JP3030901U - 床板用支持脚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、二重床を構成する床板用支持脚で
組立時間及び部品点数削減する。 【構成】 二重床を構成する床板用支持脚で、基床にプ
レート、円筒、角頭及び支持板とを一体に形成した支持
台を用い、円筒内部のネジ孔にボルトを螺合しナットに
より締付けられる支持脚である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フリーアクセスフロア用パネルを保持する二重床を構成するための 支持脚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のフリーアクセス用フロアの支持脚を図４に示すが、二重床構造は建物の 基礎床面上（以下、単に基床という）に支持脚を介して取りはずしが可能なフリ ーアクセスフロアを設置するものであり、基床とフロア間には電算機室や各種機 器室ではケーブルや各種の配管、配線類、空調用ダクトなどが敷設される。 よって基床には、プレート１１にボルト１２の中央から上部に雄ネジ部を有し 、下部をプレート１１に溶接１３にて固定している。雄ネジ部には調整台１５を 介し、ナット１６にてフロアの高さを決めている。廻り止めに小ボルト１７を使 用している。ところが上下の調整するには小ボルト１７を緩め、調整台１５を上 に上げてナット１６を廻し緩めてから調整台の上や下への移動を行う。あらかじ め固定位置を目安で定めておき、そこに調整台を近づけ、他のフロア高さと見な がら微調整に時間を要する。またボルト１２、プレート１１、基床と、フロア間 の空間を大巾に高く（又は低く）する場合には、その切替えの時に、ボルト１２ がプレート１１に溶接されているので、その仕様構造ごとに、支持脚を準備しな ければならない欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

また、支持脚の調整時間を短くするために、緩め止めの小ボルトを使用しない 型式の支持脚が実開平４−５６８４５号に開示されている（図５の２９に示す） が、ベースプレート２１上に角形のスタンドパイプ２２を立設し、上部にはボル ト挿入孔２４を有した座板２３にボルト２７を通し、座板２３上に固定ナット２ ５を設けており、ボルト頭部２６に合った断面角形のスタンドパイプ（四角なら ば四角パイプ）が必要となり、同パイプの頭部には座板２３及びその上にナット ２５にてボルト頭部（角）のボルト２７を固定する等、部品点数が多いものであ るなど欠点を有する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、基礎床面上に二重床を構成する床板用支持脚において、プレート、 円筒、内部にネジ孔が形成された角頭及び支持板を一体的に形成した支持台と、 前記角頭内部のネジ孔に螺合され、少なくとも１個のナットを装着したボルトと を有し、前記ボルト、ナットを回すことにより、その先端部に設置された床板の 高さ調整を行い、しかる後前記ナットを前記角頭に締付けてボルトを支持台に固 定することを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

上記支持台に、内部のネジ孔へボルトを挿入して、上部の調整台との間を上下 ナットにて調整し、基床とフリーアクセスフロアとの高さを決めるものである。

【０００６】

【実施例】

本考案による実施例を図１〜３において説明する。 図１及び図２は本考案のフリーアクセスフロア用支持脚の支持台１であり、下 部にプレート２ａと、円筒２ｂ及び上部には角頭３があり、これ等を周囲より支 持板４で支えた鋳物による一体形成されている。内部は空洞で上部にはネジ孔５ が加工されている。支持台１は金属はもちろんプラスチック、セラミックスやコ ンクリート等、低圧や高圧等にてよる製法にてネジ孔までも同時に成形すること も可能である。

【０００７】 支持脚９の組立は、基床に支持台１にボルト６とナット７ａを通して位置決め を行い、プレート２ａの裏面に接着剤を付け、所定位置に固着する。ボルト６の 先端にはナット７ｂを通し、調整台８を乗せてその上部にフリーアクセスフロア （図示せず）を設置する。ボルト６を廻して上下の調整後、下部のナット７ａを 締める。また、スパナを角頭に当て、別のスパナでナット７ａを締めると、Ｗナ ット効果でよくボルト６が支持台１に固定される。上部のナット７ｂにより微調 整し支持脚の高さが決定される。

【０００８】

【考案の効果】

以上に記述したように本考案は、支持台１をプレート２ａ円筒２ｂと上部の角 頭及びこれ等を周囲から支持する支持板４からなるものを一体的に形成したこと により、部品点数が大巾に減少したこと、角頭内にネジ孔を設けたことによりダ ブルナット効果が出せること、支持脚の下部及び上部でもネジによる調整が可能 であること、更に、ボルト６だけの長さの変更によりフリーアクセスフロアの床 下寸法が確保出来る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフリーアクセスフロア支持台の上面図
である。

【図２】本考案の図１の正面図である。

【図３】本考案の実施状況を示す支持脚の側面図及び一
部縦断面図である。

【図４】従来実施のフリーアクセスフロア用支持脚の側
面図である。

【図５】公知のフリーアクセスフロアの支持脚で構成を
説明する縦断面図である。

【符号の説明】

１ 支持台、 ３ 角頭、 ４ 支持板、 ５ ネジ
孔、 ６ ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基礎床面上に二重床を構成する床板用支
   持脚において、 プレート、円筒、内部にネジ孔が形成された角頭、及び
   支持板を一体的に形成した支持台と、 前記角頭内部のネジ孔に螺合され、少なくとも１個のナ
   ットを装着したボルトとを有し、 前記ボルト、ナットを回すことにより、その先端部に設
   置された床板の高さ調整を行い、しかる後前記ナットを
   前記角頭に締付けてボルトを支持台に固定することを特
   徴とする床板用支持脚。