JP3031821U - 双眼鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てが極めて簡単であると共に、軽量で
持ち運びに便利であり、かつ安価に購入することができ
ると共に、趣味性に優れた外観を備える双眼鏡を提供す
る。 【解決手段】 シート材を折り曲げることにより箱形の
双眼鏡の本体１０を形成し、本体１０の互いに対向する
面に一対の対物装着穴１１ａ，１１ｂと一対の接眼装着
穴１２ａ，１２ｂをそれぞれ設け、対物装着穴と接眼装
着穴にプラスチックにより形成した対物レンズ２０ａ，
２０ｂと接眼レンズ３０ａ，３０ｂをそれぞれ取り付け
ると共に、本体１０の外面にカメラを模したデザインを
施した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、シート材を用いて簡単に組み立てることのでき、かつ趣味性に優れ た外観を有する双眼鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、光学機器としての双眼鏡には、いわゆるプリズム式の高級タイプの双眼 鏡と、オペラグラスと呼ばれる比較的構造が簡単でかつ安価な双眼鏡などが存在 する。何れの双眼鏡においても、バードウオッチング、旅行における景色の観望 、スポーツの観戦等で使用されるのが一般的であり、カメラ等の光学機器と一緒 に携帯されることも多い。

【０００３】 また、これまでの双眼鏡は、金属等の重い材質で作られている本体に、ガラス のレンズを装着した構造のものが一般的である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の双眼鏡は、金属等の材質で作られている関係上比較的重量が大 きく、このため携帯するのに不便であるという欠点があった。軽量タイプのオペ ラグラスでも常時携帯するには重量の点で問題があった。特に、カメラ等と一緒 に携帯する場合に、重量の大きいことが問題となる。

【０００５】 また、従来の双眼鏡は、旅行やスポーツの観戦において一時的に使用したい場 合に、わざわざ購入するには価格が高すぎるという欠点もあった。このため、旅 行先やスポーツ競技場等において必要に応じて安価に購入することができる双眼 鏡に対する要求がある。

【０００６】 本考案の目的は、組み立てが極めて簡単であると共に、軽量で持ち運びに便利 であり、かつ安価に購入することができる双眼鏡を提供することにある。

【０００７】 また、本校案の他の目的は、趣味性に優れた外観を備える双眼鏡を提供するこ とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本考案の双眼鏡は、シート材を折り曲げることによ り箱形の本体を形成し、該本体の互いに対向する面に一対の対物装着穴と一対の 接眼装着穴をそれぞれ設け、該対物装着穴と接眼装着穴にプラスチックにより形 成した対物レンズと接眼レンズをそれぞれ取り付けると共に、前記本体の外面に カメラを模したデザインを施したことを特徴とする。

【０００９】 請求項２の本考案の双眼鏡は、前記対物レンズと接眼レンズに、前記対物装着 穴と接眼装着穴に嵌まる段部を形成し、かつ段部に前記対物装着穴と接眼装着穴 の縁部分を挟むための突片を数カ所に形成し、前記対物レンズと接眼レンズの段 部から外側に張り出した張り出し部と前記突片で、前記対物装着穴と接眼装着穴 の縁部分を挟むことにより、前記対物レンズと接眼レンズを前記対物装着穴と接 眼装着穴に取り付けたことを特徴とする。

【００１０】 請求項３の本考案の双眼鏡は、前記シート材に、折り曲げることにより前記本 体内に前記対物レンズと接眼レンズを組み合わせた左右の光学系を互いに仕切る ２つの空間を形成する仕切り辺を設けたことを特徴とする。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の第１の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図 １は本考案の実施の形態による双眼鏡の斜視図、図２はその双眼鏡の上面図、図 ３はその底面図、図４はその正面図、図５はその背面図を示している。

【００１２】 図１〜図５を参照すると、本双眼鏡の本体１０は、厚紙等のシート材によって 箱形に組み立てられており、その正面１１に形成された対物装着穴１１ａ，１１ ｂに凸レンズからなる一対の対物レンズ２０ａ，２０ｂを取り付け、かつその背 面１２に形成された接眼装着穴１２ａ，１２ｂに凹レンズからなる一対の接眼レ ンズ３０ａ，３０ｂを取り付けた構造となっている。

【００１３】 また、図示のように、上面１３と下面１４には、それぞれカメラを模したデザ インが印刷等によって描かれている。すなわち、図２及び図３に示すように双眼 鏡１０を位置させて持てば、あたかもカメラを構えているような印象が得れるよ うにデザイン的な工夫がなされている。

【００１４】 図６は、図４のＢ−Ｂ線における断面図であり、図示のように、正面１１側の 対物レンズ２０ａ，２０ｂと背面１２側の接眼レンズ３０ａ，３０ｂは、光軸上 で互いに対向させた状態で取り付けられている。

【００１５】 図７は、対物レンズ２０ａ，２０ｂの対物装着穴１１ａ，１１ｂへの取り付け 構造を示す拡大図であり、対物レンズ２０ａ，２０ｂの双眼鏡内側に向く面には 、図示のような、対物装着穴１１ａ，１１ｂの径とほぼ等しい径の段部２１が形 成され、かつ段部２１には対物装着穴１１ａ，１１ｂの縁部分を挟むための突片 ２２が数カ所に形成されている。

【００１６】 以上の構造により、対物レンズ２０ａ，２０ｂの段部２１から外側に張り出し た張り出し部２３と突片２２で、対物装着穴１１ａ，１１ｂの縁部分を挟むだけ で、対物レンズ２０ａ，２０ｂが安定して取り付けられる。

【００１７】 なお、接眼レンズ３０ａ，３０ｂについても、上記した対物レンズ２０ａ，２ ０ｂの取り付け構造と同様の構造によって、背面１２の接眼装着穴１２ａ，１２ ｂに取り付けられている。

【００１８】 図８は双眼鏡１０を組み立てる前の展開図を示している。双眼鏡１０の展開状 態は、図示のように１枚の厚紙等によって形成されており、各面を折り曲げるこ とによって、糊付け等を必要とせずに極めて簡単に双眼鏡１０が完成するように なっている。

【００１９】 図８の展開状態から組み立てる場合には、面４１ａ，４１ｂ、面４２ａ，４２ ｂ及び仕切り面４３ａ，４３ｂを図９のように折り曲げることにより、仕切り面 ４３ａと４３ｂが内部を２つに仕切る仕切り板として機能する。この結果、この 仕切り面４３ａ，４３ｂによって、対物レンズ２０ａと接眼レンズ３０ａとの組 み合わせからなる光学系と対物レンズ２０ｂと接眼レンズ３０ｂとの組み合わせ からなる光学系が互いに仕切られる構造となるので、対物レンズ２０ａと対物レ ンズ２０ｂから入射した光線が交差して他方の接眼レンズに進むといった光学的 な不具合が防止されるようになる。

【００２０】 以上好ましい実施例をあげて本考案を説明したが、本考案は必ずしも上記実施 の形態に限定されるものではない。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の双眼鏡によれば、シート材を折り曲げて形成した 本体にプラスチックレンズからなる対物レンズと接眼レンズを取り付けた構造で あるため、組み立てが非常に容易であり、かつ極めて安価に提供することができ る。

【００２２】 また、本体をシート材で形成し、対物レンズと接眼レンズをプラスチックとし たので、これまでのオペラグラス等に比べて非常に軽量とすることができ持ち運 びに便利である。

【００２３】 さらに、本体の外面にカメラを模したデザインを施したことにより、シート材 という安価な材料で形成したにもかかわらず趣味性に優れた外観の双眼鏡とする ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の形態による双眼鏡の斜視図で
ある。

【図２】 本考案の実施の形態による双眼鏡の上面図で
ある。

【図３】 本考案の実施の形態による双眼鏡の底面図で
ある。

【図４】 本考案の実施の形態による双眼鏡の正面図で
ある。

【図５】 本考案の実施の形態による双眼鏡の背面図で
ある。

【図６】 本考案の実施の形態による双眼鏡の横断面図
である。

【図７】 本考案の実施の形態による双眼鏡の対物レン
ズの装着構造を示す一部拡大図である。

【図８】 本考案の実施の形態による双眼鏡本体の展開
図である。

【図９】 本考案の実施の形態による双眼鏡の縦断面図
である。

【符号の説明】

１０ 双眼鏡 １１ 正面 １１ａ，１１ｂ 対物装着穴 １２ 背面 １２ａ，１２ｂ 接眼装着穴 １３ 上面 １４ 下面 ２０ａ，２０ｂ 対物レンズ ２１ 段部 ２２ 突片 ２３ 張り出し部 ３０ａ，３０ｂ 接眼レンズ ４３ａ，４３ｂ 仕切り面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート材を折り曲げることにより箱形の
   本体を形成し、該本体の互いに対向する面に一対の対物
   装着穴と一対の接眼装着穴をそれぞれ設け、該対物装着
   穴と接眼装着穴にプラスチックにより形成した対物レン
   ズと接眼レンズをそれぞれ取り付けると共に、前記本体
   の外面にカメラを模したデザインを施したことを特徴と
   する双眼鏡。
2. 【請求項２】 前記対物レンズと接眼レンズに、前記対
   物装着穴と接眼装着穴に嵌まる段部を形成し、かつ段部
   に前記対物装着穴と接眼装着穴の縁部分を挟むための突
   片を数カ所に形成し、前記対物レンズと接眼レンズの段
   部から外側に張り出した張り出し部と前記突片で、前記
   対物装着穴と接眼装着穴の縁部分を挟むことにより、前
   記対物レンズと接眼レンズを前記対物装着穴と接眼装着
   穴に取り付けたことを特徴とする請求項１に記載の双眼
   鏡。
3. 【請求項３】 前記シート材に、折り曲げることにより
   前記本体内に前記対物レンズと接眼レンズを組み合わせ
   た左右の光学系を互いに仕切る２つの空間を形成する仕
   切り辺を設けたことを特徴とする請求項１に記載の双眼
   鏡。