JP3032672B2 - テーパ加工装置 - Google Patents

テーパ加工装置

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JP3032672B2
JP3032672B2 JP5298209A JP29820993A JP3032672B2 JP 3032672 B2 JP3032672 B2 JP 3032672B2 JP 5298209 A JP5298209 A JP 5298209A JP 29820993 A JP29820993 A JP 29820993A JP 3032672 B2 JP3032672 B2 JP 3032672B2
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Fuji Bellows Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテーパ加工装置に関する
ものであり、特に、動バランスの調整に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】テーパ加工装置には、切削工具を回転さ
せつつ移動させてテーパ穴やテーパ外周面を形成する装
置がある。この種のテーパ加工装置は、例えば、(a)
一軸線まわりに回転するとともに先端面からその回転軸
線に対して傾斜した傾斜穴が形成された主軸と、(b)
その主軸の傾斜穴にその傾斜穴の長手方向に相対移動可
能かつ相対回転不能に嵌合され、傾斜穴から突出した突
出端部に切削工具を保持する工具保持体と、(c)その
工具保持体を移動させる工具保持体移動装置とを含むよ
うに構成される。工具保持体が主軸の回転軸線に対して
傾斜させられているため、工具保持体が工具保持体移動
装置によって移動させられるとき、主軸の半径方向にお
ける切削工具の刃先位置が変わり、テーパ穴やテーパ外
周面を加工することができるのである。特開平4−87
707号公報に記載のテーパ加工装置はその一例であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
この種のテーパ加工装置においては動バランスがとられ
ておらず、加工時に振動が発生し、加工精度の低下や切
削工具の寿命の低下等が生ずる問題があった。工具保持
体を主軸に対して斜めに移動させれば、切削工具の刃先
位置が変わるのに伴って工具保持体の重心の主軸の半径
方向における位置が変わり、動バランスが崩れて上記の
問題が生ずるのである。請求項1ないし3の発明はそれ
ぞれ、工具保持体を主軸の回転軸線に対して傾斜した方
向に移動させて切削工具の刃先の主軸の半径方向におけ
る位置を変え、テーパ加工を行う装置において、簡単な
構造のバランス装置により動バランスをとることを可能
にすることを課題として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るテ
ーパ加工装置は、上記の課題を解決するために、前記
(a)主軸,(b)工具保持体および(c)工具保持体
移動装置に加えて、(d)主軸に主軸の回転軸線と交差
する向きに移動可能に嵌合されたバランスピースと、
(e)工具保持体とバランスピースとのいずれか一方
に、主軸の回転軸線に対してその回転軸線に対する工具
保持体の移動方向の傾斜方向と同じ方向に一層大きな傾
斜角で傾斜して形成された係合溝と、(f)工具保持体
とバランスピースとの他方に突設され、係合溝にその係
合溝の長手方向に相対移動可能に係合させられた係合突
起とを含むように構成される。
【0005】請求項2の発明に係るテーパ加工装置は、
主軸にバランスピースの移動方向に平行に固定された案
内筒にバランスピースが移動可能に嵌合されるととも
に、係合突起がバランスピースに突設され、案内筒にバ
ランスピースの移動方向に平行に形成された長穴を通っ
て工具保持体に形成された係合溝に係合させられる。
【0006】請求項3の発明に係るテーパ加工装置は、
係合突起が、工具保持体とバランスピースとのいずれか
一方に形成された嵌合穴に嵌合されて少なくとも一端部
がその嵌合穴から突出させられたピンにより構成され、
その嵌合穴と係合溝との少なくとも一方とピンとの間に
ラジアル軸受が配設される。
【0007】
【作用】請求項1の発明に係るテーパ加工装置において
は、工具保持体が傾斜穴から突出する前進方向へ移動さ
せられるのに伴ってバランスピースの主軸の半径方向に
おける位置が変わる。係合溝が工具保持体の移動方向の
傾斜方向と同じ方向に一層大きな傾斜角で傾斜させられ
ているため、バランスピースの重心は半径方向において
工具保持体の重心とは逆向きに移動する。工具保持体が
それの重心が主軸の回転軸線から離れる向きに移動する
ときには、バランスピースもそれの重心が主軸の回転軸
線から離れる向きに移動し、工具保持体がそれの重心が
主軸の回転軸線に接近する向きに移動するときには、バ
ランスピースもそれの重心が主軸の回転軸線に接近する
向きに移動する。バランスピースは主軸の回転軸線に対
して工具保持体と対称的(向きが対称という意味であっ
て、距離まで対称であるとは限らない)に移動し、工具
保持体の移動により生ずる動的アンバランスが打ち消さ
れ、あるいは軽減される。
【0008】バランスピースが主軸の回転軸線に対して
直角な方向に移動させられるときには、工具保持体の移
動に伴ってバランスピースは主軸の半径方向においての
み移動し、主軸の半径方向における動バランスがとられ
る。バランスピースが主軸の回転軸線に対して傾斜した
方向に移動させられるときは、工具保持体の移動に伴っ
てバランスピースは主軸の半径方向のみならず軸方向に
も移動する。したがって、バランスピースの移動方向
を、工具保持体が前進させられるのに伴ってバランスピ
ースも前進するように設定すれば、回転軸線方向の各位
置における動的アンバランスも軽減することができる。
【0009】工具保持体の移動に伴うバランスピースの
移動量は、係合溝の傾斜角やバランスピースの移動方向
の選定により調整することができ、係合溝を直線的なも
のとしても工具保持体の移動範囲の全部においてアンバ
ランス量を許容し得る範囲に収めることができる場合が
多いが、係合溝を適切な曲線に沿ったものとすれば、工
具保持体の移動範囲の全部において動バランスを良好に
とることができる。
【0010】請求項2の発明に係るテーパ加工装置にお
いては、工具保持体が移動させられるとき、係合突起の
移動が長穴により許容され、バランスピースは案内筒に
より案内されて主軸の回転軸線と交差する方向に移動す
る。そのため、例えば、実施例の項において述べるよう
に、バランスピースが主軸に嵌合されるとともに工具保
持体に形成された切欠内に位置させられるとき、主軸か
ら外れて切欠内へ移動しても、予め設定された方向へ移
動することが保証される。
【0011】請求項3の発明に係るテーパ加工装置にお
いては、ラジアル軸受により係合突起としてのピンと係
合溝との相対移動抵抗が軽減される。ラジアル軸受は、
実施例の項において述べる針状ころ軸受のようなころが
り軸受でもよく、すべり軸受でもよい。すべり軸受とす
る場合には、ピンにローラを相対回転可能に嵌合し、す
べり軸受として機能させることができる。
【0012】
【発明の効果】このように請求項1の発明によれば、テ
ーパ加工を行うべく工具保持体を主軸の回転軸線に対し
て傾斜した方向に移動させても、バランスピースが動的
アンバランスを打ち消す方向に移動して動バランスがと
られるため、加工時の振動が低減し、加工精度が高く、
切削工具の寿命の長いテーパ加工装置が得られる。
【0013】しかも、バランスピースは工具保持体に係
合溝と係合突起の係合により連携させられているため、
バランス装置を簡易にかつ安価に構成することができ
る。工具保持体の移動により生ずる動的アンバランスを
軽減するためには、バランスピースを工具保持体の移動
と関連付けて移動させることが必要であり、そのために
バランスピースと工具保持体とを連携させる機構には種
々のものが考えられるが、係合溝と係合突起とを利用し
た機構が特に簡単なのである。
【0014】請求項2の発明によれば、バランスピース
は案内筒により案内され、案内筒が主軸の一部として機
能することとなり、主軸に嵌合穴,嵌合溝等のバランス
ピース案内手段を直接形成する場合に比較して、バラン
スピース案内手段の形成が容易となる。また、案内筒を
主軸より摺動抵抗の低い材料によって形成し、あるいは
ころがり軸受を内蔵したものとすることも可能であり、
その場合には、バランスピースの移動抵抗を軽減でき、
工具保持体の移動に対してバランスピースを正確に移動
させることができ、動バランスを精度良くとることがで
きる。
【0015】請求項3の発明によれば、係合突起と係合
溝との相対移動抵抗が軽減され、バランスピースがスム
ーズに移動することができ、動バランスを精度良くとる
ことができる。また、係合突起が係合溝の溝壁面上をす
べる場合に比較して摩耗が少なくて済み、耐久性が向上
する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1において10は主軸である。主軸10
は、図示しないフレームにより自身の軸線のまわりに回
転可能に支持された円筒状の回転軸12と、その回転軸
12の先端面に同心に固定されたヘッド本体14とを有
し、回転軸12が図示しない回転駆動装置によって回転
させられることにより、主軸10が回転軸12の回転軸
線Oのまわりに回転させられる。
【0017】ヘッド本体14は断面形状が円形を成し、
軸方向の一端部には半径方向外向きのフランジ部15が
形成されるとともに、このフランジ部15の後端面に嵌
合穴16が形成されている。この嵌合穴16にはカラー
17が嵌合されるとともに、ボルト18により固定さ
れ、固定後はヘッド本体14の一部として機能する。ヘ
ッド本体14はカラー17が回転軸12の中心穴に嵌合
されることにより回転軸12と同心に位置決めされ、か
つ、ピン20により相対位相を決められて、ボルト22
により回転軸12に固定されている。なお、ヘッド本体
14は上記のように回転軸12と共に主軸10を構成す
る部材であると解することができるが、見方を変えれ
ば、回転軸12が主軸であって、ヘッド本体14はその
主軸の先端に取り外し可能に取り付けられるテーパ加工
ヘッドの本体であると考えることもできる。
【0018】ヘッド本体14内には、ヘッド本体14の
先端面、すなわち主軸10の先端面24に開口し、主軸
10の回転軸線Oに対して傾斜した傾斜穴26が形成さ
れている。この傾斜穴26は、図2に示すように、断面
形状がほぼ矩形を成し、工具保持体30が嵌合されてい
る。工具保持体30の断面形状は、傾斜穴26より寸法
の小さい矩形を成し、スペーサ32,34,36を介し
て傾斜穴26に傾斜穴26の長手方向に相対移動可能か
つ相対回転不能に嵌合されている。
【0019】スペーサ32は、図1および図2に示すよ
うに薄い板状を成し、傾斜穴26の長さより僅かに短
く、工具保持体30の一側面と傾斜穴26の一内壁面と
の間に挟まれている。これら一側面および一内壁面は、
工具保持体30の移動方向に平行でかつ主軸10の回転
軸線Oを含む基準平面P(図2参照)と直交する面であ
る。スペーサ32の後部(回転軸12側の部分)には切
欠38が形成され、図3に示すように二股状を成す。ま
た、スペーサ32の工具保持体30に接触する側の面に
は、図示は省略するが、油溝が形成されている。この油
溝は、ヘッド本体14に形成された油通路40(図1参
照)に連通させられて潤滑油が供給される主油溝と、そ
の主油溝からスペーサ32全体にわたって分岐させられ
た多数の分岐油溝とを有し、工具保持体30との間に潤
滑油を供給し、工具保持体30の摺動面を潤滑する。
【0020】スペーサ34も同様に薄い板状を成し、傾
斜穴26の長さより僅かに短く、工具保持体30の上記
基準平面Pに平行な面とそれに対向する傾斜穴26の内
壁面との間に挟まれている。スペーサ34の工具保持体
30に接触する面にも油溝が形成され、ヘッド本体14
に形成された図示しない油通路から潤滑油が供給され、
工具保持体30の摺動面が潤滑される。
【0021】スペーサ36は細長い板状を成し、傾斜穴
26の長さより僅かに短く、図2に示すように、基準平
面Pに対して傾斜した姿勢で工具保持体30とヘッド本
体14との間に挟まれている。スペーサ36には、図4
に示すように、工具保持体30に接触させられる側の面
に油溝41が形成されるとともに、スペーサ36の長手
方向の一端部には係合溝42が形成されており、ヘッド
本体14に螺合されたねじ44の頭部46が係合溝42
に係合させられることにより、スペーサ36のヘッド本
体14からの抜け出しが防止されている。
【0022】スペーサ36は、図4に示すように、ねじ
44が係合させられる側とは反対側の端に向かって厚さ
が漸減させられるとともに、その端には傾斜面48が形
成されており、スペーサ36は、図3に示すように、ヘ
ッド本体14の後部に嵌合されたこま50により工具保
持体30に押し付けられる。こま50には、傾斜面48
に対応する傾斜の傾斜面が形成されており、この傾斜面
がねじ52によりスペーサ36の傾斜面48に押し付け
られ、スペーサ36が工具保持体30側へ押されるとと
もに、工具保持体30がスペーサ32,34側へ押され
る。
【0023】工具保持体30の傾斜穴26から突出した
突出端部には、図1に示すように仕上げ加工用の切削工
具56が着脱可能に取り付けられている。切削工具56
は、チップホルダ58と、チップホルダ58に固定され
たチップ60とを有し、チップホルダ58に設けられた
円形断面の嵌合部62において工具保持体30に形成さ
れた嵌合穴64に嵌合され、ピン66により工具保持体
30に対する相対位相が決められるとともにセットスク
リュ68(図2参照)により固定されている。切削工具
56は工具保持体30に、工具保持体30が傾斜穴26
から突出する前進方向へ移動させられるとき、チップ6
0の刃先が主軸10の回転軸線Oに接近する位置に固定
されている。
【0024】工具保持体30の切削工具56が固定され
た側とは反対の後端部には、図1に示すように、カラー
17にブッシュ72を介して軸方向に移動可能に保持さ
れた移動部材74が係合させられている。工具保持体3
0の後端部には、図1および図5に示すように、断面形
状がT字形を成し、前記基準平面Pに平行で主軸10の
回転軸線Oに直角な方向に延びる係合溝76が形成され
ている。
【0025】移動部材74は、断面形状が円形を成す移
動軸80と、移動軸80の一端部に固定された係合部材
82とを有する。係合部材82は、図1および図6に示
すように、係合溝76に摺動可能に係合可能な寸法のT
字形を成し、移動軸80の直径より長く、係合溝76よ
りは短い板状の係合部84と、係合部82に突設された
脚部86とを有し、脚部86において移動軸80に固定
されている。この係合部材82は、係合溝76の底面に
広い面で当接し、工具保持体30にこじりモーメントを
与えることなく、また、工具保持体30が係合部材82
に対して移動軸80の軸線に直角な方向に軽快に摺動す
ることを許容しつつ、工具保持体30を前進させること
ができる。移動軸80は、前記カラー17およびブッシ
ュ72を貫通して回転軸12内へ突出しており、主軸1
0の回転軸線O上を移動可能である。
【0026】移動軸80の回転軸12内へ突出した側の
端部には、小径の係合軸部96が同心に突設されるとと
もに、係合軸部96より径の大きい係合部98が形成さ
れ、係合部98と移動軸80との間に円環状の係合溝1
00が形成されている。この係合溝100には、回転軸
12内に軸方向に相対移動可能かつ相対回転可能に設け
られた駆動軸102が係合させられている。駆動軸10
2は、先端に開口した中心穴の内周面から半径方向内向
きに突出した係合部104を有している。この係合部1
04は特定の位相では係合部98を軸方向に通過可能で
あり、係合部98を通過して係合溝100に達してから
一定角度回転させられることによって、係合部98によ
り離脱を防止された状態で係合溝100に係合する。
【0027】駆動軸102は、上記係合部98との係合
離脱のための図示しない回転駆動装置に連結されるとと
もに、ステッピングモータを駆動源とする図示しない軸
方向駆動装置にも連結されている。本実施例において
は、これら回転駆動装置および軸方向駆動装置は回転不
能に設けられており、駆動軸102に、駆動軸102が
主軸10と共に回転することを許容する状態で連結され
ているが、これらの少なくとも一つを主軸と共に回転す
る状態で設けることも可能である。
【0028】ヘッド本体14には、移動部材74の前進
時に係合部材82との干渉を避けるために、図1および
図3に示すように、傾斜穴26に開口する逃げ溝106
が形成されている。また、工具保持体30の主軸10の
回転軸線O上の位置には、図1および図5に示すよう
に、前記基準平面Pに沿って切欠110が形成されてい
る。切欠110は工具保持体30を貫通して形成され、
工具保持体30の基準平面Pに直角な2つの側面に開口
させられている。
【0029】上記逃げ溝106,切欠110等の形成に
よりヘッド本体14と工具保持体30との組立体の動バ
ランスが大きくくずれるため、これを補償するために、
ヘッド本体14にバランス部111が設けられている。
バランス部111はヘッド本体14の外周面から半径方
向外向きに突出した突部として、傾斜穴26の、回転軸
12に近い側の端部に近接して設けられている。このバ
ランス部111は、後に説明するように、最終的な動バ
ランス調整のための材料除去部としても利用される。
【0030】バランス部111の形成により、ヘッド本
体14と工具保持体30との組立体の動バランスがとら
れても、工具保持体30が前進すれば工具保持体30の
重心が主軸10の回転軸線Oに接近して動バランスがく
ずれるため、この動バランスのくずれを低減させるため
に、バランス装置112が設けられている。以下、この
バランス装置112について説明する。
【0031】工具保持体30の、切欠110の両側に位
置する一対の側壁113(図5参照)にはそれぞれ、主
軸10の回転軸線Oに対して、その回転軸線Oに対する
工具保持体30の移動方向の傾斜方向と同じ方向に一層
大きな傾斜角で傾斜する係合溝114が形成されてい
る。
【0032】工具保持体30が傾斜穴26からの突出量
が最も少ない後退端位置にあるとき、ヘッド本体14
の、切欠110の前端部に対応する位置には案内筒12
0が設けられている。案内筒120は、主軸10の回転
軸線Oと直交し、かつ、基準平面Pに平行な方向に移動
可能に嵌合されるとともに、案内筒120にバランスピ
ース122が同方向に移動可能に嵌合されている。案内
筒120は、スペーサ32を貫通するとともに、切欠1
10に相対移動可能に嵌入させられており、両端部がヘ
ッド本体14の嵌合穴に嵌合されている。この案内筒1
20の前記側壁113に対向する2個所にはそれぞれ、
バランスピース122の移動方向に平行に長穴124が
形成されている。
【0033】バランスピース122には、ピン130が
主軸10の回転軸線Oおよびバランスピース122の移
動方向と直交する方向に針状ころ軸受132を介して嵌
合されている。ピン130は、長穴124の側壁面に接
触することなく長穴124を貫通し得る直径を有してお
り、ピン130の案内筒120から突出した両端部はそ
れぞれ、工具保持体30に形成された係合溝114に相
対移動可能に係合させられている。
【0034】ピン130は、図7に示すように、工具保
持体30の幅より短く、両端部がそれぞれ係合溝114
に係合させられた状態では工具保持体30から突出せ
ず、工具保持体30の移動を邪魔することはない。ま
た、ピン130はバランスピース122の移動方向の一
端部に嵌合されており、工具保持体30が図1に示すよ
うに後退端位置にあるとき、係合溝114の前端の近傍
部に係合するとともに、バランスピース122のほぼ全
体が主軸10の回転軸線Oの片側に位置するようにされ
ている。
【0035】そして、工具保持体30が前進に伴って回
転軸線Oに直角な方向に図1において上方へ移動すると
き、バランスピース122は、係合溝114の斜面の効
果により、逆に下方へ移動し、図8に示すように工具保
持体30が前進端位置まで前進した状態では、バランス
ピース122のほぼ全体が回転軸線Oの図1におけると
は反対の片側に位置する状態となる。工具保持体30と
バランスピース122とは、主軸10の直径方向におい
て回転軸線Oに対して対称的に移動させられるのであ
る。
【0036】バランスピース122が移動させられると
き、案内筒120はピン130との干渉を避けつつバラ
ンスピース122の移動を案内し、また、バランスピー
ス122により針状ころ軸受132を介して回転可能に
保持されたピン130は係合溝114内をころがりつつ
移動する。
【0037】なお、ピン130は、図7に示すように、
ヘッド本体14に形成されたピン挿入穴136からスペ
ーサ34に形成された貫通穴138を通って係合溝11
4,長穴124およびバランスピース122に取り付け
られた針状ころ軸受132に挿通される。ピン132
は、バランスピース122が針状ころ軸受132がピン
挿入穴136と一致する位置に位置決めされるととも
に、工具保持体30が長穴124がピン挿入穴136と
一致する位置へ移動させられた状態で挿通され、挿通
後、ピン挿入穴136はプラグ142により閉塞され
る。プラグ142の先端部はスペーサ34の貫通穴13
8に嵌合されてスペーサ34のずれを防止する役割を果
たすとともに、その先端面がスペーサ34の工具保持体
30側の面と同一平面上に位置してピン130の貫通穴
138側への移動を阻止する。ピン130を外す場合に
は、プラグ142を外し、ピン130の端部に形成され
た雌ねじ穴146に、取外し工具の雄ねじ部を螺合し、
ピン130を引き出す。
【0038】以上の説明から明らかなように、係合溝1
14,ピン130,針状ころ軸受132,案内筒12
0,バランスピース122等によりバランス装置112
が構成されており、また、ヘッド本体14,工具保持体
30,バランス装置112等によりテーパ加工ヘッド1
48が構成されている。
【0039】次に、バランス装置112によるテーパ加
工ヘッド148の動バランス調整について説明する。動
バランス調整は、テーパ加工ヘッド148を回転軸12
から取り外し、バランシングマシンに取り付けて行う。
まず、工具保持体30をその移動範囲の中間位置へ移動
させた状態で動バランスをとる。バランス部111はや
や過大に形成されているため、ヘッド本体14のバラン
ス部111とは反対側の位置に種々の質量のバランスピ
ースをガムテープ等により貼り付けて動バランスをとる
ことができる。
【0040】この動バランスがとれた状態から、工具保
持体30を設定距離ずつ(例えば5mmずつ)前進端位置
まで移動させ、移動させる毎に動的アンバランス量を測
定する。また、中間位置から後退端位置まで設定距離ず
つ移動させ、移動させる毎にアンバランス量を測定す
る。そして、全部の測定点におけるアンバランス量が許
容し得る大きさとなるように、バランス部111とは反
対側の位置のバランスピースの質量を調整する。その
後、調整後のバランスピースをテーパ加工ヘッド148
から外し、そのバランスピースの質量を測定し、その質
量と同量の材料をバランス部111から切削により除去
すれば、テーパ加工ヘッド148は動バランスがとれた
状態となる。
【0041】本テーパ加工装置によるテーパ穴の加工時
には、図9に示す被加工物150が図示しない保持治具
により、予め定められた位置にセットされる。保持治具
は、被加工物150が、工具保持体30と共に後退端位
置にある切削工具56に対して図9の相対位置となるよ
うに製作される。被加工物150にはテーパ穴152の
下穴としてのストレート穴154が形成されており、切
削工具56は、工具保持体30の早送りにより被加工物
150から小距離離れた切削送り開始位置へ前進させら
れる。この早送り時には主軸10は回転させられても、
させられなくてもよい。
【0042】次いで、切削工具56は主軸10の回転に
より回転させられつつ加工に適した速度(切削送り速
度)で前進させられ、テーパ穴152の切削加工を行
う。切削工具56は、テーパ穴152全体の加工を終え
る加工終了位置まで前進させられた後、回転させられつ
つ早送りで後退端位置へ戻される。
【0043】切削工具56のチップ60の刃先の移動範
囲は、図9に示す後退端位置から前進端位置までに決ま
っており、後退端位置にあるチップ60の刃先と前進端
位置にあるチップ60の刃先とを結ぶ直線を主軸10の
回転軸線Oのまわりに回転させた場合の直線の軌跡であ
るテーパ面の一部に相当するテーパ穴であれば、種々の
直径のものを本テーパ穴加工装置で加工することができ
る。前進端位置に対する被加工物150の軸方向の相対
位置を種々に変えればよいのであり、この相対位置の変
更は複数種類の保持治具を準備することで実現できる。
【0044】本テーパ加工装置においては、動的アンバ
ランス量が工具保持体30の移動範囲全体にわたって許
容される程度に調整されているため、切削加工時の振動
が少なく、テーパ穴152を精度良く加工することがで
きる。
【0045】また、ピン130は針状ころ軸受132を
介してバランスピース122に嵌合されているため、回
転抵抗が少なく、工具保持体30の係合溝114の側壁
面上を転がりつつ移動することができ、バランスピース
122が正確な位置に移動させられ、動バランスが良好
にとられて、この点からも加工精度が向上する。
【0046】さらに、バランスピース122は工具保持
体30の切欠110内を通過して移動させられるが、こ
の移動は案内筒120により案内されるため、バランス
ピース122全体が切欠110内に至ってもバランスピ
ース122がピン130のまわりに回動することがな
く、主軸10の回転軸線Oと直交する方向にのみ移動す
ることが保証される。ヘッド本体14自体に、バランス
ピース122の嵌合穴を形成する部分を設けることも不
可能ではないが、ヘッド本体14の形状が複雑になって
加工が面倒になる。本実施例におけるように、案内筒1
20をヘッド本体14とは別体に製造し、後にヘッド本
体14に固定して、ヘッド本体14の一部として機能す
るようにすれば、ヘッド本体14の加工が簡単になる。
【0047】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、駆動軸102、駆動源の一種である回転駆
動源としてのステッピングモータ、駆動源の運動を駆動
軸102の軸方向運動に変換する運動変換機構等が工具
保持体移動装置を構成し、針状ころ軸受132がラジア
ル軸受を構成しているのである。
【0048】なお、上記実施例においては、バランスピ
ース122が工具保持体30の切欠110内に配置され
ていたが、図10および図11に概略的に示すように、
工具保持体160の外側にバランスピース162を設け
てもよい。
【0049】工具保持体160は、主軸164の回転軸
線Oに対して傾斜した傾斜穴165に相対移動可能かつ
相対回転不能に嵌合され、切削工具であるチップ166
は、工具保持体160に、工具保持体160が前進する
に従って回転軸線Oから離れる位置に取り付けられてい
る。図1〜図9に示す実施例とは、加工されるテーパ穴
の直径が大きく、テーパの向きが逆なのである。
【0050】バランスピース162は、図11に示すよ
うに、主軸164の工具保持体160の両側の位置にそ
れぞれ、主軸164の回転軸線Oに対して傾斜した方向
に形成された矩形断面の案内溝167に移動可能に嵌合
されている。バランスピース162には、工具保持体1
60の移動方向の傾斜方向と同じ方向に一層大きな傾斜
角で傾斜した係合溝168が形成され、工具保持体16
0に挿通されたピン170の工具保持体160から突出
した両端部がそれぞれ、ラジアル軸受としてのローラ1
72を介して係合させられている。
【0051】したがって、工具保持体160が移動させ
られるのに伴って2個のバランスピース162も移動さ
せられるのであるが、バランスピース162の主軸16
4の回転軸線Oに対する傾斜方向は、工具保持体160
の前進時にバランスピース162も前進する向きに設定
されている。また、係合溝168は、工具保持体160
が後退端に位置するとき、係合突起としてのピン170
とローラ172とが係合溝168の後方側端の近傍部分
に係合する位置に形成されている。
【0052】本テーパ加工装置において工具保持体16
0が前進させられる際、工具保持体160は図10にお
いて上方へ移動し、バランスピース162は下方へ移動
する。それにより、工具保持体160の移動により生ず
る主軸164の半径方向における動的アンバランスが軽
減される。その上、本実施例においては、工具保持体1
60が前進するのにともなってバランスピース162も
前進するため、主軸164の回転軸線Oに沿った各位置
における動的アンバランスの発生も良好に回避される。
テーパ加工ヘッド全体としては動バランスがとれていて
も、例えば前端部と後端部とのそれぞれにおける動バラ
ンスが悪くなればテーパ加工ヘッドが振動するのであ
り、この傾向は工具保持体の軸方向の移動距離が長いほ
ど顕著となる。したがって、工具保持体の軸方向の移動
距離が長い場合には、工具保持体が前進する際にはバラ
ンスピースも前進しつつ動バランスをとるようにするこ
とが望ましい。
【0053】工具保持体160の外側にバランスピース
162を設ける場合、バランスピース162の移動によ
り、バランスピース162の移動方向と工具保持体16
0の移動方向とに直角な方向の動的アンバランスが生ず
るが、本実施例においてはバランスピース162が工具
保持体160の両側に対称に設けられているため、各バ
ランスピース162の移動にともなって生ずる上記方向
の動的アンバランスが互に逆向きとなって打ち消し合
い、動バランスが良好となる。
【0054】しかし、バランスピースを工具保持体の外
側に対称に2個設けることは不可欠てはなく、1個のみ
設けてもよい。上記バランスピース162の移動方向と
工具保持体160の移動方向とに直角な方向の動的アン
バランスは2次的なものであり、1次的な動的アンバラ
ンスは1個のバランスピースを工具保持体の外側に設け
るのみでもとれるのである。
【0055】上記各実施例においては、工具保持体3
0,160の移動範囲内の複数個所における動的アンバ
ランス量を測定し、その測定結果に基づいて工具保持体
30,160の全移動範囲で動的アンバランス量が許容
し得る大きさとなるようにバランス部111の材料切除
量を決定したが、測定結果に基づいて係合溝114,1
68の位置,方向,形状を変えて動バランスをとること
も可能である。この場合には、工具保持体30やバラン
スピース162を作り直すことが必要であるため、両者
のうち構造の簡単な側に係合溝を形成するのがよく、一
般にはバランスピース側に形成するのがよい。また、係
合溝の形状を変える場合には、当初は直線的な係合溝を
形成し、測定結果に基づいて適切な曲線に沿った形状に
変更するのがよい。
【0056】また、上記各実施例においては主軸10,
164の材料の一部を除去することにより動バランスを
とるようにされていたが、バランスピースを主軸に固定
的に付加することにより動バランスをとることも可能で
ある。この場合、バランスピースを着脱可能としておけ
ば、バランスピースを追加または交換することにより動
バランスをとることができ、材料を切削によりり除去す
る場合でもバランスピースを取り外して切削すれば作業
が容易となる。また、工具保持体30,160と連携さ
せられるバランスピース122,162、あるいは工具
保持体30,160のの質量を変えることにより動バラ
ンスをとることも可能である。
【0057】さらに、テーパ加工装置の各構成要素の形
状,寸法をコンピュータ等による計算によって決定する
ことにより、設計の段階で動バランスをとることも可能
である。例えば、図1〜図9の実施例において、ヘッド
本体14,工具保持体30,バランスピース122等の
一応の形状,寸法を決定したならば、それらの慣性乗積
を計算し、それらの組立体であるテーパ加工ヘッド14
8の重心を通る慣性主軸の一つが主軸10の回転軸線O
と一致するように、ヘッド本体14,工具保持体30,
バランスピース122等の少なくとも一つの形状,寸法
を変更するのである。なお、この形状,寸法の変更には
係合溝114の位置,方向,形状も含む。
【0058】図1〜図9に示す実施例におけるようにピ
ン130がバランスピース122に形成された嵌合穴に
回転可能に嵌合されるとともに、バランスピース122
から突出した少なくとも一端部が工具保持体に形成され
た係合溝114に係合させられるときに、ピン130と
嵌合穴との間に針状ころ軸受132等のラジアル軸受を
設けるのに代えて、あるいはそれに加えて、係合溝11
4とピン130との間にラジアル軸受を設けてもよい。
図10,11に示す実施例におけるようにピン170が
工具保持体160に形成された嵌合穴に回転可能に嵌合
されるとともに、工具保持体160から突出した少なく
とも一端部がバランスピース162に形成された係合溝
168に係合させられる場合に、ピン170と係合溝1
68との間にローラ172等のラジアル軸受を設けるの
に代えて、あるいはそれに加えて、ピン170と工具保
持体160との間にラジアル軸受を設けてもよい。
【0059】また、上記各実施例においては、バランス
ピースあるいは工具保持体にピンを貫通して設け、ピン
のバランスピースあるいは工具保持体から突出した両端
部がそれぞれ係合突起を構成するようにされており、製
作が簡単になる利点があるが、それに限らず、例えば、
バランスピースあるいは工具保持体に形成した嵌合穴に
それぞれ短いピンを嵌合して係合突起としてもよい。こ
の場合、ピンはバランスピースあるいは工具保持体に固
定してもよく、ラジアル軸受を介して支持されるように
してもよい。また、係合突起は、バランスピースあるい
は工具保持体と一体に設けてもよい。係合突起をバラン
スピースや工具保持体に固定する場合には、係合突起と
係合溝との間にラジアル軸受を設けることになる。ラジ
アル軸受を省略することも可能である。
【0060】図1〜図9に示す実施例において、工具保
持体30に形成された切欠110は工具保持体30を貫
通して形成され、案内筒120が切欠110を貫通して
両端をヘッド本体14に支持されていたため、案内筒1
20の支持が安定する利点があったが、切欠を一方の端
が閉じた凹部としてもよい。この場合、案内筒を設ける
必要があれば、主軸に片持ち状に支持させ、凹部内を相
対移動するものとすればよい。
【0061】さらに、図1〜図9に示す実施例において
は、主軸10に案内筒120を嵌合してバランスピース
122の移動を案内させるようになっており、バランス
ピース122の案内手段を容易に設けることができる
が、主軸10に一体的に案内筒を設けてもよい。この場
合には、例えば、工具保持体に設ける切欠を後端面にも
開口させ、案内筒との干渉を避けるようにすればよい。
【0062】また、上記各実施例において工具保持体3
0,160は断面形状が矩形のものとされ、この断面形
状が非円形であることが主軸10,164の回転を工具
保持体30,160に伝達する回転伝達手段として機能
するようにされていたが、工具保持体を円形断面のもの
とすることも可能である。この場合には、主軸の回転を
工具保持体に伝達する回転伝達手段を別途設けるのであ
る。
【0063】本発明は、被加工物にテーパ穴を荒加工す
るテーパ加工装置,テーパ外周面を荒加工し、あるいは
仕上げ加工するテーパ加工装置,主軸と被加工物とを主
軸の回転軸線に平行な方向に相対移動させる軸方向移動
装置を有するテーパ加工装置等にも適用することができ
る。
【0064】さらに、請求項1〜3の発明は、上記各実
施例の構成要素を互に組み合わせて実施することが可能
である。その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、
当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし3の発明に共通の一実施例であ
るテーパ加工装置を示す正面断面図である。
【図2】上記テーパ加工装置の左側面図である。
【図3】上記テーパ加工装置の主軸を構成するヘッド本
体および工具保持体を、カラー外した状態で示す右側面
図である。
【図4】上記テーパ加工装置の工具保持体とヘッド本体
との間に挟まれるスペーサを示す正面図である。
【図5】上記テーパ加工装置の工具保持体を示す平面図
である。
【図6】上記テーパ加工装置の移動部材を示す平面図で
ある。
【図7】図1におけるVII-VII 断面図である。
【図8】上記テーパ加工装置の工具保持体が前進端位置
まで移動させられた状態を示す正面断面図である。
【図9】上記テーパ加工装置によるテーパ穴加工を説明
する図である。
【図10】請求項1および3の発明の別の実施例である
テーパ加工装置を概略的に示す図てあって、図11にお
けるX-X 断面図である。
【図11】図10に示すテーパ加工装置を概略的に示す
左側面図である。
【符号の説明】
10 主軸 24 先端面 26 傾斜穴 30 工具保持体 56 切削工具 74 移動部材 102 駆動軸 114 係合溝 120 案内筒 122 バランスピース 124 長穴 130 ピン 132 針状ころ軸受 160 工具保持体 162 バランスピース 164 主軸 165 傾斜穴 166 チップ 168 係合溝 170 ピン 172 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥川 道隆 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−122504(JP,A) 特開 平4−87707(JP,A) 特開 平1−171707(JP,A) 特開 平2−95505(JP,A) 特開 昭52−137788(JP,A) 特開 平5−345205(JP,A) 実開 昭54−110893(JP,U) 実開 昭62−39903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 29/034 B23Q 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸線まわりに回転するとともに先端面
    からその回転軸線に対して傾斜した傾斜穴が形成された
    主軸と、 その主軸の傾斜穴にその傾斜穴の長手方向に相対移動可
    能かつ相対回転不能に嵌合され、傾斜穴から突出した突
    出端部に切削工具を保持する工具保持体と、 その工具保持体を移動させる工具保持体移動装置と、 前記主軸に主軸の回転軸線と交差する向きに移動可能に
    嵌合されたバランスピースと、 前記工具保持体と前記バランスピースとのいずれか一方
    に、前記主軸の回転軸線に対してその回転軸線に対する
    前記工具保持体の移動方向の傾斜方向と同じ方向に一層
    大きな傾斜角で傾斜して形成された係合溝と、 前記工具保持体と前記バランスピースとの他方に突設さ
    れ、前記係合溝にその係合溝の長手方向に相対移動可能
    に係合させられた係合突起とを含むことを特徴とするテ
    ーパ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記主軸に前記バランスピースの移動方
    向に平行に固定された案内筒に前記バランスピースが移
    動可能に嵌合されるとともに、前記係合突起がバランス
    ピースに突設され、前記案内筒にバランスピースの移動
    方向に平行に形成された長穴を通って前記工具保持体に
    形成された係合溝に係合させられている請求項1に記載
    のテーパ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記係合突起が、前記工具保持体と前記
    バランスピースとのいずれか一方に形成された嵌合穴に
    嵌合されて少なくとも一端部がその嵌合穴から突出させ
    られたピンにより構成され、その嵌合穴と前記係合溝と
    の少なくとも一方とピンとの間にラジアル軸受が配設さ
    れた請求項1に記載のテーパ加工装置。
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