JP3031855U

JP3031855U - 顆粒状薬剤の混合装置

Info

Publication number: JP3031855U
Application number: JP1996005867U
Authority: JP
Inventors: 光正古矢
Original assignee: 光正古矢
Priority date: 1996-05-30
Filing date: 1996-05-30
Publication date: 1996-12-03
Anticipated expiration: 2002-05-30
Also published as: US5775805A

Abstract

(57)【要約】【課題】顆粒状薬剤を粉砕が生ずることなく効率良く
混合させる装置を得る。【解決手段】偏平容器底面に、角部を先端として整列
した角柱列を、次列角柱が前列角柱の中間位置にあるよ
う配列し、容器内に挿入した混合対象物を、容器を傾斜
させることにより容器底面に沿って流動させ、角柱角部
により混合対象物の分割を行ない、その両側縁に沿って
流れる混合対象物を隣合う角柱の中間で合流させ、再び
次列の角柱先端で合流混合物を分割させ、このような作
用を繰り返すことにより混合を行なわせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、顆粒状薬剤の混合装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より使用されている固体状物の混合装置は、容器内に収容された撹拌対象物の撹拌器具を用いたり、容器自体を回転させたりして行なっているが、装置として大型となったり、顆粒状の撹拌対象物を撹拌する場合、撹拌対象物が粉砕してしまう恐れがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の混合装置には、上記したような問題があるので、本考案はこれを解決するため、小型で、装置の構成が単純で、しかも効率よく混合が行なわれ、且つ、取扱いが簡単で、撹拌対象物の粉砕が生じないような顆粒状薬剤の混合装置を得ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するため下記のような構成としている。（１）薄型箱状容器内底面に、多数の角形柱体をその角部先端を結ぶ直線が箱状容器側縁に平行に、且つ、各柱体側辺が斜め方向に夫々平行配列状態位置に固定されてなり、前記薄型箱状容器の一側辺に混合薬剤の挿入・排除口を形成してなる顆粒状薬剤の混合装置。（２）薄型箱状容器は、その側縁に平行な軸線の周りに揺動可能に構成されてなる上記（１）記載の顆粒状薬剤の混合装置。（３）薄型箱状容器は、各側縁に平行な軸線の周りに揺動可能に構成され、挿入口より挿入された混合させるための薬剤は、容器を傾斜させることにより容器の縦或いは横方向に容器内を移動して、角柱先端で分割され、角柱側縁に沿って流動して隣合う角柱側縁に沿って流動する薬剤同士が合流し、合流した薬剤は再度下側位置の角柱先端部で分割分離流動し、このような分離混合が繰返し行なわれるように構成したことを特徴とする上記（１）または（２）記載の顆粒状薬剤の混合装置。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案による顆粒状薬剤の混合装置を示すもので、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）図のＸ−Ｘ線による断面図である。また、図２は図１（ａ）における混合対象顆粒状薬剤の移動・混合状態を示す説明図である。

【０００６】図１において、略矩形状偏平容器１の長手方向右側上面に、ゴム製蝶番板２により上方に折曲開閉可能な蓋３が設けられており、この蓋３を開けて、混合対象物を出入するようになっている。なお、符号４は蓋３に設けた摘みである。なお、容器１の蓋３を設けた側の側壁５に排出口６を配置しておいてもよい。

【０００７】図１（ａ）に示すように、上方に折曲開閉可能な蓋３のゴム製蝶番板２により左側に、角柱をその対角線の向きを容器長手方向に平行、及び、これに直角方向に向けて等間隔で、しかも、４５°方向に角柱が整列するよう多数の角柱を配列して容器底面１ａに固定してある。角柱の高さは、混合される対象物７，８が容器底面に沿って流れるように移動する際に生ずる高さより高くしてあればよい。

【０００８】即ち、混合対象物７，８を蓋３部分より容器１に投入し、容器１の蓋３側を持ち上げ傾斜させると、混合対象物７，８が配列配置された複数の角柱９ａ、９ｂ、９ｃの角部に当って分けられながら角柱両側面に沿って容器底面１ａ上を流動したり、また、角柱中間を各柱側面に沿って流動し、前列の前記角柱中間に位置する後列の各角柱１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄの先端部付近で合流して混合状態となり、混合状態となった混合対象物７，８が前記各角柱の先端部で再び２分割され、その各両側面に沿って流動することになる。なお、角柱１０ａ、１０ｄはその対角線に沿って切断された状態となっていて、切断面が容器側壁１ｂ、１ｃにそれぞれ貼り付け状態となっている。

【０００９】上記ような混合対象物７，８の角柱角部による分割、角柱側面に沿っての流動、前記角柱列の各角柱列中間位置に配列された後列角柱前部付近での合流混合、前記後列角柱角部先端部での合流混合物の２分割が、角柱列１１ａ〜１１ｃ、１２ａ〜１２ｄ、１３ａ〜１３ｃ、１４ａ〜１４ｄ、１５ａ〜１５ｃ、の回数だけ繰返し行なわれることになる。また、角柱は混合対象物の流動方向に対し複数列設けられているので、各角柱毎に混合対象物の２分割が行なわれ、その後列に位置する角柱によりさらに合流・分割が繰り返されることになる。

【００１０】そして、混合対象物７，８が容器１の蓋３との反対側側壁１ｄに到達したら、容器１の蓋側を低くして傾斜させ、混合対象物７，８を前記混合動作と反対方向に流動させて、再び各角柱の前記操作の場合と反対側の角部による分割、合流を行なわせるようにする。このような混合対象物７，８の混合作用を、容器１をその長手方向の左右を上下に揺動することにより繰返し行なわせるようにすれば、確実に効率よく混合を行なわせることができることになる。

【００１１】なお、混合対象物７，８が容器１中央部に位置したとき、第１図Ｘ−Ｘ線を軸として揺動させても、各角柱の先端で同様の混合対象物７，８の混合作用を行なわせることも可能である。

【００１２】適宜回数の容器の揺動を行なった後で、蓋３を開いた開口部より、または、容器１の蓋側側壁に設けた排出口６より、混合が行なわれた混合対象物を排出するようにする。

【００１３】なお、各角柱の容器底面への配列は、角柱先端による混合対象物の２分割、後列での合流・再分割が行なわれるように配列されるようになっておればよいものである。

【００１４】

【考案の効果】本考案によれば、容器１の蓋３部分より混合対象物７，８を容器１内に投入して蓋をした後、容器を混合対象物７，８が容器底面へ配列取付られた角柱の先端による混合対象物の２分割整流に続き、後列角柱での合流・再分割が行なわれるので、多数回の混合作用が施されたことになり、良好な混合がなされたことになる。

【００１５】しかも、混合対象物７，８は傾斜された容器底面に沿って緩やかに移動し、混合作用を受けることになるので、こわれ易い顆粒状薬剤でも確実に破損することなく混合させることができる。

【００１６】上記実施例では、混合対象物を２種類としたが、多種類のものでも同様に混合を行なわせることができる。また、顆粒状でなくても容器底面を流動するような固体なら同様に混合作用を行なわせることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による顆粒状薬剤の混合装置を示すもの
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）図のＸ−Ｘ線によ
る断面図である。

【図２】本考案混合装置における混合対象顆粒状薬剤の
移動・混合状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１偏平容器１ａ底面１ｂ，１ｃ，１ｄ側壁２蝶番板３蓋４摘み５側壁６排出口７，８混合対象物９ａ〜９ｃ第１列目の角柱１０ａ〜１０ｄ第２列目の角柱１１ａ〜１１ｃ第３列目の角柱１２ａ〜１２ｄ第４列目の角柱１３ａ〜１０ｃ第５列目の角柱１４ａ〜１４ｄ第６列目の角柱１５ａ〜１５ｃ第７列目の角柱。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】薄型箱状容器内底面に、多数の角形柱体
をその角部先端を結ぶ直線が箱状容器側縁に平行に、且
つ、各柱体側辺が斜め方向に夫々平行配列状態位置に固
定されてなり、前記薄型箱状容器の一側辺に混合薬剤の
挿入・排除口を形成してなる顆粒状薬剤の混合装置。
【請求項２】薄型箱状容器は、その側縁に平行な軸線
の周りに揺動可能に構成されてなる請求項１記載の顆粒
状薬剤の混合装置。
【請求項３】薄型箱状容器は、各側縁に平行な軸線の
周りに揺動可能に構成され、挿入口より挿入された混合
させるための薬剤は、容器を傾斜させることにより容器
の縦或いは横方向に容器内を移動して、角柱先端で分割
され、角柱側縁に沿って流動して隣合う角柱側縁に沿っ
て流動する薬剤同士が合流し、合流した薬剤は再度下側
位置の角柱先端部で分割分離流動し、このような分離混
合が繰返し行なわれるように構成したことを特徴とする
請求項１または請求項２記載の顆粒状薬剤の混合装置。