動を該感温素子及び弁体に
    伝達するスピンドルと、(ニ)該スピンドルにねじ結合
    し、自身の回転運動に基づいて該スピンドルを進退駆動
    するスピンドル操作軸と、(ホ)該スピンドル操作軸に
    対して一体回転状態に結合され、加えられた回転操作力
    を該スピンドル操作軸に作用させる温度調節ハンドルと
    を備えた混合水栓における該温度調節ハンドルの該スピ
    ンドル操作軸への連結構造であって該温度調節ハンドル
    を該スピンドル操作軸に対して所望の回転方向位置でセ
    レーション結合して両者を一体回転状態とするととも
    に、該温度調節ハンドルの内面側に形成した嵌合部を、
    該スピンドル操作軸若しくは該スピンドル操作軸に対し
    て軸方向位置が固定の部材の嵌合部に嵌合した上、それ
    ら各嵌合部の何れか一方にOリングを装着・保持させる
    一方、他方の対応する部位に該Oリングに弾性嵌合する
    環状の嵌合溝を形成し、該Oリングと嵌合溝との弾性嵌
    合に基づいて該温度調節ハンドルの該スピンドル操作軸
    からの抜止めを成したことを特徴とする混合水栓におけ
    る温度調節ハンドルの連結構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の温度調節ハンドルの連結構造
    において、前記温度調節ハンドルから前記スピンドル操
    作軸への操作力の伝達を行う、該温度調節ハンドルより
    も小径の伝達部材をそれら温度調節ハンドル及びスピン
    ドル操作軸間に介設し、該伝達部材を該スピンドル操作
    軸に対して直接若しくはセレーション部材を介して所望
    の回転方向位置で一体回転状態にセレーション結合した
    上ビス等抜止部材にて抜け止めする一方、該伝達部材に
    対して前記温度調節ハンドルをその内面側に形成した嵌
    合部において且つ位置決機構にて定めた特定回転方向位
    置で嵌め合わせ、且つそれら温度調節ハンドル又は伝達
    部材における各嵌合部の一方にOリングを装着・保持さ
    せる一方、他方の対応する部位に該Oリングに弾性嵌合
    する環状の嵌合溝を形成して、該Oリングと嵌合溝との
    弾性嵌合に基づいて該温度調節ハンドルの該伝達部材か
    らの抜止めを成したことを特徴とする混合水栓における
    温度調節ハンドルの連結構造。
  3. 【請求項3】 請求項2の温度調節ハンドルの連結構造
    において、前記温度調節ハンドル又は伝達部材における
    各嵌合部の一方に係合キーを突設する一方、他方の対応
    する部位に該係合キーに対して相対回転不能に係合する
    キー溝を形成し、それら係合キーとキー溝とによって前
    記位置決機構を構成したことを特徴とする混合水栓にお
    ける温度調節ハンドルの連結構造。
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