JP3032616U - 景品交換機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲームの成果としての出玉数に応じて、現金と
或は商品と交換可能な景品カードを自動的に発行する景
品交換機を提供する。 【解決手段】景品交換機は、ゲームの成果としての出玉
数を計数する玉計数機からの計数データを入力する計数
データ入力部１４と、メモリを有する多数の景品カード
４をストックするカードストック部２と、カード発行時
にカードストック部２から景品カードを取り出し、計数
データ入力部１４から入力された出玉数に応じてた金額
データを景品カード４のメモリに書込むデータ書込み部
７と、データ書込み部７で金額データを書込んだ景品カ
ード４を送出口６に送出するカード送出部８と、を備え
て構成される。玉数が計数データ入力部を通して入力さ
れ、その出玉数に応じて、現金と換金可能な景品カード
４、或は商品と交換可能な景品カード４が、客の選択・
指定に応じて自動的に発行される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パチンコ、パチスロ等のゲームの成果としての出玉数に応じて、景 品カードを発行する景品交換機に関する。この明細書ではパチンコ、パチスロ等 で使用するパチンコ玉やコインを、単に玉と略称する。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコホールでパチンコやパチスロなどのゲームを行なった後、ゲームの勝 敗に応じて客は景品をホールからもらうが、パチンコホールでは、景品を置くた めのスペース不足や経費の問題から、多種類の景品を置くことができず、顧客に とっては、希望する景品をもらうことができない。そのため、現状では、ゲーム を終えた客は、景品としてボールペン等の特定景品をもらい、近くの景品交換所 でその特定景品を現金に換金している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、客は欲しい商品があっても、景品として提示されてないために、そ れをもらうことができず、特定景品を受け取ることになり、受け取ったその景品 を景品交換所に持参し、換金率の低い現金との交換を行うことになる。また、景 品交換所では、人手により景品と現金を交換する必要があった。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、ゲームの成果として の出玉数に応じて、現金と或は商品と交換可能な景品カードを自動的に発行する 景品交換機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の景品交換機は、パチンコ、パチスロ等の ゲームの成果としての出玉数に応じて景品カードを発行する景品交換機であって 、ゲームの成果としての出玉数を計数する玉計数機からの計数データを入力する 計数データ入力手段と、メモリを有する多数の景品カードをストックするカード ストック部と、カード発行時に該カードストック部から該景品カードを取り出し 、該計数データ入力部から入力された出玉数に応じてた金額データを該景品カー ドのメモリに書込むデータ書込み部と、該データ書込み部で金額データを書込ん だ景品カードを送出口に送出すカード送出部と、を備えたことを特徴とする。こ こで、上記計数データ入力手段としては、玉計数機からオンラインで入力する入 力回路、玉計数機で発行された玉数を示すバーコードを読むバーコードリーダ、 或は玉計数機で表示された玉数をスイッチ入力するテンキースイッチなどを使用 することができる。

【０００６】 請求項２の考案では、景品カードは端数をもたない所定の金額を記憶する換金 用の景品カードと、端数をもった金額を記憶し商品と交換可能な商品用の景品カ ードがカードストック部にストックされ、それらの景品カードが客の選択に応じ て発行される。

【０００７】 請求項３の考案では、上記景品カードとして、ＣＰＵ、メモリ等を有するＩＣ カードを使用する。

【０００８】 さらに、請求項４の考案では、カード挿入口から挿入された使用中の景品カー ドから金額データを読み取るデータ読取り部と、読取った後の景品カードを収容 するカード収納部と、をさらに備える。

【０００９】 さらに、請求項５の考案では、景品カードには金額データの他に、暗証番号が データ書込み部にて書込まれる構成とする。

【００１０】 さらに、請求項６の考案では、データ読取り部が読取った金額データをデータ 書込み部で新たな景品カードに書込み、景品カードをカード送出部から送出口に 送出する構成とする。

【００１１】

【作用・効果】

パチンコホールでパチンコやパチスロなどのゲームを行った後、客が出した出 玉は玉計数機にかけられ、そこで計数された出玉の計数データは、計数データ入 力手段により景品交換機に入力される。出玉数とそれに応じた金額が表示器に表 示される。

【００１２】 客は指定スイッチを操作して換金用の景品カード或は商品用の景品カードを指 定する。景品交換機は、カードストック部から指定された景品カードをデータ書 込み部に送り、そこで、計数データ入力手段から入力された出玉数に応じた金額 データを商品用の景品カードのメモリに書込み、或はその金額未満で端数のない 一定金額を換金用の景品カードのメモリに書込む。一定金額の換金用景品カード を発行した後の端数の残金は、商品用の景品カードに書込まれる。

【００１３】 また、同時に暗証番号、有効期限等をその景品カードのメモリに書込んだ後、 カード送出部は金額データ等を書込んだ景品カードを送出口に送出する。

【００１４】 客は、発行された景品カードを受け取り、換金用の景品カードについては、別 に設置された景品自動買取機に挿入して、現金を受取る。また、商品用の景品カ ードにていては、仮想商店街を有するコンピュータネットワークに接続されたネ ットワーク端末機に挿入し、端末機を操作してカードに記憶された金額内で希望 する商品と交換する。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１６】 図１は景品交換機の正面図を、図２はその側面図を示している。１は景品交換 機の本体ケースで、本体ケース１内には、多数の景品カード４をストックするカ ードストック部２が、各金額（種類）毎に設けられる。ここでは、図１の左側か ら、例えば、換金用の１千円用カードストック部、５千円用カードストック部、 １万円用カードストック部が設けられ、そして右端に、商品交換用で不定金額用 のカードストック部２が設けられる。

【００１７】 景品カード４としては、ＣＰＵ、メモリ等を内蔵し、有接点或は無接点でデー タの書込み読み出しが可能なＩＣカードが使用され、その表面には特定の絵模様 がカラー印刷される。また、景品カード４のメモリには予め固有番号及び真贋識 別用の識別番号が記憶されている。

【００１８】 各カードストック部２の取出し側には、データ書込み部７が設けられ、発行時 に各カードストック部２から取出された景品カード４内のメモリに、所定の金額 データ、暗証番号、有効期限等がここで書込まれる。

【００１９】 さらに、本体ケース１内のデータ書込み部７の送出側に、データを書込んだ景 品カード４を送出口６に送出するためのカード送出部８が設けられる。

【００２０】 本体ケース１正面の上部には、既に発行された商品交換用（不定金額用）の景 品カード４を挿入するカード挿入口５が設けられ、カード挿入口５の内部には、 挿入された景品カード４から金額データ等を読取るデータ読取り部９が配設され る。そして、データ読取り部９の背後に、カード送り部１２を通して送られた使 用済みのカードを収納するためのカード収納部１１が設けられる。

【００２１】 さらに、本体ケース１の正面に、表示器１６が設けられ、その表示器１６の表 示部上には、透明パネルスイッチからなる指定スイッチ１３が設けられる。玉数 データの入力時、表示器１６にはその玉数と金額が表示されると共に、交換する 換金用の景品カードの種類と枚数、商品用の景品カードの枚数が、問いかけるよ うに選択・表示される。客はその表示を見ながら表示部上の指定スイッチ１３を 押して、換金又は商品交換用の景品カードの割り振りを指定する。

【００２２】 本体ケース１の側部には、玉の計数データを入力するためのバーコードリーダ 、テンキースイッチ、オンラインなどの手段で、出玉計数機から送られる計数デ ータを入力するための計数データ入力部１４が設けられる。

【００２３】 図３に示すように、上記カードストック部２、データ書込み部７、カード送出 部８、指定スイッチ１３、計数データ入力部１４、データ読取り部９、及び表示 器１６は、コントローラ１０に接続される。コントローラ１０は、マイクロコン ピュータ等から構成され、マイクロコンピュータのプログラムは、計数データ入 力部１４から出玉数のデータが入力されたとき、その玉数と客の指定スイッチ１ ３の操作に応じて、景品カード４を発行する処理を行うように構成される。

【００２４】 次に、上記構成の景品交換機の動作を、図４のフローチャートに基づいて説明 する。

【００２５】 パチンコホールの客は、パチンコやパチスロなどのケームを行った後、そのゲ ームの成果としての出玉を玉計数機にかけて出玉数を計数する。そして、その計 数データが玉計数機から計数データ入力部１４を通して景品交換機に送られる。 玉数の計数データは、例えば、オンラインにより、バーコードにより、磁気カー ドにより、或はテンキーの操作によりコントローラ１０内に入力される。

【００２６】 コントローラ１０は、ステップ１００で、この計数データ（玉数データ）を入 力すると、ステップ１１０で、表示器１６にその玉数とそれに応じた金額を表示 する。同時に表示器１６には、交換し得る換金用の景品カードの種類と枚数、商 品用の景品カードの枚数が、問いかけるように選択的に表示され、客に対し、表 示部上の指定スイッチ１３を押して、換金又は商品交換用の景品カードの割り振 りを指定するように促す。

【００２７】 次に、カード挿入口５から使用中の景品カード４（商品用の不定金額の景品カ ード）が挿入されたか否かを判定し、その景品カード４が挿入された場合、次に ステップ１３０に進み、データ読取り部９を作動させて、その景品カード４から 金額データ、暗証番号、固有番号、識別番号等を読取る。客が既に使用中の景品 カード（商品用の不定金額の景品カード）を持っており、その景品カード４に今 回の出玉の金額を加算したい場合、その景品カード４をカード挿入口５に挿入す る。

【００２８】 一方、景品カード４が挿入されない場合、ステップ１２０からステップ２００ に進み、景品カードの種類や金額を指定するための指定スイッチ１３がオンされ たか否かを判定する。そして、指定スイッチ１３がオンされた場合、その指定に 応じて、３種類の換金用景品カードの発行枚数と１種類の商品用景品カードの発 行の有無を決定する。

【００２９】 例えば、出玉の金額が１２３００円の場合、１万円：１枚、１千円：２枚、 不定金額の景品カード：３００円、１万円：１枚、不定金額の景品カード：２ ３００円、不定金額の景品カード：１２３００円、のように複数種類の選択枝 を表示する。

【００３０】 このとき、客が指定スイッチ１３により、例えばを選択指定した場合、カー ドストック部２から１万円用カード１枚、１千円カード２枚、及び不定金額カー ド１枚を取出し、各データ書込み部７に各景品カード４を送り、各々の金額デー タ（１万円、１千円、３００円等）を各景品カード４に書込む（ステップ２１０ ）。同時に有効期限、暗証番号もカードに書込まれる。そして、ステップ２２０ にて、カード送出部８を動作させて、各景品カード４を送出口６から送出し、客 はそれらの景品カード４を受け取る。

【００３１】 一方、上記ステップ１２０で、使用中の景品カード４がカード挿入口５に挿入 され、ステップ１３０で、データ読取り部９が、その景品カード４のメモリから 金額データ、暗証番号、固有番号、識別番号等を読取った場合、次に、ステップ １４０に進む。ここでは、読取った暗証番号、固有番号、識別番号を、予め記憶 した番号データと照合することにより、その景品カード４が正常か否かを判定す る。景品カードが異常な場合、ステップ１８０に進み、表示器等にその異常を表 示或は報知すると共に、ステップ１９０でそのカードを排出する。

【００３２】 ステップ１４０で、景品カード４が正常と判定した場合、次に、ステップ１５ ０に進み、景品カード４から読取った金額を、表示器１６に表示される金額（出 玉数に対応した金額）に加算して表示する。そして、ステップ１６０で、その景 品カードのメモリ内の金額データを消去した後、ステップ１７０で、その景品カ ード４をカード送り部１２を通してカード収納部１１に収納する。

【００３３】 そして、次に、ステップ２００に進み、上記と同様に、景品カード４の選択指 定を行う指定スイッチ１３がオンされたか否かを判定する。指定スイッチ１３が オンされて選択・指定された場合、上述のように、指定された出玉金額の景品カ ードへの割り振りに基づいて、所定の金額を記憶した換金用の景品カード４と、 不定金額を記憶した商品用の景品カード４が発行される。

【００３４】 このように、ゲームの成果としての出玉数に応じて、現金と換金可能な景品カ ード４、或は商品と交換可能な景品カード４を自動的に発行することができる。 また、使用済みの不定金額用景品カードは、この交換機においても、カード収納 部１１に回収されるため、再使用することができ、経済的であり、カードの改ざ んも予防することができる。

【００３５】 客は、その換金用の景品カードを換金したい場合、図示しない景品カード自動 買取機にその景品カードを挿入し、景品カードに記憶された金額の現金を受け取 ることができる。

【００３６】 また、その商品交換用の景品カードを使用して商品を得たい場合、コンピュー タネットワークに接続されたネットワーク端末機にその景品カードを挿入し、端 末機にネットワーク上のサイバーネットプラザ等の仮想商店街を呼出し、その景 品カードに記憶された金額内の商品を仮想商店街で指定する。そして、仮想商店 街の出店業者は、商品の交換（購入）が成立すると、その商品を宅急便などによ り、そのパチンコホールへ、或は客の住所が知らされている場合客の自宅に送る 。出店業者はその商品についての決済を、パチンコホール側或は景品交換業者と 行なう。

【００３７】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、以下の態様でも実施するこ とができる。

【００３８】 本体ケースの正面側に客が操作するためのテンキーを設け、商品用の景品カ ードの不定金額をそのテンキーにより入力させるようにしてもよい。

【００３９】 景品カードのメモリに有効期限を書込み、有効期限を越えた景品カードにつ いては、その使用を無効にするようにしてもよい。

【００４０】 景品カードにはメモリのみを内蔵したメモリカードを使用することもでき、 また、景品カードには、換金金額、交換商品、その日付等の使用記録データを、 景品自動買取機、ネットワーク端末機において、書込むこともできる。

【００４１】 さらに、景品カードのＣＰＵのプログラムデータに、金額データを増額して 書込むことを禁止するプログラム、或は所定の暗証番号を入力しなければ、デー タの読み出し、書き換えが不可能なプログラムを加え、セキュリティを確保する ようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す景品交換機の正面図で
ある。

【図２】景品交換機の側面図である。

【図３】景品交換機のブロック図である。

【図４】同景品交換機の動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１−本体ケース ２−カードストック部 ４−景品カード ５−カード挿入部 ６−送出口 ７−データ書込み部 ９−データ読取り部 １０−コントローラ １１−カード収納部 １４−計数データ入力部 １５−スイッチ入力部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ、パチスロ等のゲームの成果と
   しての出玉数に応じて景品カードを発行する景品交換機
   であって、 ゲームの成果としての出玉数を計数する玉計数機からの
   計数データを入力する計数データ入力手段と、 メモリを有する多数の景品カードをストックするカード
   ストック部と、 カード発行時に該カードストック部から該景品カードを
   取り出し、該計数データ入力部から入力された出玉数に
   応じてた金額データを該景品カードのメモリに書込むデ
   ータ書込み部と、 該データ書込み部で金額データを書込んだ景品カードを
   送出口に送出するカード送出部と、 を備えたことを特徴とする景品交換機。
2. 【請求項２】 前記景品カードは端数をもたない所定の
   金額を記憶する換金用の景品カードと、端数をもった金
   額を記憶し商品と交換可能な商品用の景品カードがカー
   ドストック部にストックされ、それらの景品カードが客
   の選択に応じて発行される請求項１記載の景品交換機。
3. 【請求項３】 前記景品カードとして、ＣＰＵ、メモリ
   等を有するＩＣカードが使用される請求項１記載の景品
   交換機。
4. 【請求項４】 カード挿入口から挿入された使用中の景
   品カードから金額データを読み取るデータ読取り部と、
   読取った後の景品カードを収容するカード収納部と、を
   さらに備えた請求項１記載の景品交換機。
5. 【請求項５】 前記景品カードには前記金額データの他
   に、暗証番号が前記データ書込み部にて書込まれる請求
   項１記載の景品交換機。
6. 【請求項６】 前記データ読取り部が読取った金額デー
   タを前記データ書込み部で新たな景品カードに書込み、
   該景品カードを前記カード送出部から送出口に送出する
   請求項４記載の景品交換機。