JP3030857B2 - 消防設備のセレクション弁用気密リングの毀損防止方法およびその装置 - Google Patents

消防設備のセレクション弁用気密リングの毀損防止方法およびその装置

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JP3030857B2
JP3030857B2 JP10162276A JP16227698A JP3030857B2 JP 3030857 B2 JP3030857 B2 JP 3030857B2 JP 10162276 A JP10162276 A JP 10162276A JP 16227698 A JP16227698 A JP 16227698A JP 3030857 B2 JP3030857 B2 JP 3030857B2
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    • A62C35/68Details, e.g. of pipes or valve systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
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    • F16K1/34Cutting-off parts, e.g. valve members, seats
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防設備のセレク
ション弁用気密リング毀損防止方法およびその装置に関
するもので、より詳しくは、消防設備の排出管路に設け
られたセレクション弁の内部に設けられたプランジャと
セレクション弁との間の気密のために用いられる気密リ
ングの毀損を防ぐための消防設備のセレクション弁用気
密リング毀損防止方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】産業の発達に伴い、住居および事務用の
建物は段々と高層化、高度化される傾向にある。このよ
うな趨勢に応じて、建物管理に伴う各分野においては、
建物管理の自動化が続々となされている。建物管理を自
動化した施設の代表例としては、火災発生の予防施設お
よび鎮火施設がある。上記のような火災予防および鎮火
施設には、通常、建物の各層に例えば火災感知手段とス
プリンクラーなどの鎮火手段が多数個分布されるととも
に、これを制御する制御装置が地下1階又は2階に設け
られており、管理者がこれらを常時点検しうるような構
成となっている。このような火災予防および鎮火施設で
は、建物の各階に設けられている火災感知器が煙又は熱
を感知して、地下に配設された制御装置に火災発生信号
を送るようになっている。このようにして制御システム
に火災感知信号が入力されると、建物の各階に音信号、
即ち警報信号を鳴らすことにより、入居者および使用者
たちを待避させてから数秒後、鎮火用ガスおよび鎮火水
を、建物の各階に予め設けられているスプリンクラーに
供給し、噴出させて火災を早期に鎮火させることができ
るようになっている。
【0003】この場合、鎮火用ガスは上記制御システム
の作動信号により、次のようなシステムの作動過程を経
て供給される。まず、電気的信号によりソレノイドを作
動させて、セレクション弁の開放用圧縮ガスの流通路を
開ける。これにより、上記開放用圧縮ガスが誘導ホース
に沿って上記流通路に供給される。供給された開放用圧
縮ガスは、セレクション弁の上部に設けられたアクチュ
エータを作動させて、バネで弾圧保持されたまま横設さ
れた、作動棒の末端外側にピンで結合された作動片を押
して、上記作動棒を一方向に回転させる。開放用圧縮ガ
スにより作動棒が一方向に所定量回転させられると、上
記作動棒の中間部に形成された空間部下部面に支持され
ていたストッパの末端がその空間部に位置し、弾圧保持
されていたストッパがその保持を解除されてバネの弾性
力により上部に回転すると共にセレクション弁の内部に
位置するプランジャが作動可能状態になる。このように
ストッパを解除することにより、セレクション弁の本体
内に設けられたプランジャを作動可能状態にした後、開
放用圧縮ガスはアクチュエータの一方の側の排出口およ
びその誘導ホースに沿って流れて、消火用ガス容器の上
部に設けられたアクチュエータを作動させて、消火用ガ
スの通路を開放させる。開放用圧縮ガスはその後回収さ
れて再使用されるか、無害ガスの場合は大気に放出され
る。上記開放用圧縮ガスによって消火用ガスの通路が開
放されると、上記消火用ガスが管路に沿って流れて、セ
レクション弁の下部に到達し、そのガス圧によって固定
解除状態のプランジャを上部に押し上げながら上記セレ
クション弁の本体内部を開放させる。そして上記消火用
ガスは、上記セレクション弁の本体内部の一方の側と連
通するガス流通路に沿って流れる。このようにしてガス
流通路から流れた消火用ガスを火災発生地である建物の
各当該層のスプリンクラーに供給して噴射、噴出するこ
とで、火災の鎮火作業を遂行することができる。
【0004】しかしながら、上記セレクション弁の内部
に設けられたプランジャは消火用ガスの噴出圧力、すな
わちガス圧により押し上げられながらその内部にガス流
通路を形成するように構成されているので、上記プラン
ジャが消火用ガスの噴出圧力により急上昇しながらプラ
ンジャの下部側面に嵌められている気密リング(Oリン
グ)が上記セレクション弁の内面と当接した状態で押し
上げられて、その接触面がひっくり返るような形態に変
形させられながら上記プランジャの下部側面から離脱、
分離させられてしまうという問題があった。このように
上記プランジャの下部側面から離脱した気密リングは、
そのままセレクション弁の内部に残存するため、消火作
業を行った後の復旧過程において、離脱した気密リング
を発見できずにセレクション弁を再使用するような場
合、残存する離脱した気密リングが、ガスの管路を部分
的に閉鎖したり、気密リングの離脱箇所を通じてガスが
漏れる虞れがあるなど、事故を引き起こす要因となって
いる。このような事故を誘発する危険性を取り除くため
に、火災後の復旧作業の際、既に使用されたセレクショ
ン弁を廃棄して、新しい製品に取り替えて装着していた
が、これでは簡単な部品である気密リングの構造的欠点
によるプランジャからの離脱を防ぐために、高価のセレ
クション弁自体を交換しなければならず、非常に不経済
的になるとともにセレクション弁の使用寿命を短縮させ
てしまうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような従
来の問題点を解決するために、本件出願人は、先の出願
において、図7および図8に示すような発明を提案して
いる。
【0006】本発明は、セレクション弁1の内部に昇降
自在に設けられるプランジャ本体2の下部に気密リング
3が嵌められ、プランジャ本体2の上面が、セレクショ
ン弁1の外側上部で弾圧支持されるストッパ4により支
持されて、セレクション弁1の内部通路を開閉するよう
にした消防設備に構成されている。
【0007】プランジャ本体2の下方には、図8に示す
ようにプランジャ本体2と分離した別部材として構成さ
れていて、プランジャ本体2に結合される結合体5が設
けられている。結合体5の上部面には、離脱できないよ
うに形成された気密リング3が挿入支持され、プランジ
ャ本体2と結合体5は相互にネジで結合されている。よ
り具体的には、プランジャ本体2の下部面には丸縁21
が突出するような形態でプランジャ本体2と一体に形成
されている。他方、結合体5の上部面には丸縁41が突
出するような形態で結合体5と一体に形成されている。
【0008】気密リング3は、上部掛け片31がプラン
ジャ2本体の下部面に形成された丸縁21の内面に嵌め
られるとともに、その中間部の突出面33がプランジャ
2本体の下部に形成された丸縁21と結合体5の外周に
突出形成された丸縁41との間に露出されるように設け
られている。また気密リング3は、下部掛け片32が結
合体5の上面に突出形成された丸縁41の内面に嵌めら
れている。プランジャ本体2の中央部にはネジ孔22が
形成されている。他方、結合体5の上部にはネジ孔22
と螺合可能なネジ部が形成されている。そして、プラン
ジャ本体2と結合部5とは、ネジ孔22と結合体5の上
部に形成されたネジ部とが螺合されることによって結合
されている。
【0009】このような構成をした本件出願人の先の出
願の発明によれば、セレクション弁の内部に装着された
プランジャの気密リングの結合構造を改善して上記気密
リングがプランジャから離脱、分離しないようにしたの
で、気密リングの使用寿命を長く維持させ、かつ経済
性、すなわち復旧作業に所要される費用と時間を節減す
ることができる。しかし、一般に、消火用ガスのガス圧
によってプランジャ2をセレクション弁1内に装着する
際、気密リング3がセレクション弁1の内側面との間で
変形し、気密リング3と突出丸縁41との間に空間が発
生してしまう。
【0010】このため、本出願人による先の出願の発明
においても、プランジャ2がセレクション弁1により上
昇させられる際、気密リング3と突出丸縁41との間の
空間内部に消火用ガスが引き込まれてしまう。また、消
火用ガスのガス圧により作動可能状態にあるプランジャ
2を上部に押し上げる際、高圧を維持している消火用ガ
スがプランジャ2とセレクション弁1との間から噴出す
るとき発生するガスの瞬間的噴出力により気密リング3
の一部が装着位置から落ちたり、相対的に負圧力が形成
されている外部に向けて気密リング3が装着位置から離
脱させられたりしてしまう。またその場合、気密リング
3と突出した丸縁41との間に形成された空間に、消火
用ガスが充満してしまい気密リング3を元の位置に復帰
させることができなくなる、という問題点があった。
【0011】そこで、本発明は、気密リングの毀損、位
置離脱を防ぎ、使用後も気密リングを取り替える必要性
をなくし、元資材を節減でき、しかも、次回の使用のた
めの復旧作業を簡単に済ませることができる、消防設備
のセレクション弁用気密リング毀損防止方法およびその
装置の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による消防設備のセレクション弁用気密リン
グの毀損防止方法は、セクション弁の内部に昇降自在に
設けられるプランジャ本体の下部に気密リングが嵌めら
れ、前記プランジャ本体の上面が、前記セレクション弁
の外側上部で弾圧支持されるストッパにより保持され
て、前記セレクション弁の内部通路を開閉するように構
成されていて、前記プランジャ本体の下部面に挿入部
が、中央に結合部がそれぞれ形成されているとともに、
前記プランジャ本体の下部に結合される結合体の外周面
に挿入部が、中央に結合部がそれぞれ形成され、断面が
T状に構成された前記気密リングが前記プランジャ本体
の挿入部と前記結合体の挿入部との間に挿入されるとと
もに、前記プランジャ本体および前記結合体のそれぞれ
の結合部を介して前記プランジャ本体と前記結合体とが
結合されるようにした消防設備において、前記プランジ
ャ本体の挿入部の外周面の上端には、前記プランジャ本
体の挿入部の外周面に沿って逆流誘導凹溝部を形成する
とともに、前記結合体の挿入部と連通する排出孔を前記
結合体の挿入部の外周面に沿って多数個穿設し、前記結
合体の中央下部には湾曲凹部を形成しておき、前記プラ
ンジャの上部を支持固定しているストッパが解除され、
前記プランジャが消火用ガスにより上昇してセレクショ
ン弁の内部に消火用圧縮ガスの流通路を形成する際、前
記結合体の挿入部に引き込まれた前記圧縮ガスを前記排
出孔に沿って外部に排出するようにして前記気密リング
が前記圧縮ガスにより位置離脱しないようにすると同時
に、外部に放出された前記圧縮ガスを前記逆流誘導凹溝
部で逆流させて前記気密リングに到達させるようにした
ことを特徴とする。
【0013】また本発明による消防設備のセレクション
弁用気密リングの毀損防止装置は、セレクション弁1の
内部に昇降自在に設けられるプランジャ本体2の下部に
気密リング3が嵌められ、プランジャ本体2の上面がセ
レクション弁1の外側上部で弾圧支持するストッパ4に
より支持されて、セレクション弁1の内部通路を開閉す
るように構成され、プランジャ本体2の下部面に挿入部
51が、中央に結合ネジ部52がそれぞれ形成されると
ともに、プランジャ本体2の下部に結合される結合体5
の外周面に挿入部61が、中央に結合ネジ部62がそれ
ぞれ形成され、断面がT状に構成された気密リング3が
プランジャ本体2の挿入部51と結合体5の挿入部61
との間に挿入されるとともに、プランジャ本体2と結合
体5とが結合されるようにした消防設備において、プラ
ンジャ本体2の挿入部51の外周面の上端に、プランジ
ャ本体2の挿入部51の外周面に沿って逆流誘導凹溝部
53を形成するとともに、結合体5の挿入部61に、こ
れと連通する排出孔63を結合体5の挿入部61の外周
面に沿って多数個穿設したことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、好ましくは、結合体5の
中央に形成された湾曲凹部64には、その内周縁内部の
末端部分に傾斜部64’を形成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図1ない
し図6に基づき具体的に説明する。なお、本発明の実施
形態において、本願出願人の先の出願の発明と構成を同
じくする箇所については、図中の記載を一部省略し、図
7および図8を用いて説明することとする。図1は本発
明の消防設備のセレクション弁用気密リングの毀損防止
方法に用いられる装置の一実施形態を示すセレクション
弁に使用されるプランジャの結合状態を示す要部断面図
である。図2は本実施形態の気密リング結合体を示す参
考斜視図である。図3は本実施形態の気密リング結合体
の変形例を示す断面図である。図4は本実施形態のセレ
クション弁の閉じ状態を示す要部断面図である。図5は
本実施形態のセレクション弁の開放作動状態を示す要部
断面図である。図6は本実施形態のセレクション弁の開
放状態を示す要部断面図である。本実施形態の消防設備
は、図7に示すようにプランジャ本体2がセレクション
弁1の内部通路を通ってセレクション弁1を開閉するよ
うにした構成となっている。プランジャ本体2は、セレ
クション弁1の内部に、昇降自在に設けられている。プ
ランジャ本体2の下部には、気密リング3が嵌められて
いる。プランジャ本体2の上面は、セレクション弁1の
外側上部で弾圧支持されるストッパ4により支持されて
いる。
【0016】プランジャ本体2の下部面には、図1に示
すように挿入部51が、中央には結合ネジ部52がそれ
ぞれ形成されており、プランジャ本体2は、その下部で
結合体5と結合するようになっている。結合体5の外周
面には挿入部61が、中央には結合ネジ部52がそれぞ
れ形成されている。気密リング3はT状に構成されてい
る。また気密リング3は、プランジャ本体2の挿入部5
1と結合体5の挿入部61との間に挿入されている。そ
して、プランジャ本体2と結合体5とは、気密リング3
が嵌め入れられた状態で結合ネジ部52、62を介して
連結具70で結合されている。またプランジャ本体2の
挿入部51の外周面上端には、その外周面に沿って逆流
誘導凹溝部53が形成されている。結合体5の挿入部6
1には、図1および図2に示すように挿入部61と連通
する排出孔63が挿入部61の外周面に沿って多数個穿
設されている。また結合体5の中央下部には図1に示す
ように湾曲凹部64が形成されている。
【0017】またセレクション弁1の上部には、アクチ
ュエータ(図示省略)が設けられている。またセレクシ
ョン弁1の下部には、図7に示すようにその内面に嵌め
られたプランジャ本体2を支持する組立体11が設けら
れている。
【0018】そして、本実施形態のプランジャ本体2は
既存の組み立て方法にしたがってセレクション弁1の本
体内部にプランジャ本体2の下部が嵌め入れられて、そ
の下部を組立体11により支持固定されている。この場
合、気密リング3は組立体11の内周面に密着しながら
セレクション弁1の本体内部に挿入されるので、気密リ
ング3には図4に示すように挿入される方向とは反対方
向に撓められた変形が生じる。
【0019】このような構成の本実施形態の消防設備の
セレクション弁用気密リングの毀損防止装置を備えた消
防設備の作動について説明する。火災が発生すると、こ
れを感知器が感知して火災感知信号を受ける制御システ
ム(図示せず)は警報音を鳴らしてから数秒後、開放用
圧縮ガスが、ソレノイドの作動により開放されたセレク
ション弁1の上部に設けられたアクチュエータ(図示省
略)を作動させる。
【0020】アクチュエータの作動によりプランジャ本
体2の上部を支持しているストッパ4が固定状態を解除
され、プランジャ本体2はストッパ4による支持を解除
される。
【0021】このような状態で消火用ガスの容器の栓を
開放すると消火用高圧ガスが図7に示すメイン管路80
に沿って流れて、セレクション弁1の下部で支持を解除
されたプランジャ本体2を押し上げる(図5)。これに
より、セレクション弁1の内部で消火用高圧ガスの流通
路が開放される(図6)。
【0022】このようにして消火用高圧ガスの流通路が
開放されると、その管路80に沿って流れた消火用高圧
ガスが建物の各当該火災発生地に既に設けられているス
プリンクラーを介して噴出されて、火災の鎮火作業をす
ることができる。
【0023】この場合、消火用高圧ガスは、上述のよう
に消火用高圧ガスによりプランジャ本体2を押し上げて
セレクション弁1の内部で消火用高圧ガスの流通路を開
放する際、プランジャ本体2と組立体11との間に形成
される微細な空間から排出される。
【0024】このとき、消火用高圧ガスはそれ自体が高
圧の状態を維持しており、しかもプランジャ本体2が上
昇しながらガスの流通路を開通させる瞬間には、そのガ
スが流通路に排出される空間は微細化しているので、消
火用高圧ガスは相当の速度で排出される。
【0025】このため、従来の消火装置を用いた場合に
は、上述のような消火用高圧ガスの瞬間的噴出力によ
り、気密リング3の一部が落ち、相対的に圧力が低く、
負圧力となっている外部への位置離脱が生じて、上述の
ように気密リング3の変形により結合体5の挿入部61
に所定量の空間が形成されてその空間に圧縮ガスが充満
してしまうので、気密リング3を元の位置に復帰させる
ことができないという、問題点が生じる。
【0026】その点本実施形態では、結合体5の中央下
部に湾曲凹部64を形成したので、消火用圧縮ガスは、
外部に直ちに排出されることはなく、一旦、結合体5の
湾曲凹部64に衝突して逆流を誘導されて流れの勢いを
弱められながら排出される(図5)。
【0027】また本実施形態では、結合体5の挿入部6
1にはこれと連通する排出孔63をその外周面に沿って
多数個穿設したので、上述のような気密リング3の変形
により結合体5の挿入部61の所定空間に充満する上記
消火用圧縮ガスは、引き込まれると同時に排出孔63に
沿って外部に排出されるので、気密リング3はこのよう
な消火用圧縮ガスにより位置離脱を起こさないようにな
る。
【0028】しかも本実施形態では、プランジャ本体2
の挿入部51の外周面上端にその外周面に沿って逆流誘
導凹溝部53を形成したので、一端外部に放出された消
火用圧縮ガスは、プランジャ本体2の逆流誘導凹溝部5
3で逆流させられて気密リング3の上端に到達して、消
火用圧縮ガスが排出される際、気密リング3が消火用圧
縮ガスの排出力がおよぶ方向に移動しようとする力を抑
えるので、気密リング3は元の位置から離脱されないよ
うになる(図6)。
【0029】すなわち、本実施形態では、排出される圧
縮ガスの流れを強制的に誘導するようにしたことによ
り、ガスの排出方向へ向かう流れの勢いを弱めて気密リ
ングの離脱を防ぐことができる。
【0030】なお、本実施形態の結合体5に形成した湾
曲凹部64は、図1に示すような形態に限定されるもの
ではない。例えば、図3に示すように結合体5の中央下
部に形成された湾曲凹部64を必要に応じて内周縁内部
の末端に、結合体5の外周面に対して湾曲凹部64の他
の部分よりは急な傾斜を有する傾斜湾曲部64’を形
成して消火用圧縮ガスの排出の際、逆流の角度をもっと
大きくして外部へ排出される流れの勢いをより一層低減
させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上、本発明によれば、気密リングの毀
損、位置離脱を防ぎ、使用後も気密リングを取り替える
必要性がなく、元資材を節減でき、しかも、次回の使用
のための復旧作業を簡単に済ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消防設備のセレクション弁用気密リン
グの毀損防止方法に用いられる装置の一実施形態を示す
セレクション弁に使用されるプランジャの結合状態を示
す要部断面図である。
【図2】図2は本実施形態の気密リング結合体を示す参
考斜視図である。
【図3】図3は本実施形態の気密リング結合体の変形例
を示す断面図である。
【図4】図4は本実施形態のセレクション弁の閉じ状態
を示す要部断面図である。
【図5】図5は本実施形態のセレクション弁の開放作動
状態を示す要部断面図である。
【図6】図6は本実施形態のセレクション弁の開放状態
を示す要部断面図である。
【図7】本発明に適用される消防設備のセレクション弁
の構造を示す部分断面図である。
【図8】本発明に適用される消防設備のセレクション弁
に使用されるプランジャの結合状態を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 セレクション弁 2 プランジャ本体 3 気密リング 4 ストッパ 5 結合体 11 組立体 51,61 挿入部 53 逆流誘導凹溝部 63 排出孔 64 湾曲凹部 80 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 597102945 448−188,Hakeun−Ri,Yan gchon−Myun,Kimpo−K un, Kyongki−Do,Kor ea (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 47/00 - 51/02 A62C 13/76

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セレクション弁の内部に昇降自在に設け
    られるプランジャ本体の下部に気密リングが嵌められ、
    前記プランジャ本体の上面が、前記セレクション弁の外
    側上部で弾圧支持されるストッパにより支持されて、前
    記セレクション弁の内部通路を開閉するように構成さ
    れ、 前記プランジャ本体の下部面に挿入部が、中央に結合部
    がそれぞれ形成されるとともに、前記プランジャ本体の
    下部に結合される結合体の外周面に挿入部が、中央に結
    合部がそれぞれ形成され、断面が T状に構成された前記気密リングが前記プランジ
    ャ本体の挿入部と前記結合体の挿入部との間に挿入され
    るとともに、前記プランジャ本体および前記結合体のそ
    れぞれの結合部を介して前記プランジャ本体と前記結合
    体とが結合されるようにした消防設備において、 前記プランジャ本体の挿入部の外周面の上端に、前記プ
    ランジャ本体の挿入部の外周面に沿って逆流誘導凹溝部
    を形成するとともに、 前記結合体の挿入部と連通する排出孔を前記結合体の挿
    入部の外周面に沿って多数個穿設し、前記結合体の中央
    下部に湾曲凹部を形成しておき、消火用ガスの排出時 前記湾曲凹部で消火用圧縮ガスの流
    れを逆流させて流れの勢いを弱めながら消火用圧縮ガス
    を外部に排出するようにし、外部へ排出される方向へ向
    かう消火用圧縮ガスのうち前記結合体の挿入部に引き込
    まれた消火用圧縮ガスを前記排出孔に沿って外部に排出
    させるようにし、外部に排出された消火用圧縮ガスを前
    記逆流誘導凹溝部で逆流させて前記気密リングに到達さ
    せるようにしたことを特徴とするセレクション弁用気密
    リングの毀損防止方法。
  2. 【請求項2】 セレクション弁1の内部に昇降自在に設
    けられるプランジャ本体2の下部に気密リング3が嵌め
    られ、プランジャ本体2の上面がセレクション弁1の外
    側上部で弾圧支持されるストッパ4により支持されて、
    セレクション弁1の内部通路を開閉するように構成さ
    れ、 プランジャ本体2の下部面に挿入部51が、中央に結合
    ネジ部52がそれぞれ形成されるとともに、プランジャ
    本体2の下部に結合される結合体5の外周面に挿入部6
    1が、中央に結合ネジ部62がそれぞれ形成され、断面が T状に構成された気密リング3がプランジャ本体
    2の挿入部51と結合体5の挿入部61との間に挿入さ
    れるとともに、プランジャ本体2と結合体5とが結合さ
    れるようにした消防設備において、 プランジャ本体2の挿入部51の外周面の上端に、プラ
    ンジャ本体2の挿入部51の外周面に沿って逆流誘導凹
    溝部53を形成するとともに、 結合体5の挿入部61に、これと連通する排出孔63を
    結合体5の挿入部61の外周面に沿って多数個穿設し、
    結合体5の中央下部に湾曲凹部64を形成したことを特
    徴とする消防設備のセレクション弁用気密リングの毀損
    防止装置。
  3. 【請求項3】 結合体5の中央に形成された湾曲凹部6
    4には、その内周縁内部の末端部分に、結合体5の外周
    面に対して湾曲凹部64の他の部分よりは急な傾斜角度
    を有する傾斜部64’を形成したことを特徴とする請求
    項2に記載の消防設備のセレクション弁用気密リングの
    毀損防止装置。
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